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2013年03月文芸書籍サロン140: 西尾維新の本って何が面白いの?19 (243) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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西尾維新の本って何が面白いの?19


1 :2012/12/28 〜 最終レス :2013/03/11
山田悠介と並び称され、講談社から京極夏彦を追い落とした
平成の維新志士の魅力を徹底的に追及するスレです。
過去スレ一覧
1 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1176561764/
2 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1171426668/
3 http://book4.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1164274138/
4 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1145719209/
5 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1139717777/
6 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1198969694/
7 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1219879356/
8 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1228896282/
過去ログ保管サイト(レスまとめあり) http://yondokoronai.hp.infoseek.co.jp/2chnishio/
前スレ
西尾維新の本って何が面白いの?18
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1346068319/

2 :
単行本化作品リスト
・クビキリサイクル (2002年2月5日)
・クビシメロマンチスト (2002年5月8日)
・クビツリハイスクール (2002年8月5日)
・サイコロジカル(上)(下) (2002年11月5日)
・ヒトクイマジカル (2003年7月5日)
・ネコソギラジカル(上)(中)(下) (2005年2月8日〜11月8日)
・ザレゴトディクショナル (2006年6月6日) ※戯言シリーズ用語辞典
・零崎双識の人間試験 (2004年2月6日)
・零崎軋識の人間ノック (2006年11月7日)
・零崎曲識の人間人間 (2008年3月6日)
・零崎人識の人間関係 (2010年3月25日)
・新本格魔法少女りすか1〜3 (2004年7月17日〜2007年3月22日)
・化物語 上、下 (2006年11月1日、12月4日) ※2009年アニメ化
・傷物語 (2008年5月8日)
・偽物語 上、下(2008年9月2日、2009年6月10日)
・刀語 第一話〜第十二話(2007年1月9日〜12月4日) ※2010年アニメ化
・真庭語 (2008年12月1日)
・きみとぼくの壊れた世界 (2003年11月5日)
・不気味で素朴な囲われた世界 (2007年10月9日)
・きみとぼくが壊した世界 (2008年7月7日)
・不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (2008年12月4日)
・ニンギョウがニンギョウ (2005年9月6日)
・難民探偵 (2009年12月10日)
トリビュート作品
・ダブルダウン勘繰郎 (2003年3月5日)
・トリプルプレイ助悪郎 (2007年8月6日)
ノベライズ作品
・xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル (2006年8月1日)
・DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件 (2006年8月1日)
漫画原作
・めだかボックス (2009年24号〜連載中)作画:暁月あきら

3 :
西尾のエロ描写↓
気が付けば──知らず知らずのうちに、僕は火燐をベッドに押し倒していた。
 左手は後頭部に添えたまま。
 身体を乗せて、火燐を押し倒した。
 僕よりもサイズのある彼女の身体は、しかし体重を少しかけるだけで──抵抗なくすんなりと、押し倒された。
 火燐を見る。
 火燐を見詰める。
 うっとりしているかのような。
 とろけているような。
 そんな火燐の表情だった。
 ヘヴン状態である。
「火燐ちゃん。火燐ちゃん。火燐ちゃん──」
 妹の名前を連呼する。
 そうするたびごとに、身体が奥の芯から熱くなるようだった。
 火燐の身体も、強い熱を帯びている。
「に、兄ひゃん──」
 焦点の定まらない瞳で。
 火燐は言った。
 口の中に歯ブラシを挿入されていることもあって、
いやきっとそれがなくとも、呂律が回らないようだったが。
 それでも言った。
 それでも健気に、火燐は言った。
「にいひゃん……いいよ」
 何が!?
 何がいいの!?
 と、普段の僕なら突っ込みをいれていただろうけれど、しかしもう僕のテンションもぐちゃぐちゃに融けていた。
 ぐちゃぐちゃで。 ぐちょぐちょで。じるじるして。 じゅくじゅくして。(改行省略)
「……じゃあ、そのなんだろう、万が一裁判になったときのために、『阿良々木くん、どうか私のノーブラRをモミモミしてください、
お願いします』と言っておいてくれるかな?」
 ぶちい!
 と、そんな音が聞こえた気がした。
 羽川の血管が切れた音だろうか。それとも切れたのは引きつった顔面の筋肉か。
「あ……あ、阿良々木くん、ど、どうかっ、わ、私のノーブラRをモミモミしてくださいっ、お願い……、お願いしますっ」
「いや、そんな小さな声で言われても困るよ。それじゃあまるで、嫌がる羽川に僕が無理矢理言わせてるみたいじゃないか。もっと大きな声で、
自分のどこをどうして欲しいのか、羽川自身の意思で、ちゃんと言ってくれないと」
「阿良々木くん! ど、どうか私のノーブラRをモミモミしてください、お願いしますっ!」
「……『阿良々木くんにRを揉んでもらえるなんてとても光栄です』」
「阿良々木、くんに……Rを揉んでもらえるなんて、と、とても光栄ですっ……」
「えっと……『阿良々木くんに揉んでもらうためだけに、頑張ってこんないやらしいRに育てました』」
「阿良々木くんに揉んで……揉んでもらうためだけにっ、がっ、頑張って、こんないやらしいRに、育てましたっ」
「へえ。そんな風には見えなかったけど、羽川って結構エッチなんだな」
「……っ、はいっ、私はとてもエッチですっ、ごめんなさいっ」
「別に謝る必要はないさ。羽川がたとえどんなにエッチでも、誰かが迷惑するわけじゃないんだから」
「そ、そうですねっ、えヘへっ」
「それで、エッチで真面目な委員長さんのRは、具体的にはどういう風にいやらしいんだ?」
「お……、大きさとっ、柔らかさ……が、これ以上ないいやらしさだとっ……、自負していますっ!」
 ああ。
 そうか、そうだったのか。
 どうして自分がこの世に生を受けたのか、そんな思春期にありがちな悩みを、こんな僕でも抱いたことがあったけれど……、今、齢十七歳にしてその問いの答が判明した。
 悟った。
 僕の人生はこの日のためにあったんだ。
 僕の命はこのときのためにあったんだ。
 今日という日を体験するためだけに、阿良々木暦という人間はこの世に生まれてきたんだ……いや、これはそれどころの話じゃない。
最早僕個人のレベルで語っていいような話じゃない。
 きっとこの世界は、今日という日を僕に体験させるためだけに、これまで存続してきたんだ。 
ここから先の歴史はただの消化試合だ!
「て言うか、友達のRを揉むとか普通に無理ですから!」
 逃げた。

4 :
西尾の会話劇↓
「……センジョーガハラサマ」
「片仮名の発音はいただけないわ。ちゃんと言いなさい」
「戦場ヶ原ちゃん」
 目を突かれた。
「失明するだろうが!」
「失言するからよ」
「何だその等価交換は!?」
「銅四十グラム、亜鉛二十五グラム、ニッケル十五グラム、照れ隠し五グラムに悪意九十七キロで、私の暴言は錬成されているわ」
「ほとんど悪意じゃねえかよ!」
「ちなみに照れ隠しというのは嘘よ」
「一番抜けちゃいけない要素が抜けちゃった!」
「うるさいわねえ。いい加減にしないとあなたのニックネームを生理痛にするわよ」
「投身モンのイジメだ!」
「何よ。文字通り生理現象なのだから、恥ずかしいことではないわ」
「悪意がある場合は別だろう!」
 その辺で満足したらしく、戦場ヶ原は、ようやく、忍野に向き直った。
「それから、何よりもまず、私としては一番最初に訊いておきたいのだけれど」
 忍野にというより、それは僕と忍野、両方に問う口調で、戦場ヶ原はそう言って、教室の片隅を指さした。
 そこでは、膝を抱えるようにして、小さな女の子、学習塾というこの場においてさえ
不似合いなくらいの小さな、八歳くらいに見える、ヘルメットにゴーグルの、肌の白い金髪の女の子が、
膝を抱えて、体育座りをしていた。
「あの子は一体、何?」
 何、というその訊き方からして、少女が何かであることを、戦場ヶ原も察しているのだろう。
それに、この戦場ヶ原ですらそこのけの、剣呑な目つきで、少女がただ一点、忍野を鋭く睨み続けて
いることからも、感じる者は、何かを感じるはずだ。
-----------------------------------------------------
「ったく、ずけずけと言いたいこといいやがって。お前は本当に生意気なガキだな、お仕置きしてやりたくなってくるよ」
「お前は本当に生意気なRだな、お仕置きしてやりたくなってくるよ? 阿良々木さんは時たまとんでもなくいやらしいことを仰いますね」
「言ってねえよ!」
「ガキをRと置き換えるだけでここまでいやらしい台詞になるとは驚きです」
「メインの単語をRと置き換えていやらしくならない台詞なんかねえよ!」
何の会話だ。
 この辺は勢いだけで喋っている気がする。
「でもまあ、確かにお前の言う通りだ。ちゃんと腹をくくらないとな」
「ええ。ついでに首もくくってください」
「やだよ! まあ、そうは言っても、その辺は僕の優秀な家庭教師陣に任せておけば心配ないだろ。あいつらは、
僕にサボることなんて許さないぜ。嫌でも毎日、勉強することになるさ。はは、学年一位と学年七位がついているからな、
はっきり言って無敵だぜ」
「プラスチックな考え方ですねえ」
「…………」
 プラスチックに『前向き』的な意味はない。
「しかし阿良々木さん、いかにその名だたるお二方と言えど、学年最下位を相手取るとなると、一筋縄では……」
「さすがに最下位なんか取ったことねえよ! それに今回はかなりいい順位だったんだって! 僕の話を聞いてろよお前は!」
「自慢話を聞けと言われても困りますね。阿良々木さんの話で面白いのは、不幸自慢だけです。その辺りをもっと掘り下げてください」
「なんで僕がそんな自分苛めみたいなことをしなくちゃならないんだよ!」
「では、不肖ながらこのわたし、八九寺真宵が代弁しましょう。阿良々木さんの不幸自慢シリーズ。『鴨が葱を背負ってやってきた! でも阿良々木さんは葱が嫌いでした!』」
「僕の不幸をでっちあげるな! 葱は好きだよ、栄養があるもん! 風邪引いたとき喉《のど》に巻いたりするもん!」
「一見幸せなようだけれど、よく考えてみれば実は不幸というのが、阿良々木さんの売りです」
「ねえよそんな設定! 今後行動しづらくなるような、中途半端に変な設定を付け加えるな!」
「阿良々木さんの不幸自慢シリーズパート2」
「パート2まであるのか!? パート1が全米ナンバーワンヒットでも記録したのか!?」
「『阿良々木さんは夜中に小腹が空いたので、カップラーメンを食べることにしました。けれどそのカップラーメン、インスタント食品の癖に作り方が意外と難しい!』」
「ち……畜生! 否定したいところだが、残念ながら何回かあるな、そういう経験! パート2の方が名作とは、これは稀有《けう》な例だ!」
「阿良々木暦は永久に仏滅です」
「何もかもが嫌になるフレーズだ!」

5 :
西尾の哲学()↓
「他人を自覚的に意識的に踏み台にできる人間ってのは、なかなかどうして怖いものがあるよな」
 そうだろうか。
 ぼくには、無自覚で無意識で他人を踏みつけていく人間の方が、善意で正義で他人を踏み砕いていく人間の方が、ずっと怖いように思えるけれど。
「へえ。はは、さてはお前、いい奴だな?」
 軽く笑われてしまった。
 ぼくがいい奴なのかどうかは、しかし幸いなことにこの場合あまり関係ない。多分これは、考え方の違いではなくて、生き方そのものの違いだろう。
他人を踏みつける必要もなく存在している人間と、踏み台としてすら存在していない人間との、絶対的で絶大的な差異。結局、そういうことだろうと思う。
 たとえばスタイルを持たない画家。
 たとえば辿り着き切った学者。
 たとえば味をしめた料理人。
 たとえば超越し過ぎた占い師。
 あの島にいた彼女達はあまりにも違い過ぎた。
 招かれる側も、招く側も、どちらもどちらにどうしようもなく異端で、どうにもならないくらいに異端で、どうする気にもなれないほどに異端で、そして異端だった彼女達。
手を伸ばしたその遥か先に存在し、脚を踏み出す気にすらならない距離を置いて、そこにいた彼女達。
 そして。
「つまりだな。これは天才ってのは何であり、何でないのかって問題なんだよ。無能だったらそれはそっちの方がいいんだ。とんでもなく鈍感だったなら。
生きている理由をそもそも考えないほどに、生きている意味をそもそも考えないほどに、生きている価値をそもそも考えないほどに鈍感だったなら、この世は楽園でしかない。
平穏で、平和で、平静で。些細なことが大事件で、大事件は些細なことで、最高の一生を終えることができるんだろうよ」
 それはきっと、その通りなのだろう。
 世界は優秀に厳しい。世界は有能に厳しい。
 世界は綺麗に厳しい。世界は機敏に厳しい。
 世界は劣悪に優しい。世界は無能に優しい。
 世界は汚濁に優しい。世界は愚鈍に優しい。
 けれどそれは、それはそうと理解してしまえば、そうと知ってしまえば、その時点で既に終わってしまっている、解決も解釈もない種類の問題だ。始まる前に終っていて、終わる頃には完成してる、そんな種類の物語なのだろうと思う。
 たとえば。
「人の生き方ってのは、要するに二種類しかない。自分の価値の低さを認識しながら生きていくか、世界の価値の低さを認識しながら生きていくのか。その二種類だ。自分の価値を世界に吸収されるか、世界の価値を殺ぎとって自分のものへと変えるのか」
 自分の価値と世界の価値は、
 どちらを優先させるべきなのか。
 世の中がつまらないのと自身がつまらないのと。
 果たしてどちらの方がマシなのか。
 その間に曖昧や有耶無耶はないのだろうか。
 そこに明確な基準はあるのだろうか。
 二者択一の取捨選択だけなのだろうか。
 選ばなくてはならないのだろうか。
「どこからが天才でどこからが天才でないのか」
 どこからが本当で誰からが嘘なのか。
 誰からが本当でどこからが嘘なのか。
 質問しては、いけない。
 にやり、とシニカルに笑われて。
「──で、お前はどうなんだ?」
 それは。
「お前には、世界がどう見える?」
 既にあの島を経験しているぼくには。そして今、この人を目前にしているぼくには──それは本当に答を考えるまでもない、他愛もない戯言だった。
 だからぼくは何も言わなかった。
 かわりに、目を逸らして、別のことを考える。
 果たして、この人の瞳には、世界はどう映っているのだろうか。果たして、あいつの目に、このぼくは一体どういう風に見えているのだろうか、と。

6 :
西尾維新の文学()↓
映画を見に行くことになったのは妹が死んでしまったからだ。
私は平素より視覚情報に関しては淡白を貫く主義なので、映画を見るのは実に五年振りのこととなり、妹が死んだのも、矢張り五年振りだった。
回数を勘定すれば、共にこれが四回目である。映画を見るのは妹が死んだときだけと決めているのではなく、逆であり、妹が死んだからこそ、映画を見るのだ。
そうはいってもしかしこうしょっちゅう死なれては私としても敵わない。日頃大きな口を叩いている友人達に合わせる顔がないというものだ。
私には合計で二十三人の妹があるけれど、死ぬのはいつも、十七番目の妹だった。

-----------------------------------------------------
西尾維新の残酷描写↓
姫ちゃんは中庭で死んでいた。
両腕が――肘の先で、千切れている。
そして、首が有りえない方向に捻じれ。
血だまりの中で、死んでいた、
そこに笑顔はなく。
そこに希望はなかった。
「…………」
肉の破片。
血の匂い。血だまり。
あの矮躯のどこにどこにこれだけの血が。
たっぷりと。
たゆたゆと。
その中に浮かんでいるような矮躯。
骨。髄液? 骨が覗く。腕。
腕はどこだ? 千切れた腕は。
こまぎれて、血だまりの、あちこちに。
肉塊。
肉片。
捩れた首。
生気のない瞳。清輝のない瞳。
邪悪そのものを見たかのように瞳孔は開ききって、されど表情は恐怖に歪むもでもなく悲壮に凍るでもなく虚ろそのもの。
リボンが解けて。
伸びた髪が乱れて。
無残、無残、無残。
制服。
まだ新しい制服があちこち破れていて。
なんだか、獣にでも襲われたような。
神話の獣にでも蹂躙されたかのような。
蹂躙。
征服。冒涜。
生贄、餌食、暴食。
凌辱。破壊、破壊、破壊。
殺人。殺戮。血、肉、骨、血、肉、肉。
肉の破片。血の匂い。血だまり。(中略)
征服。冒涜。生贄、餌食、暴食。陵辱。破壊、破壊、破壊、破壊。殺人。殺戮。
血、肉、骨、血、肉、肉。肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉。肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉肉肉肉肉肉肉!

7 :
西尾の格闘描写↓
「ていっ! 喰らえっ!」
 言ったと思うと、八九寺は僕の身体に向けて、全体重を乗せたハイキックを喰らわせてきた。
とても小学生とは思えない、背筋に一本棒が通っているかのような、綺麗な姿勢での蹴りだった。
だがしかし、悲しいかな、小学生と高校生とでは、身長差というものが、歴然としてある。この差だけは埋めようがない。
顔面に決まっていればあるいはということもあったかもしれないが、八九寺のハイキックは、精々、僕の脇腹辺りにヒットするのがやっとだった。
無論脇腹にだってつま先が入ればダメージはある、しかし、それは我慢できないほどの質量ではない。
僕はすかさず、八九寺の足がヒットした直後に、両腕でかかって、その足首、ふくらはぎの辺りを、抱え込んだ。
「しまりました!」
八九寺が叫ぶが、既に遅い。
……『しまりました』というのが果たして文法的に正しいのかどうかは、あとで戦場ヶ原に訊くとして、僕は、片足立ちで不安定な姿勢になったところの八九寺を、容赦せず、畑で大根でも引き抜くかのような形で、思い切り引き上げた。
柔道で言う一本背負いのフォームだ。
柔道ならばこのように足をつかむのは反則だが、残念ながら、これは試合ではなく実戦だ。
八九寺の身体が地面から浮いた際、スカートの中身が思い切り、それもかなり大胆な角度から見えてしまったが、ロリコンではない僕はそんなことには微塵も気をとられない。
そのまま一気に背負いあげる。が、身長差がここで、逆ベクトルに作用した。
身体が小さい八九寺は、地面に叩きつけられるまでの滞空時間が、同じ体格の人間を相手にするときょりもほんのわずかに長かった――ほんのわずかに。
しかし、そのほんのわずかに、わずかの間に、八九寺は思考を切り替え、自由になる手で、僕の髪の毛をつかんだのだった。
理由あって伸ばしている最中の髪――八九寺の短い指でも、さぞかし、つかみやすいことだろう。
頭皮に痛みが走る。反射的に、八九寺のふくらはぎから、僕は手を離してしまった。
そこを逃すほど、八九寺は甘い少女ではなかった。僕の背に乗ったまま、地面への着地を待たず、くるりと、僕の肩甲骨を軸に回転し、そのまま頭部への打撃を繰り出した。肘鉄だった。ヒットする。
だがしかし――浅い。両足が地面についていないから、力の伝導が平生通りにいかなかったのだ。年齢の差、実戦経験の差が、もろに露呈したのだった。
決着を焦らず、落ち着いて一撃を繰り出せば、今ので決まり、今ので終わりだったろうに。そしてこうなれば、僕の反撃のシーンだった。必勝のパターンだ。
頭に肘鉄を入れられた、そちら側の腕を――感覚的に、左――いや、裏返っているから、右腕か、右腕をつかんで、その位置から、再度、やり直しの一本背負い――!
今度は――決まった。
八九寺は背中から地面に、叩きつけられた。
反撃に備《えて距離を取るが――
起き上がってくる様子はない。
僕の勝ちだった。
「全く、馬鹿な奴め――小学生が高校生に勝てるとでも思ったか! ふははははははははは!」
小学生女子を相手に本気で喧嘩をして、本気の一本背負いを決めた末に、本気で勝ち誇っている男子高校生の姿が、そこにはあった。
ていうか僕だった。
阿良々木暦は、小学生女子をいじめて高笑いをするようなキャラだったのか……自分に自分でドン引きだった。
-----------------------------------------------------
西尾のノベライズ(デスノート)↓
竜崎は本棚の、下から二段目の右端の方を指差した。
そこには、日本の人気コミックスが十一冊セットで、納められていた――タイトルは、『赤ずきんチャチャ』。
「……それが、どうかしたんですか?」
「大好きな漫画です」
「誰が」
「私が」
「………………」
 相槌を打つのも難しい振りだ。表情が、南空の意志とは関係なく勝手に、優しい形を作ってしまいそうになる――そんな南空の複雑な心中を察しようともせず、竜崎は続ける。
「南空さんは日系ですよね?」
「日系と言うか……父も母も日本人です。今の国籍は合衆国ですけれど、私も高校生までは、日本で育ちました」
「では、この漫画のことは知っているでしょう。彩花みん先生の歴史的な名作です。
 私は全話、連載で追っていました。しいねちゃんが可愛くってたまりませんでした。ただまあ、漫画版同様アニメ版も好きでしたね。愛と勇気と希望でホーリーアップ――」
「竜崎さん。その話、長くなりますか? 長くなるようでしたら、私は席を外しますが」
「南空さんに話しているのにどうして南空さんが席を外すんです」

8 :
「えー、あのー……、いえ、私も『赤ずきんチャチャ』は、大好きでしたけれど。アニメも見てましたけれど。愛と勇気と希望でホーリーアップしてましたけれど」
 ましたけれど、竜崎さんの趣味嗜好については全く興味がないということを言いたかったのだが、この私立探偵にそんな常識的観点からの意見を述べたところで、意味が通じるかどうかは怪しい。
 竜崎と同じくらい怪しい。
 いや、それは言い過ぎか。
「そうですか。まあ、アニメ版の魅力については今度本格的な席を設けてゆっくり語ることにするとして、今はこれです。見てください」
「はあ……」
 言われるがままに、本棚に並んだ『赤ずきんチャチャ』を見る南空。
「何か気付きませんか?」
「そんなことを言われても……」
 ただ、コミックが並んでいるだけにしか見えない。だから精々、ビリーヴ・ブライズメイドが日本語に堪能で、日本のコミックを愛読していたことくらいしかわからないが……そんな人間は、このアメリカ合衆国にいくらでもいる。
訳されたバージョンではなく原本で接するというのは、マニアというほどの読者でなくとも、よくあることだった。インターネットが全盛の現代、原本を手に入れるなど、容易いことだ。
 竜崎はそのパンダ目で、じっと南空を見ている。居心地の悪い視線――それから逃れるように、南空は、考えもないまま、一冊ずつ、『赤ずきんチャチャ』をチェックする。
しかし、十一冊すべてチェックし終えたところで、新事実らしいもの、あるいは真実らしいものは、一つとして発見することはできなかった。
「わかりません……何かあるんですか? この十一冊のコミックの、どこかに」
「いえ、ありません」
「……はあ?」
 さすがに声に険が籠る。
 からかわれるのは好きではない。
「ありませんって、それは、どういう――」
「ありません」
竜崎は、自分の言葉を、復唱した。
「あるはずなのにないもの――ですよ、南空さん。犯人がメッセージを込めたものがあるとすれば、それはないものではないだろうか――と、あなたは看破しました。
 そしてそれが、ビリーヴ・ブライズメイド本人であることも、あなたは看破しました。そんなあなたになら、きっと説明するまでもないと思ったんですが――見てください、南空さん。これ――足りないんですよ。四巻と九巻が、抜けているんです」
「え?」
「『赤ずきんチャチャ』は全十三巻です。十一冊では、二冊足りません」
 そう言われて、改めて確認してみると、確かに、背表紙に振られた巻数のナンバーが、『1』『2』『3』ときて『5』、『6』『7』『8』ときて『10』に飛んでいる。全十三巻という竜崎の言が本当なら、四巻と九巻、その二冊が足りないということになる。
「その――よう、ですね。でも、竜崎さん、それがどうかしたんですか? 犯人が、四巻と九巻だけ持っていったとでも? 確かにその線は考えられなくもありませんが、そんなの、元々不揃いなだけかもしれないでしょう?
 これから買う予定だったのかもしれませんし。本を順番通りに読む人ばかりではありませんよ。現に、それを言うなら、こちらのディークウッド・シリーズは、中途で終わっているようですから……」
「ありえません」
 竜崎は断定的に言った。
「『赤ずきんチャチャ』を、四巻と九巻だけ飛ばして読む人間なんてこの世にはいません。恐らくこれは裁判でも十分証拠として通じる事実でしょう」
「…………」
 この男はアメリカの司法制度を何だと思っているんだ。
「少なくとも、陪審員が、日本のコミック事情に明るい者達で構成されていれば、必ずそうなるでしょう」
「そんな偏った裁判は嫌です」
「犯人が持ち去ったと考えるのが妥当ですね」
 突っ込みを無視するという暴挙に出る竜崎。
 それでも、常識的観点に則り、南空は食い下がった。
「だとしても、竜崎さん、犯人が持ち去ったと決め付ける根拠はないでしょう。たとえば、友達に貸したということは、考えられないんですか?」
「『赤ずきんチャチャ』ですよ? 親が相手だって、貸すなんてことはありません。買えと言うはずです。つまり、これは犯人が持ち去ったと考えるしかないんです」
 強い断定口調で言い切る竜崎だった。

9 :
売れてる本がおもしろい

10 :
まじめに言うと、キャラの掛け合いや言葉遊びは好きだし面白いと思うよ。
あと、「中二」受けする部分については俺は素直に好きだ。
ただ「高二」受けする部分は、俺は読んでてガチに気分が悪くなるくらい嫌い。
クビキリとか世界シリーズとか
サイコパスの主人公が目的達成ウマーで終わるの後味悪すぎ
ピカレスクロマンでも主人公が、無目的な悪意を持っていることはありえないし
推理物でも犯罪を成功させた悪人は、最後に死ぬなり捕まるなり因果応報が待っている
時たま、同情できる犯人が目こぼしをされることは有るが
悪人の計画通り、上手くいって、報いを受けないとか
そりゃ西尾以外は思いついてもやらないよな。

11 :
>>3-8
これを、まじめに言って面白いって言っちゃう人が心配になる
西尾以外の本をもっと読んだ方がいい。報いを受けない悪人だって意外といるぞ

12 :
前スレは途中で落ちたのか

13 :
多分一番受けがいいであろう、キャラの掛け合いがすごくつまんないんだけど。
漫才みたいに書いてんだろうけど、ボケもツッコミもネタが唐突過ぎてワロエナイ。
いきなり小学生が「うんこうんこ!w」言い出して「なんで急にうんこなんだよ!w」って笑ってるようにしか見えない。
すごいよ!マサルさんも唐突に意味不明なことやりだす言いだすギャグだけど、話の流れに添いながら全く違う話題すんのが面白いんであって、
西尾の掛け合いは、キャラの自己主張まがいの台詞だけだから「早くストーリー進めろや」しか思えない。

14 :
これすげえおもしれえ
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3793147.jpg
ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1356931545/

確かに俺もRを使い捨てにしてきたしなあ

15 :
掛け合いを面白いって思える人は支持してればいいよ
自分がマイノリティで異端な児童って自覚さえしてくれれば

16 :
猫物語とかいうのがウンコだった件

17 :
西尾作品に何期待してるの?
それによって評価は雲泥の差になるよ

18 :
>>16
ここにいる人はみんな知ってるんじゃないかな

19 :
憑物語、序盤の目覚まし時計が意味不明すぎて廃品回収に出しちゃった

20 :
知り合いの作家が面白いとか言っててビビった

21 :
西尾はワナビに人気があるからな

22 :
今の流行りでもないし、もう昔の人じゃないの

23 :
>>19古本屋に回せば良かったのに

24 :
ジョジョ小説良かったがな。ジョジョ信者は無駄にデリケートだから叩かれてるがな
もっとジョジョ以外の本読めよ

25 :
>>24
なんだ?西尾作品しか読んだ事無いのか?
ジョジョもまともに読み解けてないだろ

26 :
それ以前にジョジョ読んだことないんじゃない

27 :
物語シーズの新作アニメが7月からか
刀の再放送に合わせてきたみたいだけど、原作はもう新規望めないんじゃないかな

28 :
ハーレムもの自体が食傷気味なのにシリーズ全部やるとか感心するわ。
ていうか今更だけど化けから偽になってキャラデザ劣化してね?
なんかどの女キャラも80年代アニメみたいな顔のバランスになって、髪型変わった奴は特に失敗してる気がするんだが。

29 :
>>28
80年代じゃなくて90年代か。
やたら目がでかくて鼻から下が狭くなってる顔。

30 :
西尾が時代遅れであるということを暗示する高度な技法である

31 :
アニメもいいけど、まだついていく人って限られるような…
確実な売上期待できるのかな

32 :
最近の西尾維新の哲学()
『すごいこと』より『すごい空気』が幅を利かせ
『楽しい』より『楽しそう』がぶいぶい言わせる
天才よりも天才のフリがうまい奴が評価される世の中だ
時代が求めているんだよ 合成着色料を。
いいじゃないか俺は好きだぜ偽物安物粗悪品
気軽に扱えるし壊れても惜しくないし無くしても平気だし
何より
飽きたら捨てられるところがイカしてるぜ
〜めだかボックス第177箱より原文ママ〜
以上長文失礼

33 :
>>32に補足
上記の哲学()に対する主人公側の反応
「まあ俺も最近の若者だからよ
 あんたのいうことはわからねーでもねーぜ」

34 :
合成着色料、偽物安物粗悪品、飽きたら捨てられる
始めからそんな物見向きもしない人もいるのにね。自虐ネタにしても下手だな

35 :
すごそうな雰囲気すら無い奴が「本質より、はったりのがいい」なんて言っても、自虐以下の妄言にしかならないってすごいと思うの。
「飽きたら捨てられるのがいい」って何なんだろうね。消費と廃棄は違うだろうに。

36 :
飽きたら何だって捨てられるだろ何言ってんだこいつ
というのが素直な感想

37 :
>>3-8
>>32-33
同意や共感はできないな
一昔前の資本主義の極端な例?ってくらいしか。正直今時ではないだろう

38 :
最近の西尾維新の哲学()
『すごいこと』より『すごい空気』が幅を利かせ←気のせい
『楽しい』より『楽しそう』がぶいぶい言わせる←外に出ろ
天才よりも天才のフリがうまい奴が評価される世の中だ←メッキは剥がれる
時代が求めているんだよ 合成着色料を。←最近は自然健康嗜好
いいじゃないか俺は好きだぜ偽物安物粗悪品←進んで求める物ではないだろ
気軽に扱えるし壊れても惜しくないし無くしても平気だし←始めからそう言うもの
何より
飽きたら捨てられるところがイカしてるぜ←上の行と何が違う?
〜めだかボックス第177箱より原文ママ〜
以上長文失礼

39 :
合成着色料がまだ安全性度外視だった頃の感性だな
最近はむしろよく分からん天然モノの方が粗悪

40 :
下手なマスゴミのステマに踊らされてないか?

41 :
>>3-8
>>32-33
全体的に薄っぺらい

42 :
まあ、中学生が言う「世界の真実がわかってしまった」って程度の内容だよな

43 :
薄い、というより考え方が狭く感じた
>>32の場合、「天才より天才のフリがうまい奴が評価される」の部分に
よく表れてると思う
>>38の人が言ってるように、メッキは剥がれるものだし(長続きしない)、
その時は評価されなくても、何年か経って評価よくなる人もいる(当然逆もある)し、
極端な話死んでから評価が上がる人もいる(戦国武将とか)
>>5にしても、「人の生き方は要するに二種類しかない」の
くだりで、自分或いは世界の価値の低さを認識し生きる、とあるが
「低い」って決めつけている上、その前の
生きてる価値などを考えないくらい鈍感だったらこの世は楽園って感じの文章を見ても、
どこか人を小馬鹿にしてる感じだった(あくまで主観だけど)
加えて、そういった理論を主人公側が肯定している描写が入ってる
結論として、西尾維新の哲学はどうにも狭い価値観から成り立ったもののように感じてしまった
悟った風の奴が「人間って結局○○だよね」とか言い出すのに近い気がする
しかもそれを主人公側に肯定させる始末
議論くらいしてくれよ・・・と思った

44 :
ジャンプ主人公なら>>38の三行目辺りで殴り飛ばしてる
アーカードさん辺りなら口開いた辺りで頭ふっ飛ばしてる

45 :
>>43に補足
>>5の文章を読んで、色々とくどすぎるように思った。
たとえばを4回連続、世界は○○のくだりを8回連続
そもそもを3回連続など、そんなにいらんだろうと感じたな
あと『彼女たち』について語るところで、
どうしようもなく異端、とかどうにもならないくらい異端とか見て、
めだかボックスにも似たようなキャラ紹介があったの思い出した
「どうしようもなく」っつう表現が好きなのかね、あの人

46 :
単に表現力が乏しいだけ

47 :
67 名前:零崎 ◆mdzHN7.opY [] 投稿日:2013/01/14(月) 20:44:34.28 ID:ckZv7Aqt0
何かさ。林檎もぎれビームの「ないがしろにしてきた奴」「あからさまに見くびった奴」っていう歌詞
にすごい嫌悪感を感じるんだよな。
信者は可符香やまどかマギカの魔法少女とか化物語の羽川翼みたいに不遇な環境に育った人を憐れんだり、
自分の境遇や今の状況を重ねたりして、
「俺たちや彼女たちをないがしろにしてきた理不尽な社会を見返してやる」という感覚でアニメを見てる気がする。
ニートとかバイトしない金持ち学生とか役人とかは平気で見下すくせにそういう「可哀そうな女の子」とかには同情するんだよな・・・
68 名前:零崎 ◆mdzHN7.opY [] 投稿日:2013/01/14(月) 20:45:35.33 ID:ckZv7Aqt0
ないがしろにされてきたとか思ってる奴に限って自分自身も他人をないがしろにしてるんだよな。
要は自分のこと棚にあげてるだけ。
基本自分のことは自分でやるのがルールなわけで、自分だって他人を省みないくせに他人には自分を助けて欲しいってのはそれこそ理不尽だよな?
可符香に悲劇のヒロイン像を見出してる信者とか久米田がやってる社会風刺は全部そうやって自分の甘え怠けや悪意を棚にあげてるだけじゃないかな?
まどか信者がQBやホストを憎悪し魔法少女に同情してんのも同じようなもんだし、社会がニートや役人を憎悪しワープアが金持ちを憎悪するのも同じ。
「悪を憎み正義を語る奴」のほとんどは同じ理屈。
久米田に限ったことじゃなく人間社会は大抵そういう被害者ぶった憎悪で満たされている。
人間はそうやって被害者ぶって『敵』を作らないと生きていけないものだからな。
もちろん俺も人のこと言えた義理じゃないが。
69 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい[] 投稿日:2013/01/14(月) 20:46:48.53 ID:ckZv7Aqt0
つまり3行で言うと
自分の甘え怠けを棚にあげんな。被害者ぶんな。
不遇な環境で生まれ育った女子を可哀そうだと見下すな。
幸せかどうかは本人が決めること。普通に生きてる裕福な者を逆恨みするな。

48 :
表現力だけとは思わないけどな
何かが欠落してるような

49 :
常識やら思考力やら向上心やら欠落してるもんは満載だろ

50 :
だからこそ、ある意味真理を捉える事も・・・ないか

51 :
猿とタイプライターを用意してシェイクスピアが出力されるくらいの確率でなら

52 :
>>3-8
を小学五年生に読ませて、「これに似た文章書いたらお小遣い増えるよ」って熟語辞典与えたら、喜んで書きそうだけど

53 :
物語シリーズ本当に全部アニメ化するんだな

54 :
刀で底が見えて、めだかで完全に底が割れ、引っ張ってもこれ以上伸びないポンコツってのがはっきりしたから
商品価値が残ってるうちに絞れるだけ絞ろうって魂胆だろ

55 :
もう西尾が書けて、なおかつ萌豚が食い付くような記号キャラは出尽くしただろうに。
ツンデレ、巨Rメガネ、ボーイッシュ、明るいロリ、大人しいロリ、邪気眼、妹。
これ以上女増えんのかよと思ったけど中身全部西尾だから増えても減っても変わんないか。

56 :
萌豚はキャラの中身が全部西尾であることについて何とも思わないんだろうか
イラストさえ良けりゃいいのか

57 :
信者の中ではあれで書き分けられてるように読めるんだろう
のめり込んで読んでれば、そう感じるのかも。危うく思えるけど

58 :
キャラが作者の一部なのは暗黙の了解

59 :
登場人物が作者の一部になるのは当然だが、西尾は極地過ぎる一部の上に見せ方すらワンパターンだからな。
そりゃキャラデザとエロでもしなきゃ客釣れねーわ。

60 :
物語シリーズって表紙だけしかイラスト無いんじゃないの?
キャラが作者の一部って言うより、作者の一部がキャラって感じ

61 :
要するに西尾本人が薄っぺらってことなんだろうな

62 :
こんな可愛いキャラ(声優)があんな台詞を言うなんて!ハァハァ!
なアニメからの信者が多いのかな
そんなキャラも西尾先生が身を切り売りしてるからな、どんどん地が出てきてパターンも減ってきた

63 :
西尾は西尾しか書けないから二次創作やると壊滅的なことになる

64 :
西尾作品の二次創作なんてそれこそ
>>52
でできないかな

65 :
盲検法でファンに読ませたら区別つかないだろうな。

66 :
ダンガンロンパってゲームが西尾パクりらしい
さすが西尾

67 :
ダンガンロンパは西尾を世に送り出した星海社の太田克史が関わってるんだろ
似てて当然だろう

68 :
ダンガンロンパ
ねぇ、まぁいいんじゃないッスか

69 :
ゲームなのにどうやって西尾パクるんだよ

70 :
西尾っぽいサムさは似てたな
中二向けネタものとしてみれば結構楽しめた
オタ語りや変な漫才ない分西尾の100倍はストレスなく読める

71 :
それもう西尾関係無いよね…

72 :
信者「ダンガンロンパのテンポのいい会話!特徴的で個性的なキャラ!まさに西尾のパクリ!」
一般人「誰それ」

73 :
>>70
そこが西尾成分の重要な所じゃないか
>>72
テンポのいい会話。ダウト
個性的なキャラ。設定だけで無個性

74 :
西尾維新の掛け合い
「言彦 私と約束をしないか?」
「…………?」
「正直今のパンチは恨みで放った が やはり私は
 その動機では強くなれんらしい
 安心院さんが復習を望んでいるとも思えんし別に私は
 貴様と戦いたいわけでもない
 まして殺し合いの泥仕合などしたくはない
 だから一撃勝負だ
 約束してくれもしも 私がこれから放つ一撃が貴様に通じたなら
 不知火の肉体は諦めると。」
「げっげっげ…なるほど つまりその一撃とやらが通じなければ
 貴様が不知火を諦めるのだな?」
「いや。そんな約束はできない。」←!?
〜めだかボックス第178箱より〜

75 :
誤字ったことをネタにしたいの?
ジャンプじゃ毎週どこかしたで誤字ってるし珍しくもない

76 :
>>75
いや、原文ママ
自分は相手に「約束しろ」って言ったのに、相手から言われたら
「約束しない」って言ったのがわけわからんって思ったんだ

77 :
>>76
だから誤字ってるじゃん
あとそこだけ抜き出されても別におかしいと言い切れないと思うけど…

78 :
>>77
そいつはすまんかった、過敏になってしまった
これからは控える

79 :
誤字じゃないしそれだけ抜き出せば十分わかるよ

80 :
> ■1秒でわかる西尾維新好き嫌いチェック
>
> 「これから西尾維新読んでみようかな、と思ってるんだけど、いっぱい出てるんでしょ?どうしようかな・・・」
> とお悩みのあなたは、次の文章を読んでみてください。
>
>
> 「変わりたいと思う気持ちは、自殺だよね」
>
>
> ↑ピンと来たあなたは大丈夫!西尾向きです。自信を持ってお薦めします。
>
> しかしちょっとでも「?」と思ってしまったあなたは手を出すのはやめておきましょう。
>
> 西尾維新は感性の合わない人には地獄です。
> その時間とお金と感情は他のことに使った方が絶対に有益です。
>
> 「そこだけ切り出されても、前後関係がわからないと何とも言えないし」?
> 西尾作品は基本的に何かうまいこと言ったような気がするセリフの羅列集です。
> しばしば前後関係は無視されます。
> 考えながら本を読むあなたには全く向きません。
> 確実に損をします。

新しい文例を持ってこなくともこれで十分だろ
西尾の書く文は全てこれで説明できる

81 :
ふっ、さすが西尾御大…深いっ
って自己暗示が必要だよね

82 :
単純明快にしたら、ただの馬鹿ってばれちゃうもんな。
でも実際は信者以外にはもうバレバレだし、「何か深い」とか「何かそれっぽい」という雰囲気や空気すら無いんですけどね。

83 :
うまいこと言ったような文章使うのはかまわないけど
せめて前後の脈絡とかマトモな意味とかつけろよとは思う

84 :
信者が必死に名言って事にしようとしてるゴキブリの生命力が云々とか
原作の文脈完全に無視して意味不明になってるJOJOのパンの枚数パロとか
安直に逆の事言ってるだけなのに何か上手い事言ってやった的なドヤ顔が透けて見えるのがたまらなく痛い

85 :
西尾先生のインタビューとか見ると、想定読者より痛い層が信者になっちゃったみたいだしな
もちろん当初見込んだ層には鼻で笑われてるのが現状

86 :
その層しか買ってくれないのに不満言う資格ないよね
すでに他の層の圧倒的支持を得てる作者なら良いけど
筒井康隆がジュブナイルで思いがけずファンが増えたみたいなときは

87 :
どこだよ当初見込んだ層って
厨二病を拗らせきって腐った層以外は怒りで本叩きつけるレベルなのは最初から明らかなのに

88 :
講談社ノベルスがデビューだっけ?もっと一般寄りでミステリー好きを当て込んだんじゃないのかな?
戯言シリーズも最初の方だけでミステリー要素無くなって、謎バトル物に移行しちゃったし
ずっとついてきた信者は結局物語シリーズみたいなのが好きなオタクだったわけだけど

89 :
物語シリーズ全アニメ化ってまさか2クールで一気にやるとか思わんかったわ
本当に売れてるなら化偽みたいにじっくりやってるよね…
本当に売れてるならね…

90 :
講談社ノベルスってことは新本格以降のミステリファンをあてこんだんだろうけど
第一作目のクビキリの時点でもう壁本確定な内容だったしなー
何をどう血迷ったらあれをデビューさせてしかも売れると思い込めたんだろう

91 :
>>85
つまり本気で一般向けに真面目なもの書いたのに、にわかアホガキにしかウケなかったってこと?
なにそれ、西尾先生痛過ぎじゃん

92 :
レーベルと編集の思惑を考えるとそうだったんだろうけどね
次の物語シリーズがそっち(にわかアホガキ)方面に振り切れたのが現実だし
その間にニンギョウとか出したみたいだけど見事に失敗したし

93 :
>>42
西尾を含むラノベ作家・エロゲーライターが語りたがる哲学()って本当にそういう感じだよな

94 :
他の作家の場合は、あるキャラが哲学を語れば他キャラが相反する哲学をもって反論するから
「ああ、この哲学()はあくまでこのキャラ個人の感想なのねー」と思って読めるが
西尾の場合は、あるキャラが語った哲学を他の全キャラが不自然に無条件肯定しまくる感じだから
まるで西尾本人が本気でその哲学()を信奉しているように見えて、なんつーか、気持ち悪い

95 :
だから中身全部西尾って言われるんだよ

96 :
不自然な主人公至上主義の裏付けのためにシリーズが作られる感じなんだよな
主人公がマンセーされる理由を続刊で延々説明してるような

97 :
西尾の哲学()は、中学生が「学校の勉強なんて必要ない!大人になった時に役に立たない!」っていう屁理屈を延々と聞かされてるみたいなんだよな。
そりゃ中学生ん時はそれでいいですよ。でも、逆の立場になって「じゃあ何故学校で勉強してるんだ?」「勉強の恩恵は知識だけなのか?」って
論理突き詰めたりしなかったのかよと。
結論ありきで哲学()なんか語るから嘲笑されるんだよ。仮にも文学部出身なら、もう少し色んな見方で議論しろよ。

98 :
哲学ってほど大した事言ってない
そう言って持ち上げてるのは信者だけだし

99 :
設定って仮面付け替えてるだけで喋ってるの全部西尾
ってのもちょっと違うか、設定崩壊・矛盾上等だもんな

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