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ちょうど今から10年前を振り返る


1 :2012/03/11 〜 最終レス :2013/09/21
2012年3月9日 16時。
ここは都内の某所。
独り暮らしを始めてから既に4ヶ月。
俺は今年で三十路になる。ある意味で人生の折り返し地点。
携帯画面のカレンダーを見つめていた。
そろそろ
あの時期なんだよな。

2 :
おめでとう

3 :
>>2
ありがとう。
遅筆なんだけど付き合ってくれたら嬉しい。

4 :
3もちろんよ

5 :
目を離す。
色々あった…と想いに更ける。
車の走り方で気付いていたが、窓を開けて外を見る。
「雨が止まないな。」
ため息と同時に思わず声が出た。
今晩は久々に気温が低くなるとニュースで聞いたからだ。
俺は思っていた。
自分の過去を振り替えると共に、書き残して誰かに伝えたい。
正直なところ、俺はこの10年間の出来事を吐き出したかった。
聞いてくれる誰かを探していたんだと思う。
そして
これからの決断を迷っていた。

16時20分
考えを巡らせながら仕事へ向かう。
明日から少しずつ
書き出していこうと。

17時16分
決断した瞬間だった。


6 :
PART.1
【19歳〜社会人1年目】
PART.2
【新生活〜離別】
PART.3
【再起〜】
時系列に分けると三編になった。
さすがに10年
所々の記憶は薄れてる。
細かなエピソードを思い出すが…もう、創作するか?と思うほど。
それに長い。
しかし
事実は事実で盛ってしまうことなく話したい。
ゆっくり思い出して書き貯めよう。
………。
恥ずかしくなるほど自分には文才というものが無かった。
実話と言うか告白なのか、面白味も無いと思う。
逆に
「これはww」
「創作乙ww」
…目に浮かぶ(@_@。
それでも。よかったら数日、俺の話しに付き合って下さい。

7 :
PART.1
【19歳〜】
スペックを晒すと
俺( ∀)
19歳/大学一回生
色黒/金髪
近眼(コンタクト)
178p/65s前後
ヘタレ、流されやすい
そのくせ場合によってガッツキ系

主要登場人物
マリア
アイコ
ヒロキ
ワタナベ

この話は10年前の3月から始まる。


8 :
反日ネット工作員
朝日新聞社→社員約300人
民主党とその取り巻きの資金が入った反日工作会社→数社約450人
朝日新聞の社員は捕まった49歳の編集者を含め新聞記事を書く合間に2chを荒らしている程度とみられているが
民主党が用意した反日工作会社は朝8時過ぎから25時半まで工作を行っている
工作範囲は民主党が予め工作費を流している2ch、ニコニコ動画を中心にyoutube、個人のブログなどである。

9 :
>>4
お前の為にも頑張る
以降、書き込み時sageで行きます。
改行でエラーかかりまくる…。

10 :
キャリアは?

11 :
二回生に上がる少し前。
バイトが忙しい。
俺は春休みの後半、高校の終わりから始めたバイトの
隙間無く埋まるシフトに追われていた。
1月終わりから3月にかけて
卒業→就職等で前任者が次々に辞めていくからである。
俺も2月で一年を迎えて、教わることよりも教える事が増えた
そんな時期だった。
「無理をさせてごめんなさいね。俺( ∀)君しか都合つく人が居なくって。」
オーナーの奥さん。
歳は俺の親と同じくらい。
ふくよかな姿をしているが意外と動きが早く、気立ての良い方だ。
「いーっすよ。春先って色々(金が)要るんで。」
ジェスチャーをし笑いながら答えた。

ここで少し大学の事に触れたい。

12 :
俺の通う大学は実家からバス一本で
通学出来る近場にあり、むしろ高校よりも近いところにあった。
駅もあったがあまり利用はしなかった。
バイト先を選んだ理由は
家と学校までの途中という程よい距離が良かったからだ。
サークルには入らなかった。
「行動を制限されるんだよ。」
高校時代の先輩からよく聞かされていた話。
簡単に仲間を作るにはもちろんサークルはオススメであろう。
季節毎の行事
誕生日などの祝イベント
趣味の合う交遊関係作り
履修科目の過去問、レポート等のネットワーク
…etc
何よりも、異性との出会いが多い。
合コンの回数は年間数え切れない。
語弊があるな。100すら無いんだが多いんだ。
「合コンはマジで楽しいよー!!」
と、先輩は満面の笑みだった。
まぁ入ったら最後。
慢性的な金欠が待っている。
「行動を制限される」にはこういった意味があった。

13 :
>>10
携帯で…すまん。

14 :
男の方が出資が多いと聞く。
飲める、食べる、モテル、楽しめる
そんなヤツなら全く気にはならないだろう。
飲食すれば金がかかる事は当然だからだ。
酒は高校から飲んでいた。
※時効だよね?
最初の方は顔を赤らめながらも楽しく飲めるのだが
徐々に青ざめうげー…となるのが俺の特徴だった。
たまーにの参加でいいよな。
サークルは止そう。
デメリットが勝った。


15 :
大学にはゼミなるものがある。
いわゆる高校以下にあたるクラス分けみたいなもの。
俺の通った大学は三回生から好きなゼミを選択出来る。
それはまだ先の話だが。
俺はここの繋がりを大事にした。
ゼミ仲間を通じていれば、学校の情報や遊びの誘いは得られる。
誘いを1回断ったくらいでは干されない。
2回目の誘いは必ず頷く様にしていた。
春休み前までの生活は
起きる→学校→バイト→寝る→起きる→学校→連れと過ごす→寝る
こんな暮らし。
夏に一時、彼女も居た。
その後もちょこちょこっと。
そんなこんなで10代の終わりを満喫していた。

16 :
PART.1
【ヒロキ〜】
俺には大学の外に親友が居た。
正直、悪友と言うべきか。
ヒロキだ。
中学が一緒で高校は別になったが、よく遊んだ。
俺と同じ19歳。あまり健全では無く、高校を卒業してからというと
働いてはパチスロ
働いてはキャバクラ
働いては車とバイクを弄る
うん。これらはまあいい。
一時期に葉っぱの栽培方法を模索していたので
その時は縁を切った。
性格はテレビで見る今田耕司のようなキャラ。
悪いヤツではない。
こいつには飽きなかった。
影響はたくさん受けた。
俺の何処が良かったのか、不思議とこいつに好かれて色々行動を共にしていた。
…。
今はもう謎である。

17 :
3月も終わりに差し掛かった頃、ヒロキから連絡がきた。
眠っていた俺は何時だ…と見ると
まだ朝の6時過ぎ。
「パチスロいこー。」
「R。真面目に働け。」
お決まりのやり取りがあった後、決まって
「んじゃ車で行くから♪寝んなよー」
返事も聞かず拐いに来る。
流されやすいんだ、俺は。

18 :
こいつは北の台が好きだ。
俺も今は好きになった。
リールの配列も完璧に把握し出目をトコトン楽しむ。
おまけに引きもいいものだから始末が悪い。
ボーナスが発生する度にリアクションするのがうざい。
対するこちらはというと
サンドに貯金を繰り返すのみ。
そうか。
俺のバイト代はお前に流れていたんだね。
悔しい。
決まってメシは奢らせていた。


19 :
「バケばっかじゃー」
メシの時、ヤツが珍しく愚痴っていた。
「贅沢いうなカス。こっちは既に先月のバイト代消えたわ。」
もうすぐ給料日とはいえ、この出費は痛かった。
「今、○○○って店にハマっててね。お金が要るピョン♪」
キャバクラだ。
語尾がきめぇ。
ため息をつく。
「好きだね、お前も。」
侮蔑の眼差しとはこういった時の事だろう。
この時期。
大学の連れもそうだったがキャバクラ通いが流行りだった。
レベル高いヤツは風俗。
お前らいくつだよ?何で皆、そんな金持ってるんだよ…。
俺には謎だらけだった。
でも待てよ?
「お前にも女友達居るだろ?何でわざわざ高い金払ってまでキャバクラに拘るん?」
きょとんとされて
「楽しいからに決まっちょるわ。女の子可愛いーしー。」
笑いも何も出なかった俺にヤツは
「替え玉するかー?」
もう好きにしろ。
そう思ってた。

20 :
いたんか

21 :
少し時が進み
これは5月になる頃。
4月は新歓の後、仲間は早速新しい彼女を手に入れていた。
学校に彼女が居るメリット。
講義の合間の時間はもう二人の世界。
俺は連れ達に干されてしまい講義の合間が暇だった。
自然と余った女友達と仲良くなる。
そういった日々を過ごしているうちに、告白を受けた。
俺がGWはバイトに勤しむことを知って、会う時間を作りたい。
一緒に過ごしたい。
付き合いたいにはそういった心理があったんだろう。
そんな女心なんかを
当時は理解も出来ないお子様な俺は、タイプじゃ無かったから断った。

嘘です。
実のところ
3月の終わりに
俺には彼女が出来ていました

22 :
替え玉を受け取りスープに滑らした。
ヒロキは
「やっぱり俺( ∀)も一度行っとくかー。」
「いやいいよ。」
俺は夜の世界というものに全く興味が無かったんだ。
勿論、女の子には興味がある。大好きだ。
だけど金払ってまでーって気持ちが強く
皆の事を理解出来なかったのである。
「行ったこともねえヤツに文句言われたくはねーぞ。大体お前はサヤカのこと引きずり過ぎだ。」

図星だった。
元カノ。
去年の夏。苦い別れ方が俺に軽度の恋愛恐怖症を与えていた。
「…まぁあれだ。俺は金無くなったから帰るわ。せめて駅までは運んでくれ。」
会話を終わらせた。
ヒロキは少し申し訳ない顔をして
「夕方まで待てよ。晩飯も奢ってやるから。」
車のキーを渡された。
軽く頷いて席を立つ。
「寝るなよ?」
「いーや、寝る。」
ヒロキを残し、アイツの車で一旦家に帰った。

23 :
>>20
おう。
笑点観ながら指動かしてるよ。

24 :
韓国の青年がYouTubeで「日本人の皆さん、地震で死んで下さい」とメッセージ 2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1331454768/

25 :
夕方、満足な収支を得たヤツは連絡をしてきた。
俺は迎えに出る。
車はエルグランド。
アイツが怪しい知人から中古で購入したもの。
運転席まわりはそうでもないけど…
もう少し車内を綺麗にしろ。そう思った。
乗りやすいんだが、なにぶん大きな車体。
ペーパーじゃ無かったけれど我ながらフラフラな運転をしてた。

ヒロキが見えた。
合流。
車をアイツの横に付け、ほっとしたのかため息。
窓を開けて晩飯なんにしようか、と声をかけようとすると電話を掛けている。
横からだと見えなかった。
車から降り
少し離れたところで待っていると、通話を終えたヤツは

「キャバクラいこう☆」
いつものノリでR…と言えなかった。

26 :
PART.1
【マリア〜】
無言で佇む俺。
「なっ!行こう行こう!」
コイツは本当に憎たらしい。
満面の笑みを浮かべている。
「メシ食うんじゃなかったのかよ…」
俺は拗ねてみた。

効果はないようだ。
「さっき呼んだんだ。同伴してそのまま店に行くから。メシ、食いに行こう♪♪」
何ぬかしてやがる。
でも同伴…聞き慣れない言葉に俺は少し「なんだそれ?」と考えていたと思う。

27 :
緩やかに、道路が込みだしていた。

えっ。女の子来るのかよ。
理解出来たのか俺は躊躇う。
今日は寝起きを起こされ、そのままパチ屋に直行。
今もメシのつもりだった。
余りにも姿がショボい。
大学に入って少しは洒落てきた自覚があったのに。
俺にとって、今日の見た目はあり得ない。
それに
スリッパ型のサンダルを履いていたw
しかも
キャバ嬢がご登場だと!?
バカにされるじゃねぇか…(;T∀)

28 :
23ワロタ

29 :
「やだよ。俺帰る。送れ。」
こう言ったと思う。
「駄目だ。来い。」
2回は続いたこのやり取り。

ヒロキの携帯が鳴る。
着メロはモンパチの小さな恋の歌。
※当時は着メロなんだ、おっさんでスマン(-人-)
焦るヒロキ。
離れたところへ逃げられた。
どうしたらいいんだよ。
短い間であったが俺は途方に暮れた。

結局
ヘタレな俺は帰ることにした。

嘘だ。

車の後部座席でふて腐れる俺。
助手席には
ヒロキと会話する女性が乗っていた。

30 :
>>28
昇太が好き。
もちろん出演者みんな大好きだ。
あと1、2投稿してちょい落ちる。
今は書き貯めの1/3くらい。
あっという間だね。

31 :
俺が折れざるを得なかった。

話しはこうなる。
ヒロキは興奮していた。
「出勤日の確認でメールを打ったら、メチャクチャ早く返事が来たんよー!」
それでテンションが上がったのか、連れをキャバクラデビューさせたい旨を伝える。
嬢も面白いと盛り上がる。
電話を掛け更にヒロキのテンションが上昇。
初めて同伴に成功したんだと。

なんだ。
俺はダシに使われたのか。
ここで俺はやっと「R」と言うことが出来た。
「んじゃ付き合ってやるから3K貸して。いや、よこせ。」

かつあげにも成功した。

32 :
女性を迎えに向かった。
車で迎えに行き、店近くに停めてご飯。
その後、俺のキャバクラデビューをしようというプランになった。
ヒロキだけなら断るのだが、もう既に他人を巻き込んでしまっている。
変に責任意識の高い自分に凹んだ。
いや
正直、押しに弱い面を知ったからだろう。
ヒロキはこんな人間であるが、彼女という特定の相手をつくらなかった。
相手が振り向くか、振り向かないかの微妙なラインが好きなヤツだ。
それ故、熱っぽく冷めやすい。
まぁいつもの事である。
奢られるし付き合ってやるか。
俺の腹は決まった。

3Kで。

目的地の駅に到着。
もうだいぶ暗い。
暖かくなった時期だがまだ少し寒い。
薄着な女性を見付けた。

後の彼女になるマリアだ。

33 :
車を近付けて、ヒロキ→俺の順番で降りた。
ヒロキを見て微笑み掛ける女性。
当然俺にも。
と思った男二人。

女性は固まった。
俺を見て固まった。

気まずい空気になる。
だからこの出で立ちは嫌だったんだー!!
心の中で叫んでいた。

短い時間だったが、時が止まったように女性が動かない。
「あのー、初めまして。ヒロキの連れの俺( ∀)です。今日はなんかスンマセン。」
俺から口火を切った。

「あ…」
「初めまして、新田です。」

「え?」
「あ…」

34 :
女性は名字を名乗っていた。
当然、ヒロキも知らない名字を。続けてお互い、小さく言葉を漏らしていた。
ここは今でも鮮明に思い出せる。
大変気まずい空間になったことを。

「マリアちゃん、新田って言うのかー。初めてしっちゃった♪」
ヒロキー、GJ!\(・∀・)/
空気が戻った。

「ごめんなさい(:=_=) 知り合いにそっくりで…。」
「え、何?もしかして元カレー?」
「そんなんじゃ無いですよ(´△`)」

よかった、会話が始まった。
こうして車に乗り込んだ。

そう。
この車内で
俺はふて腐れる事になる。

35 :
助手席をマリアに譲り、俺は後部座席に移動。
ドアをスライドさせて乗り込む。
あら、綺麗になってる?
でも…
大量のマンガ本が
無造作に更に後ろの座席に投げ込まれているのが見えた。
ん?ちょっとまて。
あれは俺の貸してるベルセルクじゃねーのかよ!!
無惨に数冊、カバーも外れ散らばっていた…
狂戦士になりかけた( 皿)g゙
が、空気を読みじっと耐えた。

36 :
車が出たところで
「さっきはごめんなさい。新田マリアって本名なんですw」
更にこちらを振り向き
「今日はお店に来てくれるみたいでありがとうございます(#^.^#)」
改めてマリアから挨拶を返してくれた。
感じがよゐこじゃん(^-^)
「あ、こちらこ…」
「へー☆まっじで可愛い名前だねー(^∀^)」
遮られた。
おい。ヒロキー。
確かにお前に奢って貰うけどさ。
その後もあまり車内の会話に加えられない。
車は移動を続けた。
※マリアの名前は後々、由来を書きます。
名字の新田は、俺の好きな2ちゃんねるの話のヒロインから拝借させて頂きました。この辺はオマージュだと思って下さい。

37 :
食事は俺の意見を尊重してくれて、ウナギになった。
あっさり俺の機嫌も直った。
マリアは食前食後にきちんと手を合わせていた。
食べ方も口元に手を当てて上品に。
あー、こういったところはやっぱりしっかりしてるんだなと妙に納得した。

色々な会話がされたんだけど、マリアのスペックについて次に書かせてもらう。

ここから
本日のメインイベントになる、キャバクラデビューが始まる。

結論から言うと
楽しかった

38 :
俺が何故、マリアと交際することになったのか。
疑問はあることだろう。
連絡先は店内で交換をした。
マリアは20歳。
俺の一つ年上になる。
他府県出身、去年までは学生をしていたとの事。
この仕事は半年くらい。
生活の為に始めたらしい。
背は160ちょっと、やせ形。
この辺は今、覚えているくらい。
若槻千夏みたいな顔をしている。
ヒロキの趣味は悪くないと感じた。

今でも思う。
ヒロキ様様だったんだよ。

デビューを終えた俺は少しだけ複雑な気持ちになっていた。

39 :
おやすみ

40 :
うん。
楽しんでしまった。
あんな世界があるんだね。
世の男性諸君の気持ちが初めて理解出来ました。
偏見を持ってて悪かったです。

少しだけ、懺悔。
サンダルで行ってしまいごめんなさいm(_ _)m

41 :
>>39
オヤスミ。
レスありがとう。またきてくれ。
区切りがいいので俺も今日は寝ます( ∀)~゚
次からは
PART.1
【3月2X日〜】
になります。
投下再開は19時くらいかな。

42 :
Good night またね

43 :
おやすみ

44 :
よく10年前のことを鮮明に覚えているね

45 :
おはようございます。
これから出勤してきます。
>>42
>>43
おやあり。書き込みありがとう。
仕事を終えたら投下を再開してきます( ∀)
>>44
書き込みありがとう。
うん。たぶんこの疑問は読み手が感じてるとは思ってた。
俺の書き方は
大まかに出来事を振り返る。
その後、思い出した詳細や心情を付け加える。てな感じ。
つまり【■■■〜】←の出来事を中心に
こんなやり取りが、こんな事を思ったとか思い出す。
それを記憶から引き出し前後へ繋げている。
正直、薄ーい記憶には間違いないよ。思ったんじゃないか…な部分もある( д)
そんなんで当時の服装はあいまい、だから極力書き込まない。
サンダルは事実だけどw

話の伝え方や表現は成長した今だからこそ。
だから「やっぱ、変だなこの話」と感じたら無理に読んでくれなくてokよ。

46 :
ワクワク読ませて頂いています。
果たしてどんな夢なのかなぁ…

47 :
職場より。
>>46
レス感謝です。
この半生。
幸せな時期もあれば、それ以上に悲惨な状況もあります。
このまま温かく見守ってくれたら嬉しいです。

48 :
PART.1
【3月2X日〜】
突然、こんなメールが届いた。
From:新田マリア
件名:おはようございます(#^o^#)
本文:先日はありがとうございました(絵文字)
楽しく飲んでいただけて嬉しかったです(絵文字)
今度、いつ会えますか〜(絵文字の?)

これが営業メールか。
可愛いなー(^v^)
俺は返信をしなかった。
思った通りの華やかな世界。
でもそれ以上興味を持ちたくなかった。
そう思おうとした。
ヒロキが会計してくれたけど、俺にはこの先何万も出す気になれない。

ヘタレを舐めないでくれ( ∀)

49 :
更に翌日、翌々日とメールが届いたのだが。
初日に着たメールと内容が異なっている。
彼女の方から店外を仄めかす内容。会いませんかな誘いになる。
こういうものなのだろうか。
昼過ぎ、アイツも休憩してるかな?
気になったのでヒロキに聞いてみた。

禿しく失敗だった。
「えー!?何だそれ(`д´)おまちょっと時間作れ!」
ヒロキが凄む。
「バイトがあんだよー。23時まで待て(・ω・;)」
ヒロキが切れかける。
「俺なんか仕事中じゃ!!!」
「今日は休め!いいな!!」
「…お、おぉ((゚д゚;))」
迫力に負け、しぶしぶバイト先に連絡を入れる。

待ち合わせのコンビニ。
20時に仕事が終わるはずのヒロキが16時に到着していた。
ビビった。

50 :
駐車場内でアイドリンク中のエルグランド。
その車内では今まで見せたことの無いヒロキの雰囲気。
いや…一度だけあるな。
これは不味い。
鬼気迫るものを感じた。
メールを見せることに。
ゆっくりだが携帯を没収された。
お互いに黙り込む。
何か勘違いされてるんじゃと、ヒロキを見ていたら
「お前、何て返事を返した?」
静かに聞いてきた。
素直に答えた。
メールや電話の返信はしていない、と。
バタンバタンと音が聞こえる。
車の出入りが増えてきた。
「あーあー(´Α`)」
突然の行動でビクッとしてしまった俺。
ヒロキは前を向き大きなため息をついていた。
こちらを振り向き、一言。
「お前にホレたんじゃねーかなぁ。」
苦笑いをされた。

51 :
車内の空気が少しだけ和らぐ。
ヒロキの怒りはもう感じなかった。
コイツの善くも悪くも、熱しやすく冷めやすいところ。
でも今回は違う。
思考のベクトルが瞬時に変化したんだ。
俺はじっとヒロキの様子を見ていた。
アイツは携帯に目を向けてから、再び俺を見て
「くっつけるか。」

後から思ったよ。
お前は本当に男前だった。

52 :
既に車は走り始めていた。
俺のバイト先を通過する。
見える店内。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
途中、ヒロキが
「くっそー、モテやがって。お前どうしたい?」
「どうしたいって…わからねぇよ。」
素直な返事である。
一度しか会っていない、しかも親友が想いを寄せていた女性。
『何故、俺なんだ?』
疑問が生まれた瞬間。
女性の職業も問題だ。
そう気軽に会いに行ける相手ではない。
自分がおかれた状況に対して現実味がなかった。
ヒロキに小さく舌打ちされた。
信号で止まったときに尋ねてみた。
「お前はあの子の事が好きなんだろ?」
ヒロキから返事が来ない。
……またか。
この沈黙が嫌だった。
何か言わなくては。
その思いと裏腹に俺は言葉が出ない。
男二人、黙り込んでしまった。

53 :
不意に苛立つ。
何だって俺がこんな目に遇わなければならないんだ。
今日はバイトに行けなかった。
当日に突然休んでしまった。
頭をめぐる歯がゆい気持ち。
仕事に対する責任感は当時からあったんだ。
それ故に、この時は理不尽な状況に訳がわからなかった。

沈黙が破られる。
「店に行くぞ。確かめに。」
点滅信号を乱暴に曲がりながらヒロキが言った。
俺は呟いていたはずだ。
まじで…と。
呆れる。
相変わらずのヘタレっぷりだ。

54 :
その日
ヒロキだけで店へ行ってもらった。
マリアに事の真意を確かめる為に。
俺は店に行かず、家に帰らせてもらった。
そう。
帰ってしまったんだよ。

先述の通り
俺は軽度の恋愛恐怖症を患っていた。
この時、マリアを意識し始めた直後から好きになっていたんだ。
何か不思議な雰囲気を持つ彼女に。
でもその気持ちを簡単に認められなかった。
本当にヘタレだ。
帰ってから頭を掻きむしっていた。
要するに傷付きたくない自己防衛だった。
自分を出せないでいる事で二人が傷付くのに。
夜も更けていく。
ヒロキの事が気になった…

55 :
当初の予定では明日には投下を終える俺の話だった。
でも、懐かしさで色々な思い出が蘇る。
ゆっくり、丁寧に、もう暫く書き込みを続けていきます。

56 :
仕事行ってきます。
今夜
PART.1
【続3月2X日〜】
から
【M〜】
まで一気に出します。
PART.1序盤のクライマックスです。
見てくれている人が居たらまた( ∀)/

57 :
おはよう

58 :
帰宅。
さー、風呂入ってメシ食って…それからだな。
>>57
おはよう。

59 :
58いたんか

60 :
>>59
おう。全力でいくぜ。

61 :

PART.1
【続3月2X日〜】
翌日。
バイブの振動音がする。
俺はバイトの最中だった。
着信がヒロキからと確信していた俺は、同僚に訳を話し店の裏へ。
直ぐに電話に出る。
時間はもう正午を回っていた。

「やっちまった。仕事サボっちまったわw」
第一声がそれだった。
「まじか。すまん。」
ショックを受けた俺。
正直気が気でなかったんだ。
昨晩、ヒロキと別れてから半日以上が過ぎていた。
「ちょっと報告するわ…」
ヒロキが切り出した。

通話口からは小さく曲が聴こえる。
サビでHYのホワイトビーチだとわかった。

62 :
「…そうか。ありがとう。」
ヒロキから昨夜の顛末を聞いた。
一呼吸の後
「昼からって忙しいか?」
悟った俺は
「いや。大丈夫(ではない)。」
バイトは夕方の17時まであった。
しかも昨日は休ませてもらっている。
だが
ヒロキは今日、仕事へすら行っていない。
こいつを休ませてしまったのは自分だ。
「今何処だ?」
俺は聞いた。
「△△△銀行の駐車場。」
俺達の溜まり場。
夜間でも鎖などで出入りを妨げられない為、車を出せる時には便利に使ってた。
バイト先から二駅行った場所にある。
「わかった。」
通話を切り、表に戻る。
この日はオーナーが不在。
どうするか考えていると
「何かあったの?」
同僚が尋ねてきた。

63 :
俺は駅のホームに居た。
電車を待ちながら、一件の到着予定のメールを打った。
電車に乗車中、返信が着た。
状況を振り返る。
またバイト先に申し訳無いことをした。
本当にそう思った。
最悪、辞めさせられるかもしれない。
今日は同僚と俺の二人だけ。
少人数で何とかしなければならない職場。
それを放り出してきたんだ。
「いってらっしゃい。」
そう言ってくれた同僚には感謝してもしきれない。
快く送り出してくれたのが救いだった。
もう、全てが仕方がないと思うことにして後悔は止めた。

早く、早く着け!
手摺を掴む手が汗で滲んでいたと思う。

64 :
駅に着いた。俺は走った。
普段、街中でそんな事はしない。
ただこの時は電車を降りてから直ぐに走り出していた。

理由があったんだ。

目的地の銀行に向かう。
信号に引っ掛かること無く走り続けた。
到着した時には、春先で涼しかったのに凄い汗をかいていた。
何台か車が駐車している。
待ち合わせ場所にエルグランドは無かった。

知っていた。
駐車場の入り口付近に
マリアが待っていた。
目が合う。ホッとしたのか歩きに戻す。
ゆっくりとマリア近付いた。
汗で衣服も引っ付いていた俺は
一先ず呼吸が整うのを待った。

65 :
そう。俺達の仲を取り持ったのはヒロキだった。
電車内で受け取ったメールには
―――――――――――
俺はここを離れるけど
マリアちゃんは残してく
色々あると思うが
ぜってー逃げんなよ
―――――――――――
とだけあった。
いくらなんでも逃げはしない…。
到着した時、既にヒロキは去っていた。
−昨夜の顛末−
ヒロキは自分の気持ちよりも、親友へ寄せられる女性の気持ちを選んだ。
店に来店しマリアを指名した時から、ヒロキもマリアも気持ちは固まっていたらしい。
ヒロキは聞き役に徹した。
マリアが俺に好意を寄せる理由を。
抱えている悩みを。
店を出てからも話を続けていたそうだ。
明け方になるまで。
車内で一眠りして、気が付いたらもう昼前。
俺に連絡をしたのはこの時だった。
二人が辿り着いた結論。
後は俺の気持ちを確認しよう。
そういう状況になっていた。

66 :
「話…聞いたんだよね。」
俺とマリアはバス停のベンチに一席空け腰を掛けていた。
「うん…少し。大丈夫?昨日から眠ってないんだろ?」
「ううん。ヒロキ君の車で少し眠らせて貰ったから。」
「あ(・△・;)。ちゃんと後ろの席に座らせて貰ってたよ。」
言い訳がなんかイジらしい。
少し余裕が生まれた。

「『でもどうして?』」
俺の事を…
暫く黙り込むマリア。
やがて口を開く。
「うん。勝手なお話でごめんなさい。ちょっとね、お兄ちゃんに似てたの…。」

…。
…なんだそれ?
「ハハハ、お兄ちゃんかよー(≧∇≦)」
俺は盛大に吹き出した。

直後に後悔をする。

67 :
マリアの視線が外れた。
中空を見ている。口元は小刻みに震え目には涙が溢れていた…。
やばい!!
「あ、ごめん(;*_*)」
「………(*T-T)」
マリアは顔を逸らす。
涙が頬を伝っていた。
俺は再び謝った。
周囲の目が気になる。
「俺( ∀)君…」
「は…はい…」
「名前で呼んでもいい?」
「…うん(゚_゚;)」
何かワケわからない娘だ。

マリアは天然系女子だった。

68 :

PART.1
【変な女〜】
※当時の感想そのままですw
突然泣いたり変な質問したり…キャバ嬢ってみんなこーなのか?
あの日、他の娘もこんなんだったか?
再び偏見を持った。
衝撃だったんだ!!
マリアはクスクス笑いだした。
ますます訳がわからん(+д+)
また顔を逸らしながら
「ごめんなさい。色々あるんです。」
『あーそうですかー( Α)理由教えてくれないのかよー』
心の声。
面倒くさい。
ヒロキの[逃げるな]の意味を理解した。

マリアの第二印象は変な女だった。

69 :
可愛いのに勿体無い。
スラッとした女性らしい身体。
ふと香る煙草の匂い。
車内でヒロキが吸ってたのもあるのだろうが、マリアも吸うようだ。
煙草を吸わない俺にはマイナスポイント。
「煙草、吸うんだね。」
俺は聞いた。
「あ。はい。嫌ですか?(・艸・;)」
嫌です。
頷いて答える。
考え込む様子のマリア。
こちらを向いて言った。
「じゃ、今から止めますね♪ 俺( ∀)君も応援して下さい☆」
微笑んだ顔が可愛いじゃねーか…
合流してここまで15分くらいだったかな。
もうペースは完全にマリアのもの。
今から思うと作戦だったとしか思えないね。

70 :
落ち着け。落ち着け。落ち着け。
自分に言い聞かせる。
余裕を失いかけていた。
「カズマ(=俺( ∀))でいいよ。煙草、本当に止めんの?」
「うん。止めるタイミングも探してたし。」
てな感じの会話が始まる。
マリア追加スペック
・煙草は高校から吸っていた(´o`)ヘー
・彼女の地元で有名な進学校出身(´д`)ヘー
・進学した大学は俺の地元の有名な私大S…(;´.`)ヘェ..
あかん。
経験値もレベルも相手が上やわ。
Fラン大学の俺は引け目を感じた。

71 :
相手はプロだと思い知ったよ。
ほんのりあった淡い想いが消えかけていた時
「こんなお仕事してますが、お友達から始めませんか?」
攻撃が来た。
「え。もう俺達って友達じゃないのー?(^^)」
俺の答えを予想してたのだろう…
「あ、そうですよね。なら良かったらちゃんとお付き合いしませんか?」
核攻撃だった。

でも…『気になるよ。』
「何で?俺の何処がいいの?」

72 :
「この間、ヒロキ君と一緒にお食事行ったでしょ?
あの時に言ってくれた言葉がスゴく嬉しくって。
私、礼儀を知らないままこの業界に入ったから
最初にスーッゴい苦労したの。
少しずつ少しずつ、意識して直していって…
それで何か。あの時の言葉にドキッとしたの。」
あの時、俺が感じてたこと
意識せず声に出てたんだ。
「こういったところを見ていてくれて、何気無く褒めてくれる人って素敵だな〜と思った。
からかな(*^艸^*)」

KOです。
こうして俺達は付き合うことになりました。

73 :

PART.1
【M〜】
キズを負った全ての者達…
〜CREA〜

ヒロキとマリアにはあの一晩の間に
俺の知らない秘密の約束事が出来ていた。

彼女に[マリア]と付けたエピソードに触れようと思う。

74 :
大学2年目、4月の終わり。
俺は仲間から一目置かれる存在になっていた。
女友達の告白を断った事により、マリアの存在がバレてしまったんだ。
周囲からはどうやったんだという質問がくる。
特に自慢が出来る理由じゃないので、連れの紹介で…と質問を返していた。
面倒くさい事になってしまった。
幸い、女友達が離れる事は無かったんだが、彼女持ちだからと変に気を使われる。
再び俺は一人になる時間が増えてしまう事態に。
こうなると学校が楽しくない…。
バイトも4月前半は気まずかった。
二日間、体調不良で通した事によりクビは免れた。
しかし評価はやはり落ちていた。
「シフト削られたなー。」
決まってこの愚痴が出ていた。
同僚が励ましてくれなきゃ辞めていたよ。

75 :
(要拡散)
民主党の実態
有楽町のマリオン前で民主党関係者が女性の首を絞める
民主党本部の国民委員会副部長 中山伊知郎(52)が女性に暴力!マリオン前
http://www.youtube.com/watch?v=PayoHHi1Jvw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17240051
13日23時時点で被害女性はまだ警察の事情聴取を受けているようです
【事件】有楽町のマリオン前で、民主党議員の街宣内容を批判する女性を民主党職員が暴行 警察が事情聴取
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1331652373/

76 :
おはようございます。
寝落ち…
需要無いにせよ宣言を果たせずサーセン
また遅くなるけど今夜続きをうpします( з)

77 :
おはよう

78 :
居ない?

79 :
>>77
おはよう。いつもありがとう。
>>78
お待たせ。
投下していくよー。

80 :
マリアとは交際が始まっても中々会えなかった。
というのも、お互いの時間軸が違う。
日中、学業に勤しみ夜はバイトな俺。
完全夜型のマリアとでは直接会う時間は無い。
メールのやり取りでお互いの事を知っていった。
俺とマリアには共通の趣味、音楽と漫画好きというところがあった。
これは後に部屋デートに発展していくのだが、まだ先の話。
結構な数の少女漫画を持っていたマリア。
少しずつ自分の彼女の事を知っていく。
相手をよく知らないうちに付き合うのは初めて。
これはこれで新鮮な感覚だった。

81 :
5月のGW。
これまでデートは2回だけ。
俺もマリアも人恋しさを感じていた頃だった。
珍しくメールで怒られる。
「お休み貰いました。けど。何処も連れていってくれないの?」
そーだね。思ったよ。
俺も入れたシフトが削られ休み。暇になった。
思い出す。
−最初のデート−
気合いを入れていた俺対し、マリアが女の子の日に突入。
体調が悪い事もあってあまり身動きが取れず…簡単な食事で終了。
−2回目のデート−
昼から待ち合わせ、街をぶらぶらするアバウトな予定。
しかしあいにくの雨…簡単な食事で終了。
だったよね。散々だった。
まだ手すら繋いでないから物足りない。
今度は少し進展したい( ∀)~゚
二人の空間を作ろう…
俺はカラオケデートを提案した。
マリアも快諾。
さっそく出掛ける事になった。

82 :
寄り道してたら誤爆したよ…_/乙(、ン、)_
再開しまー(;∀)

83 :
ライオン広場。
定番の待ち合わせ場所。
※わかる人はわかっちゃうかな…
先にマリアが到着していた。
いつもより露出が…少ないよね?
俺の期待度が下がった。
でも気にしない。
「はぐれないように。」
今日は目的地まで手を繋いで向かった。


84 :
>>82
わざと?w
風子が気になる?w

85 :
お互いに好きな歌をセレクト。
最初に俺はGLAY、マリアは安室、それぞれ得意な曲を選択。
マリアは歌が上手かった。
俺は下手くそだが歌うのは好きなんだ。
声(の大きさw)を褒めて貰った事はあるが歌は上手いとは言えない…。
ちょっと不安だったけど、思いっきり歌って良かった。
楽しい時が流れる。
当時の流行曲を色々歌った。


86 :
>>84
悪い。ワザとじゃないんだw
前スレでお邪魔させて貰ってたからね。
気になるぜ( ∀)キリ

87 :
二人で暫く歌い、疲れて一休みに入った辺りから
マリアの口数が少なくなる。
俺は最初の距離よりもマリアへ近付いて居た。
マリアは煙草を吸わない。
たぶん吸いたいのだろう…手持ち無沙汰を感じていた。
今から思うとそんな様子。
当時の俺はそこに気が付けていなかった。
マリアの化粧直しが増える。
近付いては離れる、この状況にヤキモキしか出来なかった俺。
まだ若かった…。

88 :
始まる。
マリアの告白が。
俺が下心を見せ始めた時からマリアは悩んでいた。
ヒロキと話をしていた時に、俺に秘密にするように言われていた事について。

化粧室から戻ってきたマリアは少し目が赤かった。
この時に初めて異変に気付く。

89 :
コピペしてるの?
手が疲れない?

90 :
「眠くなった?」
我ながら…的外れな事を言ってしまったよ。
「ううん。違うよ。」
そう答えるもマリアは黙る。
曲目を選択する。
少し時間を掛けて。
ドリンクを飲み俺も様子を眺めていた。

マリアが曲を選択する。
浜崎あゆみのMだった。


91 :
>>89
そだよー。
疲れるよー(TΑ)
環境が整っていないのさー。

92 :
ドキドキドキドキ

93 :
あ。この歌。
聴いたことがあった。
マリアはあゆが一番好き。
この時から、俺もあゆの曲で一番好きになった。
歌の伴奏から立ち上がり、歌詞を見ず歌うマリア。
歌い込んでいる様子。
最初のサビまで歌い終わり、異変が起こる。

急に歌わなくなった。
「どうしたの?」
俺はマリアに尋ねた。


94 :
>>92
俺もドキドキするw
まだ見てくれてありがとー。

95 :
毎日、楽しみにしてますから☆
気になさらずどうぞ続けて下さい
お邪魔しましたノシ

96 :
答えない。
曲がバックに流れている。
止めることもなく
俺はマリアを見つめ続けていた。
どうした?何があった?
訳がわからなかった。

静かにマリアから嗚咽が聞こえる。
曲が終わりを迎えた。

マリアが再び話し出すまで、俺は喋ることも動くことも出来なかった…。


97 :
口を開いた。
「まだね。あたし…話して無いことがあって…」

告白が始まった。
マリアは淡々と話す。
高校から好きで付き合っていた人が居たと。
卒業が近付き、彼女は進学。
彼氏は就職に。
進路が別れる事に不安を感じた彼女達は
結婚をした。

俺は今までに無い衝撃を受けた。

98 :
脳内でパニックを起こした。
胃の中のモノが上がってくる感覚もあった。
話を受け止めるには俺は俺は若過ぎた。
マリアの告白はまだ続く。

二人が一緒に暮らす事、子供をつくることはマリアが無事に卒業するまでは禁止。
その条件でお互いの両親は納得をした。
最初の数ヶ月、それで上手くいっていた。
マリアは兄の部屋で暮らし、時々夫の部屋へ通う生活を行っていたそうだ。
しかし…夫が浮気をした。
マリアはそれを何度か我慢をした。
しかし、やがて夫から別れを切り出される。
4年は長い…。
マリアは大学を退学することを選ぶ。
それでも、夫婦生活は終わりを迎えた。

マリアは泣き続けながら告白した。

99 :
どれくらい時間が経ったんだろう。
マリアは泣き疲れて声も出なくなったようだった。
言えなかった。
言い出せなかった。
気持ちはわかる。
話の重みを実感し、俺も力が抜けた。
でも…。
マリアの事は好きだ。
行動に出せていなかったけどこの1ヵ月、マリアを想わなかった日はなかった。
「少し考えさせて…。」
マリアへ呟いた。
マリアも小さく頷いた。

100 :
【M〜】はこれで終了。
一度、俺達は==ます。
今日の仕事へ影響するので投下はここまででサーセン。
なるべく早い時間に続きを、今度は誤爆することなくうpします(=人=)
オヤスミナサイ。

101 :
>>95
ありがとうです。
そういったレス頂けると頑張って続きが書けます(;Α;)ブワ
つー訳で少しだけ…感謝の投下してきます。

102 :
PART.1
【逃げるなよ】
カラオケを終えた俺達は店を出た。
あの告白の後、事務的な会話だけ淡々と交わしていた。
二つの行動を除いて。
今は並んで歩いていた。
マリアは返事をせず頷くだけ。
未だに泣き止まない。
目が赤い。
何処へ歩こうか…。

ヒロキの本当に言いたかった事はこれか。
後日談になるが、ヒロキはマリアへこう話していた。
「結婚していた過去の事は黙っておいた方がいい。少なくとも今は。」
「カズマと親しくなってから、打ち明けるべきだ。」
「でも、俺( ∀)君にショックを与えるよ…。」
「まだよく知らない相手って構えているはず。今の段階でカズマに話すと、アイツの事だ。そこで受け入れる入り口が消える。」
「付き合い長いから知っているんだ。変に貞操感を持つヤツなんだよ。」

憎たらしいけど当たっているさ…。
ヒロキは俺の事を分析しつくしていた。

103 :
俺に初めて彼女が出来たのは15歳。
高校受験を控えた冬、同じ塾に通っていた他校の子だ。
学力が異なっ為、高校は別々になる。
最初の方こそ会う努力をしたが、夏まで関係が持たなかった。
その間に彼女は新たな恋をし、先に一線を越えられてしまったんだ。
そんな事があったからか、処女を失った女性に対し恐怖感を覚えていた。
まぁこの患いはやがて完治するんだが。
この話はヒロキを始め、友人数人に語っていた。
失恋自慢もいいところだ。
でも、アイツは覚えてんだな。
ヒロキが懸念したのはこれの事だった。
結婚という未知の体験は同じ症状を引き起こすだろうと。
正に今がそうだ。
最初に知っているのと後から知るのとでは、全然受け止め方は変わってくる。
ショックは今の方がでかい。
マリアを好きになっていたから尚更である。

104 :
話は室内に戻る。
俺はじっと考えていた。
マリアが正直に打ち明けてくれた理由を。
決して俺を避けたいからじゃ無い事は分かっていた。
俺がマリアへ近付く度に負い目と罪悪感を感じていたんだ。
身を許す事は簡単では無いだろうけど、それすら思えば出来たはず。
でも、俺が触れる前に切り出しておかなければと考え
勇気を振り絞って教えてくれたことを。

答えは出た。
俺はうつむくマリアへ近付き頭へ手を置く。
黙ってマリアの額へキスをした。
そのまま暫く抱き締めた。

105 :
『逃げねえよ。』思っていたが口に出しはしない。
俺は涙目になっていた。
「んー…」
マリアは声にならない声を出している。
※書いてて恥ずかしいが想像して欲しい。実話だ。
やがてヒクヒクとマリアが再びえずく。
少し待ってから退店した。

とにかく、今日はもう帰ろう。
時計を見かけ俺は判断した。
マリアと並んで駅へ歩く。
店を出た時から手はずっと繋いだままだった。
電車へ乗り込む。
終電まであと1時間くらい、車内もちょうど空く時間帯。
俺達は座席へ座らなかった。
ドアに寄りかかり気味に立つ。
マリアの頭は俺の胸元に寄せていた。
何も会話が要らない時ってあるよね。そんな状況だと思う。
やっと本当の恋人同士になれた気がした。
マリアの降りる駅に着く。
電車から降りたマリアは、再び発車する電車を見送った。
こうして俺達の3回目のデートは終わった。
4回目のデートで初めて一夜を共にした。

106 :
気を付けててもやっぱり誤字あるな…orz
努力して減らそう。

107 :
いたんか

108 :
振り向くな若者よ

109 :

「オウムは統一教会をラジカルにしたもの」
「オウムが行く前に統一教会が、ロシアに進出していました。ところが、そういう連中が、どうも何時の間にかオウム信者とすりかわってしまった。」
 【石井こうき オウム 統一教会】
オウム、北朝鮮、麻原サブリミナル、左翼政権誕生→阪神大震災、サリン
韓流信奉、韓国、韓流サブリミナル、(反日)左翼政権誕生→東日本大震災、原発事故

似ているね
てかそのものか。 そうか、統一教会、朝鮮総連、民団→民主党

110 :
vipでやれよカス

111 :
おつ

112 :
レスくれてありがとな。
>>107
>>111
乙。
>>108
たまには振り返るのも悪かないぜ( ∀)
>>110
俺はsage入れてくれるヤツは良識者だと思ってるd(∀ )
そだね、そうしようかなー。
−リア充だった学生が嫁と夢と希望だけ持ち社会へ出ると地獄をみる−
いつかVIPでこんなスレを見掛けたら覗いてみてくれ♪
時が経ち四回生からになるが完結させちゃる。
もちろん最後まで実話だ。

最後に
こんなスレを今まで読んでくれた方々、ありがとさんですm(_ _)m
もし質問なんかあったら名無しでokなんでそれにはレス返します。
※sage推奨でね

113 :
どうしてVIPへ?
夢、独り言板に沿った内容だと思います
とても残念です
続きを楽しみにしていたのに…

114 :
>>110
夢を語る内容となるそうです
夢板ではいけませんか?
良スレだと思うのですが…

115 :
>>113
あ…ごめんなさい。
確かに最初にVIPで立てようと思ってたんです。
まぁキャリアも無く立たなかったんですがw
で、掲示板をぐるーっと見回って一番しっくりきてたのが
この夢・独り言板だったんです。
でも、最近の荒れ方はないなーと思って。
それで昨日はレスを止めてました。
続けます?
さっきの新スレ名でだいぶネタバレしましたが。

116 :
>>115
VIPで立たなかったのですね
ネタバレはw
文章もお上手ですし、読みやすいです
ドラマみたいなのに実話という所が、
とても魅力的なスレだと思います
私が勝手を言ってはいけませんが、
夢板に沿った内容だと思いますし、
個人的にはぜひ続けて欲しいです

117 :
>>116
ありがたいお言葉、素直に感謝します。
実話の起承転結をちょちょいとずらすとあら不思議、ドラマみたいになるんですよね。
物書き自体は初めてなんですが、思い出のフローチャートなんか作ると
結構色んなエピソードを思い出せるのです。
当時に聴いていた音楽なんかも。
※地味に履歴書なんかも役にたってますw
も少し他の方からも意見をもらって考えますね。
自分自身も出来れば続けたいです。
登場人物の一人にこの話が届けばなと願っていますので。

118 :
>>117
レスから、お人柄も素敵な方だとお見受けしておりますよん
なるほど、そういう作り方なんですねー
私は、レス一つ一つの出だしが特に好きです
一人の方に届くようにかぁ…ロマンチックですね
もちろん、他の方のご意見も参考になさって決めて下さいね
ちなみに、30はまだまだ折り返し地点には早いようなw

119 :
>>118
自分はたぶん短命だと思ってました。
ありがとうございます。
出だしに含み、ぼかし、結論。
こんなのは意識してます。
こういう事を書くと次から書き方迷いますけどねー(・Α・;)
なでなでさんのご意見は物凄く力になりました。
重ねてお礼申し上げます。

120 :
今最初から全部読みきったよ。
たぶん俺と同い年。要所で懐かしいもの出てくるしw
続けてくれ。待ってるよー

121 :
おはよう。
ただいま出先です。
>>120
レスさんくすー。
同い年かー。見てくれて嬉しいよ。
大体が音楽と共に過ごした青春なんで、その辺は懐かしく感じるかもね。
もし良かったら時系列を何年何月って書いてくし、
それに前後して『俺(私)はその頃こんなんしてた。』ってレスくれたら嬉しいよ。
皆で良くも悪くも昔を思い出す独り言、悪くないんじゃないかなー。
ま、あくまで俺の希望だけどw
元気出てきた!
じゃあ小出しして行きます。

122 :
PART.1
【9ヵ月間〜】
2002年12月2X日。
付き合い始めてから9ヵ月が経った。
マリアと過ごす初の年末。
あれからも俺達は順調に仲を深めていた。
俺はこの時期に女性と二人きりで過ごすことは初めてである。
正直、わくわくを隠せない。
そうそう。
俺達を出逢わせるきっかけになったヒロキも、この時期に(よーやく)付き合っている娘がいた。
※需要があれば馴れ初めを話そう
思い出す。
昨年はヒロキを含め連れ5人で年越し麻雀をやったっけ。
ラスが抜けては交代する…延々と…いやいや、楽しんでたんだよ。
時折、麻雀やりながら真面目にAV談義w
俺はタクヤってヤツと森下○るみについて熱く語ってたね。
男の子って集まりゃこんなもんさ( ▽)
今思うと賑やかではあったが淋しいな。

123 :
逸れてしまった。
この時期を迎えるまでを振り返る…
大きな出来事は
5月〜7月
何処かでマリアの誕生日の卷
マリアがニコチン中毒で少し壊れたの卷
8月
海、ナンパ事件の卷
海、日焼け事件の卷
海、クラゲ大事件の卷
マリア、再び過去を語るの卷
9月〜11月
何処かで俺の誕生日の卷
12月
クリスマス、お財布事件の卷

うーん。
ホント色々エピソードが出てきた。
話が長くなるのでこれも需要があれば書き出すこととしよう。

124 :
一方、マリアはと言うと…
12月初頭からずっと休み無く仕事だった為、年末は何処へも出掛けたくないと
インドアな過ごし方を決め込んでいた。
俺は初詣とか初売りとか、色々提案したが
「部屋に居よ?お外寒いし。何にもしなくていいし。」
女の子ってこういうものなのかなと思っていた。

そう
12月、続く1月はマリアにとって苦い思い出のある時期だったんだ。

125 :
生活は俺の誕生日イベントから大きく変化していた。
普段の生活、暮らしをマリアと共に過ごすようになった。
同棲…とは少し違うな。逆通い妻、いや夫か。
それまで実家暮らしだった俺は、半分はマリアの部屋から大学やバイト、遊びへ向かうようになる。
着替えや私物もマリアの部屋にだいぶ持ち込んでいた。
マリアの休日は一日中、二人してベッドの上で過ごす事が増えた。
その為に…後期は殆どの単位を落とした。
マリアの意見を聞いて思う。
もちろん、嫌な筈はないが部屋から出ないと大体こうなる。
二十歳になったばかりの頃だし仕方がないけどね。

126 :
※18禁な流れは書きません
マリアからもたくさんの影響を受けた。
マリアは甘えるのが好きだ。
俺がTVに夢中になり話を聞けていないと、気が付くまでじっとこちらを睨む。
漫画に夢中になっていると後ろからくっついたりつねったり邪魔をする。
部屋に泊まった翌日、よく伸び始めの髭を触る。
レポート書いている時でも進み具合を常に覗きにくる。
カマってちゃんだ。
後に二つ目の行為は俺に感染するけど。

127 :
マリアの借りている部屋にはもう一部屋ある。
お兄さんの部屋だ。
長いことこの部屋は空き部屋状態である。
住まわれていた当時の状態で。

ご健在だ。心配ない。
ただ、お身体を悪くされていて入院をしている。
マリアの誕生日、またクリスマスには一緒にお兄さんのお見舞いに行った。
マリアはこの部屋を維持していく為、夜の仕事をしているのである。
俺は理解していた。

こんな感じでこの9ヵ月間を過ごしたね。
もう、マリアの過ごした結婚期間を俺達は越えていたんだ。

128 :
PART.1
【成人式〜】
さすがにこの日は実家から始まる。
家の門扉のところで、両親と記念撮影をした。
撮影者は俺の妹だ。
音の漏れる白いエルグランド。
ヒロキが当たり前のように迎えに来た。
今回は他にも連れが乗り込んでいる。
ほぼあの時の麻雀面子だ。
どいつも面影が残ったまま。変わらねえ、嬉しくなった。
さぁ、成人式に悪ガキ共が乗り込むぞー!


129 :
昨晩、親父と晩酌を交わした。
俺の親父は土建屋の延長上の職業にいる。
小さい頃から単身赴任で、色々な地方を回っていた。
その為、殆どの時間を離れて暮らしていた。
両親と妹二人、でもほぼ四人暮らし。
女家族のような暮らし、父親の不在は俺に長い長い反抗期をもたらした。
特に母親には迷惑をかけたな。
親父が帰ってくる度に衝突したり逃げ出したり。
親子喧嘩(そんなもんじゃない)には当然勝てない。
18の時、唇の裂傷、口の中も石榴にされる目にもあった。
母親も泣いていた。
全て俺の自業自得なんだが。
ただ、この夜は旨い酒を飲んだ。
親父が本当に嬉しそうだった。

130 :
マリアは成人式に参加をしていない。
一昨年前の8月、離婚が成立した。
入籍をしてから6ヵ月の短い結婚生活。
当時、実家へ戻ったそうだがすぐに両親と喧嘩をしてしまう。
立ち直る前に、マリアは家を出て働き始める。
自分の社会復帰を目指して。
その後、部屋の維持を目指して。
傷付きながらも前に向こうと必死に勤めたそうだ。
だが、水商売は甘い世界ではない。

131 :
「オウムは統一教会をラジカルにしたもの」
「オウムが行く前に統一教会が、ロシアに進出していました。ところが、そういう連中が、どうも何時の間にかオウム信者とすりかわってしまった。」
 【殺された石井こうきの発言から】

オウム、北朝鮮、麻原サブリミナル、左翼政権誕生→阪神大震災、サリン
韓流信奉、韓国、韓流サブリミナル、(反日)左翼政権誕生→東日本大震災、原発事故
似ているね
てかそのものか。 そうか、統一教会、朝鮮総連、民団→民主党

132 :
末っ子の女の子で、上に兄の居るマリアは甘やかされていたそうだ。
要領よく育っていた。
受験競争も挫折を知らない。
もちろん、働いた事もない。
その為に何度も仕事が終わると部屋で一人泣いたそうだ。
今のマリアを知っている俺は
「素敵になったじゃん。天然だけど(^。^)」
と褒めていたと思う。
ちょっと複雑に笑うマリアだった。

133 :
車で市役所にある会館へ向かった。
俺は助手席を確保し安全圏に。
車内は毎度の如く爆音と煙草の煙りで正にDQNの巣窟。
印象に残ってるのはDragon Ashの百合の咲く場所でを皆で歌ってたところかな。
サビを皆で叫ぶ。音を外しまくって大笑いした。
そうこうして
大した距離を走らないうちに到着。
式場が目に入る。

おー!!(゚∀゚メ)(゚∀゚メ)
振り袖ー!!振り袖ー!!(゚∀゚メ)(゚∀゚メ)(゚∀゚メ)
ヤロー達(俺も含む)の歓声が上がった。

134 :
車から降りる。
改めて思う、良い天気だ。
門出に相応しいってこういう事なんだろう。
大体1000人〜1500人くらいか?完全にごった返し。
女の子達が確かに可愛い。
振り袖効果というやつだな。
同中の女子グループを発見。
ヒロキと他1名がするすると近寄るw
合流したな?見計らってから俺等も飛び込んだ。
「あ、俺( ∀)ー☆ ちょー久し振りだねー。」
…番号GETデス♪
また皆で集まろうと約束し別れた。
懐かしい顔触れと会う度に声が上がる。手を叩き合う。
人生で5本の指に入るくらい楽しかった瞬間だと今でも思うよ。

135 :
式には厳粛に参加。
どっかのバカをやる式場でなくて良かった。
終わったあと、皆でメシ食ってからカラオケはどうかとあったが俺は断った。
家族と過ごして、出来るだけ早くマリアのところへ行ってあげたかったから。
しかし、ヒロキ含む4名に阻まれる。
コイツ等が集まると俺の意見は届かない。
と思った。
「俺もこれからミホ(ヒロキの彼女)を呼ぶし、お前もマリアちゃん呼べよ。」
「仕事前に昼飯ならいいだろ?せめて雰囲気だけでも味わえるじゃん。」
ヒロキめ…。
変に気を利かせやがって。
マリアへ連絡し外出させ、ミホを含む連れ達に紹介した。
結局、俺は家へ帰れなかった。
それでもマリアは楽しんでくれたみたいだった。
両親には悪い事したが、これで良かったのかなと思う事にしたよ。

136 :
なぁんかキラキラして眩しいぐらいです☆
私は暗かったからなぁww
こんな風に青春を謳歌してみたかったな♪

137 :
お疲れ様

138 :
読んでくれてありがとです。
今後はサクサク話を進める予定です。
ハッピーイベントは飛ばしたり、主要登場人物の場面優先で行こうかと。
エピソードは質問きたら答えます。
因みに…バレはついったで呟いたりしてるんで
先を知りたい人は良かったら探して見て下さい( ∀)
>>136
PART.1はホント自慢話もいいとこで…
>>137
お疲れ様ー。

139 :
コテの付け方とか、全く知らないど素人だけど、
ハンネだけでも変えてみたw
Dragon Ashか。ICE MAN大好きだったなぁ。
勝手に俺の思い出も掘り返されてくるよ…

140 :
おはようです。
外出前にちょっとだけ投下します。
>>139
おぉ!懐かしいw
大丈夫、最初は皆ど素人さー。
固定HNに酉(トリップね)を付ける時は、定着したい掲示板やスレを見付けた時でいいと思うよ。
成り済まし防止の効果は高いけど、粘着や叩きの標的にされやすいから。

( ∀) ←これがHN
#○○ ←これがトリップ
基本的に#の後に好きな文字で良い
二つを繋げて
( ∀)#○○
を名前欄に入れたらok。
今後の参考にー。

141 :
PART.1
【2003年:春〜】
過去を振り返り初めて一年、これは3月〜5月頃。
俺は無事に三回生になる。
大学も何とか続いていた。
仲間に恵まれた。その言葉に尽きる。
ゼミ選択は会計学にした。
数字関係はハッキリ言って苦手だ。
そもそもが俺は文系人間。
ただ、今後の卒論を踏まえこのゼミを選んだんだ。
会計学の教授は卒論では無く、出席日数重視で単位と修士課程を判断する。
そう。事前情報の勝利だ!
こうなると毎週火曜日は絶対に休めない。
残りの二年間、これが最優先の予定となる。

142 :
地元にたくさんの桜が咲く場所がある。
適度に広く、いわゆる文化遺産と言われるところかな。
天気の良いこの日、マリアと二人で初の花見をした。
ビニールシートを用意して外でのんびりする。
ぽかぽかな陽射しの中を歩いたのは楽しかった。
学業も交際も全てが充実していた。
この頃から周囲に「絶対に結婚しろよ。」とよく言われた。
俺はまだまだ先の事と答えを濁したが、マリアは結婚を疑わなかったと思う。

143 :
よくないニュース。
この年の春、ヒロキが交通事故を起こし車を廃車にした。
幸い同乗者も無く怪我も大したことなかった。
だか車を失ったということで遊びの誘いが減った。
この年、コイツと会う機会が減った。
例の葉っぱ事件も少しだけ絡む…。

144 :
バイト先に何人かの後輩が入ってきた。
例年3〜5人が求人に釣られてくる。
この春は4人の人員が増えた。
アイツが入ってくる。
ワタナベだ。
別の大学になるが2年下の後輩の男。
コイツとの出会いが、10年後の俺に繋がっているんだ。
仕事を通じてプライベートでも会うようになり、
人生の選択に大きく影響を受ける事となる。

145 :
普通に飛ばしてしまってはいるが
・バレンタインデー
・ホワイトデー
・ゼミ分けのエピソード
・バイトの後輩達とのエピソード
まぁイベントは発生した。
これらは長くなるので割愛する。

146 :
わざわざ詳しくありがとう。
いざという時に使ってみるよw
なんだか不穏な流れになりそうな予感…

147 :
お疲れ様

148 :
独りで居酒屋で飲んでるダメ男だよ
続きが気になるな〜

149 :
やっと追いついた(´∀`;)
ヒロキーーー!!

150 :
大河の後に運命の人の最終回観てたー。
情熱大陸まで観せて(´人`)ゴメン
>>146 >>148
お待たせ。小出ししてくぜー。
>>147
お疲れ様ー。
>>149
悪ぃ…今年はヒロキの活躍減るわ。

151 :
カンニング竹山が気になるが…
規制かからないペースでうpしゃっす。

152 :
PART.1
【一つの決意〜】
7月になった頃。
今年のマリアの誕生日を終えた。
今年は部屋で祝うことに。
そこで俺は一つの想いを伝えたんだ。
当時、彼女も22歳となり出会った頃よりも大人らし…いや、むしろ子供っぽさが増えたなw
昨年の誕生日プレゼントは無くしちゃったからね。
今度は無くならないだろうと選んだ物。
喜んでくれて良かったよ。
今年の夏は、何をしようかなー。

153 :
この春から学校へは真面目に行き始めた。
中でも火曜日のゼミだけはしっかり出席してたんだ。
ただし。
講義が終わった後は大学の連れとの遊びに夢中になっていた。
この時期が一番酒を飲んでたね。
三回生のゼミ仲間を中心に飲み会へたくさん参加していた。
男も女も関係無く仲良かった。
これからの人生にも付き合いの残る、俺は親友と言える人間が増えていた。

154 :
バイトでは既にベテランと呼ばれる立場にいた。
オーナーからの信用は再び取り戻したのさ( з)gドヤ
検品や発注、この頃の経験が後の仕事にも生きた。
やはりバイト経験って大事だね。
ワタナベもがんばり屋だ。
与えられた仕事以上に物事をこなすので可愛がっていた。
こいつも俺と同じ地元の人間だが来年、大学近くに一人暮らしする事になる。
その為、来年の春に職場を去る。
俺が地元を離れてからは連絡が取れなくなった。
コイツにまた会いたいな…。

155 :
我が家の話にはあまり触れていないので簡単に。
親父は相変わらず単身赴任。
母親はほぼ専業主婦。たまにパート。
二人の妹のうち長女は保育資格の取れる短大へ進学した。
次女はまだ中学生。こいつとは年が離れている。
まー、PART.1でこれ以上はあまり話に出ない。
足に使ってたヒロキがあんな事になったんで、
俺は何処かに遠出をする際は実家の車を使用していた。
車種は控えさせて貰うよ。

156 :
とある初春の某日。
今日は一人で街へ出掛けていた。
目的はマリアの誕生日プレゼントを買いに。
一人で出掛けたのには理由があった。
単純である。ビックリさせる為さ。
『10号くらいかなー。』
よく調べてないから大体の予想を立てるしかない。
だってサプライズだから。
昔っから好きなんだよね。
小学生の時、転校する俺にクラスで企画してくれたあのお別れ会。
あの時のドキドキしたようなビックリしたような、
不思議な感謝と感動の気持ち。
プレゼントを決めた時、自然とにやけた顔をしてしまってたと思う。

157 :
部屋で包みを開けたマリアは泣いてしまった。
人生で初めてかな。
指輪を贈ったの。
安物なんだけど、彼女の右手に着けて貰った。
先の事なんかわからない。
ただ、大事にしてるって伝えたかった。
この時の正直な気持ちを形にした。

「ありがとう。」
マリアが泣き顔で言ってくれたのがじーんときた。

158 :
ヒロキの活躍減るんかいなwwちくしょー
そりゃ サプライズで指輪もらったら
泣いてしまうよね・・・
嬉し泣きってやつ

159 :
んーー
このリア充ぶりが、
後に>>1につながるのかぁ……
一体どんな展開が私達を待ち受けているのだろう…
んーー

160 :
おやすみ

161 :
おはようございます。
昨晩から調子が悪い(;>д<)ウゲェ
眼精疲労も少しあるので休憩させて貰います…。
>>158
ヒロキはもう直ぐバイクに乗るよ。はしょるけどー。
>>159
リア充万歳な時期も…ね。
盛者必衰の理をあらわすってヤツですネーサン。
>>160
おやすみありー。

162 :
以下、先バレ。
こー見るとまだまだあるけれど、読み始めたらあっという間かも。
大筋は出来てます。この流れは動きません。
投下するまでは加筆・修正してますんで予想はご自由にドゾ。
PART.1
【意識〜】
【2003年:秋〜】
▼2004年−−−−−−−
【初詣】
【二回目の記念日〜】
【危機感〜】
【ロックバンド〜】
【誤解〜】
【BBS〜】
【○○○〜】
【ちゅら海:なつ〜】
【終わり〜】
【裏切り〜】
【始まり〜】
【12月23日〜】
▼2005年−−−−−−−
【遠距離〜】
【卒業〜】
【確執〜】
【上京〜】
【〜社会人一年目】
…PART.1を振り返る

それでは皆さんおやすみなさい。

163 :
眼精疲労気味なんですか!?
おつかれさまです(汗
ゆっくり休んでください^^
ヒロキはしょるのかww

164 :
また〜り進行でいいですよ
ゆっくり休んで下さい
よくそんなにエピソードがあるなぁ…
○○○が気になるけど…

165 :
いない?

166 :
>>163
こんにちわ!
あのその、このスレはsage進行だそうです〜
余計なことを言ってすみません汗

167 :
こんちゃっす。
皆、レスありがとう。
今日は酒が入るので金〜土くらいに一気に進めます。
>>163
ok。ヒロキ人気だな。
所々で追記しておく!
>>164 >>166
連れの誕生日祝いとかお巡りさんネタとか
まだまだたくさんあるけれどgdgd感が出るんで
アレでも必要最低限のエピソードにしたよー。
>>165
ちょっと休んでたw
支援あり。

PART.1の終盤で俺、嫌われるかもな…
仕方ねぇ(´ω`)

168 :
<<149 <<158 <<163
全部私ですwwすみませんww
PART.1の終盤が気になる・・・
なぜ 嫌われるかも なんだ・・・

169 :
か、華麗にスルーされてる(汗
_/乙(、ン、)_ ごめんナサイ

170 :
嫌いになんてならないぜ。
たぶん俺の方がひどい事やってるからな…
ゆっくりいこうぜ

171 :
あ、皆さん即レスありがとうございます(;・ω・A
話の内容もカミングアウトが続くんで、ちょっと神経質になってまして…。
>>168
書き込んでくれる事に何にも不満は無いですよー。
むしろ感想くれるだけで感謝してます♪
期待を裏切らないよう頑張ります!
>>169
自分の語りスレがここまで荒らされないのは誰のお陰だと思ってるんですか!!
そんな貴女の心遣いが大好きです( ∀)ヒミツダョ
>>170
ありがとよー(*^ー^*)
関東住まいか?
全部話終えたら一杯やりに行こうぜ☆

172 :
>>171
いやぁ、マジで行きたいよ。
ただ、俺は遥か北に住んでいるんでな…。
そう簡単には行けんのだ。すまぬ…。
お前が北の地に来た時には大歓迎するぜ!

173 :
おつ

174 :
なでなでさんへ
>>163です。
違うんですよ!!スルーしてたつもりはなくて(汗
すいませんww許して・・・(華麗だなんて・・・)
(分かりにくくなるので名前つけました^^)

175 :
>>174
いえいえ、気にしないで下さーい ( ・ω・)ノ
あのその、このスレはスレ主さんの希望でsage進行なので〜つ
メ欄にsageと入れて下さると有り難いで〜つ
な、なんかお節介ばはあみたいで、すいません汗
アップルさんかぁ
可愛い名前ですね!

176 :
>>171
そうですよね……
実話って事は、かなり勇気がいりますよね
リアルでもドキドキ!
チャレンジャーやなあw

177 :
>>175
そうなのですかっ!了解しました^^
名前は、目の前にあった
とあるミュージックプレイヤーの会社名です(-_-;)

178 :
>>171
そりゃあリアル話だから神経質になっちゃいますよね;
同い年男さんの言っているように
ゆっくりでいいですので。がんばってください^^

179 :
PART.1
【意識〜】
梅雨が去り初夏を迎えた頃。
マリアの誕生日から少し変わった事がある。
俺は髪を黒くした。
何と言うか…ちょっと大人を目指そうと背伸びした感覚だったと思う。
高校までの抑圧された環境への反抗心が嘘のように、
あれだけ拘っていた金髪を止めた。
黒髪に戻した時、不思議な満足感を感じていた。
「成人式から半年近く経ってやっと成人の自覚を持ったのかねぇ。」
母親にこう言われた覚えがある。
貴女の息子が結婚を意識し始めたんだよ。
とホントの理由はさすがに言えなかったけど。

180 :
マリアにも少し変化があった。
彼女の仕事柄、あからさまに指輪をしては働けない。
毎回出勤の度に外すのだが
「カー君(※)ごめんね(=人=*)」と指輪を外す場に俺が居ると必ず言われる。
それと、今の仕事をもう辞めたいと頻りに言うようになった。
求人誌を見つめてはあーでもないこーでもないと悩む。
付き合って一年ちょいの時期。
少しずつ、少しずつ
お互いに将来の事を話すようになっていった。
※名前をこんな感じで呼ばれてました。
二人とも頭文字の平仮名が一緒なので俺は彼女を呼び捨てでしたが。

181 :
これは別の話。
時期を同じくした頃。
ヒロキは事故によって車を失い免停となっていたのだが
停止期間を終え、車生活から一転
単車に乗るようになっていた。
この年の冬に更正したヒロキとまた連絡を取り合うようになる。
ヒロキとその彼女のミホは一時期別れていた(俺と同じ理由…さ)が、
ずっと連絡を取り合っていたらしい。
ヒロキは立ち直った。
これはミホの努力の賜物。
俺は彼女を尊敬してる。
仕事を辞めてフラフラしていると直ぐに道を踏み外す。
ヒロキから学ばせて貰った。
…のにね。
何年か後に俺も人生における間違いを起こす。
率先してヒロキを救う事をしなかった罰かな。
黒歴史が始まる。

182 :
『後悔の少ない選択を。』
これは俺の座右の銘。
いつ頃からか意識を始めた考え方だ。
思えば大学生時代。
自由度が増した生活を送るうちに
妥協や逃避、安易な決断を数多くしていた。
今となっては
あーすれば良かった
こーすれば良かった
という感じで結局は後悔をしている。
この話を書き留めていることも、選択肢の一つ。
書き終えた時に良かったと思えるようにしたい。
また内容がそれてしまったね。
話を秋に進める。

183 :
PART.1
【2003年:秋〜】
ハロウィンの時期。
モール内にあるかぼちゃの張りぼてをマリアと眺めていた。
白い犬のハロウィングッズにも目が行ってたね。
誕生日の数日前。
二人でプレゼントを選びに出掛けた。
俺は特に欲しい物が無い時期で、今年のプレゼントはマリアに選んで貰う事にした。
彼女は嬉々として言った。
「指輪をあげたい☆」
当時の俺は少しばかりシルバー系のアクセサリーを身に付けていた。
チョーカーやウォレットチェーン等、ブランドを統一させて。
今回、マリアはそれに合わせた指輪を贈りたいと言ってくれた。
しかし…
「マジか。高いぞ?」
マジかは相変わらず口癖であった。

184 :
俺達の付き合い方について
まだ説明をしていない部分を話しておきたい。
会計事
・外食…主にマリア支払い
・遊び事…主に俺支払い
・買い物…各々が支払う
・部屋での食費…主にマリア支払い
・移動時の出費…主にマリア支払い
すまんな。
相手は社会人で稼ぎが全く敵わないんだ。
お金の動き方はこんな感じで、何か買って貰ったりってヤツはイベント時くらい。
貸し借りや支援はお互いにタブーというかしなかった。

185 :
俺の贈った指輪はそんな大した金額では無い。
気持ちを込めれば大丈夫だろうという考えだったから。
でも、マリアが選ぶものは俺が贈った品の3〜4倍の物になる予想。
店へ向かうまでの間は正直な話、指輪より原付でも頼めば良かったと思ってた。
結論からいうと
ゴツいシルバーのリングを贈って貰った。
この年の誕生日はお互いに指輪を贈り合いました。

186 :
ハロウィンの装飾が片付けられた後。
そろそろ冬の足跡を感じる。
寒さに弱いマリアはもう直ぐあまり外出をしなくなる。
この秋は野球観戦に行ったり一泊旅行をしたり
動きやすい時期に色々出掛けた。
俺は相変わらずマリアの休みに合わせ、学校をサボってた。
火曜日は欠かさず出席していたんだが、その他の講義は連れに代返を頼んだり。
こんな事を続けていたら当然の如く単位は落とす。
来年、この生活が変わる事になる。

187 :
皆さんレスありがとう。
お陰様でゆっくり休めましたー。
>>172
北…行った際には旨いもん食いたいね。
逆に都内に来たら教えてくれよー。
なんかこんなやり取りすると○ンセクト○イブに間違えられそうだw
>>173
乙ー。
>>174 >>177-178
俺もりんご派。
話の内容も掘り下げ過ぎると特定が怖いし(>ω<;)
ありがとー。ゆっくり進めます。
>>175-176
フフフ。書き始めてから泣き言…情けないっすわ。
sage進行はあくまでも推奨に止めてます。
強制力なんて★持ちじゃなきゃ無いですもんねー。
さて
切りもいいので仕事へ戻ります。

188 :
>>182
そうですよね・・・
「あーすればよかった」とか
後になって気づくことがあるんですよね^^;
後悔したくないのに・・・。

189 :
○ンセクト○イブ…?
すまん、わからねーw
北はうまいもんだらけよ。俺もそっちに行ったら教えるよ。
どうやって連絡するのかはわからんが…w
>>188
ホントそう…。やらない後悔は後を引きずる…。

190 :
レスさんくすです。
急遽、休みが仕事に変わり…いそいそと出勤準備中(=。=;)
>>188
後になって気付く。
これの回数を出来るだけ減らしたいんですよね。
振り返りながら改めて気付く事が一杯ありました…。
>>189
判りづらいネタでごめんよー。
昨日ニュースでやってた詐欺を行った企業の事です。
ネット等から対象へ近付いて、押し売りを働くらしいよ(・∀・)キヲツケヨォ

191 :
test

192 :
個人的な質問で申し訳ないのですが、
カズマさんはどんな関係のお仕事をされているのですか?

193 :
思い返せば今日ってマリアと出逢った日じゃねーか。
書き始めから時間かかり過ぎたわ…。
>>192
それはPART.3へのネタバレになりますねw
まぁ隠す程の事ないんですが。
今は機械的な肉体労働と
限定的な心のセラピストみたいな仕事をしてます。
今日は後者で外出してます。

194 :
>>193
心のセラピスト……
道理で話し上手なんですね
なんでそんなに爽やかなんだろう……?

195 :
>>189>>190
減らせられれば苦労しないんですけどね(泣
誰か減らし方を教えてくれよ・・・orz
>>193
今日がその日なのですかっ( ̄□ ̄)!

196 :
やっと帰宅しました。
眠いので投下は起きてからにさせて下さいm(._.)mコノトーリ
規制がかからなきゃ【BBS〜】くらいまで一気に出しますね。
>>194
爽やか!?
いやいや、おっさんですよー。
語ってる時だけは若い気持ちに戻ってますけれどw
>>195
マリアと付き合ったのはX日にしてますが29日になります。
書き始めは3月9日。
まぁホワイトデーくらいに全て語りを終える予定だったんです。
ちょうど今の関け(ry…を清算するつもりだったので。
ホワイトデー後まで語りが続いたので答えが書けたし結果オーライかな。
‐語り話について‐
長くなってしまっているのは、思い出して追記を繰り返してるからですね。
現在がPART.3にあたりますので、この3月一杯がスレタイの話になります。
後は…
語りに出てくる◇◇絡みの話を別板用に平行して書き貯めてるので、
これも遅くなっている原因ですね。
この話は内容的に6月前に投下予定。
VIP(もしくはびっぷら)向きなので御披露目の際、こちらにお伝えします。

197 :
なるほど、ニュースからのネタだったのか。見なかったなぁ。
詐欺はいかん。
やっぱりこの年代ってもうおっさんなの?
まだまだ若いつもりなんだけどなぁ。
って、こんなこと言ってる時点でおっさんなのかw

198 :
>>197
若者です(キッパリ

199 :
>>198
あ、ご、ごめんなさい…m(_ _)m
なーんか、このスレに居る人、いい人ばっかりだなぁ。

200 :
200

201 :
おはよう。
よく寝たー。寝過ぎたーw
ぼちぼち投下始めます。
ついでにしっくりくる酉探しもしますんで、
そこはあんまり気にしないで下さいませ。
>>197 >>199
俺もそう思う。
皆に感謝してます。
>>198
あはは…サーセーン(;^_^A
>>200
200おめー☆

202 :
PART.1
【二年目の記念日〜】
新しい年を迎えた。
話は2004年の1月からになる。
今年はマリアも重い腰を上げて初詣に出掛けた。
俺は連れ達と一足先に行っていたから、二度目の初詣になる。
厚着させたら着太りして森久美子みたいになってたね。
爆笑してごめんな。
お互いにおみくじを引いて俺は吉、マリアは大吉。
占いはあまり当てにならない事を知った。

203 :
昨年のクリスマス。
やはり当時はお互いに忙しく当日は会えない。
この年はクリスマス前にケーキを購入してプレゼントを渡し合った。
何を贈ったかなー。
完全に忘れてしまったよ。
一緒に買い物に出掛けた時、俺は黒縁の眼鏡を買って貰った。
コンタクトで目が乾燥するとかしないとか、
そんなやり取りからデザインを選んでくれたね。
眼鏡は翌年から頻繁にかける事になる。
10年後の今でも。俺に息ずいている。
時折、また追記スペックを用意します。

204 :
2月、3月と慌ただしく過ぎ去った。
そう。お互いに忙しかった。
俺も入れ替わりになる職場事情に加え
試験が絡み、そちらへ全力を注いだ。
対するマリアは実家との関係を修復し始めたので、
ちょくちょく帰省をしていた。
自然と直接会う事は減っていたが、
もうそんな事でスレ違う時期ではない。
毎日、メールで簡単な報告をやりあったりで事足りていた。

205 :
「カー君もうち来る?」
実家に帰ったマリアからメールが着た。
「バカ。んな暇ねーよ(泣いてる絵文字)」
「親が彼氏をはやく見てみたいってゆーの。紹介しないのかって(汗の絵文字)」
そうだよな…
長く彼女の部屋で生活を共にしていたが、まだお会いしていない。
『ちょっと不味いかな。』
マリアの離婚歴が頭を過った。
「とにかく試験が終わってから考えさせて。今は無理だ(;人;)」
「そーだよねー。ごめんなさい。試験頑張れよ(拳とハートの絵文字)」

試験の結果はまずまず。
とはいかなかった。

206 :
試験の結果は直ぐに出た。
もう目も当てられない…。
来年、卒業出来るのだろうか。
心配事が出来た。
マリアと二年目の記念日を迎えたが、素直に喜べる状況じゃなかった。
「卒業、かなり難しい…。」
部屋で食事をしながらマリアへ呟く。
「あんまり学校行ってなかったもんね。エッチばっかり(ε<*)」
マリアも苦笑い。
食事中だよ。
「うーん。」
否定が出来ない。
この日も結局、現実から逃避してマリアを抱いて過ごした。

思いもしなかった。
約半年後に別れる事なんて。

207 :
PART.1
【危機感〜】
現実から逃げていられない。
環境を変えよう。
記念日の翌日、俺は一つの提案をした。
学校に集中する為、マリアの部屋へ来ても宿泊はしない。
合鍵を貰ってからは殆どをマリアの部屋で過ごしていた。
これは彼女の希望でもあったから。
その結果、学校から足が遠退く事態になっていた。
この提案はマリアも承諾。
卒業する事を全力で支援してくれた。

「カー君、頑張ってね。」
「やるだけやってみる。」
フラグが発生した。

208 :
少し時を遡る。
俺とヒロキはいくつかのやり取りをしてた。
お互いに親友同士、腹割って話をしよう。
そんな感じで飲みに行く。
縁を戻し、また会うようになっていた。
「俺達、12月に結婚するわ。」
ヒロキが言った。
マジか…とは言わない。
「うん。おめでとう。ミホは良い子だよ、お前には勿体ない。」
足を蹴られた。
「痛っ!おいコラー(`Α´)」
「知ってるわそんなことぁー!」
少し揉める
酒が入るとお互いに短気になり過ぎる
隣の席と店員さんに注意を受けた。
「お前、こんなことばかりしてミホに手を上げたりしてないよな?」
「するか!女は殴らん。」
「どうだかなー…」
さっきより揉めた
次は無いと店主っぽい人に釘を刺された。

209 :
落ち着いた頃、再び真面目な話になった。
「ミホは働いてるだろ?結婚したら主婦になんの?」
「や、仕事は続けたいって。子供はまだ作らんよ。」
「まさかお前に先を越されるとは思わんかったな。」
「俺もだw マリアちゃん、結婚したがってるもんな。お前も早くしてやれよ。」
「まだ早えーよ。学生だぜ?学生結婚は向こうも望んでない。
学校は絶対に卒業しなきゃってな。」
二人してこんな会話をしたり。
この頃はもうヒロキの奇行は無くなって、真面目に働いていた。
少し会わないうちに大人らしくなっていた。

幸せになって欲しかった。

210 :
春からの生活
序盤は真面目一色だったと思う。
そうなるしかなかった。
大学の連れ達の単位数は問題なく、むしろ就活で学校へ来ない。
逆に俺は講義を受けなければいけない。
激しく後悔していた。
学内でぼっちの時間。
泣きそうになる。
昼間にやるマリアとのメールが心の支えだった。
留年なんかしたら…
人間、危機が迫ると本気になれる。
この前期で38単位を取ったった!

211 :
PART.1
【ロックバンド〜】
大学は先述の通り、まぁ何かと頑張っている。
この時期、俺はバイト先の後輩だったワタナベとよく行動していた。
ワタナベとは音楽の趣味が合い、SUM41やインディーズロックのオススメを教えて貰ったりした。
洋楽のメロコア好きな俺に新しい世界を与えてくれた。
俺の人生を変えるロックバンドに出会わせてくれたのもコイツだ。
予定を合わせてライヴにも行ったり、俺が地元を離れるまで頻繁に連絡を取り合っていた。

212 :
ライヴでのエピソード。
俺が好きになったロックバンドはインディーズで、当時の地元での知名度は低かった。
その為、遠征で来てくれた時はまだ200人がやっと入れるような小さなハコでのライヴ。
もちろん俺は最前列で右手を上げたい!
身体が大きかった事もあり、後ろからどんどん前に進める事が出来た。
ワタナベも行動に付いてきた。
一番前に来た。そこで気が付く。
モッシュゾーンに小柄な女の子が居るのは頂けない。
男でもたまに死ぬかもと思う時があるのに…。
少し考えたがその子の後ろ側で待機した。

213 :
『痴漢じゃねーぞ…。』
こちらを振り返られた時に思った。
バンドメンバーが出てきた。
歓声が上がり俺もテンションが上昇する。
実はライヴ開始前、ちょうどコンビニから出てきた
ヴォーカルのHさんを見付けて握手と円陣を組ませて貰っていた。
※めちゃくちゃ嬉しかったんだぜー!!!
演奏開始と共に人の波が押し寄せてくる。
前から4〜5列は押し合い状態。
今日もキツいなと思ったら、やはり前の女の子も苦しそう。
『自業自得だバカ。』と思ったが放っておけない。
後ろの方で何人かがダイブを始めた。
俺は咄嗟に女の子の後ろから彼女を囲うように手摺を掴んだ。

214 :
彼女はエッて顔をしてこちらを振り向いた。
何て言おう…
考えた結果「大丈夫?」とだけ言った。
といってもおかしな体勢だw
俺は誤解をされないか心配になった。
次の瞬間、ダイブ中の男の足が俺の後頭部を蹴った。
これには普通にふらついた。
女の子が小さく悲鳴を上げた。

215 :
取り敢えずこの曲が終わるまではこのままでいた。
曲が終わった後、少しだけ休憩があった。
HさんのMCトークだ。
この時、俺は彼女の隣に移った。
今は彼女が俺の心配をしているw
「背が高い人ってよく被害に遇いますよね。」
笑われた。
俺はあんまり女の子が最前列に居るもんじゃないよって話をしたと思う。
とにかく変な誤解を受けなくて良かった。
その後はライヴに最後まで集中した。
やっぱりサイコーだ。

216 :
ライヴの後、彼女と少し話をした。
まだ10代。俺と同じ地元住まい。
バンドを知った切っ掛けは俺と同じで知り合いから教えてもらい、
後はHPでライヴ情報を調べたのだと。
行動力があるなー。
素直に感心した。
連絡先を聞かれた。
でも右手の指輪を見せて断った。
「彼女持ちか…残念(`ε´)」
と言われて軽いキスをされた。

こういうのってグルーピーっていうのかな。
コワイね。

217 :
西が定まらぬ…
メシ落ち、また夜に投下します。

218 :
おぉ、まさに俺と同じような青春を過ごしてるじゃないか!
そのバンド誰だろうなぁ、まだやってるのかな? ボーカルがHさんか…
俺は未だに年間何本もいろんなライブ行ってるよ。

219 :
>>213
優しいんですね〜

220 :
モテそうだもんなあ
こんな感想に2レスも使ってすいません(汗)

221 :
同い年男さんもそうみたいだけど、
リア充の若者の青春ってこういう風なんだ……
知らな過ぎる世界に呆然(笑)

222 :
PART.1
【BBS〜】
ライヴでの出来事はマリアには話せない。
が、話してしまった。
マリアはにこやかに笑う。
「そんな事言われてアタシが嫌いになると思った?
カー君、黒髪になってから大人っぽくなったしね。
ただ、あんまり女の子に優しくしちゃ駄目だよ。」
さっすが現役キャバ嬢だわ。
器がでかい。
コイツが彼女で良かった。
話してスッキリした。

223 :
この頃、俺の日常生活に欠かせないモノ
彼女 >音楽 >お金 > 友人 >家族 >携帯電話>>>学校(辛うじて入るw)
リアルな優先順位はこんな感じ。
家族が割りと低くて申し訳無いが、正直に書くよ。
リア充ってこういうものさ。
マリアと会わない日が続くと、自然と俺の空いた時間は音楽で埋められた。
ますますあのバンドにハマる。
ライヴの時に知ったHPにアクセスしてみた。

224 :
メンバーのBiographyやDiscography、Diary等々を見る。
千葉県出身の4人組
この時期までに4枚のアルバムをリリース
日記に他バンドとの絡みがあって面白い
知らない事を知るのって楽しいね。
ワタナベも知らないだろーなって情報を得た事に
一頻り満足していた。

ふと気になる。
画面左下、スクロールして最下部。
BBSって掲示板の事だよな?
クリックした。
この時から俺の人生が大きく変わる。

225 :
以上で【BBS〜】まで終わりです。
PART.1も終盤に入ります。
伏線がいくつかあるけれど、何か質問あったら答えますね。
>>218
ライヴはいいよねー。
俺って声が大きいからメンバーに伝わるのよw
どんなバンドを追っ掛けてたか俺が気になる。
>>219-221
どうぞ雑談なんかに使っちゃって下さい♪
スレ主として許可します(´ω`)b

226 :
>>224
B・・・BBSクリックで
人生が大きく変わる・・・(((゜□゜;)))
続きが気になるなぁ(汗) 俺( ∀)さんの話し方が
上手すぎるんだよ、もう。。。

227 :
やってしまったーーーーっ!!
>>226は私です(泣
ごめんなさい・・・
もうしません(泣)すみません;

228 :
>>226-227
アップルさん面白いよ( ∀)ニヒ
怒ってませんから気にしないでw
先述の話だけどsage入力の方が好きなだけで
sage入力が無いことが嫌いって訳じゃないんです。

229 :
>>228
やりたくてやったんじゃないんです(泣
ほんとにすみません(泣
ドジダメ女は出直してきます・・・orz

230 :
>>226
ですよね!
話し方が上手ですよね!
sage強制みたいな余計なことを言ってしまい、私もごめんなさい(汗)
アップルさ〜ん

231 :
>>230
わっ、女神様が現れたΣ( ̄□ ̄)!!
なでなでさ〜ん
よし、出直すのは明日にしよう。

232 :
>>227
ドンマイ(笑)
>>221
青春にも色々あると思いますが、熱中できるものがあったことは
ラッキーだなぁと思います。
>>225
ヒントで誰かわかったよ。あのバンドだな。
俺も昔はメロコア小僧だったよ。ハイスタ・ハスキン・ブラフマンetc
今も好きだけどね。
昔からずーっと。通ってるライブはeastern youthと怒髪天かな。
まさかこのスレでこんな話ができるとは思わなかった(笑)

233 :
おはです。
誉めてくれても何も出せませんよー。
>>229 >>231
癒されるやりとりですわー(^-^)
>>230
お粗末様です。
本日、○○○を投下します。
今までに一度だけ出している記述ですのでよかったら当ててみて下さい♪
>>231
音楽雑談やりたいね。
当時と現在でまた少し趣向が変わったし、その辺も含めてさ。
それじゃ夜までお待ち下さいませ。

234 :
>>233
いいね、音楽雑談! やっぱ首都を侵略しに行くしかないか(笑)
なんか最初は無理して2chぽい書き込み方してたんだけど、ガラじゃないので
やめました。wとか個人的に苦手なんだわ(笑)
BBSか。俺もとあるBBSにちょっとした思い出があるよ。
とことん同じようなレールだな…

235 :
>>234
マジか!?(∀ )
今更語りのレールを捏造出来ないぞw
年内は首都に居るよ。
会えたら嬉しいなー。

236 :
>>235
捏造(笑) ありのままを書いてくれ。
俺のはホントにちょっとした思い出だから、内容までかぶる事は無いだろう。
年内か…。もし行く機会があればホントに連絡するよ。
その時はこのスレを有効活用させてもらおう。

237 :
>>236
ありのまま書いてくよ。
語りの最後に少し考えがあってね。
書き込みの一つ一つ、無駄にしないよう話を紡いでいきます。

238 :
おや

239 :
PART.1
【アイコ〜】
画面が切り替わる。
たくさんのコメントが出てきた。
『ライヴレポか。』
掲示板には各地のライヴの感想が載っていた。
この間参加したライヴも誰かがレポを書いてる。
やっぱり各地で微妙にセットリストが違うんだね。
ライヴ前に流していた曲が何なのか、話題になっていた。
英語の歌詞だったから俺も洋楽だとは思っていたけど。
Weezer
YELLOWCARD
また新しくバンドを知った。
今もたまに聴く。
耳に残る曲調がたまんない。

240 :
他にも色々な書き込みがある。
地方遠征を募るスレだったり雑談スレと様々だ。
当時、2ちゃんはおろかBBSの利用をした事がなかった俺。
※大学でPCを使ってたのに…orz
ネット初心者丸出しで書き込みを追っていた。
俺も書き込んでみたいな…悪い虫が囁く。
雑談板にて参加レポや仲間探し的なコメントを打った。
しかし
ここで問題が発生する。
俺はBBS利用の超初心者だった。
アドレス欄に自分のアドレスを正直に入力してしまったんだよ…。

241 :
勿論、書き込みを削除する事は可能だった。
でも当時はその知識を持ち合わせていなかったんだよね。
当然のごとく冷やかしや迷惑メールがたくさん着てしまった。
ネットって超怖えー((T∞T))って21歳にして初めて思った。
ホント遅過ぎたよ。
「お前ばっかじゃねーの」
「エッチなサイト紹介します」
「楽しかったよねー。」
「ーーーー英語ーーーー」
「何処で参加してたのー?」
「女性の方ですかー?」
止めてくれって思いながらも何件かのメールに目がいく。
まともな人も…居るね。
まともな数件にだけ返信をし、何件か返事が返ってきた。
その内の1人とその後、頻繁にメールのやり取りをする事になる。
名前はアイコといった。

242 :
アイコに掲示板の使い方や簡単な注意を教えてもらう。
書き込みを削除出来て、やっとメールが来なくなりホッとした。
俺は彼女に感謝しまくったよ。
「駄目だよ、アドレスを正直に入れちゃ。」
「スミマセン…。
ホント色々教えてくれてありがとうございました。」
「たぶん、そういった目にあったことないんじゃないかと思ってね。」
こんなやり取りをメールで行った。
彼女は俺より3つ年上のバンドの追っ掛けだった。
頻繁にライヴに行くような音楽中毒者。
ワタナベ以上の音楽の師匠との出会いを果たした。

243 :
アイコから邦楽ロックの存在を教えて貰う。
この頃、メジャーどころや沖縄出身のバンドが全盛期の時代。
俺も音楽の好き嫌いがあって、メジャーやアイドル、V系から遠ざかっていたので
まだ認知度の低いバンドばっかり聴いていた。
フジが特に気に入ってた。
志村さん、何故亡くなっちゃったんだよ…。

244 :
当時は女性としてみるより仲の良い友達って感覚。
アイコに対してそれ以上の気持ちは無かった。
教えて貰った音楽は出来るだけ直ぐに探しに行った。
「師匠、いい曲でしたわー。」
※アイコは他の追っ掛け仲間からも師匠と呼ばれているw
「でしょ?ライヴで聴くのはまた格別だよ。」
こんなやり取りを続けていた。
俺が連れ達やマリアとカラオケに行った時。
皆の知らない歌を選曲するので不思議がる。
でも、いい歌だねーと言って貰えたりで自分の事のように嬉しかった。
こういった事を繰り返す内に、アイコの事が気になり始めていた。

245 :
とはいえやり取りはメールのみ。
顔も知らなければどんな仕事をしているかも聞いてない。
聞いてみるか。
思ったら直ぐに行動した。
簡単に教えてくれた。
そうは言っても連絡を取り始めて一ヶ月くらいは経った時期。
俺も異性を感じさせないメールを送り続けてた。
アイコも警戒心が無くなっていたんだろうね。
彼女は関西在住。
普段はアパレル、休みはほぼ音楽に関した外出をする生粋のジャンキー。
男は居ない。
アイコの名前の由来は彼女が昔からファンということと、
前髪ばっつんの写メが届いたから。
可愛いじゃん。
ちょっと嬉しかった。

246 :
>>238
おやー( ∀)/

247 :
wow...女性登場か; しかもアドレスを書いてしまうだなんて…
まぁ、超初心者にはありうる話だなww
私も初心者だけど(笑
>>245
あ…怪しい雰囲気…(汗
誰か、気のせいだと言ってくr((殴

248 :
懐かしの思い出のアルバムを引っ張り出し、
携帯音楽プレイヤーに落とし、それを聴きながら、
居酒屋で独り飲み中…
この先どんな展開になろうが、
それはお前の人生だ。
後悔の無い決断をしているのなら、
何も問題は無いはずだ。
酔うと、よりおっさんになっちゃうなぁ…

249 :
>>248
まだまだ若者です(キッパリ

250 :
PART.2
【不意〜】



なんつって。
冗談はさておき
俺の人生にとって一番しんどい心情を書き出している回でして
先程までうんうん唸っていました。
ちょっと投下はリタイアします。
ごめんなさい。
なでなでさん
同い年男さん
アップルさん
名無しの方々
たぶんいらっしゃるROMの方々
いつも見てくれていて本当にありがとうございます。
29日はマリアとの記念日です。
なので本日28日中に話にケジメを付けたいと思います。
長くなりますが今晩のエピソードをお待ち下さい。
失礼します。

251 :
>>249
ご、ごめんなさいm(_ _)m
>>250
がんばれ。

252 :
>>250
うなされてまで…
しかと見届けますぞよ!
頑張って下され!

253 :
>>250
がんばってください^^
待ってます。。。

254 :
>>251
>>252
ありがとうございます。
書き込み見てると頑張れます。
昨夜の【不意〜】に凄いエネルギーを消費してしまって…
俺の人生の中の蝕のようなものです。
悔しくて悔しくて、書きながら泣いたのは初めてでした。
最近は特にのんびりしていて申し訳ありません。
以下、進捗状況(バレ)
PART.1
【19歳〜アイコ】←投下済
【ちゅら海:なつ〜社会人一年目】
↑終盤です
PART.2
序盤【新生活〜幸せ?】
↑【不意〜】を含め今この辺りを加筆中
中盤【再挑戦〜病】
終盤【奇行〜離別】
PART.3
最終章【再起〜3月9日〜】
↑昨年の12月からの話
最近、追記事項が増えました
…と、ここまで書いたところでアップルさんのレスに気が付いたw
>>253
ありがとう。
頑張ります。

255 :
>>254
にゃっΣ( ̄□ ̄)!!
そこで気がついたんかいww
気づいてくれてよかった(汗

256 :
PART.1
【ちゅら海:なつ〜】
これは夏の終わり。
俺は連れと沖縄旅行に行った。
実は前々から一度は行っておこうと思って、三回生の頃から計画を立てていた。
宿泊先は大学の連れの家。お世話になります。
コイツの名前はセキとしておく。
電話口でセキが言った。
「てか、台風が留まってるから出発遅れるな。
これじゃ二泊しか出来ねーよ(-o-)y-~」
「マジか。でも…日程変えられないな。仕方ねぇ…(・ω・;)」
残念だ。
遠くの空に黒い雲が見える。
この年は台風の当たり年。
例年より多かったのを覚えている。
出発予定日まで台風が上陸していて、旅行初日の便が欠航するみたいだ。
この旅行の前から身の回りでトラブルが続いていた。
その殆どは人的なトラブルだった。

257 :
先ずは計画からのけ者にされた人物A。
ヒロキだ。
旅行の計画を話した時はあまり乗り気じゃ無かったんだ。
だから放っといて計画を進めた。
まぁ仲間内で乗り気じゃ無かったのはヒロキだけじゃなかったけど。
ただ行き先を沖縄にしたと伝えたところ、コイツは態度を一変させた。
「俺も行きたい!まだ行ける?」
「(ちょっと焦った後)んー、時期は9月の頭になったんだけど。」
「えっ、お前ら夏休み終わってんじゃん。」
「いやいや、普通に9月の半ば迄あんぞ。」
俺の大学は8月と9月がメインの夏休みである。

258 :
ヒロキは社会人。
盆くらいしかまとまった休みがない。
この時点で断念となった。
結果。旅行の直前までブーたれてた。

さて。
一番問題の人物Bが登場する。
マリアだ。
場所は彼女の部屋。
ちょこちょこ出入りをしてたけど、今日は久し振りに泊まる予定の日。
食事の後、沖縄旅行の話を切り出した。
連れの家に泊まらせてもらうから、今回は連れてけない。ごめんな。
一頻り説明を進めていく。
静かに彼女の反撃が始まった…

259 :
「何で一緒に居る時間が減ったのに遊びに行く時間を作るのかな?
カー君にとってあたしは何?」
穏やかな口調だが怒りが込められている。
TVを点けていた。
バラエティー番組だったと思うけど、ピリピリとした部屋の空気を変えることは無かった。
「ごめんって。でも今年行けなかったら来年からなんて絶対無理だし。」
卒業して働き始める。
俺は前向きな意見だと思った。

これが地雷だった。

260 :
マリアの語気が荒くなる。
「じゃあ次回は?今年行けなかったら無理なんでしょ?ホーント自分勝手だよね。」
俺も苛々し始めた。
「いつもいつもいつもいつも。自分勝手。
あたしだって都合の悪い時だってあるし、我が儘だって言う。
だからそういうのは我慢してたけど。」
「………。」
黙って聞いた。
マリアは更に声を張り上げる。
「学校だってそう。真面目に行っておけば良かったじゃない。
四回生の今の時期なんて普通は就活でしょ。」
でも…もう少しで切れそうだ
「最近だってそう。一緒に居る時も携帯を気にしてて。」
「あたし…見ちゃったんだからね。」

俺の心臓の鼓動が変わる
止まりそうだった

261 :
「…誰よ。楽しそうにメールしてさ。」
小さい声だった。
マリアは既に涙を流している。
「何?新しい彼女なの?」
じっとこちらを見つめていた。
「いや『違うよ』…友達だよ……。」
目を直視出来なかった。
衝撃を受けて声も絶え絶えになる。
視線の力強さに俺は狼狽した。
この時の事をハッキリと覚えてはいない。
ただ必死に誤解を解こうと話した。
天然なんて間違いだった。
恐ろしく鋭い。
でも本当に違うんだ。
俺の彼女はお前なんだよ。
言い訳がましかったが辛抱強く弁解した。
でも結局、マリアの機嫌は直せなかった。
それから約二週間後。
後味の悪い気持ちが残ったまま旅行の日を迎えた。
ちょうどこんな天気のように。
今日に至るまでマリアから一切のメールの返事は返って来なかった。

262 :
沖縄へ上陸。
空港がちっちゃい。
空から見掛けた基地のデカさでそう感じた。
天候は曇り。
まぁ暑過ぎず良かったかな。
到着した事だし一応、メールを打つ。
「沖縄に到着!これから荷物置きにセキの実家へ向かいます。」
セキの家に着く頃になってもマリアからの返信は来なかった。
せっかく沖縄に来たのにな。
ため息が出る…。

移動途中、携帯の受信ランプが小さく光っていた。

263 :
国際通り。
市街地の繁華街になる。
ふっつーにおっちゃん達が道に座り込んで酒を飲んでいたw
おい!?いいのか沖縄!!?
俺は衝撃を受けたよ。
何となく風土からかな。
自由な雰囲気を感じる。
場所によっては戦争の歴史を感じさせる土地ではあったが、
住んでいる人達に穏やかな活気を感じた。
将来住んでもいいかな。
そういった印象が今も残ってる。

264 :
旅行初日。夜。
繁華街にて酒を煽る。
「ぜんーっぜん連絡返さないんだぜ!!」
半ばやけ酒になっていた俺。
セキにマリアへの愚痴や不満を爆発させていた。
※マジで申し訳ない
ほとほと困り果てていたセキだが、気を使ってくれて
途中で美味しい郷土料理のお店へ移動。
苦い印象しか無かったゴーヤチャンプルがこんなに旨いとは!
ラフテーもイケる!
お酒も美味しーい♪
調子に乗って泡盛(古酒)も頂くが、ここで俺死亡…全部リバースした。
楽しい時間はあっという間。
明日は海に行く予定だったので早目に帰宅する事に。
セキ。
帰りに肩貸してくれてありがとな。
部屋で寝ゲ○してしまってごめんな。

265 :
旅行二日目。朝。
すっぱい一日の始まりだ。
朝から寝○ロの片付けからスタート。
着替えと洗濯で少しばかり時間のロスがあったが、
国道を車でぶっとばし一路ちゅら海へ。
本当は三泊四日の予定で、沖縄にある美ら海水族館へも行く予定だったんだ。
でも台風の影響で一泊減る事に。
仕方がなく二日目は海で力一杯遊ぶことにした。
ホテル前にあるプライベートビーチが今回の目的地。
到着したらもう昼過ぎになっていた。
すっげー綺麗。
ホント、画像を載せたいくらいの透き通った海だ。
サクッとタコライスを食べていざ海へー
シューンッ
あれ?
海の中を高速で何かが横切った。
セキ曰く。
「あ。うみへび。大丈夫、滅多に襲われんし。」
いやいやいや…(゚Δ゚;)

266 :
最初はビクビクして海に入ってた俺。
でも次第に気にならなくなっていた。
20m〜30m先では水着の女の子達が普通に游いでたから。
時折セキと潜って彼女達に近付いては
「よー見えん…けどCかDはあんじゃね?」
「うーん。いやEっぽい。」
「マジか!もっかい行こうぜ!」
…男ってこんなもんさ。
最終的には女の子達とも仲良くなって
セキの地元の後輩って事が判明した。
あー…明日には帰るのか。
夕方になりそんな事を思ってた。

267 :
身体がピリピリする。
俺もセキも真っ赤に日焼けしていた。
女の子達は普通なのに…。
※沖縄へ行った際、日焼け止めは忘れずに
今晩はセキのご家族と夕飯をご馳走になる。
肉、魚、酒…うぉーこれぞ沖縄って感じだ。
親父さんもお袋さんも酒が強い。
ちょくちょく飲んだ振りしてかわしていたがやっぱり吐いた。
今夜も酸っぱかったぜ…。

268 :
沖縄の海で撮った写真はメールで色んな人に送った。
ヒロキからは
「溺れてしまえ。」
大学の連れは
「いいなー。行けばよかったわ。」
「お土産は泡盛ね。」
家族からは
「兄、お土産はー?」
「カズマ、お土産お願いね。」
「あそこに見える線は何だ?」←うみへびw
まともな返信が無かった。
ただ、マリアからやっと返信があった。
「綺麗だね。今度は連れてって欲しいな。」
俺は少し罪悪感を感じていた。
旅行に来てからずっと、必ず返信をくれているアイコとのやり取りに。
「おっ、着いたねー。楽しんでこいよ♪」
「飲み過ぎ(笑)明日寝坊しないようにね。」
「綺麗ー!エメラルドグリーンじゃん。素敵ー☆」
「明日帰るのか。彼女さんへお土産忘れないようにね。」
沸き上がってくる気持ちを否定しようとしていた。

269 :
旅行は楽しかった。
最終日、ギリギリまでお土産を探す。
大体はこっちにしか売っていない食べ物。
ミミガーって…豚の顔まんまのを発見。
いくつか買った。皆をビックリさせよー。
マリアへも食べ物にしよっかな。
ちんすこう。ベタだけど選ぶ。
豚足。食べるかな?
何だかんだ持ってきた所持金を使い果たすくらい購入。
空港ではソーキそばを食べた。
ホント楽しかったな。
セキ。ありがとよ。
またお前の実家にお邪魔したいよ。
あと今度こそ美ら海水族館にも行きたい!
沖縄旅行の収穫。
思い出GETと再び地黒に戻った事かな。

270 :
ちょっと長いエピソードが終わりました。
途中で規制がかかって書き込めず…。
また時間をおいてから投下してきます。
>>255
書き込みしてる間にレスが追加されたみたいでした。
書スイッチを押す前に気付けてよかったッス。

271 :
いいなぁ〜沖縄〜
うみへびって…(笑
ミミガーww豚の顔か(笑)知ってる知ってるww
>>270
気付いてくれてよかったッス。

272 :
>>271
( ∀)b
これから投下を再開します。
一エピソードが10レス以上あるので、途中で規制が入り止まると思います。
出来たらエピソードが終るまで見守ってて下さい。

273 :
PART.1
【終わり〜】
地元へ帰ってきた。
空港から地下鉄へ乗り換える。
ようやく涼しい車内。
腰掛けて落ち着く。
塞がった両手が一時、解放された。
俺は携帯電話を取り出した。
帰りの飛行機に乗る前、マリアへメールを送る。
「今日、部屋に行こうと思うけど大丈夫?」
約2週間、会いもしなかったし連絡も途絶えていた。
少し身構えて送ったメールだった。
返信が着ていた。
届いた時刻は大体一時間前くらい。
「今夜は仕事だから、明日の朝なら大丈夫かな。部屋に泊まってくれてていいよ。」
時刻は20時を回ったくらい。
返事を送る。
旅行から帰って直ぐにマリアの部屋へ向かった。
大事な話がある。

274 :
思えばもう2週間以上も訪れていない。
俺以外の男物があったらどうしよう…失礼な事を思う。
マリアの部屋に向かう途中、道で割れた風鈴を見付けた。
何処からか落ちたのかな?
俺が地元を離れている間に台風が上陸していたらしかった。
荷物が重い。
両手に大量にぶら下げた土産。
紙袋の紐が手に食い込む。
買い過ぎた…。
マンションに到着。
管理室に軽く会釈をしエレベーターへ。
俺は6階のスイッチを押した。

275 :
「ただいま。」
玄関扉を開け照明のスイッチを入れる。
無人の部屋に入り俺は独り言を言った。
もう21時半。マリアは仕事へ行っている。
久し振りの彼女の部屋だ。
女性特有の匂いが残る。
軽く見渡すが、特に変わった様子は無い。
俺の部屋着が分かりやすく畳んであったくらいかな。
部屋の電話台にお揃いで合わせたネックレスと指輪が置いてある。
それと少し香る匂い。
気になったのはこれくらい。
手と顔を洗いリビングへ座り込む。
そのうちに大の字になった。
ようやく疲れが出てきたのか、俺はそのまま眠ってしまった。

276 :
夜も未明。
俺は部屋の中の異変に気が付かなかった。
柔らかい感触とアルコールの匂い。
うっすら目を開けると、マリアが俺にキスをしていた。
暫し無言で唇を交わし合う。
「おかえり。」
「あぁ。おかえり。」
「そこはただいまでしょ(笑)」
いつもみたいなやり取りだ。
マリアは嬉しそうに身を起こした。
「酒くさ…。」
「あはは、ソレひどーい。」
マリアの機嫌は頗る良かったかな。

277 :
俺の身体にはタオルケットが掛けられていた。
「いつ帰ったの?」
「30分くらい前かなー。ありゃ、寝てるって思って。」
俺も身を起こす。
「そか…悪ぃ。電気点けたままだったわ。」
「それより風邪引くよ。まだならお風呂入りなよ。
てかー、日焼けしたね(笑)」
確かに。
一晩経ったら真っ黒になっていた。
ピリピリした痛みが続く。
「風呂はいいや…。あ、これ。」
土産をマリアへ渡す。
興味津々に紙袋を開くマリア。
俺は一つの狙いがあった。
「きゃっ!?」
マリアが悲鳴を上げる。
袋を開いた彼女の目には湾曲した豚の顔が一番先に映った筈だ。
狙い通り。俺はほくそ笑んだ。

278 :
「何これー…」
マリアの反応は冷やかだ。
俺はこれで皆を驚かす。
彼女は最初の犠牲者だった。
少し談話をする。
沖縄の海や文化遺産、心霊スポットの話。
楽しそうに聞いてくれた。
マリアを風呂へ促す。
「ゴメンね。今生理中なんだ。出来ないよ?」
俺は笑って彼女を風呂へ勧めた。
今日はそのつもりで来てないんだ。
彼女が入浴を終えてリビングに戻る。
時刻は5時になろうかという時間。
眠たそうなマリアだったが話があると呼び掛ける。
怪訝な表情で傍に来た。
俺はこの数日間、ずっと考えていた思いを伝えた。

279 :
マリアから口を開いた。
「…やっぱり怒ってる?」
返事を返して来なかったこと。
「そりゃまーね。」
俺は気の無い返事を返した。
確かに気にはなっていた。
「でも、もうそれはいいんだ。俺が悪かったんだし。」
「ゴメンナサイ…。」
本題に入る。
「ただ、伝えなきゃいけないと思って。」
マリアは不安な表情をした。
「伝えなきゃって…?何?」

俺の心音は思いの外、静かだった。
「他に気になっている人が居る。」
「勝手な事を言っているのは認める。俺と別れて欲しい。」

280 :
マリアは突然の言葉に理解が出来なかったんだろう。
俺はもう一度言った。
「別れて欲しい。」
「え、何?ワケわからない。どーして?」
マリアは力無く言った。
付き合ってからもう直ぐ2年半。
夏の終わりの事だった。
俺は別れを切り出した。
今度は頭を下げて言った。
「俺と別れて下さい。」
マリアは何で、何でとしか言わない。
俺は頭を下げたままじっと黙った。
その内にマリアが近付く。
抱き抱えられる。
「どうして?どうしてよ?カー君、ちゃんと答えて。」
悲鳴のような泣き声が上がる。
俺は伝える言葉を探していた。

281 :
長い時間が過ぎたような感覚だった。
言葉が見付からない。
目の前で泣き崩れ嗚咽を漏らすマリア。
見ていられなかった。
理由はハッキリとしている。
俺は未だメールでしか繋がりのないアイコに恋をしていた。
ただ、この事実をどう伝えたらいいのか。
悩んだ末の見切り発車な告白だった。
この少ない言葉でマリアが納得出来る筈はない。
俺を強く抱き締め、更にわんわん泣き続けていた。
胸が痛む。

282 :
つくづく自分の身勝手さに辟易する。
不甲斐なくも思う。
「嫌だよ…別れるなんて言わないで……。」
小さな声だった。掠れていた。
だが力強く聞こえた。
俺も答えだけは力強く言った。
「もう決めたんだ。」
「最後まで自分勝手でごめん。」
俺はマリアの身体を引き離し立ち上がった。
「やっ…」
マリアが小さく声を上げる。
荷物まで行き両手に抱えた。
そのまま玄関へ向かう。
マリアは立ち上がれなかった。
声にならない声で泣いている。
電話台の前を通り過ぎる。
そこへはマリアのネックレスと指輪と共に、俺のネックレスと指輪を置いていた。
もう、ここへ来る事も最後だな。
そのまま振り返らず玄関へ向かい
俺は部屋を出た。

283 :
それから二時間あまり過ぎた頃。
俺は自宅へ戻っていた。
携帯が鳴り続けている。
マナーモードにしていたので、真横で震える携帯を眺めていた。
動きが止まってから携帯を開く。
マリアからは一件の着信。
残りは全てヒロキとミホからだった。
メールも20件くらい着ている。開く。
内容をひとまとめにすると三人共が「電話に出ろ。」
そんなところだ。
話してしまったな。
後悔と虚無感が生まれる。
満足感は全く無かった。

284 :
更に一時間後。
俺は携帯の電源を切っていた。
8時になった頃、自宅の電話が鳴る。
受話器を取ったのは妹だった。
「兄ー。ヒロキさーん。」
あっちゃ…自宅へかけてきやがった。
寝た振りをしたが、妹は部屋に入りしつこく起こそうとする。
抵抗は失敗した。
受話器を受け取り
「もしも…」
「ころすぁぞコラー!!!!さっさ出ろやっ!!!!!」
怒りはごもっともだ。
「う…ん。悪い。」
「お前、何考えてんだ!?話によっちゃRぞ?」
「笑えねえよ。俺達の問題だろ?お前は関係な…」
「殺したるから待っとけや…今から行くわ。」
直後にインターホンが鳴った。

あー…
終わった
俺は全てを諦めた

285 :
ふぅ…。
次はもっと重たい内容になるので一旦落ちます。

286 :
おつ

287 :
>>286
乙ー。
仕事へ行きます。
途中まで投下再開。

288 :
PART.1
【裏切り〜】
場所はファミレスになる。
自宅からヒロキとミホに拉致られた俺はミホの車で移動した。
運転席にミホ。
後部座席に俺とヒロキ。
既にこの時点で俺はボロボロにされていた。
そう。肉体的にも精神的にも。
今でも黒い歴史の一つになる。
店内に入った時の好奇の視線が忘れられない。
俺の左目上部は大きく腫れ上がり、口元も切り、着ていたTシャツはビリビリに破れていた。
ヒロキが言う。
「悪かったな、やり過ぎた。まぁ飯食えよ。」
ミホが言う。
「理由が理由だし、言い出し難いのはわかるけど。
大事な事を何も伝えられていないマリアが可哀想。
今はカズマ(※)に同情出来ないよ。」
「着替えさせてくれ…。」
俺は店で用意してもらった氷袋を左目に当てていた。
※ミホと俺は名前で呼び合う仲。
実は彼女は主要登場人物の隠れた一人なのです。

289 :
この年の12月。この二人は結婚する。
お似合いだと思った。
この時期の二人の掛け合いは既に夫婦だった。
「マリアにどう説明するかだよ。私はカズマから話すしかないと思うな。」
「でもな…。コイツがこうなったら、正直復縁は出来ないぞ?
話の場をつくるのも酷ってもんだ。」
「納得させるにはカズマから話すしかないって。」
「そーなんだよな。」

俺抜きで会話が進む。
痛い。眠たい。帰りたい。
ヘタレな俺はそんな事を思っていた。

290 :
自宅から出て、この時まで一時間か二時間くらい。
一度俺の部屋で口論をした。
部屋に二人を上げる。
俺は仕方がなく、別れる理由を詳細に話すことにした。
話を聞き、呆れるミホ。
ヒロキと口論になり、そこで殴られたり服を破かれた。
着替えも出来ずそのまま部屋を連れ出され今に至る。
車内で
「はぁー。意味わかんない。」
ミホが叫ぶ。苛々がわかる。
まぁ最もだ。
理解して貰えないだろう。
「消そうか?その娘の連絡先。」
「…止めてくれ。そんな事をしても気持ちは変わらない。」
ヒロキはちんすこうを食べながら言った。
「相手はお前の事が好きなのか?」
わからない。
「…友達だと思ってるぐらいじゃないか、な。」
車内で大体の話は済ませていた。

291 :
俺が二人から解放されたのは15時頃だった。
水掛け論で話は平行線。
別れ際に
「元に戻らなかったら式には呼ばねーぞ。」
こんな釘を刺された。
二人から感じる善意の気持ちも、この時は俺を苦しめた。
気持ちは固まっている。それなりに悩んだんだ。
式には行けないんだろうな。
この日から数日。
今度は俺が、誰からの連絡にも返信をしなかった。
気晴らしに働くバイトの時間だけが唯一、安らげた。

292 :
旅行に行った週も明け、もう直ぐ大学も再開する。
俺は大学の連れとの連絡は取るようにした。
ヒロキやミホ、そしてマリアからの連絡はやがて途絶えた。
連絡が収まるまでの間、俺はアイコとの連絡も絶っていた。
大学が再開した頃、初めてメールを返した。
「ヤッホー、元気してる?」
再開に相応しく陽気な内容にした。
直ぐに返事が着た。
「久し振りー!全然連絡が返って来ないし心配したよー(泣)」
何か微笑ましかった。
ここ数日のしんどい気持ちが薄らいだ。

293 :
数件、とりとめのないやり取りをした後
俺は近況報告をした。
‐彼女と別れたんだ‐
アイコは驚いた。
何で?どうして?
あの時と似たような疑問が返って来たので、不意にマリアを思い出した。
‐他に気になる人が出来て‐
『君の事だよ』
‐中途半端な気持ちじゃいけないなと思って‐
『俺の勝手な気持ちだよ』
俺の想いは隠して状況を報告した。

294 :
アイコはこう言う。
「ちゃんと説明しないまま、一方的に振ったんでしょ?それなら彼女さんはまだ別れていないと思ってるよ。
それこそ中途半端な状態じゃない。しっかり伝えなきゃ。」
俺はまともな言葉を返せなかった。
「それと。今はまだ仲直りするチャンスだよ。もう一度、ちゃんと会ってから決めなさい。」
年上の冷静な意見だな、と感じた。
また俺の罪悪感が蘇る。
自分の気持ちに裏切りが生まれた。
「わかった。連絡を取ってみるよ。ありがとね。」
メールを返信した。
折り返し返事が来る。
「骨は拾ってやるゼ☆」

どういう意味だよ。
笑いが込み上げた。

295 :
連絡が…取れないぞ?
マリアのアドレス・電話番号が共に通じない。
予期していなかった事態に俺は茫然とした。
徐々に心拍数が上がる。
一度気持ちを落ち着かせ、ヒロキに電話を掛ける。
呼び出し音は流れるが繋がらない。
おそらく仕事中だろう。
事態は俺が思ってたより、遥かに深刻なものかも知れない…。
再び気持ちが荒れた。
もう一度と思い、今度はミホに電話を掛けてみる。
が、やはり電話に出ない。
次の行動を思案していると俺の携帯が鳴った。
着信はミホからだった。

296 :
「誰からかと思った。お久し振りです。」
よそよそしい話し方に皮肉を感じる。
「ごめん。それよりもマリアと連絡が取れなくなってしまって。何か聞いていないか?」
ミホは暫く黙っていた。
そして口を開きこう言った。
‐あんたがそれを知ってどうするつもりなの?‐
俺はカチンっときた。

それは嘘だ。
最悪な事態を確信した。

297 :
正直なところ、ミホの口調に気圧されたんだ。
俺は次の言葉が見付けられない。
沈黙が少し続き、そのまま電話を切られてしまった。
再びミホに掛け直す。
「悪い。直接謝りたいんだ。知ってるんだろ?連絡先を教えてくれ!!」
「知らない。教えて貰ってないよ。」
「嘘つけよ!?何でだ!?教えてくれよ。」
ミホは口を閉ざす。
俺は苛々していた。
「頼むわ…知っている事を教えてくれ…。」
俺は再びミホに頼み込んだ。

298 :
「部屋に行ってみれば?」
ミホが唐突に言った。
一瞬、俺の頭の中が真っ白になる。
情報を整理出来ていない。
「まだ居るんじゃない?」
まだ…だと?
「お前…何を知ってるんだ!?知っている事を全て教えろ!!」
声を荒げて言った。
「何よえらっそーに。自分から別れようって言って勝手に出てったクセに。」
「うるさい!!答えろよ!!」
「もう別れたんでしょ?マリアを放っておいてあげなさいよ。」
「もういい!!黙れ!!」
俺はキレた。
そのまま電話を切る。

行くしかない。
俺はマリアの部屋に向かうことにした。

299 :
残りの講義や夕方からのバイトの事なんてもうどうでも良かった。
この時はアイコの事も浮かばずに、マリアの事だけをただ想っていた。
電車に乗る。
駅を通過する度に脈拍が高まる。
部屋に居てくれてるだろうか?
もう終わってしまっているのだろうか?
余裕が無くなるのはこういった状況だろう。
極端に視野が狭くなっていくのを感じていた。
電車を足早に降り、マリアのマンションへ急いだ。

300 :
6階まで到着した。
あの時、鍵を返さずに部屋を出ていて本当に良かった。
部屋の前。
緊張していた。一度、インターホンを押す。
続けて押すが暫く経っても反応は無い。
俺は鍵を使い、ドアを開けた。

ガチャ
チェーンが掛かっている。
部屋にマリアが居るのだろうか?
いや、居るはずだ。
「マリアー!!カズマだ!!開けてくれ!!」
俺は室内に響くくらいの大きな声を出した。
しかし、返事はない。
「マリア…居るんだろ?」
声が小さくなる。
この時点で既に、俺は諦め始めていた。

301 :
屋外にある動きの無いガスメーターを見つめる。
部屋から物音は聞こえない。
灯りがついているかもよくわからない。
ただ、僅かな人の気配は感じる。
『覚悟を決めなきゃな…』
俺は立ち尽くす。
時間にして10分くらい、ドアノブを持ったままだった。
行動に移す。
ポケットにしまった鍵を取り出した。
一瞬、躊躇する。
俺は鍵をマリアの部屋の方へ放り投げた。
鍵が落ち、弾む音が響く。
そしてドアを閉めた。
唇を噛む。
終わったと確信した。
そのまま振り返り、鈍い足取りでエレベーターまで向かった。

302 :
エレベーターは6階で止まったままだった。
ボタンを押し、乗り込む。
その時、部屋のドアの開く音がした。
刹那、振り返る。
そこにはマリアが立っていた。
目が合う。
『マリア…』
声にならない。
「来て…。」
そう言って入室を勧められた。
閉まる自動ドア強引にせき止め、俺はエレベーターを出る。
部屋の玄関に入り、ドアを閉めた。鍵を掛ける。
俺はその場でマリアを抱き締めた。
マリアも抵抗せず、絡まる腕を外し抱き締めてくれた。
お互いに強く抱き締め合う。
そのまま床へ倒れ込み、俺はマリアを貪った。

303 :
※極力、表現を抑えたつもりです
俺は彼女の服を脱がし
彼女は俺の服を脱がし
その場で行為に及んだ。
やがて俺が果てる。
二人で浴室へ移動し
再び肌を重ね合う。
終始無言だった。
浴室を出てからも再び絡み合う。
そのまま寝室へ移る。
その日は何度果てただろうか。
二人で繋がったまま眠りについた。

この時、俺は満足だった。
また二人で過ごせる。
そう思っていたんだ。

304 :
あわわわ

305 :
朝だった。
目が覚めると隣にマリアが居ない。
素早く起き上がり俺は寝室から出る。
リビングへ行くとマリアが荷物を整理していた。
この部屋に入った時に気にはなっていた。
物がだいぶ無くなっている。
「マリア…。」
声をかけた。
「あっ。服、部屋に置いてあるから着てきて。」
疑問を残したまま寝室へ戻る。
着替えを終えて再びリビングへ。
「片付けてるのか?」
マリアへ尋ねた。

306 :
手を止めて黙り込む。
沈黙の時間が生まれた。
俺はマリアへ近付きながらお兄さんの部屋を覗く。
段ボールがたくさんだ。
「退院されたのか?」
質問をした。
「ううん。それはまだ…。」
やっと返事が返ってきた。
「携帯、変えたのは何故だ?」
続けて質問をした。
しーんと静まり返る室内。
マリアが振り向き、こう言った。
「実家に帰ろうと思って。カー君とも、これでおしまいにしようって。」
マリアは立ち上がり
「今までありがとね。」
俺は別れを告げられた。

307 :
自然に
極々自然に涙が出た。

マリアは涙を堪えながら再び話し始めた。
「楽しかったし幸せだった。本当だよ。
ただ、今はちょっと疲れちゃったんだ。」
俺は黙って聞き続けた。
「カー君も私も、気持ちのすれ違いって少なかったじゃない?
今までが順調過ぎたと思う。」
「でね。それはお互いに我慢してるところがあったんだって気付いたんだ。
私には過去の事。カー君には今の事。」
「優しい気持ちが続いている間は何とかなってた。でも、今は全てが苦しいの。
優しさも今は苦しいの。」
「カー君の視線が私から外れちゃった時。その時から…」
マリアが堪えきれずに泣き始めた。

308 :
後悔…としか言い様のない気持ちだ。
「マリア…」
近付こうとしたが、マリアは後ろへ下がる。
俺は立ち止まる。
「もう決めてるの。今月で部屋を出るし、仕事もあっち(マリアの地元)で始めるの。」
「今日は来てくれる事知ってたんだ。ミホちゃんから連絡があって。
ここ最近、ずっとずっと相談に乗ってくれてたの。」
俺の思考は停止していた。
ただ、見納めになるだろうマリアとこの時だけを記憶する為に。
「だからね。最後だからって思って。」

ここで、俺の記憶は途切れる。
気が付いた時にはもう、マリアのマンションを出てしまっていた。
俺とマリアの2年半は終わりを迎えた。

309 :
>>304
ヘンッ( ∀)
フラれちまったんだぜー…(TΑ)

310 :
これから外出してきます。
また語りが滞りスミマセン。
マリアとの別れを経験し、終盤の山場を終えました。
PART.1はもちょっと続きます。
内容はサクサク進む…と思います。
疑問に残った事や伏線の回収忘れ、敢えて触れていないところ等、質問があればお答えします。
それと。
別スレ用の話にしたいので、ヒロキとミホの結婚式エピソードは省いてます。
さぁ、後は雑談でもしてお待ち下さいませ。
また明日ー( ∀)ノ

311 :
おつかれさん。辛かったな。

312 :
ふぅーー、しんどいレスお疲れ様でした。
カズマさんは思い立ったら即行動なのかな…

313 :
おつかれさまです。大変でしたね。
外出ですか!いってらーノシ

314 :
ただいまー。
レスありがとです。
>>311
うん。辛かった。
余談だけど旅行前後の行動はやっぱり後悔したよ。
>>312
若い頃はよりそうだったんじゃないかなー、って感じです。
今もあまり変わりないかも?
>>313
帰宅しましたよー。
恐ろしく風が強くなって若干怖かったですw

315 :
軽くシャワー浴びてきました。
おそらくちょっと掲示板を回ったら眠りにつきます。
読んでくれてる方々へ俺から質問があるのですが…。
話の書き方、どんな風が良いですかね?
現在は大まかなエピソードや会話を思い出し、そこから更に掘り下げて繋ぎ合わせています。
そこへ少し手を加え俺の思考を足したり、起承転結を前後させたりして話を再現してます。
ただ、このやり方は凄く時間がかかります。
思い出すって事は、思い出すまで進めません。
それこそ会話なんて特にです。
どうしても途中までしか思い出せない事は、話としてあまり出してはいません。
本編は半生の事なので、矛盾は生まれませんが
読みやすい話を心掛けると、俺の場合は語り口調になります。
そうなると必然、長くなっちゃうんですよ…。
さらさらーっと、
この時に何々がありこうした。
これを選び、こうなった。
な書き方なら計画ではPART.1〜3まで3日で終わります。
非常に薄っぺらい話ですがね。
読んでくれている方々から意見を聞くなんて物書きとしては失格だと思います。
ですが、俺はプロじゃありません。
編集者も自分自身なので。
よかったら少しご意見を頂ければ…と思い。
よろしくお願いします。

316 :
PART.1
【始まり〜】
一つ歳を重ねた11月。
俺はあのバンドの新曲を聴いていた。
優先順位の一番最初が消え、隙間だらけの俺の時間。
再び音楽に支えられていた。
俺は少しずつ立ち直っていった。
マリアはいっぱい、俺に思い出を与えてくれた。
無事に生理もやってきた。
これはミホ伝いに聞いた話。
軽率な行動だった。
もやもやした想いは、敢えて慌ただしい日常を過ごす事で昇華した。
学校にバイトにツアー参加の予定に飲み会に。
人は人と関わることで新たに思い出ををつくる。

317 :
俺の隙間を埋めてくれた大事な人がいる。
アイコとは年末に会う約束をしていた。
俺は何時だったか、想いを伝えた。
お互いに電話を掛け合う仲になった頃だった。
彼女はありがとうと言い、次に繋がる答えは保留にした。
まだ会ってもいない。
当然と言えば当然である。
俺もまだ責任が発生するかもしれない時期に伝えていた。
本当に愚かだな、今だからこそ思う。

318 :
ヒロキとサシ飲みをした俺の誕生日。
マリアと別れてから約一月後の事だ。
俺はヒロキを含め、ミホが許せなかった。
別れる事を俺から切り出している。それは認める。
ただ、マリアの結論の後押しをしたミホを激しく恨んだ。
別れる前の一件以来、ミホとは一切の連絡を取らなかった。
ヒロキにもその胸中を伝える。
時折頷きながら黙って話を聞いていた。
俺がミホとの絶縁を伝えても、何か考え込んでいて反応は曖昧だった。
怒りと後悔と愚痴ばっかりを聞かせていた。
その内に俺も話を止めて黙って飲み続けた。

ヒロキがゆっくり語り始める。

319 :
「なあ。もしさ、お前がマリアちゃんへの気持ちが離れたままだったら、マリアちゃんはどうなっていたかな?」
俺は耳を傾けた。
「俺達が相談を受けた時はもう彼女は死ぬんじゃないかと思った。本当だ。
だからお前を殴って引き摺ってでも、寄りを戻そうとしたんだぜ?」
俺は口を開けない。
黙って聞き続けた。
ヒロキは酒を一口呑んだ。
「ミホは本気でマリアちゃんを心配した。俺もそうだったけど、何処かお前よりな考えだった。
それはやっぱ付き合いの長さによるけどな。」
「ミホはお前の事を蔑ろにした訳じゃないんだぜ。
最終的にどんな終わらせ方が二人に一番良いのか考えた結果だったんだよ。」
俺は口を挟む。
「俺は戻りたかった。」
ヒロキが返す。
「結果論な。その前にマリアちゃんが死んじゃってたらどうした?」

…黙り込む

320 :
「お前も連絡取れねーし。ミホはずっとマリアちゃんを慰めてたんだぜ。」
俺は泣き始めていた。
ヒロキは酒を口に運びながら話を続けた。
「気持ちが変わったのだって、相手の娘に気が無いのを感じたからだろ?
酷な言い方だけどさ。」
俺は俯いた。
その通りだ…自分を恥じた。
「それまでにマリアちゃんは何とか立ち直ったんだよ。少なくともそれにミホの力は不可欠だった。違うか?」
「違わない…」
声を絞り出した。
そのまま俺は泣き続けた。

321 :
俺が落ち着いたところでヒロキが会計に向かう。
俺はその間に考えていた行動に移る。
携帯を取り出し、ミホの名前を選ぶ。
もう日付も変わる時間であったが俺は電話を掛けた。
耳元で呼び出し音が虚しく響く。
ヒロキが戻った。
不思議そうに見られ、尋ねられる。
「ミホに…繋がらねぇ。」
俺は落胆して伝えた。
ヒロキが笑う。
「見てな。たぶん直ぐさ。」
1、2分後にヒロキの携帯が鳴った。
ミホからだった。
ヒロキが俺に携帯を渡そうとするが断る。
ヒロキが電話を取る。
俺は会話のやり取りを聞いていた。
「じゃ、代わるな。」
ヒロキから携帯を受け取った。

322 :
「ミホ?」
「うん。久し振り。」
あの一件以来の会話だった。
「ごめんな。本当に悪かった。」
俺がこう言うとミホはふえーん…と声を上げ泣き始めた。
ごめん、ごめんと謝る。
謝らなければなんないのはこっちだよ。
良い友人を持ったと思う。
俺は会話の節々にありがとうと感謝の言葉を伝えた。

別れてから一ヶ月。
この夜に俺はようやく一歩
前に進む事が出来た。

323 :
>>320
そんな……マリアさんがお気の毒……

324 :
>>315
思い出す作業が大変ですか?
長いと思ったことはないなぁ
語り口調も読みやすくていいと思います
会話は確かに更に面白みが出ますね

325 :
おつ

326 :
今のままで十分読みやすいよ。
確かに時間はそうとうかかってるかも知れないけど…
でも、自分が書きたいように
書くのが一番じゃない?
あっさり書けるような出来事では
ないだろうしさ。

327 :
PART.1
【12月23日〜】
2004年。
思えば色々な環境の変化があった。
・本格的に取り組んだ大学生活
真面目に取り組むことの大事さを知る。
・本気で追い掛けたバンドグループ
熱中する事の楽しさを思い出した。
・共通の趣味の友人との出会い
無知の賜物。これには後悔は無い。
・日本最南端の県への旅
人生観を少なからず変えてくれた。
・彼女との別れ
今までありがとう。今なら俺も言える。

もう直ぐ年の瀬が訪れる。
今年の残りの予定はこうだ。
・親友の結婚式
・関西への旅行
これは後者の話になる。

328 :
‐クリスマスに会ってみようか‐
俺はアイコに提案していた。
二人には恋人が居ない。
俺は前に踏み出していた。
踏み出し過ぎた。
がっついていた。
マリアとの破局により、今年は寂しいクリスマスが待っている…。
それには耐えられそうにない。

それよりも強く思っていた。
アイコと付き合いたい。
俺の頭の中はこれで一杯だった。

329 :
出発の数日前、新婚ホヤホヤ酔っ払いヒロキと
その同僚の二名とカラオケへ。
受付でクリスマス時期の飾り付けが目に入り、嫌でもイベントを意識させる。
ケツメイシを始めB'zやモンパチを歌い、男らしい選曲が目立った。
今思うとこの面子でこの場に居た事の奇跡を感じる。
エピソードは不意に蘇ってくるな。
俺はクリスマスに会う事もあり
この日の昼にプレゼントを購入しておいた。
彼女が好きな白い犬のぬいぐるみに添えて、小さな箱を袋に入れた。
所々の事情により、貧乏旅行になる。
交通費を浮かす為に夜行バスを選択した。
出発は12月23日の夜。
到着は24日の朝になる。

330 :
バスの中。
俺は人知れず出発をした。
クリスマスの予定を人に聞かれる事は無かった。
皆が気を使ってくれていたのがわかる。
まさか、女性に会う目的で旅行へ行っているとは誰も思うまいw
少しずつ秘密主義になっていく自分が居た。
自宅を出る際も、ちょっとの手荷物を持っただけだった。
ジャケットに肌着チックなシャツ。
冬を舐めている…。
ただ思っていた。
もう直ぐ会える。
不安や期待と共に、一番あったのは下心だった。
泊まりになる。
一緒に過ごせたらいいな、と考えていた。
我ながら超前向き過ぎた。
狭い座席に身体を丸め目を閉じる。
明日からの2日間に備え長い夜に別れを告げた。

331 :
24日、時刻は8時前になる。
空腹を感じ一時間前くらいに俺は目覚めた。
バスは駅に到着した。
俺は初めて降りる土地にワクワクしていた。
沖縄を思い出す。
気候も風土も何もかも違うが、外国人が多いところは似ていた。
自分よりも薄着な人が目立つ…もう12月だぞ?
荷物を受け取り、待ち合わせ場所に移動。
バスに乗車中にメールを送っておいた。
アイコはピンクのコートを着てくるらしい。
胸の高鳴りを押さえられない。
会いたい!
もう直ぐだ!!

332 :
目の前をタクシーが何度も通り過ぎる。
そんな景色の中に
見付けた!
ピンクのコート。
明るい髪の色に黒いブーツ。
表情は少し緊張してる。
俺はアイコと合流した。
彼女からはいい香りがした。
マリアとはまた違う香水。
思っちゃいけないよな、こんな事…。
アイコのスペック
25歳/社会人
茶色よりも栗色の髪
裸眼
163p/50s以下
※スリーサイズは不明
音楽が趣味のちょいメルヘン

333 :
アイコは梨花に似ている。
これは本人も意識していた。
前髪ぱっつんだけど。
俺は好きだな。
何かこの会うまでの数日間で一気に好きになっていた。
マリアに振られて、落ち込んで。
予言通りに骨を拾って貰った。
まだヒロキと話す前の時だった。
気持ちの整理が付かなかった頃に気を紛れさせてくれたんだ。
アイコとの会話の時は笑うことが出来た。
共通のバンドが好きな事もあって、新曲のリリースの話題も距離を近付ける切っ掛けになった。
間違って
少し失って
さまよっては
君に出会って
笑ったこと
思い出して
このフレーズは印象に残ってる。
出来事と何かリンクしてたんだ。

334 :
お腹も空いていたのでハンバーガーのお店へ。
この時に俺達はプレゼントを交換する。
アイコは好みの香水を贈ってくれて、俺はアイコが欲しがっていた香水を渡し合った。
※今はFerrariのLIGHT ESSENCEを愛用中
まだ二人とも恥ずかしがっていた。
食事を終えて次の行動を考える。
駅には長い階段があった。
上ってみることに。
エスカレーターが備えられていたがまだ動いていない。
ゆっくり階段を登った。
この時にはもう手を繋いでいた。
一番上に上がり景色を見る。
風が強めに吹いていて少し寒かった。身体を近付ける。
俺はもうアイコが愛しかった。
辺りに人が居ない事を確認し、キスをした。
改めて告白をし、俺達は恋人同士になった。
2004年12月24日、クリスマスイブの事だった。

335 :
レスありがとうございましたー。
これで2004年迄のエピソードは終了です。
次からは【遠距離〜】に入ります。
自分勝手な振る舞いは身を滅ぼしますね。
失う事にならなければわかりませんでした。
>>323-324
逃げていました…皆に迷惑を掛けました。
俺が悪かったんです。
やっぱり書き物は大変ですね。
一番はこの心情が伝わるように、どう書けばいいのか。
悩みが尽きません。
>>325
おつー。
>>326
時間が掛かる=創作
こう見られたら辛いな…って言うのが本音かな。
遅筆な上、準備不足が響いてます。
少しでもペースが上がるように努力します。

336 :
大変疲れる作業だと思います
楽しませてくれてありがとう
飽くまでカズマさんのペースでいいですよー
マターリいきましょう♪

337 :
>>336
ありがとね。
ただ見てくれて居る人が居るだけで嬉しい。
その理由も話が進む内に明らかにします。

338 :
アイコさんメチャクチャ可愛いじゃないですか
やるな〜も〜
やっぱり行動ありきなのかなぁ

339 :
PART.1
【遠距離〜】
年が明け2005年が始まる。
初詣。ヒロキ達に誘われて出掛けた。
年末に俺は再び恋人が出来た。
この報告にはヒロキよりもミホにビックリされた。
伝えるか迷ったが、俺は正直に伝えた。
「…あっきれたー。行動力があるのか節操がないのか。」
ミホには汚いモノを見るような目付きをされた。
「まぁ良いニュースと受け取るわ。だけど、メチャクチャ遠距離じゃね?
お前らホントに大丈夫なんか?」
ヒロキらしく笑いながら言われたのを覚えてる。
問題はそこだ。
付き合うにあたって、最大の問題点だった。
それこそ神頼みをしたいくらいだ。

340 :
自分で言うのもアレだがアイコは良い女だった。
しかも一人でもライヴへ行ったりと行動的なところがある。
それを承知で告白をし今に至るのだが、やはり心配な気持ちはある。
悪い虫がつかないか。
ヒロキも同じ事を思っていた。
「アイツはそういうところはしっかりしている。心配は要らない。大丈夫だ。」
俺は自分に言い聞かせつつ二人へ伝えた。
先月の24日。
気持ちを確認し合った俺達はそのままデートを続けた。
夜。俺が予約を取っていたホテルへ泊まる
そこで一つになった。
確かに早過ぎる展開だ。

341 :
※再び…こんな話ですみません
ベッドでアイコと絡み合う。
彼女の長い髪が下にいる俺に掛かる。
アイコの方が年上であったが経験の少なさを感じた。その印象は正しかった。
体験人数や交際期間は俺の方が上だった。
相手の過去への免疫を持っていた俺には大した問題じゃない。
でも、普段のガードが固いっていう事が知れたのは良かった。
アイコは今までのやり取りで、俺に対してはすっかり心を開いてくれていた。
後は開いた心をより通わせるだけ。
俺は少し昔話をしたりして自分の事を伝えていた。
この日から帰るまで、なるべく肌を重ねて過ごした。
もっと彼女の事を知りたかったし、俺の事も知って欲しかったんだ。

342 :
「カズ。」
この頃にアイコは俺をこう呼んで貰っていた。
遠距離の続く秘訣はやはり信頼関係とマメな連絡しかない。
おはようからおやすみまで、○イ○ンの提供宜しくって感じで。
相手方へ自分の生活リズムを伝えて常にその通り過ごす事だと思う。
後は別れる時には次回の会う約束。
俺達は2月、3月と会う約束をした。
会えない期間、彼女を苦しめてしまう事もあった。
でも乗り越えた。
その後に会ったのは7月だけ、会えた日は少なかったがお互いの気持ちを確かめ合った。

343 :
この辺りはサクサク進める。
気持ちイイねー。
>>338
>>340で書いてる通りですw
この時期はメルヘンなところがありますが自慢の■です(∀ )ニヤリ

344 :
おはよー、こちらは猛吹雪。もう四月なのに…。
展開早いな(笑)
でも新しい恋は辛いことを忘れさせてくれるよね。
このまま幸せになってくれないかなぁ。

345 :
PART.1
【卒業〜】
桜の咲く季節。その少し前。
俺は高校の同窓と会った。
ほぼ三年振りだった。
高校を卒業してから一年目迄はちょくちょく会う事もあったが、
次第に生活環境の違いから疎遠になる。
その日、ちょっとした外出でバッタリと駅で会った。
昔話に花が咲く。
俺達は飯を食っていた。
こいつはミズノとしよう。
現在の話題になった。
「お前、進学したよな?もう卒業か?」
俺は答える。
「何とかなー。ヤバかったけど。」
「いいなー。俺は前期までは行かいけんわ。」
「マジかよ!? ざまあw」
「ちょー(゚o゚) マジ非道くね?」
酷かったなw
俺は無事に卒業が決まっていた。

346 :
仲間内もほぼ全員、同時に卒業を果たした。
まぁ、連れの半数は俺の卒業が無理だと思っていたw
へへー。してやったりだ♪
式の前に軽く盛り上がっていた。
卒業式の後に皆で話した。
これから遊びに行くメンバー、帰るメンバーを含めて。
‐半年後にまた集まろう‐
これは同時に俺の送別会となる。
就職で遠方へ行くメンバー以外は皆集まってくれた。
ありがとな。

347 :
地元で就職。
そんなつもりは毛頭無かった。
俺はアイコを追って、地元を離れるつもりだった。
その為には当然、実家を出る事になる。
それには金が必要だ。
短期間で貯蓄を作るには…
俺はアイコと付き合ってからそればかりを考えていた。
最初に夜の仕事が浮かんだが、要らない心配は掛けたくない。
昼間で何か探そうと、春からは派遣の仕事に就く事にした。
大学を卒業後、当時から高時給であったパチ屋のバイトを始める事になる。

348 :
PART.1
【確執〜】
家族は俺の進路を嘆いていた。
大学まで通わせて貰っていたのに、就職活動をしていなかった俺。
当然、両親と衝突した。
そこで俺は初めてアイコの存在を伝える。
卒業したら家を出て一緒に暮らす事を。
親父がキレた。
俺も逆ギレした。
「世の中、そんなに甘いもんじゃないぞ!お前と女性だけでどう生きていくんだ!」
「生活するという事は、部屋を借りるわけだ。職無しで誰が貸してくれる?
舐めすぎだ!!」
「うるせーよ!!!決めたんだ!何とかするわ!」

正論だった。
でも俺は聞く耳を持てなかった。

349 :
両親は反対した。
でも俺は反抗した。
俺は若かった。
職に就くという社会的信用の大事さなんてまだ知りもしなかった。
ただ頭ごなしに否定されている。そうとしか思えなかった。
確執が生まれた。
もう意地と反骨心だけでがむしゃらに働いた。
家に居る時間を極力減らし、仕事の時間を更に増やした。
アイコと会う努力もせずに。
金を貯めたい!
優先事項を間違っていた。
大事な事を怠ってしまった。
アイコと会う予定を潰してしまう事が多々あった。
たくさん悲しませた。

350 :
「今月も会えないの…?」
アイコが不満を漏らす。
5月の時だった。
「仕事が始まったばかりで、まとまって休めないんだ。
シフトもたくさん入れて貰って…。」
予想以上の重労働で、単発の休みじゃ会いに行く事に抵抗があった。
遠距離の辛さを実感していた。
「淋しい。」
アイコは言う。
彼女から俺のところへ来てくれもしたんだ。
でも、短い時間しか会えないなら
その分のお金は貯めたいと俺は伝えていた。
「一緒に暮らす迄、もう少し我慢しよ?」
こんな事しか言えなかった。
アイコは限界が近かった…。

351 :
7月の半ば。
アイコの気持ちに限界が訪れる。
‐別れたい‐
この言葉に俺の記憶がフラッシュバックした。
俺は荷物をまとめて直ぐに出た。
アイコへ会いに行った。
この時の行動の早さはよく覚えている。
久し振りに会えたという特別な感情は無かった。
彼女を繋ぎ止めれたという事だけで満足だった。
俺はもう我慢出来なかった。
この約2ヶ月後、俺達は一緒に暮らす事になる。

352 :
さー、PART.1もあと2エピソードで終わります。
>>344
この時期に!?
嘘だよね?嘘だと言ってw
忙しかったんだ、この時期は。
生活リズムは一定だったから。
案じてくれてありがとよー。

353 :
いや、嘘じゃないんだこれが(笑)
朝の短時間だけだったけどね。
さてさて、この後はどうなるのかな?

354 :
>>353
まだ雪が降るなんて…ホンマに日本かよ←偏見w
待たせたね。
クライマックスに入ります。

355 :
PART.1
【上京〜】
2005年の秋。
予算はギリギリだった。
部屋はアイコの名義で契約をした。
当時俺は定職無し。
金銭的な支援が出来たが無力を感じていた。
就職をしなきゃな…
引っ越して同棲を開始した頃の一番の悩みだった。
最初の一週間はする事も無く、アイコを仕事へ送り出した後はパチ屋へ。
負けない程度に日銭を稼いでからアイコを迎えに行く。
自堕落な日々だった。

356 :
話は一ヶ月程前に戻る。
俺もアイコも、危ない時期を乗り越えた。
住む場所も大体決まり、これからの生活の足掛かりが見えていた。
まだ大きな問題は残っていたが、気持ちは前向きだった。
「部屋、7階の1DKになるけど。共益費が8K。だぃじょび?」
「OK。ありがとさん。」
二人で暮らすんだし、その規模で問題なかった。
部屋にクローゼットもある。
部屋決めはアイコに任せていた。
行動力のある彼女は良いもんだ。

357 :
でも問題がある…。
部屋の賃借契約には保証人が必要だった。
学校も出てるのにこんな常識的な事も知らなかった。
アイコには母親がいる。
俺は…両親とは仲が悪くなっている。
それに頼むなんて嫌だった。
意地を張っていた。

でもね。
意地だけじゃどうにもならなかったんだ。
両親に話を持っていく前から俺は泣いていたよ。
金銭的には頼るつもりは無かったけど、
自分には社会的信用も力も何も無いんだって思い知る。
自分の小ささと親の偉大さを実感した。

358 :
部屋問題が片付き、後は地元への別れの準備が始まる。
寂しがられたね。
ちょくちょく集まりの場に居たもんだから。
それもあってか送別会を開いて貰った。
もー皆、お金以外の色々な物くれたよww
そんなかで一番嬉しかったのは写真の切り抜きで作った一枚の画用紙かな。
イベント毎で撮った様々な写真。
時期はバラバラ、たぶん思い付きで作ったものだろうけど
青春の思い出がたくさん詰まったモノだった。

うーん…何処へいったんだろね(´ω`)~゚

359 :
PART.1
【〜社会人一年目】
高校から続けていたバイトは大学卒業を機に辞めた。
卒業後に選んだ仕事はパチ屋の店員だった。
店の正社員
直のアルバイト
派遣のアルバイト
上記、業務に当たる面子の区分の中で派遣のアルバイトが俺の位置になる。
直のアルバイトよりも時給が高かったのだが、
店側の急な欠員等に召集される事が多く、
ほとんど毎日が残業、欠員対応で働いていた。
働いてた事がある人はわかるだろう。
高稼働な店では人はいくらいても足りない。
店側の募集だけでは人は集まらないんだ。
そこで割高でも派遣業者を入れる。

360 :
当時は規制緩和があった頃で、まだ業界自体は昇り調子。
派遣会社も、勤務地により賃金体制も良かった(食事代/交通費全額支給)からそれなりに稼げる。
業界自体がプチバブルだったね。
鬼のように忙しかったが、お金の為に頑張れた。
毎日、何時間も立ちっぱなし動きっぱなし。
耳から絶えず入ってくる騒音、煙草の煙の充満する空間。
大体が苛々した客相手。
対応にストレスが掛かる掛かる。
勤務が終わって帰宅すると、もう直ぐに眠ってしまっていた。
俺がアイコに中々会えなかったのはこういった事情があったんだ。

361 :
派遣会社経由で働いていたが、店の社員さんとも直アルとも仲が良かった。
変な派閥も無かったし、先輩後輩の礼儀があれば楽しく働けた。
派遣会社の担当さんも真面目に働く俺を可愛がってくれた。
そして…よくコキ使ってくれた…
「俺( ∀)くーん、明日からって遅番だよね?悪いんだけどお昼過ぎから働けない!?」
「えぇ!?…い、いーですけど。」
「助かるよー♪じゃあ今週の○と○、13時からお願いね。」
「あ、はぃ(・ω・;)」
『またアイコと話せないなー…』
こんな感じ。
バイト代はちょくちょく上げてもらった。
でも全く息抜きの時間が作れなかった。

362 :
学生時代は自由だった。
お金がなくったって困らなかった。まぁそれは嘘だけど。
それでも自由に胡座をかいてたのは間違いないね。
好き勝手出来ていたのは、親と学生という肩書きに守られていたからだった。
卒業し、肩書きがフリーターになった今。
ハッキリ言って働いていなきゃ無価値な存在。
嫌でもそう考えてしまう。
日々、漠然とモヤモヤとした不安を感じ働いていた。
待っている彼女が居なければ俺はどうなっていたんだろう。
皆、こういう思いを抱いていたのだろうか。

363 :
忘れちゃいけないね。
主要登場人物について語らなきゃ。
ワタナベとは俺が離れてから、ちょくちょく近況を報告したりと連絡を取り合っていた。
ところがある出来事によって、俺から連絡を断ってしまう。
マリアは俺が地元を離れた事までしか知らない。
理由は卒業後の就職で。
ミホが気を使ったんだ。
ヒロキとミホには出発前まで世話になった。
ホントに何時仕事へ行っていたのやら、俺に構い過ぎだよ。
ありがとな。
忘れないよ。

ちょうど今から10年前を振り返り、そこから約3年半に及ぶ過去の話。
PART.1 終了

364 :
おぉ、PART.1が終了ですか!
行動力のある彼女さんはいいですね〜(笑
>>358
も…もしや…無くしてしまったとか…っ!?

365 :
ついに、part1終了ですかー
お疲れ様でしたand楽しませてくれてありがとう!
すでに続きがワクワク……

366 :
>>358
一番嬉しかったものくらいは
しっかり取っておこうぜ(笑)
それにしてもうまいヒキだなぁ。
いったいワタナベさんとの間に
何があったのか!?
PART1 おつかれさま。

367 :
…PART.1を振り返る
皆さん、ここまで読んで頂きましてどうもありがとうございます。
また、レスを残してくれて嬉しかったです。
書き込みを見る度に励みになり、助けて頂きました。
これは本当です。
PART.1は2002年3月、大学一回生の終わりから2005年10月迄の時期を語らせて貰いました。
最初に話すつもりのエピソード以外に、新たに思い出せた事があったので正直このペースで良かったです。
俺の半生でも充実した時期。
まだ話せていない事もたくさんありますが、十分に伝えたい事は話す事が出来ました。
続くPART.2は住み慣れた土地を離れ、新天地での生活になります。
正直、一番話しておきたいところであると同時に、
誰にも話せないエピソードの告白も含まれる…。
複雑な気持ちがあります。
話のペースは一定とはいかないかも知れませんが、温かく見守って頂けたら幸いです。
俺の昔話で申し訳ありませんが引き続きご覧下さい。

368 :
あ。今日はもう話を進めませんw
ちょっとだけ、休ませて下さい(-。-;)サーセン
>>364
彼女は行動力ありますよー!
強くもあり弱くもあり、飽きさせないところを持ってます。
>>365
楽しんで貰えて良かったです。
逆にプレッシャーが…アワワッ
クオリティが落ちたらごめんなさい。
>>366
その通りw
無くしてないと思うんだけど、閉まった場所がわからないんだなコレが…。

369 :
あー…
やっちまってたー…
レスを読み返していたらエピソードの【誤解〜】をすっ飛ばしてたね。
今まで気が付かなかった…。
簡単に内容を話すと、
・マリアから色々出掛けている事を問い詰められる
・母親から学校はちゃんと行っているのかを問い詰められる
・理由は連れとの麻雀、ワタナベとのライヴ
・早い話、浮気を疑われていた
・学校は真面目に行っていなかった(オチ)
そんなやり取りの後にライヴでキスされちゃったって話に繋がる筈でした。
【】をつけず投下しながら修正してるとこんなミスが出る…
悔しいぜー(;>∞<)

370 :
>>369
えっ…?ちょっ…まっ…
…Wow...
ライブでキs((

371 :
>>370
やめてー…(T艸T)ハズカシイ

372 :
先に進む前にちょっとはしょったところを書き出しておきます。
マリアは禁煙を最初の2ヶ月程で一度断念。
ただ、俺と会う前日か2日前からは吸わなくなり、
部屋へ泊まるようになった頃からは完全禁煙に成功。
クラゲ大事件。
夏の終わりにマリアと海へ出掛けた、もちろん泳ぎに。
割りと浅い海域でベタベタしていたら、なんかクラゲの群れに囲まれた状況に。
マリアが最初に痛みを訴え、彼女を引っ張るようにして逃げ出した。
俺は二ヶ所くらい。
マリアは全身が被害に遇う。
日焼けの跡を楽しみにしていた俺。
夜がおあずけになりしょぼーんとした話。
ゼミ選択。
会計学を選択する前は経営戦略なるモノを選択しようとしていた。
ただ人気が高く、倍率が上昇し悩む。
そんな中、助教授伝いに卒論が要らないゼミを知る。
何人か誘えば選択させてやると言われて仲間を募った話。
バイトの後輩の歓迎会。
簡単に書くが、先輩として幹事をして会を開く。
が、調子に乗って皆の前でリバース。
トイレに間に合わずとっくりにウゲェ…溢れ(ry

ネタのような全部本当の話。

373 :
>>372
ホントにネタのような面白い話だねww本当にあったんですかww
そしてまたリバース…(´・ω・`)


374 :
>>373
洒落にならんエピソードも笑い話に出来るっていうね。
俺も強くなった…いや、マヒしたよ。
PART.2を何処まで笑い話に出来るのか。
ま、無理かな。

375 :
進捗状況(バレ)です。
PART.2
【新生活〜】投下前
【日常〜】
【CDJ〜】
▼2006年−−−−−−−
【体調不良〜】
【○○〜】
【通院〜】
【苛立ち〜】
【愛しさ〜】
【2006年:春〜】
【報告〜】
【会〜】
【おめでとう】
【不意〜】
【激務〜】
【誕生日〜】
【手続き〜】
【○〜】
【多忙〜】
▼2007年−−−−−−−
【幸せ?〜】序盤終了
【再挑戦〜】中盤開始
↑今ここを加筆中
読みやすさ重視で修正中。
誤字脱字が怖いのとエピソード抜けが無いように。
準備が出来たら投下してきます。
どうか気長に待って下さいねー。

376 :
>>374
洒落にならんエピソードを笑い話に…(笑
>>375
気長に待ってますぜ

377 :
スレ主の( ∀)こと数馬です。
今更ながら、このスレ
ちょうど今から10年前を振り返る
は、まとめブログ等への転載を拒否します。
直接見に来られる方以外、他者の目に止まる事を禁止します。
上記、遵守の程をどうか宜しくお願いいたします。

378 :
さて、帰るか。
明日は(つか今日か)嵐になるようだね…。
>>376
いつもあんがとね。
今日から投下再開するよー。

379 :
も、もしかしたら、け、結婚……!??
いやいや、焦ってはいかん(笑)

380 :
おはよう

381 :
おはよう

382 :
活動再開。
酉、これで行こう。
因みに今までは#TONでした。
Google検索で大量HITしてビックリしたw
もー使わねww
>>379
フフフ、予想は自由ですぜ。
>>380
>>381
おはようです。

383 :
PART.2
【新生活〜】
2005年10月初旬、俺とアイコの同棲生活がスタートした。
俺は住み慣れた街を離れ、生活の場を関西へと移す事になる。
新スペック
俺( ∀)カズマ
22歳/無職(大卒)
色黒/黒髪
近眼(眼鏡orコンタクト)
179p(1p伸びた)/70s前後(筋肉を付けた)
ヘタレ、流されやすい←変化なし
内弁慶になる
アイコ
26歳/社会人(高卒)
茶色がかった栗色のロングヘアー/梨花似の美人にしとく
裸眼
163p/50s以下
Cカップ(ホンマかいな)
音楽好きのちょいメルヘン
行動力あり

※登場人物は常時追加、フェードアウトあり

384 :
自堕落な生活も1週間が過ぎた頃。
携帯の着信が鳴る。
名前を見る。ツボヤさんだった。
「こんにちわ。俺( ∀)さんですか?」
「はい。お久し振りです。」
「ご連絡が遅くなり申し訳ありません。ツボヤです。
配属店舗が決まりましたのでまた詳しいお話をしたくて。
本日のご都合は如何ですか?」
「夕方までなら大丈夫です。」
時間は午前10時頃だった。
「わかりました。それでしたら14時に当事務所までお越し頂けますか?
簡単な研修を行います。」
去らば無職。
俺の働き口が決まった瞬間だった。

385 :
これは地元に居た頃の話に戻る。
大学を卒業した3月。
急いで仕事を見付けたい俺は、取り敢えず何社かの派遣会社へ登録した。
その時にある一社の説明を受けたんだ。
後にそこへ就職を果たす事になる。
この会社。
関西で起業をしたので、本拠地がアイコの住むところだった。
またスタッフが勤務地を希望したら他府県を跨ぎ移転が可能。
ケースとして少ないが、出稼ぎ希望者用の寮なんかもあったりで割りと規模の大きい会社だった。
俺は質問をする。
「お金が貯まったら関西で暮らす予定なんです。それまでの短期希望でも仕事はありますか?」
担当者。
「ありますあります!もうそちらでお仕事は決まってらっしゃいますか?」
押しの強い人だった。
「いえ。それはまた向こうで探しますが…。」
「当社は契約先も多岐に渡るので、遊戯施設以外にも飲食業、ナイトジョブにも派遣は出来るんですよ。
良ければ先々移転を希望という事で登録されませんか?」
思った。それは願ったり叶ったりだ。
その話でここで働く事を決めた。
この担当者さんに暫くコキ使われるという事を、俺はまだ知らなかった。

386 :
と、先述のやり取りがあってこの新天地での仕事を紹介してもらう。
移動の手続きと勤務地の吟味。
何もしなかった1週間じゃなくて何も動けなかった1週間だった。
夕方にはアイコを迎えに行く。
報告が楽しみだ。
部屋にまだ家具や食器は少なく、さっぱりした状態。
俺は地元から持ってきた電気鍋へ目が行く。
今夜は鍋にして祝おうかな。
そんな事を考えてTVを観たりして時間を潰した。
昼過ぎ、俺は簡単な筆記用具類を入れたトートバッグを持って出掛けた。
外へ出ると少し肌寒くなったなと感じた。

387 :
ツボヤさんは細身で背の高い人。
頬も痩けて、見た目何となく元気の無い印象。
でもそれは見た目だけだった。
ハッキリと通る声を出すパワフルな人。
狭い事務所内が彼の声で響いていた。
思えばこの業界、皆が体育会系だったな。
OFF-JTを終え、配属先の説明をされる。
部屋から自転車で20分くらいの店舗だった。程よい距離だ。
まだ店舗責任者との顔合わせがあるけれど、後日俺は無事に採用して貰う。
この日、仕事を終えたアイコと一緒に買い物へ。
近くのスーパーで食材選び。
この日は鳥鍋を食べた。
本当に嬉しそうにお祝いをしてくれた。
不覚にも泣いたよ。ホッとしてたんだ。

388 :
PART.2
【日常〜】
11月の半ばに差し掛かった頃。
俺は23歳になっていた。
俺とアイコは3つ歳の差のカップル。
何か昔から年上の彼女ばっかりだな。
不思議とどの女性とも会話のズレは無かった。長続きするしないは別だけど。
俺の精神年齢が高かったのか、相手が低かったのか。
恐らくは後者が多かったに違いない。
アイコを大人っぽいと感じていたのは最初の頃だけ。
行動力はあるんだが、何処か抜けがある。
感じていた姿とのギャップに萌えた。
マリアと付き合っていた頃はたくさん彼女から甘えてきた。
徐々に俺も彼女色に染まっていたのかな。
普段から二人で居る時は屋内屋外問わずスキンシップを取っていた。
リア充万歳♪

389 :
職場の話。
相変わらずの体力仕事ではあった。
でも戸惑ったのは最初の1週間くらい。
半年間、他店で働いた事もあってハウスルールさえ押さえたら問題無い。
徐々にシフトが増えていく。
大卒の公務員の初任給が手取り20万を越えるか越えないかの頃だったのかな?
俺はその1.5倍くらいの収入を得ていたので満足していた。
アイコも働いている。
生活していく分に不安は無かった。
休みは俺が中々取れなかったけど、シフトが決まるのが早い為
アイコに休みを合わせて貰っていた。
休みの日は頻繁に二人で外出を楽しんだ。

390 :
俺達が住んでいた部屋は駅まで5分。
割りと街の中心部のマンションの一室。
その気になればアイコの職場まで歩いて通える距離にあった。
夏祭りの時なんかは歩行者天国になるギリギリの場所。
夏に二人で出掛けた事は…一度だけだったね。
外出には公共交通機関をもっぱら利用。
利便性も良かったし、今後も物件選びを任せようと思ったよ。
家電や家具や買い物に困らなかった。
少しずつ、部屋に物が増えていく。
お風呂場グッズなんかに拘った。

391 :
アイコの職場の同僚とご飯に行ったりもしたね。
完全に女性だけの職場だし、迎えに行く時から抵抗はあったけどw
年下の彼氏って事でからかわれるアイコを見るのは面白かった。
「カズマ君はこの娘の何処が好きになったの?」
お姉様Aから質問がくる。
「あー。自分の知らない事をいっぱい知ってて。
話している内に自然に惹かれましたね。」
「バンドマンが大好きだからね!片想いばっかりしてたのよー。」
新事実をたくさん教えて貰う。
「もぉー!!止めてよー(*TΔT)」
恥ずかしがるアイコにまた萌えた。
俺は相手の過去は気にしない。
今が大事だ。
幸せを感じていた。

392 :
今日はこの辺で。
雨風が強くなってきましたがこれから外出です。

393 :
>>392
暴風雨ですので気をつけてくださいねー!!

394 :
カズマさんも充分行動力あると思う m9(゚Д゚)つ
アイコさんにメロメロですな(笑)

395 :
>>382
私もクグッてみたら同じ酉の方が数名……
やっぱりいるもんなんですねぇ

396 :
ラブラブという言葉がぴったり。
ちなみにpart2の目次?で一番俺が食いついたのはCDJだ。
いつか行ってみたいなぁ。
エピソード楽しみにしてるぜ!

397 :
>>393
ありがとー。
大体20時には雨が止み始めたよ(^-^)
お気遣いに感謝☆
>>394-395
いやいや、無鉄砲なだけですよw
好きな娘にはメロメロになるんです( ∀)
散々迷った酉でしたが、自分にまつわる羅列で落ち着きました。
>>396
おぉー!!やっぱ気が付いてくれると思ったー♪
ちょこっと長い話になるけど、期待しておいてくれ!
ワタナベとのやり取りも出すぜ。

とまぁ、この辺りからのエピソードを考えて、
転載禁止を書いておこうと決めました。
知ってる人の目に止まったら身バレしちゃうからね。
あと思っていた事は、マリアとの別れの経緯とアイコとの付き合いの始まり。
俺に批判が起こると確信していただけに何も無くてアレ…?と感じたかな。
もっとマリア擁護が起こるような書き方が出来なかった事に悔いが残った。
あとがきっぽくなっちゃったね。申し訳ない。
午前中までに次のエピソードを投下します。

398 :
R

399 :
>>397
正直、マリアさんと復縁したいのくだりに関しては、女を舐めんなよ!ぐらい思ったけど(笑)
今更責めてもと思ったし…カズマさんも苦しんだろうし…

400 :
PART.2
【CDJ〜】
12月。年の瀬が近付く。
俺達はとあるイベントを楽しみにしていた。
11月末の某日。出勤前。
玄関でのアイコとのやり取り。
「カッちゃん(※)、お休みとれそ?」
先に仕事に出る俺の見送りをするアイコ。
「大丈夫。何かあっても携帯の電源切っておくから( ∀)b」
「ダメじゃん(笑)」
「平気平気♪でも何としても休むよ!もう希望は出してるんだし。
んじゃ行ってきます。」
軽いキスをして俺は出掛けた。
※同棲を始めた頃、アイコからの呼び方が変わった。
時を同じくして俺も彼女を[アィ]と呼ぶようになる。

401 :
‐カッちゃんは行くの初めてだもんね☆‐
俺達は今後も幾つかのライヴに参戦するが、
俺は今までライヴハウスや小規模なコンサート会場くらいしか行った事が無かった。
今回のような大きなフェスへ行く事が物凄く楽しみだった。
アイコも昨年に引き続きの参戦で嬉しそうだ。
そう。
年末最大のロックフェスティバル
COUNTDOWN JAPANに参戦するんだ!
‐案内は私に任せてね♪(*^∀^*)‐
確かに…俺一人じゃたどり着けないくらい路線の乗り換えがあった。
コイツの存在が頼もしかったぜ。

402 :
年末の時期はサービス業にとって繁忙期。
普通は休めないものだ。
この頃に派遣会社の店舗担当者が変わり、ツボヤさんから後輩の社員さんに引き継がれた。
彼は某カリスマAV男優に見た目も色も似ていたので、名前をチョコにしよう。
チョコの第一印象は今までに無いくらい馴れ馴れしく、いい加減な男だった。
その言葉に尽きる。
まぁ悪い人では無いんだけどさ。
「オーッス!どーしたー!?
あんま元気無いやんけ俺( ∀)ー?
昨晩ヤリ過ぎたんけー?」
こんな人だ。
「まぁヤリましたけど…。チョコさんは元気っすね。」
「お?まー寝てないけどなwww
あっ!ナオちゃんおはよー\(ご∇ご)/」

朝イチから顔を合わせたい人で無い事は確かだ。
影で性獣と呼ばれている事を彼は知らない。

403 :
職場の休憩室。
俺は12月の勤務予定表を受け取った。
『おかしい…。』
気になる箇所がある。
「チョコさん、ちょっといーっすかね?」
「んー?なんやー?」
「あのですね。来月の2X日って俺、休みの希望出してるんですよ。この日は無理です(・ω・)」
「何やて!?俺知らへんでー?」
チョコがPCを開きシフト希望表を確認する。
確認を待つ間、俺は休憩室で他の仲間達と会話をしていた。
チョコが再び口を開いた。
「あかーん…ホンマやわぁ。」
どうやらエクセルのマスをずらして希望を載せてしまったらしい。
チョコのミスだった。

404 :
俺は苛立った。
原因はチョコが吐いた一言だった。
ミスに気付いたチョコは、休憩室に居るスタッフ(みんな同派遣会社所属)にシフトの穴埋めを募った。
これはよくある光景。
そもそもが今回、ミスをしたのは担当者である。
でも普段は急な欠勤の対応で、入れる人間を探さなければならない。
総じてみんな口が巧い。嫌な仕事だ。
「あぁー…どないしよ。」
チョコが天を仰ぐ。
俺は大変だなと同情する心境になっていた。
でもこの気持ちは直ぐに消えた。
チョコが振り向き
「俺( ∀)、ホンマにスマンが働いてくれ。」
「……はぁー!?」
闘いが始まった。

405 :
当然、俺は拒否る。
「いや、無理ですってば。彼女と出掛ける約束してるんですって。」
「頼むー(´人`) 繁忙期時給をつけたるし。」
そういう問題じゃない。
「絶対に無理。他を当たって下さい。」
俺は譲らなかった。
チョコは理不尽に切れる。
「お前も見てたやんけー。皆も無理やねん。頼むわー。」
俺も切れた。
「嫌です。もうツボヤさんに相談しますわ。」
「ツボやんに言ってもしゃーないわ。俺からアイコへゆったるし。悪いが入ってくれ。」
俺はここで働き始めてまだ2ヶ月。
チョコは担当としては日が浅いが社歴2年以上、他スタッフとの付き合いは長い。
次第に周りからチョコ擁護の声が上がる。
「俺(私)等も入ってるし、もう俺( ∀)君しか人おらんやん。今回は働いておいて恩売っとき。」
職場の先輩方を敵に回したくは無い。
でもアイコとの約束が…。
俺は葛藤した。

406 :
この日の勤務を終えて部屋へ帰宅した。
アイコはまだ仕事で帰ってきていなかった。
テレビを点けて一息、していられない。
珍しく部屋の片付けや自分の服を脱ぎ洗濯を始めた。
お米も洗ってセットしておこう。
普段は率先してやらない事を俺は探して始めた。
夜、迎えには行かずマリアの帰宅を待った。
俺の悪い癖。
悪い知らせはとことん黙る…ギリギリのところで打ち明けてしまうんだ。
部屋に帰ってきて、少し普段と違う状況で勘づくアイコ。
「カッちゃん。何隠してるの?」
……。
……。
この年、俺達はフェスに参加が出来なかった。

407 :
【CDJ〜】の前半部分です。
次から後半に続きます。
これはちょっと変わったエピソードでね、趣向が少し違います。
>>399
おはよ。
その件でレスくれて嬉しかったです。
最低男にいいようにされるエピソードなんて吐き気がしますよね…。
女性の立場なら当然だよ。
その気持ちを伝えてくれてありがとう。

408 :
>>406
誤植
マリア×→アイコ○
よりにもよって最低の間違いだわ…

409 :
>>402
チョコって(笑

410 :
時は2006年12月。
昨年から一年後の話。
本当に、人生で一番の激動の年になった。
この時期も多忙な状況を過ごしていた。
そんな中、唯一と言える楽しかったエピソード。
それがCDJ参戦の記憶だ!
アイコは去年、参戦出来なかった事を非常に残念がった。
「お仕事だから仕方がないけど…お休み取って欲しかったな。」
俺はただひたすら謝った。
後日、二人で飯を食べてるとこへチョコを呼び出しアイコへ直接謝罪をさせた。
支払いもさせた。
やり過ぎた。

411 :
フェスのチケットが届いた頃。
ワタナベとの電話のやり取り。
「オス。悪ぃ、久し振りだなー。」
「俺( ∀)さーん!!元気してましたか!?
最近連絡が無かったから忙しかったんですねー。」
うん。忙しかった。
理由はそれだけじゃ無かったけど。
「だよなぁ。元気だよ。お前はどうよ?」
「就活でバタバタしてて。やーっと内定貰いました!」
「そっか!おめでとう☆」
コイツにも地元を離れてから会っていない。
良いニュースを聞けて嬉しかった。

412 :
俺は本題を切り出した。
「実はな。今年はCDJに参戦するんだよ。」
「マジですかー!!?いいないいなー(゚◇゚)」
「一年越しの参戦だけどなw つー訳で暴れてくるよ!」
「アイコさんとですよね?○○○○は大丈夫ですか?」
「うん。もう大丈夫。それは問題無いよ。」
この一年で生活も大分変化をした。
「残念だがホルモンの日程には参加出来なかった。
けど、2X日は逃さなかったぜ!」
「おー!てことはエルレに日程合わせたんですね。」
俺がワタナベから教えて貰い、今の選択を選ぶ切っ掛けになったバンド。
ELLEGARDENである。

413 :
知らない方へ少しだけ。
※詳細は一度>>224にて既出
エモーショナルな曲調に日本語と英語の歌詞を含んだインディーズバンド。
俺やワタナベ、名前も知らないあの娘やアイコが強く惹かれた。
惹かれるモノがあったバンドだ。
俺はツアーに何度も参戦した。
ライヴ会場で歌を聴くのが幸せだった。
[月]という曲を演奏する時に、皆でしゃがみ込み立ち上がる。
参加型な演出も好きだった。
現在は活動を休止してしまって、メンバーも各々で活動をしている。
俺とアイコを繋いでくれたバンド。
何時か再結成を願う。
良かったら皆にも聴いて欲しいな。

414 :
フェス当日。
真冬で寒い時期だった。
俺達は電車での移動が殆どなので、割りと薄着で荷物も少な目に出掛けた。
アイコは久々に短めのスカートを履いていた。
プリーツスカートっていうのかな。
俺の好きな格好だ。
とは言っても動き辛いので、物販でパーカーとロンTを購入。
荷物も預けて準備もバッチリだ。
あまり長い時間の滞在が出来ないので、目当ての会場へ急ぐ。
ここに演奏を聴いたバンド全てを羅列したい!
やっぱり演奏もいいが途中のMCがいいよなー。
彼等の日常会話を感じられる。
アイコと二人だったのでモッシュゾーンから離れて観ていたけど、
会場の雰囲気で一体感を感じていた。
CDJ参戦はこの年が最初で最後になっている。
是非、また行きたい!!

415 :
そういう訳で。
俺が参戦したのは
【COUNTDOWN JAPAN 06/07】
になる。
エピソードバレになるので【】からは06/07を外しました。
ちょっと物足りないかも。
ライヴレポは質問形式で答えるよ。
>>409
本当にそっくりなんだってw

416 :
>>415
そんなに?ww気になるじゃんかw

417 :
>>407
うう、や、やっぱり言わなきゃよかったあ……
だ、誰も触れてないのに……あうう

418 :
気になるww

419 :
働いてる時の眠たさはヤバイ。
と独り言です。
>>416
>>417-418
二人共チョコに食い付き過ぎ。
変なページに飛ぶかもだしググらないようにw
あと、どんな言葉にせよ本音を言って貰えるのって嬉しいもんですよ。
特にこんな掲示板だからこそね。

420 :
>>419
そんなこと言わずにさ〜ww
ちょこっとだけ教えてくれたっていいじゃん!!
チョコだけに(笑
…あれ?なんか寒くない?気温下がった?

421 :
>>420
(爆笑)

422 :
帰宅。おやすみなさい。
>>420
(爆笑)
>>421
スレにお邪魔してきました。

423 :
おはよー
チョコ(笑)むk…
いいなぁ、彼女とCDJかぁ。
ELLEGARDEN、遂にベールを脱いだね。バンド名は伏せたままに
なるかと思ってた。
俺はそんなに聴かないんだけど、俺の大切な人が好きで「虹」って
曲が好きだったよ。いろいろあったから…
>>414
俺としては、是非全部羅列してほしい(笑)
>>420
あれ、なんか吹雪いてきましたよ(爆笑)

424 :
おはよ。もう昼だな。
何か食べるかー。
>>423
うん。名前を出しておこうと思って。
RIOT ON THE GRILLだ!
俺も虹の歌詞が好きだよ。
昔を懐古する歌って良いよね。
その大切な人とのエピソードが気になり過ぎる。
確か9mm、locofrank、BACK DROP BOMB、ドーパン、LOST IN TIME、ZAZEN BOYS、TRAICERATOPS、GO!GO!7188、フジ…かな。
多分まだあるけど思い出せるのはこれくらい。
ホルモン観たかったんだが無理だったw

425 :
PART.2
【体調不良〜】
2005年、年度末。
CDJへは行けなかったが、俺達は初めて一緒にライヴ参戦をした。
短いスカートをヒラヒラさせて跳び跳ねるアイコ。
『おいおいパンツ見えてるって…』
また彼女の新しい一面を知る。
忙しい中、新年を迎えた。
俺とアイコの交際は二年目に入る。
そんな折り。
俺は年明け早々、年末年始の無理がたたり体調を崩した。
慣れない環境、人の集まる職場。
体力が低下したところに感染を許してしまった。
大きめの病院へ行って驚く。
久し振りにかかったインフルエンザだった。


426 :
少々の風邪なら休めない俺の仕事。
しかしインフルは別だ。
当然、自宅療養を指示された。
ただし一々診断書を用意しろという徹底振り。
※診断書って絶対にぼったくりシステムだよね
部屋でうんうん唸る俺。
こんな時ほど独りじゃ無いって事がありがたい事は無い。
アイコは献身的に介抱してくれた。
仕事が出来ないと同時に休みの予定も潰してしまったのにね。
文句一つ言わず心配してくれた。
こういう時って愛情が深まる。
身体さえまともなら今すぐに抱きたかったw
何とか次のライヴ参戦迄には治したい。
その思いが届き約3日で完治!
看病ありがとう。

427 :
身体が治った翌日。
待っていましたとばかりに俺達はエルレの対バンツアーに参戦したw
当日の対バン相手は10-FEET。
逃すわけにはいかない
この為に元気になったんだ!
と思いライヴへ向かった。
チケットの入場順番は20番以内!
めちゃくちゃくじ運が良かったんだ。
フライヤーを受け取りアイコと二人、最前列中心部へ陣取った。
徐々に混雑し始める会場内。
『何かあっても俺がコイツを守ってやる。』
バンドメンバーが出て来て歓声が上がる。。
アイコの側に立ち俺はそんな気持ち(下心)を持ち挑んだ。

428 :
演奏中、わざとらしくアイコに密着する。
普段から一緒に暮らしているのに。
何かドキドキしてた。
恋人とライヴへ行くとこうなるのかな。
MCに聞き入りながらも彼女を抱き寄せる。
自然と腰に手が行く。
後ろの奴等はウザがっていたに違いない。
やがてバチが当たる。
ライヴもより盛り上がり、ダイブをする奴等が増える。
ダイブって下手クソがやると足をバタつかせるんだよ。
この日は首をしこたま蹴られた。
ダメージがデカくて、ライヴ後半に俺は後ろへ下がってしまう。
翌日も痛みが引かなかった。
病み上がりに新たな症状を負った。

429 :
1月も半ばを過ぎた頃。
イベント事が終わり再び通常の日々に戻る。
この年は雪が降らなかったな。ふと思い出した。
今月は多く休みを取ってしまった為、勤務日数が減った。
2月の給料に影響が出る。
まぁ生活には支障はない。
そう思っていた。
変化があったのはこの頃。
俺ではなくアイコにだ。
近頃、彼女の様子がおかしかった。
ボーとする事があって疲れているのかなと感じたり。
俺は時折気にして声を掛けた。
「アィ。しんどいか?代わるよ。」
洗濯物を干している手が止まっていた。
俺はのんびりTVを眺めていたし、風邪かなと思い言った。
「ううん。ありがとー(^-^) 直ぐ終るしお出掛け準備だけ終らせててー。」
まとめて食材を買いに行く予定だったと思う。
まだ病気知らずだったアイコ。
俺は知るよしも無かった。

430 :
少し考えたけど。
寸止め感が残りますが本日はここまでに。
明日は時間があるので続きのエピソードを4〜5つ出します。
Xデーは明後日以降になるか…
【○○〜】の予想でもされてみて下さいね。

431 :
>>430
アイコさん妊娠とか!

432 :
わぁ〜…寸止め感満載ですね^^笑
xデーとは一体なんなのか…

433 :
寸止め感(笑)

434 :
うーん…
なでなでさんの言う様に、妊娠かなぁ…

435 :
おはよー。
はぁ…寝過ぎて身体が痛い。
>>431-434
予想が出揃いましたね。
待たせてスミマセン。

436 :
PART.2
【○○〜】
話は少し変わって
俺が音楽に興味を持った事にはていて幾つか触れたい。
先ず一つ目は父親の影響。
小学生の頃。
単身赴任をしていた為、極たまに家に帰ってくる親父。
その都度、家族を連れて車で外出をする。
よく車内で音楽をかけていた。
親父は無駄な買い物は一切しない倹約家。
そんなところがあったが、音楽を聴く事は好きだったのだろう。
邦楽の有名どころの曲を無作為に借りてきては、カセットテープに録音する。
※時代を感じるな…
それを移動中にカーステレオで流す。
お陰で流行曲に乗り遅れる事のない幼少期を過ごせた。

437 :
二つ目。ROCKに目覚めた切っ掛け。
これはヒロキからの影響だ。
コイツとの付き合いは中学時代から始まる。
親しくなるにつれ、俺はよくヒロキの部屋へ遊びに行った。
そして中2の時に聴かされた洋楽、Aerosmithに衝撃を受ける。
歌詞は意味不明。言葉もわからない。
でも初めて音楽ってスゲーと思わせてくれたバンドだ!
その時のアルバム[Nine Lives]は収録曲の中でPinkが最も有名克つ評価が高い。
でも俺が一番気に入ったのはFalling in Loveだ。
ヒロキもそうだった。
俺の原点となる。
この時の事を忘れはしない。

438 :
2月を迎える前、俺とアイコは次のライヴ参戦の予定を立てていた。
たまには他のバンドを見に行くか。
と、そんな事を話していたと思う。
夕食後。
アイコはトイレへ行き、俺は計画を考えながら風呂掃除を始めた。
また心斎橋に行く。俺も路線をしっかり覚えなきゃなーと思っていた。
そんな時にアイコから声が掛かかる。
「カッちゃーん。ちょっといい?」
トイレからだ。なんだろう?と思ったよ。
湯を溜め始めて風呂場を出る。
「ん?どーしたぁ?」
「ようせいがとんだのー。」
『…は?』
何かを言っている。
やっぱり表現の仕方がメルヘンだった。

439 :
「ごめん。何て言っているかわからない。」
湯を溜めている音が部屋に響く。
俺は風呂場の戸を閉めた。
やがてアイコがトイレから出る。
表情が少し無表情な感じだった。
何か持っている。
体温計かと思った。
「どうした?」
改めて俺は声を掛けた。
アイコは近付いてきてから言った
PART.2
【妊娠〜】
「カッちゃん。赤ちゃんが出来たみたい。」
彼女が持っていたのは妊娠検査のキットだった。
「今月、まだ生理が来なくって。遅れているかなと思ってたんだけどね。
今調べてたら陽性だったんだぁ。」
俺は黙って聞いていた。
アイコとの間に子供が出来た。
返事に困っていた。

440 :
と言うわけで、皆様の予想は大当たりでした。
次のエピソードからよりカミングアウトが続きます。
また時間を開けて投下再開してくんで気長にお待ち下さい。

441 :
>>440
でも、今はひとり暮らし……
>>1が気になるんだよなあ
あの時期と時間って何だろう……
このスレを届けたい人って?やっぱりアイコさんかなぁ……

442 :
>>441
まだ秘密でーす(ε )
でもそれはもう直ぐわかりますよ。
ペース悪いなぁ…
仕事行く準備します。

443 :
PART.2
【苛立ち〜】
アイコの妊娠を知った時。
俺は複雑な気持ちになった。
確かに嬉しい気持ちになったけど、時期が早過ぎた。
まだ一緒に暮らし始めて4ヵ月あまり。
もっと二人だけで過ごす生活をしたかった。
やることやってたら至極当たり前なんだけど、素直に思ったのはこんな事。
当時の年齢は23歳。
どうしよう…
全ての返事を曖昧に濁した。

444 :
その後の数日間は仕事へ没頭した。
目の前の問題に直視しない為、逃避的な行動だった。
ふと気持ちが切れそうな状況に苛々していた。
親になるという実感が湧かない。
まだ誰かに相談する気持ちにもなれなかった。
アイコと居ても自分からは話題に上げなかった。
終いには彼女から
「産む…?」
と否定的な言葉を吐かせてしまう。
未熟な自分を恥じたい。
そして更に時間が進む。
アイコから妊娠を告げられて一週間が過ぎた頃。
俺は最初の相談をした。
電話口。いつものノリのアイツに。
ヒロキだ。
俺は経緯を伝えていた。

445 :
ありがとう。
俺の苛立ちを諭してくれて。
電話を終えて決心した。
やり取りはこうなる。
「カズマ、マリアちゃんの事は覚えてるよな?」
ヒロキはこう言った。
勿論だ。忘れられる筈がない。
「今のままだとアイコさんも同じ様に居なくなるぞ。」
絶句した。
構わずヒロキは続ける。
「不安はあって仕方ねーじゃねーか。俺だって今デキたらそう思うぞ。
でもな。お前がしたいようにしてあんま良い事あったか?」
「だから俺が敢えて言う。」
‐子供が出来たからじゃない‐
‐結婚しろ‐

この順番で話してくれたよな。
お前から答えを貰ったよ。
この日、俺はプロポーズをした。

446 :
後から投下したレスの誤字脱字に気付くと泣きそうになるな…

447 :
やばい、泣きそう。ヒロキさんアツイなぁ。
そしてまさかAerosmithが出てくるとは…。
Falling in Loveいいよね。
俺去年のジャパンツアー行ったよ。大好きなあの人と。
今ではもう幻だったとしか思えない…。
頼むから幸せになってくれよ。
でも、>>441
たしかに…

448 :
>>447
いや…俺にはそっちの話の方が気になるぜ。
聞いてもいいのか不安になるけど(・ω・;)

449 :
PART.2
【愛しさ〜】
アイコは俺のプロポーズを受けてくれた。
当たり前だけどホッとした。
いつも自分の決断は手遅れが多いんだ。
安心してくれたのか、また彼女の口数が増えた。
心配させてごめんな。
俺は結婚の決意を固める。
しかし…問題がある。
俺が実家を離れる際に親父とした約束。
「子供はつくるなよ。」
悪い。半年も経たずに破ってしまった。
俺の悪い癖だ。
この後、約2ヶ月間は身内に明かせなかった。

450 :
俺達は割りと早い時期に妊娠に気が付けた。
と、思っていた。
産婦人科へ行ったところ、この時点で3ヶ月目に入ろうかといった段階だった。
成る程、妊娠は11月頃だったか…
おいおい!普通にライヴへ行っていたぞ!?(・△・;)
知らないって恐い。
年末、元気に跳び跳ねてたよこの娘。
青ざめた俺を他所に
この事実を知ったアイコはのんきに笑っていた。

451 :
産婦人科へ定期的に通うようになった。
基本的に俺も同行した。
そうすると色々気が付く事がある。
入り口付近はスロープになっていて、上り下りが楽なバリアフリーになっている事。
小さい子供も来るのだろう、ちっちゃな遊具施設がある事。
他の妊婦さん達とも待合室で一緒になるが、皆が幸せそうな事。
大きな病気知らずな俺。
病院の種類が違うにせよ、ここは新しい命が産まれてくる空間。
正直なところ、通い始めは恥ずかしい気持ちもあったんだけど
通う内に段々と優しい気持ちになっていくのがわかる。
徐々にお腹の大きくなるアイコを愛しく思った。

452 :
お腹の様子をエコーを使って見る。
本当、初めから人の形をしてるんだね。
まだ見ぬ子供がそこに居る。
不思議な感覚だった。
「あ。これが手ですよ。」
先生が教えてくれる。
最初はよくわからなかったが、成る程。手だとわかる。
顔立ちも何となくわかるんだ。
俺達の子供。
産婦人科へ通うのが楽しみに感じていた。
徐々にお腹の子に対しても愛情が湧いてくるのもわかった。
人の親になる。
これは人間的に成長するチャンスだ。

453 :
>>448
ぜひ聞いてもらいたいけど、一言では無理だなぁ。
おそらくこのスレ並みの時間を費やすことになると思う(苦笑)
それこそ飲む機会があれば、何時間でもかけて話してやりたいぜ!
もしくはこのスレを参考に俺も書いてみるとか。
いや、俺にはこんな文才は無い。無理だな…。
さてさて続きは……

454 :
>>453
気になるなぁ

455 :
>>439
赤ちゃんですか!可愛いだろうに^^
>>453
わぁ…同い年男さんの話も聞いてみたi((ry

456 :
>>454 >>455
あらら、なんだかごめんなさい。
つい、いろんな事を思い出してしまいまして…。
もし、機会があれば別スレででも。
もしくは皆さんで飲みに行きましょうか(笑)
>>450
それは怖い…
でもわかってなかったのなら、注意しようも無いよね…。

457 :
ここから長いエピソードが続きます。
俺の心情描写が多くなり、
会話のやり取りも増えてきます。
途中、レス返さず続けるかも知れませんが気にしないで下さいね。
>>453 >>456
よせやい。文才なんてないぜー。
こういうのはのんびり書くのが一番。
語りたい気分になったら喜んで聞くよ。
>>454
ねー。気になるわー。
>>455
俺自身がまだ子供だったしね。

458 :
PART.2
【2006年:春〜】
「お前、社員にならへんか?」
俺にこう言ったのはチョコだった。
これは初めて就職をする話になる。
アイコの妊娠がわかってからの数ヶ月。
俺は以前よりも多くの時間を働いた。
先に述べた通り、派遣会社に所属して派遣先にスタッフとして勤務する仕事形態。
普段は店舗の従業員として、日々の業務に従事していた。
地元に居た頃と同じく、パチ屋に派遣されていた。
まぁ最初の説明の時に聞かされた多岐に渡る派遣先何て嘘だった。
基本的、パチ屋派遣に特化した会社だった。

459 :
業務内容はまた追々で。
勤務形態の変化について述べよう。
早番と遅番がある。
これはスタッフの諸事情で融通が利く。
早番勤務者の大体は
・この仕事を定職化したフリーター
・主婦
・ナイトジョブの掛け持ちこんな感じ。
遅番勤務者の大体は
・この仕事を定職化したフリーター
・学生
・昼勤を終えた者の掛け持ち
簡単に書いたけどこんな感じ。
入り時間によって中番なるものも存在する。
俺の勤務形態は自由度の高いフリーターである。
早番遅番ともに入りまくって稼ぐパターン。
これが一番稼ぐ人のタイプになる。

460 :
早番勤務は9:00〜17:30
遅番勤務は17:30〜25:00
早番の終わりの時間は引き継ぎが絡む為、少し遅れるのが日常。
たまに店舗責任者の有難いお言葉が入ると更に遅くなる。
フリーターは派遣会社にとって有難い存在だ。
シフト自体は希望者から埋めていき、空いた箇所(殆ど埋まらない)はフリーターで埋めていく。
早番が続く週もあれば、途中で遅番が絡む日もある。
これが続くと生活リズムが崩れてくるんだ。
でも人間って怖い。
慣れてくると平気になっちゃうんだ。
感覚が世間からズレて行くのがわかる。
俺は更に先の扉を開いてしまう。

461 :
シフトに主婦や学生が居ると突発な遅刻や休みが増える。
何故なら彼等に共通して、
日常生活 >仕事
なのである。
主婦で子持ちは当然家庭内が優先だ。
小さい子供の保育園の送り迎え、体調を崩した等、雇う側はそれなりのリスクを考える。
勿論、仕方がない事だ。
働く人が真面目な人なら全力で支援する。
それが仕事仲間として当然の事だ。
学生も講義の終わる時間によって、突発な遅刻がある。
大体はシフト希望から予想するのだが、彼等も担当者も読みが甘い。
先の二つを偏った書き方で述べたが、働く人が真面目な人なら全力で支援するのが仲間って奴だ。
俺達フリーターは仕事が優先。
こういう事態に対処していた。

462 :
大事な事だったので2回言った。
要は自己管理外の理由なら皆が助け合う。
仕事ってそういうものだと思う。
繁忙期や帰省時期ってやつは本当に人が居なくなる。
シフトはフリーター頼み。それでも足りない。
スタッフの絶対数が足りないのだ。
そういう状況で発生するのが[通し勤務]である。
早番と遅番を一人で入る。
そう。9:00〜25:00勤務。
ブラック企業並みの拘束時間だ。
ブラック企業と違う点は全ての時間に時給が発生する。
稼ぐ事は出来るのだ!!
末期な人不足な状況の店舗はこの通し勤務者達に支えられている。
俺はお金が必要だった。
次第にこの通し勤務が増えてくる…。

463 :
アイコはお腹が目立ち始めるようになった頃、激しい悪阻に見舞われた。
次第に仕事も休む事が多くなり、春になる頃に職場を卒業する。
寿退社を果たした事を少し自慢をしていたw
しかし。
彼女の離職により収入源が無くなった。
俺の稼ぎだけで生活をする。
身重な彼女が居る。
出産費用も要る。
出来る限りシフトに入りお金を貯めなきゃ。
その考えで一杯だった。
通し勤務が週1から週4へと増えた。
単純計算で休みが週1だと10日勤務分の時間を職場で過ごす。
自然と部屋を空けている時間が増えた。

464 :
そんな時期だった。
彼女の妊娠を報告した時にチョコから勧められる。
俺も就職を考えていなかった訳ではない。
ただ、毎日それこそ朝晩と働き続けお金が要る。
のんびり探している時間なんて無かった。
「俺が上に話をかけあっちゃるし、スイスイ(話を)進められるでー(´∀`)」
チョコはこう言った。
会社勤めなら…実家の家族を思い出す。
まだ妊娠伝えられていない。
身を固めてから報告しよう。
「お願いします。」

扉を開く。
俺は地獄へ足を踏み入れた。

465 :
PART.2
【報告〜】
サクサク…なんて進まねえ。
面接が一週間毎に3回もあった。
営業所長面接…トクガワさん(※1)
エリア責任者面接1…スミダさん(※2)
エリア責任者面接2…スミダさん
大体、1〜2時間を使い面接や雑談。
俺の知っている就職面接は少し一般からズレたモノだったに違いない。
全くの対極の二人との面接は俺に不安と希望を与えた。
※1
元水商売、元店舗責任者
超酒好き風俗好きの痛風持ち
チョコとの掛け合いは卑猥その物
※2
派遣先の理不尽と断固として闘う会社の良心
この人に会えなかったら正社員を辞退してたw
会社も続けて行けなかった

466 :
この春。
翌月から俺は正社員となる。
日頃の勤務態度と過酷なシフトをこなす事で、適正を認められた形であった。
これで少し身が固まった。
真っ先にアイコへ報告をした。
仕事とはいえ、部屋を空けている時間が長い。
彼女は彼女で不安と闘っていた。
「へっへー。採用貰ったよー♪」
「おめでとう。今日は夕方からお仕事よね?お弁当作る?」
声に元気がない。また吐いたな…
「んーにゃ、買っていくからいいよ。休んでな。
なんか飲み物要るか?」
「…午後ティー(ミルク)がいいなぁ。」
「OKー。そんじゃ部屋帰るわ。」
『俺が頑張らないと。』
肉体的疲労を気持ちでカバーしてた。
若いっていいよな。
可能性はたくさんある。


467 :
就職の事はメールで一斉送信した。
両親や友人へ次々へ送る。
反応は様々だった。
仲間内からはもう帰ってこないのかーなど、残念がられた。
生活の拠点が変わると会えないものだよな。
いつも一緒に過ごしていたのがまるで嘘のようだ。
確かに皆に会えなくなったのは残念に思う。
日常に追われ、人は連絡を取り合わないとやがて疎遠になる。
段々と俺は大事なモノを失ってしまった。
今では片手に残るくらいしか連絡が取れないよ。
寂しいものだ。

468 :
両親は就職を喜んでくれた。
正直言ってダメ息子だからな。
これが長男なんだから頭が痛かった筈だ。
まぁ上げてから下げるわけだがね。
俺はアイコの妊娠を告げた。
激怒された。
当然である。
「あんた…何やってるのよ!?相手のご両親はご存知なの?」
「うん。お義母さんにはお会いして報告をした。」
「だから言わんこっちゃない…。」
母親は嘆いた。
しかし授かり物だから結婚自体に否定的ではない。
むしろ、相手に申し訳ないという姿勢だった。
「今度お父さんとそちらへご挨拶へ行くから。貴方は覚悟していなさい。」

気が重い…。
結婚って親族が増える事なんだよね。
思っていた以上にややこしい事だったよ。

469 :
プロポーズから今に至るまで。
唯一、連絡を取り続けていた相手。
ヒロキにはいっぱい愚痴を吐かせて貰った。
コイツはミホと出会ってから更正するまでの間に急速に変化した。
一時、道を踏み外したのが嘘のように。
普段のやり取りは適当でフザケ半分だったところは変わらない。
お互いに気を使わないやり取りが出来る。
腐れ縁ってやつだ。
でも、時に諭す時は核心を突く。
大体は俺の指標になった。

470 :
就職の件はヒロキへも連絡した。
「よー。この時間に連絡って珍しいな。」
「ああ。面接があってな。今の会社に決まったよ。」
「予定通りだな☆おめでとう、新社会人w」
常に経過は伝えていたんだ。
軽口が嬉しかった。
「もう働いとるわw でもありがとな。」
ヒロキの愚痴を少し聞く。
同僚との夜遊びをミホに咎められたようだ。
何だかんだ仲良くやっているようで安心する。
俺も遊びに行きたいなと言ったと思う。
ヒロキは
「そっちも楽しそうだよなー!美味いもん食いに行きたいよ。」
「そうだな。いつか二人で来いよ。歓迎するぜ♪」
「いつかなー(´o`) はぁ…小遣い上げて欲しいぜ…。」
他愛もないやり取りを続けた。
会話の終わりに入籍予定日を伝えた。
「んじゃまた報告するわ。」
そう言って俺は電話を切った。

471 :
PART.2
【会〜】
世間では連休に近付いていく時だった。
俺には憂鬱な日が近付く。
春の温かな休日。
ホッと一息を…とは出来なかった。
もう間もなく、俺の両親がやってくるんだ。
昼飯もノドを通らない。
腹が減らないのさ。
ストレスを抱えていた。
アイコも俺の親に顔を合わすのは初めての事。
緊張の様子だ。無理もない。
お互いこの件の会話を意図的に避けていた。
でも、そろそろ話をしなきゃな。

472 :
「X日だってさ。親が来るの。お店はお義母さんが決めてくれたらしい。
こういった事を任せて良かったのかな?」
「カッちゃんが忙しい時期なのは皆が知ってるし。
それよりお休みはとれそ?」
「ああ。法事はさすがに休ませてくれたよ。」
我ながら自分達の事を任せっぱなしにしてしまった。
家では偉そうな事を言っていても、常識が無いまま成長していた。
社会人となり色々気付かされる。
学校を出た出ないなんて全く関係無い。
俺もアイコもこういった常識に欠けていた。
結局はいつも周りに助けられてしまう。
数日後。
身内だけで小さく会合を開いた。
式は挙げていない。
未だに挙げていない。
甲斐性が無いんだよ。
本当に情けない。

こういった事を気付き書き出せている今は
少し成長出来たってことなのかな。
未熟さは相も変わりないけど、振り返り反省が出来る潔さは身に付いたと思う。
懺悔にもならないけどさ。

473 :
PART.2
【おめでとう】
2006年の6月。
俺とアイコは入籍をした。
この日の午前中、役所まで二人で歩いた。
部屋から徒歩10分くらいの場所。割りと近いんだ。
でもこの時は20分くらいかけて歩いた。
お腹の大きいアイコには辛い距離かと思ったが、終始嬉しそうだった。
俺も嬉しかった。
役所で婚姻届を提出する。
あっさり受理された事に驚いた。
住民票を取り寄せるより簡単だったんじゃないかなw

日本の婚姻制度はもっと身元の確認をするべきだよ…

474 :
「カッちゃん。これからも宜しくお願いします。」
手を繋いでゆっくり歩く。
帰り道、アイコは言った。
「こちらこそ。支えてくれな。
でももう直ぐ3人でのお出掛けになるなぁ。」
「そーだね。バギーも買わなきゃ。赤ちゃん本舗で探そうね。」
こんな会話をしながら歩いた。
アイコの握る手に力強さを感じていた。
幸せにしたい。
そう思って俺も強く握り返した。
数日後、Apricaの水玉のバギーを買った。
マジで高い…50Kが飛んでいった。
子供にはお金が掛かる。
実感した瞬間だった。

475 :
部屋に帰宅してから再び外出した。
今度は俺一人でだ。
フラッとコンビニへ向かった。
移動中、片手に持った携帯で電話をかける。
呼び出し音の曲が途切れアイツが出る。
「忙しいんじゃボケエーッ!?」
ヒロキらしい電話の出方だった。
「(気にしない)さっき婚姻届を出してきた。入籍済ませたよ。」
声が変わった。
「おぉー!おめでとさん。そっか、カズマもとうとう結婚したなー☆」
先輩面したような話し方だ。
「帰ったらミホにも伝えておくわ。祝い品、何がいい?」
「いいよ、そんな。子供が産まれたら会いに来てくれよ。
やっぱ小さい時の外出って難しいらしいし。」
「任せとけ♪そっちは先越されたなw」
「だな(^-^)」
…。
ヒロキへ報告を済ませた。
これから約2ヶ月後、ミホから電話を貰う。

476 :
結婚した翌日。
職場へも入籍の連絡を済ませた。
結婚によって変わる生活状況。
手続きの多さにビックリだ。
・配偶者の年金手帳(氏名変更の手続き)
・一時金手続き
・所得控除申告書
・家族手当て申請書
・住宅手当て申請書
…etc

結婚によって得られるメリットがたくさんある。
社会って既婚者に優しいのなw
固定給になる身として、
色々な手当てが付く事はありがたい事だと思った。

477 :
まだギリギリ、アルバイトスタッフであった俺。
職場の同僚にも祝いの品々を貰う。
いっぱい頂いた物の中でも子供服が助かった。
子供服って成長が早い分、直ぐに着れなくなるんだ。
高いもの買っても着れる時期は極僅か。
安くて可愛いものをたくさん持っている方が賢い。
そんな事を主婦先輩方々から教えて貰い、
着せなくなった子供服の支援を受けた。
その後に役に立たせて貰いました。
人ってやっぱり繋がりが大事だ。
人間社会、独りで生きていける訳は無い。
感謝の気持ちは忘れるべくなかれ。
この場を借りまして
どうもありがとうございました。

478 :
PART.2
【不意〜】
その時は突然訪れた…

俺が正社員で採用されて先ず変わった事。
普段の服装がスーツ姿になった事だ。
今までは私服を着て出勤、制服に着替え業務に従事する。
普通のアルバイトスタッフだった。
たがこれからは先輩だった人を使ったり、新たに入る人の教育・指導を行う事になる。
23歳の若輩者が40人を越える店舗をいずれ引き継がなければならない…。
社員教育のカリキュラムが滅茶苦茶ハードだった。
しかも指導者はチョコだった。
先行きが不安だ。

479 :
仕事はシフト調整がメインになる。
職場が事務所へ移る。
最寄り駅から一駅、都心部に俺の会社の営業所がある。
入社すると共にデスクが与えられた。
社内のPCはイントラネットで共有されている為、ファイルを修正すると全てが変更される。
操作するには責任とリスクが発生する。
入社直ぐは操作を禁止されていた。
成る程。勉強しなきゃな。
入社翌日から暫く事務所で過ごす。
PCの使い方や面接の行い方など、仕事のノウハウを学んだ。
どんな仕事にも意味や理由が存在する。
会社って良く出来たシステムだよね。
最初は苦戦したけどやりがいを見つけ始めていた。

480 :
仕事を覚える為、チョコへ同行する。
早く一人立ちする為に色々教わった。
・スタッフの出勤対応
・応募者へのメール、電話対応
・面接の行い方
・店舗配属までのOFF-JT
・店舗責任者へのアポ取り
・より高度なPCの使い方
・PCの裏技
・サボり方
…etc
チョコらしい人の育て方だった。
不真面目の極みな人間だった為、逆にメリハリのある育て方をされた。
2週間が経つ頃には担当を引き継ぐ事になった。
2交代制の配属先。
問題が無い内は派遣の社員は簡単な仕事だ。
ただし、一度人的トラブルが発生すると仕事の難易度が急上昇する。
常に危険と表裏一体な仕事であった。

481 :
1日の流れ

事務所へ出勤
メールチェック
応募者の拾い出し、面接日調整
シフト調整

店舗巡回
スタッフ、店舗関係者から情報を吸い出す
※簡単な問題はその場で対応、解決
タイムカードチェック

シフト調整
報告書作成
遅番出勤、翌日のシフト確認
入社一月目はこんな感じで過ごしていた。
身体を動かしたりする現場からの仕事を離れた。
幸い、最初の方は大きな問題が起きなかった。

482 :
スーツを着た仕事って何か気合いが入る。
でも、昔はサラリーマンをバカにしたところがあった。
皆が同じ様な姿をして、毎日同じ電車で揺られ、
仕事で下げたくない頭を下げている。
歳ばっか食った老害にコキ使われて怒られて。
そんなものに全く魅力を感じなかった。
漫画のサラリーマン金太郎を読んで、破天荒な主人公を見てから少しだけマシな印象を持ったけど。
所詮は夢物語。
まさか自分がサラリーマンになるとは思わなかった。
本当にガキだった。
人生ってやつを舐めていた。
皆頑張っていたんだな。
俺も守るものが出来て初めて理解をした。
意識が変わってから仕事に対する意欲も上がった。
気が付けば社員になって2ヶ月が過ぎようとしていた。

483 :
この日は暑かった。
仕事へ向かう電車内で一時の涼しさを感じる。
もう直ぐ盆休みが始まる。
とは言っても俺はサービス業特化の派遣会社の社員。
普通の人達が休む時に働くものだ。
盆正月は関係無い。
電車を降りる時に携帯に着信がきた。
『しまった!』
マナーモードにし忘れていた。
携帯を見る。珍しい相手だ。
着信の相手はミホだった。
気にはなったが音を消さなきゃと思い、簡易留守電のボタンを押した。
電車を降りて改札を過ぎる。
階段を足早に上り、再び強い日差しを浴びた。
出社時刻にまだ時間があるな。
俺は電話をかけ直した。

484 :
「ハイ。」
ミホは直ぐに出た。
「おう。オハヨ。悪い悪い、電車ん中だった。久し振りじゃん!」
「…カズマ?」
「おう。どうしたよ?」
「いま…大丈夫?」
「会社に向かってるよー。出勤時間までは余裕あるけど。」
何かあったのかなと思っていた。
俺は歩きながら話しをする。
朝のラッシュ時。
人混みが鬱陶しかった。

485 :
ミホが口を開く。
………
「えー。マジで?」
俺はまたかと思った。
…………
小さな声だった。
「嘘。やめろよそんな…」
……………
ミホの声が聞こえなくなってきた。
「いつ…。」
………………
必死に耐えた話し方だった。
もう記憶に無い。
この辺からは後で聞いた話。
俺はパニックを起こした。
交差点の出口で叫び声を上げて取り乱した。
激しく泣いていた。
やがて警察を呼ばれ俺は拘束される。

連絡はヒロキの訃報だった。

486 :
交番の中。
ツボヤさんと警察官が話しをしている。
ツボヤさんは俺の携帯電話を持っていた。
ここから俺の記憶は再開する。
ミホとの会話から混乱したままだった。

ヒロキは交通事故に遇った。
会社の同僚と車で遊びに出掛けたらしい。
その際、行きの道中に対向車と衝突事故を起こしたそうだ。
病院へ運ばれた時にはもう意識不明の重体。
ミホも病院へ駆け付け、緊急手術を見守った。
そして、ミホが俺に連絡をくれた日。
未明に息を引き取っていた。
享年24歳
早過ぎる一生だった。

487 :
ボーとしていた。
ショックで泣き疲れて、俺の意識は混濁していた。
警察が来るでは大通りで一頻り暴れてしまっていたようだ。
周囲の人からの通報だった。
人目を気にせず大声で泣きわめいてたらしい。
交番に連れていかれ事情聴取を受ける。
警察官はじっと黙って俺が話せる状態になるのを待ってくれた。
ぽつりぽつり話す。
親友の奥さんから連絡があり、親友の事故死を伝えられた事を。
携帯を渡し、警察官がリダイヤルでミホへ電話を掛ける。
ミホは説明を受け、俺の取り乱しように驚いた。

俺は全部が嘘であって欲しい
そう思っていた。

488 :
ツボヤさんは俺が事務所に来ないので連絡をくれたんだ。
取り次いだのが警察官だったので彼も驚いた。
そして身元引き受け人として来てくれた。
俺は相変わらずの虚脱状態。
ツボヤさんへの経緯は警察官が伝えてくれた。
話を聞き、ツボヤさんが言った。
「俺( ∀)、事情はわかった。今日はもう帰っていいよ。
所長へは俺から報告しておくし。」
それを聞いた俺は黙って頷くしか出来なかった。
「葬儀には参列するのか?」
わからない。何も考えられない。
俺は黙ったままだった。
交番から離れた。
頭を下げていた記憶だけある。
独り駅まで向かった。
気が付いたらプラットホームの椅子に掛けていた。

489 :
独りで何時間居たのだろう。
ヒロキとの思い出を振り返っていた。
中学の頃。
高校の頃。
大学の頃。
社会人になった今…。
何で死んじまったんだ?
お前、まだ24だろ?
子供に会いに来るって言ったじゃねえか。
ミホの事はどうするんだよ?
嗚咽を漏らしただ泣いた。
何時間もその場を離れる事が出来なかった。

490 :
俺の携帯が光り震える。
着信はアイコだった。
時刻は23時になる頃。
帰りが遅いので連絡が着た。
「カッちゃん、今何処?」
ちょうど帰りの電車が到着したタイミングだった。
「あ…ごめん。○○駅。遅くなってごめんな。」
「今から電車に乗るし。待ってて。」
「うん…。気を付けてね。」
電話を切った。
身体を起こす。少し固かった。
『帰ろう。』
電車へ乗り込んで部屋へ向かった。

491 :
駅に着いた。
部屋まではあと5分。
俺は直ぐに帰らずに携帯を取り出した。
ミホにかける。
長い呼び出し音の後、ミホは出た。
「カズマ。大丈夫だった?」
「あぁ。すまなかった。お前は大丈夫か?」
「うん、少し。」
気丈に振る舞っていたな。
強いよ。お前は。
「…葬儀って何時になる?」
俺は尋ねた。
しかしミホの応えは意外なものだった。
「一応、明後日。でもね。カズマは来ない方がいいと思うの。」
「何故だ?」
「ヒロキね。あまりきれいな顔をしていないんだ。」
ミホは静かに言った。
俺は再び涙が溢れてきた。
もう止められなかった。
これは夏の始まりの悲しい報せ
過去の記憶

492 :
おまえ、どんだけ辛い人生なんだよ。くそ…

493 :

……………………。
言葉にならないというか……

494 :
…大切な人っていついなくなるか分からないものですよね
私もそうでした。
ご冥福をお祈りします

495 :
ちょっと感傷的になったので気晴らしに桜を観てきました。
いい天気だけど今日は少し寒いね。
>>492 >>493
沈んだ気持ちにさせて申し訳無いです。
まぁ、誰に伝えたい話なのかの答えにはなったかなと思います。
続きのエピソード。
気が向いたら投下をしてきます。スマソ。
あと、また途中のエピソードが抜けてました…
つ【通院〜】
バレは恥をかくので今後は控えますw

496 :
>>494
そうでしたか…
たまに思い出して上げてください。
その人は貴方の中で生きています。

497 :
>>496
そういっていただけると気持ちが落ち着きます^^ありがとう。
たぶん一生その人を忘れることはないでしょう。
なんてったって私を産んでくれた人なんですから^^

498 :
なんかすいませんw暗くなっちゃいましたw
>>495
いいですね!桜ですか^^
こっちも咲いてますよ!お祭りもやってますw

499 :
>>497-498
桜は好きです。
この時期、よくのんびり眺めています。
抱えたものは大きいですね。
きっとずっと覚えている事がその人への供養になると信じています。
心の内を教えてくれてありがとう。

500 :
桜か…。いいね!
こちらは昨夜深々と雪が降り積もりました…。
……春はまだか!?w

501 :
>>500
また降ったんだ(・。・;
春はもう直ぐそこに…来てるのか?
さらりと500GETおめー♪

502 :
アップルさんはお母様を亡くされてるのですか……
御冥福をお祈りします
こちら愛知県は本日満開ですー
桜はいいですねぇ

503 :
>>501
さんくす。気付かなかった(笑)
また降ったんよ。もういいっての…
今年は例年以上に長いよ。
俺も早く桜さんに会いたい…(-_-)

504 :
このスレいい人ばかりww泣きたくなるわww
神奈川県も咲いてまーす^^
同い年男さん500GETおめでとーw

505 :
見てくれてる皆が同じ時間帯に居るの珍しー☆
東京も桜日和です。
もっかい眺めに行こうかな。

506 :
確かに珍しいですね^^
んじゃ、私もちょっくら見に行こうかな♪
家出れば目の前にあるけどw

507 :
>>505 >>506
確かに珍しい(笑)
桜はまだだけど、こちらも晴れてます。
今夜は綺麗な星空かな…

508 :
PART.2
【激務〜】
忘れられない一夜が明けた。
どんな時でも時間は容赦無く過ぎる。
心を癒す暇なんて無かった。
翌日、俺は普通に出社した。
職場へは一番に着き、昨日の滞った業務の確認に入る。
後から入ってきた社員や所長は口を揃えて言った。
‐休まなくて良かったのか?‐
ツボヤさんはかなり誇張して伝えたのかな。
心配要らないですと答えて黙々と業務に取り組んだ。
悲しんでいられない。
立ち直るなら早い方がいい。
俺なんかよりもミホの方が辛いに決まっている。
今ならわかる。
無理をしていた。

509 :
何せ休んでいられない。
既に昨日の一件で業務の遅れを作ってしまった。
職場も担当者の俺が居ないと確認のしようがない。
昨日今日とチョコが休みだったのだ。
ツボヤさんの苦労が目に浮かぶ…
昨日の件も含めて謝罪をしておかなければ。
今日は店舗へ直行している為、会えそうになかった。
時折、携帯をチェックする。
アイコも臨月に入りいつ陣痛が始まるかわからない。
予定日はもう少し先だが、お腹の子はかなり大きくなっている。
葬儀に行きたかった。
これは本音だ。
でも、時に人は優先事項が変わる。
身重の妻と抱えた仕事を放り投げて駆け付けるわけにはいかなかった。
ヒロキの最後を見送れない。
俺の心に冷たい痼が生まれた。

510 :
色々な変化で押し潰されそうだった。
部屋でも職場でも、落ち着ける場所がない。
悲しむ余裕もない。
体裁を保つ為に笑顔で居たが、本心から笑えた事はない。
唯一、移動の際に乗る電車やバスの中でだけ、思考を休めた。
徐々に会社の拘束時間も増えていく。
朝から会社へ行き、終電手前まで残る事が多くなった。
理由は欠員対応で自らシフトの穴埋めを行った事による。
そんな生活が何日も続く。
この時は耐えられている自分が不思議だった。
後に判明する。
亀裂が入っていたんだ。
あの時の衝撃で心が壊れていた事に。

511 :
桜も星空も観てきたよ。
また少し寒くなったかな。
話の時期とは季節が違うから違和感を感じる。
だいぶ私生活が過去の記憶に入り込んでしまってるよ…。
どっちが現実なのかわからない時もある。
これってヤバいねw

512 :
>>511
お〜〜い、戻ってこ〜〜〜い(汗)

513 :
>>511
じゃあ私が俺さんのほっぺをつねってさしあげましょu((ry

514 :
>>512 >>513
ただいま…(TωT*)ヒリヒリ
危ないところでした…現実に戻ってきたよ。
[お知らせ]
明日の未明から暫くの間、2ちゃんをお休みします。
21日の土曜には帰ってくると思いますので、お話をお待ちの方はごめんなさい。
ちょいリアルと闘ってきますので。

515 :
>>514
リアルと闘うのですね!w
頑張れ俺さん!待ってます!

516 :
待つよ

517 :
>>514
おかえり。
戻ってこれて良かったな(笑)
みんな待ってるからな〜

518 :
>>514
気長に待ってますよ〜
がんがれ〜

519 :
いろんな事があるけど
空には星が綺麗
ってなんか書きたくなった。

520 :
PART.2
【誕生日〜】
真夏。その言葉に相応しい日射しの強い日だった。
仕事も休みでゆっくり出来る予定の日。
アイコも予定日まであと2週間という頃。
目が覚めて軽く背伸びをした。
アイコは朝食の支度を終える頃だった。
俺は朝のゴミ出しをしに行った。
部屋に戻り二人で朝食を取り始める。
その時
アイコが下腹部の痛みを訴える。
陣痛だ。
さっきまでの緩やかな時が一変した。
シンッとした部屋に緊迫した空気が漂う。
夏休み中の文化祭練習なのだろうか。
五月蝿かった蝉の鳴き声に代わり
近くの高校から太鼓の音が聞こえていた。

521 :
アイコの表情が暗い。
苦しそうだ。
痛いんだろうな…
「陣痛か!?始まったか!?」
「…うん…たぶん……。」
俯いて伏せたまま、小さく返事が返ってきた。
俺は直ぐに病院へ連絡を掛けた。
宿直の看護師さんが取り次ぐ。
直ぐに受け入れられる状況との事。
「お荷物等は後程で結構ですので、なるべくお早めにお連れして下さい。」
看護師さんから指示を貰った。
兎に角!
先ずは病院へ連れて行かないと。
俺はアイコへ肩を貸すように急いで出掛けた。

522 :
外はカラッとした天気だった。
信号待ちの時、路上に陽炎が見える。
サンダル越しに足の裏に熱さを感じていた。
大きなお腹を押さえるアイコ。
ゆっくり歩いていると知らないオバサンから心配された。
ありがたいんだけど…悪い、急いでるんだw
善意なのにね、スミマセン。
病院へ着く。
直ぐにアイコは分娩待機室(?)に連れていかれた。
相変わらず痛みは激しいようだったが、専門家に囲まれて俺達は安心する。
俺は荷物を取りに部屋に戻る事へ。
「直ぐに戻るからな。アイコ、頑張れよ!」
「うん。カッちゃん、ちゃんと立ち合ってね。」
握っていた手を離し、俺は笑顔で頷いてから待機室を出る。
病院を出たところで親族達へ陣痛の始まりを報せた。

523 :
昨夜、お腹の子が腹を元気に蹴っていた。
仕事から帰った俺はそのお腹を撫でていた。
ボコン!ボコン!暴れている。
うねうねと動く様子は人によりグロテスクに感じるだろう。
最初は俺もそう思っていたw
でも、だんだんと愛情が湧いてくる。
女性ってこの時から母性が強くなるんだね。
赤ちゃんに関する話題が増える。
反面。俺はあまり相手にされなくなって、少しだけ寂しかったよ。
お腹の子に軽いやきもちを妬いていた。
部屋に戻って入院中の荷物を用意する。
入院はもう直ぐだと思っていたが、まだしっかり準備をしていなかった。
少しだけ時間が掛かった。

524 :
アイコの陣痛開始から1時間が経った頃。
俺は再び病院へ戻ってきた。
携帯の電源を切る。
看護師さんから病室まで案内を受け、荷物を置き今度は分娩室へ案内される。
入室前に入念に手を洗い、簡素な服を着せられて部屋に入った。
思っていたより広い部屋だった。
ほぼ部屋の中央でアイコが座っている。
俗に言う
「ヒッヒッフー」
の呼吸法を実践していた。
案内され、俺は彼女の頭付近から手を握る。
アイコと目が合う。
握る手に力が入った。
「頑張れ。」
自然と声が出た。

525 :
陣痛開始から2時間も経たない内に
病室に赤ん坊の泣き声が響く
可愛らしい産声だった
アイコの初産は予想以上の安産でした。
ホッとした俺。
アイコは汗びっしょりだ。
男の子。
元気に泣いていた。
看護師さんが産湯で綺麗にした子供をアイコへ連れていく。
ここで記念に写真を撮らせて貰ったw
出産後の後片付けが始まる。
俺は退室し、待合室で待つ事に。
父親となったんだ。
実感が湧くまで少しだけ時間が掛かった。

526 :
待合室ではお義母さんが待っていた。
無事に終わった事、男の子だと言う事を伝えた。
安産だった事を喜んでいた。
俺は少しだけ病院を出る。
実家へ連絡を入れた。
母親から祝いの言葉と父親として自覚を持つ事を伝えられた。
会話を終えた後にふと思う…
目を閉じた。
『無事に産まれたよ。』
もう会えないアイツに呟いた。
俺は携帯の電源を再び切り、病院へ戻った。
我が子を抱きに。
名前はもう決めてある。

ヤマトだ。
産まれてきてくれてありがとう。
彼は今年の8月で6歳になる。

527 :
>>515-519
ひとくくりでゴメンよ。
皆レスありがとう。
ヒロキのエピソードを終えた事で満足感がデカイのと
再び喪失感が蘇って気持ちが辛くなっちゃった(;=。=)
リアでも少し予定もあるので、この際がっつり休息を頂きます。
自分から開始した事なのに申し訳無いです…。
次はエピソード【手続き〜】からだね。
復帰初日で序盤は終らせます。
加筆がなければ予定では残り3日間、ゴールが見えてきた!
それじゃおやすみ&また来週ー( ∀)ノ゙

528 :
>>527
お疲れ様です^^全然平気ですよw
がっつり休んでくださいね〜
予定では残り3日間…それでもう皆さんと話すことは
終わってしまうのでしょうか…?
まぁゴールが見えてきたのはいいことですよね^^

529 :
到着。
また少し街並みが変わったな。
他県に住む身内の不幸があり、つかの間の実家へ帰省となりました。
連れ達への近況報告を含め、少し早いけどヒロキの墓参りもしてきます。
長めの帰省なので何かしらあったら話に加えてみよう。
まさかこの話を書いている時にこんな事があるなんてね…。

530 :
善い例えじゃないけれど、昔聞いた話。
[引き寄せる]という言葉かある。
もしかしたら俺が死に纏わる話を書いた為に身内に…と思ってしまう。
こんな事を考えてしまうのはやはり病んでいるからか。

531 :
>>527
喪失感が蘇ってしまったんですね……
余り深く考え込まずに……
あと3日で終わりかぁ
アップルさんの仰るように寂しいですね

532 :
>>529
それは大変ですね、ご愁傷様です。
ヒロキさんと色んなお喋りしてきて下さい(^ω^)
2ちゃんのことも、ってなんのこっちゃ(笑)

533 :
>>530
いやいや、考え過ぎですよ……
ヒロキさんのこと…相当なショックだったんですね
今だに辛いんですね
とにかく、考え過ぎですよ
大丈夫V

534 :
>>530
うん、それは考え過ぎだ。
生きてるやつらは先に逝ってしまった
やつらの分まで生きる義務があるって
誰かが言ってたよ。
人はいつか死ぬ。だから「今」を精一杯生きるんだ。
ってとある漫画に書いてたよ。
漫画かよ(笑)
でも久々の帰省なら、やりたい事も
あるんじゃないか?
昔の友達とかに会ってさ
とりあえず飲んどけよ!
なんなら2ちゃんで三人くらいの
アホに会ったよって話とかさ…
おっと失礼(笑)

535 :
>>534
そうだ!そうだ!

536 :
書き忘れてた。
子ども無事に産まれて、ホントに良かった。
これまで悲しい話になってしまったら、
どうしようかと思ったよ。
いろんな事が重なって辛い時期だったろうけど、
おめでとう。

537 :
>>528 >>531-536
またひとくくりでサーセンw
ありがと。
ここでの触れ合い。
例えこのスレが終わりを迎えても続けていけたらいいなーって思います。
その時は別スレ立てるかもね。
【俺( ∀)ん家】みたいなw
冗談抜きで話すけど、この話を書き始めて記憶を深く深く探しているとさ…
何か引き込まれて現実が現実感無かったりして危なかったんだよ。
笑い話で書いたけどね。
昨日の朝に不幸があってからは尚更そう思って。
オカルトチックで変な話だけど。
あと、子供の件アリガトー。
今はインフルB型にかかってるみたいだけどスクスク成長してるよ♪
名前は本名。倭です。
大丈夫!
書き出しは少ないけど幸せな事もあるんだぜ!

538 :
>>535
さんくす!
【俺( ∀)ん家】(笑)
そんなスレあっていいのか?いいのか2ちゃんだし(笑)
でも2ちゃんとは言え、良い出会いもあるもんだ。
ちなみに俺の一番古い幼馴染の名前がヤマトだぜ!
漢字は違うけどな!
インフルお大事に〜。

539 :
>>537
別スレ期待してまーす♪
>記憶を深く深く探しているとさ…
>何か引き込まれて現実が現実感無かったりして危なかったんだよ。
本当に大変な作業でしたね。
お疲れ様でした。
倭くんかぁ。
一文字の名前ってイイですよね!
成長が楽しみですねー

540 :
>>537
私も別スレ期待してようかな〜♪ww
名前かっこいいっす≧ω≦)b インフルお大事に!
>>534
え?3人くらいのアホって…NさんとOさんとあともう一人は
どなたですk((笑

541 :
>>538-540
新スレなんて冗談で書いたのに!?
スレなら姉さんの場所があるじゃねぇッスかw
リンク貼ろうか?( ∀)ニヤニヤ
[お知らせ]
お悔やみ事は無事に終わりました。
来週まで地元に滞在して変わった街並みを歩いてみようと思います。
来週の月曜、ヒロキの墓参りに行きます。
連絡を取ったのでミホと一緒に行く事になりました。
これはPART.3に追加で書き足す事になりそうです。
しかし…ミホと会うのも実に7年振りだ。
色々話してきますねー。

542 :
>>541
オイオイみんなカズマさんと話したいんですよ〜
私は独り言つぶやいてるだけだからそっと(略
ヒロキさんとたくさんお話ししてきて下さいね〜

543 :
>>540
もちろん、Aさんですね(笑)
>>541 >>542
おっと、そんなスレが?
探しに行かねば…。

544 :
>>542
そっと…了解デス!
ヒロキの知らない出来事ってここから先の話だからねー。
墓前で語ったら(ネタバレすると○回目だけど)このスレの目的見失ってしまいますw
好きだった煙草を供えてきますわ。
>>543
見付けてもそっと…♪
姉さんの独り言を追っていくと何かね、可愛いんだw

545 :
>>543
あ、ですよねーww
>>541-544
見つけてもそっと…ですね(笑
可愛いなら見てみようかな!ww

546 :
>>544
こらっ、年配者をからかってはいけません!めっ ≧≦

547 :
確かに

548 :
PART.2
【手続き〜】
母子共に経過は順調だった。
約1週間後、無事に退院を迎える。
家族3人で初めての外出。
と言っても部屋に戻るだけだけど。
まぁ新しい住民が加わるので特別な日に変わりない。
子供の抱っこは俺がした。
まだちっちゃい。
もぞもぞ動くと少し擽ったくて笑みが溢れる。

父親らしい事って何だろう…とか考えてたのかな。
この時の情景しか今はもう思い出せない。
色々な決意をしてたんだけどね。

549 :
アイコ達がまだ入院している頃。
子供の出生届を提出に俺は一人で区役所へ行った。
「日本人らしい名前にしよう」
とある川を眺めている時に二人で決めた。
まだ妊娠初期の頃の事だったかな。
漢字は俺、親父が一字と言う事により息子へ踏襲。
自分達なりにお洒落な字を考えてみたんだ。
物心ついた時
大人へと成長した時
自分の名前に誇りを思ってくれたら嬉しいな。

550 :
知っている人も多いと思うけど、出産の分娩費用っていうのは戻ってくる。
大体300K〜400Kくらい。
初期費用としては高いが払えない金額ではない。
でも実のところ、俺は用意が出来ていなかったんだ。
共働きのつもりで同棲開始直後から貯蓄をしていなかった。
その内にアイコが仕事を辞め、俺は就職をした。
正直な話、正社員になった事により収入は激減した。
後々になって気付く。
賞与がほぼ無い会社だったんだ。
返還制度があるので、この時に親に借りる事になった。
今は後悔している。
甘かった。
希望の溢れる未来であった。
しかし。
この先の生活、俺によって徐々に徐々に壊れてゆく。

過去を振り返る話。
これは俺が積み重ねた罪を告白する話でもあるんだ。

551 :
眠れなかったから少し投下しました。
皆からレスを貰いながら、嬉しい気持ちと申し訳無い気持ちの両方が生まれます。
俺は誇らしい半生は送っていないんだ。
多くの過ちを積み重ね続け今日に至る。
今後、後味の悪い話が大半です。
人間の弱さや愚かさを書き出していきます。
どうか、話し半分で読んでいって下さいね。

552 :
なんとなく予感はしてたけど、
ここから悲しい流れになっちゃうのかなぁ…。
穏便に頼むよ…。

553 :
話し半分でお聞きします…

554 :
人間は弱さや愚かさがあって当然ですよ^^
ない人なんていないと思います…。
話半分ですね^^了解しました

555 :
おはようございます。
本日の昼頃に墓参りへ行きます。
お三方の事はしっかり報告してきますね。
ありがとう。

556 :
おつ

557 :
久し振りだ。
相変わらず静かなスレッドで落ち着く(*・∀・)旦~
明日の午前中の新幹線で東京へ帰ります。
荷物は先に送ったので昼過ぎから暫し都心でブラブラ予定。
夜中くらいから続きを投下します。

558 :
おかえりなさいませ

559 :
おかえり。
ほんのちょっと。ホントにちょっとだけいい事がありました。

560 :
ただいま。
お二方、さっそくのレスありがとです。
>>558
明日一瞬だけ愛知を通りますよー
>>559
kwsk

561 :
>>560
愛知? めもめもΦ(. . )(笑)
いや、大したことじゃないんだけどね。
時々書いてると思うけど、俺のすごく大切な人がいてね。
その人が久しぶりに会ってくれたんだ。
ちょっとお茶飲んで話しただけなんだけどさ。嬉しかった。

562 :
>>561
実家は西日本なのさ♪
大切な人って片想い?
エアロのライブを一緒に行くくらいだからかなり深い関係だと思ってたよー。

563 :
>>562
あ、うん…。色々あるんだよね…。
今はもう片思いってとこかな(苦笑)
全部俺のせいだってわかってるんだけどさ…。

564 :
>>563
…(・ω・;)
まぁあれだ。
いつか酒でも酌み交わしながら話そうぜ。
お互い過去に色々あるようだしなw

565 :
>>564
そういう事だな(笑)
よし、お前といつか酒を呑む事を
俺の人生の小さな目標に掲げよう。

566 :
>>565
決まりだな。
それじゃ昔語りを終えたら、このスレ用に作ったtwitterの垢を教えるよ。
スレを立てた時から呟いてるヤツをさ。

567 :
眠れない。
また暫くこの地を離れると思うと名残惜しいな。

568 :
帰還。
所用で御徒町へGOー

569 :
○Iなう。
Paul Smithのデニム地の靴に一目惚れした…( ∀)

570 :
>>566
俺、Twitterやってないんだよね。
アカウントって何…?
まぁ、なんとかなるか(笑)
財布はPaul Smithを愛用しているワタクシ…

571 :
つい15分前のスカイツリー
http://imepic.jp/20120421/671850
>>570
あらそーかw
アド晒しは出来ないんでその時はまた方法考えるわ♪

572 :
>>570
あら…ホントに趣味の合う事(´∀`)
池袋の○IはPaul Smith目当てで行き付けにしてるんだ。

573 :
スレチな流れを自分で作っちまった…orz
投下準備しながらもうちょいぶらつくかね。

574 :
>>571
うわー東京だなあ

575 :
>>571
おぉ、スカイツリーだ!観てみたい。
時代遅れのmixiなら、まだやっておりますが…。

576 :
>>571
スカイツリーでっかいなぁ…遠くからしか観たことなかったよ。
スレ立てた時からTwitterやってたんですね^^笑

577 :
ツイッターって面白いですか?

578 :
>>576
私は楽しいと思いますよ^^

579 :
おはようです( ∀)~゚
昨夜は路線が遅れたりで結局、渋谷で一泊しました。
取り敢えず返レスは投下をしてからに…

580 :
PART.2
【狼〜】
少し、自分という人間を語ろうと思う。

狼という動物をご存じだろうか?
恐らく知らないという人は居まい。
ただしこの動物の生態を詳しく把握している人は少ないと思う。
イヌ科イヌ属に属する哺乳動物。肉食。
よく単独行動を好むと思われがちだが、雌雄のペアを中心とした群れを形成している。
所々の童話作品で有名な動物だが、最たるものはイソップ寓話の狼少年だろう。
これによって狼という名前を、嘘つきの代名詞に用いる事が多くなった。
いつ頃からか。
自分自身をこの狼に例えるようになる。


581 :
昔から一人で行動する事が好きだった。
群れから自発的にはぐれがち。
よく幼稚園の先生方を困らせていた。
そうして小さい頃から気儘に過ごす。
不思議と孤独感は感じない性分で、面白そうな事へは自分から飛び込んだ。
例えたった一人でも目の前の事に没頭出来る。
ただ周りが見えていなかったとも取れるけどw
割りと自由に過ごせていたのは小学生時代まで。
思春期に交遊関係が広がり、人間関係や異性へ感心を持ち始めて少し変わった。
けど、俺の根っこの部分はこんな感じ。
損をする事は嫌い、仕方なく群れる。
非常に利己的な性格だった。

582 :
そして。
始まりは小さな嘘からだったんだ。
何気なく悪気を隠す為についた嘘。
正直に伝えていればこんな事にはならなかったのに。
切羽詰まってからしか気付けない…。

583 :
話を戻し、ミホからヒロキの訃報を聞いた夜。
俺は葬儀に参列しない結論を出した。
ミホも納得し、こちらの生活を案じてくれた。
申し訳ない気持ちが込み上げる。
俺は香典を贈る旨を伝え、後日改めて連絡すると電話を切った。
俺は気持ちを贈った。
当時、かなり無茶な金額だったが、親友に出来る最後の事だ。
罪悪感を覚えながらも出産予定の貯金を勝手に切り崩してしまった。
全て、アイコへ黙っての行動だった。

584 :
アイコの入院が近付き、俺は焦っていた。
会社を休めない日が何日も続く。
仕事は順調とは言い難く、ギリギリのところで持たせている状況。
周りに頼るという思考が働かなかった。
こういうところにその人間の能力を感じる。
スタッフ管理を行う仕事。
新規配属者の早期離職を防ぐ為に、日々面談を欠かさないようにした。
それまではもって1、2週間。
早ければ入れたばかりのスタッフが翌日には飛んでしまう。
そんな繰り返しにうんざりしていたんだ。
時には食事へ連れて行くなどしてコミュニケーションを取ったりもした。
そうやって1人、2人と定着させた。
蓄えていた俺個人の貯金を切り崩していたがやがて底をつく。
そして、二人で大事に貯めていたお金へ手を付けてしまった。

585 :
出産後、アイコの体調が落ち着いてから全てを打ち明けた。
彼女は俺の告白をじっと黙って聞いていた。
そして答えた。
「うん。知ってたよ。
いつか自分から話してくれる事を信じてた。」
俺は言葉に詰まったよ。
予想していた答えじゃなく、用意していた言い訳も言えなかった。
余り外出をしないアイコだが気付いていたんだ。
部屋でふと思い詰めている俺に。
あえて気付かないフリをしていた事に俺が気付かなかった。


586 :
暫しの沈黙の後
「使った理由は?」
アイコが尋ねる。
俺は正直に交際費等で使用した事を伝えた。
「そっ…か。うん。わかった。
次からは黙って使わないでね。」
「カッちゃんが忙しくしているのは知っていたし、私はこんな状況だし。
変な使い方じゃ無かったんなら今回は許します。」
「ただし。これからは父親として夫として。隠し事はしないで下さい。」
「わかりましたか?」
俺は素直に頷いた。
毎度毎度、付き合う相手の器量に助けられる。
自分の未熟さと不甲斐なさを実感した。
これ以降、アイコに対して正直に生きよう。
そう誓った。


587 :
>>574-578
スカイツリーは来月オープンだからまだ人が少ない今が見頃。
押上の活性化になりそーだ。
twitterは昨年の春から始めてます。
これはホントに独り言。
自分と近い感性の人と顔を見ないで会話出来るから好きですね。
このスレ用にしてるのはサブ垢になります。
mixiはやってないなー。
何か出会い系感が拭えなくて…
流行ったのも結婚した頃だし誘われてもスルーしたったw

588 :
>>587
やってないかぁ。
出会い系感ね。まぁ、わからなくもない(笑)
日記も書けるし、やるとけっこう楽しいけどね。
なんかスレの流れとのギャップが…

589 :
>>588
話の世界観がぶち壊しだねw
よし!語りを終えるまでは返レスを控えよう。

590 :
いや、俺もごめん。
少し黙ってます…

591 :
こんにちはみなさん
あれ、火曜で止まっちゃってるーるるる
私も少し黙った方が良さそうですね…

592 :
カズマさん、お忙しいのかな…

593 :
うん、待ち遠しいよ…

594 :
保守

595 :
無事なのか…?

596 :
忙しいんですかね…大丈夫かな…

597 :
心配ですね…

598 :
ン?

599 :
お?

600 :
おつ

601 :
おーい、本当にどうしたんだ…?

602 :
なんかあったんですかね…?

603 :
すげー心配なんだけど…

604 :
やっと追いついた!
人間らしい生き方に少し嫉妬orz

605 :
んー、、、

606 :
6月になっちゃいましたね

607 :
もう二か月。
いい加減おこるぞ…。

608 :
奇しくも久しぶりに書き込みした今日
俺の物語には悲しいピリオドが打たれたようだよ…

609 :
<<608
何かあったんですか…?

610 :
>>609
なんかお久しぶりです。
簡単に説明すると、11年に渡る恋に破れた、という感じでしょうか…。

611 :
>>610
お久しぶりです^^
11年に渡る恋…ですか…

612 :
気持ちとは反比例して、昨日と今日は俺の人生で一番と
言ってもいいくらいの快晴だ。あり得ないくらい青いわ…。
おい、カズマよ。どこ行った?
お前の話が聞きたいぜ…。

613 :
同い年男さん……
傷心の旅にでもでますか……
おもしろくない(笑)

614 :
カズマさん
お元気ならそれで……

615 :
>>613
出たいですね…。
どのくらい経てば、忘れられるかな…。

616 :
19からの恋ですかあ

617 :
何ここ?

618 :
>>616
そう。この11年間で本当にいろんな事がありましたよ…。

619 :
11年間ならいろいろな出来事が
ありそうですね|ω゚)チラッ

620 :
いろいろな事が、本当にいろいろな事がありましたよ…(遠い目&涙目)
なんだか、俺のハンネも今となっては虚しく響くなぁ……。

621 :
もう少し待ってれば…
カズマさんは戻ってくるのでしょうか…

622 :
だったら嬉しいんですけどね。
飲む約束までしたのになぁ。
こんな事なら、先にツィッターのアカウントとやらを
訊いておけば良かった…

623 :
>>622
私も同感です。
探したって見つからないだろうなぁ…私Twitterやってるから
聞いておけばよかったなぁ(´・ω・`;)

624 :
1から全部読んだ…が
>>1はいないんかい(´・ω・`)

625 :
>>624
待ってるんですけど
なんかいなくなっちゃいました(´-ω-`;)

626 :
心配

627 :
戻って来いよ…

628 :
まだか…

629 :
お元気ですか?

630 :
まだ来ませんか…

631 :
来ませんな…
いつの間にか5ヶ月か…

632 :
もう冬にまっしぐらだな

633 :
寒くなってきましたよ・・・
どうしたもんですかね・・・

634 :
新スレおめでとう
http://www.youtube.com/watch?v=9dVHzqcPQuw&sns=em

635 :
イブだよ

636 :
今年終わってしまいますね…

637 :
||ョ・д・。) 圧縮の季節が近づいて来たので、ちょと おぢゃまさせて頂きますた

638 :
保守(^з^)-☆Chu!!

639 :
その後 いかがですか?

640 :
どういうことっすか

641 :
スレ立てから一年か
震災の一年後だったんだな…

642 :
なるべくしてなる

643 :
合掌

644 :
突然消えるのは寂しい

645 :


646 :2013/09/21

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