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藤沢周平 用心棒初日


1 :2012/04/01 〜 最終レス :2013/03/01
立てました。まったりゆっくり語りましょう

2 :
恥ずかしながら最近初めて読んだ
どうしてもっと早く読まなかったのか過去の自分を分殴りたい

3 :
全部、読んでしまった。宝の山がある人は、羨ましい。

4 :
俺も全部読んだ。読み返しになってる。
それでも何度も感心する。
小説文の上手さは特筆。わかりやすくてなお描写に過不足ない。見本だな。
同工異曲もあるが、それを感じさせない。
もうね、だから文章下手な作家は投げ出したくなるし、投げ出す。
時間無駄だから。それなら藤沢を読み返す。

5 :
35〜40才くらいで、ほぼ読み通し。もう50過ぎ。再読すると、また、違う読み方ができている。
稀有な作家であるなあ。三屋清左衛門と同じ年になったよ。

6 :
暗殺の年輪 文藝春秋 1973 のち文庫
又蔵の火 文藝春秋 1974 のち文庫 
闇の梯子 文藝春秋 1974 のち文庫 
檻車墨河を渡る 文藝春秋 1975
竹光始末 立風書房 1976 のち新潮文庫 
時雨のあと 立風書房 1976 のち新潮文庫 
義民が駆ける 中央公論社 1976 のち文庫、講談社文庫  
冤罪 青樹社 1976 のち新潮文庫 
暁のひかり 光風社書店 1976 のち文春文庫 
逆軍の旗 青樹社 1976 のち文春文庫 
喜多川歌麿女絵草紙 青樹社 1977 のち文春文庫 

7 :
闇の穴 立風書房 1977 のち新潮文庫 
闇の歯車 講談社 1977 のち文庫、中公文庫  
長門守の陰謀 立風書房 1978 のち文春文庫 
春秋山伏記 家の光協会 1978 のち新潮文庫、角川文庫  
一茶 文藝春秋 1978 のち文庫 
用心棒日月抄 新潮社 1978 のち文庫 
神隠し 青樹社 1979 のち新潮文庫 
雪明かり 講談社文庫 1979
消えた女 彫師伊之助捕物覚え 立風書房 1979 のち新潮文庫 
回天の門 文藝春秋 1979 のち文庫 
驟り雨 青樹社 1980 のち新潮文庫 
橋ものがたり 実業之日本社 1980 のち新潮文庫

8 :
出合茶屋 神谷玄次郎捕物控 双葉社 1980 「霧の果て」文春文庫
春秋の檻 獄医立花登手控え1 講談社 1980 のち文庫
孤剣 用心棒日月抄 新潮社 1980 のち文庫 
闇の傀儡師 文藝春秋 1980 のち文庫 
隠し剣孤影抄 文藝春秋 1981 のち文庫 
隠し剣秋風抄 文藝春秋 1981 のち文庫 
夜の橋 中央公論社 1981 のち文庫、文春文庫 
風雪の檻 獄医立花登手控え2 講談社 1981 のち文庫
周平独言 中央公論社 1981 のち文庫 
時雨みち 青樹社 1981 のち新潮文庫 

9 :
出合茶屋 神谷玄次郎捕物控 双葉社 1980 「霧の果て」文春文庫
春秋の檻 獄医立花登手控え1 講談社 1980 のち文庫
孤剣 用心棒日月抄 新潮社 1980 のち文庫 
闇の傀儡師 文藝春秋 1980 のち文庫 
隠し剣孤影抄 文藝春秋 1981 のち文庫 
隠し剣秋風抄 文藝春秋 1981 のち文庫 
夜の橋 中央公論社 1981 のち文庫、文春文庫 
風雪の檻 獄医立花登手控え2 講談社 1981 のち文庫
周平独言 中央公論社 1981 のち文庫 
時雨みち 青樹社 1981 のち新潮文庫 

10 :
ささやく河 彫師伊之助捕物覚え 新潮社 1985 のち文庫 
潮田伝五郎置文 東京文芸社 1985 のち光風社出版
小説の周辺 潮出版社 1986 のち文春文庫 
本所しぐれ町物語 新潮社 1987 のち文庫
蝉しぐれ 文藝春秋 1988 のち文庫
たそがれ清兵衛 新潮社 1988 のち文庫 
市塵 講談社「日本歴史文学館」 1988 のち文庫 
麦屋町昼下がり 文藝春秋 1989 のち文庫
三屋清左衛門残日録 文藝春秋 1989 のち文庫 
凶刃 用心捧日月抄 新潮社 1991 のち文庫
玄鳥 文藝春秋 1991 のち文庫 

11 :
天保悪党伝 角川書店 1992 のち文庫、新潮文庫 
秘太刀馬の骨 文藝春秋 1992 のち文庫 
藤沢周平珠玉選 全9巻 青樹社 1993-94
半生の記 文藝春秋 1994 のち文庫 
夜消える 文春文庫 1994 のち文藝春秋
ふるさとへ廻る六部は 新潮文庫 1995 のち新潮社
日暮れ竹河岸 文藝春秋 1996 のち文庫 
漆の実のみのる国 文藝春秋 1997 のち文庫 

12 :
早春 その他 文藝春秋 1998 のち文庫 
静かな木 新潮社 1998 のち文庫
藤沢周平句集 文藝春秋 1999
藤沢周平未刊行初期短篇 文藝春秋 2006
海坂藩大全 上・下 文藝春秋 2007  
帰省 未刊行エッセイ集 文藝春秋 2008 のち文庫
無用の隠密 未刊行初期短篇 文春文庫 2009
Rのごとき故郷 文藝春秋 2010

13 :
ひとまずどれから読めばいいの?

14 :
用心棒日月抄 橋ものがたり あたりからで。

15 :
自分も初心者だが橋ものがたりを読んで魅了された
短編集の方が読み始めにはとっつきやすくていいと思う

16 :
山伏記が個人的にオススメなんだが

17 :
短編集でも、初期作品は初読の人にはオススメしないなぁ
清左衛門、蝉しぐれ、
短編集なら「夜の橋」、「臍曲がり新左」、「本所しぐれ町物語」

18 :
悪党伝おすすめ

19 :
よろずやが楽しめた。

20 :
藤沢周平の総合スレ的なのってここでいいのかな(´・ω・`)
19日の朝8時過ぎからNHKラジオ第一の文芸館で「雪あかり」の朗読あります。
http://www.nhk.or.jp/bungei/archive/1205.html

21 :
橋ものがたりの表紙、めっちゃ青いやつあるよね
なんであんなのにしたの?

22 :
これ?
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/large/4408535052.jpg
個人的には新潮の方が好きだわ
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/e9/4f792d3ca6ff4464d34300671d898062.jpg

23 :
これです
ttp://img.yaplog.jp/img/02/pc/y/a/m/yamakenweb/1/1575.jpg

24 :
>>23
人間失格とかもこういう表紙で出てるのいったよね。
名作を集めてこういう表装のシリーズにしてるんじゃない?

25 :
>>23
ああこれかw
このシリーズ最近よく見るね
真っ白だったり真っ赤だったりするのも見た気がする
まるで買う気になれないわ

26 :
敢えて先入観もたせないようにするためかもしれんね
かなり微妙だけど。

27 :
個人的には文春文庫の表紙絵が好きだけど、時代の流れにのって萌え表紙絵でラノベ層を取り込むとかは。
逆に藤沢作品で現代物とかSF、ファンタジーものってないのかな?
昨年まどかマギカを見て思ったけど藤沢
周平的ヒロイズムって現代物との親和性もあるんではないかと思う。

28 :
>>27
萌え絵に描ける作品あんまないだろw
蝉しぐれくらいか?

29 :
>>28
蝉しぐれ、たそがれくらいやったら女性が表紙におってもいける…かな?
よく考えたら藤沢ヒロインズは妙齢の女性が多いような。
いっそ全員女性の海坂藩という設定で釣るとか。

30 :
萌え絵に一番シンクロするのは獄医シリーズのおちえだろうな、ツンデレの先駆けみたいな娘だし
もちろんそんなゴミみたいな表紙イラストにしたら出版社に猛抗議ものだが

31 :
佐知「・・・」

32 :
獄医と用心棒読んでないけど、そんなツンデレさんが藤沢ヒロインにいたのか。
個人的には祝い人助八のはつさんを推したい。

33 :
藤沢作品のツンデレ代表は臍曲がり新左をおいて他にない

34 :
登を追いかけて煎餅持って屋根の上にあがってくるおちえ可愛い
獄医シリーズでは、叔父さんが金にならん仕事だとこぼしながらも高熱の子供を全力で診るシーンに次いで好きだ

35 :
藤沢周平さんは、奥さんが亡くなったことにすごい落ち込んで、そのかなしさを紛らわすために小説を書いてたって聞いて、時々短編集などで出てくるいたたまれないほどの不幸な結末や話の行く末を見てると、あぁ、こうやって紛らわしてたのかな。
他人の不幸話を自ら創り出して、それこそメシウマじゃないけど、自分の悲しみを紛らわしてたのかなって思ってしまう。
短絡的すぎるからもっと深いところを読まなくちゃ作者に失礼だなw

36 :
奥さんが亡くなったとき
「一人では地図も読めなかったあれが冥土で迷わずに歩けるのか、いっそ私もついて行ってやるべきではないか」
と思ったという話がいかにも藤沢さんらしいよな
初期の短編集のバッドエンド連発についてもどっかでコメントがあった気がしたが失念

37 :
藤沢さんは「鬱屈したものを抱えてないと小説は書けない」みたいな事言ってたけど、本当だなと思う。
実兄の苦労といい亡き妻といい、人の痛みを誰よりも知ってるからこそ、
色々と発散して描けるものがあるんだろうな
漫画家だって売れる前は素晴らしい漫画描くけど、一度頂点に立ち、物欲が満たされると冴えない人居るもんな

38 :
藤沢さん、教師時代の生徒について
「私の教え子たちは皆堅実に慎ましく生きている。そのことを非常に誇らしく思う」
と言っていたそうだ
これもこの人らしい温かさだよなぁ

39 :
親父の遺品というわけでもないんだけど
5年前に死んだ親父の本棚に藤沢周平作品がたくさんあったので
せっかくだからちょっと前から読み始めてみた。
この人の作品は庶民よりも武士が主人公の話のほうが面白いなという印象。
そういう作品を中心に選んで読んでるせいもあるのだろうけど(蝉しぐれ、用心棒シリーズ、隠し剣シリーズ、よろずや平四郎など)。
読破するにはまだしばらくかかりそうなので意外な発見を楽しみにしてます。
あと初期の作品はやっぱり暗いかなというのも実感してます

40 :
>>39
同感 蝉しぐれは夢中になって読んだなあ。
用心棒シリーズ、よろずやも一気に読んだよ。
そして雪明かりとかに行くと、ガラっと雰囲気変わるんだよね。
いや、これはこれで嫌いではないんだけど、やっぱ活劇が好き。

41 :
ラジオ文芸館よかったわぁ

42 :
若い連中に「何か面白い小説ありますか」と聞かれて藤沢作品を薦めると、
「時代小説ですかぁ?」と、八割方「マジかよ?」みたいな顔されるw。
で、読んだ奴は100%ハマって同世代の連中に勧め、同じように「マジかよ?」みたいな顔されて、
「いや、超面白いんだよ。一冊でいいから読めよ!」とか説得してるのを見てニヤニヤしてるw。

43 :
回天の門をこれから読むよ!!
何か一言


44 :


45 :
>>42
そうやって着々とフジサーを増やしてるんですね

46 :
>>43
回天の門は自分は途中挫折した。
藤沢さんの歴史小説は一茶は好きだけど(歴史と呼ぶのか分からんが)、
基本的になんかイマイチなんだよなー…
市井もの>武家>歴史な感じだ
イマイチといいつつ藤沢小説はコンプリートしてるけども。

47 :
まだ序盤だけど
掴みはなかなか上々 >書いてんのモン

48 :
『義民が駆ける』は面白かったよ。
藩内の治者、被治者、さらには幕閣と、それぞれの思惑が
すごくリアリティを感じさせる感じで書かれてた。

49 :
藤沢歴史小説って、歴史の傍流で翻弄される人たちはガシガシ描くけど
歴史の本流にはあまり触れんからどうしても派手さには欠けるよな
司馬作品の清河八郎の印象がいい意味でぶっ壊れて面白かったけどな、回天

50 :
藤沢さんの歴史小説は説明部分が多く、感情的というよりどこか理性的に書かれているような面があるんだよな。
ご本人曰わく、歴史小説は客観的事実を追求した上で書く、みたいなことをどこかで仰っていた気がする。
まぁ自分は元々、歴史小説よりも時代小説派な人間なのだけど

51 :
蝉しぐれ読み終わった。
面白すぎて久々に食いつくように読んだよ
切なくて爽やかだな、読んですごく良かったわ

52 :
蝉しぐれ読んだ後に一青窈の「かざぐるま」を聞くと涙出る。
一青窈の曲は不思議と、藤沢周平の世界観にマッチしているんだよね。
多分、詩が婉曲的で独特であり且つ音楽が和風チックだからかもしれん

53 :
>>42
因みに若者に勧めるなら、何ですかね?

54 :
42じゃないが、初心者受けしそうなのはよろずや平四郎あたりかな。
文章はいつも通りしっかりしてるし、いい意味の軽さがある。セリフ回しもいいね。

55 :
>>42
闇の傀儡師

56 :
アンカミス>>53

57 :
【芸能】読書芸人・オードリー若林、純文学への愛語る
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1338182434/
「たまにミステリーとかも読むんですけど、“面白いな”とか“巧いな”とか思っても、純文学ほどガッツリこないんですよね。
純文学って荒れ球っていうか、たまたま“バチッ!”と当たった時の気持ちよさがものすごいから。
あらゆる娯楽の中で、“あっ!”“あるある!”って思う時の共感のインパクトが、純文学って段違いなんですよ。
藤沢周さんの『オレンジ・アンド・タール』なんてあまりに共感し過ぎて、あれ? これ俺が書いたんだっけ?って思ったくらいで(笑)」  

58 :
誤爆

59 :
藤沢作品、ラジオ深夜便の松平定知さんの朗読から。
文庫本を買って朗読といっしょに楽しむ。
三屋清左衛門残日録、用心棒日月抄
用心棒は次々読みたくて4冊読破
海鳴りは聞いたり聞かなかったりで本屋にもなくて完読していない。
橋物語など雪明りなどなどほんとうに次々と読みたくなった。
小さいとき、新聞の連載の挿絵の侍の絵なんかで見たときは
興味もなかったけれど、いいなあと思うのは年取ったからかな・・
文庫本で7〜8冊、読み返しては頭の中で又八郎が役所広司さんで
活躍していますよ。

60 :
用心棒シリーズは好きで読み返すけど、凶刃だけは開けない
細谷源太夫がもう無理
藤沢作品で一番好きなキャラクターなだけにあの落ちぶれぶりは悲しすぎる

61 :
NHKでは又八郎は村上弘明だったので
今でも再生は彼。

62 :
NHKは92年ですね・・そのころはTVはとんと見ていませんでした。
村上弘明さんが又八郎でしたか。
蝉時雨の朗読から本屋に行けば藤沢作品を買っていましたから
私の頭の中では、用心棒は役所さんのお若いころの大胆かつ人情味のある
長身の又八郎が動き回ってるんです。
村上さんで見たかったです・・・92年、子育て真っ只中でした・・

63 :
「腕におぼえあり」は今ちょうど「時代劇専門チャンネル」でやってるよ。
七月はこんなのもあるらしいし。
http://www.jidaigeki.com/regular/fujisawa/index.html
有料放送だけどね。
まあいろいろと…今2ちゃんねるではB-CASカードが話題になってるけどさ。
おっとっと。

64 :
>>63
藤沢周平作品のドラマはどれも微妙だな
花の誇りも原作とちょっと違ったし。馬の骨、もたしか奥さん元気な設定に変わってなかったっけ?
清左衛門も好きな作品だけど敢えてドラマは見たくないな
本所しぐれ町物語のドラマがDVDレンタルやってて見たけど、
藤沢周平独特の最後の数行がナレーションされててまぁまぁだった
映像は陳腐だったけど。

65 :
民放の藤沢作品のドラマ化は原作ずれまくり。
それと、蝉時雨の映画は全然別物。
その点、NHKは忠実だと聞いたけど。
なにひとつ見たことはない・・・

66 :
>>65
自分は映画蝉しぐれを見て、藤沢周平にハマったけどな
原作では親父の遺体を運ぶシーンが友人とふくだったけど、映画ではふく一人出てきてなんか感動的だった。
NHKは音楽がイマイチだったな。少女少年時代も大人の俳優が演じていたのは頂けない…

67 :
民放での用心棒は小林稔待さんだった
原作と違いがっかり。再放送だったので
現在の小林さんと比べてしまうのか若さがないと思った。
NHKの村上さんも見てみたい、再放送してくれるといいな。
NHKはかなり藤沢作品をやってくれていたんですね。

68 :
NHK版は残念ながら見てないんだけど
村上弘明の又八郎、黒木瞳の佐知、坂上次郎の吉蔵あたりはなかなか良さげな感じ。
ただ大富静馬が片岡鶴太郎というのはさすがにイメージと違いすぎなんだがどうだったんだろう

69 :
時専で「悪党狩り」を観て、あまりの改変ぶりにのけぞった俺が通りますよ

70 :
いろはカルタ
”い”いつも揉めてる海坂藩
”ろ”路銀作るに小柄売り
”は”春に生まれておはるちゃん
続く、かも

71 :
つかぬ事を伺うわけだが、「秘太刀馬の骨」の解説の件、どのようにお考えか。
1995年以来折に触れて読み返すし、さまざまな説も読み申したが、いずれの説も腑に落ちんのじゃ。

72 :
と、申しますと

73 :
おう。早速のレス忝のうござる。
かの書を読み終え、出久根達郎氏の解説を読む。と、
>秘太刀の名称とばかり思いこんでいたが、実は、この小説の「意外な人物」を示唆するキーワードであったのだ。
とあり、最終章の杉江の描写を引用し、とどめに
>読者の大半が、「真の犯人」を間違えて読まれていたはずである。
…これを、受けてネットで調べると諸説紛々。
わしは、馬の骨の遣い手探しよりも浅沼家の再生こそが本筋であると出久根氏は言いたかったのだと読んだのだが、自信がないのじゃ。
そう思った理由は、
・馬の骨の遣い手が雑誌掲載時と違う(誰が遣い手でも大差ないという示唆)。付け加えると、連載完結から単行本化に間がなく、また、物語のつじつま的にもどちらでも成り立つことからも、藤沢先生がはじめから遣い手の変更を考慮していたのではないかと思われる。
・出久根氏の解説で「真の犯人」と括弧付きで触れている。つまりこれは比喩で「主人公」と読み替えるべき。
・この解説は藤沢先生の存命中に書かれており、当然、先生もこの意見を了承されていたと思われる。
ここにお集まりの衆の意見を伺いたいと思ったのじゃ。どなたかご教示願えんかの。

74 :
謎解きは難儀でござる
諸説ござろうが読み手それぞれの思うことが
この物語の魅力なのでござろうか・・
皆様のご意見、私目も興味深深でござる・・

75 :
構成としては、五人の弟子のドラマをそれぞれ短編的に描いて、それを二本のタテ糸で繋いでいる。
一本は当然秘剣の遣い手探しの線で、もう一本が杉江さんの回復という線。
表向きの本筋はやっぱり前者だろうけど、ミステリー好きの藤沢さんにしては、結論に捻りがない。
秘剣の遣い手は矢野藤蔵よりも兼子庄六の方がしっくり来るけど、これとて意外性はない。
遣い手が誰かということは、この作品では確かに重要な点ではないんだろう。
杉江さんの話は確かに作品中で一番心に残るところだし、最後を締めてはいるけど、本筋というには
描写が控えめに過ぎる感じはある。
出久根さんの解説は、後者こそ本筋、と言ってるのではなく、この作品のタイトルは、表向きの筋の
他に隠喩しているものがありますよ、って趣旨だと思う。
あと、解説は、当然作者も見るだろうけど、だからといってその見方にお墨付きを与えたという証に
なるわけでもない。そういう風に見てくれても構いません、という程度じゃないのかな。

76 :
同意

77 :
『盲目剣こだま返し』の加世さんの情愛には胸を打たれる。
「・・・急に指をからめるような、強いにぎり方をした。小さく、しめっぽい掌だったが、
握りしめて来た指には力がある」
この辺の描写が美しくて好きだなあ。

78 :
市井+浪人が好きだな
用心棒とかよろずやとか
藤沢と池波は俺の両巨頭
あとルビがウザいけど森村誠一

79 :
ラジオで偶然「神隠し」を聞いた
おタカの行方が気になって次週が待ちきれず買ってしまったわ
そして今日 最終回を迎えたわけだが

80 :
先日BSプレミアムでやってたNHK版の蝉しぐれを初めて見たんだが
加治織部正が出ないとはやってくれたな。
要所で文四郎を助ける大物感あふれる人物で原作で特に好きなキャラの一人だったのに

81 :
暗い、湿っぽい
司馬や池波と違って徐々に忘れ去られる作家だよ

82 :
それはないなあ

83 :
トトロは何回も見てしまうが、火垂るの墓は気が重くて見返さない
藤沢も同様

84 :
数冊読んだだけでわかった気になられてもな

85 :
適当に録音しまくってたラジオに文芸館の雪明かりと深夜便の海鳴りが入ってたよ
時代小説は全く興味なかったんだけどまざまざと風景が浮かび上がってくる細かい描写と人情味が今時の作家と別次元で驚いたわ
20代でこの宝の山に気づけた俺は幸せかもしれない
今日は橋ものがたりと冤罪と海鳴り買いに行くよ(´・ω・`)
――いま、跳んだのか。

86 :
藤沢が重いとか普段ラノベばっか読んでるんじゃないか?

87 :
藤沢重平w

88 :
重いと感じる輩は多分、今流行りの書き下ろしものばっかり読んでるんだろうね。
佐伯の「密命」も「用心棒日月抄」からパクったって本人が言ってるくらいだし
濃密で読む時間を要することに慣れていないんだろう。
用心棒やよろずや、清左衛門、立花登にしてもシリーズにしてくれればもっと楽しめられたのにと
思ったりするが、敢えて止めたような気がしてならない。
いずれにしても新作がもう読めないというのは悲しいことだわな。
春秋山伏記も続巻があったらなぁ・・・という嘆きはかなり共感できる御仁も多数であろう。
藤沢で重いと感じるなら山本周五郎は全く受付られんだろうけど随分と勿体無い話だな。

89 :
名前ばかり聞くけど山本周五郎も藤沢レベルの人情味溢れるじんわりくる作品あるの?
ちょっと読んでみたい

90 :
周五郎は文体がちと古風なのが難
面白いけど俺は没入できなかった

91 :
周五郎は面白いけどちょっとくどいというか、説教くさいのが玉にキズ。
作者の個性もあるだろうけど、時代背景も影響してるかな。

92 :
周五郎は「ながい坂」がおすすめ
ここの住人なら「蝉しぐれ」と比べてみるのも一興かと

93 :
「女人剣さざ波」を寺島しのぶで見たい
「臆病剣松風」を堺雅人で見たい

94 :
>>93
堺は無いなあ
なんかあやしすぎる

95 :
>>95
そうだね、見下される下士が耐えながらっていう所は共通してる。
上下巻たっぷり時間かかるが何度も読み直ししたよ。
長編では他に「さぶ」「赤ひげ」を
短編では「あだこ」「かあちゃん」あたりを推薦しておく。
スレチで申し訳ないがついでに
藤沢をすべて読破してしまい、他に同じ匂いのする作家を見つけて読んでる人教えてくれないかな?
歴史ものは苦手なのでできれば武家、市井ものが希望。
ちなみに俺は今、多岐川恭をひたすら読んでる。
ただこちらも藤沢同様に新作は読めないのですぐ枯渇する・・・ハァ・・・


96 :
>>95
ベタだけど葉室麟とかどうかなぁ

97 :
葉室さんは狙いすぎてるように思う。藤沢周平ほどの巧さは感じないな。

98 :
>>89-92
自分は元々山本が好きでその後藤沢を読むと物足りなく感じたな
山本ならしっかり結末まで書いてくれるであろうところを藤沢はぼやかしてはっきり書かない
好みの問題だろうが

99 :
人それぞれですから・・

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