2012年3月ミステリー9: 【清張史】松本清張-12-【発掘】 (884) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART11〜 (980)
再び四代奇書を語る会【アンチミステリ】 (295)
【ネットチンピラ】珍品ミステリ藤岡真6【還暦の自己中】 (963)
鯨統一はどうですか? (266)
宮部みゆき (908)
歌野晶午 Part6 (656)

【清張史】松本清張-12-【発掘】


1 :
ミステリに加え、短編・現代小説・時代小説・古代史・現代史などいろいろ語りましょう。
松本清張(避難用)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1243018346/
ネタバレ用
http://yy10.kakiko.com/mystery2ch
lt;砂の器gt;松本清張・原作映画lt;ゼロの焦点gt;
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1134454659/
※議論のためと称して間違いだらけの「論考」を繰り返すコテハンが常駐しています。
愉快犯に反応するレスは荒らしの仕業である可能性が高いので放置して下さい。
前スレ
【ミス板の】松本清張-11-【黒い霧】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1302697647/

2 :
過去ログ
社会派ミステリーといえば松本清張。
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/mystery/964968259/
社会派ミステリーといえば松本清張。その2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1083168387/
社会はミステリーといえば松本清張。第三章
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1137654712/
社会派ミステリーといえば松本清張 第四章
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1161004112/
社会派ミステリーといえば松本清張 第五巻
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1188881104/
     松本清張     
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1209504147/
【生誕】松本清張【100年】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1234333380/
【生誕】松本清張-8-【百年】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1255774067/
【球形の】松本清張-9-【荒野】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1277960447/
【寺島トヨ】松本清張-10-【藤島チセ】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284448573/

3 :
>>1
乙の回廊

4 :
張込み 東京12チャンネル

5 :
ひどかったな

6 :
>>5
見なくて正解だったかな。
原作と大木実主演の松竹映画のイメージを大事にしたく思う。

7 :
ヒドイのはここのスレタイ。
「昭和史発掘」のままで良いよ。その時代の作家だし。
なんで改悪するのか不明。
お蔭でスレタイに清張が二回被ってる。
急に書き込みが増えて1000overしたんじゃないし、事前に他の人に
聞くくらいはすればいいのに。

8 :
テレ東「張込み」
張り込みする刑事が一人だけ、しかもあっさり女に気付かれる。
あたりから「あれれ?!」と思ったけどあそこまで改悪するとは予想外。
女が何もなかったように元の平凡な生活に戻るのが
原作の肝だと思っていたが真逆とは。
かつての「耐える女」から現代風の「自立する女」を描いたのだろうか。
女性監督だし。

9 :
おまえら何をそんなにテレビに期待している?

10 :
現代に置き換えたドラマとしては良作だと思う>張込み

11 :
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1313506766/l50
788 名前:名無しのオプ 投稿日:2011/11/03(木) 17:00:52.21 ID:dRl1ist7
>>782
当たり前だ
選ばれし者である私は金貸しの老婆を斧で叩き割っても許される
人類の為になら犠牲はやむを得ない
789 名前:名無しのオプ 投稿日:2011/11/03(木) 17:04:14.32 ID:dRl1ist7
駄目だな
こいつらキチガイのアホだわ…
俺が啓蒙して正しい道に導いてやらないと
790 名前:名無しのオプ 投稿日:2011/11/03(木) 17:11:37.75 ID:dRl1ist7
もっと構ってよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
スルースキルゼロのゴミ名無しさん達wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
791 名前:名無しのオプ 投稿日:2011/11/03(木) 17:17:13.03 ID:dRl1ist7
あーあ、ゴミ名無しども論破されて逃げたか
また勝ってしまった

12 :
ドラマの予習として張込み読んだけど
あっけなかった

13 :
>張り込みする刑事が一人だけ、
これは原作どおり。
この点では、
若手とベテランの2人組という映画版の方がリアルな設定と言える。
ベテラン刑事役の宮口精二氏の渋い好演も印象的だ。
>>12
あのあっさり感が清張作品らしくて良しなのだが。
特に締めの一行とか。

14 :
松本清張の人動機って、動機を追っていくと、「戦争」(に付随する諸々)によって人生を狂わされて、犯行に至っているような気がする

15 :
ドラマ、普通に面白かった
女に接触しすぎというところ以外の改変は気にならなかった

16 :
>>14
「砂の器」「遠い接近」「球形の荒野」等々の印象かもしれぬが、
全体的に見れば、それは無い。もっと卑近な動機の方が多い。

17 :
直接の動機ではなかったかもしれんが、電車で目の前の乗客が居眠りしてコクリコクリ・・・
倒れそうで倒れない・・・じっと見ているうちにどうにもたまらずイラッときて思わず首絞め
たってのもあったな

18 :
むしろそういう動機のほうが現代的に感じる

19 :
>>17は何だっけかな?
首絞めは、やはり「潜在光景」が印象的。
あれも常人が陥る一瞬の狂気ゆえか?

20 :
>>17の題名は[メル欄]。
非ミステリだけど、書いてあるのがオチなんで題名は隠しとく。
17も忘れてないけど敢えて書かなかったという可能性もある。
21 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

22 :
>>20を読んでから>>21を読めば、
なぜ魔神が皆からかくも叩かれているのか、よく理解できると思う

23 :
嫌がらせで削除依頼がされているようだけど、
>>20は単なる個人的見解に過ぎず、
(非ミステリという点、>>17があえてタイトルを明記しなかったという点も)
そもそも作品名や解説で明記されている程度の事も書けないとしたら、
BBSとしては大問題かと思う。

24 :
>>23
君、小学生?
題名+エンディングが両方説明されたらネタバレになるんだよ。
それはこのミステリ板ではやっちゃいけないことなんだ。
だってそのお話をまだ読んでない人が読んだら、自分で読んだ時楽しめなくなっちゃから。
例えばアンパンマン+[メル欄]とか書いちゃいけないんだ。
君は他の人がエンディングを説明した話の題名を言っちゃったからネタバレになるんだよ。
少し君には難しい?

25 :
定期「ミステリ板住人=書斎魔神」の正体
65 名前:ミステリ板住人 :03/09/07 01:05 ID:3bJhnVU1
俺様のフィアンセこなたタンに見せたら感動のあまり泣き出しそうだな。
「サイコーだよ〜、ありがとう、ありがとう、こんないいものを見せてくれて〜」
「わかるか、こなたタンもわかってくれるのか!」
泣きながら、抱き合う俺様とこなたタンの姿が目に浮かぶ
こんな糞スレでリーダー気取ってる場合じゃないかな。
愚民諸君、心しておけ!
14 :書斎魔神:2007/09/23(日) 21:34:24 ID:yFAquFhz
らき☆すたの泉こなたタンは小生の奥さんである。
さっきもタイムを楽しんだ。
小生のイチモツをこなたタンは本当に嬉しそうにしゃぶってくれる。
お礼にに精子をプレゼントすると涙を流して喜んでくれる。
これからで第2戦をするよ、羨ましいだろ。
578 :ミステリ板住人:2007/11/22(木) 23:23:29
「らき☆すた」コミックを再読。
妻のこなたタンの肢体を舐めるように鑑賞。
俺様の視線アタックに妻のため息が悩ましい。
「…このまま時が止まっちゃえばいいのに…」
こなたタンの吐息が俺様のうなじを刺激する。
ページごしに熱くほてったこなたタンが俺様の煩悩ドアを殴打しまくって
股間の三八式歩兵銃は暴発寸前である。
「ボクは発情してるのだよ…お願い、貴方のドリルをボクに突き挿して…」
ぎゃー!我慢ならん!お俺様は抜くぞ!抜いて抜いて抜きまくるぞ!
こなたタン!スク水着で一緒にこう!
愚民諸君、心しておけ!

26 :
ネタバレさるな、書斎しね

27 :
「砂の器」の有名な[メ欄1]のアイディアが「父系の指」に既に出ていた。
「父系の指」はある程度フィクションが混じっているにせよ、あのアイディアが
父親に関する重要な記憶につながる大切なものであるのは読めば分かる。
[メ欄2]も後に「夜が怕い」として作品化する父親の体験を元にしている。
清張は自身のことを私小説にして語ることを避けたが、それだけに却って物語に
個人的な告白を加える時、強烈な真剣さをなくすことは出来なかったのだろう。
「砂の器」が名作と言われる所以はここにある。

28 :
論文「父系の指・母系の唇 : 松本清張の原形質をもとめて」
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007698244

29 :
あくまで「病的なネタばれ有り狂人」的観点に立てば、
過去ログを読めばわかるとおり、実は「潜在光景」や「坂道の家」、
その他作品のネタばれも多数。
(さて、検証し削除依頼出来るか否か?)
まあ、清張作品傑作を読むには、このミステリ的なネタばれというのは影響度は無い。
まあ、これが「凄いと言えば凄い」のだが。
ある意味での無法地帯(開設者が司法判断を完全スルー)である2ちゃん、
やはり駄目だね(w

30 :
短編のタイトルが思い出せないんだが
病気で寝たきりの夫が付添に派遣されてきた看護婦と心中してしまったので
それを見つけた妻が夫と並んで横たわっている看護婦の死体をどかして
夫のそばで自分も服毒自して
死ぬ時だけは妻の座を守ったという話。
何だっけ?

31 :
上の書き込みは[メル欄]という作品のオチ。
題名は書いてないが、これだけ設定を詳しく書かれたら読み始めた人はピンと来るだろう。
多分、最近出没している書斎のお仲間のネタバレ荒らし。

32 :
>>27
他の作品にも父親の影響を感じさせるキャラが思い浮かぶ。
清張作品における「父」はもっと探究されていいテーマかも知れない。
>>28はタイトルのわりに母への言及は少ないが、清張のあの唇は母親由来なのか。

33 :
妻の座を守るとか馬鹿みたいw
当時は実際にそういう馬鹿みたいな女もいたのかしら

34 :
病身の夫が妻を働かせてる間に付き添いの女とできちゃうのは
「けものみち」の寛次と同じパターン。

35 :
読めばだれでもわかるが
あれは、妻の座を大切だと思ってまもろうとしたのではなく
夫と愛人に心中されて残された妻を見るだろう世間の冷たい目が動機

36 :
「鉢植を買う女」ドラマつい見ちゃった。
子供のときは清張ものってまるで良さが分からんかったが。。
すっかりオッサンにクラスチェンジしたんだな、と実感。

37 :
削除依頼好きな>>30=>>31ってだけの話では?(w
これってマジでネット上のマスターベーションかと思う。
ちなみに「黒地の絵」に収録。
新潮では非ミステリ認定のようだ。

38 :
この松本清張スレを読み始めて間もない私は書斎魔神氏が多くの人から忌み嫌われる理由がわからなかった。
しかし最近、特にこのPart12スレになってからようやくそれが理解できた。
それと同時に哀れな人だと同情を禁じ得ない。

39 :
>>32
清張で父親が重要なのは単に父との関係がモチーフとして多出するからではなく、
「父系の指」を読むと、その文体の形成に大きな影響を与えたと思われるから。

40 :
清張作品に出てくる「父親」「夫」はダメ人間であることが多いのは
やはり清張の父親がろくな人間じゃなかった影響があるよ。

41 :
仮に清張の父親が立派な人間だったりしたら、作品の傾向もけっこう違ってたんじゃないかという気はする

42 :
清張の古代史はトンデモ説だと言うが、ひとつの仮説として立派な業績だと思う。
それは、『資本論』がひとつの仮説として評価できるのと同等だ。
清張の説は今でも充分成り立つ。
いや、その後の発掘発見によって、益々有力になりつつある説まで含むぐらいだ。
(三角縁神獸鏡や銅鐸銅鉾、前方後圓墳についての説)

43 :
>>42
門外漢からすればトンデモ以前に邪馬台国が九州か畿内どっちあったか?って
議論自体の何が面白いのかサッパリ分らないんだよね。「陸行水行」なんて
かなり短い話なのにひたすら読み通すのが苦痛だったな。

44 :
ミステリ板だし、清張先生の古代史、現代史ネタは興味無しでも無問題かとは
思う。
見る限りでは、歴史関係の板での評価が芳しくないのは残念な感はあるけど、
それはまた別な話であろう。

45 :
「影の地帯」が大好きな俺に他の清張作品を薦めてください。
「点と線」「砂の器」は既読だが記憶にほぼないです。

46 :
>>43
邪馬台国の話は戦前の万世一系史観の歴史教育を否定する内容だから、当時としては一種の
スキャンダルとしての話題性があったわけ。

47 :
記紀と整合性がない邪馬台国を大和に求めて日本(皇室)のルーツに位置付けたがっている
現代日本人大衆・大手メディアは、邪馬台国を九州の蛮族と考えていた江戸時代の国学者よりも歴史センスが悪く、
後退している。

48 :
邪馬台国は魏に朝貢しただけで、それが当時の日本で最も大きな勢力だったかは不明なのだ。

49 :
邪馬台国に興味あるなら
ちくま新書の森浩一「倭人伝を読みなおす」がお勧め。
ちょこっとだけど清張先生についても触れているところがある。

50 :
清張古代史はミステリー仕立て。「清張ミステリー」の延長で違和感なく読める。
この板にマッチしない話題でもない。清張現代史にも言えること。
邪馬台国論でも、「一大率は帯方郡派遣官」「卑弥呼はされた」と解釈したのなどは卓見。
「陸行水行」や「火の路」なんかも俺にはおもしろかったがなあ。

51 :
古代史疑も傑作。使者は途中までで、邪馬台国までいってないなぞ卓見。

52 :
>>38
いわゆるマジレスのようなので、俺なりのレスを返しておきます。
まず、卑怯で、嫉妬深く、小心な市民世界を描く清張ワールドにそれなりの共感と
親愛を持っていたと思われる貴方が、
2ちゃんねるに毒されたのか、
>それと同時に哀れな人だと同情を禁じ得ない。
と上から目線になり、しかもレスを書いてしまったというのが残念でならない
ものがある。
「哀れ」という感情は「上」からしか表出し得ないものだからです。
しかも、
>多くの人から忌み嫌われる
「多く?」
匿名掲示板という現実まで失念してしまうとは・・・
うーん、妖かしの世界を基調とした横溝御大や大乱歩の世界とは異なり、
基本、オトナの読物だった清張ワールドは、果たして2ちゃんというネット上の
妖かしの世界にフィットするのか否か、これはかねてからの俺の疑問のひとつではあった。

53 :
>>50
でも「火の路」は新装版の文庫解説で森浩一が書いているようにあの仮説を
否定する証拠が出てきてるんだよね。
自分はあまりそういうことを気にしないで読める、「眩人」が好きかな。
第一部の長安編の濃密な描写にはリアルに眩惑させる。

54 :
「眩人」の第一部か、確かに印象深いね。
>>50
わかる。清張の視点からすればフィクションも古代史もミステリー。
「清張説=絶対的真理」と思わなければ楽しく読める。
>>45
共通するところのある作品として「眼の壁」。
あるいはマイナーかも知れないが「黄色い風土」「考える葉」「屈折回路」あたりもいいかも。

55 :
この板では、いつ頃から一作家一スレになってしまったんだっけかな?
多彩な分野で実績を残すのは、優れた書き手であることの証明であり、
それはそれで良いのだが、ノンフィクションと小説を一緒くたに語っては、
ミステリ板にある清張スレの意味はない。
ましてや清張先生の資料を駆使した古代史、現代史ものと市井の人々の生態を
見事にミステリ中に活写した短編群は、全く異質のものと言ってよい。
一般書籍板でノンフィクション、普通小説等、
ミステリ板では原則ミステリ限定で語るのが、妥当な線といったところか。

56 :
古代史のあれこれは清張先生のほんとうに趣味の世界だったんじゃないかな。
昭和史発掘とかの現代史ものは資料を集める調査員が何人も協力して清張個人の部分を越えている。

57 :
「点と線」で大伴旅人の歌を引用して風景を捉えていたな。
表面に出ることは少なくても清張作品の中には古代神話・歴史が息づいている。
「砂の器」の有名な部分も、古代にあった環日本海文化圏の知識から導きだせるし。

58 :
昨日、田村正和主演の球形の荒野見て泣いてしまったお(´;ω;`)

59 :
>>55
おまえがついてこれないだけじゃんw>資料を駆使した古代史、現代史もの
おまえは「火の路」を読む能力などない
ローレベルの未読爺は消えなw
>>58
球形は小説読むとまた違った読後感があるよ

60 :
単に書斎が知識がなく敗北してるだけ。
こいつがよんでるのは「日本の黒い霧」だけのアホ。
悔しかったら、「陸行水行」、「古代史疑」、「ペルセポリスから飛鳥へ」
「昭和史発掘」のどれかについて発言してみろ。
お前のレベルが低すぎるだけの話。

61 :
全く面白くない話は雑談スレでしてくれない?

62 :
文学板には、清張スレあり。
普通小説はそこでもOKだね。
機会を捉えて一般書籍板に清張スレを立てます。
その時点で誘導しますので、僕の指示に従って下さい。
ノンフィクションや普通小説の話題はそちらで。

63 :
清張は「陰謀史観」だってよく言われるけど、清張が育った小倉は今でも
犯罪者が平気でうろついている危険地帯なわけだし、明治大正時代をそこで
過ごしていれば権力者が口封じで人しをするとか当たり前の世界だったと思う。
つまりマスコミ受けするから「日本の黒い霧」みたいな本を書いたというより
もともと清張の知っている政治のやり方が黒霧みたいなものだったと。

64 :
>>63
馬鹿か、おまえ

65 :
「笛壺」で主人公の老学者が武蔵境駅から歩いていった古い寺は
深大寺だろうが、直線距離でも5キロぐらいあるのに老人がよく歩くな。
いまは調布の辺りも市街地化しているが当時昭和30年代ごろは農村みたいに書かれている。

66 :
九州の玄洋社とか黒竜会とかの右翼暴力団の政治や社会との関りについて
清張に詳しく書いてもらいたかった気がする。
ドグラマグラの夢野久作の父親は玄洋社の大立者だった。

67 :
>>63はミステリ板的に面白く書こうとして、しくじってしまった感じかな。
>>65
昭和30〜40年代の多摩地区の変貌ぶりは凄いものがある。
清張作品よりかなり後の「孤独なアスファルト」(乱歩賞受賞作品)なんかも、
今読み直してみると、舞台は東京なのか?というのが実感。

68 :
清張作品では時々死体発見現場となってる世田谷も農村の描写だよね

69 :
一昔前まで、牧場なんかもあったからな。世田谷

70 :
>>67
人生しくじったお前が言うな

71 :
>>66
というかそのあたりが「日本の黒い霧」の元ネタなんだけど。
GHQと明治の藩閥政府とか特高警察と旧士族とか共産党と自由党とか両方が朝鮮半島の
謀略に結集するとか。

72 :
清張は作品に書いた以上の闇の事情を知っていただろう。

73 :
「闇の事情」というなら清張の拉致をテーマにした作品を読んでみたかった。
60年代70年代いろいろな闇を探っていて清張でもリアルタイムで
進行中の拉致がアンテナに引っかかるのは無理だったのかな?
CSでGメン75を何気みてたら「日本海側進入して日本人に成りすまし
スパイ活動する外国人」という説明の一団が出てきて驚いたんだけど、
当時から極一部ではあっても北朝鮮工作員の存在って公然の事実として
知られてたことではあるんだね。清張自身はどれくらい認識してたんだろうか?

74 :
清張作品では朝鮮人相手の密輸というのがよく出てくるので
日本と朝鮮を結ぶ闇ルートの存在も知っていたというか、むしろ当時の日本人の常識。
昭和50年代あたりから日本人が平和ボケした。

75 :
古い作品であり作者も故人のため、
最近ではこの板でも全く話題にあがることはないが、
前記した「孤独なアスファルト」は清張ミステリ好きにはお薦めの一編。
社会性も備えた歴代乱歩ミステリ屈指の謎解きミステリであり、
着眼点の面白さ(特に気温差等)は清張作品を彷彿とさせる。

76 :
『彩り河』
この本は何回も読み返しても、新たな発見がある。
俺の中では清張ベストファイブに入る。

77 :
>>76
そなたの清張ベストファイブを書き出してくれ

78 :
小説のランキング化なんて無理なのに何言ってんのこいつ

79 :
「俺の中では」「そなたの」なんだから何の問題もないだろう
好きなもののランキング付けが楽しくないはずがない

80 :
>>79
お前は楽しくても他の人がそうとは限らないし、ここでやるのが相応しいとも思えない

81 :
>>76
今、丁度上巻読み終わったとこだ。
下巻、BOOKOFFから届くの待ってるとこ。
早く続き読みたい。

82 :
波の塔って面白い?もしかして単なる恋愛小説?

83 :
赤い氷河期
前半の説明の悪文っぷりが酷い
学術、歴史系もだけど、見栄で細かい知識を詰め込みすぎる傾向ある

84 :
口述筆記で説明的な記述は難しかったんだろうな。
特に晩年はどこまでが清張本人の手が入っているのか怪しいし。

85 :
>>82
ベストセラーになったが、ミステリではない。
清張風メロドラマ。渇いたタッチの恋愛ものが好みなら読んでおいてもよいかも。

86 :
適当なこと書いてるのがいるが、
口述筆記したのは1960年代の「日本の黒い霧」から「Dの複合」あたりまでで
それ以降の作品は本人執筆でしょ?
>見栄で細かい知識を詰め込みすぎる
たまに見る不満だが、知識の点で言えば、単に読者が清張に追いつけてないだけだと思う
(短編の簡潔な文体を好む向きに違和感があるのは認めるにせよ)

87 :
「カルネアデスの舟板」とか、情報量の多さのお蔭で誰に対する当てこすりなのか分かる時も多いしねw

88 :
>>86
先月号の野生時代の清張特集で筆記者を雇ったの筆が持てなかった
一時的なものなのに、それ以後も自分で書いてないみたいな風評が立って
清張が困っていたと書いたあったな。確かにあれだけ多作だとそういう
風評立つのもしょうがないと言わざる得ないか。
>>84じゃないけど例え自筆であったとしても、清張の晩年作の
出来について結構キツイもんもあるというのはこのスレも
含めていろんなとこで散見するんだよな。自分は一番新しいとこで
70年代半ばくらいの作品しか読んでないもんで、80年代の作品とか
検討もつかないや。

89 :
『波の塔』は推理小説の謎解きとは違うが
ストーリーの中で提示された謎が判明していく展開もあるし
ただの恋愛小説じゃないサスペンス性もあるよ。

90 :
「波の塔」が「ミステリではない」とか、また知ったかぶりで
いい加減なこと書いてるなw
女性誌(「女性自身」)連載だから恋愛要素が強めだが、誰が
どうみたってサスペンス小説だよ。

91 :
カルネアデス程度で情報量多とは言わないでしょ(w
サスペンスはミステリ小説にプロパーな要素ではないし、
>>90の強弁でいけば、世の中の小説の殆どはミステリと化してしまう(w
こんな簡単な理屈がわからないのであろうか?

92 :
>>88
70年代半ばくらいまでということは「黒革の手帖」も「疑惑」も未読なわけね。
読んでみてもいいと思うよ。
もっと単純に清張の晩年を知りたいなら「神々の乱心」読めばいいと思う。
未完だけど、清張読者ならぜひ読むべきだと思うので。

93 :
「読みました」スレを読み返すとよいw

94 :
書道教授読みました
去年のテレビの見てないけど勝村久子が杉本彩になってる
それはないでしょ、いくらなんでも
原作多少改変して登場人物の設定も変えたのかも知れないが
しかし面白いな読ませる。
宮部みゆきのコレクションで読んだんだけど
「遠くからの声」はミステリーではないけど、うまいねこれも
「巻頭句の女」はちょっと苦しい、題名はいいけど。

95 :
>>90
いやー、さすがに『波の塔』は普通小説だろ
ミステリファンの間で「あれは非ミステリだから、そのつもりて楽しんでね」と言い伝えられている(これ、少なくともオールドファンの間では有名だよ)
内田康夫は知らずに読んでがっかりし、それがきつかけで自著に「人事件」とつけるようになった(ミステリだと分かりやすいように)

96 :
影の地帯の事でみんなに聞きたい事あるんだけど
何か値段とページ数が違うのがあるみたいなんだが
どちらも同じ新潮文庫で背表紙の赤いシリーズ
http://img.7netshopping.jp/bks/images/h5/30930808.JPG
それで種類は2つあるみたいなんだけど
・987(税込み)718ページ
http://www.amazon.co.jp/%E5%BD%B1%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%B8%AF-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%BE%E6%9C%AC-%E6%B8%85%E5%BC%B5/dp/4101109222
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4101109222.html
・899(税込み)613ページ
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9840068873
http://www.bk1.jp/product/00160868
987円で718ページのが改訂版ってのは解るけど、でも自分が持ってるのは
857(税別)(税込み価格899)でページ数が718のやつなんだけどこれどういう事なんだ?
同じ718ページで899円の俺の影の地帯は一体・・・?
ただ俺と同じ種類のを持ってる人はいるみたい
http://www2.odn.ne.jp/elasoni/matumoto.html
何か内容違うのかな。みんなのは値段とページ数どうなってる?
長文スマン。

97 :
普通小説って何w
内田の弁解はどうでもいい
実際のところは売り上げを伸ばすため「人事件」をつけていたにすぎない
特に1980年代はそういう時代だった

98 :
内田康夫が『波の塔』を読んでがっかりしたのは
本格推理のつもりで読んでそうじゃなかったからかな。
小説としても面白いと思わなかったら内田康夫のレベルが知れるな。

99 :
>>96
新潮文庫は最近のは文字サイズが大きくなっているからページ数は増えるよ。

100 :
年譜を見ると長編でも単行本化されてない作品とか中断した作品とかいつくかあるね。

101 :
「波の塔」は、
>知らずに読んでがっかりし
俺はこのクチだった(w
「点と線」「ゼロの焦点」「眼の壁」・・・この辺と並べてカッパノベルスにラインアップ
されると、長いなと思いながら、つい手が伸びた。
カッパもミステリとは銘打っていなかったと思うのだが、主人公は検事だし、
やはり謎解きの興趣を期待してしまった。
当時の清張先生は売れっ子ミステリ作家というイメージがあったし、
内容的には、現代的設定でアリバイ破り、一人二役、顔の無い屍体等のクラシックな
謎解きを書くので、何かやってくれるのではと思うてしまったのだ。
ベストセラーになったのは、ミステリ好き以外の女性読者を多く獲得出来たためであろう。

102 :
>カッパもミステリとは銘打っていなかったと思うのだが、主人公は検事だし、
>やはり謎解きの興趣を期待してしまった。
相変わらず自分で内容を判断することが出来ず、出版社の内容紹介頼み
というのが情けないね。
「宝石」のような専門誌に発表された作品と同じような謎解きを勝手に
期待して、そうじゃなかったから「ミステリではない」ってアホだろ。

103 :
松本清張ってあんま読んだことないんですけど
ぱっと見、文春文庫がいちばん濃密で出来のいい作品がそろっている予感
新潮文庫とかなんか大味のような

104 :
>>102
そいつの相手したいなら雑談スレ立ててあげるよ

105 :
清張さんはそもそも欧米流の謎解き小説なんて一つも書いてないよ

106 :
>>96
内容云々ではなくて
改版して活字が大きくなったのでページ数が増えた
単純に値上げした
じゃないのかな
古本屋で文庫を買うと
「定価180円」だったりして驚く
金銭価値が違うのは解るんだけど

107 :
>>97
お前は論外だわ
『波の塔』、絶対に読んでないだろ
普通小説(中間小説とも呼んだな)をいう言葉に違和感を覚え、『波の塔』は非ミステリという有名な注意を知らないあたり、30代後半以下だな
知らなくていいから、「ふーん」と素直に言え

108 :
それを言うなら>>105とか本当は清張作品を何割読んでいったんだか。
??????????????くらい思った。

109 :
ああ、普通小説って息の臭いおっさんの死語だったのか。道理で意味がわからんと思った。
中間で通じました。

110 :
>>109
中間で通じたのなら、まんざら馬鹿でもないんだな
そりゃ「普通小説」なんて中間小説と同じく死語に決まってるだろ
黴臭い『波の塔』発表時の認識について書いたから使っただけだ

111 :
IDから明らかなように僕は97じゃないんですけど、まあ無理すんなよおっさん。
あと中間小説は別に死語じゃないから。

112 :
普通小説なんて海外文学の解説でそれこそ普通に使われてる
純文学でもジャンル小説でもない小説という程度の意味
中間小説の方がむしろ死語でしょ

113 :
学生なら現国の時間に「中間小説」という言葉を教わるんじゃないか?

114 :
何か荒れ気味だが、一番のアホはやはり>>102だな(w
「『波の塔』はミステリ小説である」という困難な挙証責任を負ってしまった。
まあ、作品の主眼を判断出来ないと、この様になるという次第。
中間小説に関しては、「随筆 黒い手帖」冒頭の章「推理小説の魅力」で
清張先生が厳しい批判を展開しているのが印象的だ。

115 :
アホかw
>>91で「波の塔」にサスペンス要素があるのを認めてしまっている以上、
「サスペンス要素はあるがミステリではない」という「困難な挙証責任」を
先に負ってしまっているのは、だれがどう見てもお前の方なんだよ。
自分では定義・説明・ソースをまったく出せず、他人には平然と要求する
似非「論客」にはとうてい不可能な難題だと思うがねw

116 :
空白の意匠読みました
ラストのおみやげの結果は推測できますが
わりと回りくどいですね

117 :
テレ東の3週連続ドラマをまとめて見たが、
鉢植>聞かなかった>>張込み
異論は認める

118 :
私は韓国人ですが
こういう映画を韓国人が作れる日は永遠に来ないと思います

119 :
>>115
ミステリとラノベしか読まないアホだろ、おまえ
サスペンスの要素なんて、遠藤周作の『沈黙』にも渡辺淳一の『失楽園』(笑)にでもあるの
それを指して、ただちにミステリとは呼ばないの
ひょっとして底辺校のガキか?

120 :
>>119
>>115が叩いているのは書○だぞ。
そして書○は読みましたスレで「サスペンスがあるからミステリー」と言い切って
ミステリーではないジャンルの本を読んだと称して感想をでっち上げているアホ。
つまり>>115はそんな書○を皮肉っている。
>>115が本当に言いたいのは
>サスペンスの要素なんて、遠藤周作の『沈黙』にも渡辺淳一の『失楽園』(笑)にでもあるの
>それを指して、ただちにミステリとは呼ばないの
と全く同じことなんだよ。
何でもかんでも噛みつくなよ。

121 :
流れを読まずに脊髄反射で書き込むオッサンが目立つな。

122 :
読んだふりが一番バレバレなのが叩かれてるだけなんだが
書斎が馬鹿にされているのと同じ理由で君たちも馬鹿にされている
ただそれだけ

123 :
「空白の意匠」のオミヤゲってのは金銭のことなのかね。
広告代理店が製薬会社にかなりの高額のお詫び金を払うんでそれを新聞社に出させ
結局その責任をとって主人公の広告部長が辞めたと。

124 :
>>122
「多くの人からそうされている」のではなく、スレの流れも読まずに
あんたがひとりで「そうしている」だけだろ……。
「叩かれてる」「馬鹿にされてる」ではなく正確に「叩いている」
「馬鹿にしている」と言えよ。マジョリティを装わないと不安なのか?
なぜか書斎魔神とメンタリティが同じらしいな。

125 :
小説を、映画を、鉄道が走る』川本三郎
『砂の器』『飢餓海峡』『東京物語』…車窓の彼方に見つけた小説の魅力、映画の愉楽。旅と物語が出会う、至福のエッセイ集。
原作も映画も、連続する人を描いた血なまぐさい作品なのに、なぜか陰惨な印象を残さない。なぜか?
ttp://mainichi.jp/enta/book/review/news/20111115org00m040009000c.html

126 :
雑誌「旅」休刊へ 松本清張の「点と線」を昭和32、3年に連載
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111121/bks11112117540001-n1.htm?utm
「点と線」「時間の習俗」掲載誌が遂に休刊。

127 :
>>123
そうかも(再読してないからうろ覚えだけど)
お詫びだけでなく、担当をクビにしろ
という意味かなあと思ってたのは甘い?

128 :
何はともあれ、>>115の開き直りぶりに思わず失笑。
「波の塔」=ミステリとかのたまっているのは自分一人という現状が全く見えていない
悲しさ・・・
「空白の意匠」は、>>127の解釈でOKかと思う。
いわゆる「クビを差し出す」というやつでしょ。
あっさりと書かれた最後の一行だが、専務の懇願とあるから、
主人公がその後の就職等の相談には乗ってもらえそうに思えるという救いはある。

129 :
2回

130 :
村上龍RVR龍言飛語「オリンパス損失隠し」
http://video.jp.msn.com/watch/video/rvr-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9%E6%90%8D%E5%A4%B1%E9%9A%A0%E3%81%97-hd/53b6iwc9
〜松本清張が描くような小説がなくなったのは、政治にも経済にも巨悪がいなくなったからだ〜

131 :
オリンパスよりは大王製紙の件の方が、妙に人間臭い面があって清張先生好み
な題材という気がする。

132 :
金持ちのボンボンがカジノで作った借金を会社の金で穴埋めした話が人間的臭いってこれまた底が浅いな

133 :
大王のボンボンは、六本木の夜の豪遊で有名だったらしい。
芸能人ともよく遊んでたとあるから、女優なんかともやりまくりだったんだろうな。

134 :
どういう会社なんだ
チリ紙作ってるだけだから経営も簡単でイエスマンで固めておけば
よかったんだろうな
実は一流会社ってのは9割がそういうもんなんだよな

135 :
>>132
単純に馬自身が羨ましいんでしょう。

136 :
ここの住人って清張作品どんくらい読んでるんだ?
俺50冊ぐらいだけど100とか200冊以上とか全巻読破みたいな強者っているのかな?
もしいるんなら短編以外のベスト5とか聞いてみたい

137 :
ベストやランキングの話を振ってくるのは書斎の自演なので相手しないように。

138 :
ランキングとか普通に聞いてみたいけど
お前が相手にしなければいいだけだよ

139 :
なんか勘違いしている人もいるが清張はベストセラーを連発した多作家だから、
100冊読破はこのスレにはいないとしても世間にはザラに居るよ。
と言いつつ自分も読んだのは精々50冊くらい。

140 :
書斎って寄生虫らしいね

141 :
購入に限定せずレンタル等も含め、
ジャンルとして短編集、ノンフィクション等込みなら、
このスレにも清張作品100冊読破者ぐらいは、ざらにいるでしょ。
むしろ長編作品(ミステリの範疇のものだけに限定しても)完全読破とかの方が
少ないかと思う。
ミステリ中・長編マイベスト5(一応、順不同)は、
1 遠い接近
2 疑惑
 3 点と線
 4 鬼火の町
5 梅雨と西洋風呂
清張長編にはストーリー展開上は何かと問題が多いものがあるが、
上記5作はとにかく面白く読める。

142 :
書斎は糞だが
「遠い接近」は確かに面白い。
おすすめ。

143 :
どこかのサイトからパクったベストなんだろうから書斎の相手はしないほうがいいよ。

144 :
オバちゃんでも「昔松本清張は全部読みました」と言う人いるよね
実際は古代史物や昭和史物など読んだか怪しいものだが、
それでも新潮文庫(昔ならカッパノベルス)全部読んだ位の人は男女問わずゴロゴロいると思う
俺は「松本清張全集」中7割くらいは読んでるが、まだ読んでないのも多いな

145 :
同時代の三島由紀夫とか安部公房とかスカスカの文章しか書けずに
子供騙しの金看板でなんとかやってた連中の清張さんの文章力に対する嫉妬はそうとうな
ものだったろうね、

146 :
どちらがより鴎外文学を理解したかという対立軸を置くと、清張に対する三島の嫌がらせの原因が解るかもwww

147 :
三島の文章読本の鴎外論は噴飯物ですな
引用もおかしい

148 :
作品によるが、俺は清張先生も林太郎博士も天才三島も、総体的に見れば
面白く読んだ。
人それぞれ、作家それぞれ、たかが2ちゃんでエキサイトすることもないのでは?

149 :
未読&無知無学な書斎は作品の内容について語れないから
作品名を並べりゃいいランキングの話題にはダボハゼのように食い付くし
定期的に自演してまでベストやランキングの話題を振る。

150 :
>>136が書斎の自演と何度も言ってる人でしょ
いい加減自分の精神が異常だと認めて病院行こうよ
151 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

152 :
>>144
なにあんた、おばちゃん馬鹿にしてんの?男より女のほうが優れてるって知らないの?
特に日本ではね

153 :
男の中に書斎魔神のようなのがいるかぎり、男は女には勝てないのよ!

154 :
三島由紀夫が在日朝鮮人だったと言われてもショック受けないけど
松本清張が在日朝鮮人だったと言われたら大ショックだな

155 :
遅ればせながら松本清張にはまった。
上品な文章、良い作家に出逢った気がする。

156 :
上から読んでも下から読んでも
男子は死んだ

157 :
肉の多い大乃国

158 :
書斎にエサを与える奴は自演と疑われても仕方ないな

159 :
>上品な文章、良い作家に出逢った気がする。
後半は文句無しに同意なのだが・・・
簡潔、リーダビリティが高い、乾いたタッチ・・・
この辺の評価はよく見るけど、上品というのは初めて見た。

160 :
私は、小さいときから他人のだれからも特別に可愛がられず
応援してくれる人もなかった
冷え冷えとした扱いを受け、見くだす目の中でこれまで過ごしてきた。
その環境は現在でもそれほどか変わっていないと思っている。
これもう70才頃の文章なんだよな、大家になった清張さんの周囲の業界人は
お互いの最終学歴を知悉して人格の中心に学歴がある連中ばかりだったろうから
小学校しか出ていない清張さんは見下すしかできなかったんだな。

161 :
清張と同じ世代の人間は高等教育を受けている人間の方がはるかに少ないよ。

162 :
たしかに
太宰と同い年だからな

163 :
マスコミ、文壇という高学歴デフォな世界で「生きるべき人」だったというのが、
清張先生にとって、気の毒な点ではあった。
しかし、これは悲劇ではない。

164 :
高校人事件って清張のジュブナイルということだけど、
こんな高校生今どきいないだろw

165 :
「遠い接近」読みました、読ませますね。
最後のトリックは清張作品のなかでも最上位ではないでしょうか
ところで気になった事が一つ、山尾が江古田の駅で待って山田が河島を家へ呼びに行くところで
家は哲学堂の方らしいという記述がありますが、あの周辺に住んだ人間からすると
感覚的にはそうとうおかしい。哲学堂の最寄り駅は江古田ではないし
江古田駅から哲学堂は普通は視界に入りません。
江古田駅からそっち方面に歩いていく人を見送った人間が哲学堂を想起する事はまずありえません。
もっとも清張さんは石神井公園に住んでいたので江古田から哲学堂に行った事が
あるのかもしれませんが。

166 :
「砂の器」下巻で挫折
都合よく話が進みすぎ、刑事の勘は当たりまくり
現場には証拠品があり、近所や兄弟の周りに事件関係者が集まってくるし
刑事の奮闘が全然伝わってこなかった
清張の長編は今の水準で読むと辛いな

167 :
>>164
うーん、「いた時代もある」としか言いようがない。
清張先生は年代的に旧制高校とその後継の新制高校をイメージしているかと思う。
>>165
多忙だったであろうし、ミステリとしての本筋に関係無い以上は仕方ないとしか
言いようが無い。
丁寧な執筆で知られる夏樹静子の作品にも、駅と海の位置関係がどう考えても
不可思議な作が存在する。
>>166
同意せざるを得ない面もあるが、
そんな貴方にこそ「遠い接近」は読んで欲しい。
本作にはミステリを超えた何かもあるしね。

168 :
>>166
弁護にはならないけど「砂の器」は昔の捕物帳の延長線上の作品だから、
お約束で偶然の超展開が多用されるのはしょうがない面もあるのよ。
「点と線」もそうだけど刑事のキャラも岡っ引きの親分ぽいでしょ。

169 :
高校人事読んだ当時これは清張最大の駄作なんじゃまいかと思ったな
ずいぶん前だけど。

170 :
>>169
高校人事→高校人事件

171 :
>江古田駅から哲学堂は普通は視界に入りません。
戦争直後もそうだったのかな?
>現場には証拠品があり
別にいいじゃん。実際によくあるし。
>近所や兄弟の周りに事件関係者が集まってくるし
これは同意。刑事と犯人は実は見えない糸で結ばれていたというのでもない限り。
高校人事件は犯人の動機に社会性がゼロで(事件背景は社会的と言えなくもないが)、
その点まったく清張らしくないよねw

172 :
>>166
大衆小説って、今も昔もそんなもんじゃないのかな。
新聞連載だからコアなミステリマニア向けに書いた作品ではないもんね。

173 :
いや俺も現場に紙切れが残っていたところでゲンナリした
ホームズ物に対して、犯人は必ず吸殻残してるなって
つっこみが粋じゃないってことはわかってるけどさ

174 :
昭和の人間悲喜劇を書いている松本清張に対して
おまけについてる謎解きがどうのこうのは失礼じゃないか

175 :
謎解きは味付け程度とか、清張の発言にあるのか?
俺は知らないが、もし無いならそのほうが失礼だと思うがな

176 :
>「砂の器」は昔の捕物帳の延長線上の作品だから、
この見解がどこから出て来たのは知りたいところではある。
単なる思いつき?
確かに「高校人事件」はミステリとしてはたいしたことはないが、
雰囲気は好きな作で、最近も文庫で再読してしまった。
清張作品唯一の怪奇探偵小説風であり青春ミステリ、
社会派ネタがある作とは異なり、肩肘張らずに楽しく読めてしまう

177 :
「死の枝」を読んだ。
いろいろな意味で酷い話が多かった。
特に「不法建築」がダメ。

178 :
何度読んでも面白いのは「陸行水行」。古代史、史跡、ミステリー、
人物描写、学者モノなど清張作品のエッセンスを凝縮した名短編と思う。

179 :
一月1000枚書いてこの水準ってことは
清張さんはモーツァルトなみの天才って事になりますね
未完短編小説集というエッセイに、ものにならなかった小説のネタやプロット
がありますが「怪文書を出す女」などはぜひ書いて欲しかった
「山の骨」のように2つの死体を強引にくっつけて一篇にする筆力なら
いかようにも仕上げられたと思われる。
清張さんの言を借りるなら、内装に性格、心理描写まとって雰囲気を描出する文体が溢れ出る
書き始めれば頭もマッハでフル回転であっさり出来たと思えてくる。

180 :
ところでカッパノベルスの「点と線」の曾野綾子の推薦文は
今で言う上から目線ってやつですよね
やっぱり聖心女子大卒のお嬢さん作家だから50才になってやっと陽の当たる場所に
はい出してきた小学校しか出てない初老作家に素直な賛辞は送りづらかったんでしょうか。
清張さんの苦笑いが見えるようですが、父親のような年長者
しかも自分の取れなかった芥川賞も貰っている人に対して、けしからんと言えばけしからんね。

181 :
清張ってネタに合わせて文体を変えてるよね。
これは本当にスゴイレベル。
話芸からでも史学や法学、医学からも語りの技を盗んじゃうし、もう何でも来やがれって感じ。

182 :
新聞社に勤めてたからって経験が豊富ってわけでもないからな。
やっぱり、資料を生かしてストーリー作る才能があったのだなあ。

183 :
新潮文庫に収録されてた「速力の」が復刊もされず絶版状態なのは
自動車業界の圧力ですか??(「分離の時間」に収録)

184 :
>>155
>>159
上品って感じはしないねー
文体はよく言えば、簡潔で読みやすい 悪く言えば粗野で情感に薄い

185 :
>>194
わざわざ荒らしにレスしてご苦労さん、自演ですか?

186 :
>>164
そりゃ、ちょうど50年も前に書かれたミステリに「いまどき」を
求めてもなんの意味もないが。
一体、君はなにを期待して読んだんだろう?

187 :
やはり、この作品の一番のウリはさち子の過度な女学生言葉だろう。
「だわ」「かしら」はよくある表現としても「ですわ」「でしたわ」とまで言わせている。
ここまでくると、もはや戦前の女学生口調レベルだろう、
しかも、当時の清張は口述筆記をしており、
彼自身が声優となって、口述筆記者に伝えていたというのがエグイ。

188 :
>>184
上品って感じはないけどかといって粗野でもないと思う。
粗野というより万人を突き放した素っ気無さとでも言おうか。
そのお大尽も乞食も分け隔て無い万人に対する素っ気無さが
逆に凄い心地良かったりするんだよね。この分け隔てない
素っ気無さってのは、兵隊になってはじめて平等に扱われたという
清張自身の徴兵体験がベースになってたりするんだろうな。

189 :
というか虚無主義なんだろ
少年時代はあまりにも極貧すぎて他人の食べ残しを自らの食にしてたぐらいだからな
そりゃ世の中冷めて見たくなる
無神論者になったんもそういう素地があったんだろ

190 :
他人の食べ残しが自らの食か、
ヘコむわ

191 :
清張の父親がダメ人間ってホント?
あと、短編は宮部みゆき編集のコレクション買うだけで全部カバーできる?

192 :
清張先生の文体を素っ気無さ過ぎるという評は昔からある。
ただし、あの文体だからドロドロした男女関係や猟奇的な犯行等を
書いてもエグい感じがせず、抵抗感無く読み易いものとなっている
のかと思う。
それに、代表作「天城越え」などを読めばわかるとおり、
情景描写には優れたものがあるので、独自の「渇いた叙情性」とでも評す
べきものがある。

193 :
>>191
「父系の指」か「半生の記」を読め。
宮部のコレクション?あんなのでカバーできるわけないだろwww

194 :
たしかに200数篇のが3冊の文庫にまとまるわけなかったなww
誤爆したよw

195 :
ひっょとして「誤爆」の意味がわかっていないとか?

196 :
カバーなら買ったときに店員に頼めばつけてくれるじゃん。

197 :
ご母堂の苦労話読まされた方としては
作家として成功して両親呼び寄せて同居して
楽させてやった話も読みたいところだけど
翌年に亡くなってるんだなおかあさんは
ベストセラー作家になる前、まだ3間に家族8人で住んでいた関町時代に

198 :
>>187
口述筆記の際、清張は女の声色まで使って情感たっぷりにセリフを語ったというしな。
昭和40年代ごろまでは記号的な女言葉がまだ小説とかに生きていたと思う。
石原慎太郎作品でもそんな感じじゃなかったかな。
もっと若い作家が台頭してくるとしゃべり方も当世風になってきた。

199 :
>>198
あー、記号って分かる気がする。
漫画ですら、日常と解離した不自然な説明口調を担当から指示されてたって、誰かのエッセイで読んだ。
昭和50年頃の話だよ。

200 :
口述筆記とかしてたんかい
ちょっと幻滅・・・

201 :
書痙を病んだからだけどな
「人間ワープロ」使ってただけだろ

202 :
>>191
みゆきは「黒地の絵」をカットした時点でNGでしょ。

203 :
「黒地の絵」って映画化が企画されてたのにどうやらアメリカの圧力で
中止になったらしいね。小倉の清張記念館で台本見た。
小倉祇園太鼓のリズムで黒人が高揚するというのは事実なのかどうか
わからんが面白いね。

204 :
「ゼロの焦点」読みました
傑作ですね、ラストは泣けました
この作品の与えた衝撃は大変なものだったでしょう

205 :
渦読んで疑問に思った事があるんだが、妙子が4月に西伊豆に行ったのは何故だったのかって事が結局
何の説明もなかった事。
修三が妙子を犯人と勘違いする事の伏線だったんだろうけど、最後まで分からず仕舞いなのが消化不良でならない。

206 :
「日本の黒い霧」などの戦後のあれこれを扱った作品に
二世の米軍人の素行が悪くて物資の横流しを盛んにやっていたとか
あるいはスパイ的に日本社会に紛れ込んで工作の尖兵をやっていたとか
いろいろ書かれているのだが、そんな事実もあったのだろうが
今ならば配慮を欠いた書き方とされるかもな。

207 :
「渦」に出てくる田所ジョージという俳優、
最初読んだ時は所ジョージから取ったのかと思ってた

208 :
>>204
「ゼロ」は読んでる間は凄く面白かったけど、読み終わって少しがっかりした。
ダンナの過去が明らかになった時点で、「あの人が前歴の発覚を恐れて
したのかな?さすがにそんな安直じゃないだろ」と思ってけど、
見事に悪い意味で裏切られた。正直、これってミステリーというより
ミステリー風味の普通(中間)小説というべきなんだろうな・・・

209 :
「坂道の家」を読んで以来、「山口」という若い男(会社にもいるが)を
見るとどうしても「バーテンの山口=山ちゃん」として接してしまうwww
他の清張作品と同じ苗字や女の名前なども同様。もっとも最近の女の名前は昔
と違うので最近はそういうことも少なくなったが。

210 :
よく料亭の場面で「ターさん」とか「イーさん」とか出てくるが
今でも料亭ではそんな呼び方してるのか?

211 :
>>208
清張の長編は出だしは面白いが最後は無理矢理終わらせちゃう
ところがどうもね。やっぱり短編のほうが面白いね。
まあ並行して何本も書いてたわけだから無理もないけどね。

212 :
無理矢理というか、クライマックスのあとは、普通なら
登場人物が事件の感慨を語って雑踏の中去っていくみたいな終わり方をするところを
あっさり、検察調書みたいのを出して終わり、なんてのは多いな

213 :
いま、航空自衛隊の次期主力戦闘機選定が
自衛隊は相当コストが高くなるが高性能のF-35を欲しがってるんだが
開発の遅れなどで別機種も候補になっているので採用をめぐっていろいろ工作があると話を見た。
これは『蒼ざめた礼服』の世界だな、と思った。

214 :
清張の長編は出だしは相当期待させるのが多い。工夫してたのかもしれないが、
それなら最後まで丁寧に仕上げればいいのにと思うことがある。
させるだけさせておいて、クライマックスはあれこれで終わり?みたいな。
>>212
いや、それはかえって良い意味でこちらの期待を裏切る感じでよい。

215 :
>>203
>小倉祇園太鼓のリズムで黒人が高揚する
緊迫感溢れるシーンではあるが、現代的視点で見ると、
原始的過ぎるというか、黒人に対する偏見と受け取られかねない。
あくまで全体として見た場合だが、長編の低評価には同意せざるを得ない。
しかし、あっさりした締めは短編の場合もしばしば見受けられる。
例えば、映画化され松竹らしい情緒溢れる作に仕上がった「天城越え」も、
原作は意外にあっさりとエンド。

216 :
>>215
映画「天城越え」はラストのエンドクレジット後トンネルのシーンで
急に現代に切り替わる演出がうまい。「砂の器」も先生には悪いが原作
より映画のほうが面白い。ところがへたな監督が作った清張映画はどう
しようもなくつまらない。「点と線」とか「顔」などひどいもんだ。
映画の3大傑作は松竹の「張込み」「砂の器」「天城越え」と思う。

217 :
自演とは216みたいなのを言うんだよねw
ほんと見え透いているからわかり易いよ。

218 :
>映画の3大傑作は松竹の「張込み」「砂の器」「天城越え」と思う。
これぞ初学者の戯言、無知の曝け出しと言わずして何んと言おうw

219 :
>>218
あなたの思う3大傑作は?

220 :
Dの複合読みました
もっと引き伸ばしてもいいと思ったな
少なくともあと3回は取材旅行連載して
これも一気呵成の収束ですね

221 :
小林桂樹主演の「あるサラリーマンの証言」がイイねぇ。
「黒い画集」に収められた超短編の「証言」をあそこまで膨らませる力技が凄いと思う。
タイプライターの文字と音だけのタイトルロールがモダンで格好良すぎ。
緒形拳主演の「鬼畜」は中学2年の時に両親がビデオをレンタルしてきた。
親が止めるのを無視して夜中に観たんだが、オシッコちびりそうなくらい怖かった。
ヘタなホラー映画より怖くて以後、トラウマ。
佐田啓二主演の「眼の壁」もオドロオドロ感もキモくて好き。

222 :
俺はドラマの「鬼畜」はたけしのしか見てないがあれは面白かったな
たけしはまり役だったわ
無言の表情がなんともいえん
黒木瞳も室井茂も最高の演技だったよ

223 :
活動期間は実質30年くらいかな
文芸春秋のやたら図書館で目立ってる全集は
どれくらい収録されてるんだろ7割くらいか

224 :
>>216
概ね同意だが、
前記したとおり、地味だが「潜在光景」の映画化「影の車」も良い。
「疑惑」や「鬼畜」も悪くはないとは思う。

225 :
もっと低いと思う>全集
長編の未収録作品大量に思いつくから

226 :
寒流は鈴木英夫の腕の冴えが見事

227 :
これだけの作家だし、そろそろ網羅的・本格的な全集が出てもよいと思うのだが。
何か著作権や遺族の意向等とかの絡みでもあるのだろうか?

228 :
「旅さき」はどうすれば読めますか?

229 :
「危険な広告」はどうすれば読めますか?

230 :
「鮎返り」はどうすれば読めますか?

231 :
「悲運の落手」はどうすれば読めますか?

232 :
80年代の終わり頃だったか
「半生の記」で箒に使う針金を回してくれた小田という人の息子さんと
清張さんがテレビ出演していて小田さんのお陰でずいぶん助かりましたね
ウン一寸ね、とかなんとか
最近こういう番組なくなりましたね
同じ番組に色川武大も出てたな、ご対面番組だね一種の
大物清張登場には一寸驚いたけど

233 :
>>223
欧米の作家なら一年一冊、活動期間三十年で全著作が三十冊なんて
ザラだから、そう考えれば清張はトンでもない量を書いてるな。
それに多作であるにも関わらず、何読んでも一定の水準の質を
保っているのも凄いちゃ凄い。
>>225
今の本屋に並んでる文春、新潮、講談、角川、光文社文庫で
どれくらいカバーしてるの?あれだけでもまだ足りないのかな?

234 :
>>233
今の本屋に並んでる=現在も増刷中という意味で言えば半分以下。
全集収録作(http://bunshun.jp/pick-up/seicho-zenshu)に限っても文庫品切れは多い。
地の骨、屈折回路、天保図録、深層海流、風の息、霧の会議などなど。
次から次へと出してた古代史エッセイもあるし、全作品は本当に膨大。
現在の「松本清張全集」は、昭和史発掘は本当に一部のみ、清張通史も邪馬台国しか入れてない。
神々の乱心が入ってないのも今から見れば不十分だし、再編集した全集があっていいと思う。

235 :
全集は生前に刊行された部分でもかなり切り落としがあるし、本人が一定レベルに達したと
判断した作品が収録されているんじゃないの?
「風の息」は「一九五二年日航機『撃墜』事件」で書き換えたから廃版?にしたいと
書いていたような気がする。

236 :
>多作であるにも関わらず、何読んでも一定の水準の質を
>保っているのも凄いちゃ凄い。
この評価はよく聞くものだが、やはり長編に関しては出来・不出来の差は
非常に大きいものがある。
しかし、繰り返し批判対象としている御都合主義モード満載な作品群にしても、
着眼点は面白いものであったり、細かいトリックに見るべきものがあったりと、
全く箸にも棒にもかからないような作は皆無かもしれぬ。
まあ、活動期間の長さを考慮すれば、これは凄いと言えば凄い。

237 :
何年か前の双葉文庫のの「初文庫化作品」シリーズはありがたかったが
まだまだ文庫になってない作品いっぱいあるよ。続編たのむよ。文庫なら
読むけど重たいハードカバーとか埃っぽい古雑誌では読みたくない。

238 :
出来の良い長編とやらお
どうか教えてくれ

239 :
決して高級住宅地とはいえない浜田山の線路際に住み続けたのは
何故なんだろう

240 :
清張の時代物は「無宿人別帳」などのごく一部を除けばあんまり面白くない。
やはり清張は現代の特に戦後を活写するときが冴える。
もはや戦後も高度成長期も歴史だから同時代的にかかれたものは貴重なんだよ。

241 :
>>238
>>141を参照されたし。
文句があれば読了後に。

242 :
>>238
「かげろう絵図」は面白かったけどね。「天保図録」より面白い。

243 :
時代小説は荒唐無稽なヒーロー物か類型的な人情物に流れるのがお約束だからなあ

244 :
書斎のお薦めが妥当かどうか疑問だが
上下巻じゃないと清張の長編って感じがしないな
そして上下巻ものは今読むと・・・

245 :
>>244
いちいち荒らしの名前を出すのはどうして?

246 :
「彩色江戸切絵図」「紅刷江戸噂」清張の捕物帳は意外と面白いよ
半七大好きなだけに捕物帳のツボは外してないし、それでいて
清張らしい生々しい人間関係がほどよく出てる

247 :
清張日記も面白い
少し暇が出来て書き始めたのだろうが
あと10年早く書いていてくれれば

248 :
「かげろう絵図」読んだ。 
ディーヴァーの後で松本清張の時代物を読んでみたが、結果どちらも面白かった。
追う側と追われる側と視点が様々に入れ替わる所なんかは両者共通で、
悪を追う側が必ずしも正義ではないあたりも似てる。
でも描き方は全然違っていてそこがまた面白い。

249 :
まあ、現代物>時代物はどちらが後世の人に取って貴重かって話だろうから。

250 :
清張の時代物には大川(現・隅田川)が良く出てくることもあり、隅田川のことを
俺は今でも「大川」と言っているがほとんど通じない。

251 :
自分は清張の書く終戦直後の話を読むと、懐かしい記憶がよみがえるような感覚が凄くある。
もちろんその時代にはまだ生まれてもいないんだけど。

252 :
「小説東京帝国大学」を読んでたら、先醒亭覚明こと奥宮健之って人物が、
NHK大河ドラマ「春の波涛」に出てきたあいつか、と子供の頃の記憶がよみがえって感慨深かった。

253 :
小説書いた事ないと言いながら、芥川賞取って上京する時にはけっこう文人の駅頭見送りいるし
東京くるなりあちこち歩き回って文壇人訪問してるんだね
やっぱりこのへんは田舎者らしいというか、タダの低学歴田舎者じゃないというか。
それで推薦とはいえ縁もゆかりもない三田文学の編集委員になってまだ20才そこそこの江藤淳や山川方夫なんかとの
編集会議に出てたり、どういう心境だったんだろう

254 :
>>250
隅田川のうち吾妻橋付近から下流を大川と言ったんじゃなかったかな
「宮戸川」という落語があるけど、これも隅田川の別称もしくは一部分の名称らしい。
清張はそういった言葉を小説中に使って江戸情緒出すのが面白かったんでしょうね。
「西蓮寺の参詣人」だとわざとらしいくらい江戸言葉での啖呵が出てくる。
(↑講談社文庫「増上寺刃傷」所収)

255 :
TVドラマ「鉢植えの女」みたが良作が駄作になってるじゃねーか
そもそも華のない余なんかを主役にするなよな

256 :
>>250
江戸っ子は今でも「大川」で通じるよ。
時代小説や古典落語のファンも。
ちなみに吉原は「なか」だ。

257 :
まず、江戸っ子というのを見つけないとな

258 :
鉢植の主役に余貴美子は美人過ぎる
原作は強烈なブサイクの設定だから
昔やった土ワイ版は原作通り完全犯罪で終了だったが今回もそのほうがよかったな
池上季実子が薄笑いを浮かべながら花壇に水を遣るラストが印象的

259 :
山本一力氏が強く推す「かげろう絵図」だが、これも清張長編の悪い部分が
目立つ、御都合主義モード満載の作という感あり。
下山事件の見立てを時代小説でやっている点が面白い程度である。
山本氏以外で、本作を評価する論を目にしないのも当然か。
繰り返しになるが、清張作品は時代小説も短編に限るということ。

260 :
しつこい
何度同じこと言ってるんだよw

261 :
だよね。
これを馬鹿の一つ覚えという。

262 :
清張には「東風西風」「狩猟」という単行本未刊行の作品があるようなんですが
読んだ人か、なにか情報がある人おられます?
ネットで調べてもなにも情報がなくて。

263 :
名取裕子がなんでやたらと長時間サスペンスに出てくるのかさっぱりわからん。

264 :
「聞かなかった場所」を勝手に女が主人公の話にするんじゃねえよ。
かなり以前に風間杜夫主演でやったドラマは面白かったが、この前の
名取裕子のはなんだ。風間の時はいかにして見つからないようにするのかが
よくできていたが今回のは全然だめだ。

265 :
>>253
ちょっと話がずれるかもしれないけど、清張の行動力ははんぱない。
朝日新聞の広告をやるようになったのも直接おえらいさんに手紙を書いて採用されたわけだし、
戦後のホウキ売りだって本人は家族を養うためだったと言っているが、
縁もゆかりもない土地に行って飛び込みでホウキ売りなんて誰にでも出来ることじゃない。
清張はたとえ小説家になってなかったとしても、広告デザイナーとして成功したのは間違いないだろうし、
また全然別の世界に行ったとしてもきっと成功したに違いない、そういう努力と行動の人だと思う。

266 :
>>265
「松本清張の残像」を読んでも、半生の記からは想像できないような
如才ないところもある、たくましい人だったようですね。
そういう人が実は鬱屈して「いつかは」と思っててたというのが
いかにも俺は不幸だという人より意外性もあって凄みを感じる。

267 :
>>265
確かに、朝日時代の周囲の評価はなんでもできる人だったらしい
戦争中も未知の女学生と文通して書道の本送って会いに行ったりしてる。

268 :
ミステリ板清張スレが、単なる叩きやドラマねたへと傾斜してゆくのは、
何とも残念。
「かげろう絵図」は、山本一力氏が評価するとおり、「今読んでも」
こんなにも面白いという論証ぐらいして欲しいんだよなあ・・・
「半生の記 その後」は何としても書いて欲しかったテーマだが、
作家デビューが遅かった清張先生には、とてもそんな時間は無かったということか。

269 :
>>262
「東風西風」、そんな作品あったんだ。
ちょうど清張が最初の大病で入院したタイミングで連載が中断し、そのまま中絶となった模様。
「狩猟」のほうは(普通に)途中で行き詰って投げ出した?

270 :
>戦争中も未知の女学生と文通して書道の本送って会いに行ったりしてる。
清張先生ったら肉食系

271 :
>>269
両方とも未完の作品でしたか。
年譜を見ると他の作品は中絶とはっきり書いてあったので、てっきり完結した作品かと思ってました。

272 :
しかし遺作未完中絶の「甲州霊嶽党」は久々の原点に戻ったような
感じのいい作品になりそうな気がした作品だっただけに本当に残念だ。

273 :
>>270
会いに行ったが会えずに引き返してくる途中の峠道で3人連れの娘と遇う
そのうちの1人がその人で勿論初対面、10分ほど立ち話をして別れる
これには後日譚があって
彼女は水行陸行の冒頭に出てくる妻垣神社の跡取りで婿に入った人が
40年後安心院を訪れた清張に、ガンでった
亡妻の病床日誌を示して、そこには「球形の荒野」を買って来てください等の記述があり
一度しか会わなかったおじさんが大作家になったと認識していた。

274 :
ふうん。おもしろいねえ〜。
清張さん、歳をとる毎に下唇が突出成長してどんどんえぐい顔になっていったけど、
若い頃はけっこうさわやかなんだよな〜
ウィキを読むと片目の視力がほとんどないってあったけど、
これはいつからなんだろ?生まれつき?

275 :
このスレでは「週刊朝日」を読んでいる者も多いだろうが、
2ちゃんねるも、いよいよアウトかな。
清張先生健在時に、もし2ちゃんねる存在せし場合は、
いかに思ったか・・・
今回の警視庁の対2ちゃん捜査も、ハイテクに長じた現場の捜査官が
頑張っているようだ。
ある意味で清張先生の古巣である朝日は、相も変らず権力批判の論調で、
捜査には批判的だが、
反体制の作家とか言われることも多い清張先生は、
「点と線」「砂の器」「張込み」等の代表作を見てもわかるとおり、
現場の刑事たちに注ぐ視線は、共感と温かさに満ちたものである。
(松竹映画「顔」に登場した映画オリジナルの笠智衆氏演じる
口下手で真面目な刑事は、いかにも清張作品的キャラだったとは言える)
特異な嗜好な大乱歩は2ちゃんに嵌ったかもしれないが、
苦労人の清張先生は、匿名で違法行為、不祥事を連発する2ちゃんには、
厳しい視線を注いだと思われだ。

276 :
思われだ

277 :
>>274
確か若い頃に暗い部屋で集中的に本を読んで視力が悪くなったんじゃなかったっけ
本当に見えなくなったのは「黒い空」の頃、最晩年だと思ったが…

278 :
>>277
別に失明したわけじゃないだろ。極度の近視になっただけ。
まあ若い頃の無理が晩年たたったというのはバッハやヘンデル
と同じ。

279 :
口述なら執筆にはさほど影響なさそうだけど、
資料あたるのはさぞかし苦労だったろうな。

280 :
『状況曲線』がAmazonで評価が低いのはオカシイんじゃないかなぁ・・・。
あれ面白いのに。

281 :
「張込み」「鬼畜」「天城越え」「入江の記憶」・・
時代ものなら「町の島帰り」「役者絵」「山椒魚」・・枚挙に暇がないが、
後、もう少し書けるというところで、筆をおくのが清張短編の粋な魅力という感あり。
現代作家は、わかり易さ優先のためか、書き過ぎなんだよな。
ゆえに、余韻も無い。

282 :
「半生の記」にキビ箒に比べて藁箒が安物みたいに書いてるけど
そうでもないんじゃないの。
しかし統制品の針金まで調達してくるって只者じゃないな。

283 :
「半生の記」福岡からの未明の出征に女が現れて
夫を探すところ、ほんとうにうまい
西郷札の「あ、義兄さま」のところもうまいと思ったけど
推敲して書ける文章じゃないね。

284 :
>>282-283が何気に連投(w
確かに、「半生の記」は清張ファンには興を惹くもの多しではあるが。

285 :
そういえば、ずいぶん早い時期に電通の顧問になってるよね
年譜にも必ずと言っていいほど記載してある、あれはどうした事だろう
視聴率扱った作品もあったように思うけど。
マスコミの持つ権力についてはどう思っていたんだろう
清張さん元気な頃はまだ権力の監視役としてのジャーナリズムなんていう
牧歌的な構図が信じられていた時代だったのかもしれないけど
最近のようにテレビが積極的に巨大な権力を振るい
電通が不穏な動き繰り返すの見れば、反権力の清張さんとしてはどうしただろう。

286 :
清張作品は出来不出来の差はあるけど、各作品にこの場面を書きたいと思って書いたたのだろうと
思わせる箇所が必ずある。
そこに至るまでが強引かどうかで作品の評価が分かれているという気がする。

287 :
最初使っていた速記者は有名な人ですね
家も近いし
ところで書痙は結局治らず最後まで口述筆記だったんでしょうか
どっちにしても途中からは速記やめてテープレコーダーになったんでしょうね

288 :
清張も70年代ぐらいからマスコミ界の暗部を題材にした作品があらわれてくる。
テレビの視聴率操作の話とか、新聞の買収劇の話とかいろいろあるよ。

289 :
角川文庫の「男たちの晩節」読みました
延命の負債
これはいくらなんでもプッツリ切りすぎでしょう
もう少し後半書いてくれないと
筆写の主人公は最後は発狂してるんでしょうか。

290 :
>>287
>>86

291 :
現代においては、
>最近のようにテレビが積極的に巨大な権力を振るい
>電通が不穏な動き繰り返すの見れば
この認識そのものが古くなりつつあるという感あり。
主役は既にネットであり、前記したとおり、たかが便所の落書きBBSに
官憲が乗り出さざるを得ない状況となっているのだ。
視聴率ねたは「渦」でしょ。
しかし、本筋は普通の謎解きミステリである。
まあ、この点は他の社会派と称された作家とは異なり、社会派ネタはあくまで
装飾である点で、初期作品群と同様。

292 :
相変わらずの悪文
普段から本を読んでるとはとても思えない

293 :
社会派ミステリって現実的な社会の問題を題材として取り入れた推理小説のことなんで
ミステリーとして考えれば清張に限らずすべて「社会派」の部分は装飾だよなあ。

294 :
清張自身はミステリにおける装飾?を「副主題」と説明している。
晩年だけど。

295 :
清張先生と同様に社会派ミステリ作家と称された時期がある
水上勉、黒岩重吾等の作を読むとわかるが、
取り上げた社会問題(公害、医療等々)ばかり前面に出過ぎて、
謎解きミステリとしては弱さが目立つものが多く、
この人たちが作家として長年活躍する力量がありながら、
ミステリからは離脱して行ったのもわかる気がする。
ミステリ作家としても一流と言えるのは、清張先生と笹沢左保だろうね。

296 :
清張作品を読むとトリックは本格的だけど、謎を解く過程がつまらない作品も多い。
トリックが単純な作品のほうが見せ方に工夫があって、却って心に残っている。

297 :
清張の「社会派」と言うのは、社会問題を題材としただけではなく、
極めてリアリティな動機を主体とした点、動機の日常性に有ると思う。
そういうミステリーの現実性という意味での社会性を、マスコミが「社会派」と名付けたんだと思う。

298 :
ミステリーにおける動機として
金目当て、復讐、怨恨などは古くからあったわけだが
ただ犯罪の理由付けとしてのリアリティであって
社会派的なリアリティの追及とは質が違ったからね。

299 :
乱歩作品だと金銭欲だとか怨恨だとかよりも
犯罪自体が自己目的化して猟奇なことをやって誇示するタイプが結構多い。
そんなのはリアリティ皆無だったわけだが、劇場型犯罪が増えた現代から振り返ると
案外犯罪タイプの本質を突いてたのかもしれない。

300 :
それだけ現代は幼稚な犯罪者が増えたということでもある。
(乱歩は自分の幼稚さを自覚していたし、それを文章で表現した点で一流だったわけだが)
清張の場合は幼稚というより卑小な動機の犯罪が多いが、
卑小と幼稚、どちらが現実社会ではマシかとなれば、まあ卑小のほうだな。
劇場型犯罪というと聞こえはいいが、
幼稚化を最先端とか言って持ち上げるのは、阿呆・白痴の類と言える。

301 :
>>297の書いているような点だと、笹沢ミステリの方が色濃い。
(俺は長編ミステリに関しては、笹沢作品>清張作品という評価)
やはり、清張先生を社会派ミステリの旗手としたのは、
汚職、謀略等々の従来のミステリが取り上げないような題材を
正面から装飾としたことにあるかと思う。
ただし、初期清張作品にとって、本筋は謎解きミステリであり、
怪奇・猟奇・ユーモア等に代わるべき装飾が社会問題ネタだったに
過ぎないという感がある。

302 :
松本清張小説セレクションの解説で阿刀田高が「確証」を取り上げて、清張作品には
ユーモアが見当たらないと書いているが、この作品や「礼遇の資格」などを読むと
ユーモアがないというよりも、田舎くさい下卑た笑いでユーモアと呼べるまでに昇華されて
いないと感じる。

303 :
清張にはユーモアがない
キャッシュカードに遺産がない

304 :
清張の根っ子は日本の土俗的なものだから、笑いの質も
阿刀田高が好きそうな西洋風あるいは無国籍風のユーモア感覚とは違うと思うよ。

305 :
清張にはユーモアはないけど哀愁漂うコミカルさは時折垣間見れるな。
>>302のいう下卑た笑いとはどんなもんなんだろ?「礼遇の資格」未読なんて
想像つかないな。自分の読んだ範囲ではそういう下卑た笑いといえるものは
なかったけど。

306 :
>>305補足
試しに「礼遇の資格」ググったらあらすじみて思い出した、読んでたわ。
小男の貧相な副頭取のやつね。あれは田舎臭い下卑た笑いかな?
主人公は貧相ではあるが経歴としてはエリートだから田舎臭くも
下卑てもいないと思うが。そういやあの凶器はやや笑わせるよな。
清張はあれ笑わせるつもりだったんだろうか?それとも真面目に凶器として
考えてたんだろうか?どっちとも判断がつかんのが清張らしいとらしいな。

307 :
「天才画の女」で評論家がけなしてた新人を有力者が目をつけてると
知った途端、コロッと態度変えるとことか、滑稽味を意識してるでしょ。
「彩色江戸切絵図」だったか、鰻の話なんか黒いユーモアだな。
あからさまなギャグがないだけで、独特のユーモア感覚は時々感じる。
>>305の哀愁ただようコミカルさが言い得て妙だな。

308 :
>>306
「礼遇の資格」は主人公が浮気された肉体的な理由と、硬い凶器がナニを象徴しているのを
理解すれば、犯人と被害者との関係やその後の処理を含めてかなりふざけて書いているのだろう。

309 :
銀行重役が主人公の話では
地方に左遷されたその重役の前にコワモテのずらっと並んで
一人一人「あっしは傷害前科×犯○○と申します!よろしく」
とか挨拶して凄ませる場面が突拍子もない可笑しさがあった。

310 :
>>309
わかったw

311 :
傑作短編「老春」を読むと、これぞ清張流ユーモア小説って感もある。
また、清張先生自身も70年代のNHKドラマへのカメオ出演を見ると、
とてもユーモアが無い人とは思えないのだ。
(「駅路」原作の「最後の自画像」の好色ボケ老人役は正に秀逸だった)

312 :
「老春」の老人も当然清張の父親の投影なんだが。

313 :
「父系の指」の一エピソードを使い回して書き出しにした「田舎医師」は
父親の死の前年に書かれているが、もう父親が死亡した設定になっている。
清張はどういう気分で書いていたんだろう。

314 :
月刊J-novel 2012年1月号
ミステリー界の巨星 横溝正史と松本清張 幻の短編復刻!
http://www.j-n.co.jp/cgi-bin/product_detail.cgi?code=05103-0100-12

315 :
すると「けものみち」の寛次にも壮年期における実父の姿が投影されているようだな。

316 :
藤田まことと園まりの「たづたづし」はスカパーで見たけど
けっこう面白かったな
藤田まこという人はやっぱり魅力のある俳優だったな

317 :
清張の父親が脳梗塞で寝たきりだったとは聞かないので
寛治=清張の父親 
ではない。

318 :
>>317
そういう表層的な見方ではなく、あの粘着駄目キャラを指しての話である。

319 :
>>317
気にするな。
間人の個人的感想に過ぎぬものに
まじめに反応することないよ。

320 :
短篇集「影の車」を読んだ。
このスレでも度々話題になる口述筆記が始まった頃の作品集だが、それ以前のゴリゴリと力こぶの
入った文体に潤いが加わっていて、この作家の場合口述筆記はプラスの面が大きかったように思う。

321 :
賛否両論あろうが、口述筆記は文体の変化に関係あるね。
福岡隆の口述筆記が終わって以降は、清張の文体は学術的というか細緻を穿った文体が増えてくる。

322 :
>>314
「遠くからの声」なんて角川かなんかの文庫に入ってただろ。
「幻の」なんて誇大広告するなよ。

323 :
>>304
阿刀田は清張の本当の面白さはわかってない。自分の作品のほうが
面白いと思ってんだからどうしようもないよ。

324 :
>>322
調べたら角川じゃなくて講談社だったがいずれにしても光文社の短編集にも
入ってるし「幻」でも何でもない。

325 :
>>324
宮部みゆき編集の傑作選にも入っておるな
宮部の作品解説は空振りだが

326 :
講談社文庫収録の「遠くからの声」は改稿されているから
オリジナルを復刻、ってわけでもないんだろうな。

327 :
危険な斜面読みました
これは清張さんの中では駄作の部類ですね
人物に魅力がないというか書き込みが足りないというか

328 :
>>322>>326
どこが幻なの?と思い、今日立ち読みしたが、
「復刻」の意味は、雑誌発表時の誌面を再現したということらしい。
(これは横溝「七人の天女」も同様だった)
挿絵は佐藤泰治という人が描いていた。

329 :
「遠くからの声」は非ミステリなので、厳密には板違いの作品なのだが、
哀感溢れる小品だとは思う。
義妹とドロドロ展開へとか流れない小市民世界的で、クールなエンディングが
清張先生らしくて良し。
>>304
>>323
阿刀田高氏が大の清張ファンであり、文春のセレクションまで編んでいるという点を
承知の上での発言であろうか?

330 :
>>327
「危険な斜面」はよく選集にもえらばれるし清張作品ではそんなに悪くない方に入ると思うけど。
ただ文章が妙に文学かぶれで、観念的な表現がくどかった。

331 :
>>328
雑誌連載で挿絵は楽しみですね
文庫や単行本になった時もそのまま載せてもらいたいくらいだ。
ところで挿絵画家と作家は多少打ち合わせしたりするんだろうか
清張さんが御正伸の葬儀に出た時に作家が誰も来ていなくて
そりゃないだろって日記に書いていたけど。

332 :
かつて大衆文学は挿絵とともにあったとすれば、今のラノベみたいな
絵で売れるというのもバカにできない要素だったわけだ。

333 :
デザインの心得どころか、生業であった時代もあるため、
清張先生は自作の表紙や挿絵には、的確にうるさかったらしい。
しかし、星新一→和田誠、横溝正史→杉本一文のような、
清張作品ならこの人の絵って人はいなかったな。

334 :
>的確にうるさかったらしい

335 :
「絢爛たる流離」は読む前は呪われた宝石をめぐる因果話と思っていたけど、
実際に読んでみると意外に清張さん自身の生活史に関わるような場面が
取り入れられていたり、昭和前期の時代を概観するような登場人物の変遷だったり
トリックが面白いものが多かったり、黒いシリーズより短めで本筋と関係ない脇道が
なかったりして自分が読んだ限りでは短編連作で一番オススメ。

336 :
清張さんの本はいまだに年間100万部は軽く売れてるでしょうね
文庫からカッパから累計すれば一億部じゃきかないでしょうね。

337 :
>>335
『絢爛たる流離』の、戦争末期の朝鮮でのエピソード、『半生の記』にも出てきた箒と針金のエピソードなど、清張の生活史に重なってるよね。
骨董の話も清張の定番。
そして、全体で一つの昭和史になっている。
豪農の狂人息子の話がひどく切ない。

338 :
>>337
「絢爛たる流離」はどの話数も読みどころがある作品だったけど、一番印象に残っているのが
第10話と11話。
今ひとつ事件の流れを追いにくい作品なんだけど、ちょっと「色と欲」だけでは割り切れない
部分があってそれを清張さんが照れてはっきりと言わないから読んでいて混乱するのかと思った。

339 :
「皿倉学説」読みました、教授井の頭から天文台まで散歩って
普通じゃないですよ、東八道路もなかった頃でしょうし、地図で見れば近そうでも
かなりありますよ
天文台、今は周囲をすっかり舗装道路で囲まれておよそ情緒なくなってしまいましたが
50年前はどうだったのでしょうか。

340 :
カッパ・ノベルスの清張作品表紙デザインはかなり新鮮で、
特に抽象的なタイトルによく合っていました。
ゼロの焦点、点と線、砂の器、続々と思い出せます。
デザインしてたの同じ人でしたっけ?
横溝のインパクトを決定付けたのが角川文庫なら、清張は断然カッパですね。
断じて新潮文庫ではありませんw

341 :
俺も連作で推すのは清張作品では「絢爛たる流離」、
大藪作品では「凶銃ルーガー08」(w
年齢差はあるものの、この年代の作家たちの念頭にあったのはオムニバス映画でしょうな。
>>340
>清張は断然カッパですね。
今はピンと来ない話かもしれないが、俺もそんな時代があったのは記憶している。
成人は、同一作品でも廉価な新潮文庫よりも、カッパで読んでる人が多かった
ように思う。
そのくらい、清張作品とくればカッパノベルスなイメージ大。
当時、「点と線」なんかは、断然はこちらで読んだ者多数だったでしょ。

342 :
>>340
手持ちのカッパノベルス「砂の器」「球形の荒野」「混声の森」他
を見てみましたが、デザインはすべて「伊藤憲治」でした

343 :
「絢爛たる流離」って婦人雑誌連載だったんだぜ。
華やかな宝石がモチーフになっててもかなり重い作品なのに
あれについてこれた婦人読者は今の女よりも学歴水準は劣ってたかもしれないが
知性は勝ってたんじゃないか。

344 :
>>342
「混声の森」は面白いですか?

345 :
松本清張地図帖なんてのがあるんですね
売れたかどうだか知らないけど
こういうの発案して出そうという編集者は偉いなぁ

346 :
清張世界の地理世界は、東日本よりも西日本の比重が大きいし
東京を描く時も、東の下町方面よりも西の方が多いな。

347 :
清張の描く東京は似て非なる東京だよね。中野や杉並が郊外の僻地のように
描写されてるのが感覚として理解出来ない。まぁ新宿からして開発されたのは
つい最近だと考えれば郊外の僻地であって当然なんだけど。

348 :
どっちが似て非なるかは、年代的な違いだろうね。
俺なんか、未だに中野、杉並は都心から遠いイメージ。
まあさすがに僻地とは感じないが。

349 :
>>347
いや逆に非常に生粋の江戸っ子東京人らしい感覚だと思うよ
新宿、品川なんてのは田舎という感覚だし、実際に何代もそこに住んでる人は
今でもこのへんは田舎だからと言うしね。
中野、杉並なんてのは郊外そのもの。
いかに上京組とはいえの清張さんの炯眼なら東京に対する理解は
そういう心理的径庭からも都市構造上からも行き届いていたと思われる

350 :
>>344
出てくる事物は思い切り昭和だからそのへんが苦手でなければ面白いよ。
主人公は権謀術数でのしあがろうとする悪漢小説で、
家庭内にトラブルを抱えてるというのはありがちだけど
家庭をほっぽっといて最後に足をすくわれるという定番でなく逆に…
あとは、読んでのお楽しみ。

351 :
東京の西側が身近だったのはわかるが、
足立・葛飾・江戸川など東の周辺部をもっと舞台にして欲しかったと思う
「留守宅の事件」が西新井だったのを覚えてるが、他にあったかな?

352 :
自宅は杉並だし、清張先生が隅田川から東(わゆるウォーターフロント等)を
舞台にすることが少なかったのは単に土地勘が無かったせいもあろう。
取材するほどの必然性が無ければ、舞台は熟知しているところほど書き易いのは
当然。
「絢爛たる流離」で、いまだに気にかかるのは第四話のヒロイン寿子のその後、
あえて書かずに、読者の想像に委ね余韻を残す意図だろうが、
映像化の際は、あのままフェードアウトってわけにはいかないのではないかな。

353 :
久々に「啾啾吟」を読んでみたら、初めて読んだ時に感じた「俺にも同じ様な所がある!」みたいな
共感めいた気持ちは薄れて、それよりフィクションの登場人物と歴史上の人物が同じ空間を共有している
自然さに感心させられた。

354 :
清張の東京は、江戸情緒やら下町情緒やら近代情緒とも無縁な
巨大なビジネス都市商業都市とそのベッドダウンとしての東京だな。
乱歩の東京などと比べてみれば全く異質だよ。

355 :
>>350
ありがとうございます。
「思い切り昭和」が大好きなので、早速購入してみます。

356 :
12月21日(ソビエト連邦解体の日、遠距離恋愛の日)が誕生日の著名人:
スターリン、松本清張、ジェーン・フォンダ、サミュエル・L・ジャクソン、大院君、フランク・ザッパ、
胡錦濤、フローレンス・ジョイナー、佐藤慶、小川国夫、夏樹静子、神田正輝、安斎肇、片岡鶴太郎、
関口和之、中嶋敦子、恵俊彰、本木雅弘、キーファー・サザーランド、草野マサムネ、谷繁元信、吉川ひなの

357 :
「啾啾吟」は、俺も年末に読み直す作品リストにあげてある。
清張作品は、渋く落ち着いた雰囲気で浮ついたところが無いので、
年末年始の読書向きという感あり。
「紅刷り江戸噂」の冒頭を飾る「七種粥」は、江戸の正月情緒溢れる
年始にはタイムリーな作だ。

358 :
「部分」という作品は戦前の新青年に載っててもおかしくないような作品だった。
清張作品はホントに色々幅が広い。

359 :
清張には、幕末から維新の時代を題材にした作品をもっと書いてほしかったが
その分野はさまざまな作家が参戦する激戦地になったから、
あえてそこにこだわり続けなくてもいいと思ったのだろうか。
「西郷札」でのスタート地点だが。

360 :
歴史・時代小説の分野に関しては、シバリョウ、池波正太郎、藤沢周平、
笹沢左保らと同時代人、しかもそれぞれの作家の全盛と被る時期が長かったのは、
清張先生にとってはアンラッキーだったかもしれぬ。
個人的な好みはあろうが、このジャンルではやはり分が悪いという面あり。

361 :
清張はもともと都会よりも地方を舞台にしたほうが筆が乗っている感があるのだが、
ほとんど東京が舞台の「霧の旗」など、東銀座のバーや歌舞伎町といった
繁華街の場末の描写は印象的だったりする。

362 :
「遭難」読んだけど、中編一本書くのにすごい取材しててびっくりする。
今の作家や出版社なら絶対しないな。

363 :
>>362
あれこそまさに「小説家見てきたように嘘(虚構)を書き」というんだろう。
最初、清張って多少の登山経験あるのかなと思ってたけど、あそこまで
山の男の息遣いが間近で感じられる話を頭だけで書けるって凄過ぎる。
それに何よりピカレスク小説としても最高にカッコいいんだよね。
最後の数行の驚天動地のあのどんでん返しは陰惨であるにも関わらず、
その秀逸さに思わず感動してしまったよ。

364 :
「馬を売る女」読みました
清張ワールドもこの頃になると、取り込む風俗にも変化が出てきて
灰色の街を男女が交錯するという感じではなくなってきてますね。

365 :
「彩り河」には、ダリル・ホール&ジョン・オーツ「マンイーター」の歌詞の引用が何箇所も出てくるが、
当時ホール&オーツを清張に吹き込んだ編集者でもいたのか、気になる。

366 :
うーん、「遭難」を読んだ時は、既に新田次郎を読んでいたので、
まあ、こんな程度という感じだったかな。
勿論、ミステリとしては面白かったが、特に登山シーンに歓心したという
ことはなかった記憶がある。

367 :
>>361
「遭難」の登山の描写を読めば清張先生は相当登山好きなのかと
誰もが思ってしまうが、登山などほとんどしたことないんだよね。
と同様に、あれだけいろいろ出てくる銀座のバーやらスナックの
描写と夜の女の生態を描いているにも関わらず、酒が飲めないって
のも驚きだよな。イコール銀座で飲むなんてことはない、ってこと。

368 :
酒が飲めなくても先生がおねえさん目当てに通っていたのは有名な話
最近は日経の連載エッセイで瀬戸内寂聴が愛人の話をバラしていたよ

369 :
飲めないのに銀座通いしていた作家や文化人は多い

370 :
「わるいやつら」の戸谷信一、「夜光の階段」の佐山道夫
こういうピカレスクな主人公を見る限り、女遊びしてないと絶対に書けないな、って思うね
女を落とすまでの過程や駆け引き、心理描写、葛藤などまさにリアリティの極致だよ
こういった写実的な描写なんて少なくとも清張以前の推理作家には描かれなかったもの
こういったところも「社会派」の大きな要素だよな
ただの謎解きだけに終わらせないところが素晴らしい
世界に二人といない作家だね

371 :
しかし「わるいやつら」のトリック(メ欄)って現代社会でもできることなのか?

372 :
清張作品の色事師では「断線」の主人公のハードボイルドな生き方が好きだな。

373 :
「遭難」書くにあたっての大掛かりな取材は詳しく書いているけど
50才になろうというのに偉いもんだ

374 :
年齢で言うと芥川賞受賞後の作品でよく不条理という言葉を使っている。
おそらくカミュの影響だろうけど40過ぎて一流大学出身の若者やらと文学の
新潮流にどちらが適応できるか競争せにゃいかんとか大変なプレッシャーだったろう。

375 :
『関西電力「反原発町長」暗指令』
http://www.amazon.co.jp/dp/4796688692
14基の原発が立ち並ぶ福井県・若狭湾沿岸の“原発銀座”。
関西電力の高浜原子力発電所で異常な出来事が起こっていた。
国内初の「プルサーマル」に固執する“高浜原発の天皇”。
ことごとく“天皇”に反発する地元高浜町の町長……。
「喉元を犬にくいちぎらせたれや」。“天皇”から、完全犯罪を命じられた警備会社幹部が町長を追尾する……。
関係者の実名証言、証拠資料とともに、電力会社による地元議会の支配工作、
常軌を逸した暗指令の顛末がすべて明かされる。
当事者たちが電力会社の異常な地元対策を実名する、ミステリーを超えた戦慄ノンフィクション!!

376 :
>>367は清張先生にも詳しくないし、新田次郎作品も未読なようだね。
担当編集者(女性)の証言にもあるとおり、清張先生は結構お水系の女性も好き
だったとのこと。
未読者が多いようだが、「梅雨と西洋風呂」の美人ホステスの日常描写(風呂掃除)
などは、妙にビビッドであり、清張先生のお水系女性研究ぶりを覗わせるものあり。

377 :
新田次郎はすれちだよ

378 :
社会風俗への好奇心が旺盛なのはバルザックやゾラなんかとも似てますな。
なんとも俗っぽくて人間臭いとこが清張作品の魅力でもある。

379 :
「点と線」は習作みたいなもので清張自身不満も多く、ポケミスでミステリの
勉強をし直したらしい。
「黒い画集」の第一作の「遭難」はその頃に始まり、ちょうど「点と線」が
ベストセラーになって自分の意見も通しやすくなった頃に書かれた作品。
革新的な作品にしようと気負っている分ゴテゴテしてたり生煮えの部分もあるが、
そういうところも含めて清張の野心が読み手に伝わって夢中にさせるのではないかと。

380 :
大衆文学の作家には酒が飲めない人が多いよ。
大衆文学はとにかく原稿をたくさん書かなきゃならないから
酒好きで飲んでばかりじゃ仕事にならないだろ。
酒におぼれた自堕落な己の様を露悪的に書く私小説の純文学とは違うのだ。

381 :
>>365
出だしが、お○こ舐めたい の唄ね

382 :
>>380
山田風太郎とか半村良とか例外はたくさん浮かぶけどね
吉川英治のように酒量は多くなくても人と酒を呑むのは大好きな人も多そうだ
星新一、筒井康隆、小松左京…SF界も酒飲んで騒いだ話たくさん書いてるが
どう考えても彼らの原稿量が少なかっとはとても思えない

383 :
遠藤周作の芥川賞受賞パーティーに出席して若い世代ばかりと
書いているけど60年近く前だね
井上靖を自宅に訪う4時間話すとある。
井上靖の悪口はしょっちゅう言ってたらしいけど
ともに中年過ぎてデビューして旺盛な筆力示した同士で
反発する材料もなさそうだけどな
あの山上八郎を府中の競艇場近くの家に訪ねて迷っている
さもありなん、あそこ周辺の道は今でもわかりにくい。
清張さんに興味があるとこういう備忘録風の日記も面白い。

384 :
>>380
実際には大して飲まないのに隠してる作家さん多いですよ
確かに大酒呑みは純文学の作家に多いかも
以前古井由吉先生の酒癖の悪さを目撃して作品とのギャップに目が点になったことがあるわ

385 :
井上靖との関係は上京間もない頃には悪くなく、
むしろ文壇に伝手のほとんどない清張にとっては頼れる知人の一人だったはず
「天平の甍」の鑑真像に不満があったのは有名だけれど、
井上靖が純文学雑誌『群像』に執筆できたのに対し、清張は軽視・無視され続けたのも、
井上靖への感情悪化につながっているだろうね

386 :
>>385
話は違うけど、大昔に世田谷区桜でお歳暮配りしていた時に
住人だった井上靖さんはよく見かけたな、驚くほど小柄な人だった
あの地区には他に菊村到、虫明亜呂無、中野重治といった文士が住んでいて
有名な文壇バーの「数寄屋橋」からお歳暮が来ていた、全部同じ物だった。
勿論プロ文の中野重治の所へはなかったけど。
住まいは井上さんが豪邸で虫明さんはマンションだった。
もうそのすべての方が物故してしまわれたが。

387 :
>>378
個人的には嫌な奴と明言しながらも、
あるミステリ作家は清張先生を、日本語という言葉の壁(グローバルに見てマイナー言語)が
無ければバルザック、スタンダール級の存在足り得たと評していた。
確かに、バルザックの人間喜劇のような作(レベル的にも匹敵する)を書けた作家
かと思う。

388 :
清張が純文学系の雑誌に作品を載せていたのは昭和30年代前半にほぼ限定されている。
ちょうどその頃に『群像』の編集長になったのが「文学の鬼」大久保房男。
清張を評価していたという話を聞かないし『群像』と縁がなかったのもしょうがないかと。
それと井上靖は家族を鳥取の日南町の疎開させていたらしい。
そういうちょっとした因縁を含めて清張が勝手に意識して関係を悪くしたのでは。

389 :
「天才画の女」読みました
78年作、この頃になると多少物語や登場人物から受ける印象が
淡白と感じるのは気のせいでしょうか。
豪徳寺はおそらく実地に取材で足運んでますね、玉電の描写がないのは不満ですが

390 :
清張は自分で言ってるほど文壇で孤立していたわけでもなければ
付き合いを避けていたわけでもない。結構如才なくやっていた。

391 :
>>388
毎日の文芸時評で平野謙が称賛してた頃は文芸誌にも短編が載っていましたな
「点と線」がベストセラーになってからは文壇から自然に離れて流行作家として書きまくった印象があるけど…

392 :
清張作品は映像化されると凄い光沢。
原作読むと、ミステリーとしては穴だらけなんだけど、
登場人物が人間臭くて、感情移入してしまうな。
ただ、けものみちあたりの作品はあまりの多忙さ故は雑な気もするけど。

393 :
ミステリーとして穴だらけの方が小説としては面白いよ。
ガチガチに理詰めで作ったミステリーはつまらん。
『黒いトランク』にしてもよく考えましたネェ・・・って以上の感想はでないし
凝りまくった叙述なんかも一辺読みゃ二度読む気にはならん。
小説の部分が全然面白くないからだ。

394 :
釣り?
個人的には、充実した作品でありさえすれば、
理詰めで作ったパズラーも良し、描写で読ませる作品もまた良し。

395 :
最近「おろしや・・・・」を再読し、「しろばんば」系統の作品も好きな
俺としては、清張先生と井上先生の文体にはこの年代特有の
クールで渇いたタッチの共通性とでも言うたものを感じざるを得ない。
何かアンビバレントなものが存在するのではないかな?
この2大文豪に共通するキャリアは共に新聞社勤務。
だが、井上先生は京大卒な毎日新聞者学芸部記者(最終的に副部長まで昇進)
なのに対し・・・清張先生は・・・
つまり対抗意識が生じた所以は人間臭いこの辺の事情にも見出せるのかなと。
だが、清張先生がこの辺の事情に無頓着な聖人めいた人物では、あれほどビビッドな
面白い作を大量に残せなかったと思うし、実は作家の学歴・キャリア等々は、
読み手にとっては全く無関係なんである。
特に、まず「面白いこと」がメーンとなるエンタメのジャンルではね。

396 :
文芸時評なんて平野謙にとっては、というより
文学批評を志すものにとっては、所詮ほまち仕事にすぎない性質のものだろうけど
松本清張を評価したり、三島由紀夫にイヤミ言ったり
されなりに面白くはあったんだろうね。

397 :
>>392
最近「けものみち」を読んだよ。
民子、小滝、久恒、秦野、鬼頭。
皆、俗浴の塊でたまんないねえ。
ドラマは米倉のしか見てないから、名取版が見たいな。

398 :
ただその俗がさ、今読むとあまりにステレオタイプの俗なんだよな

399 :
清張作品を読むと、昭和30年代の若いサラリーマンや水商売の女なども
アパートでなく賄いつきの下宿屋のような所に間借りしているケースが
結構多かったと分る。
アパートがひろく普及しだすのは昭和40年代以降だろう。
長距離電話をかけるときは交換台に申し込んでから待たされるものだった、というのも
清張作品で分る。

400 :
それにしても、日本全国どこからでも長距離電話がかけられたってのは、
当時長い間、世界中で日本だけ。
電電公社、今のNTTの通信技術が如何に突出した歴史であるかを如実に語る。
コードレステレフォンや携帯電話の実用化も普及も日本が最初。
通信分野は、今も日本が数多くの世界特許を持っていて、厖大なロイヤリティが
毎年世界中から入って来ている。

401 :
>>398
むしろ、ステレオタイプに思える位
「俗」のイメージを清張が作ったと言えるんじゃないかな
そのくらいの影響力は十分にあった

402 :
たしかに今日の政治家や官僚の固定イメージは清張作品によって形成された部分もありそうだな。

403 :

2012/01/01
山崎豊子 自作を語る 人生編 大阪づくし 私の産声
エッセイ集。敬愛する石川達三、松本清張両氏との白熱した小説論議も収録。

404 :
それは数年前に出た「山崎豊子 自作を語る」の文庫版かな?
80年代前半に一度対談してるけど

405 :
>>400
なにしれっと捏造してんだw
むしろ携帯の普及なんか欧米に比べたら日本は遅いんだが

406 :
Wikipediaを見ると、携帯電話は1979年に日本で車載電話として
サービス開始されたのが最初の実用化となってるけど
その後の今みる形での携帯の普及は特に日本が進んでたわけでもないな。

407 :
「熱い空気」読みました
これは面白いですね、ちょっと筒井康隆の「家族八景」思わせますが
あちらも面白かったですが、とはいっても読ませる筆力の差は歴然ですね。

408 :
「家政婦は見た」の原作だからな

409 :
>>397
名取版「けものみち」は、昨年、NHKで再放送あり。
正直言って、米倉版より面白い。
名取裕子は大卒女優(青学の日本文学専攻、卒論は源氏物語)で、
頭が切れるホステスという感じが良く出ていた。
インタビュー映像もあったが、原作も既読だったとのことだ。
>>407
清張先生と筒井堂の読者が被るってのは少し驚き。
ただし、俺もそれぞれ両者に嵌った時期があるけど(w
>読ませる筆力の差は歴然ですね。
清張先生に軍配をあげるって意だろうが、これには疑問符。
ミステリとSFというメーンとしたジャンルの違いは勿論のこと、
作風と文体がこれほど異なる作家を比較対照しても仕方ない。

410 :
「家政婦は見た」のルーツが「熱い空気」なのは結構知られていると思っていたが、
いまだに知らなかった!という人をよく見るのは意外な感もある
同ドラマを少し調べればすぐわかると思うのだが

411 :
「事故」読みました
動機がいかにも弱いと感じましたが
冒頭の事故の着想が秀抜で、清張さんはこっちを書きたかったんだと思いました。

412 :
映画化された「疑惑」の原作を読んでみたらトリックなど設定を抜いただけで
ほとんど別の作品と呼べる程の変更がされていた。
原作のほうが構成が複雑で映画と比べてさらに一捻りされてるが、それが
プラスに働いているかというとそうでもなく、不自然さばかりが印象に残る。
むしろ映画の方が余計な枝葉を切り落とし、原作の薄い登場人物像に肉付けを
ほどこされ、役者の名演技もあり名作と呼ぶのにふさわしい仕上がりになっていた。
まあ、どちらを好むにせよ映画→原作と楽しむと両方先入観なしで鑑賞できるので
この順番がお勧め。

413 :
「疑惑」の原作は、弁護士、新聞記者、犯人の女が
有機的に絡んでなくて話のまとまりが悪いね。

414 :
だって絡みが焦点じゃないし>「疑惑」

415 :
松竹人情劇が好みだと、>>412-413のような意見になってしまうかと思う。
ミステリとしては、サイコ風の幕切れが意表を突く原作の方がコンパクトに
纏まっており、上をゆくものあり。
松本清張、井上靖、吉村昭、城山三郎・・・
それぞれに嵌った時期がある俺だが、全て故人。
渋くクールな「オトナの作家」がいなくなった現代とかの月並みな表現は
したくはないが、ミステリ作家に限らず、「人間を描く」ことを執筆時の
頭の片隅に忘れないで欲しいという感はある。

416 :
「疑惑」の原作はドラマと違って、最初ボンクラと見えた
弁護士が実は腕利きとわかってくるところが面白い。
清張はああいうのが好きなのかな。
点と線の鳥飼刑事とかもそうだな。
信濃のコロンボの梅雀と松村雄基を見ると、いつも
鳥飼刑事と三原警部補のコンビを連想してしまう。

417 :
今「地の骨」(新潮文庫絶版)を読んでるが、面白い。
なぜか久しく絶版なのは映画化もされずドラマにもなってないからか。
それともどっかの大学から圧力がかかったのか。

418 :
「疑惑」のラストは法廷ミステリーが得意じゃない清張が
無理やり付けたオチってかんじだよな。

419 :
「地の骨」は清張の得意なダメ男小説の集大成みたいなもので「男ってこういう
バカな生き物なんだよ」って理解するためにぜひ女性には読んでほしいな。

420 :
清張って、三億円事件は書いてるのにグリコ森永事件は書いてないんだね。
関西嫌いかな。

421 :
>>340>>342
キヤノン通信――72号 知ってて知らないキヤノン・ロゴの話
http://ito-no-kai.la.coocan.jp/300_index/315_canon-tsushin/072_canon_logo.html
>小松左京の『日本沈没』はデザインがよかったからベストセラーになったという話があるそうだが、
>元をたどると松本清張が「伊藤憲治さんのカバーだと1〜2割多く売れる」といって
>いろいろな作家に紹介してくれたことに始まるという。
伊藤氏は講談社版『江戸川乱歩全集』(清張が編集委員でもあった)の装丁を担当した人でもあった。

422 :
清張の晩年は時事的な事件に関心がなくなったんじゃいかな。
日航ジャンボ機墜落事件についても書いてないし。

423 :
「砂の器」「鬼畜」「疑惑」「天城越え」・・
実は清張ワールドそのものとは雰囲気を異にするという感あり。
清張作品の松竹大船調路線ドラマへの脚色が成功すると、
映画としては傑作・佳作になるという感あり。
映画会社なら、東映が一番フィットすると思うが、ややあざと過ぎる感
もあり。
クールでストイックな清張作品に雰囲気的にジャストフィットするのは、
NHKかな。
70〜80年代のドラマは原作の持ち味を活かした傑作多し。

424 :
清張さんの地を這うような心理描写は実社会で脱け出す見込みのない
下積みとして生きた20年に裏付けられた真実がある
それに比べるとタダの心理小説かぶれの大岡昇平や身長160pの劣等感を
常に文学的野心で補償していた三島由紀夫の心理描写などは軽薄のそしりを免れない
この二人が揃って松本清張に反発したのも故なきことではあるまい。
三島の唯一の成功した人物造形は言うまでもなく自らのチビをどもりに投影した『金閣寺』の溝口だが
あの金閣焼亡場面の迫力のなさ、更に『生きよう』と思ったという幕切れに小林秀雄と中村光夫が
そろって疑義を呈したのはそれなりに具眼と言うべきか。

425 :
清張先生は「金閣寺」で三島が描こうとした滅びの美学に関してはそれなりに
評価する発言をしていたような。ただし、その後行き詰まったとの見解。

426 :
清張を「日本の文学」から落とす口実として「清張には文体がない」と三島は言ったそうだが、
三島からすれば川端康成にも文体がないのだから、この発言自体ほとんど言い掛かりではある。
他方、清張のほうも三島作品を毛嫌いしてたわけでは毛頭なく、藤井康栄によれば、
むしろ文学雑誌で真っ先に三島作品を探して読んでいたとのこと、
清張自身、初期作品、短編に関しては賞賛もしてるし、
「花ざかりの森」のタイトルを拝借した長編「花実のない森」もあるからね。

427 :
三島の文体だって、ラディゲやトーマス・マンの日本語訳や森鴎外などからの文体の借り物で出来てるわけなんだけどな。

428 :
今年も清張読むぞ―。
とりあえず小説セレクションの後半(短編)→全集の短篇集→全集未収録短編→
セレクション前半(長編)→全集第1期
これくらいは読破するぞ。

429 :
清張先生は、自身の作風とは異なる谷崎、三島を評価していた。
「天城越え」が「伊豆の踊子」の逆コースであるのがわかるとおり、
川端作品は愛読していたとか。
確かに、乾いた叙情性に共通性を感じるものあり。
しかし、天才三島の攻撃は極端過ぎるにしても、
清張先生に対する文豪たちの態度は冷た過ぎたという感あり。
選評でどうこう言われながら、早期に芥川賞を受賞していなければ、
ビッグタイトル(国家からの顕彰を含む)には、これ程の作家が
全く無縁なままエンドした可能性があった。

430 :
全集で『ミステリーの系譜』読みました
猟奇的事件発掘して清張さんが書いたものですが
雑誌連載時の中から2篇省いてあり。
津山30人しもうまくまとめてありますね
この事件はいろんな人が書いていますが次は岩井志麻子さんの『夜啼きの森』を
読んでみるつもりです。
彼女ならこの事件も清張さんとはずいぶん違って見えているでしょう

431 :
餅でドーン

432 :
全集で短篇読むとその多さに圧倒される
それでも全体から見れば一部にすぎないんだがね

433 :
量もだけど質的にキツくて今読んでる黒い画集とか一日一本読むとヘトヘトになる。
それも途中休憩しつつで。

434 :
>>430
シマソウの本も読んでみるべし。
犯人キャラの書き込みは一番詳細(ただし、あくまで作者の見解ではある)
新潮文庫を例にあげれば、初期作が多い傑作短編集や「黒い画集」は
ヘビーな印象のものが多いのだが(傑作も多い)、
後の「眼の気流」「巨人の磯」「死の枝」「共犯者」等に収録された作品群は
サクサクと読めるもの多し。
清張先生の更なる語りのブラッシュアップも感じられるが、アイデアストーリー的に
気軽に読ませることを意図したような作も目立つ。

435 :
後半はほぼ同意

436 :
十年ぶりぐらいに清張読んだわ
ガラスの城、あんまメジャーじゃないぽいけどやっぱ面白いね
ちょっと無理感あるトリックが好きだわDの複合とか影の地帯とか

437 :
松本清張原作の映画
鬼畜
影の車
岩下志麻が可愛いすぎる
抜いた

438 :
>>436
ガラスの城のアクロイドばりの叙述トリックは清張さんらしくないですね
どういうつもりで突然ああいう物書いたのかさっぱりわかりません。
あれではまるで本格推理仕立てではないですか。

439 :
清張作品のヒロインは不美人・ブスが多いが
映像化されると美人の女優がやるからイメージが違っちゃう。

440 :
『田舎医師』読みました
謎解きはたいした事ありませんが
半生の記などでおなじみの清張さんが父親の故郷訪ねるのと
だぶらせた導入部から往診に出たきり帰らない主人を奥さんが
心配しだすあたりまではほんとうにうまい。

441 :
昔は自分が住んでいたところも雪がかなり積もることもあったので、田舎医師の謎解きは凄いとは
思わないけど、腑に落ちるというか同じ様な体験をしたことがある。
清張さんはあまり雪と縁のない所にばかり住んでいたのに、いつあのトリックを思いついたのか気になる。

442 :
「風の視線」ではまだ若い岩下志麻が拝める

443 :
抜くって言うか・・・
清張映画の志麻ちゃんはマジで今は無きクールビューティ
だとは思うが、実は志麻ちゃん演じる原作のキャラ設定はと言えば、
・「潜在光景」(映画「影の車」原作)
「随分、年取ったというか、記憶の中にある彼女の顔がひどく変化を遂げている。
二十年も前だから当然のことだが、あのときの記憶にある華奢な、弱々しげな身体つき
はどこにもなく、そこにあるのは、中年女の小肥りな体格と、小皺の寄った顔だけ
だった」
・「鬼畜」
「二十七のときに彼は女房をもった。お梅という女で、働いていた印刷所の住みこみの
女工であった。痩せていて、一重瞼の眼尻が少しつりあがっているほかは、さして
不美人とも思えない」
程度なんである。
正に清張先生風の「リアリティ」炸裂(w

444 :
連作『影の車』の作品の中で、「突風」が一番出来が良いと思うが、全集には未収録。
代わりに中公文庫でそのまま『突風』の題名の作品集に収録されている。
『突風』の収録作品は全作が全集未収録のはずだが、乱歩風の味わいのある「金庫」とか
半七捕物帳のパスティーシュの「穴の中の護符」とか実録犯罪物?の「黒い血の女」とか
幅広く秀作が集められていてオススメ。

445 :
「密宗律仙教」をドラマ化してほしい。
原作も、ミステリー、サスペンスというより、人間喜劇の趣があるんで
ドラマも深刻じゃなく軽い作りでいいだろう。

446 :
『蒼い描点』『黒い樹海』など女性が探偵役の作品を
萌えキャラアニメ化すべき
時代の舞台背景などはあえてそのままで

447 :
書斎はあほでつ

448 :
萌えアニメになりそうな10代の女の子キャラがきわめて少ないのが清張の特徴だからな。
『野盗伝記』には、姫様と男装の美少女が出てきたから、あれはいいと思う。

449 :
『潜在光景』は読めばあまり映像化に適さないようにも感じられるのに
映画はヒットしましたね脚本がよかったんでしょうね
女房を主婦同士のつきあいに血道あげて、亭主かまわないようにしたり
いろいろふくらみもたせたのが成功していた。
『証言』はジェラール・フィリップの映画のところなんか余計な脚色と感じられましたが。

450 :
それにつけても最近のテレビの清張作品の
惨憺たる出来見せられると
なんでこうなるのと言いたくなるのは私だけではありますまい。
やはり才能の差なんでしょうか
しかしあの素材なら大昔のNHKの清張ドラマくらいは誰がやっても
作れそうに思うのは私が素人だからでしょうか。
『遠い接近』なんかも話はいいかげんはしょってあるのに
面白かった、なによりはまり役の荒井注の起用には感心したもんでした。
この間の3本連続のキャスティングなんかはほんと吃驚しますよね。
センス0というか。

451 :
「潜在光景」は子供の内面は分からないから、実際その通りだったのか主人公の
思い込みだったのか二つに解釈が分かれるところが良い。
それと「野盗伝奇」は「地方紙を買う女」での使われたが冷静に考えると笑える。

452 :
最近はあまり読書しない人に清張作品のTVドラマを勧めて後悔する
清張ってつまんねんなーって思われたら辛いな

453 :
どっちにしろ、苦い経験から、清張を人に奨める気は起らない。
高校の時の読書感想文の宿題で、清張や司馬遼でもいいか?と訊いたら
顔しかめられて「もっとちゃんとした作家を選びなさい」と言われた。
そのくせ、タワラ何とか云うママゴトみたいな短歌本はOKだった。

454 :
「突風」は俺も所持している。
お薦めの作品集という点には同意だ。
清張作品であえてアニメ化素材を探すのであれば、
まずジュブナイルの「高校人事件」が最適でしょ。
ノイタミナあたりでやるも良し。
忠実な清張ワールド(ちゅーか、テースト)の再現という意味では、
松竹映画では「影の車」がベストかと思う。
しかし、加藤剛、岩下志麻ちゃんとキャラの美化が激し過ぎる点は気にかかるもの
あり(w
市原悦子さんヒロインならベストだったが・・・
「恐怖劇場アンバラス」というテレビシリーズ(円谷作品)の一編として
「地方紙を買う女」が取り上げられたが、出来はともかくとして違和感大であった。
番組のカラーから見れば、清張作品なら「肉鍋を食う女」で決まりかと思うのだが。

455 :
「砂の器」は何回も映像化されているが
あの電波じかけのトリックいつも省かれるらしい。

456 :
あのトリックというか人方法を犯人が開発するところを
プロジェクトXのように綿密執拗に映像化するへそまがりは
いないもんだろうか

457 :
>>456
それは俺も思う
綿密執拗に、ね
>>450
作り手の問題ということもできるが、
今50歳以下で清張ドラマの主役やるにふさわしい俳優、どれだけいる?

458 :
ドラマは再放送に期待するのが無難。
70〜80年代のNHK土曜ドラマ枠で放送された清張作品には、
外れが少ないどころか「当たり」が連発。
(地上波ではなくNHKプレに期待か)
近年、再放送されていないものでは「中央流沙」を、また見てみたい。
近年は、おとぼけのイメージが強いカツシン妻こと、中村玉緒ちゃんの豹変ぶりが
見物だった。

459 :
ドラマの話ばかりか。
ここもレベル下がったな。

460 :
>>458
DVD出てるよ

461 :
『神と野獣の日』読みました
それなりに面白いとは思いましたが
この手のものをあまり読まないので比較のしようがない
キューブリックの『博士の異常な愛情』という退屈な映画がありましたが
ちょっとあれを思い出しましたね。
設定的にひねりようがないですよね、もっともこれで一捻りいれられたら
空前の傑作になってしまうでしょうけれど。

462 :
『神と野獣の日』は設定にリアリティがないよな。
核ミサイル発射に到るまでのもう少し説得力ある状況を作って
それを前編にして、パニック場面は後半にするとか、練りようはありそうだけど。
冷戦時代はあれでも良かったのかな。
発表された1963年といえば、小松左京の『復活の日』や『日本沈没』よりも早いから。

463 :
清張さんの短編の新作が読めるとなれば月刊誌なんかも買ったかもしれませんね
小説新潮、小説現代、別冊文芸春秋、オール読物、小説宝石
今月のラインアップ見て読みたい作家はありません

464 :
しかし、しみじみ不細工だよなー
味だの渋みだの好みだのでごまかせない完全無欠の不細工

465 :
おまえの母ちゃんが?

466 :
>>464
清張作品を読むまではあの不細工なイメージからもっと大ざっぱで暑苦しく
ウエットな作風なんだろうと先入観を抱いていんだが(映画「砂の器」の
刷り込みも大きいか)、実際読み出すと先入観とは真逆の繊細でクールでドライな
作風に一気に鷲掴みされて「天国の清張先生変な偏見持っていて申し訳ありません」
と謝ってしまった。未だに女性の微妙な心理描写とかホントにあの顔で
書いていたとはとても信じられんよな・・・

467 :
>>460
実況したい。
「遠い接近」なんかも地味に盛り上がったし。
>>461
あの作風から見て、ブラックユーモア、パロディを意図したキューブリック作品と
比較対照するのは、違うという感あり。
時代的に清張先生が意識したのは映画も大ヒットしたネビル・シュートの「渚にて」でしょ。
淡々と死を受け入れてゆくアングロサクソン、地獄絵図を繰り広げる日本人・・・
各国の災害報道を見ても思うが、リアルは真逆だと思われだ。

468 :
醜男の系譜に連なる作家は
清張を入れてもいいし
大藪春彦、井上ひさし、中上健治、高橋克彦など
堂々たる醜男揃い。

469 :
作品がすべてだからどうでもいい

470 :
筆写
安之助の描写がリアル過ぎる

471 :
『眼の壁』読みました
面白かったですね、後半の強引な展開もなく非常にまとまりがいいと感じました
拳銃を黒兄ちゃんに売ったという病院の尋問場面は思わず唸りました
ただ絵津子に対する竜雄の思いは、『ゼロの焦点』の後任者の主人公に対する
思いと同じように板についてないですね。なければないでいいロマンスではないでしょうか
あと活劇場面も非常にうまいと思いました。

472 :
松本清張が面白そうな本ばっか書くせいで今日4冊買っちゃった…
1冊って決めてたのに

473 :
「眼の壁」の犯人の最期は戦慄ものなのだが、この辺をあっさり書くのが
清張流で良し。
とにかく多くのジャンルをスタイル(文体等)をほとんど変えずに書きまくった
ことだけでも凄過ぎる。
小説の例を見ても、青春ミステリからSFまでそれなりに読ませるものを
書ける作家は現存しないでしょ。

474 :
清張は作品によって文体を微妙に変えている。
三島由紀夫が言った「清張には文体がない」というのも
このことも含まれるんじゃないか。

475 :
具体例を挙げてもらえますか?

476 :
「夜光の階段」
「わるいやつら」同様ピカレスクものの系譜だが、ほぼ主人公視点に終始する「わるいやつら」と異なり、
三人称の語り手が距離を置いて相互の人物を眺める、より登場人物たちを突き放した文体に特徴がある。
「夜光の階段」では、人物Aと人物Bがお互いを利用しようと企んでいるような時に、語りの視点が人物Aだったり人物Bだったりして、
登場人物を色んな角度から眺めることができ、「わるいやつら」よりさらに徹底したアイロニー型の文体の感がある。

477 :
上の方に清張さんのユーモアについての書き込みがあったけど
『発作』では二ヶ所で吹き出した
繁村が革命持ち出す所と
その繁村に五百円とられて仕送りを三千円から二千五百円にする所。

478 :
清張さんも時代物は明るいユーモアの作品もあるよ。
逆に筒井康隆ばりのスラップスティックな展開はもっと多い。
作品があまりに不自然な展開の時は、きっとこれはギャグのつもりで清張さんは
書いてるんだと自分に言い聞かせながら読むこともある。

479 :
わかりにくいけど、ひょっとしたら狙っているのかなあ・・と感じるときはあるねw

480 :
三島由紀夫の同時代作家三大批判
大江健三郎→主人持ちの小説「個人的な体験」
島尾敏雄→小説のために女房の病気をわざと悪化させてる「死の刺」
松本清張→文体がない
島尾敏雄への批判はその通りだと思いますね
大江へのは平野謙に年下の才能への嫉妬と叩かれる
清張さんへのは論外。

481 :
松本清張→文体がない
 もっともこれはほんとにこんな事言ったのか知りませんが
一応スレにそう書いてあったので。

482 :
文体の批判に関しては、清張御大が文体に関して自己主張より読みやすさを心掛けていた証左でしょうな

483 :
娯楽と割り切ってるんじゃない清張は自分の書く本なんて
今の世の中でも普通に通用してるのは凄いよw

484 :
特異な作風で知られる他のミステリの巨匠、
横溝御大や大乱歩あるいはマエストロ鮎と比較しても、
清張先生のスタイル維持は徹底している。
俺はこの4大作家に関しては、相当な数を読んでいるが、
「これが大乱歩?」「鮎がこんなタッチの作品を・・・」ってが結構ある。

485 :
「日本の文学」がどうゆうラインナップかは知らないけれど
三島としては大衆文学と一緒にされちゃかなわねえやってことじゃないか?
いわゆる純文学に対するプライドと大衆文学にたいする差別意識があったと

486 :
三島も「中間小説」みたいなのを結構書き散らしてるよね。
清張は純文系の作家が程度を落として書く「中間小説」は嫌ってた。

487 :
三島は同業者は誉めてた方が無難だよ
もっとも「楡家の人々」のこれこそ小説なのだ、は見事な誉め言葉だけど
北杜夫が躁病で書き飛ばして推敲もしないで失敗したという
「白きたおやかな峰」まで誉めちぎったのはまずかった
要するに読み手としては2流以下なんですよ

488 :
>>481
文体がない云々は中央公論社の宮田毬栄(編集会議で三島らと同席)の証言による。
https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_books?link=CT%3A0304813800&searchmode=ptblink&topage=1&topage_mag=1&topage_av=1
「日本の文学」全80巻は石坂洋次郎も入るレベルと思えばよい。菊池寛も収録。

489 :
やはり、高校人事件の続編を書いてほしかった。
磯貝警部「さち子君。是非、君の力を借りたい」
さち子「あら、あなたは磯貝警部ね」
磯貝警部「難解な事件が発生して捜査が手詰まりなんだ。また君に頼るしかなさそうだ」
さち子「ええ、わかったわ。まずは事件の概要を聞きたいわ」
さち子は武蔵野高校に通う一女子高生であるにも関わらず、その天才的推理力で過去に何度も難解な事件を解決してきた。
警視庁もその推理力に注目し、事件行き詰ると、事件解決を依頼してくるのだ。<
なんて、現実離れしたストーリーを硬派な社会派推理小説を書く松本清張が書く筈ないけどねw
新本格の作家にでも書かせた方が良さそう。

490 :
結局、三島の批評は単に嫌いな作家を屁理屈こねて貶しているに過ぎないよ。

491 :
http://www.yomiuri.co.jp/book/column/pocket/20110125-OYT8T00488.htm
ちょっと流れと関係ないんだけど、このアンソロに入ってる「電筆」は今まで単行本未収録
だったと思う。
清張作品コンプを目指している人は読んだがいいかと。

492 :
「随筆 黒い手帖」収録の「マンネリズムになった中間小説」は、
中間小説(現代では既に死語と化してはいるが)と称されたものに関する
清張先生の考えを知る上では必読。
ぶっちゃけ、エンタメ書くならわかり易く、面白くないとしょうがないでしょ、という清張先生のポリシーが良くわかる。
だが、多くの長編では行き過ぎ(わかり易さ優先)が目立ったのは残念では
あった。

493 :
清張も時々適当なことを書く。
「昭和史発掘」の「陸軍機密費問題」に
「今日、山県邸趾である目白の椿山荘に国宝の五重塔が観光用に供せられているが」
と書いてるんだけど、椿山荘にあるのは三重塔だし国宝になっているわけでもない。
これは編集のチェックが甘かった問題かもしれない。

494 :
三重塔といえば家の近くの「西福寺」に三重塔があるが見に来る人もなくたたずんでいる
清張さんが戦後歩き回って訪ね駅から1人の人間とも行き会わなかったという奈良の古寺が、いまや観光地化して
たいへんな人出の喧噪の中にあるというが
今でも近所の住人以外は新聞配達と〒配達意外は通らない「西福寺」にはそういう日は永遠にこないであろう

495 :
あくまで個人的嗜好だが、
講談社文庫の清張作品の面白さを★で表示してみた
草の陰刻 ★★★★★
黄色い風土★★☆☆☆
黒い樹海 ★★☆☆☆(ヒロインの可憐さを加味し★3つでも)
連環   ★★★★☆
花氷   ★★★★☆
遠くからの★★★★★
ガラスの城★★★☆☆
人行おく★★★☆☆
湖底の光芒★★★☆☆
清張通史1★★★★☆
清張通史2★★★★☆
清張通史3★★★★★
清張通史4★★★☆☆
清張通史5★★★☆☆
清張通史6★★★☆☆
塗られた本★★★★☆
熱い絹  ★★★☆☆
異変街道 ★★☆☆☆
密教の水源★★★☆☆

496 :
「剥製」読みました
理外の理と同じ、時代に忘れ去られた哀しい老人の話ですが
鳥寄せ名人を訪ねるところは府中に山上八郎訪問した時の経験が
生きてますね。それにしても水際だった冴えた筆力。
『Dの複合』に雑誌はいい原稿が一本あると
他の記事にも艶が出るとありましたが、そういうものかも知れません。
老大家のカビ臭い原稿載せると雑誌全体がくすんでしまう。
それでボツゴミ箱行き。
しかし最近こういう哀しい小説書ける作家いるんでしょうか

497 :
「点」読みました
よくわからない話ですが
日共が神通力を持っていた時代の産物でしょうか
今ならさしずめ総連か創価学会潜入Sの暴露なら成立しそうですね
しかし清張さん自身の解説にあったこの小説発表後の
後日譚には驚倒しました、作家も大変ですね。

498 :
>>495
ミステリー好きならむしろ『彩色江戸切絵図』と『紅刷り江戸噂』が面白いかと。
>>496-497
時代に取り残された作家の話は結構多いですよね。
ただ自分の読んだ限りでは「理外の理」が一番面白かったかな。
「理外の理」は清張独特の色々な要素の混じった、ハイブリット作品の中でも出来が
良い方だと思う。
「点」は子供の描写が良くって清張作品の中ではかなり好きな話だったけど、自分も後から
後日談を知って、あまり良い感じがしなくなった。

499 :
落ちぶれた作家では
「古本」の主人公とか、「連環」のエロ作家とかも味がある。
そして、「連環」に出てきた性科学者は高橋鐡がモデルだろうな。

500 :
松本清張ならこれを読めという一冊をあげていただけますか

501 :
点の後日談って?

502 :
>>498
「点」
女の子、椅子の背もたれの向こう側の見えない状態から現れる
清張さんの描写は、目配りが行き届いて思わず読んでいて
先回りして昼飯の心配もしてしまいました。
不幸を自覚できないあっけらかんとした痛ましさ、

503 :
「剥製」に出てくる鳥寄せの名人って、
あんなの現実にいるかと思ったが、山上八郎という人はモデル?

504 :
>>503
山上八郎は甲冑の研究家
清張さんはそこを訪ねた時の事を日記に残している
道に迷ったり、競艇場か見えたり、屏風に写真画報貼ってあったり

505 :
>>501
松本清張全集の第36巻の後書きに「点」の後日談が載っています。
作品のモデルになった一族が松本家に来襲して清張さんがピンチです。

506 :
>>495
講談社文庫なら、
風紋
写楽の謎の「一解決」
奥羽の二人
という最もおもしろい三つが抜けてる。
「清張通史」の評価が低いねえ。
古代史私注
という極めて斬新で珍奇な古代史物も抜けてるよ。
「清張通史」とこれら四作品を除いて他の講談社文庫作品、俺は全部捨てた。
あっ、松本清張社会評論集は残してたわ。

507 :
この人は人が起きない作品のほうが面白い傾向あるなあ

508 :
瀬戸内寂聴の書いた本にあった
清張が美人の芸者を落籍かせたとき、古式にのっとった豪華な落籍の儀式をやって
花柳界で評判になったというエピソード、
そういうのって昔の功なり名遂げた男の夢だったんだろうな。
現代はそんなことに男のロマンを持つ人間も居ない。

509 :
『月』読みました
またしても色きちがいの老学者でした、
しかし結末がどうしてもわかりません
二人はどういう理由でどこへ行ったのでしょう
そして伊豆は何故最後ああいう仕儀に立ち至ったのでしょうか
それまでの流れで圧迫感じていて捨てて逃げるしか選択肢がない
という事だっのでしょうか、そして悲観して…

510 :
>>507
それは言えてる。一般人が人を冒すまでの動機やプロセスがどうも
無理やりでしっくりこない。それからトリックを考えるとこも
今でいうバカミスっぽいし。と思いながらもそれなりに楽しんで
読んでしまうんだけど。

511 :
あれを色きちがいといったら可哀想だよなぁ。むしろ純愛だろう。
女はまだ若いから第二の人生を出版社の男に見つけたんだろ。
男の方が口説いたんだろうけど。
で、出版社の男は会社の金を持ち逃げして女と逃げた。それを元手に闇商売でも始めるつもりだろう。
出版社から電報が来たというのは、金を持って行方をくらました男がそっちに行ったのではないかという問い合わせ。
それを知った老教授は、女に去られた虚しさと、娘のようにしていた女がそんな男と関わった責任を感じて自死したと。

512 :
時代小説の短編にも良作は多いのだが、独自の暗い叙情性という清張先生の
作家としての特質を顕現したものとして必読なのは、「天城越え」「潜在光景」
「入江の記憶」「家紋」等であろう。
残念ながら、長編ではこの特質が十二分に活かされた作は見当たらない。

513 :
>>511
すごい深読みですね
しかしあの時代に田畑を手放してまで駆け落ちする事はないと思うんですが。
教授と肉体関係があったわけではないし
たぶん金の持ち逃げもないでしょう
自するのがわからないのは私がまだ若いからでしょうか
しかし男受け入れれば教授の居場所はなくなりますね
帰るに家はないし
やはり逃げるしかなかったのかもしれません
教授はよそ者として残されてもここでは生きてはいけないと、しかし本も出る事だし東京帰ってアパート暮らしでも
そう考えれば自死は唐突が8必然が2くらいではないでしょうか
作者としては自してもらってもいいでしょうが
清張さんの筆力なら生きてもう一波乱の物語も楽々書けたのではないでしょうか。

514 :
松本清張のどんよりとした薄暗い人間模様が好き。

515 :
「山」はああいう結末だけど、主人公にとってはその直前に後半生で一番の生きている
実感を味わえたのだろうから、そんなに可哀想な気はしなかった。

516 :
「山」→「月」です。

517 :
深読みというか、あの状況なら金の持ち逃げというのをピンと来させるような書き方になっている。

518 :
おとうさんが長男で養子に出されたいきさつはそうとう調べたんじゃないでしょうか
それで納得いく答えが得られず『暗線』のようなのも書いてみたと
しかし家族の愛情には恵まれた生涯だったようですね

519 :
『くるま宿』読みました。
以来原稿第一号ということですが
舌をまく手練の文章ですね、

520 :
>>514
小難しい理屈抜きで、人生(=日々の生活の累積)ってこんなもんでしょ感が良し。そして、だから駄目とか逆に賛美とかにならないのが、
また良いんだよね。

521 :
電車内であからさまな方が黒革の手帖読んでる。
どーなりたいんだよw

522 :
黒川の手帳は面白いから仕方ねーよw
ドラマも良かったなー 本来大根役者の米倉さん、何故か元子の役だけは異様にハマっていた

523 :
>>94
原作とだいぶ変えてたよ。でも、面白かったよ。エビゾウのが酷かったから尚更
多分、杉本になったのは京都の人だからじゃないか?
坂下千里子や船越も京都だからな

524 :
『砂の器』にしても、父と息子というテーマで読める作品だから
清張における父親の比重は存外に大きいと思う。

525 :
隠れ人日記抄読みました
スパイMにそうとう興味ありますが、勿論ゴシップ的興味ですが。
そういう立場から言うと
これは、なんだこりゃってくらいフラストレーションの溜まるものですね
もう少し書いてくれないと。

526 :
>>524
古代史への関心も父親の出身が出雲神話の故地だったからという気もする。

527 :
『文藝春秋』2012年2月号
特別企画 嗚呼「同級生」たかが同い年 されど同い年
大岡昇平/太宰治/中島敦/松本清張「三十六歳の敗戦」 
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/

528 :
文体に関してどうこう言われることが多い清張先生だが、
執筆初学者がお手本にするには、その簡潔にしてクールなそれは最適。
同じミステリ界のマエストロでも、横溝御大や大乱歩のそれは、
変に真似すると、妙な癖がつきそうだ(w
ノンフィクションや論考も多数あるだけに、
清張作品ならレポート等の作成にも参考になりそうだ。

529 :
悪文でそんなこと書かれても説得力に欠ける

530 :
初期に時代物『転変』とか『腹中の敵』のような講談に多少味付けした武将列伝みたいのを
かなり書いてますけどあれはどうしてなんでしょうか、今更に屋上に屋をという感じで
わりと平凡変哲もなくつまらないのではないでしょうか。

531 :
少年時代に愛読してたからだと思う

532 :
初期は清張もスタイルを模索してたわけじゃん。
昭和20年代頃だと大衆小説のジャンルとして講壇の延長線上にあるような時代小説がまだ盛んだった。
だから清張もそういった作品を初期に書いてみたがあまり向いてないと思ったのか現代物が中心となり
推理小説によって天分を得た。

533 :
>>531
>>532
そうでしたか、読み終わってあれっと思いますよね
これで終わりかみたいな。

534 :
最近、松田優作の出自関係を調べてると在日出身である事に複雑な思いがある事を知った。
かっては馬関に住んでた清張先生はそのような事をどう考えてたのか?

535 :
中島敦、太宰治、清張って既に同い年ネタの鉄板の感があるな
大岡昇平もか

536 :
清張は神田の古書店一誠堂書店をひいきにして
ほとんど毎日のように本の注文の電話を入れていた。
あるとき清張から注文を受けた一誠堂の番頭は
「先生、それは先日お届けしましたが?」
「うん分ってるが、いま見つからないんだ
重複で構わないからすぐ持って来てくれ」
また一誠堂の番頭は自分の店にない本も均一台に置かれる安本であっても
神田中を回って捜しだして清張に届けた。

537 :
「断崖」読みました
なんで1人宿直で宿泊客もいなかったのに噂がたってしまったのか
さっぱりわかりませんでした。

538 :
「点と線」と「黒いトランク」。
トラベルミステリの古典とも言い得る日本ミステリ史上に残る2作を
改めてじっくり読み比べてみようかと思う。
同時代に活躍した2大ミステリ作家(いずれも非怪奇探偵小説作家)の
特質の違いもわかって来るかと。

539 :
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120114-00000133-yom-bus_all
戦後の怪事件の背景にアメリカの謀略があると喝破したのは松本清張氏だが、
アメリカが意図的に世界を混乱させる構図は、60年前と些かも変わっていない。
ユーロ圏格下げの背後には、アメリカの陰謀がある。
これだけ情報が漏れてたら格付けもまったく意味をもたないはずだが、
アメリカにはこのような際にもしっかりご祝儀に預かる金持ち連中がいるのだ。
格付け会社もユーロの価格設定をして「顧客」に流しているわけで、
あるいは、自分らでグイグイ売り進め、本日やりますよ的に煽りに煽った上で、
ドーンと死刑執行。臆病者や無知な者をふるい落とす。
金の流れを作ったら後は適当に〆るのだろうが、
とにかく今はユーロを売ろう、勝ち馬に乗らないと損だ、と世界を煽ることで、
アメリカに都合の悪い経済体制を破壊するのが謀略の根幹にある。

540 :
「西郷札」の挿絵が岩田専太郎であることはよく知られているが
「西郷札のころ」で、その後、岩田氏とはときどき顔を合わせるが、何となく口に出しにくくて
このことはまだ言ってない。とある、これが1971年。
しかし清張氏最晩年に岩田氏がそれについて西郷札は面白かった、つまらないと挿絵も書く気がしないと
言ってくれたとある。
岩田専太郎は1974年に亡くなっている
となると1951年に雑誌に載った西郷札の挿絵について何度も会う機会がありながら20年間
言い出せず、その後高齢になってあまり会う機会もなくなったと思われる岩田氏にその話持ち出して
上記のような返答を得たことになる。
これはあまりにも不自然ではないだろうか。
つまりここにミステリーの帝王松本清張が読者に仕掛けた謎があると考えるのは
私だけではあるまい。

541 :
>>534
あんまり在日問題には興味は無かったのでは?

542 :
松本清張って難しいイメージあったけど、意外に読みやすい

543 :
「黒いトランク」のような話は、清張先生が書いていれば、
もっと簡潔に読み易いものになったかと思う。
当然、動機面が大時代的なものでなく、「点と線」「眼の壁」的な
いわゆる社会派テーストになっていただろうが。

544 :
書かれたものが全てだよ

545 :
>>543
はっきりと言うておく、妄想やめれと。
清張先生の物語は書かれたものが「全て」なんだわな。

546 :
「…が書いていれば」ってネタなんでしょう。
文章ひどいし、いつもつまらない。

547 :
アレを弄っている奴はスレを荒らすのが目的なんだから
話を合わせるなよ

548 :
「河西電気出張所」と「泥炭地」の関係について皆さんの見解を
お聞かせ下さい

549 :
私小説

550 :
2作品の関係ちゅうか原罪意識みたいなものが清張作品の根底にあるのかとか
そういうのが重要なんじゃない?

551 :
07年「銀漢の賦」で松本清張賞を受賞した葉室麟さんが直木賞受賞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120117-00000021-mantan-ent

552 :
今回の直木賞は下馬評どおりでした。

553 :
生まれたばかりの子供と撮った家族写真みたけど奥さんなんであんなに美人なんだ
安月給で親と同居なのに
朝日新聞の記者ですとか嘘吐いて結婚したのかな

554 :
昔の結婚はお見合いや縁故が主だったんで
醜男の所にも美女が縁付くケースも多かった。
(もちろんその逆もあるが)
現代、自由恋愛が全盛になり皮肉にもかえって結婚難の時代になった。

555 :
さらに皮肉にも、恋愛結婚よりお見合い結婚のほうが大概上手くいく。昔からそう。

556 :
清張自信はもとより、清張の奥さんも最初は苦労したろうけど、
作家デビュー以後は経済的には報われたから
まあ、当たりだったろうね。

557 :
不思議にも「半生の記」にも清張夫人の話題は殆ど出て来ない。
後年、先生亡き後のインタビューで「おとうちゃんは本当に頑張って働いて
くれた」という旨を素朴に語っていたのが印象的。

558 :
奥さん若い頃は広末をさらに一段引き上げて知的にして少し陰つけたような美貌だよな
樋口清之に言わせるとあの賢夫人あっての清張らしいし。
清張さんも20代の頃は遠藤周作よりは見られる顔している

559 :
樋口先生との共著「京都の旅」が意外に面白い。
「梅干と日本刀」文庫版に読み耽った時期がある俺としては、
清張先生との共著があった嬉しさと共に、良い意味で物事を違った角度で検証
する両先生の共通性を感じたものである。

560 :
『鴎外の日婢』読みました
すごいですね強引というか飛躍がすごい
ふつうの作家がやったら前半は原稿料稼ぎとして書き直しではないでしょうか

561 :
>>559
あれは実質、樋口氏の単著だよ。
清張は光文社に頼まれて名前貸しただけ。

562 :
書斎の無知がw

563 :
俺を負かすような元気な若手が出てこないから芥川賞選考委員を辞めるとかほざいてる石原慎太郎。
お前なんかとっくに誰も相手にしていない。強がりもいい加減にしろ老害。

564 :
>>561
了解。ソース引用を頼む。

565 :
他人に厳しく自分に甘い。

566 :
清張や司馬遼太郎は直木賞選考委員を辞める時にもそんな傲慢な物言いはしてないわけで,
器が違うんだな>石原慎太郎

567 :
「草」読みました
これは清張さんには珍しい本格推理仕立てですね
多少変則ではありますが。

568 :
>>566
あれがシンタローの芸風(作家にこの表現はおかしいかもしれぬが)って
感もあり。
「太陽の季節」の作者らしくあると思うのだが、いまだ芥川賞は権威の象徴
だし。

569 :
単なる新人賞のひとつに過ぎないのに社会現象となってるのが不思議ではある
芥川の名前をつけた菊池寛の商才をほめるべきなのかね?

570 :
いつもカメラを携えて〜松本清張が愛したカメラとその時代〜
平成24年1月20日(金)〜3月31日(土)
T清張が愛したカメラ
U清張カメラアイ
Vカメラの変遷と時代背景
W清張作品のなかのカメラ
http://www.kid.ne.jp/seicho/html/event/kikaku.html

571 :
シンタローは花村 萬月の「ゲルマニウムの夜」を絶賛していたのが印象深い。
あの傾向のものを評価するのであれば、近年の受賞作に不満が高まるのもわかる気がする。
芥川賞作家松本清張に対する評価はどうなのであろう?
結構、全盛期の活躍時期が被るものの、シンタローの清張評は目にした
記憶無し。
天才三島は、シンタロー作品→絶賛、清張作品→酷評と対照的結果。

572 :
「Dの複合」再読中。
清張の作品に現れる日本の各地の描写は、それほど詳しく書いてないにもかかわらず、
一度そこを訪れてみたいと思わせる不思議な魅力があると思う。

573 :
>>572
最近「点と線」を再読してその思いを新たにした。
初読時には謎解きに気を取られて先を急いでしまうきらいもあるため、
トラベル・ミステリとしての魅力は再読以後に認識。
だけど、香椎駅はもう・・・

574 :
>>571
「或る小倉日記伝」は内容に普遍性があって今でも読むに耐える短編だけど、「太陽の季節」は風俗に寄りかかり過ぎて賞味期限がとうに切れてる気がするよ。

575 :
まあた名無しで自演かw

576 :
>>573
西鉄香椎駅は数年前に行った時は風景で何もない駅だったな。
駅前は今どんな具合なんですかね

577 :
>>574
正に水と油のようなタッチの小倉と太陽だが、
いずれも、当時の風俗小説、それぞれに個性的なキャラクター小説
として読むと、十分に楽しめると思うが?

578 :
還暦すぎてからはあまりめぼしい物は書いてませんね
一年の半分は旅行しているようですね

579 :
清張の後期は地理空間が世界中に広がって
日本国内のチマチマした社会派的なものからは離れたね。

580 :
>>491
亀レスですまんけど、読んだよ
教えてくれてありがとう。
清張の「電筆」も悪くなかったけど北杜夫の「異形」がすごかった(笑

581 :
清張先生はもう少し長生きしていれば、エスピオナージに分類される大作を書いていたように思う。
どこかちまちました日本の政局から目を転じれば、東欧、中東と政治ネタの素材には
事欠かないし。

582 :
「馬を売る女」
 星野花江の描き方が秀逸。
 ドラマ化するとこうはいかないんだけどな…

583 :
中東ネタの短編では「ベイルート情報」というのが面白かった。
その後、中東情勢も変動したが、タイトルに冠された隠語は、
今でも現役で通じるのであろうか?
2ちゃんねるのレスというと、このベイルート情報ってワードを思い出
してしまう(w

584 :
『LIFETIME―20世紀の目撃者』ジョン・フィリップス著 松本清張 監訳
という本があるんだが、清張もさすがに翻訳ができるほど語学能力があったとは思えないので
下訳者の書いた原稿をチェックする程度だったんだろうな。だから監訳となっている。

585 :
英会話力に関しては、エラリイ・クイーン来日時にミステリに関する対談を
出来たレベルとは聞いている。

586 :
日常会話は大卒の作家よりも堪能だったそうです
しかし英語の原書を読んでいたかどうかは定かでない
まあそんな時間的余裕はなかったかと…

587 :
いつ英会話を習得する機会があったのだろうか。
案外終戦直後の闇市時代に書けないようなことをしている際に会得した?

588 :
>>587
違う。
売れっ子になってから多忙の間をぬっての個人授業と聞く。
根っから勉強好きな人なんだろうね。

589 :
>>587
作品や作家活動が海外情勢にまで向かった頃にもう勉強したらしい。
森本哲郎が清張とハノイやロンドンに取材に行った時のことを書いてるが
日常会話はもちろん欧米のジャーナリストと白熱の議論ができるくらい達者だったようだ。
当時(1960年代後半)家に外人の家庭教師を呼んで個人レッスンしていた。
森本哲郎の家に電話をかけてくる時も英語でしか話さない位徹底してしたらしい。

590 :
もう勉強→猛勉強

591 :
>>589
そういや「高台の家」のあとがきで森村誠一が清張が英語圏の作家だったなら
世界的名声を得てたかもしれないと書いてたけど、英語で執筆出来てたなら
そこまで行ってかもな。まぁさすがに努力家の清張でもそこまでは無理か。
世界的にみると英語で執筆する外国人作家は結構いるけど日本人は
殆どいないよな。

592 :
読む方は芥川がすごかったらしいけど
プロとしての作品を書けるのはさすがにネイティブじゃないと無理じゃないかな

593 :
岡倉天心 鈴木大拙 野口米次郎 西脇順三郎など
評論や詩の分野では 英語で著作を発表して海外で評価された人は何人もいるが
小説家はドイツ語で書いてる多和田葉子くらいしか思いつかないね

594 :
日本語圏は日本国内に限られるとはいえ1億3千万弱の人口があるので
あえて英語で外国向けに書かなくても通用する規模の市場。

595 :
神と野獣の日
アマゾンなどの書評は悪いようだが、
個人的には1960年代前半に書かれたとすると
清張さんは凄いと思うけど。
映像化されていないのは何故だろう?

596 :
森本哲郎氏の著作も角川文庫で愛読した時期あり、清張先生と交流が
あったとは、両者の一読者としては嬉しい限りだ。
江上先生、樋口先生とも仲良し(?)な清張先生だが、
はて、作家仲間で一番交流があったのは誰なのだろうか?
>>591
前記したとおり、
NHKアーカイブス(清張作品の再放送時)出演時にも、その旨述べていた。
バルザック、スタンダール級の作家になっていたであろうというのが森村評。
>>595
映像化するには、当時では、予算の問題と内容が過激過ぎたという因が
考えられる。
現在では時代背景が古くなってしまい、やはり映像化には適さないもの
となってしまった。

597 :
>>595
おっさんなので言えるんだが、あの時代でもあれは粗末
なぜ書かれたか分からないレベル
日本にもSFはあったんだよ

598 :
もっとドタバタをいれて短くしたら筒井がやりそうなネタではあったなw

599 :
果たして清張先生は「神と野獣の日」を「近未来SF」として書こうとしたの
であろうか?
当時の情報小説及び自身のコンセプト呈示のひとつの形だけだったかにも
思える。
>>598
「霊長類南へ」か。
あれは筒井堂の作にしてはおとなしめではあったが。

600 :
書斎魔神さんは、おいくつですか?

601 :
73歳 くらいと推理している

602 :
ああ、本位田鶴代ちゃんとセクースしたいです。
でも、そんな事をしたらとてもとても彼女の可憐で繊細な精神と心臓が持ちそうもないので
彼女を愛してお嫁にもらっても、セクースせずにお飾りの妻にしておくしかないですね。
世にも奇妙な物語でやってた「愛情アレルギー」みたいな事になりそう。

603 :
誤爆した・・・

604 :
「点と線」の続編らしい「時間の習俗」、
トリックに限定すれば、時間の習俗が点と線を上回る出来というのはわかるし、
素材として土屋隆夫「影の」に先んじた点は評価されていいと思う。
ただ、ストーリーの厚みの点では、やはり点と線に軍配が上がるな。
今広く読まれるのもその点あってのような気がする。

605 :
>>604
あの鳥飼刑事に再会出来た点も嬉しかった。
確かに、ミステリとしても「点と線」の方がコンパクトに纏まっていて上
かもしれないが、
>素材として土屋隆夫「影の」に先んじた点
このトリックも良しだが、実は文庫解説では不評なもうひとつのトリック
の方が、わかり易いうえに、やはり当時の感覚ではびっくりではあったな。

606 :
「時間の習俗」ってタイトルが良い。
清張以外じゃ思いつかないだろう。
「分離の時間」「屈折回路」「火神被」なども良い。

607 :
道尾って文章陳腐なの?
俺この人が最上かと思ってた^^;
これまで松本清張、横山秀夫、東野圭吾、宮部みゆき、貴志佑介、三浦しをん、ホーガン、ダニエルキイス、ハインライン、遠藤周作、
広瀬正、伊坂幸太郎等を読んできたが、少なくともこの人らよりは文章上だよね?

608 :
何をいきなりw
>>607
すぐシリーズ化したり、作品世界を体系化したり、作者を模したような登場人物を出す
現代のミステリーに特徴的な手法ってどんなもんなんだろうね。

609 :
>作者を模したような登場人物を出す
これ、清張さんも良くしちゃうぞ。
で、意外と面白いのが多い。

610 :
「時間の習俗」
最初、某初代殉職刑事の人主演のドラマで見た。
自分が鉄道ファンであることに加えて、それを(ドリフ以外で)初めて見て知って衝撃を受けた。
それ、は詳しくは書けないけど、原作の昭和30年代に既にあって、最近ブームみたいだそうで?

611 :
「点と線」も「時間の習俗」も、メーンな探偵役はあくまで三原なのが、
俺としては残念。
鳥飼ピンの作を読んでみたかった。
短編連作が合う感じだが、
清張先生は同一キャラによるこの手のものは書かないんだよね・・・

612 :
江戸川乱歩は天地茂。横溝正史は古谷一行。松本清張は佐藤慶。
俺の中で勝手に決まっている昭和の鉄則。

613 :
>>608
小説というより漫画読んでるみたいだった。漫画みたいな小説だから
ラノベってことか・・・
道尾自身は自分がラノベ作家って意識はないんだろうけど。
清張みたいな大人小説が書けるのは何時になるかねぇ?

614 :
それが作風だとも言えるのでは?

615 :
>松本清張は佐藤慶
「天城越え」のイメージかね。
確かに「鬼畜」の主人公もこの人が良い感じだが。
(緒形拳も相当に良いとはいえ)

616 :
「林忠彦写真展 〜紫煙と文士たち〜」渋谷・たばこと塩の博物館、3月18日まで
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/exhibition/2011/1201jan/
↓松本清張
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/exhibition/2011/1201jan/01/images/ph_matsumoto.jpg

617 :
喫煙が健康に悪いというのは事実であっても
昭和の作家にはヘビースモーカー多かったわけだが
煙草で健康をやられて早死にしたケースも少ない。
ウルトラヘビースモーカーだった大藪春彦は早死か。

618 :
>>604
峰岡を容疑者とする視点が飛躍し過ぎてわからなかったのが残念。
その後の展開は面白かったけど。

619 :
当時はまだ煙草の害=肺癌くらいにしか認識されていなかった
現在では脳いっ血、心筋梗塞、糖尿病、免疫低下などを悪化させる原因だと解明されている
禁煙が進んだ現在でも毎年12万人が喫煙が原因で亡くなっているそう
癌になる確率は原発事故よりも高いとか

620 :
喫煙というのは吸ってる当人はそれほどでもなく
周囲の受動喫煙のほうがよほど悲惨だからな!
>>619に倣って、喫煙者を「歩く原発」と呼ぶのが相応しかろう

621 :
70年代までは、作家に煙草は付き物って感じだった。
SF界では、小松御大がNHK出演時にプカプカやりながら、
愛煙家擁護をしているのを見たことがあるが、
今なら考えられないわな。
ミステリ界でも、愛煙家は多し。意外に大酒呑みは少ない感じだ。
横溝御大の甘党は有名だし、清張先生はたしなむ程度。
大藪氏の早は喫煙プラス強度のアルコール鯨飲もあったかと思う。

622 :
>>620
原発は一応発電して役に立ってるけど、喫煙者は…
あ、税金払ってくれてるか

623 :
司馬遼太郎もヘビースモーカーだったが
早死にでもないが享年73歳っていうのは現代の平均寿命以下ではある。

624 :
松本清張氏の新人時代の旧居、トタン外壁焦げる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120207-00000936-yom-soci
松本陽一の陰謀による放火か

625 :
晩酌を欠かさなかった吉村昭先生は、わりと長命だった方なのかな。

626 :
>>619のようなレスをした自分はもちろん煙草は喫わない
だが煙草とコーヒーで清張ってのも捨てがたい

627 :
「連環」未読の方にお薦めします。
 

628 :
>>624 近所だからビックリしたわ。
割と住居は密集しているのに、よく消えたと思うわ。

629 :
>>627
和久田、宇都宮というキーパーソンの絡み方が強引というか不自然な
印象があるけど、清張さんの「筆力」全盛期の作品だけにぐいぐいと
引き込まれるね。

630 :
通りすがりの者ですが、こちらが清張さんの
本スレと確信し、書き込みをさせていただきます。
あたくし、推理小説を始めて読んだのが、ゼロの焦点でした。
それまでは、地方の駅前本屋にある、新潮文庫のカフカとか、
ヘミングウェイとか、モームとか、そんなのばっかり読んで
ました。

631 :
実は今、お酒を飲んでいます。
ちょい上で、大藪さんの話が出ましたね。
あたくし、大藪さんの読むと、男が全開になります。

632 :

90年代までは一般的だった清張作品に多く描かれた昭和の風景として、
喫茶店シーンがある。
登場人物たちがここで一服入れたり、待ち合わせをしたり、
時には張込みだったり・・・
「点と線」の三原警部補は行きつけの喫茶で事件に関しての考察を繰り広げて
いたっけ。
>>630
活字ポイントが小さい頃の新潮文庫だね。
何か懐かしい・・・
文庫化された清張作品も新潮が大半の頃か。

633 :
つまり、あたくしが何を言いたいかというと、

634 :
「共犯者」読了。おもしろかった。短編はやっぱり読みやすいな。

635 :
>>634
「共犯者」は偶然にも被害妄想的な悩みが解決した直後に何気に
読んで「これってまんまさっきまでの自分の悩んでたことと同じじゃないか!」と
思ってしまった。これを解決する前に読んでいたら余計に内に籠って悩みを
拗らせてたろうね。それくらい鬼気迫る作品だったわ。

636 :
近頃の繋がりづらい携帯やスマートフォンに慣れた人だと
昔の清張作品によく出てくる長距離電話がすぐに繋がらない描写も違和感ないかな。

637 :
交換手というのがピンとこないです。

638 :
固定電話が普及してからの黄金時代には電話が繋がりにくいなんて
余程の変事でもなければ味わえなかったからな。
今頻繁に繋がりが悪くなる携帯は昔に戻ったといえる。

639 :
「共犯者」?
佳作多数の短編中において、
最後は、やはりありきたりな御都合主義展開としか見えぬ。
交換手が死語化すると、傑作短編「声」はピンと来ない話になってしまうな。

640 :

「書斎魔神」とは?
ミステリー板で発生し、蝗式に他の板・スレを食い荒らしながら増殖を続けています。
侵食範囲は広く、これまでミステリー板、一般書籍板、文学板、映画板、アニメ板、
アナウンサー板、オカルト板、 芸能有名人板、特撮板、海外テレビ板、時代劇板、
無職・だめ板、SF板、実況板、批判要望板、運用情報板、漫画板、地理お国自慢板での出没が確認されています。
この広域荒らしが目をつけたスレッドでは、小説や映画に関する深い知識(と本人は思っている)を背景にした出鱈目な言説がガンガン投下されます。
爆撃を受けたスレッドでは、住人たちによる挙国一致の無視運動が展開されますが、結局は徒労に終わってスレが廃墟化してしまうようです。
使用ハンドルは、書斎魔神、ミステリ板住人、ウルトラスモス、グリフォン、ミスター・ミステリ、ミステリ、平塚原人など。
なお、名無しでの自作自演も多用しているので対応には注意が必要です。

641 :
西村賢太の「どうで死ぬ身の一踊り」を最近読んだが、
「或る『小倉日記』伝」と共通するものを感じた。
芥川賞作家同士、似てるのかな。

642 :
>>641
俺もざっと見たけど、
時代性の違いか、清張先生作品ほどのクールな透明感を欠くという気がした。

643 :
「断碑」のモデルとなった考古学者・森本六爾氏が遺した資料が本に
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20120206-OYT8T01242.htm?from=tw

644 :
清張がわりと初期によく書いていた不遇の学者モチーフの作品が
後に見られなくなってくるのは、清張も巨匠になりすぎて、
あまり迂闊なことが書けなくなったためだろうか。

645 :
>>644
文壇に占める比重が大きくなるにつれて、むしろ自由に書きたいものを書ける
ポジションにはあったはず。
才はあるが不遇な人生への実感が弱くなってしまい、
書き難くなったのであろう。
近所の古書店に「彩霧」ってのがあるが、これはどうなのか?

646 :
黄色い風土はなぜ黄色いの?
白い闇が白いのも、赤い氷河期が赤いのも、なんとなくわかるけれど、なんで黄色なのか、
どうして黒い風土ではまずかったの?

647 :
最初の連載時は黒い風土だったと思ったよ
なぜ改題したかは知らん
富士真奈美が謎の美女を演じたTVドラマをおぼろげに覚えている。

648 :
すると、当初は黒い画集に始まる黒シリーズのひとつに位置付けたもの
だったのか?

649 :
さすがに、黒、黒ばかりではマンネリすぎると思ったんだろう。

650 :
社会派ミステリの代表作ではあるが「点と線」は大乱歩も高評価していた
とのこと。これはわかるな。

651 :
『小説 野性時代』3月号
未完の長編「トンニャット・ホテルの客」原稿蔵出し
http://www.kadokawa.co.jp/yasei/contents/_3213.php

652 :
>>650
点と線がいいのか・・・
俺はまったく面白く感じなかったな。
安物の2時間サスペンスドラマみたいだった。
単語として汚職とか出てくるだけで社会派になってしまうのかなぁ。
あんな作品が代表作というあたり高が知れてるね。

653 :
>>651
1974年の作品らしいね ヴェトナム戦争の話かな? 貴重だな 楽しみです

654 :
野性時代はここ最近清張よくとりあげるな
角川文庫の清張作品はどちらかといえば傍流なんだが…

655 :
>>652
文庫解説でも指摘されている、東京駅での目撃シーンの強引さはともかくと
して、男女が2人死んでれば・・・って人間心理を突いたトリックの評価は
如何?
大乱歩はこの辺をしっかりと見てるという感あり。
官庁汚職ネタなんてのは、リアリティを感じさせるための装飾に過ぎない
でしょ。

656 :
>>655
う〜ん、、、情死のあたりも強引に決め付けたなぁとしか思わなかった。
飛行機の存在を忘れていたってのがありえないほど馬鹿すぎてなぁ。

657 :
『点と線』にしろ昭和20年代って時代性を考えなきゃな。
贈収賄なんて生臭い題材を小説で扱うのも珍しかったろうし
交通手段の飛行機も、ちょっと極端にいえば今のスペースシャトルみたいなもんだから
盲点だったんだよ。

658 :
同意
当時は青函連絡船で北海道へ行くのが普通の発想だったからな
もちろん新幹線も開通してない時代

659 :
昭和30年前後だよな。
普通に飛行機の可能性は考えるな。ましてや警察であるなら。注目されてた時代だしな。
乗客も数十人いたんだし。
今見ると点と線は粗がありすぎると思う。
警察の都合よく警察のうっかりを出すことによって引き伸ばした物語かな。

660 :
今目線で読んだってしょうがない。
もはや古典なんだから、そこは補正して読まなきゃ。
まあ、リアルタイムとは言わないが、出版後15年ぐらいで読んだときは
そんなに違和感は感じなかったよ。

661 :
警察は現実的な公務員組織だから予算の縛りの中で動かなきゃならないし、
アリバイを推理するのでも
神のような名探偵があらゆる可能性を追求して犯人を推理する
ようなパズル小説の探偵とは違うと思うよ。

662 :
昭和30年って電話はどれくらい普及してたの?
電報を使う意味がよくわからなかったんだけど
作中でも電話を使ったり電報を使ったりよくわからなかった

663 :
>>662
俺はその頃の東京下町の生まれだけど
小学校の時の学級名簿で電話があるうちは半分以下だった
昭和30年当時だと更に数年前になるから一般家庭に電話がある方が珍しい

664 :
携帯電話を一人一台持ってるのが当たり前という世の中に生まれてきた世代だと
昔の話を読んで、何で携帯使わないんだと疑問持ったりするかもな。
逆にその世代だと携帯を巧妙に使ったミステリーも書くだろう。

665 :
>>662
全国的には、電話の無い家のほうが多かったよ。
下宿やアパートは大家さんちで呼び出してもらうのが普通だった。
長距離は交換手を通さないと掛けられなかったし、高かったから、実家への連絡には電報を打っていた。
飛行機があることは知ってたけど、庶民が利用するという発想はなかったね。
もちろんテレビなんかもまだない。

666 :
>昔の話を読んで、何で携帯使わないんだと疑問持ったりするかもな。
これは単に歴史に対する無知でしょ
ミステリに限らず昔の小説読むと、日常感覚の違いがわかり勉強になったりする

667 :
昭和ってクソだよね。ゴミ。

668 :
>>656
>飛行機の存在を忘れていたってのがありえないほど馬鹿すぎてなぁ。
既に指摘されているとおり、これって現代感覚で読んだ場合なんだよなあ・・・
この観点でゆくと、
最早、古典の域にある「点と線」に関しては厳し過ぎる評価になってしまう。
警察集団捜査小説としての妙味を感じたりはしなかった?

669 :
俺も点と線はつまらなく感じたんだけど、眼の壁はどうかな?
やっぱり似たような感じ?
松本清張って人物の心情とかはあまり描かない人なのかな?

670 :
眼の壁は別物でしょう(別物だから並行して書けたとも言える)
点と線と比べて社会派テーストが前面に出てるし、
ミステリ作品としての骨格も違うから(ネタバレはしないでおくが)
>松本清張って人物の心情とかはあまり描かない人なのかな?
これは釣りとしか思えんw

671 :
一人称でこと細かに書いたり台詞で心情切々と語らせたりするのが
心情描写だと思ってる人が読むと、心情書かない作風と思えるのかも

672 :
今の目で見れば心情は書いてないように見えるだろうね
所詮昔の人だよ
マンガとかでもそうだけど、昔の作品って淡白なんだよね
作者の想いがこめられていないというか

673 :
表現が淡白だから、想いがこめられてないと思うのはさすがに現代人だな

674 :
思いが込められてるってどんなのを指すんだろう?
この作家のこの作品みたいなもの、という具体的な例を知りたいものだ。

675 :
>>671
最近の読者は読解力が落ちたから、いちいち全部説明しないとダメなんじゃないか?
行間を読むことができないと言うか…
まあ、そんだけ読者層の裾野が広がったっていうことでしょ。

676 :
昔の作品だもん。しょうがないよ。
現代の小説と比較しちゃいかんよ。
何十年もの間に表現は発達してきたんだしさ。
現代だけの視点で見ると心情表現が甘いというのも当たり前だし、そうじゃないと業界がだめになるよね。

677 :
心情表現が秀逸な現代の小説というとどんなのがあるのかな?

678 :
大昔の作品に何を求めているんだと

679 :
>マンガとかでもそうだけど、昔の作品って淡白なんだよね
>作者の想いがこめられていないというか
これ、「松本清張は小説よりも松竹映画やドラマのほうが感情表現豊かで好きだ」とか
言ってる中高年と同レベルの感性だw
>何十年もの間に表現は発達してきたんだしさ
素朴な近代主義的発展史観、バカかw

680 :
つまり意外に初期ハードボイルドスタイルなのが清張作品。
俺はヘミングウェイの短編やハメットが好きなので、
ジャストフィットだった。
レイモンド作品をハードボイルドの基本線と思うていた人には
違和感大かもしれんが。

681 :
最近の小説が冗長になってるのは確かだな。別に表現が「発達」したなどとは思わないけど。
かつては30〜50枚の短篇で書けていた内容が、今は100枚前後に引き伸ばされてる感もある。
清張の念頭には、鴎外のような簡潔明晰な文体がお手本としてあったのかもしれないね。
菊池寛の短篇も偏愛していたそうだし…

682 :
>>674の答えも、>>677の答えもなしか
表現の方法が変化してきてるのは確かだけど
ここ十数年の変化が進化とは限らないからなあ
>>679
中高年じゃなくて中高生だろ

683 :
現代そのままの評価を当てはめれば清張作品は低評価になるだろうな。
中高年以上のための作品だしな。古典だよ。今の価値としては時代を感じるという使い方。

684 :
松竹人情喜劇を知ってるのは中高生じゃなくて中高年だよ?

685 :
松竹喜劇かよw
まあ清張より映画やドラマの方が
ってのは中高年より中高生に似合う
>>674>>677の答えはまだかな?

686 :
50年くらい前の作品だろ?
今の視点でみて面白いはずがないじゃんか。昔の作品ということを考慮してそれを差し引かないと。
映画にしてもテレビにしてもマンガにしても、そんな昔の作品は時代を差し引かないとまともに見られないのと一緒。
逆にいうと、今でもリアルタイムに楽しめる人はそれだけ進化してないということに・・・

687 :
清張も貴志祐介もドストエフスキーもミルハウザーも
黒澤明も荻上直子もリアルタイムに楽しめるけどなあ
進化と変化を勘違いしてるんじゃないか?
たかが50年で今の駄作が昔の名作より上ってことはないし
名作同士でも今が昔より上とも思えない
まあ、俺が昔の名作と比べ物にならないような現代の名作を知らんだけかもしらんので
>>674>>677の答えはまだかな?

688 :
50年の月日はデカイな

689 :
たとえば、今だったら携帯電話を使う所だが50年前には携帯電話がなかったから使ってない
というような考証的な部分と、小説の核である人間描写や筋運びをごっちゃにしている奴がいるようだが
後者はたかだか50年やそこらで変化するような要素じゃないんで、昔、昔だから劣っているなんて議論は成り立たない。
ケータイ小説こそが小説の最も現代的に進歩したあり方だから、それに比べて清張や昔の作家は劣っていたとかいうなら
もはや論外だね。

690 :
まあ、十代の学生にとってはそうなんだろうけどね。
社会人になってから改めて清張作品を読むと、いかに大人の視点から書かれているかが理解できるんじゃないかな。
東野や宮部がきちんと清張を読んで吸収した上で、社会派的な広がりのある小説を書いてることを見落としてはいけない気がするよ。

691 :
>50年やそこらで変化するような要素じゃないんで
・・・w
では何年で変化するの?

692 :
昔の生活技術、科学技術、社会システムなどは今と違うから
人々がその制約の中で生きていたということに思いを馳せないで
今の感覚だけで昔の小説を読めばその部分に違和感を感じるだろう、
という流れがあった所に便乗して、
昔の清張の話は詰まらないねでも昔だから今の小説よりも劣っても仕方ないね
と言い立てている奴がいる訳だよ。

693 :
>>691
>では何年で変化するの?
また厨房丸出しの聞き方だなw
それは君が小説のどういう要素を重視するかで違うから自分で調べなってとこだけど
フローベールがボヴァリー夫人を書いて写実主義的な心理描写が始まったとか
日本だと二葉亭の言文一致や花袋の自然主義の後先じゃあ当然変化してるから。
「蒲団」や「浮雲」は今読んでも古色蒼然とした感じでなくそれなりに面白いよ。
新潮文庫を買ってもよし、青空文庫で無料でも読める。

694 :
50年前の作品をつかまえて心情表現がどうとかさ〜
そんなの当たり前だろ。昔のものと今のものを同じ土俵で比較するのは不公平だ。
時代の考慮は絶対に必要。

695 :
>>693
その手合いはもう相手にしない方がいいぞ。
>>692で書いたように、トリックも時代に制約されるという話に便乗して
清張貶しをやってるだけのアホだから。ひょっとして名無しの書斎かもしれない。

696 :
>>695
了解。>>694も同類だな。
>>674>>677の答えを知りたかった気もするがw

697 :
点と線と霧の旗読んでみたけど、やはり現代だけの目で見るときついな。
特に点と線は酷かった。上で言われているのも納得した。警察馬鹿すぎ。
宿にかかってきた電話もお時だと決め付けたり粗いつくりだったかな。
そういう都合の悪い部分に目を瞑って警察が右往左往して物語を引き伸ばしているのが苦笑をさそった。
犯人の心理はもちろん、警察の焦りなども優れて表現されているわけでもなかった。
社会派といいながら社会問題に突っ込めない技量も笑うしかなかった。
安いサスペンスドラマだなこりゃ。
50年前だったら面白かったのかもね。もはや懐古厨のためのものでしかなかった。

698 :
小説野生時代を購入。『トンニャット・ホテルの客』読んだ。
あの当時、いったい何人の日本人がハノイに行けたのだろうか。
沖縄から米軍機が飛んで行ったんだからね…

699 :
名作映画と言われる「砂の器」は清張作品を松竹人情劇化してしまった作
であるという批判があっても良い頃だな。

700 :
>>697
読みが浅すぎる ふだん何を読んでるの?
それじゃ中学生の読書感想文と変わんないよw

701 :

>>697
おおむね同意
50年前はこの程度のトリックと穴でも満足できたんだなと時代を感じた

702 :
五木寛之の『戒厳令の夜』を読んだがちょっと清張が書きそうな話だと感じたが
伝奇に一歩踏み出すと清張とは異質になるな。
『球形の荒野』の様な素材でも書き手によってはまた違った形を取るんだろうな。

703 :
>>697
つまらないのに2冊も読んだうえに感想文まで、ご苦労さまw
でも、ずいぶん笑えたみたいだから良かったじゃないか
もちろん気がついてると思うけど2冊とも笑いを狙った小説だからね

704 :
お笑い小説

705 :
当時は大笑いできたかも知れぬが今となっては…

706 :
>>697は今笑えたそうだから心配することはないよ
小説読んで笑った話もいいが>674や>>677の答えも知りたいものだ

707 :
苦笑させる小説なんだよ

708 :
『彩り河』読書中。
いや〜、電車で本を読むと眠くなるたちなのだが、これは違う。
清張がこんなに面白いとは。
大人の行動や感情にリアルがあるんだわ。
今生きてたらどんなものを書いていたのだろう。
山一倒産やリーマンショック、大震災等々を…

709 :
基準が低い人はいいな

710 :
現代的視点から見れば、繰り返しになるが、
御都合主義小説として多くの清張長編が批判対象に
なるのは致し方ないものがあろう。
やはり否定的な見解が皆無なのは、稀代の短編の名手という点。
そのクオリティと多彩さは、チェーホフ級と評しても過言ではなかろう。

711 :
基準が高い人が選ぶ苦笑しない>674や>>677の答えを知りたいものだ

712 :
>>710
それにしても、清張並みに迫力ある推理小説書ける人、今いますかな。
宮部みゆきは近年ファンタジーや人情物に逃げがちだし、
東野圭吾は「平成の松本清張」って、
悪いが、清張と比べるには対象となる読者年齢が低すぎますな。
大人の男を満足させるには不十分と見るが。

713 :
清張は高齢者向けか

714 :
小倉・大吉旅館の裏庭で女中、お文さんの写真を撮ってあげて仲良くなりたいと思ったことはある

715 :
書斎は書斎でご都合主義的でないミステリーを挙げることができないんだよなw
ご都合主義やトンデモを排した精密機械のように精緻・完璧に作り上げられた
ミステリーを知りたいよ。是非読んでみたい。

716 :
>>712
新本格以降ミステリーがラノベ化していった傾向がある。
漫画みたいなキャラと筋立てのミステリーが蔓延した。
それらのメイン読者として想定されているのはせいぜい10代後半以下。

717 :
中学1年生だったら清張レベルでも楽しめたかもしれんが、今はもう無理だなあ。
昔の人がやすきよやドリフで未だに爆笑してるのと同じかな。
ああいう笑いは小学校低学年までに卒業したけど、昔の人は感性が止まってるからいつまでも笑えるんだよなあ。
エンターテインメントは常に発展していって、必ず時代に取り残される人がいるよね。

718 :
まだやってるw

719 :
真似してみよう。
「源氏物語」を読んだが言葉の使い方も未熟で人間の心理描写やストーリーも稚拙で呆れた。
文明が低かった古代人ならあれでも面白がれたかもしれないが、ネット時代、グローバル社会の現代からすれば
レベルが低すぎるというしかないな。
鴎外や漱石をいくつか読んだが、心理描写が非常に稚拙だった。
100年前ならあれでよかったのかもしれないが現代の鑑賞に堪えうるものじゃないな。100年前というハンデを付けてやらなきゃ可哀想だ。

720 :
>>719
おそらく、本気で717はそう考えてると思うよw
あと30年も経てば、最近の流行作家の大半は忘れ去られているわけだが。
まあ、齢を重ねて身を以て諸行無常を経験しないとわからないだろうけど……

721 :
>>676
表現は劣化してるでしょ

722 :
半世紀前の小説をつかまえて何を言ってるんだ
進化の前段階のものを、進化後のやつが馬鹿にするのは公平じゃないのに

723 :
色んなバリエーションができそうだ。
1960年代〜1970年代の音楽は原始的で聞いてられないな。
ポップスでもロックでもジャズでも生演奏して磁気テープに録音してたんだぜ。
打ち込みとハードディスク録音で作ってる進歩した音楽とは到底比べられない稚拙な歌と演奏だからなあ。
ボーカルをピッチ補正ソフトで加工しない歌なんて今のリスナーは到底聞けなだろ。
せめて40〜50年前の音楽というハンデをもたせてやらないとね。
先週出た雑誌の小説も漫画もどれを読んでも古くさかったなぁ。
人間描写もストーリーも絵柄もひどく時代遅れだったよ。
こんな進歩の早い時代には、書かれた直後から古びていくからな。
進歩がない老人なら先週の小説や漫画でも楽しめるのかもしれないが、
今日読むにはちょっと耐えられないな。

724 :
>>694>>696>>701>>709>>717>>695の言うとおり書斎だろ。
さもなくば、書斎と同程度(重度)の馬鹿でしょ。
>>689あたりで完全に論破されてるのに聞こえないふりして同じこと繰り返す。
>674や>>677へも答えられない。
ただスレの住人を不快にさせるのだけが目的だから相手にしない方が吉。

725 :
エンタメは進化していくということだ
進化前を好む人もおろうが、やはりそれは過去に青春を感じる高年齢の人が多い

726 :
おっと訂正、↑696は>>697の間違い、

727 :
更に訂正、>>725も書斎並馬鹿に追加

728 :
>>712
清張先生と比較すること自体無理かと思うが、
現代ミステリの旗手である圭吾やみゆきが横溝御大や大乱歩に代表される
伝統的な怪奇探偵小説の後裔ではなく、清張先生の社会派テーストの後裔で
あるのは間違いない。
この意味では、日本における将来のミステリはこうあるべしという清張先生の
示した方向性は正しかったということにはなるかと思う。
批判されているのは、行過ぎた御都合主義(清張長編にはストーリー展開の
ための強引、かつ、繰り返しによる「これ」が多数あり)であり、
小説にはありがちな御都合主義そのものを完全否定しているものでは
ないということが全くわかっていない見当外れな>>715のような
レスがいまだにあるのが、驚きである。
>>715は清張作品長編はどのような作を読んでいるのであろうか?

729 :
清張程度の作品では現代では満足させることはできんよ。

730 :
日本の闇の部分が(日本だけではないが)持つ力は、
ちょっとやそっとの調査、表に出てくる情報では把握しきれない。
松本清張が生前にどんな仕事をしてきたか。
それを想起するだけでも、闇の歴史が如何に、この社会を根深いところで操作しているか想像できる。
表に出てくる情報だけで翻弄されないことが肝要。

731 :
春休みのせいか 変な青虫が一匹まぎれこんでるようだけど いちばん「進化」した現代ミステリー作家と作品名を挙げてもらえると どの程度の読解力のガキなのかが明らかになっていいのではないかしら?

732 :
さんざん>674や>>677の答えを知りたいものだと書いてるが
目を伏せて関係ない独り言を繰り返し言ってるだけなんだから、
もう無視した方が良いですな

733 :
直木賞候補作品になり、ハードカバー、文庫共に良く売れ、
テレビドラマ化もされた圭吾の「白夜行」。
読んだ人も多いかと思うが、清張先生が本格的に開拓したピカレスク・ロマンの後継に属する作かと思う。
だが、本作は、清張長編の悪い部分、偶然性を多用し、御都合主義連発で
強引にストーリー展開してゆく点まで承継してしまっているのが難。
圭吾の直木賞受賞作となったのが、ゲーム感覚重視な「容疑者Xの献身」で
まじで良かった。

734 :
清張作品、中身もそうだが表紙もショボいな
昔の人はストライクゾーン広くていいなぁ
余生も短いからせいぜい楽しんでよ

735 :
>>730
清張のコネクションは、出版社や新聞、政党、警察、検察内部にも人脈があり
表に出てないけど宗教界にもあったと思われる。
清張がかなり突っ込んだことを書いても「消されなかった」理由はそこだと思う。

736 :
どの作品のどの部分が突っ込んだものといえるの?

737 :
>>733
僕も書斎氏の意見に近いけれど、偶然性と御都合主義は娯楽小説の属性のような気もするから寛容に楽しんでいますよ。
アレクサンドル・デュマとか吉川英治とか池波正太郎とか大衆的な人気作家には同様な部分が必ずあるのでは?
鴎外の「雁」で、偶然投げた石が雁に当たったせいで恋が実らないなんてのもそうだし……

738 :
書斎の自演が凄いなw

739 :
>>737
繰り返し指摘しているとおり、限度の問題でしょ。
清張長編には、大小含めてストーリー展開のための「それ」があまりに多過ぎ。
偶然性等も多用しなければ逆にシニカルな面白さ等を醸し出す効果等が
期待出来ることもあるのだが(短編の場合は特に)、
使い過ぎては元も子もない感じだ。
清張長編が今以上に読まれなくなって来るとすれば、俺は時代性の古さや
トリックの陳腐化等よりも、ストーリーにおける御都合主義多用という点が、
オトナ(特に男性読者)の読物として駄目出しされることが主因に
なるかと思う。

740 :
書斎の自演ばっか
それよりお前が社会から駄目出しされた主因でも考えろw

741 :
清張程度で面白いと感じられるってある意味うらやましい

742 :
なんか気持ち悪い人がいるねwww

743 :
しっ、独りでぶつぶつ言ってるだけだから見ちゃだめ
それより寒いから温かいおうちで松本清張でも読みましょう

744 :
『「清張」を乗る―昭和30年代の鉄道シーンを探して 』(交通新聞社新書)
この本面白そうね。
読んだ人いる?

745 :
>>744
鉄道に興味あるなら楽しめると思う。
それなりにマニアック。

746 :
清張先生自身は鉄オタではないんだよな。

747 :
そういえば大藪春彦作品に登場する車についての本を見たことがある。
大藪春彦は重度のカーキチ。

748 :
>>747
大藪氏のガンとカーに関するマニアぶりは有名。
清張先生は歴史マニアかな。レキ女ならぬレキ男?
今なら妙齢のレキ女たちから講演熱望到だったかも。

749 :
後年の作品「聖獣配列」ではスイスのSバーン、「霧の会議」ではロンドン地下鉄が出てくる
「神々の乱心」は清張では珍しく東武線が多く、原武史が興奮してたような

750 :
原先生の鉄道ネタ新書は意外に面白いのだ。
著作中では西村京太郎作品にはシビアな評価なのだが、
さすがに清張先生には違うんだよな。

751 :
遠藤周作&松本清張
http://instagr.am/p/HOrJILvYa1/

752 :
地下組織元隊員「警部銃撃に失敗」…白鳥事件
 1952年(昭和27年)に札幌市警の警備課長だった白鳥一雄警部(当時36歳)が同市内の路上で射された「白鳥事件」で、
当時の日本共産党札幌地区委員会の地下軍事組織だった「中核自衛隊」の元隊員が読売新聞の取材に応じ、
事件数日前に白鳥警部を銃撃しようとして失敗していたと証言した。
 元隊員は事件前後の状況について手記を執筆しており、近く公表する。
 この元隊員は57年に人ほう助などの罪で執行猶予付き有罪判決を受けた同市在住の高安知彦さん(81)。当時は北海道大生で、
同隊の隊員だった。
 高安さんによると、52年1月、同委員会幹部が同隊に警部暗に向けた「行動開始」を指示。
高安さんは警部の出勤時間や帰宅経路などを突き止めた。
(2012年2月24日03時02分 読売新聞)
「日本の黒い霧」で取り上げられてた事件だな。
いまや清張の愛読者でもなければ知る人も少ない事件だろうな。

753 :
「黒い樹海」は失敗作だろwww

754 :
『日本の黒い霧』のまとめとして朝鮮戦争が位置付けられているが
今では北朝鮮から先に攻撃してきた史実が明らかになっているから
清張の唱えた米軍謀略説は当たっていないといわれるが、
北朝鮮という国自体が米国の謀略で建てられたという視点を持ってくれば
朝鮮戦争でどっちが先に攻撃したかは特に意味のある問題ではなくなる。
北朝鮮の建国には旧日本軍人が深く関わっている。韓国も同様。これは紛れもない事実。
そして旧日本軍人は米国と通じている。
だから朝鮮戦争自体が茶番戦争だったんだよ。

755 :
>>753
同意。清張長編の悪い部分が全開なような。
でも、講談社文庫版、まだ健在なんだな。
女性週刊誌掲載作品だし、時代を超えてわかり易く、読み易いこの手の作を
好む向きは存するのだろう。

756 :
ここでちょっと豆知識を
松本清張と太宰治は同い年
失礼しましたー

757 :
すごいな。
自分が「悪い部分が全開している」と思う作品は売っていることさえ気に入らないわけだ。

758 :
初めて松本清張の作品読んだ
う〜ん、、、、やっぱり今の時代の感覚で読むとトリックも社会派面もお粗末だねぇ
昔の市場評価がいかにぬるかったのかがわかるから読んだ価値はあったけど

759 :
それもう飽きたw

760 :
僕は全く逆です。あっと驚く意外性の連続で大変おもしろいけどなあ。
日常感と現実性が恐ろしいほど真に迫ってくるのにも引き込まれてしまう。
昭和の時代、と言っても戦後あまり経ってない時期なんだな。
何か騒がしそうな世の中みたいだが、人々が生き生きとそして何よりも忙しそうに
生活してる時代が感じられて楽しい。←清張さんは直接そんな風に書いてるわけではないが、
どうもそんな騒々しく忙しい社会を背景に感じてしまう。
ニートとかホームレスなんてあんまり見かけない時代だったようにも感じる。
講談社文庫の後ろの年譜と照らし合わすと、昭和40年代以降の作品はもうひとつおもしろくないと言うか、
清張ファンのかたには申し訳ないが迫力が今いちの感じがします。
「小説三億円事件」ぐらいですかねえ、おもしろいのは。

761 :
それもう飽きたw

762 :
しかし「今の感覚だと」とか言ってる人たちは本気なの?
嫌がらせで書いてるだけだよね?
松本清張がお粗末に思えるような現代の小説って例えばどれ?
煽りじゃなくて本気で知りたいんだけど

763 :
普通に考えて綾辻行人とか佐々木譲とかよりは絶対マシだしな。

764 :
清張先生に「容疑者Xの献身」(異論もあるようだが、直木賞史上初のコテコテな本格ミステリ)を
読んだ感想を聞きてみたかった。
「俺はあの作で芥川賞だよ」とシニカルにコメントするやもしれぬけど(w

765 :
>>762
清張スレはまったりしてておかしな奴は書斎ぐらいだったんだが
書斎の親戚みたいなアホがもう一匹紛れ込んだだけ。
相手にすんなよ。

766 :
>>762
はじめて読んだなんてのも同じ馬鹿が何度も同じこと書いてるだけ
具体的な書名を出せないのもずっと一緒
その手の書き込みは単なる壁のシミみたいなもんだから一切無視しましょう

767 :
>>762
俺は本気だよ。今の感覚だとやっぱりショボい。時代による相対的品質低下を考慮してあげてはじめて読めるほどに。
当時はこの程度でよかったんだろうね。時代を感じるね。
例えば横山秀夫という下等作家の下等短編小説「真相」ひとつをとっても清張より上だしなぁ。
現代の下等未満である清張って・・・
ケータイ小説読んだことないけど清張よりは上なんだろうな。

768 :
>>765
あれは書斎本人のような気がする

769 :
書斎本人だな、アゲてるとこも一緒だし
下等じゃなくて、最上等と考えてるのを挙げろよ最下等野郎がwwww

770 :
だから、相手にするなって
罵倒されるのだって無視されるより喜ぶ奴なんだから
馬鹿がうつるぜ

771 :
「連環」「花氷」あたりを再読予定。
初読当時は、ストレートな謎解きミステリでない不満を持った記憶あり。
今読んだ方が面白いかもしれん。

772 :
春休みの嵐が相変わらず吹いてるらしいね
まあ 子どもさんはスルー推奨ということで…

773 :
『連環』はストーリー自体よりもキャラが面白かったな。
怪しい性科学者とかつかみ所の無い若い女事務員とか主人公が知り合ったエロ本業者とか
みんな一癖あって面白い。その中で主人公は相対的に魅力がない。

774 :
「連環」の主人公は、現代でも文句無しに死刑基準該当の悪党だから、
あまり陰影というものがないんだな。
他は清張作品らしい悪人とも善人とも言い難いビビッドなキャラが多く、
確かに、これが本作の大きな魅力である。

775 :
反町隆史 : 松本清張作品に初主演 53年ぶりのドラマ化「市長死す」
反町さんは市長だった伯父の死を不審に思い、真実を知ろうと奔走する市議会議員・笠木公蔵を演じる。
ttp://mantan-web.jp/2012/03/02/20120301dog00m200061000c.html
またずいぶん地味な作品をドラマ化するもんだ。
設定も微妙に違う。原作で探偵役の市議会議員は冴えない男とされてたし。
それに原作の設定なら戦中戦後の時代が絡む話なんだけどそこはどうするのだろう?

776 :
へ〜
ずいぶん渋いところをドラマ化するんだなー
でも、小説としてはいまいちだよね

777 :
少し先の話になるが、ファミ劇では4月に悦ちゃんの家政婦は見たシリーズ
第1作「熱い空気」オンエアあり。
当然、原作ラストは脚色され後の長期シリーズ化となってゆくわけだが、
当時の多忙ぶりを考えれば不可能事だったとしても、清張先生が引き続き
原作を書いていればどんな風になったか・・・と夢想することあり。

778 :
「市長死す」よりは、同じ文庫(『遠くからの声』)に収録されていた「尊厳」の方を
ドラマ化して欲しいものだが、菊タブーが根強いテレビ界では無理かな。

779 :
「尊厳」の題材は半分実話なんだぜ。

780 :
「落差」の島地章吾は清張作品中で最強キャラの一人。

781 :
書庫整理しながら、アトランダムに清張中・短編を読んでいるが、
「六畳の生涯」には思わず惹き込まれた。
「老春」と同様に、その方面の元気老人が登場する話で、
(ただし、本作の主人公は元軍医・開業医というインテリ老人である)
清張先生の筆が冴え渡る設定と言える。
「老春」と異なり、終盤に来てミステリ展開あり。
凡庸な作家であれば、タイトルを「鬼の棲家」とかしてしまうのであろうが、
私小説風のタイトルで渋く決めているのも、いかにも清張作品らしくて良し。

782 :
北岡伸一『外交的思考』(千倉書房)
雑誌「Forsight」連載中から話題になった「外交的思考」を中心に、日本経済新聞の連載コラムや雑誌に寄稿されたエッセイを収録。
http://www.chikura.co.jp/ISBN978-4-8051-0986-1.html
第2章 書物との対話 「松本清張『史観宰相論』を読む」
…(松本)清張はただ権力を悪とみなすような、陳腐で皮相なリベラルなどではなかった。権力が必要であるゆえんも、権力者の孤独も、よく知っていた。だいたい、権力は軽いほどよいというほど単純な権力感から、あれほど鋭い人間描写が生まれるはずはない。

783 :
清張短編は読み出すと止まらず、書庫整理進捗せず(w
「柳生一族」
このボリュームで柳生三代をざっと概説し、
しかも面白く読ませてしまうという筆の凄さよ。

784 :
2ちゃんなど書き込んでないで遺品整理の準備に励んでください

785 :
『点と線』は『お一人様』という題にすべきだったのでは
あの作品のトリックらしいトリックは情死だけだし、それに疑問を抱く原点
4分間のトリックという言い方を何故するのかわかりません、あれはただ情死の補完でしょ
『連環』は20人の応募から選んで妹ってのはやりすぎでしょ
時代小説も面白いですね
驍ネんたらの吉原なんとかいうの読み始めていきなりの不味い文章に閉口して
やめましたが清張さんの文章と比べたら話になりませんね
あれ面白いと誉める人は頭くるくるぱーですよ
菊池ェの時代物もいくつか読みましたが彼も非常に精緻な技巧持ってますが
なんか再読するような魅力に乏しいですね

786 :
妹って誰や?

787 :
松本清張の安っぽい作品は読むにたえません。
時代に取り残されたんだと思います。

788 :
積ん読だった「ゼロの焦点」やっと読んだ。
昔の作品は読みにくいかなと思ったけどこれは平気。
何度も映像化されてるの納得だなー。

789 :
現代における清張作品評価は、相当数の短編を読み込んでからにして欲しい
ものである。繰り返し書いたとおり、稀代の短編の名手というのが清張先生の
本質かと思う。
非ミステリや時代小説の佳作が、意外に多いのがわかるはずだ。
また、横溝御大が書けばドロドロな雰囲気になりそうな話もあっさりと
クールに書き切っているのが、いかにも清張風かな。
(「火神被」とか)
近親相姦ねたなんかも清張先生が書くと、そのおぞましさよりも、
森羅万象に起り得る一事に過ぎないという感を受ける。

790 :
全部、闇の組織の陰謀。

791 :
>>789は下ニ行が火神被のネタバレだね。
削除依頼よろしく。

792 :
>>790
ジョークだろうが、清張短編にそれはない(w
清張先生が陰謀史観を周知せしめた人であることは認めるけど。

793 :
清張の米軍謀略説は、戦前の日本軍が大陸でさまざまな謀略を行い
満州事変や支那事変につながっていったという歴史を踏まえないと
ピンと来ないだろうね。
つまり戦前の日本軍が大陸でやったようなことが、進駐軍によって戦後の日本で再現された
という輪廻を見なければならない。
そして「昭和史発掘」では戦前と戦後の謀略の実行部隊は無関係でないと暗示している。

794 :
http://www.zenshinza.com/heikan_aisatu.html
前進座劇場が実現したのは、実際、清張の支援あってこそだったといっても過言ではない。
隣接する医療施設の拡充も重要だろうが、
ますます大人の文化娯楽が追いやられていくようで残念。

795 :
「虚線の下絵」は、収録作品全てが非ミステリ(ストーリーの意外性はあるが)
だが、面白い作ばかり。
見習医官の視点で二・二六事件を描いた異色作「首相官邸」。
解説の岩井志麻子が本作だけスルーしているのが笑える。

796 :
いつも長編ばかりで疲れたからたまには短編をと映画化作品集A「鬼畜」を買って読んだ
ちょっとしたブラックジョーク的な話が割と多くて星新一思い出したな(特に共犯者はまさに星新一テイストだったw)
あと作品集@にも言えることだが軽い気持ちの浮気から身滅ぼしかけて犯罪しちゃうのはコロンボも彷彿とさせる
鬼畜は期待してたほどときめかなかったが潜在光景のオチと寒流は全体的に面白かったな
寒流の沖野はもうどこからどう見ても自己正当化甚だしいどうしようもねえ駄目野郎なんだけど
それでも文章力のおかげか読めば読むほど哀れになり応援したい気持ちになるw
実際俺も沖野の立場ならこう思うだろうなーって感想が何度も浮かんだし
クソ野郎の桑山が最後ついに罠にかかった時は痛快だったがググったら実写版だと沖野は結局さらに左遷されちゃうんだよな
まぁ常識的に考えてあれから沖野の立場が良くなることは有り得ないだろうけどとりあえず桑山が左遷さえされれば沖野はそれだけで満足だろう
できうれば奈美にも天罰与えて欲しかったけどね、沖野をフる時の文句などがかなりひどくて黒革の波子よりずっと憎らしい女に見えたわ

797 :
今人気の推理作家(H野K吾とか)の作品って、
まるで何かのソフトを使ってプロット作っているかのようで、全然面白みが感じられない。
その点松本清張は想像がかきたてられて面白い!

798 :
俺は星新一先生も読み耽った世代だが、
人の感性は様々とはいえ、清張作品を読んで星作品と共通したテーストを
感じたというのは驚きそのもの。
「共犯者」に関しても「?」な感はあるが、「潜在光景」「鬼畜」等は
星作品には有り得ないタッチ。

799 :
久生十蘭と松本清張は作風に似てるところもある気がする。
確かに、清張さんは現実サイドで、十蘭さんは幻想サイドではあるのだが。

800 :
ああ、星新一と同時代かぁ!
それにしても、清張小説の背景となってる社会は今の時代よりも活気を感じる世の中だな。

801 :
>>799のような意見を前にも読んだことがあるが・・・
これも「?」なんだな・・・
「顎十郎捕物帳」と「彩色江戸切絵図」「紅刷り江戸噂」を読み比べると、
2人の作家のテーストの違いがよくわかるかと思う。
久生作品に限らず、
清張作品のような渇いた叙情性がある作ってのは、
他には意外に見当たらないのだ。

802 :
「叙情性」って、普通「抒情」って書かないか?
「叙情」では、何か「叙勲」みたいで漢字の意味が違うだろ。
文学論をやってる若僧です。

803 :
叙は爵位を授けるの前にちゃんと物事を述べるという意味がある。
抒も物事を述べるという意味があって、その意味では置き換えられる場合がある。
どちらものばす動作からでている文字。
どちらでも間違いではない。
対になる叙事の方はあまり抒事と書かないから、その関係で叙情を使うことのほうが多いのではと思う。
こういうのは漢和辞典引くといいよ。文学論やってるなら持ってるでしょ。

804 :
「わるいやつら」読み始めたが短編を水増ししたような薄さで
今のところあんまり面白いとは思えない。作中では槙村隆子を
主人公が女神のように崇めたてる才媛として描いているが
個人的には全然魅力を感じない。逆に枯れたオールドミスとして
ネガティブに描写されてる寺島トヨのほうが遥かにソソられる。
五十年前の価値基準とのギャップはあるとはいえ、もう少し
槙村隆子を魅力的に描けなかったもんだろうかね。

805 :
あれは書き飛ばした連載小説だからな
細部にこだわるとアラが目立つのは仕方ないかも
清張は流行作家になってからは
忙しすぎてゲラの直しは編集者任せにしていた

806 :
>>803
常識として置き換わる通用性は無いじゃろ。本来の熟語だからね。
それをそのままリリシズムの訳語に当てたんだよ。
どんな漢和辞典を使ってんのか知らんが、リリシズムの訳語として叙情でも良い、
なんて書いてる辞書があれば、それは辞書の間違い。
「普通『抒情』だろ」というレスは正しい。
叙事(敍事)は、ナレーションの訳語として元々この用字で造語した語だ。
たまに文学畑の専門家で抒事と書いてるのが居てるが、用字の間違い。
字の意義上の雰囲気も違う。

807 :
清張の小説好き〜
俺難しい小説はダメだから清張のようなサクッと気軽に読める小説がいい
スナック感覚でつまみ食いできるしね

808 :
>>806
漢和辞典は叙と抒の字義を調べるんだよ
リリシズムの訳語が載ってるわけないだろw
国語辞典に乗ってる語が間違いだと主張するなら、俺説じゃなくて
叙情は間違い普通は抒情だというソースを提示してね

809 :
書斎の言葉づかいは間違いに決っている、間違いを指摘してやれ
と思い詰めすぎると、自分の方が滑っちゃう。

810 :
まあ大半は書斎が間違ってるけどねw
今回みたいにきちんと反論がある場合は第三者で、書斎支持者wは
書斎が正しいって言い張るだけで具体的に反論できない奴ばかりw

811 :
もしかしたら叙情って書いたのは>>801で書斎かい?
NGで透明アボーンにしてるんでうっかりして反論してもた
じゃあ、叙情は間違いでいいやw
でも、広辞苑でも「じょ-じょう【抒情・叙情】」だし
岩波や旺文社の漢和辞典でも「叙 イ)心の中を表す=抒」となってるし
間違いと言い切るのは無理(文学論的には知らんけどね)
少なくとも「頭吊」や「血蛞蝓」のレベルには達してないなw

812 :
書斎は早く死にますように

813 :
相変わらず種々の作品集から清張短編をピックアップして読んでいるが、
非ミステリではあるが「八十通の遺書」のような作を、さらっとこの短さで
書けてしまうのは凄いとしか言いようがない。
2人の男の人生が見事に浮き彫りになっている。

814 :
相場英雄『震える牛』、読んだ人いる?
オビにある「平成の「砂の器」」というキャッチコピーにつられて購入w
確かに社会派のミステリーではあるだろうが、砂の器のイメージとはあまり結び付かんなあ。

815 :
>>813
それ読んだことないです
新潮文庫にはないようですが…
他社の文庫で出てますか?
ちなみに僕は書斎氏ではないです(笑)

816 :
これね
http://www.amazon.co.jp/%E6%BD%9C%E5%9C%A8%E5%85%89%E6%99%AF-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%BE%E6%9C%AC-%E6%B8%85%E5%BC%B5/dp/4041227585

817 :
>>815
つまり荒らしに構う荒らしだといいたいわけか。

818 :
>>817
荒らしに構う荒らしに構う荒らしだといいたいわけ?
俺はそれにもう一つ荒らしを足した者だといいたいわけだが。

819 :
今日の「笑っていいとも」で、
タレントの大久保佳代子が「松本清張に似ていると言われた」と言った場面で
関根勤がなぜか大爆笑。

820 :
今日は車中で「獄衣のない女囚」に読み耽ってしまった。
途中で犯人を思い出してしまったが(意外性は十分)・・・
独身の中高齢女性ばかり住むマンション(若い独身男が多いマンションが別棟にあり、地下の共同浴場とかに時代を感じさせるものあり)に発生した
人事件譚ながら、意外に陰惨・どろどろしたものはなく、
適度にユーモアまじり、クリスティでも書きそうな作に思えた。
面白く読み終えた。
続いて少し長めの作(中篇相当)だが、「二つの声」へ。
これも野鳥観察プラス俳句会という粋な集まりのはずが、
集音マイクが拾った男女の声を発端に思わぬ展開へ・・・
社会性や時代風俗の点ばかりでなく、
清張作品のサスペンス・ミステリとしての面白さ、もっと注目されてよいかと思う。

821 :
>>819
誰かと思ったら光裏の相方ね。確かに口から顎にかけての顔の造作は
似てるがあの縁のゴツいメガネがないと清張には結びつかんな。

822 :
『松本清張地図帖』帝国書院
太陽の地図帖『松本清張 黒の地図帖』平凡社
似たような本が出ている。どちらも2010年の発行。
地図専門出版社の帝国書院の方が興味を魅かれる。

823 :
>>816
815です ありがとう
それ持ってました
読んだのに覚えてないです 再読します…

824 :
検索すればすぐ見つかるようなものをわざわざ書斎に聞くなよ。。。

825 :
書斎は検索すればすぐ見つかるような簡単な質問にしか答えられないんだよ。
そしてなぜかそれをわかっている名無し…

826 :
今日は「浮游昆虫」に読み耽っていた。
あらためて清張作品の多彩さを実感させる好短編集だ。
収録作品全話好評を読みましたスレに掲載予定。

827 :
>>826
断る

828 :
『徳川家康』
>つよい大名もいれば、よわい大名もいるし、大きい大名も小さい大名もいて、
>大きい大名は小さい大名をどんどんつぶして強くなった。
>徳川家康の家は、この小さい大名だった。
とか書いてあって、児童向けの?伝記でも松本清張容赦ねえなと思った。

829 :
松本清張も子供向けの伝記を書くんだな。
ちょっと読んでみたくなった。

830 :
いまや清張の小説すべてが子供向け・・・

831 :
逆だな。
清張は骨太な大人小説だよ。
というか、>>830はまた例の奴か。

832 :
松本清張はアリバイ崩し除くと本格推理は殆ど書いてないから『草』みたいなのを読むと一寸戸惑うね
社会派追跡推理小説だね多くは

833 :
社会派(笑)
火サス程度ですw

834 :
火サスって言葉がスルッと出てくるならあんたそんなに若くないよな。
いい年して荒らしとか恥ずかしくない?

835 :
はあ、20代ですね。
いい年してマンセーするほうが恥ずかしいと思うよ。

836 :
粘着の厨二丸出しの彼は道尾某のファンではないのかな?このスレで
道尾は現代の清張に当たるみたいな意見があったけど「何でこんな奴が笑止千万」
と散々と叩かれてた。今更清張を時代遅れとか古臭いなんて嘲るのも、
自分の敬愛するものが現代の作家であるという証左で、新しいほうが古いものより
優れてるという陳腐な対比から半世紀前の作家を叩いてるように思えてならない。
そういや道尾に限らず東野圭吾も薄っぺらいって叩かれてけど、ファン層的には
道尾より大人だからまだ分別はあるだろうな。

837 :
昔の作品だから今の作品に比べて劣るのは当たり前

838 :
>>837は書斎への嫌味にしか見えないな

839 :
『草の陰刻』の導入部は異様に面白い
死体が出て1人が彷徨うあたりまで
レマルク『凱旋門』の出だしがうまいなんて誰か書いてたけど
その比じゃない面白さ
もしかしたら世界でこれまで書かれた小説の中で
一番かも知れない

840 :
所詮、圭吾もみゆきも清張先生が開拓した社会派ミステリ(通称)の
後裔に過ぎないという感あり。
俺は2人の作はさほど好きではないが、優れたストーリーテリングという面
に関しても、一応は後裔足り得ているかとは思う。

841 :
>>840
書斎はこのスレに不要という感あり

842 :
?このスレに
○この世に

843 :
8 :名無しのオプ:2012/03/07(水) 07:10:12.91 ID:1TVjMdWd
初めて江戸川乱歩の作品読んだ
う〜ん、、、、やっぱり今の時代の感覚で読むとトリックも人物描写もお粗末だねぇ
昔の市場評価がいかにぬるかったのかがわかるから読んだ価値はあったけど
14 :名無しのオプ:2012/03/07(水) 11:59:39.27 ID:1TVjMdWd
現代のラノベやケータイ小説だって、テクニック的には乱歩よりずっと進歩してるだろ
まぁ、70年も昔の作家や作品を現代の水準で語っちゃ可哀想だけどさ

844 :
>>843
馬鹿コレクション?

845 :
乱歩に変えてコピペ投稿して叩いてもらおうと目論んだが、思いのほか叩いてくれず、辛抱できなくなって知らせるためにここに貼ったってとこでしょ。

846 :
まあそうなんだろうが、そういうことをハッキリ言っちゃ駄目

847 :
文盲をからかうなスルーしようで一蹴されてたねw
このスレもそれでいきましょう

848 :
>>845
ズバリw
悔しいから他のスレの人にも荒しを叩いてもらってこのスレで報告しようとしたが、あちらのほとんど叩いてくれなかった。
作戦が狂った彼は現段階のものをこのスレで報告するしかなかった。
なんとなくみじめだな。

849 :
清張にしろ乱歩にしろこっちは昔の作家と承知のうえで読んでいるんだから
今さら「古い」なんて煽られても「そうだね」としか思わないしな。

850 :
>>845
なるほどw
暴かれた>>843が可哀想w

851 :
未読と思われる短編をピックアップしているが、
今日は
「死んだ馬」(文字どおりのものは登場せず、清張作品らしい比喩である)
を読んだ。
読み初めて、犯行計画もオチも思い出した。
単行本で読んだ記憶はないので、雑誌掲載時か何かのアンソロジーで
既読だったのかもしれぬ。
手当たり次第に清張短編を読みまくった時期もあったので、
こういう事こと多し。

852 :
>>851
惚けただけだよ
こういう事ことwww
コトコト煮込んだスープでも飲んで寝ろw

853 :
論考なんて偉そうなことをやる人間が読書ノートも付けておかないなんて失格だな。

854 :
ネトウヨ              北朝鮮
天皇陛下万歳         将軍様マンセー
核武装賛成           核実験中
平和憲法(9条)なくせ     平和憲法なし
売国マスコミ潰れろ      自国賛美の国営放送
弱者(派遣)は自己責任.   農村部で数十万人の餓死者
地方は甘え、道路とか不要. 都市部はいい暮らし
いっそ鎖国しろ.         国際的に孤立
売国奴は死刑にしろ      売国奴は死刑、強制労働
国旗の侮辱は死刑にしろ   国旗の侮辱は死刑

855 :
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1252817227/750
>750 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/07/23(金) 21:50:14 ID:6cXFZu6N
>手元の備忘録を確認したところ、2006年6月に読了報告スレへ
>「幽霊射手」「黒い塔の恐怖」「ヴァンパイアの塔」の3冊に関する論考を
>掲載とある。
読書ノートはつけないが、2ちゃんねるにいつ何を投稿したかは克明にメモしているというのはw

856 :
ちなみにそのスレの続きを読めば分るように「手元の備忘録」なるものの内容は
まったくのデタラメ。嘘八百であったことが証明されています。
「備忘録につけているんだから俺の言うことは正しいんだぞ!」
「本人がいってるんだから間違いない」レベルの無意味な虚勢ですw

857 :
いつのまにか、清張スレは荒らしの対象になっているようだけど、
「花氷」を読み始めました。早期に講談社文庫化された作だが、
書店店頭では入手出来ず、通販買い。
「連環」は普通に買えたんだけどね。

858 :
>>856
最近ミステリ痛に来た初学者なのですが、書斎先生の論がどのように間違っていると証明されたのか、ご教示願えませんか。

859 :
論が間違っているというか、単にウソをついていることがバレた。
議論以前の問題。
>>855にリンクされているスレを読めば分るけど
>手元の備忘録を確認したところ、2006年6月に読了報告スレへ
>「幽霊射手」「黒い塔の恐怖」「ヴァンパイアの塔」の3冊に関する論考を
>掲載とある。
といいながら「読了報告スレ」なるものは存在せず、読みましたスレなど
似た趣旨のスレッドをすべて確認しても書斎のいうような書き込みはナシ。
書いたと言い張るスレのタイトルも二転三転して、何のための備忘録か?
そもそも備忘録なんてホントはないんだろw とさんざんバカにされてる。

860 :
成程。
書斎先生、いかがですか。も一度その論でも掲載しさえすれば汚名も雪げるのでは。

861 :
やるなら新しくスレ立ててやってくれませんか
ここでは迷惑だから止めて下さい

862 :
宮城・岩手・福島の3県の書き込
↓↓↓
http://url.tj/a7t

863 :
「花氷」は清張先生の人間観が非常に良く表れているようでいて興味深い。
昔、読んだ時は、ミステリでないうえにドロドロの人間関係描写にうんざりし、
清張作品には珍しく途中で挫折した記憶があるのだが、
口当たりが良い小説が量産されている昨今だと、逆にこの清張風ドロドロ模様が面白くもある。

864 :
>>863
脳内挫折w

865 :
リアルでも挫折

866 :
「花氷」。
後150ページ足らずで読了。
近年ドラマ化されたこともあって、
清張作品のピカレスクは「けものみち」「黒革の手帳」等のヒロインものばかり
注目されがちだが、男性主人公もので面白い作も多し、
こちらも、もっと注目されてもよいやに思う。

867 :
『せず』読みました
映画の出来がよくてその印象が強かったが
原作も面白い
しかし江波杏子のイメージじゃないよね
あんないい女が温泉宿でうらぶれてるわけがない
しかし映画となるとああいう華が必要でしょうね
青島も渡辺文雄も西村晃も故人……

868 :
ところで84年にヨーロッパ取材した松本清張案内した斉藤美奈子って
セレブハイソで一時売った斎藤澪奈子ですよね
ネイティブイングリッシュ喋れてど派手な衣装でってんだから。
オヤジさんと清張先生が知り合いだったらしいし

869 :
>>867
モーテル建設ブームや小豆相場に時代を感じるものはある。
阿刀田氏も指摘しているが、原作には映画のようなユーモア風味は皆無だね。
主役が青島だあのせいもあるけど(w

870 :
十万分の一の偶然読みましたが
であのようになる事はないと思います
ダウン系と言われてますし
しかしについてはずいぶん取材して話も聞いたらしいので
取材相手がいいかげんだったのでしょう

871 :
日本においに詳しい人間はほとんど居ないから
読者の方も気にも留めなかったんじゃないの。
あなたのような指摘は初めて見た。慧眼だね。
といえば、『火の路』でゾロアスター教のが出てこなかったかな。

872 :
意外に清張先生はアサシンには興が無かったように見える。
むしろそのキャリアからか美術方面には惹かれてる感あり。

873 :
↑のかきこみは何が云いたいのかさっぱりわからない。
アサシンとハシシを混同しているとしか思えない。

874 :
だいじょうぶ。きっとWikiから引用してくるからw

875 :
ここはミステリ板だし、清張先生はミステリ作家(でもある)。
アサシンとの関連性は説明の要無しでしょ。

876 :
>>873
バカはいつも理由が後付けだからw
さすがに多くを語ると窮地に追い詰められるくらいは学んだらしい。

877 :
清張のでいわゆる白い粉ものはあまり読んだことないが、
だいたいミステリ全体でも犯罪主体は少ないよね。
清張歴史ものにゾロアスターのは出てくるね。
「眩人」は面白かったな。

878 :
>>877
否。本格ミステリに限定すればそうかもしれぬが、
ハードボイルド、ノワール、冒険等々、広義のミステリではは
おなじみのネタでしょ。
「家紋」「寝敷き」「奇妙な被告」「凶器」「入江の記憶」「理外の理」・・・
この辺を見ると、
清張先生は短編では、大衆小説のお約束である勧善懲悪・因果応報の類には
全く拘泥していないのがわかる。
長編(男性主人公)で、高木君の「白昼の死角」のような
悪のサクセスストーリーをやって欲しかった。

879 :
>>878
そういうなら犯罪主体のミステリーを挙げてみてよ

880 :
もちろん、ハードボイルド系は除いてだね

881 :
短編にしたって
「共犯者」「鬼畜」「地方紙を買う女」「巻頭句の女」「潜在光景」「尊厳」、『無宿人別帳』の「町の島帰り」「流人騒ぎ」なんかも
書斎流にいう勧善懲悪エンドじゃん。
ところで、「流人騒ぎ」は『無宿人別帳』の一話でもあるが独立した短編として新潮文庫にも入ってるな。
微妙に文が違う箇所がある。

882 :
「地方紙」は勧善懲悪じゃないじゃん。加害者はそれなりの
事情があってってことだから。事情あるといっても何でそこまで
一方的にゆすられなければならないの?ってぐらいアホなんだけど。

883 :
復讐を果たしても人を犯した方も滅びるというのが大衆目線では勧善懲悪になるんだよ。
書斎流ではな。

884 :
書斎は今頃Googleやwikiで必死に検索してる予感
TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
新装版こんなミステリーは嫌だ (425)
ガストン・ルルー【オペラ座の怪人】4 (202)
【本格の】鮎川哲也 Nホテル六〇六号室【鬼】 (358)
ここだけ人事件 (212)
【第6幕】書き込みの途中で襲l (527)
山田風太郎 其の十八 (253)
--log9.info------------------
ブラックストーンヲタクは死んでくれ (617)
(    ̄)y─┛~~ (122)
たまご〜大人の嗜好品〜 (586)
■■ヘビースモーカースレッド■■ (412)
o(^-^)oVogue 最高に笑える細ーいバタコ(^▽^) (185)
ロシア産のたばこ (721)
ライター1個に許せる価格調査 (233)
【マルメラ】マールボロ・ライト【金マル】 (215)
(・∀・)こりゃ美味い(・∀・) (177)
スイスアーミーナイフ総合スレ 15 (178)
古刀につて語りませう。 (985)
【俺たちは】クリスリーブ【特別じゃない】 (472)
模擬刀(模造刀)総合スレ 16 (473)
【ミリタリー・タクティカル系ナイフのスレ3本目】 (750)
柘植ナイフについてこの野郎とばかりに語る 6 (344)
【研ぎ/研磨/ 砥石/sharpening】20ストローク目 (899)
--log55.com------------------
ハジトンの向こう側へ🙏
【モンスト】モンスターストライク脱・超初心者スレ 676
中華Androidタブレット110枚目
小米 Xiaomi Mi9 Part6
【Amazon】Fireタブレット総合 Part71
Huawei MatePad Part1
【専ブラ】2ちゃんねるブラウザ「2chGear」 Part5
Androidアプリ 個人開発者の雑談スレ41