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2013年05月ニュー速VIP+212: 魔王「私が勇者になる……だと?」 【2】 (442) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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魔王「私が勇者になる……だと?」 【2】


1 :2013/04/22 〜 最終レス :2013/05/13
魔王「私が勇者になる……だと?」の続きです
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1364816859/

2 :
つまらんR

3 :
側近(取りあえず……宿か)キィ
側近「すまん、部屋は開いてるか?」
宿屋「あ〜……すみません、先ほど一杯に」
側近「……まじで?」
宿屋「はい……申し訳ない」
側近「いや、まあ……そりゃ仕方ないな」
宿屋「明日、商船が来るってんでね……人が多くて」
側近「ああ……そういえば酒場の店主も言ってたな」
宿屋「ええ、船に乗る人達も多いんですよ」
側近「成る程ね……いや、ありがとな」
宿屋「またお願いします」
パタン
側近(まーじーかーよ……しかし、な)
側近(教会か……いやいやいや)
側近(取りあえず酒場に戻るか。飯も食わんといかんし)
側近(隙を見て……夜半になれば転移できるタイミングもあるかもしれん)

4 :
側近「……」コソ
店主「お……なんだ戻って来たのか?やっぱり」アハハ
側近「いや、まあ……神父様に止められて、な」
店主「そりゃそうだろうよ。日暮れ時からあの山超えようなんて」
店主「……自殺行為だって。ほれ、ミルク」
側近「お、おう……サンキュ」
側近「ついでに何か飯作ってくれよ」
店主「なんだ、宿取ったのか結局」
側近「いや、開いてなくてな……それも」
側近「……お優しい神父様がどうにかしてくれるんだとさ」
店主「何だ、良かったじゃネェか」
側近「まあ、ね……」
側近(明日来る商船……船長だったら良いんだが)
側近(まあ、そうじゃ無くても……乗り込んじまえば、どうにかなるか)
店主「明日、大量にあの魔石をどこかの街に運ぶって話し出しな」
側近「……それは」
側近(まずいだろ……止めるべき……だよな)

5 :
側近(しかし……どうやって?やっぱり……)
側近(直接、インキュバスとやり合うしか……)
店主「ほらよ」ドン
側近「……お、旨そう」
店主「船が来る様になって良い材料も届く様になったからな」
側近「……そうやって、どんどん平和になりゃ良いのにな」
店主「そうだなぁ……だが、さっきの話さ」
側近「……魔王がどうの、か」
店主「ああ……本当だとすりゃ、厄介な話だ」
側近「……」
店主「ここはまあ、まだ……な。だが」
店主「山を越えた先の、北の街は……北の大陸に近い」
側近「……そう、だな。そうなるな」
側近(そうだっけな……その街の位置がいまいち……)
店主「そんで、北の大陸との間にあの塔があるだろ?」
側近「その塔ってさ、何があるんだ?」
店主「天辺は黒い雲に覆われて、何処まで続くかも解らんらしいぜ」
側近「そんな高いのか」
店主「ああ。入口も厳重に鍵が掛かってるって話だ」
側近「……へぇ」
店主「ま……噂話だけどな。ただの」
側近「話聞いてると近づけそうにないしな」
店主「魔物がなぁ……でもさ」
側近「ん?」
店主「お宝が眠ってるとなると、話は別だろ?」
側近「……おたからぁ?」

6 :
お昼ご飯ー!

7 :
ちょっと時間が無くなったorz
バイトいってきますー

8 :
乙!いってらー!

9 :
もうこの手の魔王ss秋田

10 :
>>2>>9が見えない

11 :
この手の魔王SSは書き手によってめっちゃ変わるから好き
ちなみにここの1が書く話は超好みです。
続きをのんびり待ってます〜

12 :
側近(飽きたなら何故来る)
側近(余程のヒマ人なのか…)

13 :
ジジィ
(耄碌は儂だけにしてもらいたいもんじゃ)

14 :
バイトの研修終わり!
また夜かけたら続き!
とりあえず帰ったら風呂とご飯!

15 :
マッチョる。

16 :
ズレても気にしない
マッチョは海のような広い心を持つ
       /フフ        ム`ヽ
      / ノ)      ) ヽ
     ゙/ |  ( ´・ω・)ノ⌒(ゝ._,ノ
     / ノ⌒7⌒ヽーく  \ /
     丶_ ノ 。   ノ、  。|/
       `ヽ `ー-'´_人`ー'ノ
         丶  ̄ _人'彡ノ
         ノ  r'十ヽ/
       /`ヽ_/ 十∨、

17 :
かも〜ん

18 :
ほっしゅ

19 :
スコーンのスルースキルは
尊敬する

20 :
前スレ埋め終わりました
皆様お疲れさまでした!
1000の方、おめでとう&治るよ!!

21 :
1000ちゃんガンバだお◯´∀`)o

22 :
頑張れ1000!
もしもしからだし、明日も早いので少しだけ

23 :
梅乙スコーン
1000さんがんば!

24 :
スコーンあげ

25 :
側近「それも……噂か」
店主「まあそう言うなよ。ロマンがあって良いじゃないか」
側近「ロマンねぇ……」
店主「何だよ、興味無いか?」
側近「正直に言うとあんまり。まあ、腕試しとか言った手前なんだが」
側近「……魔物の事考えると、魅力的には思えネェな」
店主「まあ、そうだけどよ」
側近(まさか食いつく訳にも行かねぇだろ……しかし、確かめてみる必要はあるよな)
側近(人間に荒され、嗅ぎ回られるのも……場所的に厄介だ)
キィ……パタン
店主「神父様!?」
側近「!?」
側近(……インキュバス!?)

26 :
インキュバス「おや、貴方は先程の……宿は取れましたか?」
側近「ああ、それは……」
店主「駄目だったらしいですよ?仕方ないですけどね……それより、珍しいですねぇ」
側近(何でお前が答えるんだよおおおお!)
インキュバス「ああ、やはりそうですか……残念でしたね。でもご安心を」
インキュバス「教会に、お部屋をご用意しますよ……とりあえず、ホットワインを」
側近(はい、逃げ道無し!俺終わった!)
側近(店主の阿呆ー!)
店主「なんだ、良かったなぁ、兄ちゃん!」
側近「……そう、ですよねー」
インキュバス「隣失礼……?」
側近「どーぞ……」
側近(何で並んでこいつと酒飲まなきゃいけねぇんだ……ミルクだけど)
店主「神父様、お食事は? ……あのべっぴんさんは一緒じゃないんですね」
インキュバス「ああ、食事は……済ませましたよ」チラ
側近「……?」

27 :
インキュバス「シスターは……『食事』の後、疲れて眠ってしまいましてね……」
側近「……!」
側近(そうか、こいつの食事ってのは……!)
側近(……娼婦、随分痩せたって……魔王様が言ってたな)
側近(……精気、吸い取られてんのか)
店主「そうですか。確かに良く働いてるからなぁ、シスター……」
インキュバス「ええ、本当に良くやってくれてますよ」
側近「……」
側近(……まずいな。本当にあんまり時間が無いんじゃないのか)
側近(娼婦、このままじゃ……)
インキュバス「……ねえ、旅人さん」
側近「あ?俺か……なん、です。神父様?」
インキュバス「先程、少しお話しましたよね……主が亡くなった、と」
側近「……狼の話か」

28 :
リアルタイム嬉しいww

29 :
店主「狼……の主?」
インキュバス「ええ……群れのリーダーと言うか……それがね」
インキュバス「どうにも、殺された様で」
店主「へぇ……誰かが討伐したんですかね」
側近「……しかし、聖職者ってのは凄いね。そんな事までわかるんだな」
インキュバス「……嘆きや悲しみを聞いたに過ぎませんよ。命の輝きが失われたのを感じたんですよ」
店主「流石神父様だなぁ……」
側近(眷属とは言え所詮は獣……統率を失えば……ま、そりゃ解る……わな)
側近(偉そうに……)
インキュバス「……問題は、誰が倒したか」
店主「え?でも……」
インキュバス「……旅人さん。貴方ですか?」
側近「……俺?違いますよ」
インキュバス「……そうですか」
側近(……魔王様とは気がついて無いのか?)
側近(しかし……こいつ、どこまで把握してるんだ……?)

30 :
あ、あかん、眠い( ゚д゚)
また明日ぁ……

31 :
>>30
おつかれ!
ゆっくり、よーじょーせーや
>>28
ゆっくり待とうぜ
あと、単芝でいいぞw

32 :
>>30 おやすみ〜☆

側近に死亡プラグ立って無いよね…?

33 :
ほほほほはしゅ

34 :
ほしゅ

35 :


36 :
おはよう!
弁当作ってR幼稚園行かせてそのままバイト!
3時位には戻るよ!
今日もファイトー!!

37 :
楽しみに待っとるよー

38 :
おそいぞはよ

39 :
おばねえさんは、おひるか?

40 :
バイトおわた!
Rお迎え直行!

41 :
どうやら帰ったらクッキーを作らされる模様orz
今の内に少しだけ……

42 :
...           _____   .. _
   ○○○    | |   ....| ..\   .________________
  ○ `・ω・´○  \ \_/   |_/                       \
   ○○○ ゞ====> ____ ::::  _::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
  .c(,_uuノ      / / \   | .\_________________/
            |___| ... ..|_/       >>40 待ってるぞ

43 :
側近「何で……俺だと思ったんだ?」
インキュバス「簡単です……貴方『達』しか居ないから」
店主「貴方達?」
インキュバス「旅人さん、でしょ?」
側近「……」
店主「ああ、成る程」
インキュバス「『貴方』では無いのですね……では、誰か」
側近「さてな……重要なのか、それ」
インキュバス「……当然ですよ。獣達が」
側近「アンタが作った魔除けの石とやらが役に立つんだろ?」
側近「さっき山道だかにも配置してきたんだろ」
側近「……徳の高い神父様の、神聖な魔除けの石だ」
インキュバス「……」
側近「……これで、街や人が襲われる事があるはずがない」
側近「……よな?」

44 :
店主「そうですよ、神父様!」
店主「明日には船で出荷もされるし……魔王や魔物を恐れてばかりじゃないよな。俺たち人間だってさ」
店主「ちゃんと出来る事、あるんだ」
インキュバス「……そうですね」
店主「他の神父様達には真似できないんかねぇ」
側近「何がだ?」
店主「そういう、魔石を作ったり、さ」
店主「そうすりゃ、もっと強力になるだろ?」
側近「……本物なら、な」
インキュバス「……どう言う意味です?」
側近「騙りを憂いてるだけさ」
店主「まあ、確かに多くで回れば紛い物や粗悪品ね心配はあるわなぁ」
側近「そう言う事……さて、俺はそろそろ」カタン
インキュバス「……では私も」
側近「え」
インキュバス「……言ったでしょう。どうぞご遠慮無く、と」

45 :
側近「まじか」
店主「遠慮無く世話になっとけよ、兄ちゃん」
店主「アンタが酒飲めるなら看板までどーぞって言うとこだが」
店主「……延々ホットミルク飲み続けるのも辛いだろ」
側近「……」
側近(どうする……教会に行けば、多分娼婦が居るんだろうが)
側近(……まさか本当に教会で寝かして貰えるとは思えないわな)
インキュバス「行きましょうか旅人さん?」
側近(そんで、ここで断るのも不自然、とね……)
側近(気にせず転移石で逃げても……どうにでもなるっちゃなるが)
側近(……明日の輸出は止めたいな)
インキュバス「どうしたのです?」
側近「じゃあ、遠慮無く世話になるとするかな」
側近(こう言うしかネェだろ、糞!)
側近「……色々、話聞かせて貰いたいね」
インキュバス「ええ、私もですよ?」
店主「まいど!またお待ちしてるよ」
カチャ……パタン
インキュバス「……随分な猫の被り様だ」スタスタ
側近「そっくりその侭返すぜ、インキュバス」スタスタ
インキュバス「君なのか、魔王なのか」
側近「せめて様、つけたらどうだ……仮にも俺らの王様だぜ?」
インキュバス「……」ピタ

46 :
側近「睨むな」
インキュバス「……誰だ。狼将軍を殺したのは」
側近「さっきも言っただろう。気になるのか?」
インキュバス「当然だろう!城に残って居たのは前任の魔導将軍ぐらいの物だ!」
インキュバス「……糞、僕の計画は完璧だった筈なのに……ッ」
側近「……阿呆かお前。俺も魔王様も居るんだぞ?」
インキュバス「君やあの魔王が何の役に立つ……愚鈍な指導者など……!」
側近「だが狼将軍が破れたのは事実だ」
側近「……それに、もし狼将軍が城を制圧出来たとして」
側近「お前の望む形になったとは思わないけどな」
インキュバス「……何?」
側近「あの女の短絡的な性格を加味した上で選んだんだろうがな」
側近「お前が企んでんのは……『魔王の進攻に怯え続ける人の世』じゃネェのか?」
側近「じゃ無きゃ、こんな……偽物の魔除けの石だなんてもん作って」
側近「態々世界中にばらまこうとしネェだろ」
インキュバス「答える必要は無いな」
側近「勝手に続けるさ……狼将軍が魔王様や俺らを殺し」
側近「お前が魔王にすり替わる……そしてその下地が出来た恐怖の下の人間の世界に」
側近「狼将軍を筆頭に、魔物共を暴れさせる」
インキュバス「……」
側近「お互いに望む事が叶って、万々歳、ってか?」
インキュバス「…… ふ、ふふ……」
側近「……なんだよ」

47 :
インキュバス「だから君は馬鹿なんだよ、側近!」
側近「……お前に言われたくネェ」
インキュバス「お互いに願いが叶う?僕が魔王になって」
インキュバス「狼将軍に世界を襲わせる? ……下らない」
インキュバス「そんな事すれば、確かに最初は……僕の魔石の意味があるかもしれない」
インキュバス「あの女の性格を知ってるだろうって?当然だ!」
インキュバス「確かに暴れていれば満足だろう。指導者の地位に興味など無いだろう」
インキュバス「だが……あいつと狼共に掛かれば、数十年もしないうちに人等根絶やしにしてしまうさ!」
側近「……世界を支配したいんじゃないのか」
インキュバス「僕が狙ったのは狼将軍と魔王の相打ちだ。そう……さっき君が言った通り」
インキュバス「腐っても魔王。愚鈍でも我らが王。たかだか将軍の一人ぐらいに」
インキュバス「あっさり負けやしないだろうさ」
側近「だから……数で勝負したのか」
インキュバス「前任の魔導将軍……それに君も居るからね」
インキュバス「君達は最期まで魔王を守ろうとするだろう」
側近「……ジジィは死んだそうだ。鴉もな」
インキュバス「鴉?ああ……あの枯れ枝の様なばあさんか。まだ生きていたんだな」
側近「予想外だったか?」
インキュバス「……そうだな。だが一番の計算ミスは、君がここに居る事だ、側近」
インキュバス「どうやって来たかは知らないが……まさかあのタイミングで城を不在にしているとはね」

48 :
キター!

49 :
側近「……」
側近(必然的に、狼将軍を倒したのは魔王だと言う事になる)
側近(さて……どう出るかな)
インキュバス「だが、丁度良い。ここで君を潰せば」
インキュバス「……僕は堂々と魔王城に、椅子を取りに行ける」
側近「……やっぱり世界征服だとか、そんな事狙ってんじゃネェかよ」
インキュバス「違う……僕は勇者になるんだ」
側近「はぁ?」
インキュバス「魔王となり勇者となる。勇者は人々の希望、人々の幸せな未来の証」
インキュバス「魔王であり勇者であれば、人々は絶望の世界の元で」
インキュバス「一縷の望みを、希望を……文字通り夢に抱いた侭」
インキュバス「生き、死んで行く……!」
側近「……」
インキュバス「終わらないループの中で、何時までも巡り来ない平和と言う幻想を抱いて」
インキュバス「決して消えることの無い不安に抱かれて死んで行くんだ!」
側近「……はぁ」
インキュバス「解らないか?常の混沌だ……!約束された安寧や平和などに」
インキュバス「どうやって楽しみを見いだすんだ!」
側近「あー……お前の頭がおかしいのはよぅく解った。解ったから」
インキュバス「考えても見ろ、側近!この世……世界と言う物は!」
インキュバス「全て、表裏一体で出来ている。光と闇。善と悪……」
側近「……」

50 :
インキュバス「一方だけの存在では何も成り立たない」
側近「……確かにな、人間と魔族お手々つないで仲良しこよし、なんてのは」
側近「俺も御免だがな」
側近(耳が痛いぜ……俺が、魔王様に言った事と……)
側近(いや、似て非なる物、だ……俺は、インキュバスの望む世界を作りたい訳じゃ無い)
側近(そんな世界に魔王様と、生きていたい訳じゃ無い……!)
インキュバス「……今からでも遅くない。僕に従うと言うなら見逃すよ、側近」
側近「何で俺がお前に従わなきゃならネェんだよ」
インキュバス「何故あの、無能な魔王に……ッ」
側近「だから様つけろってさっきから言ってんだろうが!」
インキュバス「ッ……どうあっても邪魔する気か」
側近「あのなぁ……何でお前、そう疑いもなく自分が魔王になれるとか」
側近「思っちゃえる訳?」
インキュバス「逆に聞こう……!お前は何故思わない!?」
側近「俺は魔王なんて器じゃネェよ。そんなに強い魔力を持ってる訳でもないしな」
インキュバス「ならば……!」
側近「だからってお前に傅く理由にはならねぇよ、バカタレ!」
側近「あの椅子は魔王様も物だ……残念だがな」
インキュバス「……解ってはくれないんだな」
側近「さっきも言ったろ?お前の頭がおかしいのはすっげぇ良く解ったってば」
インキュバス「……残念だ」
側近「俺もだよ」
側近(やっぱこれ戦う……しかネェよなぁ。見逃してくれるとも)
側近(いやいや……俺が見逃す訳にもいかないな)

51 :
側近(明日の輸出は止めなきゃいけねぇし)
側近(娼婦の事もどうにかしなきゃいけなねぇし)
側近(魔王様の様子はなんかおかしかったし、ああああああああ、もう!)
側近「ほんっと俺って苦労性……!」
インキュバス「ついてこい、側近……ここじゃ、駄目だ」スタスタ
側近「いきなりここで魔法とかぶっ放したらびっくりするわ!」スタスタ
インキュバス「……どうあっても考えは変わらないんだな」
側近「お前しつこいね……」
グルルルル……
側近「……?」
インキュバス「おや、承知で着いてきたんじゃ無いのかい……」
側近「狼……!?」
インキュバス「狼将軍の置き土産さ。知っての通り……こいつらは悪食だ」
インキュバス「だが、お行儀は良くてね?骨の欠片残さず、腹に入れてくれる」
側近「……ッ」
インキュバス「僕の魔石の効果も抜群……さて、残念だったね側近」
インキュバス「確か君は回復魔法が使えた筈だ……が」
インキュバス「スタミナと魔力そのものはどうかな」
側近(……骨は拾って欲しかったなぁ)
側近「勝つ前提で話すってのは負けた時に滑稽だぜ、インキュバス」
インキュバス「顔が心なしか青いのは、月の光の所為なのかな」フフ
側近(どこまでやれるか……魔王様の目を持ってるとは言え)
側近(……仕方ないな)
側近「俺はそもそも戦闘特化じゃないからな」
インキュバス「負けた時の言い訳かい?」

52 :
側近(いざとなったら転移石で……否、でも)
側近(……命の方が、大事!……とは思うけど!)
側近「……死ぬな、って言われてるからな」
インキュバス「魔王か……残念だな。心酔する魔王様との約束、守れなくて?」クスクス
側近「俺は約束破らない男として有名なんだぜ?」
側近(俺と魔王様の中でだけの話だけど……充分だ)
インキュバス「初めての裏切りか……悪く無い。悪く無いね!」アハハハ!
側近「お前本当に頭おかしいんじゃネェの。ナルシストなのは知ってたが」
側近「ちょっと格好つけすぎ……ッ 風よ……ッ!」ザァアアアア……ッ
インキュバス「炎…… !?」
ゴオオオオオオオオオ!
側近「……え?」
インキュバス「う、うぁあああ……ッ」ザクザクザク……ッ

53 :
お風呂とご飯!

54 :
乙!いってらー!

55 :
なになになになに
きになるー

56 :
ザクザクザク
夕食のサラダに使うキャベツの千切りね

57 :
魔王様登場か?!
状況が見えてるわけだしな。

58 :
眼の力か…

59 :
まだかな〜

60 :
はっよ (´・ω・`)

61 :
インキュバス「……ッ」ザザ……ッ ドン!
側近「……」
側近(背後の木まで吹っ飛んだ……!?)
側近(なん、だよこれ……俺、こんなに……)
魔王『何ぼけっとしてるんだ。とどめをさせ、側近』
側近『ま……魔王様!?』
魔王『お前は私の目を持ってるだろう……大丈夫だ』
側近(まじかよ……すげぇパワーなんだけど……)
インキュバス「く……な、なん、で……ッ」
インキュバス「君は、どこでこれほどの力、を……ッ」
側近「……内緒……かなぁ」
魔王『繰り返せ……風よ、鋼の刃となりて、彼の首を落とせ』
側近「か、風よ、鋼の刃となりて、彼の首を落とせ!!」ビュゥン……
側近「お、わ……!」ゴロン
インキュバス「!!」ゴロゴロ……ザンッ
メキメキメキ……ッ
インキュバス「く……ッ」
側近「いてて……俺まで吹っ飛ぶとか」
魔王『ふん……避けたか。て言うかお前は何やってるんだ』
側近『んな強い風の魔法なんか使った事ないんだって!!』

62 :
魔王『ああもうまどろっこしい。身体かせ』
側近「へ? ……ぅッ!」ドクン…ッ
インキュバス「……う、嘘だろう……何で、あいつが……こんなに ……!?」
側近?「……来い、私の剣よ」キュィイイン……
インキュバス「……な、そ、それ……は!? 魔王、さまの……!? な、何故……!?」
側近?「確かに、これは私……魔王の剣よだ。慣れない身体で魔法を使うと壊してしまいそうだからな」
インキュバス「君、何言って……!?」
インキュバス(側近の瞳が……紫に!?)
インキュバス(どう言う事だ、さっきまで確かに緑……!)
側近?「……語る言葉は無い。R、インキュバス」グルン……ザシュ!
インキュバス「な、か、身体が、動かな……ッ あああああアアアアア!?」ブシュゥウウ……!

63 :
側近生きてた! 良かった〜

64 :
魔王様かっこいい!惚れたw
側近生きてた!良かったー
そして鴉はばーちゃんだったのね…
きっとじーちゃんとは仲良かったんだろうな…セツナス

65 :
インキュバス「……ぐ、ぁ……ッ 、ァ……」
側近?「娼婦は……教会か」クル
インキュバス「……し、ね……ッ そ、きっ…… !! 炎……よ!」ゴォオオ!
側近?「!」
パキィイン!
インキュバス「な……剣で、弾い……、た……!?」
側近?「……そうか。インキュバスは他者の精気を吸い生きてる……生命力は」
側近?「桁外れだったな」ガシ……グイ!
側近?「放っておけば……何れくたばるだろうが」
インキュバス「ぅ……ッ お、まえ……誰だ……側近じゃ……ない、な……」
インキュバス「そ、の……剣、どこ、か……!!その、紫……!!」

66 :
側近好きすぎる
そして魔王様かっこいい

67 :
側近?「『お前は誰だ、側近じゃない』」
側近?「『どうして紫の瞳なんだ』」
側近?「『剣はどこから出したのか』」
側近?「……か?」
インキュバス「おま……ま、さか……!!」
側近?「存外頭が悪いな。魔王の剣は魔王にしか扱えん」
側近?「……まあ良い。お前を倒せば終わりだ。娼婦は帰して貰う」
インキュバス「は、はは……!もう、遅い……!」
側近?「何……?」
インキュバス「名は頂いた……!それに……ッ ゥ、グ、ゥ……ッ」ゲホッ
インキュバス「……彼女の、いの、ち……は、もう……ッ」
側近?「……残念だな。願えば叶うのさ」ザシュ!
……ドサッ
側近?「……私は、魔王だからな」

68 :
限界……眠い( ゚д゚)
またあしたぁ……

69 :
ママ お疲れ様〜また明日ねー

70 :
お疲れー

71 :
おつかれ〜

72 :
スコーンBBAお疲れ〜

73 :
ままo(T△T=T△T)o

74 :
お疲れスコーン
毎日楽しみにしてるよー

75 :
おやすみスコーン

76 :
>>64
急にRて言うから引いたらよくみたらセツナスだったすいませんでした

77 :
R…

78 :
魔王様が側近の身体を借りてインキュバス戦か……

79 :
続き待ってる

80 :
おはよう。
R放り込んでくるー

81 :
Rポーン

82 :
Rぽーん、してきた
今日は帰ってくるの早いのよねー
お迎えまでー

83 :
側近?「……」
側近?(娼婦の命が……?)
側近『ちょっと、魔王様!?』
側近『どーなってんのこれ!』
側近?「……もう暫く借りるぞ」スタスタ
側近?(教会……ここか)カチャ……キィ
側近?(もう休んでいるか……)
娼婦「こんな夜更けにどういたしました……あら、先ほどの」
側近?「……帰ろう、娼婦」
娼婦「……私は、シスターです。娼婦等と言う名では」
娼婦「あの……神父様とお会いになりませんでしたか?」
娼婦「数時間前、貴方を迎えに行くと出たきり……」
側近?「神父……インキュバスの事か。奴なら死んだ」
娼婦「……イン……いいえ、あの方は、そん……あの、方……は……ッ」
娼婦「……うぅ……ッ」
側近?(インキュバスが死んでも……洗脳は解けんのか)
側近?(……相当楽しんだな、あの男……ッ)
娼婦「神父、さ……ま、は……インキュバス様は、私の神……ッ」
側近?「……神、か」
娼婦「そう、です……私、の……ッ 主、さま……ッ」ガク
娼婦「うぅ……頭、が……ッ」

84 :
側近?「……神など居ない」
娼婦「え……?」
側近?「この世に……もう、神など居ない」
側近?「ましてや、たかだか命の一つ。それが神だ等と烏滸がましい」
娼婦「……貴方、瞳の、色が……紫……ッ う、う……アアアア!」
側近?「この姿では……説得力に欠けるがな」
側近?「思い出せ、娼婦」
娼婦「娼婦……違う、私、私は……ッ」
側近?「……娼婦。紫の瞳の私は、誰だ?」
娼婦「……私は、シスター……、です……!娼婦、等……娼婦……ッ」
娼婦「違う……ッ」
側近?「……駄目か」ハァ
側近『何諦めちゃってんの!?』
側近?「急に騒ぐな……仕方ない」
側近『お、おい……お前……』
側近?「……許せよ、娼婦」パァ
娼婦「……あ」クラ……フラリ
側近?「……」ギュ
シュゥウン……
側近『え、ちょ……お、ぅえエエエ……ッ』

85 :
……
………
…………
シュゥン……
側近「急に何するんだよお前はあああああああああッ ……あれ?」
側近「おわぁッ」ドタッ ……ドン!
側近「い、痛い重い……ッ」
娼婦「……う、ゥ」
側近(あ、あ……そうか……娼婦抱いてたんだっけ……て)
側近「あら……?戻ってる……」
使用人「お疲れ様でした、側近様」
側近「少女……じゃないや、使用人ちゃんか……やれやれ、魔王様は?」
使用人「自分の身に戻られて、姫様の部屋へ」
使用人「側近様と娼婦さんも連れて来いと」
側近「……休む暇は無い訳ね」
側近「……姫様は大丈夫なんだな?」
使用人「はい……離れていらした間の話もしましょう」
使用人「……魔王様の事も」
側近「魔王様……そういえば、様子がおかしかったな」
使用人「……取りあえず、姫様のお部屋へ」
側近「娼婦運べば良いんだな……ヨイショ、と」
使用人「……手伝います」
側近「ああ、良いよ……大丈夫だ」
使用人「ですが……随分魔力を消費されたでしょう?」
側近「その筈……なんだが」
側近(これも……目の……魔王様の力、か?)

86 :
使用人「……」
コンコン
使用人「姫様、失礼致します」
姫「どうぞ……聞いてるわ、早く寝かせてあげて」
側近「姫様……随分顔色が良くなってるな」ホッ
側近「……あれ、魔王様は?」キョロキョロ
姫「娼婦が先……こっちよ、側近」
側近「あ、ああ……よっと」ドサ
側近「……気を失ってる、だけだよな?」
姫「……」
側近「姫様?」
姫「使用人、魔王を呼んできて頂戴?自室に居るわ」
使用人「はい」スタスタ、パタン
姫「……この人、命の炎が……消えそうだわ」
側近「命の炎?」
姫「簡単に言うと……寿命が、殆ど残って居ない」
側近「!?」
姫「……インキュバス、とやらに精気を吸われて居たんでしょう」
側近「ああ……」
姫「洗脳も解けてないって言ってたわね」
側近「……」
姫「目が覚めて、正気に戻っても……彼女は、もう」
側近「……持たない、って言いたいのか!?」
姫「大きな声を出さないで」
姫「……すぐに死ぬ訳じゃないでしょうけど」
側近「……」
カチャ
魔王「……」

87 :
使用人「失礼致します」
魔王「……姫、娼婦は?」
姫「危惧してた通り……ね。多分……長くは持たない」
魔王「……そうか」
側近「起こしてやらんで良いのか」
魔王「ゆっくり寝かしておいてやれば良い……時間など、腐るほどある」
魔王「……全て、済んだんだ」
使用人「……」
姫「……」
側近「……話を聞かせてくれないか」
使用人「魔王様?」
魔王「……お前が話してやれ。姫についてはお前に任せていたしな」
使用人「はい……では」
側近(……なんだ?違和感……?)
側近(否……流石に……疲れてる、のか)
使用人「……エルフの加護。あの、始まりの大陸の」
使用人「知人の墓へ行き……今、姫様がしていらっしゃるペンダントに」
使用人「その、加護の力を移しました」
側近「……その、金のペンダントか」
姫「そう……これのおかげで、随分楽になった。どころか……」
姫「力が漲る様よ」
側近「……うっすら、緑に光ってるな」

88 :
姫「知人も、使用人も大地の加護を受けていた」
姫「元々、清浄な土地なのでしょうね。それも相まって……」
姫「守ってくれているのだわ、きっと」
使用人「ここから、遠いですからあの地は」
側近「じゃあ……姫については心配ないんだな?」
姫「当分は……ね」
側近「当分?」
姫「どう考えたって、ここの……魔の気は凄まじく強い」
側近「……そうだな。始まりの大陸が、その大地がそもそも清浄なのと同じで」
側近「この北の……最果ての大地は魔の気に染まってる」
姫「この加護の力だって、何れは……消えてしまうでしょうね」
側近「魔の気に負ける……飲み込まれる、のか?」
姫「解らない……けれど、加護自体も永遠じゃ無い」
姫「不変の物なんて、何処にも無いわ、側近」
側近「……」
使用人「そして……私は魔へと変じました」
使用人「人としての命が失われるギリギリの所で……魔王様のお力に寄って」
側近「……そう、望んでいたんだろう」
使用人「はい」
側近「で……戻ったところで、狼将軍が狼共を率いてきた」
使用人「ジジィさんと、鴉さんは……」
魔王「……確認に行ったが狼将軍の言う通りだった」
魔王「どれが誰の肉だか解らず、骨すらも……拾えん」
側近「……」
姫「多くの……命の炎が消えていったわ」

89 :
ジジイ・・・

90 :
側近「姫……」
姫「気分が良くなったから……か、エルフの加護のおかげか、解らないけれど」
姫「次々と……空へ。大地へと還っていったのを……感じた」
使用人「……」
姫「側近……窓の外を見て」
側近「? あ、ああ……」スィ
側近「……!?」
使用人「……」
姫「……」
側近「な、なんで……ッなんで、燃えてるんだ!?」
魔王「私が火をつけたからだ」
側近「魔王様!?」
魔王「……残りの、屍肉を貪っていた狼共を駆除する目的では無い」
魔王「浄化の……炎だ」
側近「……浄化、の……炎?」
魔王「炎で清めれば、血を吸い力を吸った大地も生き返るだろう」
魔王「……時間は掛かるだろうが」
側近「……」
魔王「忌まわしい時代の記憶など、消えてしまえば良い」
側近(魔王様……?やっぱり、何か……様子、が)

91 :
側近「使い魔共は……?」
使用人「逃げ遅れた者も……恐らくは多いでしょう、が」
使用人「……城に、残って居ますよ。ちゃんと」
姫「……今、城内の片付けを任せているわ」
側近「狼共か……」
魔王「私と使用人で大方駆除はしたが……どうしてもな」
側近(流石に城は焼いて清めるとか言わないよな……)
魔王「阿呆。流石に言うか、そんな事」
側近「え?」
使用人「え?」
魔王「?……なんだ?」
側近(……今、俺の心を読んだ……?)
魔王「インキュバスも消した……もう、終わりだ」
魔王「……こんな、馬鹿げた事……」フゥ
側近「後は……娼婦、か……あ!そうだ、お前……!」
魔王「何だよ」
側近「俺の身体乗っ取った時……どうして、魔王の剣を……!?」
魔王「ああ……これか」シャキン
側近「うわああああああああああああ!どっから出した!?」
魔王「側近、うるさい。あの時はこっちで……本体で手にしていたからな」
側近「ちょ、今……!? 持ってなかったよね!?」

92 :
お迎え行ってくるー!
帰ってご飯食べておやつ作って、バイトまでに来れたら!

93 :
むりすんなよー

94 :
楽しみに待ってまスコーン!

95 :
魔王「手元に呼ぶくらい、難くない……まあお前の姿を借りた時には流石にな」
魔王「だから……予め私の体に持たせておいた」
側近「……あ、ああそう」
姫「……」
使用人「……」
側近(確かに……規格外だとは解ってたが)
側近(こんなに何でもありだったか……?)
側近(それに……なんか、違和感を感じるんだけどなぁ……姫と、使用人は……)チラ
使用人「……」
姫「……」フイ
側近「……」
魔王「……で、それがどうした」
側近「いや……まあ、規格外だからな」
魔王「私は魔王だ……願えば」
姫「何でも叶う?」
魔王「……ああ」
側近(少なくとも、姫は気付いてる、よな)

96 :
お人形のおうち作って、時間になったら
バイト行く……orz
R要求多い( ゚д゚)

97 :
Rフィーバータイム!
R「ヒーバーターイ!!」

98 :
保守っスコーン

99 :
経営学士って英語でBBAなんだな




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