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2012年2月エロパロ293: 【ドラマ】美男ですねでエロパロ5 (476) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【ドラマ】美男ですねでエロパロ5


1 :11/12/24 〜 最終レス :12/02/10
ここは2011夏ドラマ(金曜夜10時TBS系にて放送)のドラマ「美男ですね」のエロパロスレです
以下注意事項
☆スレ要領が500KBに行くまでに(480KBぐらいから)、次スレ立てについてご検討下さい
・誹謗中傷厳禁
・荒らしはスルー
・名前欄にタイトル&連番を記入
・カプ名 ●●×○○
・内容についての注意書き (続編・BL・エロあり・エロなし等)
・以前投下した作品の続編の場合は、 >> で以前の作品に安価
・投下終了したら、今日はここまで等の終了宣言
・他の職人が作品投下中は、自分の作品を投下しない (被せ投下禁止)
・ある程度書き溜めて投下 (書きながら投下は禁止)
・sage進行 (メール欄に半角で「sage」と入れる)
・レスする前には必ずリロード
・スレ立ては必ず宣言してから行く。無断で行くのは控えること
・前スレの容量が中途半端に残った場合は書き手読み手にかかわらず埋めること
☆過去スレ
【ドラマ】美男ですねでエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1315748694/
【ドラマ】美男ですねでエロパロ2
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1317418250/
【ドラマ】美男ですねでエロパロ3
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319539579/
☆前スレ
【ドラマ】美男ですねでエロパロ4
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1321544487/
★エロパロまとめスレ
http://w.livedoor.jp/ikemen-desune/

2 :
美子の背中に押し付けていた顔を離し、弱弱しく笑みを浮かべる美子を見つめる。
「それじゃあ・・・俺ももう限界だから・・・後少しだけ・・・我慢してね?」
「・・・はい・・・。」
美子に「にこ」と笑みを浮かべた後、美子の頭を数回撫で
右手で美子の右足を持ち上げ、左手で自らを持ちながら後ろからゆっくりと美子の秘密部分へと侵入させていった。
そして、この時重大な事に気がついた。
(あ・・・ゴム・・・。)
この状況。流石に今から「ゴム持ってくるから」とも言えない。
と言うより、そもそも今回の帰省中は1回もしないつもりだったから一つも持ってきていない。
・・・・と、取り敢えず・・・・限界迎えそうになったら抜かないとな・・・・
時すでに遅しとはまさにこの事。
柊は「もう後には引けない」と思い、そのまま体ごと自らを美子の秘部へと押し込んでいった。
「んぁぁぁ・・・。」
「それじゃあ・・・動くよ?」
「こくり」と頷く美子を確認すると、左手を腰の括れの辺りを掴み後ろから突き上げる様に腰を動かし始めた。
「んぁ!んぁぁぁぁ!ああぁ!」
「ぱんぱん!」と打ちつける音が響く度に美子の嬌声が響き、
美子の秘部は「きゅん」と柊自身を締め付け、それでいて「ぐちゅぐちゅ」という水音を響かせている。
その度に柊自身の鼓動の音も速さを増していく。
「はぁ・・・んはぁ・・・」
「しゅぅ・・・・」
苦しそうな大勢と苦しそうな表情を浮かべながら美子が頻りに柊の方を向いてくる。
「んぁ・・美子・・・足、持ってて?」
持っていた右足を美子に預け、空いた手で美子の首に腕を回し、深い口づけを交わした。
美子と顔を密着させた事によって、「とくんとくん」という美子の鼓動が聞こえ
口の中に侵入させた舌に当たる熱を帯びた美子の舌と荒々しい呼吸、「ビクビク」と小刻みに震える体から美子の状態が手に取る様に分かる。
もう既に限界を迎え、今もう一度限界を迎えようとしている。
そう考えると俺を追い上げる様にだんだんと鼓動が速くなっていく。
そして、何度も体を打ちつける度に「どくどく」という鼓動の感覚が縮まってきて、だんだんと自分自身にも余裕が無くなってくるのが分かる。
けど・・・美子もきっとこんな状態なんだろうな・・・。
「んはぁ!しゅぅ!だ、駄目!!」
口づけを終え、口が自由になってすぐに美子はそう言いながら激しく首を横に振ってきた。
「ぐちゅぐちゅ」と内部が愛液で満たされてきていることから、もう限界なんだろうというのはわかった。
自分にはまだ少しだけ余裕があったから大丈夫だろうと考えながら
「良いよ?イっても。」
と言い、美子を限界へと誘う様に耳元で囁き、腰の動きを更に速くした。
突然勢いが増したため美子は、「ああぁ!ん!あぁぁぁぁ!」と嬌声を上げるとすぐに、「ビクン!」と体を跳ね上がらせて限界を迎えた。
そして、限界を迎えた美子の秘部は柊自身をきつく締めあげる様に「きゅ」と締め付けてきた。
その締め付けに、内部に入れていた柊も欲望を中へとぶちまけた。
その後、美子は内部にぶちまけられた熱い液体が出てくる度に「ビク!」としばらく体を跳ね上がらせ続けた。
互いに限界を迎えると、「はぁ・・・はぁ・・・」と息を整えながら
美子は持っていた右足を離し、両手を壁に押し付けており
柊は美子の秘密部分に自らを抜き去った後、美子の背中に倒れかかる様に体を密着さえつつ
両手で美子の体を支えていた。
そして、互いに深い口づけをしばらく交わし続けた。

3 :
全てを終え、もう一度二人はお風呂に浸かり直していた。
「・・・んん・・・。温かいです〜。」
後ろに居る柊によしかかりながら背を伸ばす美子。
一方の柊は窓の外に広がる景色を見ながら
(結局やっちゃった・・・。)と考えながら溜息を一つ吐き捨てた。
その溜息を聞いた美子は「あ!」と何かに気がついたかのように振り返ると
「あの・・・柊さんに聞きたいんですけど・・・。」と遠慮がちに聞いてきた。
外の景色を見ていた柊は美子の声を聞くとすぐに美子の方へと視線を移し
「何?どうかしたか?」と聞いた。
「い、いえ・・・その・・・さ、最後・・・わ、私が・・その・・イッちゃった後
中に何かが溢れるような感じがしたんですが・・・。私、ぽーとしててあんまり覚えてなくて・・勘違いですか?
・・・・?柊・・・さん?」
もじもじとこんな事を聞くのは恥ずかしいと言わんばかりの表情を浮かべながら柊に問いかけたが
美子の言葉を聞き終えた柊は「ぴくり」とも反応を示さなく、その様子に美子は柊の名を呼ぶ。
(・・・・あ。)
そう。柊自身も意識してなかった。最後の直前まで意識していたが
いざ限界を迎え、その意識は全て内部に吐き捨てた欲望と一緒に外へと吐きだされていた。
「・・・柊さん?柊さん!!」
意識を自らの世界に預けていたが、美子の声に我に返る。
「あ、え・・・っと・・な、何の事?」
あからさまな棒読みと美子から逸らされる顔に変に思った美子は
「やっぱり、あの感覚は勘違いじゃないんですか!?」
と身を乗り出して柊を問い詰める。
「えっと・・・い、いや・・・な、何を言ってるのか・・・。」
「柊さん、目が泳いでますよ!!」
「そ、そう?き、気のせいじゃ・・・。」
「絶対気のせいだって言いきれますか!?」
「えっと・・・・」
その後、美子の執拗な問いかけに負けた柊は中に自分の欲望を吐き出したことを白状。
美子は最初の内は驚いて柊に怒っていたが、それは隠していた事に対して怒ってたため
素直に謝ったら意外にもすぐに許してもらえたとか。
そして、さらに先の話だったが、今回の一件で子供は出来なかったとかどうとか・・・。
そうこうして、嵐の様に慌ただしい帰省1日目が終了した。

4 :
以上となります。途中の連番ミス及びスレ跨ぎ、そして長文&駄文申し訳ありませんでした!
着物いちゃいちゃなどは次回を予定しております。
それでは、失礼しました。

5 :
>>1
スレ立て乙。
まとめページ作ってたら次スレになっててビックリww
これからじっくり読ませていただきます。

6 :
>>1
スレ立て乙です

7 :
DT柊さんお疲れ様です!&スレ立て乙です!これからゆっくり読ませていただきます〜。
ついに5スレめ!バラエティに富んだカプが楽しめて本当に神たちに感謝してます!
前スレ>>451さんは4スレを立てられた方ですか?
あの廉美子好きすぎて何回読んだか分かりませんwまたこんな素敵なエピをありがとうございます!
廉さんの言葉攻めパワーアップwそして天然小悪魔美子の反撃もキュン度半端ない…
いやー萌!!!!!!!え!!!!!!!
また!是非!お待ちしています。

8 :
>>4
スレ立て乙です。そしてDT柊さん待ってました!GJ!柊さんの素敵な実家での初のお風呂いちゃいちゃ、最高です。もはや少し前までDTだったなんて感じられないwww着物いちゃいちゃも楽しみにお待ちしてます!

9 :
>>4
GJ&スレ立て乙!
お風呂エッチ萌えました!
中田氏して誤魔化す柊さんww
そして意外と鋭い美子w

10 :
DT柊さんお待ちしておりました!!
まさかの一緒にお風呂が読めて大満足w
美子に問い詰められて目が泳いじゃってる柊さん想像したら笑えるww
続き楽しみです。

11 :
スレ立て乙&GJ
柊さんエロさが加速してますね
前回スレ386〜392の続きです
廉美子エロあり(ちょびっとだけ)

12 :
仕事を終え帰宅した廉は、駐車場に見覚えのある車があるのを見て舌打ちをした。
「ちっ、あいつらまた来てるんだな」
リビングに入ると、勇気がソファに座って廉のコレクションから勝手に取り出したDVDを見ている。
「あっ、廉さんおかえり」
まるで自宅にいるかのような寛ぎっぷりだ。
キッチンに目を向けると、美子と柊が仲良く並んで夕食を作っている。
「お疲れ、廉。打ち合わせどうだった?」
「ああ、まあな…」
「廉さん、お帰りなさーい」
小走りで廉の元に来た美子の手をつかんで、寝室へ連れて行く。
「何ですか?」
「何って…ただいま」
そう言ってちゅっとキスをした。えへへ、と照れた美子はクローゼットから廉の着替えのスエットを出した。
「そういえば、美男は来てないのか?」
「お兄ちゃんは、お風呂に入ってます」
廉の脱いだ服を片付けながら美子が言った。
(何っ!?あいつは〜、ここを自分の家だと思ってやがるな)
洗面所で手を洗っていると、目の前の棚に見覚えのない歯ブラシやカミソリが置いてある。
最近、帰るたびに奴らの私物が増えている気がする。一体どういうつもりだ。
バスルームのドアが開いて、美男が顔を出した。
「あっ、廉、美子呼んで」
「何で?」
「背中流してもらいたいから」
(はあぁ?ふざけんなっ!いくら双子でもいい歳した大人の男女が…ありえないっ!)
廉はスエットの裾をまくり上げて、バスルームに入って行った。
「貸せっ、俺がやってやる」
美男の手から泡だらけのスポンジを取り上げて、ガシガシと背中を擦り始めた。
「えー、美子がいいのにー」
不満を漏らす美男を無視して、さっさと洗ってバスルームを出ていく。
何で俺が、美男の背中を…廉は不機嫌になってダイニングへ向かった。
テーブルに付いて夕食を食べていると、風呂から上がった美男がやって来た。
「美子ー、俺がいつも使ってるシャンプー今度買っといて。何か髪がキシキシする」
「うん、わかった」
(何だと?お前は美子の亭主か?ていうか、ここに住みつくつもりか?)
眉を吊り上げて美男を睨む廉。柊と勇気はそんな廉を見て、笑いを堪えている。

13 :
夕食を終えて、お茶を飲みながらのんびりしている勇気と美男に、そろそろ帰ろうと柊が促した。
「俺、泊まってく」
美男の一言に廉が目を剥いた。
「そう?じゃ俺たちは帰るよ」
美男の言葉に誰も何も言わないことに廉は焦った。
え?え?え?と思っているうちに、柊と勇気は帰ってしまい、美男は当たり前のようにソファに寝そべっている。
(なんだよ、ったく。ちぇっ、今夜、しようと思ってたのに…)
廉は寝室に引き上げてベッドの上でごろごろしていたが、しばらく待っても中々美子がやってこない。
不審に思ってリビングに行っても誰もいなかった。
そっと客室のドアを開けてみると、美男と美子の二人がベッドに腹ばいになってお喋りをしている。
「何…してんだ?」
同時に振り返った二つの同じ顔。廉は一瞬たじろいでしまう。
「廉さん、これ見てください。お兄ちゃんが撮った写真。すごく可愛いの」
美男が道端で撮った猫の写真を見ているらしい。
「これはスタジオの近所で撮ったやつ。すげーふてぶてしいだろ?」
「ほんとだー、うふふ」
(なんだろ…この疎外感)二人の会話に入り込めず、廉は無言で美男のスマートフォンを見つめる。
兄妹ってこういうもんなのかな、それともやっぱりこいつらが特別なのか?
そんな事を思っているうちに、廉は美男のベッドで眠り込んでしまった。
目覚めると美子の顔が真ん前にあった。
「美子…」
手を伸ばし頬に触れようとして…ギョッとした。
(美子じゃない!)
振り返ると美子は自分の後ろにいた。
(危ないとこだった。ていうか、三人で一夜を過ごしてしまった…いや、誤解を招くな、この言い方は…)
そーっとベッドを抜け出そうとすると、背後にいる美子がしがみついてきた。
ゆっくり体の向きを変えて、美子を抱きしめる。
(さすがにまずいか、美男のベッドで。でも、抱きしめるだけだし…)
そのまま廉はまたうつらうつらと寝入ってしまい、次に目覚めた時にはベッドには誰もいなかった。
ダイニングへ行くと美男と美子は朝食を食べているところだった。
「廉さん、座ってください。すぐ用意しますから」
席に着くと、美男がちらっと視線を向けてきた。
「何だよ?」
「廉…寝言で美子美子うるせーよ。俺、何かされるんじゃないかと思ってマジでビビったもん」
「はあ?う、嘘だっ!」
廉は真っ赤になって否定した。
「嘘だと思うなら、美子に聞いてみろよ。んじゃ、俺仕事あるから、先行くわ」
帰っていく美男の後ろ姿を呆然として見送った。
急いで美子の元へ行って、聞いてみる。
「俺…昨夜寝言言ったか?」
美子はふにゃっと笑って頷いた。
「美子…美子って、何度も。えへへ」
「何もしてないよなっ?お前にも、その、美男にも…」
「してませんよ。どうしてですか?」
廉は、はあーっとため息をついて、体から力が抜けて行った。

14 :
仕事に出かけるまでの時間、ソファに座って美子を抱きしめる。
頬を染めて目を潤ませる美子を、このまま置いて行かなきゃならないなんて…。
すぐにもベッドに行きたい衝動を抑えて美子にキスをする。舌を絡めてうなじを撫でると美子はピクッと体を震わせた。
もう行かなきゃ。横目で時計を睨み、焦りながらも美子から離れられない。
「んーちゅっ、ちゅっちゅっちゅっ!」
最後に大きな音を立てて数回キスして、ようやく美子から唇を離した。
「ごめん美子、行って来る。遅くなるから、戸締り気を付けろよ」
一人残された美子は、とろんとした目をしてソファに横たわり余韻に浸っている。
「もうこんな時間か…」
車内の時計を見ると午後11時を回っている。急いで自宅に帰ると、駐車場に美男のバイクが止まっていた。
(またかよ…)
軽くイラつきながらリビングに入ると、美男と美子の二人はお互いの肩に寄りかかり合いながらテレビを見ていた。
二人が寄り添っている姿を見ると、いつも入り込めないような空気を感じる。自分がただの邪魔者のような気がするからだ。
「廉さん、お帰りなさい」
「あ、廉、帰ってたのか。声かけりゃいいのに」
「あ、ああ、ただいま」
寝室で着替えてリビングに戻ると、ヘルメットを抱えた美男が帰るところだった。
「もう帰るのか?」
「ああ、バトンタッチ!」
廉の肩をぱしっと叩いて美男は出て行った。
(バトンタッチって…。そうか、俺が遅くなるから、美子のそばに居てくれたんだな)
慌てて外に出て、バイクに跨った美男に声をかけた。
「美男っ!ありがとなっ。また来いよっ!」
バイクのエンジンをかけた美男は、軽く左手を上げて返事をすると、そのまま走り出した。
満たされた美子が廉の隣で微睡んでいる。廉にとっての至福の瞬間だ。
美子の髪を撫でると、目を開けて微笑み、廉さん好き、と呟く。
「美男よりも?」
美子の顔を覗き込んで、下らないことを聞いてしまう。
「ふふっ、美男はお兄ちゃんですよ」
無邪気な返事を聞いて、廉は自分を恥じる。
「うん。でもあんまり仲がいいから、時々妬けるんだよ」
変な廉さん、小さく呟いて目を閉じる美子。このまま寝かせるつもりは無い廉は再び覆いかぶさる。
唇を尖らせて美子の乳首に吸い付く。ちうちうちう、と音を立てて吸うと、眠りかけていた美子が覚醒する。
一度堪能した後なので、美子のスイッチが入るのが速い。腰をくねらせて廉にそれとなく催促をする。
それは廉も望む所なので、すぐさま美子と繋がり、ゆっくり腰を回転させて美子の痴態を見つめる。
切なげな吐息を漏らし、濡れた瞳で廉を挑発する美子。廉はまんまと乗せられて動きを速めていく。
こうしていつも、自分が主導権を握って楽しんでいるつもりが、いつの間にか美子に奉仕させられているのに気付く。
美子の体を横に向けて、片足を持ち上げたまま奥深くへと貫く。
持ち上げた足に舌を這わせながら、いつもと違う角度で突き上げると、美子は狂乱した。
「だっ…め、そこ…んぁっ…あたって…るの…あっん…ああああっ」
「ふ…何が…あたってるんだ?」
乱れる美子を見て、少し溜飲が下がる。が、やがてそんな余裕も無くなり、頭の中が真っ白になっていった。
久しぶりに美子を連れて、合宿所へ行った。
美男と美子は芝生の上に座り込んで、なにやらお喋りに夢中だ。
「相変わらず、仲がいいな」
半ば呆れたように柊が呟いた。
「聞いたことない?男女の双子って、前世では恋人同士だったんだって」
勇気の言葉に廉も柊も思わず納得してしまった。
「なるほどね。なんかわかるような気がするな」
柊は何度も頷いている。
(前世での恋人か。じゃあ、俺も来世では美子と双子になるのか?)
それも悪くないかもしれない。いや、でも…廉は思い直す。
(やっぱり恋人の方がいいな。美子を誰かに取られるなんて、我慢できないからな)
廉は微笑みを浮かべて、肩を寄せ合うかつて恋人同士だったかもしれない二人を見つめた。

15 :
以上です
皆さん楽しいクリスマスを!
お邪魔しました

16 :
いやーーーーー!かわいいかわいい!
もう、この二人はなんてかわいいのか…
双子もなんてかわいいのか…
でも廉美子には来世も恋人であってほしいw
ごめんね、美男にーちゃんw
かわいい美子にまんまと乗せられちゃう廉さんほんとかわいいなあ
もう一生奉仕してればいいよw
かわいいお話ありがとうございました!

17 :
>>15
GJ!廉美子も美男美子もラブラブで萌えました
妹に背中流させる兄ww
男女の美形双子ってエロいなぁ。

18 :
>>4さん
スレたて乙です、素敵DTありがとう!
次回の着物と両親との面談、楽しみにしてます。
>>15さん
可愛い双子カップル大好き。廉さん、美男兄さんの背中流してあげたんだ、なんかエロイ・・・
しかも三人で一夜を過ごしたんだね、何もなくて、良かった、のかな?萌えにそうですw
まとめさんもいつもありがとう。良いクリスマスを!

19 :
>>15
ラブラブ廉美子と仲良し双子を同時に見れて大満足w
GJでした!
DT柊です。
クリスマスなので、クリスマスネタで書いてみました。
前半廉×美子 後半はA.N.JELLメンバーという感じで書きました。
エロは無しです。
思いつきで書いてしまったため、今まで以上にまとまりのない文章になってしまいましたが
読んで下さると嬉しく思います。それでは、どうぞ。

20 :
アフリカに行って2年後、今年ようやく美子が日本に帰ってきた。
文通でしかこの2年間、あいつのことを知る事が出来なくて歯がゆく感じてきたが
空港であいつのいつも通りの笑顔を見たらそんな事は全部吹き飛んだ。
それから、互いに出来る限り一緒の時間を過ごしてきた。
そんな中で迎えた12月20日のことだった・・・・。
合宿所の外の庭で、二人は座りながら星空を見ながら話をしていた。
「廉さんは・・・25日も仕事ですよね?」
「ん?25日?・・・どうかしたのか?」
「え!?そ、そこからですか!?クリスマスですよ!!クリスマス!!」
「・・・あぁ。この時期、ずっと仕事ばっかりだからクリスマスとかあまり意識しねーな・・。」
「んもぅ・・・」と頬を膨らませながら、横で「じー」と拗ねたような表情を浮かべて美子は廉へと視線を送った。
廉は、その美子の様子に少し慌てつつ、固い表情を緩めずにそっぽを向くと
「し、仕方ねーだろ!クリスマスなんて・・・その・・・マジマジと女と一緒に・・・すごした事ねーんだからよ・・。」
と、言葉を発する度に耳や首の辺りを真っ赤にさせて恥ずかしそうに言いきった。
その廉がみるみる赤くなっていく姿を隣で見ていて可笑しいのと、やっぱり廉は自分の知る廉だという事を改めて感じた美子は、
廉に聞こえない様に小さく「くす」と笑みを零した。
しかし、廉はたまたま美子のその様子を「ちら」と見ていた。
「わ、笑うな!く、クリスマスはいつも仕事なんだ!!」
もう何を言っても子供のような言い訳しか浮かんでこない廉は顔まで真っ赤にして、少し怒り気味に大声を上げる。
「あ、い、いや!そ、そういうことじゃなくて・・・その・・・う、嬉しいです!私!」
如何すれば廉の機嫌が直るかと考えながら、視線を逸らしながら言葉を詰まらせたが、そのままの気持ちを廉の目を見て伝える。
その言葉に「何が・・嬉しいんだ?」と表情を曇らせて聞いた。
「だって・・・廉さん・・・。私以外の女性と・・その・・お付き合いした事ないってことですよね?
だったら、私が廉さんの最初で最後の一番なんだって思ったら・・・嬉しくて・・・。」
首に巻いたマフラーに顔をうずめながら身を縮め、マフラーを両手で掴みながら頬を赤らめて廉を上目で見つめながらそう言った。
予想だにもしてない事を言われ、廉の心拍数はだんだんと上がって行く。
「どくん!」と大きく一度響いたと思ったら、すぐに「どくどく」という小刻みな鼓動へと変わり、確実に体中が熱くなっているのが分かった。
今、自分がきっと顔が真っ赤だという事を感じると、恥ずかしさのあまり美子に背を向けて、(落ち着け)と何度も自分自身に言いつけた。

21 :
なんつうか・・・。2年間でこんなことまで言えるようになるなんて・・・。
正直、驚きも隠しきれないほど感じたが、それ以上に「一番」と言う言葉が何度も心の中で響き、自分が美子と付き合っているという事を再確認させる。
大好きだって・・・再確認させてくれる・・・。
「あぁ・・・たく。お前のせいで、寒かったのに熱くなっちまったじゃねーか・・・。」
背を向けたまま、身を丸くして「ぼそ」と呟く。
一方の美子は、特に何かを意識して先ほどの発言をしたわけではなかったため、廉が如何して熱くなったのか本気で気がつかず
「え!?わ、私・・・何か変な事言いました!?」
と後ろから廉の肩に両手を添え、心配した表情を浮かべながら廉の顔を覗き込んだ。
(たく・・・天然め・・・。)
そわそわする美子の様子から、先ほどの発言が自然と零れた言葉だと悟る。
こういう時、天然は羨ましいということを、美子から多々教わっていた廉。
白い息と一緒に「ハァ・・・」と溜息を一つ吐き捨てた後、少し冷え切った右手で
左肩付近から顔を覗いていた美子の頬に手をそっと当て、動かない様に固定すると勢いのまま、美子の唇を奪った。
キスをされた瞬間、「ビク!」と体を跳ね上がらせたが、すぐに唇に感じる甘い感触に
意識を委ねると目を閉じて行き、しばらくそのままで動かずにいた。
30秒ほどして、唇がゆっくりと離れていく。
最初に見えた美子の表情は、うっすらと瞳を開かせている最中で、その瞳が少しだけ潤んでいて、
キスによるものと外の寒さが厳しいせいだというのが、首に当たる右手から伝わってきた。
キスを終え、すぐに体を「くる」と美子の方へ向け、右手を美子の左肩に回して自分の方へと抱き寄せる。
「廉さん・・・」
寒さ厳しい中、大切な人に抱き寄せられた事による直接温かさと
胸の中に広がって行く間接的な温かさによって、心地よい気持になった美子は
抱き寄せてきた廉の体に、目を閉じながら体をそっと寄せた。
その姿を見られない様に微笑みを浮かべながら見守る廉。
「午後8時・・・。」
「え・・?」
何も言わずにずっと抱き寄せていた廉が、突然口を開いた。
「25日・・・。午後8時に合宿所に来い。・・・待ってるから・・・。」
「それって・・・・」
「クリスマス・・・一緒にやんぞ?良いな?」
「で、でも・・・お仕事は・・・?」
自分のために無理をしようとしてるんじゃないかと嬉しい半面
心配で仕方ない美子は、不安そうな表情を浮かべながら廉の顔を見上げていた。
そんな顔を見た廉は、「ふ」と笑い声を漏らすと、こちらも少し冷えた両手で美子の両頬を軽く摘むと
「良いか。絶対にやるからな!必ず来いよ?」
と言った。
まさか、両頬を摘まれるとは思っていなかった美子は「ぽか〜ん」とした表情で数秒間廉の顔見ると
「は、はい!わ、わかりました。」
と気の抜けた様な声で返事をした後、「こくこく」と小さく頷いた。
「分かればいいんだ。分かればな!」
美子の返事を聞くと、「にこ」と廉にしては珍しく微笑んだ顔を美子に見せる。
その微笑みに自然と美子も嬉しそうに微笑んだ。
そして、両頬から手を離した後、再び美子の体を抱き寄せた後
二人は空に輝く星々を見上げるように見ていた。
「ホワイトクリスマスになると良いなぁ・・・・。」
(ホワイト・・・クリスマス・・・。)
最後に、空を見上げながらぼそりと呟いた美子の言葉に神妙な表情を浮かべて考え事をしだした。

22 :
そして、時間は流れて12月25日 午後2時。
「ふぅ・・・。よし、やるか。」
合宿所のキッチンで色々な食材を並べてやる気満々の表情で何かにとりかかろうとしている廉の姿があった。
いつも、美子と一緒に居る時は美子に料理を作ってもらう事が殆どだったため
今日ぐらいは自分が何か作ってあげたいと思い、料理を作ろうとしていたのだった。
幸い、美子自身も今日は青空学園での仕事があるから遅くなると言っていたため、サプライズの意味も込めて、作ってあげようと考えていたのだ。
実の所、あの日美子には仕事がある敵なことを言っておきながら、廉には25日にメディア露出などと言った仕事は残ってはいなかった。
ただ、2、3件の作詞の仕事が入っていただけだった。締め切りは12月26日の午前0時まで。
正直、クリスマスの事を忘れていたという言い方は失礼だが、忘れていたため
25日をフルに使えば余裕を持って追われると思っていた廉だったが、
今日の約束のため超高速で仕事を片付け、今日の午前7時に仕事を終えていた。
徹夜での作業だったため、合宿所に帰って来た時は泥沼の様に眠たかったが、
重たい瞼を擦り、気合を再注入して食材などを買いに行き、今に至るのだった。
「さて・・・何から作るか・・・。」
他のメンバーはそれぞれ仕事があるから、今日は帰れないという事はあらかじめ確認済み。
だから、誰かに見られるなどといった心配なく作業をする事が出来る。
料理とかはいつも柊ばかりやっているため、きっと時間がかかると思い、こんな早くから作業開始することにしたのだ。
しかし、それでも時間が足りるのかというほど・・・・
「いってぇ!う、うぉ!ゆ、指切ったぁ!!」
廉は不器用だった・・・・・。
午後3時34分。
合宿所のソファで「ごろん」と寝転がって、どうしてこういう家庭的な事が何一つ出来ないのか心底呆れている最中だった。
「くっそ・・・。まだ何も出来てね・・・。」
ソファから起き上がり、キッチンの方へ目を向けると荒れ放題のキッチンが目に映る。
幸い、殆ど食材は無事で、ただ単純に廉が指を切ってしまい暴れた結果として調理器具などが散乱しているだけだった。
(・・・・はぁ・・・。間に合うか?あいつが来るまで・・・。)
ただただ両手の指に増えていくばかりの絆創膏を寝転がりながら見つめる。
あいつが住んでるアパートに乗り込むわけにもいかず、だからと言って今からどこかレストランを予約するのも何か負けた様な気がして・・・。
それに、合宿所でやるといった手前、今更予定変更なんて言えねーし・・・・。
つかよ・・・そろそろ、あいつと住む新居とか考えた方が良いのかな・・・。
そんな事を考えていると、だんだんと意識は闇の中へと消えて行ってしまった・・・。

23 :
午後7時32分
「ほら、ここはこうして・・・。あ、美男はオーブンのローストチキンの様子見て?
おい勇気!摘み食いするなよ!たく・・・」
(んん・・・な、何だ・・・?)
キッチンの方から聞こえてきた物音に目を覚ます。
(それより・・・今何時だ・・・って)「あぁ!も、もうこんな時間じゃねーかよ!?」
キッチンに誰かいるのを確認する前に
テーブルの上に置いてあったスマートフォンで現在の時間を確認し、もう約束の時間まで残りわずかな事に気が付き、「がば!」と起き上る。
「うぉ!吃驚したぁ〜。」
「・・は?ゆ、勇気・・?それに・・・。」
「たく・・・。目の離せないリーダーだな・・・。」
「美男?・・・」
「はぁ・・・。ホント、廉は何でもそつなくこなすように思えるのに、料理と裁縫とかはまるっきり駄目だったからな。」
「柊まで・・。な、何で・・お前らここにいんだ?今日は仕事だって・・・。」
本当に、どうしてこの3人がここに居るのかさっぱり分からなくて、目を丸くして3人を「きょろきょろ」と見つめる。
「何でって・・・仕事終わったから帰ってきたんじゃん。」
驚く廉に、美男はいつも通りぶっきら棒に当たり前の事を言った。
「終わったって・・・1晩中仕事だって・・・。」
「あ、あぁ。それ嘘だよ?」
鼻の上にケーキの生クリームを付けながら、「へらへら」笑って勇気が応える。
「う、うそぉ!?」
目を丸くしていて見ていたが、今度は鬼の形相の様に険しい表情で3人を見つめ返す。
「実はさ、20日の時に話していたのを俺が聞いちゃってさ。それでその後、頻りに廉が俺にクリスマスの日の予定を聞いてきていたから
お前が二人に聞きに行く前に、「クリスマスは1日中仕事で帰れない。」って言うようにって言っておいたんだ。」
キッチンから出来上がった料理をソファの目の前にあるテーブルに運びながら、廉の顔を「にこ」と笑って見つめた。
「は、はぁ!?な、何でお前らがそんな事・・・。」
依然、他の3人がどうしてこんな行動をした真意が分からないで居る廉は、ふぬけた表情を浮かべる。
「何でって・・・はははっははは!あぁ〜。廉さん、ホント鈍感!」
「げらげら」と腹を抱えながら大笑いする勇気に釣られる様に、テーブルに料理を並べて柊と美男も「くす」と笑みを零した。
更にどういう事か分からなくなった廉は、「あぁ!意味分かんねぇ!」と怒りながら3人を睨むが、何か言う度3人の笑い声は大きさを増していった。
「はぁ〜。何でって、クリスマスだから・・・っていえばわかるだろ?」
一番最初に笑いが治まった柊は、零れ落ちた涙を拭いながら笑顔を浮かべてそう言う。
それに続く様に美男が
「まぁ・・・。あんたが何か頑張ろうとしてたのは柊から聞いた時から分かったから・・・。」
と言葉を繋げ、最後に勇気が
「廉さんの頑張ろうと思う気持ちを傷つけちゃいけないかなって思って、クリスマスは3人で別の場所で過ごそうって話になったんだぁ!」
と「にこにこ」と笑いながら言いきった。
「けどさ、廉の様子が気になってちょっと戻ってきたら・・・・料理が途中のまんまで、お前が寝ててさ。
悪いとは思ったんだけど、お前も疲れてるはずだから何も言わずに料理を作ることにしたんだ。
お前の頑張りは、両手に巻かれてる絆創膏の数を数えればわかったから・・・。
美子とのクリスマスを最高の1日にして欲しくてさ・・・・。」
少しだけ、今回の勝手な行動に対して罪悪感を感じていた柊は
申し訳なさそうな表情を浮かべながら自らの想いも廉に託すように伝える。

24 :
「・・・・・・・・・・・。」
3人の好意が身に沁みた廉は、一粒だけ「ぽろり」と涙を零した。
突然泣き出して、驚いた勇気は
「ちょ!れ、廉さん!な、何で泣きだすんだよ!?」
と言うとキッチンから飛び出して廉の近くまで走って行く。
「う、うるさい!な、泣いてねーよ・・・。」
勇気に顔を覗かれて、咄嗟に顔を隠して見られないようにする。
「はぁ・・・。意外と廉は泣き虫だからな・・・。」
そんな廉を、我が子を見守る様な笑顔を浮かべた柊は、丸くなっている廉の隣に腰を下ろすと
「ぽんぽん」と頭を軽く叩き
「頑張れよ?あいつにとって、廉は誰よりも輝いてる存在なんだからよ。
そんな顔、見せられないよな?」
と優しく囁いた。
その言葉を聞いて、廉は伏せていた顔を上げると
「いつも・・・悪い・・・。」
と廉なりの感謝の気持ちの伝え方で3人にお礼を言い、いつもの表情を3人に見せた。
それに対して、3人は顔を見合わせた後に
「ま、俺たちだって廉にはいつも世話になってるしな。」
「そうそう!俺たちに出来る感謝の気持ちってことで!」
「・・・・ハッピーメリークリスマス・・・になれば良いな。」
と笑顔を浮かべながら廉に言葉を贈った。
そんな事をしていると、玄関の扉が「がちゃり!」と開く音が聞こえる。
まさかと思った4人は時計の時刻を確認すると、気がつくと時刻は午後8時2分。
そう。既に美子との待ち合わせ時間が過ぎてしまっていたのだった。

25 :
玄関の方からは予想通り、美子が若干雪をかぶりながら現れた。
「ずず・・・寒かったぁ・・。あ、皆さん!ハッピーメリークリスマスです!」
何があったか分かっていない美子は「にこにこ」と笑いながら両手にたくさんの飲み物やパーティグッズを持って現れた。
「あ、えっと・・お、俺たちは・・・。」
「あぁ!」
「ど、どうした!?美男?」
「・・・ローストチキン・・・まるこげだ・・・。」
「はぁ!?うぉ!炭の丸焼きじゃん!これじゃあ!」
「えぇ!?お、お兄ちゃん!何してるの!?」
「って、まだケーキの盛り付けもしてない!」
「勇気!そう言いながら摘み食いするな!」
「はははは!はぁ・・。」
「廉さん!笑ってないで皆さんの手伝いしましょう!」
どたばたとしだした皆の様子を見て、珍しく大笑いしている廉の手を掴む美子。
「わ、悪い。ちょっと可笑しくて・・・・。」
「?何が可笑しいんですか?」
どういう事か分かっていない美子は首を傾げながら問いかける。
そんな問いかけに、涙を拭きとりながら「何でもねーよ」と笑いながらそう応えた。
その答えに腑に落ちない表情を浮かべた美子だが、何かを思い出したみたいで
「あ!廉さん!外!雪降ってますよ!!」
と子供のようにはしゃぎながら手を引っ張り、オープンガラスの目の前まで廉を連れて行った。
「雪か・・・。」
「えへへ・・・。」
「ん?どうした?」
外の景色を見ながら照れ臭そうに笑顔を浮かべている美子の顔を覗きこむ。
「こんなに楽しいホワイトクリスマス、初めてです!廉さん、ありがとうございました!」
「・・・・当たり前だ。俺は・・・。」
「廉さん!美子も!!そんな所でラブラブしてないでちょっとは手伝ってよ!」
うまい事決めようとした廉だったが、勇気の言葉にそれを阻まれ「む」と勇気の顔を一瞬だけ睨みつけたが
「すいません!今行きます!」
と返事をし、いきなり腕を引っ張ってきた美子によって、その場で転んで体ごと床に倒れ込んでしまう。
「「「あ・・・」」」
3人は転んだ廉を見て、声を揃える。
「あぁ・・・れ、れんさぁ〜ん。大丈夫・・・ですかぁ?」
床に倒れた廉に、しゃがみ込んで様子を確認する美子。
「いってぇ・・・お前ぇ・・・」
立ち上がった廉は、まず最初に美子を「ぎろ!」と睨みつける。
美子は睨まれて体を「ビク!」とさせ、「きょろきょろ」と忙しなく顔を横に振った後
「ご、ごめんなさい!!!」
と正座して深々と謝罪した。
そんな様子を後ろから見ていた3人は、二人のやり取りに大爆笑しだした。
大爆笑された事は納得がいかなかった廉だが
「たく・・・。もう少し注意しろよ?」
と言うと、美子の頭を「ポンポン」と叩き、廉も笑い出した。
それに釣られ、怒られないか不安だった美子も廉の笑顔に自然と笑みを零した。
その後、5人は最高のホワイトクリスマスを過ごしたのだった。

26 :
以上です。最初、廉×美子を貫こうとしたのですが、A.N.JELLのメンバーを詰め込んだらこんなことに・・。
エロに行けなくて&毎度の如くの駄文で申し訳ない!
それでは、失礼しました。

27 :
>>26
GJ!
仕事早いですね!!
珍しく廉美子で新鮮でした
ところで
廉さんに料理をさせる、というのを書こうと思ってたのでびっくりです
他の職人様作品にも同様に思うことがあって、不思議ですねw
また、廉美子書いて下さい

28 :
sage忘れた
すみません

29 :
>>4 DT柊さんgj!ただ、ひとつお願いしてもいいですか?
「にへら」とか「くちゅくちゅ」っていう擬音語は「」無い方がさらに臨場感出ると思います…
自分も書き手なのでちょっと気になってしまって。
お気に障ったらごめんなさい

30 :
>>29さん
アドバイスありがとうございました!
なるほど・・・。擬音語とかは意識しないで「」付けをしていたのでそのような点には気が付きませんでした!
次回以降、その点を注意して書いてみたいと思います。
本当にありがとうございました。

31 :
>>30
いえいえ、こちらこそ差し出がましいことしてしまって。。ただ、DT柊さん文才あってとても秀逸なので、そこだけ直せば完璧だなと思いましたので☆
ホワイトクリスマスのお話とても和やかな気持ちになりました。5人の気持ちはひとつなんですね〜
では今後も期待してますね

32 :
廉の事が好きな美子が柊さんに襲われるのは多いが
柊の事が好きな美子が廉に襲われるパターンはないので
書いてたら煮詰まりました
どなたかこの案引き継いでくれませんか?因みにすっごいどろどろにしようとしてました

33 :
>>32
DT廉さん?百戦錬磨の俺様廉さん?
エロ柊さんに慣れた美子をどうするのか見物だw

34 :
>>32
チャレンジしてみましたが煮詰まったw
長いだけ長くなり収拾がつかない
どうしよう?

35 :
>>26
ホワイトクリスマス、サンクスでした。
廉さんと料理・・・ミスマッチでいいねw
柊さんと美男兄ちゃんは料理上手そうだね、手先が器用でエッチそうな2人でもあるw
>>32-34
煮詰まったお料理もいい味出てると思うので、是非UPして下さい。
がっつきが少ない廉さんが本気出すとどうなるのか、見てみたい。
ズルしても勝ちたい!ぐらいの黒モード希望ですw

36 :
34です 投下します
>>35 ズルしても勝ちたい! ズルどころか犯ざ…あわわ

37 :
「美男、今日は来てくれてありがとう。すごく嬉しかった」
柊のベッドに並んで腰かけた二人は固く抱きしめ合っていた。
レストランの個室で一人美男を待っていた時の不安が、嘘のように掻き消えていた。
「好きだよ、美男」
そっと唇を重ねて優しく吸った。美男は必に柊にしがみついている。
美男の唇を割って舌を差し込み、口中を探ると、震える美男の舌を捉えた。
絡めるように舌を吸い、胸に手を伸ばす。
「あっ」
小さく声を上げた美男は、ギュッと体をこわばらせた。
「ごめん、まだ早いよね。美男が決心するまで待つよ」
自分の部屋に戻るまでの間、頭の中には柊の顔ばかりが浮かんだ。
初めて会った時から一番優しくしてくれた柊。困っている時はいつも助けてくれた柊。
その柊に今日好きだと言われた。
そして自分が柊に対して感じていた思いも同じものだと実感した。
これが、恋、、なのかな?嬉しい…
部屋の前に着いた時、美男はハッとして足を止めた。
そこには壁に寄りかかって、腕を組んだ廉が立っていた。
「廉さん、あの、お、お休みなさい」
なんとなく気まずくて、そそくさとドアノブに手をかけた時、いきなりその手をつかまれた。
「何…ですか?」
有無を言わさず廉の部屋に連れ込まれた。
驚いて一言も発せられないままベッドに投げ出される。
廉は美男にのしかかりシャツのボタンを引きちぎりブラジャーを押し上げた。
美男の口を左手でふさぎ、右手でズボンと下着を引き下ろす。
ほんの数十秒の間に自分の身に起こったことが信じられず、美男は声も出せなかった。
廉はためらいもせず美男の中心に指を差し込んだ。
「濡れてる…」
「いやーっ、やめてっ!」
「お前を柊なんかに渡さない」
美男の抵抗もおかまいなしに、小さな突起を強く擦りあげた。
「ああっ、いやっ…」
廉は片手でズボンのファスナーを下ろして自身を取り出すと、美男の中心に突き立てた。
「っ…」
激しい痛みと衝撃に美男は目を見開き息を詰めた。
廉も顔色を変えて美男を見下ろす。
「まさか…初めてだったのか?柊としたんじゃ…」
激しく動揺した廉だったが、ここまでしてしまった以上もうどうにでもなれと腰を動かし始めた。
嗚咽する美男を抱きしめながら絶頂へと駆け上がっていく。

38 :
美男のお腹の上に吐き出したものを拭き取りながら、廉は美男の顔色を窺った。
顔を背けて泣き続けている美男。
「美男、ごめ…」
バシッと頬を殴られた。
「どうしてっ…こんな事、ひどすぎるっ」
「お前をっ…愛してるから…柊に取られたくなかった」
美男は体を起すと身なりを整え、廉を睨みつけた。
「こんなの、愛じゃありません。絶対、廉さんを許さない」
翌朝、固い表情で俯く美男とは対照的に、柊は晴れ晴れとした顔をしていた。
そっけない美男の態度も、恥ずかしいのとメンバーへの気遣いから来るものだと気にもとめていない。
その夜、美男は自室に鍵をかけてベッドにもぐりこんだ。
カチッ
鍵を開けて廉が入ってきた。
「どうして…」
「残念だったな。俺が何年ここに住んでると思ってるんだ?合鍵くらい持ってるんだよ」
昨夜の恐怖が蘇り、美男の体が震えだす。
「怖がらないでくれ。もう乱暴なことはしないから…」
「いやっいやっ、やめてっ、柊さん、助けてっ」
めちゃくちゃに暴れる美男を結局力で押さえつけて廉が囁いた。
「ほんとに柊が来てもいいのか?昨夜の事はなんて説明するんだ?」
目を見開いた美男の体から力が抜けて行った。
すっかり抵抗する気力を失くした美男の体を隅々まで愛撫する。
どんな場所も漏らさず舌を這わせ、強く吸って痕を付ける。
「愛してる、愛してる…」
腰を打ちつけながらうわ言のように繰り返した。
痛みと怒りと屈辱に唇を噛みしめていた美男が、廉に顔を向けた。
「愛…なんかじゃないです、そんなもの」
心から軽蔑したような美男の表情を見て、廉は頭に血が上った。
「そうかもな…。俺は…誰からも…愛されたことが…ないから」
ハッとして廉の顔を見上げると、いつもの皮肉な笑い顔がまるで泣いているように見えた。

39 :
廉から受けた様々な愛撫の痕跡を洗い流そうとシャワーを浴びる。
鏡に映った自分の体を見て美男は目を見張った。
廉に強く吸われた痕が、あらゆる場所に付いていた。
特に乳房と太ももの内側には、数えきれないほどの痕があった。
「ひどい…」
涙を堪えながら全身を洗った。乳首に手が触れた時、ビリッと痛みが走った。
見てみると鬱血するほど痕が付いている。
「うっ…うぅ…」
美男はぺたんと座り込んでいつまでも泣いていた。
「美男、最近元気ないな。どうした?」
柊に顔を覗き込まれて、美男はおどおどしてしまった。
「いえ…ちょっと、疲れてるの、かな?」
そのまま柊の脇を通り過ぎようとした時、肩をつかまれた。
「これ…どうした?」
見るとTシャツの襟ぐりから鎖骨の上にある赤い痕が見えていた。
「これは…あの、えっと…ぶつけちゃって」
しどろもどろになる美男の頭を柊がクシャクシャっと撫でた。
「気を付けないとダメだろ。ほんとに美男は危なっかしいんだから」
こわばった笑いを浮かべつつも、美男は柊と目を合わせられなかった。
深夜になると廉が部屋に忍んでくるようになった。
もう何度こうしただろう。嫌で嫌でしかたがないのに、一方ではどうでもいいような、投げやりな気持ちになった。
今日も廉の好きなようにされ、ただ早く終わってくれることだけを願っていた。
それなのに、美男の体に変化が起き始めていた。
認めたくはなかったけど、廉の体に馴染んできているのが自分でもわかった。
「んっ…あ…ああっ」
自分でも思いがけなく、小さな声が漏れた。びっくりして体を起そうとした時、廉が覆いかぶさってきた。
「お前、感じてるんだろ?我慢しなくていいんだぜ」
「そんなっ…こと、ありませ…んんっ」
また、こんな声が。嫌なのに…どうして…
廉は突き上げながら二人が繋がった部分に指を伸ばして、突起に触れた。
「ああっ…い…やっ…あんっ…」
「ほら、いいんだろ?」
両方の乳房をぎゅっと揉みしだきながら、めちゃくちゃに突きまくる。
「いや、いや、だめっ…んっあああああっ」
美男がイッたのを確認して、廉も最後の力を振り絞った。
はぁはぁはぁはぁ、耳元で廉の荒い息が聞こえる。それを感じた時、美男の体がビクビクと震えた。
そして、涙が溢れて止まらなかった。
「もう、俺のものだ」
違う、私は柊さんの事が好き。
「絶対離さない」
いや、もうやめて。
「愛してる」
愛…?そんなはずない。
頭の中が混乱してもう何も考えられなかった。

40 :
スタジオでの撮影が終わり、みんな控室に戻って行く。
その途中で柊に腕をつかまれ、非常階段に連れて行かれた。
じっと見つめられて、美男の不安が募る。
「柊さん、どうしたんですか?」
「この間の痣、どうなった?」
柊の視線が怖い。
「え…もうほとんど治りました」
「じゃあ、こっちの痣はどうしたの?」
シャツの襟をぐっと引き下げられ、デコルテ部分が露わになった。
「いやっ」
慌てて胸元を押さえたが、遅かった。そこには消えかけたものや出来たてのもの、数えきれないほどの痣があった。
「どういうこと?誰にやられた?」
美男は首を横に振り、謝ることしか出来なかった。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「ごめんじゃわかんないだろっ、美男っ」
「やめろっ」
振り返ると廉が立っていた。
廉は自分の後ろに美男を庇いながら、柊と対峙した。
「俺がやった。もう何度も美男を抱いたよ」
柊の顔がみるみる青ざめていく。
「美男、本当なのか?嘘だよな?美男?」
ふらふらと美男に近づきながら柊が呟く。
「柊さん…ごめんなさい…うぅっ」
泣きながらその場から走り去ろうとする美男の手を、廉がつかんだ。
「柊、悪いがそういう事だ」
階段の踊り場でへたりこんだ柊を見下ろして、廉が言い放った。

41 :
廉は常宿にしているホテルに美男を連れて行った。
ベッドに押し倒された時、美男は呆れたようにふっと笑った。
「こんな時でも、するんですか?」
「違うっ!」
美男の体を抱き起して強く抱きしめた。
「美男、俺を愛してくれ。お願いだ」
「私は…柊さんの事が好きでした。それなのに、廉さんが無理やり…」
最後は涙で言葉にならなかった。
「知ってた。お前が柊を好きだなんて許せなかった。だからお前の体を奪ってやろうと思ったんだ。
でも、いくら抱いても満たされなかった。お前の心が欲しい。頼む。俺を見てくれ」
廉の涙を初めて見て、美男は少なからず動揺した。
「最初からそう言ってくれればよかったのに。どうして、あんなひどい事を…」
「知らないんだよっ、人の愛し方を。こういう時どうすればいいのか、誰も教えてくれなかった…」
以前美男を抱きながら、誰からも愛されたことがない、と言った廉の言葉を思い出した。
自分を抱きしめながら溢れる涙を拭おうともしない廉に対して、憐みのような気持ちが湧いてきた。
どうしてこんな気持ちになるの?自分の体を無理やり奪った男なのに。私は柊さんが好きなのに。
体の繋がりの方が心よりも重要なはずがないのに。
気が付いたら美男は、恐る恐る廉を抱きしめていた。
廉はハッとして美男を覗き込んでいる。
「俺を受け入れてくれるのか?」
廉の問いかけに美男は首を横に振りながら、「わかりません、わかりません」と答えるだけだった。
「おーい!ビッグニュース、ビッグニュース!」
相変わらず賑やかな馬淵が練習室に入ってきた。
「来週本物の美男が帰ってくるぞ。いやーよかった、なあ?」
廉、柊、美男が顔を見合わせた。
(お兄ちゃんが…じゃあ私はもうここにいなくていいんだ)
正直言ってほっとしていた。廉と柊の板挟みになって、毎日息がつまりそうだった。
あれから柊とはほとんど口をきいていない。
事務所の廊下で見かけたら、用もないのにどこかの部屋に入ったりして顔を合わせないようにしていた。
今日も柊に見つからないうちに一人で合宿所に戻ってきた。
自分のベッドに腰かけ、ふう、とため息をついた。
「美男」
突然ドアが開き、柊が入ってきた。
「柊…さん」
美男は弾かれたように立ち上がった。

42 :
「本物の美男が帰ってきたら、お前どうするんだ?」
柊が長い沈黙を破った。
「わかりません。もう修道院には戻れないし…」
柊はそっと美男に近づき、美男の肩を抱いた。
「俺のそばにいてくれないか?何もかも、無かった事にして…」
涙が溢れてきた。嬉しかった。そう出来たらどんなにいいだろう。だけど…
「柊さん。ありがとう。でも、無かった事になんて出来ません。本当にごめんなさい」
「美男っ!」
背を向ける美男を抱きしめようと伸ばした腕をつかまれた。
「廉っ、離せっ」
「いい加減諦めろ。美男はもうお前の元には行かせない」
争う二人の間に美男が割って入った。
「もうやめて下さいっ!私は…どちらの元にも行きません。兄が戻ったら、もう二人には会いません」
「嫌だっ!嫌だーっ!」
突然廉が泣き叫んだ。むしゃぶりつくように美男を抱きしめ、嗚咽を漏らした。
「美男っ、行かないでくれっ!俺…お前がいないと、生きていけない。美男…美男…」
恥も外聞もかなぐり捨てて、美男にすがりついて泣きじゃくる廉を、柊も美男も呆然として見つめた。
美男の瞳に涙が盛り上がってきた。
「廉さん…」
そっと廉の背中を撫でる美男の姿に、自らの敗北を悟った柊は静かに部屋を出て行った。
「俺のそばにいてくれるか?美男」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で美男に問いかける。
同じように涙でぐしゃぐしゃの美男が答えた。
「まだ、わかりません。でも、いつか…」
美男の言葉に廉は顔を輝かせて、もう一度強く美男を抱きしめる。
「うん。俺、待つよ。でも待つのは苦手だから、あんまり長く待たせないでくれな」
そう言って、何度も美男を抱きながら、一度もしたことが無かった事をした。美男の顔を上向かせてそっと口づけを。

43 :
以上です
廉美子エロあり>書くの忘れました すみません
>>32さんのおっしゃるのとは趣が違っちゃいましたね
いつも廉美子でハピもの書いてるので またしても柊さんにすまない事になってしまった
待つのは苦手だから>最後遊んじゃいました
お邪魔しました

44 :
>>43
面白い!こういうの好きwなんか昼ドラを見ているようだww
柊さんが幸せだったのは始めの数行だけという、なんともかわいそうな柊さん。。
でも泣きじゃくる廉さんも切ない…

45 :
>>43
GJ、元シスター美男には肉食ブラック廉さんに軍配でしたね。
なりふり構わない廉さんと最後の台詞に感動しました、恋愛で待つのが苦にならないのはダメかも。攻め時が大事w
柊さん、気の毒だけど、苦悩が似合うのでOKでしょうw
ある意味、存在のない勇気が一番可哀相かも。

46 :
廉さん自己チューw
本作最初のイメージだと本来こういう性格なんだろうな。
バンビヨロヨロに騙されたw

47 :
>>43
今までにないパターンに新鮮さを感じました!
お疲れ様でした!!
DT柊です。またですが作品投下です。
廉×美子 柊と美子が付き合っているという設定 エロありです。
興味本位で書いてみた設定ですが、何とも言えない完成度に・・・。
相変わらずの駄文ですが、それでも良いというかは読んで下さるとありがたいです。

48 :
A.Jエンターテイメント社内の練習室。
演奏の個人練習をしている最中、キーボードの演奏を指導するために美子の隣に寄り添っている柊の姿と
その姿を遠目から見ている勇気と廉の姿が見受けられた。
「ほら、美子?ここはこうだよ?」
キーボードとギターの音が止まると柊の指が楽譜の一点を指差し、その後柊が一度その部分を演奏した。
「あ!ま、また間違えちゃいました。すいません!」
「気にするな。ほら、俺も手伝ってやるからもう一回最初からやってみよ?ゆっくりでいいからさ。」
「はい!」
互いに微笑みを浮かべ合った後、すぐにスローテンポのギター演奏が響き始め、その後に続く様にキーボードの音色が練習室に響き渡っていく。
真剣に楽譜を見ながら演奏をする美子とそれを優しく見守りながら演奏している柊の姿は
端から見ればお似合いのカップルの様に見えなくもない。
そんな微笑ましい光景を少し遠くからドラムのスティックをくるくると回しながら見る勇気と
いつも以上に納得のいかないと言わんばかりの固い表情で睨む廉。
「はぁ・・・。二人とも見せつけてちゃってくれるなぁ。まぁ、不思議と二人の嬉しそうな顔を見てると
こっちまで嬉しくなっちゃうから不思議なんだけどね・・・。って、一人だけそうじゃない人が居た・・・。」
微笑みを浮かべて二人の姿を見ていた勇気だが、すぐ近くでギラギラと柊に対して敵意むき出しで睨みつける廉が視界に入り、一瞬にして笑みが苦笑いに変わる勇気。
それに気がついた廉は不貞腐れた様に
「んだよ」
と表情を緩めることなく、一言だけ冷たく吐き捨てる。
「い、いや・・・廉さん、いつもそんなしかめっ面であの二人見てて疲れないのかな・・て」
阿修羅像の様に歪んだ表情を浮かべる廉に、恐る恐る小さな声で顔色を窺いながら発言する。
と、勇気が言葉を全て言い終えた時、勇気が手に持っていたスティックを床に落としてしまう。
スティックが落ちた時の音を聞きつけ、驚いて美子の体が小さく跳ね上がったと同時に演奏が止まり
柊と美子の視線が自然と勇気と廉の方へと向けられる。
「あぁ・・・お、驚きましたぁ。」
突然の音に何があったか不安だった美子は、音の正体が分かるとふぅと息を吐いて胸を撫で下ろす。
「ご、ごめん!練習してたのに邪魔しちゃったよな?」
床に落ちたスティックを拾い上げ、スタスタと駆け足で二人の近くまで駆け寄る勇気。
「勇気?お前もサボってないでちゃんと練習しろよ?」
若干呆れた様な溜息を小さく出した後、いつもの笑顔で勇気の方へと視線を送る。
「いや・・・ちょっと二人の演奏聞いていたいなぁ・・って思って。俺の演奏の参考にしたかったし!!」
「あ!勇気さん、少し冷や汗出てます!!」
「え!?う、嘘だ!」
勇気を指差す美子の反応に、声では嘘だと言いつつ顔を触って確認する。
その姿に柊と美子は声を揃えて嘘だと言い、勇気は「やられた・・・。」と呟いた後
3人は一斉に笑い声を出し始めた。
しかし、そんな中でも廉は煮え切らぬ想いを抱いたまま柊の事を睨み
その隣で満面の笑みで笑う美子に複雑な思いを抱いたまま、悲しそうな表情で見つめていた。
「・・・あぁ!やってらんね!!」
足を床に叩きつけ、ばん!という大きな音が練習室中に響き渡る。
そして、廉は3人の反応を確認せずに足早に練習室から飛び出していった。
「れ、廉さん!?」
「廉の奴・・・どうかしたのか・・?」
「わ、私、様子見てきます!」
廉の様子を心配した美子は、不安げな表情を二人に見せるも
練習室を後にした廉の後を追う様にして練習室から走って出て行った。
「廉の奴・・何か言ってたか?」
「い、いや・・・俺も良く分かんないんだ・・。」
(廉・・・。)
美子が出て行った後、練習室に残された二人はしばらく、出て行った廉の事を想い
それ以上の言葉を発せず、沈黙だけがその場を包み込んでいた。

49 :
一方、練習室を飛び出した廉は外の駐車場にある自分の車の中にいた。
(・・・・くそ・・・。なんでよりにもよって柊なんだよ・・・・)
柊の横で嬉しそうに笑う美子の姿が脳裏にちらつく。
どうして柊なんだと・・・・。俺じゃないんだと・・・。
その想いはだんだんと、美子に対する「愛」を歪んだ形へと導いていってしまった・・・。
ざーーー
「ち・・・。雨かよ。今日は降水確率0%って言ってたじゃねーかよ・・・。」
つい1、2時間前まで晴れ晴れとした青空が広がっていたのに、一気に土砂降りの様な雨が降り出す。
まるで、この雨が廉自身の惨めさを表しているかというほど最悪なタイミングで。
「はぁ・・・・。今日はもう駄目だ。どっかいくかな・・・。」
車のシートを後ろに下げ、寝転がっていたが、ここに居てもどうしようもない気分に縛られているだけだと感じ
シートを持ち上げ、シートベルトを付けると車のエンジンを掛けた。
そして、車を置く内の駐車場から出そうとした時、車の外に誰かが来た。
「コンコン!」
(誰だよ。こんな時に・・・・。)
面倒だと思いながらも、外から車の窓をノックするそいつの面を拝もうと、渋々窓の外へと目を向ける。
そこには、ずぶぬれになった美子が呼吸を少しだけ荒げながら立っていた。
(は、はぁ?何で・・・お前がここにいんだよ・・・。)
どうしてここまで美子が追ってきたのか分からず、若干焦りを隠しきれない廉は
声にならない言葉を自分自身に言い放つと、車の窓を開けた。
「はぁ・・・はぁ・・・れ、廉さん・・・。」
雨のせいで服がびしょびしょに濡れ、それが体を冷やしているのか何度も小刻みに体を震えながら身を縮めている。
「何してんだ!傘ぐらい持ってこなかったのか!?」
「だ、だって・・・・雨、いきなり・・・降って・・・き・・・ちゃっ・・・」
寒さのせいで、「はぁ・・はぁ・・・」と息を漏らし、辛そうな表情で言葉を発していた美子が、最後まで言葉を言いきる前にその場に崩れ落ちてしまった。
その一瞬を車の中で睨みながら見つめていた廉は美子が崩れ落ちた瞬間、ハッとした表情をすると
「お、おい!!」
と大声で叫びながら車のドアを開け、その場に崩れた美子の体を抱きかかえる。
抱きかかえてすぐにおでこに手を当てると、そこからは平熱とは言い難い、まさに風邪人の熱さだった。
「お前!風邪ひいてんのか!?」
今さっき雨に打たれただけですぐに熱が上がるわけがない。
この様子だと、今朝から・・・・いや、もっと早い段階で風邪をひいていたに違いない。
だが、俺の問いかけに美子は何も応じない。
ただ、廉の中で辛そうな呼吸で息をしているだけで返事は返って来ない。
(急いで・・・病院は駄目か・・・。どこか・・・どこか・・・。合宿所・・・しかないか・・。)
本当の所、今すぐに病院に連れて行きたいが、こいつが女だって事がそれだとばれる。
合宿所なら薬とか置いてあるはず。
そう考え、美子を自分の車の助手席に乗せると、すぐさま自分も運転席に乗り込み
雨が降る街の中、合宿所へと車を走らせた。
途中、苦しそうな表情をしながら美子は何度も柊の名前を呼んでいた。
その声も・・・外の雨の音でかき消されてしまえばと・・・・何度も・・何度も思った。
こいつの異変に、ずっと近くに居たはずの柊が気づかずにほっといた。
やっぱ、俺は・・・どんなことをしてもこいつの側でこいつを守りたい。
外で振り続ける雨は、廉の心に更に深い傷を与え
さらに心の中でメラメラと燃え続けていた怒りにも似た炎を余計に燃えさせてしまうのだった・・・。

50 :
数時間後・・・。
「んん・・・あ・・・れ?ここ・・・どこ?」
目を覚ますと、先ほどまで廉の真っ赤なスポーツカーの目の前に居たはずなのに
移りだした見慣れた天井に困惑する。
「ここ・・・私の・・部屋?あ、つ、つめ・・たい?」
寝そべっていた体の上半身だけを起こし、部屋中を見渡そうとしたが
おでこの上に乗せてあったタオルが一瞬だけ顔に触れ、そのまま真下にあった掛け布団へぼとという音を立てながら落ちた。
未だ自分がどうしてここに居るのかが分かっていない美子は、記憶のかけらを集める様に腕を組みながら前後の記憶を探る。
と、そんな事をしていると美子の部屋の扉が開かれ、その先からお粥と水、粉薬を載せたお盆を持った廉が現れた。
「れ、れん・・・さん?」
「よぉ、起きたか。具合はどうだ?」
「え・・?ぐ、具合?」
涼やかな表情で現れた廉の言葉に、どういう意味か全く分からない美子は
首を傾げると、「ど、どういうこと・・・ですか?」とゆっくりとした口調で聞いた。
すると、廉は「ふぅ」と息を吐いた後、何も言わずに美子のベッドサイドまで歩いていき
「やっぱ、覚えてねーか・・・。風邪だ。風邪。」
と美子のおでこに人差し指をトントンと当てながら言った。
「か・・・ぜ?え?な、何で・・・廉さんがその事・・・知ってるんですか?」
柊にも隠していた風邪の事をどうして廉が知っているのか、まだ理由が分かっていない美子はおどおどしながら小さな声で廉に告げる。
「たく、俺の目の前で倒れたのはどこの誰だ?・・・・よし、大分熱も下がったみたいだな。」
呆れ模様の表情を浮かべながら淡々と言葉を発した廉だが、おでこに手を当て、熱が下がってきた事を確認すると、安堵の表情を浮かべる。
そして、先ほどの廉の言葉で、ようやく自分が廉の事を追いかけて、その後、廉の目の前で倒れた事を思い出した。
「あぁ!あ、あの・・・わ、私・・・ご、ごめんな・・・」
廉に迷惑を掛け、申し訳ない気持を抱き、その場で謝罪しようとしたが、その言葉を途切れさせるように廉が
「良いから。ほら、お粥。これ食って少し休め。」
と、茶碗に盛ったお粥を手渡した。
「で、でも・・・わ、私のせいで・・・。」
「それは良い。今はお前の体が第一だ。それとも、俺のお粥は食えないって言うのか?」
「い、いえ・・その・・・あ、ありがとう・・・ございます。」
わざとらしく少しだけ怒った表情を浮かべる廉に、その廉の行為に感謝の思いでいっぱいの美子は、少しだけ笑みを浮かべると、両手で茶碗を受け取る。
素直に茶碗を受け取った姿を確認すると、にこと見えない様に微笑みを浮かべて美子のことを横で見守り続けた。

51 :
美子がおかゆを食べ終え、薬を食べ終わるまでにここまでの事を色々と話した。
と言っても、伝える事は勇気に美子が倒れてたから、柊と今日の仕事をやってくれと言う事だけだったが。
それを聞くと、美子は何度も「すいません!私なんかのために・・」と、少し弱腰で謝ってきたが、それに対しては何も答えなかった。
答えなかったじゃない。答えられなかった。
本当にお前の事を考えたなら、勇気じゃなくて柊に伝えるべきだと分かっていたから。
もう、止められない。どんな手を使ってでも・・・例え、最低な人間になり下がってでも
お前に俺だけを見させてやる・・・・。
「ふぅ・・・廉さん。ありがとうございました。もぅ・・・大丈夫・・・って・・あれ?」
廉に渡された粉薬を飲んで数十分。美子の体に変化が訪れた。
体の奥深くからどくどくと鼓動が速さを増し、だんだんと体が熱くなっていく。
その熱さが体全体に広がって行くほど、手や足、体全体に力が入らなくなる。
そのため、起していた上半身が、お辞儀をしようと前に倒そうとしたのとは全くの逆側へと倒れて行ってしまう。
ぼふ!
美子の体がベッドの上に沈み込む。
そして、1秒1秒体が時を刻んでいく度に体の自由が利かなくなっていく。
意識がもうろうとして行ってしまう。
「れ・・ん・・・さん?」
直線状に映る廉の姿を捉え、恐る恐るその名を呼ぶ。
すると、その名前を呼んですぐに、廉の体が美子の上に被さっていた布団を剥ぎ取り
パジャマ姿の美子の上に覆い被さった。
「れ・・れん・・・さん・・・?」
もう一度、すぐ目の前に居る人にその名を呼び掛ける。しかし、何度呼んでもその人は返事をしてくれない。
どういう事なのか本格的に分からなくなってくる。どういう状況なのかすら、朦朧とした意識の前では把握できない。それが一層不安感を増幅させる。
そんな中でも沈黙を続ける廉。
窓の外でざーざーと降り続ける雨粒の音だけが照明の付いていない薄暗い部屋中に響く。
そして、その廉がようやく示した最初の反応。
それは、美子の唇を奪うという行為だった。
「!!!」
はっきりとしない意識の中でも、唇に当たる違和感に何があったかはすぐにわかる。
(どうして・・・廉さんが?)
驚きのあまり目を丸くし、どうしてこんなことになっているのか分からなくなる。
(どうして・・・廉さん?)
触れるだけの軽い口づけの間、すぐ目の前で自分の唇を奪った廉に胸の中で何度も叫ぶ美子。
その言葉は虚しく・・・・心の中で響くだけだった。

52 :
口づけを終え、すぐに美子は力の入らない右手で廉の体を引き離そうと手を伸ばす。
けれど、その手は廉の体に届く前に、廉の左手によって阻止される。
「どうして・・・こんなことを・・・するんですか・・・・。」
「・・・・・。」
涙で潤んだ声と瞳に、直視していた視線を逸らした廉。
「どうして・・・。私が・・・柊さんの事・・・好きだって・・・。」
「知ってる・・・。」
「じゃあ・・・どうしてですか!何で、何で!!」
「・・・・・。」
外で響く雨音をかき消すほどに大きな美子の声が部屋中に響く。
そんな美子に対して、廉は小さく「媚薬」と呟いた。
「え・・・今・・・何て?」
「さっきお前が飲んだ粉薬・・・。あれ、薬は薬でも別の薬だ・・・。」
「どういう・・・こと?」
「お前でも分かる様に教えてやる。」
そう言うと、再び美子の体に顔を近づけ、首筋の辺りに口を当てると
真赤な痕がつく様に力強く吸い上げた。
「んぁぁぁぁぁ!!!」
その瞬間、美子の生々しい喘ぎ声が発せられる。
先ほどまで感じていた熱さ。その熱さが廉の行動により数倍にも跳ね上がり、体に強烈な刺激が走りまわる。
それと同時に一定間隔で刻み続けていた鼓動が、掻き乱される様に不安定に、それでいて激しさを増していった。
喘ぎ声が聞こえ終わり、首筋に着いた真っ赤な痕を人差し指で確認した後
廉は悲しそうな表情を浮かべながら美子の顔を見つめた。
「わかったか?柊といつもやってる行為が数倍良くなる薬だ。」
「んはぁ・・・んん・・・。れ、ん・・・さん・・・。」
「・・・・・・・・好きだ・・・。」
「・・・・んぇ・・・?」
廉の言った言葉。その言葉は雨の音によってかき消される。
そのため、美子にはその言葉のほとんどを聞きとる事が出来なかった。
廉は「ふぅ」と息を吐き捨てるとポケットから目隠しと赤い紐を取り出し
それをそれぞれ美子の両目と身動きをとれない様に両手に縛り付ける。
その間、手を暴れさせるなどと言った抵抗を見せた美子だったが、力が入らない現段階では微々たるものにしかならなかった。

53 :
「んや・・・・しゅう・・・さん・・・。」
目隠しをされ、一時的な暗闇の世界が広がる中、愛する人の名を一心に呼び続ける。
その様子を見ていた廉は、落ち着いた口調で、それでいて力強い口調で
「あいつのことなんて・・・・忘れろ・・・。」
と言うと、今も柊の名を呼び続ける唇に深い口づけを交わす。
美子の口の中に滑り込む廉の舌は、逃げ回る美子の唇を確実に追い詰め、しっかりと絡まる様に捉え続ける。
こんな事をされていることに涙を零して意志を表現することしかできない美子は
柊に合わせる顔がないという事と、強引な行為なのにそれに反応する自分がいる事を悔しく思う。
そんな美子の気持ちなどいづ知らずの廉は口づけを交わす間、
美子の身に纏うパジャマを破り捨て、さらにその下に纏っていたシャツもビリビリという鋭い音を立てながら破り捨てる。
「んぁぁ・・・んぁ・・。」
ようやく唇が解放されると、気の抜けた弱弱しい声が外に漏れる。
しかし、媚薬によっていつも以上に敏感に反応する体に意識は追い付いてはいない。
体に走る刺激が強すぎて、ただキスをされただけでも頭の中がぐしゃぐしゃにされて行くのが分かる。
(柊さん・・・ごめんなさい・・・。)
この行為から逃れる術はない。ただただ、涙を零し続けるしか・・・・出来ない。
それが、今の美子の頭の中に残る・・・・唯一の想いだった・・・。
口づけを終え、涙を流している美子の姿に廉はもう胸を痛める事はなかった。今の廉にはここに至るまでの経緯など関係ない。
どんな愛でも、どんな形でも良い。今、俺の目の前に美子がいる。
今、こいつは誰も見ていない。だけど、それで良い。それだけが、今の廉の全てだった。
破り去られた衣服の下から現れたのは、熱により赤みを帯びた双房とその上に立つ頂点だった。
「はぁ・・・はぁ・・・」と息を荒げる美子を一度だけ見ると、廉は左の房の頂点に齧り付く様に吸い始める。
「んぁ!ぃやぁぁ!んんんん!」
吸い上げる際にビクビクと反応させる体と発せられる言葉は全く逆の意味を示していた。きっと、それはどっちも間違っていない。どっちも・・・こいつの意志なんだと。
だからと言って廉は行為を止めようとはしない。
口の中に含んだ頂点を弄ぶように何度もころころと転がしたり吸い上げたり
そして、それと同時に手薄になっている右側の房を右手で鷲掴みに、緩急をつけながら、時折頂点を刺激させていた。
その行動一つ一つに美子は嬌声を上げ、顔を横に何度もふってこの刺激から逃れようとしていた。
(お前は・・・・今、誰の事を想ってる?)
分かりきった問いかけをしながら、それでも自分の気持ちを抑えられない廉は
房から口を離すと、体のいたるところを吸い上げ、真赤な薔薇の花弁のような痕を付けながら下の方へと顔を移動させていく。
「んぁぁ・・・いやぁ・・・しゅぅ・・・さん・・・。」
「言っただろ?あいつのことなんて忘れろって・・・。」
「しゅぅ・・・さん・・・。」
美子の秘部付近からそう告げるが、美子に俺の言葉は届かず、ずっと柊の名前を呼んでるだけ。
その心に・・・俺は・・・居ないんだな・・・・

54 :
分かっていた。こんな事をしても・・・俺が辛くなるだけだって。
歪んだ愛で、疚しい想いで・・・お前を振り向かせられないって・・・わかってた・・・。
けど・・・分かってほしい。これが最後だ。全て終わったら・・・・もう二度と・・・
お前への想い・・・忘れるから・・・。
ベッドの枕付近に出来あがった涙による染みの他に、一粒だけ小さな染みがパジャマのズボンの部分についてすぐに、美子が纏っていたズボンと下着を同時に下ろされる。
脱がされた下着の下に、既に美子自らの愛液によって水浸しになった秘部が露わとなる。
廉は美子の様子を確認せず、何も言わずに秘部にしゃぶりついた。
「ぁぁぁ!んぁ!いやぁぁぁぁぁ!!」
秘部から溢れだす愛液を啜る音とが聞こえると、その後に続く様に美子の絹を裂く様な声が聞こえる。
啜れば啜るほどに溢れ出る愛液を廉は全て飲み干す。その度に美子の体はベッドの上で大きく仰け反る。
愛液を全て啜り終えると、右手の中指と人差し指を濡れる秘部の中へと押し込む。
「んぁ!んぁ!だ、駄目!いや!いやぁ!」
侵入すると、美子は大声で叫び、首を勢いよく横に振っていた。
けど、その態度とは対照的に秘部は俺の指を締め付ける。
内部で指を暴れさせ始めると、すぐさま美子の顔のすぐ横に自分の顔を近づける。
「おい・・・本当に嫌なのか?」
「んぁ!いや!いやぁ!」
「じゃあ・・・何でこんなに濡れてんだ?」
嫌がる美子に、自らのあそこが水浸しである事を知らしめる為にぐちゅぐちゅという水音が響く様に指を激しく動かす。
「んぁ!あぁぁあ!」
「嫌・・・じゃないだろ?いつもされてんだから?」
不敵な笑みを浮かべる廉だが、その笑みが美子には見えていない。
一方の美子は、もう何かを考えて何かを発しているわけではない。
ただ、口から声が溢れ出ているというだけの状態だった。
体は快感に浸り、心までも・・・その快感の虜になりつつある。
もう、何が何だか・・・・・本当に分からぬまま、ただ与えられる刺激に呼吸を荒げて声を出すしか出来ない状態だった。
「んぁ!も、もぅ・・・駄目!駄目!」
秘部から聞こえる音がだんだんと大きさを増していく。
その音の大きさに美子の限界が近付いている事は分かっていた。
「ほら・・イケよ。」
耳元で囁きかける廉。
その言葉に誘導されるかのように、美子はもう一度嬌声を上げると
すぐさま限界を迎え、秘部から大量の愛液がベッドの上に吹き出し、大きな水たまりの様な染みがすぐに出来上がった。
「んぁ・・・ぁぁ・・」
まだ秘部に残る刺激の余韻に浸る美子は、時折甘い喘ぎ声を響かせ続けている。
その姿を見た廉は指を内部から抜き去り、指に付着した愛液を全て舐め上げると
美子の視界から光を奪っていた目隠しを取り、自由を奪っていた紐を解いた。
「んんぁ・・・・。」
目隠しが取れ、目を細めて光を調整する。
大分目が光りに慣れ、目に映った景色は暗い天井だった。
そして、顔を少しだけ上げ、秘部の方へと顔を向けると暗がりに居る黒い影に
「しゅ・・・さん・・・。」と途切れ途切れに名前を呼んだ。

55 :
だが、そこにいるのは柊ではない。そこにいるのは廉だ。
けれど、もう美子にそれを認識するだけの余裕は残されてはいなかった。
半目で虚ろな瞳で廉の姿を柊と間違えるほど、余裕なんてなかった。
「美子・・・・俺は・・・いや、もう良い。何も考えるな。」
何を言ってももう無駄だと判断した廉は、自らの竿を美子の秘部に挿入させ
そして、何度も打ちつける様にして竿で内部を数十分荒した後、自らの欲望を美子の体中にぶちまけた。
途中、既に美子の意識が完全に闇の中へと誘われていっていたが、廉自身も全てを終えるまでそれには気がつかなかった。
(・・・・美子・・・・。)
全てを終え、部屋にあったティッシュで竿に付着した欲望を拭きとり
投げ捨てたジーンズを着直した後に見た美子の姿は酷く汚されたものだった。
両手首に残る紐が縛り付けられたことによる痕に、体中に舞い散る花びらの様に転々と付いている赤い痕。
疲労により苦しそうな表情で眠る姿に、破り去られた衣服が床に散乱している。
そして、へそから胸の辺りにぶちまけられた白き欲望。
「俺は・・・・本当は・・・お前が好きだったんじゃない。
俺を見ないお前に嫉妬していた・・・だけ・・・だったんだな・・・。」
自らの行為を全て終え、自らの愛が歪んだものだと認識した廉は
溢れだす涙を何度も拭き取りながら美子の部屋を飛び出し、雨が降る合宿所の外へ飛び出した。
だが、飛び出したその時・・・・
外で仕事を終え帰ってきた柊と出くわし、そのまま柊にぶつかると、その場に尻もちをついてしまった。
「お、おい・・・廉?大丈夫・・・か?」
雨が降る中、傘を指しながら地面に尻もちをついた廉に手を差し伸べる。
しかし、一向に廉はその手を受け取ろうとはしなかった。
何かがおかしいと感じた柊は、廉のすぐ近くにしゃがみこむと
「何か・・・あったのか?」
と廉が濡れない様に廉の上に傘を移動させた。
「俺・・・あいつの事・・・傷つけた・・・。」
ぽたぽたと髪の毛の先から雨粒が零れ落ちる中、俯きながら廉が沈黙を破った。
何の事を言われたか分からない柊は
「誰を・・・?」と聞き返す。
「美子の事・・・傷つけた・・・。赤い痕を体中に付けて・・・それで・・・。」
「!!!」
弱弱しく発せられた廉の言葉を聞き、怒りを抑えきれなくなった柊は
手に持っていた傘を地面に落とし、両手で廉の胸座を掴むと
「何でそんなことした!!」と声を荒げて追究した。

56 :
「何で・・・・あいつの風邪・・・気付けなかった・・・?」
激怒する柊に、それでも廉は顔を俯かせ、その顔は濡れた前髪によって確認する事は出来ない状態での発言。
「そうじゃない!何であいつに!」
「違う!あいつの側で!!あいつのいつも側に居たお前が、何でそんな事に気がつかなかった!!」
柊は廉の言葉を無視し、怒鳴り声で威圧しようとしたが
それよりも廉の言葉の勢いの方が強く、柊は廉の言葉に気圧される。
その後、パン!という音と共に廉が柊の両手を振り払うと、柊は身を引き
廉はその場にゆらゆらと不安定な足取りのまま立っていた。
そして、雨が体に打ちつける中、前髪の隙間から柊の事を睨みつける廉の瞳が微かに見える。
「何で・・・あいつの事が好きなら・・・あいつの異変に気付いてやれないんだよ・・・。
だから!だから俺が・・・俺の気持ちが・・・あいつを守りたいって気持ちが抜けきらねーんだよ!!」
「!!!」
その時、柊は初めて廉も美子のことを好きだという事に気がつく。
しかし、柊が次に廉に言葉を発する前に、廉は雨が降る中、闇の中へと走り去って行った。
「廉!」
闇の中へと消えていった廉の方向を見ながら名前を叫ぶが、そこに廉の姿はもういない。
柊はどうしようもない想いのまま、地面に落ちた傘を拾い上げると合宿所の中へ駆け込んでいった。
そして一人、合宿所敷地内の樹木の下で蹲りながら涙を流す廉。
ただ、美子に対してした行為に対する後悔と謝罪の念。柊に対する燃え尽きる事のない怒り。
それをただ、言葉にも声にも出来なかった廉が、ザーザーと降り続ける雨と共に涙を零し続けるだけだった・・・・。

57 :
以上です。どろどろにしようとした結果、どろどろっていうほどじゃない気が・・←
今回も長文&駄文で申し訳ありませんでした!
それでは、失礼したしました。

58 :
>>57
まるで昼ドラGJ!!
このあとどうなったのか気になるけど、これ以上は怖くて知りたくない気持ちもw

59 :
32ですが皆さん凄い
廉さんをスッゴい悪くしたいのになんか可愛くなっちゃうんだよなぁ
ブラック廉さんて難しい
そして柊さんは何て苦悩や切なさが似合うんだろうか

60 :
ブラック廉さん弱さが見え隠れしてて嫌いになれない…
二作品とも続き期待してます!

61 :
>>43
廉さん、情熱的だ、ここまでがっつくならレイープまがいでもいいような気がしてきた・・・スマン
柊さんなら、真っ白に燃え尽きて恋の敗者になるのも似合うけど、
廉さんは鬼畜な恋でも成就して欲しいのはなぜだろう?!
>>57
いい!!! ぜひ、この悪人(だけど根はいい奴だ)廉さんの続き待ってます。やっぱり廉さんはハッピーエンドが似合うね、プロセスは何でも。
>>59
ブラックプリティ廉さんも是非。いや、柊さんファンなんで、ブラックの横にグレーな柊さんも添えて欲しいw
「柊」と書いて、「愁い」と読みます。「憂い」も似合うな・・・

62 :
>>57
これ、事後の美男の姿を見た柊さんの反応が読みたいw
廉にやられっぱなしの状態のまま気失ってるんだよね>美男
柊さんがその姿見たらショックだろうな〜

63 :
>>62
事後の展開が怖いw
柊さんが美子の傷を癒すのか、美子が心に深い傷を抱えたままになるのか…

64 :
柊さん、マジで廉さんに復習しに来そう。
つーかこんなバンドが実際あったらちょっとイヤだww
いっそ勇気が漁夫の利的に美子とくっつくトンデモ展開とか面白いかも。

65 :
ブラックな流れの中、すみません。軽い話を書いたので投下します。
廉美子、エロあり。以前に書いてた勇気RINAの設定を持ち込んでみましたw
美子の帰国後、半年といったところでしょうか。

66 :
勇気とRINAが結婚してから約1年後、待望の女の子が誕生した。
「愛」と名づけられ、A.N.JELLのメンバーや事務所の面々にも可愛がられてすくすくと育っている。
勇気の可愛がり様はまさに親バカ。目だけではなく、耳に入れても痛くないと豪語するほどだった。
美子が帰国してから廉と一緒に住んでいるマンションに、RINAが愛を連れて遊びに来た。
「RINAさん、いらっしゃい!愛ちゃんも!今日もかわいい〜」
「愛ったら、昨日からなかなか寝付かないのよ。美子に会えるのが楽しみだったのかもね〜。ハイ、これ」
来る途中にある有名店のロールケーキを玄関先で渡し、RINAは抱っこ紐を外した。
「私も、すっごく楽しみだったんです!赤ちゃんって本当にかわいい…」
「ま、色々大変だけどね…それよりやっぱりかわいいからさ、頑張れちゃうわ」
そう話していた所に、再度チャイムの音が鳴った。
「NANAさん、いらっしゃい。RINAさんもう来てますよ」
「お邪魔します。あ、RINAさん!愛ちゃん!」
今では美男の恋人となり、美子とも打ち解けたNANAはオフの日に遊びに来ることも多くなった。
そして意外にも子供好きで、愛にもメロメロになっている。
生後数ヶ月にも関わらず、勇気とRINAに似たからか愛は明るく元気に笑うので周りの大人も
自然に笑みがこぼれてしまう。

67 :
「あぁ〜いいなぁ…私も子供欲しいな」
NANAが愛を抱っこして呟いた。
「私も、欲しいです…」
美子も、愛の顔を覗き込んで言う。
「あんた達は、今すぐってわけにはいかないしねぇ…」
A.N.JELLやNANAの立場を考えれば、致し方のないことではあったがRINAは自分だけ抜け駆けしたような気持ちになり、少しだけ申し訳なく思った。
「ま、若いんだしさ。将来はいくらでも産めるって!」
「そうですね…。私、3人くらい欲しいです」
美子は、将来の自分の家族を思い描いてうっとりした表情を見せた。
「あたしもさ〜、せめて2人は欲しいと思ってんだけどねぇ…」
ロールケーキをフォークで突きながら、RINAは浅くため息をつく。
「勇気さんみたいにいいパパなら育児も手伝ってくれるし、いいじゃないですか。ねぇ、愛ちゃんも兄弟欲しいよね〜?」
NANAが愛に語りかけ、何の問題があるのかと、不思議そうにRINAの顔を見た。
「そりゃ、父親として申し分ないのよ。愛がちょっとでもグズると…すぐ自分があやそうとするし、おむつだって夜中でも替えてくれるし」
「さすが勇気さんですね!」
美子がお茶のお代わりを淹れながら言うと、RINAは突然声を潜めた。
「…でもアイツ。あの最中でも、すぐやめちゃうのよ…」
「「…えっ?」」

68 :
愛を寝かしつけ、夫婦だけのゆったりした時間が流れる夜。
RINAは台所の片付けを終えて、勇気の待つベッドに潜り込む。
毎日の家事や育児の疲れも、勇気に優しく抱きしめてもらうだけで癒されていく。
「勇気…もう愛、ぐっすり寝ちゃったね」
「そうだね、かわいい顔して寝てる…あ、毛布もう一枚かけとく?」
「大丈夫よ。ねぇ、今だけ…愛じゃなくて、あたしを見てよ」
「RINAさんも、子供みたいだな」
ははっ、と笑って勇気はRINAに口づけた。
同時にパジャマの中に勇気の手が滑り込み、背中からお尻にかけて撫でられる。
腰を浮かして、その手を受け入れていくとすぐに秘所へと到達した。
ぬるりと容易く指が入り、中の壁をかき回されると
塞がれた口のすき間から「あぁっ…ふっ…」と声が漏れる。
「感じすぎだよ…」
「だぁってっ…あっ…ん!」
RINAは久しぶりの快感に身を任せ、少し大きな声が漏れる。
産後に大きくなっている胸元にも温かな舌を這わされながらRINAが絶頂を迎えようとした時。
「…ぁ…うぇ…」
「愛〜どうしたぁ?」
ベビーベッドの中で眠っていた愛が、小さく声を漏らす。
夜泣きというより、身体を捩って少し声が出ただけなのだが、勇気はすぐにその声に反応して
RINAをベッドに残したまま一目散に愛の元へ駆け寄って抱き上げ、あやし始めた。
「って感じでやめたことが…もう続けて5回もあったんだよね…なんか続きする気も失せちゃうし」
RINAは、呆れたような口調で話し終えた。
「いいパパ過ぎるのも、ちょっと問題なんですねぇ…」
「あ、でももう少し愛ちゃんが大きくなれば、大丈夫ですよ」
NANAと美子はRINAを慰めつつ、その状況を思い浮かべて苦笑した。

69 :
「ま、あたしのことは別にいいのよ。あんた達は?どうなの?」
イタズラっぽい顔でRINAが聞く。
「私は…そっちのほうは相性良いから。お互い忙しくて会う時間が少ないのだけが悩みですよ〜」
NANAはお茶を飲みながら、美子のほうへ向き直った。
「ね、美子は?廉とどうなのよ?」
「ど、どうって…」
昔に比べて、その手の話にもついて行けるようになっていた美子も、
自分達のこととなるとさすがに口に出すのは恥ずかしい。
「ベッドでは廉って、優しい?それとも強引?」
RINAも興味津々の様子で目をキラキラさせて聞いてくる。
「えっと、優しいです…すごく」
顔を赤らめつつも、美子はいつもの廉との夜を思い出して答えた。
「そりゃ〜ご馳走様」
「もう、なんかムカつくんですけど〜」
微笑む美子が本当に幸せそうで、RINAとNANAは笑いながら茶化した。
「あ、でも私…悩みじゃないけど1つ気になることがあって…」
「ん?」
「その…終わるまで、どのくらい時間かかりますか?」
美子が、かねてから持っていた疑問を2人にぶつけた。
「どのくらいかなぁ〜?イチャイチャし始めてから、って考えると…1時間弱?」
「そうねぇ、そのくらいかもね」
ウン、ウンと頷き合う2人に、美子は思い切って尋ねた。
「その、実際に男性と…繋がってからは…?」
顔を真っ赤にして、小さな声を絞り出す。
「あぁ〜そっからだと…10分とか?計ったことないけどそのくらいかなぁ」
「そう、ですよね…」
冷めはじめたお茶を飲み、美子は俯いた。
「え?なになに?もしかして凄く短いの?」
「あ…はぁ…」
「どれくらい?」
RINAもNANAも、身を乗り出して美子に食いついた。
「多分…1分ちょっと、とか。私は、なんだかわからないうちに終わってしまう感じで…」
「まぁ、そういう人も…いるからね」
「あの廉が…なるほどねぇ」
美子から発せられた思わぬ会話に、2人はやや苦笑する。
「あっ、それ以外はちゃんと時間かけてくれるんですけど…!」
「美子、男ってデリケートだから…ましてや廉だし…。
 早漏だとか言っちゃダメよ?自信失くすから」
RINAが真剣にアドバイスした。
「ソウロウ…って言うんですか?そういうの」
「そうよ、あと短小とか包茎もダメよ」
「タンショウ…ホウケイ…」
「あ、それはね…」
スヤスヤと眠る愛の横で、次々に知らなかった言葉を2人に教えられ、
美子は最後に「勉強になりました!」と力強く頷いた。

70 :
その夜。美子は夕食を食べ終えた廉に、昼間に撮った愛の写真を見せていた。
「愛ちゃん、また少し重くなってて目もパッチリして可愛かったですよ〜」
「こうやって見るとだんだん、勇気に似てきたな」
「どっちに似ても、絶対美人ですよね」
天使のような笑顔を振りまいている愛を抱く美子の写真に、いつかの未来を思い描いて廉も頬が緩む。
「私はいつか、廉さんみたいな男の子が欲しいです…」
「アホか。絶対お前に似た娘のほうがいいだろ」
デジカメの小さなディスプレイを覗き込んでいるため、2人の顔が更に近づく。
「じゃあ、どっちかを作る練習でもするか?」
「え?…ぅんっ」
座っていた廉が立ち上がりながら、美子の唇に自分のそれを重ねた。
デジカメをテーブルにそっと置いてから廉の手は既に美子の服の中へと侵入し始める。
「ぁ…ん」
喉の辺りから鎖骨まで、何度も口付けられて美子はゾクリと震えて力が抜けた。
2人は寝室のベッドへ向かいつつも身に着けている服を1枚ずつ剥ぎ取る。
互いに下着姿になったところで、洗い立てのシーツの上へと横たわった。
「ん…ふっ…ぅ」
美子は覆いかぶさる廉の重みを心地よく感じて、口内へ入ってくる舌の動きに応える。
そして露わになる柔らかな乳房を優しく揉みながら、廉は胸元から徐々に下のほうへ、舌を這わせた。
わき腹やヘソを生温かい感触が襲うと、美子はくすぐったさで身を捩る。
「こら、逃げるな」
「だって…ぁ…んっ」
廉が存在を主張する胸のてっぺんをパクリと咥えて捏ね回すと、美子から甘い声が漏れてきた。

71 :
廉に時間をかけて上半身を愛撫されると、美子は熱くなった自分の中心がもどかしく、脚をもぞもぞと動かした。
「廉…さぁん…っ」
「…触って欲しいのか」
「あ、えっと…その…」
これまで何度も抱いてきたというのに、まだまだ初々しい反応を見せる美子が愛おしくて廉は
美子の額にチュ、と音を立ててキスを落とした。
それを皮切りに、身体を覆う最後の1枚をするりと脱がせる。
美子が軽く膝を立てて脚を開き、廉が割れ目に沿って撫でるだけでトロリとした愛液が長い指を伝った。
一気に中へ指を入れて角度を変えながら内側の壁を擦っていくと、美子は
気持ちのいい場所に触れた時に何度も嬌声を上げた。
その声を頼りに、廉が手の動きを速める。
「あっ…ぁんっ!あっ…んんっ!!」
ずんずんと襲ってくる快感の波が高くなり、美子は絶頂を迎えてふるふると身体を震わせた。
頬が上気して、とろんとした瞳で見つめてくる美子の艶やかさに、廉は更に欲望を刺激される。
しっとりと柔らかな唇に、再び自分の唇を重ねてから廉は避妊具を装着した。
「…ょしっ、いくぞ」
「あ、はい…」
大きく脚を広げて廉を秘所に受け入れる準備をすると、美子は部屋の時計を横目でチラリと見た。
その瞬間、じわりと廉のものが挿入される。「はぁっ…」という廉の大きな吐息が漏れた。
「美、子…っ、ぅ、くっ」
名前を呼ばれてから、美子は廉の背中に腕を回して抱きつこうとするが。
「ぅ、あっ…!」
びくん、と体が震えて、廉は自分の精を吐き出した。
美子が抱きつく間もないままの時間だった。
さっき、時計を見たときが9時5分…今は、9時7分…。
美子は、やはりかなり短い挿入時間であることを確認した。

72 :
「やっぱ、ミミズには勝てねぇな…」
「え…?ミミズがどこにいるんですかっ?!」
急に変なことを言い出した廉に驚いて、美子は素っ頓狂な声を上げた。
「あ、いや…。お前の中っつーか」
「私の中?ヤダ、早く出してくださいよっ!!」
焦ってジタバタする美子に、廉はブッ、と噴き出した。
「そうじゃなくて。お前は多分、ミミズ千匹っていう形のモンを持ってるみたいでさ」
「ミミズセンビキ…?」
「お前の中に入ったとき…すっげー絡み付いて動くから、俺が長く持たないんだ」
目をパチクリさせている美子に、真面目に説明する自分がなぜか
恥ずかしくなってきて廉は顔を赤くした。
「って、こんなこと俺に説明させんな!」
「はい…。ん?でも私が原因ってことは、廉さんはソウロウじゃないんですかっ?」
「アホか!違うっ…!って、お前…そんな言葉どこで覚えた?」
まさか美子が、早漏という言葉を知っているとは思わず、廉は驚く。
「あ、ちょうど今日覚えました!でもどうしよう…廉さんがソウロウだって誤解されちゃった…」
「…はぁ!?まさか…お前!!あいつらにっ?」
「廉さん、ごめんなさいっ!!」
怒りと羞恥で呆然とする廉に、美子はひたすら謝り続けた。
「今度ちゃんと、誤解だって言いますから!私がミミズなんとかだから…って」
「んなこと言うな!…でも俺が早漏だと思われるのもシャクだな…いや、しかし…」
早漏だと思われたくは無いが、かと言って再度その類の話を繰り返されることは避けたい。
廉は悶々と、眠れぬ夜を過ごした。
その悩みの張本人は隣で静かな寝息を立てていたが、そのあどけない寝顔をしばらく見つめてから、
廉も静かに瞼を閉じた。

73 :
1ヶ月ぶりくらいに書いてみたらこんなモノにw
廉さんイジメは楽しい…。お粗末さまでした

74 :
書き手の皆さんいつもありがとう 全部GJ!
ブラック廉さんもイジメられる廉さんもどっちもステキw
>>73
ここでの柊さんが今どうしてるのかハゲしく気になるw
愛ちゃん&未来のJrたちとの年の差愛とかあったらスゴイ

75 :
>>73
何気に時計見て確認する美子に吹きました
廉さん、コンドーム2枚重ねたら…あ、いや、何でもないです

76 :
>>74
愛ちゃん5歳くらいで「柊」呼び捨て
勇気「柊おじさん、だろ」 「でもママは柊って読んでるよ」
柊さん、きゅんきゅん、みたいな…連投すみません

77 :
>>73
弄られて本領発揮の廉さんw 廉美子カップル、愛されてる!
みんなに見られて、いえ、見守られれてますね。
ここでの柊さん、まだ産まれてもいない、ナナ美男Jr&廉美子Jr 両手に花、どっちにしようか迷ってるかもw
『柊・おじさん」なんて、嫌だ〜、アイドルバンドは、何歳になっても、お兄さんじゃね?
永遠の二十歳ということで。

78 :
>>73
勇気RINAの幸せそうな後日談が見れて大満足w
そして、RINAさんによって色んなワードを覚えさせられた美子に弄られる廉さんww
読んでて和やかな気分になりました!お疲れ様です。
DT柊です。前回のブラック廉さんに感想くださった方、ありがとうございました!
現在、続きを書いているのですが、ブラック廉さんというか柊さんが壊れてしまい
カオス柊さんになってしまいました。暴力振るってしまいましたし←
黒歴史的作品となること間違いなしですが、出来次第投下します。
しばしお待ちください。

79 :
DT柊さんの話の続き?廉さんもでてくるの?

80 :
あーあっ

81 :
ごめん 送信しちゃった。
あーあっ廉さん早漏の噂が勇気経由で流れそうだw
恐るべしガールズトークww

82 :
>>73
ガールズトーク7のところ、ふたりで言い合ってる姿想像したらすごい笑ったw
廉美子は可愛いねぇw
>>78
DT柊さんの続きが読める!>>56の続きですかね。待ってますー

83 :
>>73です。皆さん感想ありがとう!楽しんでもらえて嬉しいです。
この世界の柊さん…新しい恋しててほしいけど、やっぱ将来は歳の差婚ですかねw
>>76さん、それ萌えるわ・・・w

84 :
DT柊です。夜分に失礼します。
>>48-56の続きが完成したので投下します。
廉×美子 エロなし カオス柊あり 少しだけ暴力シーンありとなっております。
特に純粋な柊さんファンの方は読まない事をオススメします。
それでもOKだという方は、読んで頂けると嬉しく思います。

85 :
「美子!!」
外で振り続ける雨によって体中がずぶ濡れの柊が開かれたままの美子の部屋へ飛び込む。
照明が一つも付いていない部屋。外で振り続ける雨の音が悲しげに響いているのと微かに香る精の臭い。
そして、窓の外で光る雷により一瞬だけフラッシュバックの様に映しだされた光景に柊は息を飲んだ。
何故なら、そこには何も身に纏っていない美子の無残にも変わり果てた姿が横たわっていたからだった。
柊はその姿を目に焼き付けると、一目散に美子が横たわるベッドの横に向かい
美子の近くに辿り着くと、ぐったりと力の入っていない美子の体の下に両腕を潜らせて抱き上げる。
「・・・・しゅ・・・さ・・・ん?」
すると、持ち上げられた僅かな衝撃に意識を失っていた美子がゆっくりと瞼を開いた。
「美子!!大丈夫か!?」
「しゅぅ・・さ・・ん。い、いや!!」
目覚めた美子をそのまま自らの胸の中に抱き寄せようとしたが、美子はそれを拒むように
目を見開くと両手で柊の体を後ろに押し倒し、柊がいる方とは逆の方のベッドサイド側に落ちていた掛け布団を体に巻きつけるように纏う。
「美子・・・・。」
予想もしていなかった美子の行動に情けない声が部屋に小さく響く。
「ごめん・・・なさい・・・。ごめんなさい・・・・。」
虚しく響く柊の声を聞きながら、美子は部屋の隅で小さく丸まりながら小刻みに震えていた。
まだ・・・・廉にされたあの行為が頭の中で鮮明に感覚として残っていたから。
瞳でその行為を見たわけではない。けれど、体中に刻まれた赤い痕が、体中に付着する白き欲望が
誰の助けもない恐怖の時間を再び頭の中に蘇っていた。
大切な人にこんなあられもない姿を見られ、もうどうしたらいいか分からない美子は
部屋の隅で小さな声を出しながら、止まる事のない涙を流し続けていた。
そして、その姿に大切な人を守れなかったという烙印を心に押し付けられた柊は
何か言葉を掛けられるわけもなく、ただ涙を流す美子に近づき、
自分の中に漂う悲しみごと抱きしめる様に抱き寄せ、延々と沈黙を貫きとおした。
もう・・・・俺たちは戻れないかもしれないという・・・・想いを抱きながら。
あれからもう1週間もの時間が流れていた。
もう1週間なのか、それともまだ1週間しか経っていないと言うべきか・・・。
少なくとも、心に深い傷を負う事になった3人にとっては終わりの見えないほどに長い1週間だっただろう。
その間、嘘かと言うほど平穏な日々が続いていた。
ただ、その「平穏」というのは必然的に作られたものだったのかもしれない。
互いの間に深い傷と壊す事の出来ない分厚い壁をあの日の出来事は作り上げてしまった。
3人が3人とも、互いにどういう顔で相手と接すれば良いのか分からないでいたからだ。
特に、廉と美子は異常なほどに互いの存在を避けているように感じられた。
何とかして美子の心の傷を癒そうとした柊だが、美子にとってあの日の出来事は
廉以外でなく、「男性」という存在自体に恐怖心を植え付ける物になってしまった。
そのため、美子は愛したはずの柊の事もこの1週間、自然と距離を置く様に生活を送っていた。
互いに互いを避けた結果、何か大きな揉め事もなく「平穏」な日々が続いていたのだ。
だが、そんな歪められた「平穏」は簡単に崩れ去るのだった。
廉の起こした・・・・たった一つの行動によって・・・・再び。

86 :
「なにぃ〜?YOUは自分が一体何をしようとしてるのか分かっているのかぁ〜!?」
A.Jエンターテイメント社長室から聞こえる安藤社長の声は、廉の想いもしなかった行動によって冷静さを失われたものだった。
「・・・・あぁ。わかってるつもりだ。」
社長のデスクの上に置かれた白き封筒。
そこの中に入っていた紙に、「本日限りを持って桂木廉はA.N.JELLを脱退する」という一文だけが書き記されていた。
こんな事を突然書かれてはいくら社長と言えど大慌てしないはずがない。
今、日本どころかアジア中で大人気のA.N.JELLのリーダーが突然の脱退。
そんな事が起これば、マスコミやメディアによって今回の一件を好き放題報道され
最終的には会社に大損害が出るに違いない。
それよりも、今まで我が子の様にここまで育ててきた廉が突然、どうしてこのような事を言い出したのか
社長にとってはそちらの方が深く気になる部分ではあった。
とにかく、社長は全力を持って廉の脱退を阻止しようと説得を試みた。
だが、廉は何度説得されても
「俺自身の力がどこまで通用するか試したい。」
というその一言しか発しない。
こんな言葉の一点張りをされては社長も表情を歪ませ、脂汗を伝わせながら言葉を詰まらせるしか出来なかった。
そして、いたちごっこのようなやり取りに終止符を付ける様に廉は最後に
「本当にすまない。あんたから受けた恩は忘れない。けど、これも俺のけじめなんだ・・・。」
と悲しみと苦しみを滲ませたような暗い表情を浮かべながら、社長室を後にしたのだった。
「廉!おい廉!」
社長室に残された社長は廉の名前を呼んだ後、デスクに置かれた白き封筒を手に持ち
「どうしてお前がこんな事をするんだ・・・。誰よりもA.N.JELLの事を想っていたお前が・・・。」
と言うと怪訝な表情を浮かべ、右手に持った封筒を握りつぶしてデスク付近にあったゴミ箱へと叩きつけた。

87 :
(けじめ・・・・。そうやって言い訳をして、俺はあいつから逃げたいだけ。
A.N.JELLを辞めて・・・俺はどうするんだろうか・・・・。)
社長室と階段を繋ぐ通路を歩く中、ふと窓ガラスから見えたあの日とは全く違う青空を見ながら
最後に見た美子の恐怖と涙によって埋め尽くされた表情を思い出し、
自らの右手で胸座の辺りを握ると1分ほどその場にしゃがみこんだのだった。
どうして・・・こんな愚かな事をしたのかと悔みながら・・・。
そして、息を吐き出して心を落ち着かせ、階段を降りようとして立ち上がると・・・・。
すぐ横に真顔の柊が存在していた。
「柊・・・・。」
冷たく睨みつける柊と目が会うと、廉は顔を逸らして俯かせる。
「お前が・・・美子にした事・・・俺は絶対に許さない。」
吐き捨てられた言葉に温かみなどなかった。廉に対する怒りのみがその言葉には含まれている。
柊は廉の腕を掴み取ると、引き摺る様に階段を下へと降りて行った。
だが、その様子を一人・・・・目撃してしまった人間がいた。
桜庭美子。今回の件での一番の被害者。
美子は今日、社長からセカンドシングルの打ち合わせで社長室まで来るように言われていた。
しかし、美子が社長室に辿り着いた時、先に廉が社長と話をしていた。
美子は全てを聞いていた。廉が・・・・A.N.JELLを止めるという事も・・・全て。
その後、廉と社長の話が終わり、廉が社長室から出てこようとしたのを確認すると、社長室の陰に隠れ、去りゆく廉の姿を見ていた。
(廉さんが・・・・辞める・・・?)
だんだんと遠のいていく廉の後ろ姿に、あの日の記憶が蘇っていたが
去りゆく廉さんの後ろ姿が悲しさを纏っているかのように美子には見えていた。
そして、今・・・・柊に引きずられる様にして消えていった廉と柊を姿を目撃し
直感的に何かが起こってしまうという胸騒ぎが鳴り始め、不安のあまりその場に凍り付く様にその場に立ち尽くしていた。

88 :
「ん?あれ?美子?どうかしたのか?こんな物陰で?」
不安げに胸元を掴んでいたが、二人がいた場所をずっと遠くから見ていた美子の背後から勇気がやってきて、そっと肩に手を添えた。
「あ!ゆ、勇気・・・さん・・・。い、いえ・・・・そ、その・・・。」
一瞬、心臓が飛び出しそうなほどに驚いてしまい、体を跳ね上がってしまったが
すぐに冷静さを取り戻そうと念じる様に頭の中で問いかけ続けたが、それでも落ち着く事が出来ず
それが言葉と態度に表れてしまい、顔を俯かせながらそわそわと体を横に小刻みに振る。
そんな美子の姿を目の前で見ていた勇気は、何があったのかは分からなかったが
ここ1週間の美子達の様子や、美子の所に来る前に見えた廉と柊の姿、そしてそれを見る美子の姿に、良い事があったわけではないという事は分かっていた。
「ふぅ・・・。」
「あ、あの・・・勇気さん?」
突如、息を吐き捨てた勇気に首を傾げる美子。
「いや・・・。な、なぁ・・・美子?」
「な、何ですか?」
「・・・廉さんと柊さん・・・それと美子・・・何かあった?」
その言葉を言い終えた後、美子は心を読まれたかと思うぐらいに驚き、俯かせていた顔を咄嗟に上げ、勇気の顔を見つめた。
勇気の顔はここに来た時の明るい笑顔とは違い、真剣な表情を浮かべて美子の方へと視線を送っていた。
「な、何で・・・・そう・・・思うんですか?」
「・・・はぁ。3人の最近の様子見てたら分かるよ。廉さんと柊さんとは付き合い長いから、何かあればすぐに分かるし
美子の事だって、まだ長いっていうほどの付き合いじゃないけど、ここ最近の浮かない顔を見たら誰だって分かるよ。」
勇気の言う事は正しい。3人の中で問題が起こったという事は。
けど、勇気にこの問題を言う事は出来ない。言えるはずもない内容だから・・・。
「え・・・っと・・・な、何も・・・・」
何とか話を誤魔化そうと、恐る恐る口を開きだす。
だが、勇気は美子の言葉を全て聞き終える前にもう一度そっと肩に手を添えた。
「2人の事・・・・心配なんだろ?早く行きなよ。このままじゃ、本当に何か起きちゃうよ?
俺には何があったかは分からないから何とも言えないけどさ・・・。美子、ここで二人の所に行かないと後悔すると思う。
だから・・・・何もしないで後悔するより、全力を尽くして後悔した方が絶対いいと思うぞ!!」
「勇気・・・さん。」
美子が見た勇気の顔は優しい笑顔を浮かべていた。その笑顔に美子は少しだけ勇気づけられる。
目を逸らしちゃいけない。辛いけど・・・このままじゃ何も解決できない。
苦しいからこそ・・・・頑張らなきゃいけないんだと・・・・。
「勇気さん・・・・すいません!!」
二人の許へと向かう決心が出来た美子は勇気に一度笑みを浮かべると、深々とお辞儀をし
二人が消え去って行った方へと走り去って行った。
「たく・・・。廉さんも柊さんも・・・。美子に何したか分からないけどさ・・・
女の子にあんな辛そうな表情させるなよな・・・。たく・・・たく・・・・。」
美子の姿が完全に消え去ったのを確認するとすぐ近くにあった壁に倒れかかり何度も壁を握り拳で叩き続けた。
「俺・・・嫌だからな・・・。皆がばらばらになるなんて・・・・。」
勇気自身も何かを感じ取っていたのか、このままA.N.JELLがばらばらになってしまうんじゃないかと不安になってしまい
その場で数粒の涙を5分ほど流し続けた。
そして、涙で汚れた目元を拭きとった後、自分も美子達が消えていった方へと走り去って行くのだった。
笑ったり喧嘩したり、時には涙したり喜びあったA.N.JELLを
自分が好きなA.N.JELLのために。

89 :
時は少々遡り、廉と柊があの場を去ってすぐに戻る。
廉と柊は階段を下りるといつもの練習室へと舞台を移していた。
柊は腕を掴んでいた廉を体ごと壁へと叩きつける様に放り投げる。
廉が壁に叩きつけられた時、ばん!!という鈍い音が聞こえるも、二人は眉一つ動かしはしなかった。
廉はずっと虚ろな瞳のまま俯いていただけで
柊もまた、廉に対する拭いきれない怒りをその瞳に秘めながら、優しさのかけらもない冷たい表情を廉に向けていた。
数秒ほどの沈黙の後、先に柊が重く閉ざされていた口を開き始めた。
「何も・・・言う事はないのか?」
「・・・・。」
「そうか・・・・。何も・・・言うつもりはないみたいだな・・・・。」
反応を示さない廉に更に怒りを募らせた柊は、壁によしかかって項垂れている
廉の胸座を片手で掴むと、空いていたもう片方の手で廉の頬を握り拳で力一杯殴った。
「っ!」
殴られた事でようやく何一つ言葉を発しなかった廉の口から声が漏れる。
殴られた部分を廉は手で触れ確認しようとしたが、それを柊が許す事がなく
無数に降りしきる雨霰の如く、腹筋、脇腹、顔を頻りに殴り続けた。
2分近く続いた柊の連打がやむ頃には、廉の口からは血が吐き出されており、練習室の床には生々しい血が床には飛び散っていた。
「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・。」
呼吸を荒げる柊の顔には廉の口から吐かれた血が微かについており、左拳は何度も殴り続けた結果により内出血を起こしていた。
そして、煮え切らぬ想いを抱いたまま胸座を掴んでいた右手を離し、廉を床へと突き落とした。
しかし、それでも廉は何一つ言葉を吐く事はない。ただただ、沈黙を守り続けていた。
「何でだよ!!何で何も言わないんだよ!!いつまでそうしてるつもりなんだよ!!」
未だ沈黙を守り続ける廉に苛立ちを感じる柊は怒りで表情を埋め尽くし、声を荒げて怒鳴り声を浴びせる。
すると、いままで何一つ言葉を発しなかった廉がようやく弱弱しい口調で言葉を発し始めた。
「・・・・気が済む・・・・わけ・・・ないよな・・・。
けど・・・お前が・・・それで・・・納得いくなら・・・・やり続けろ・・・。」
俯いているせいか前髪によって殆ど顔が隠されていたが、ぽろぽろと涙が床に広がる廉の血の上に零れ落ちていく。
「・・・そうか・・・。なら、気が済むまで・・・・やっても良いんだな・・・?」
黒い笑みを浮かべ廉を見つめた後、血の滲む左手に力を加えると、しゃがみ込んで再び胸座を掴もうとしたその時・・・。
「廉さん!!柊さん!!」
後から追いかけてきた美子がその場に現れた。

90 :
美子が現れ、胸座を掴もうとしていた柊の動きが止まり、呆気にとられたような表情を向けると
「み・・・美子・・・。」
と、表情はそのままに、廉に発し続けていた怒声とは違った優しい声で名前を呼ぶ。
だが、美子はその声に反応する事はなかった。
口元から血を溢れ出していた廉の姿に、美子は悲鳴にも似た高い声で廉の名前を呼ぶと
廉のすぐ近くまで駆け寄って行った。
(何で・・・そんな奴の心配・・・するんだ?)
美子の思わぬ行動に言葉を失った柊は、しゃがませていた体を立ち上がらせると
後退りして廉と美子から体を遠ざけて行った。
「廉さん!廉さん!!」
変わり果てた廉の姿に多量の涙を零しながら必に廉の名前を呼び続けた。
「み・・・・こ・・・?」
微かに残る意識の中、横に目を向けると虚ろな瞳に涙を流す美子の姿が廉にはぼやけて見えた。
「廉さん!!」
「何で・・・ここにお前が・・・?」
「・・・ごめんなさい。柊さんに・・・廉さんが連れて行かれるのを見て・・・。」
「そう・・・か。なら・・・早く出ていけ。」
壁にぐったりとよしかかる廉に寄り添うように肩に両手を添えていた美子だが
近くにいる美子を力の入らない右手で突き放すと、覚束ない足取りで壁を頼りにしながら立ち上がった。
その姿を心配そうに見つめる美子と、納得のいかない表情で見つめる柊。
(美子が・・・何で美子が・・・廉の事見てるんだ?何で・・・俺じゃない?)
今、美子の瞳に映るのは柊ではなく美子を傷つけた廉の姿が映っている。
心身ともに傷つけた相手を・・・・心配そうに見つめている・・・・。
どうしてそんな奴を見ているのか納得のいかない柊の心は今にも爆発しそうになっていた。
そんな柊が睨みつける中、廉は立ち上がると口元から流れていた鮮血を拭い去り、壁に手を当てながら美子の横を通り抜けていった。
そして、最後に美子の横を通り抜けた時、小さな声で
「悪かった。もう、お前の前には現れない・・・。」
と言葉を残すと、それ以上何も言う事なく練習室から出て行った。

91 :
廉の血が残された練習室に取り残された柊と美子。
柊は去りゆく廉を睨みながら、去って行った後は表情を緩め、呆然とした表情を浮かべていた美子に近づく。
「美子・・・あんな奴の事、気にしなくて良いん・・・」
パン!!
「っ!!」
優しい言葉を掛け、優しく頭を撫でようと手を伸ばしたが、美子はそれを拒むように柊の頬を平手で叩いた。
「み・・こ?」
打たれた左頬を抑えながら、閉じた瞳を見開いて美子の姿を見つめる。
呆然とした表情を浮かべていた美子だが、瞼を開いた時に見た美子は下唇を噛みながら
涙を堪えながら柊に視線を向けていた。
「廉さんにされた事は・・・・私、絶対忘れられません。
けど・・・だからと言って、廉さんを傷つける柊さんなんて・・・・そんな柊さんなんて見たくなかったです・・・。」
「な、何を・・・?」
何を言われているのか全く理解できずに美子の言葉を耳に入れ続けていた。
「ごめん・・・なさい・・・・。」
溢れだす涙を拭きとりながら、最後にこの言葉を残すと美子は練習室から走り去って行った。
走り去って行く美子を引き留めようと左手を伸ばしたが、その左手に着く廉の血と内出血を起こしている手
そして、最後に悲しそうに涙を流す美子の表情を思い出すと、手を伸ばすのを止めるのだった。
(・・・俺、何したかったんだろう・・・・。)
分かっていた。廉も美子にした行為に対する責任を感じている事を。
自然に消える事のない傷ではあったが、廉は極力美子を避ける様にあいつにあの日の事を思い出させないようにしていた。
そんな中で・・・俺はちゃんとした話しの場を設けることもなく・・・感情のまま廉を殴り続けた。
俺は・・・自分が最低と思った人間と同じ事をしてしまった。
いや、廉の気持ちを気がつかないで美子と仲良く過ごしていた俺にも責任があったのかもしれない。
廉に辛い想いをさせ続けた。そうさせたのは俺たちなんだ。
結局・・・最後に俺は廉も美子すら・・・・失う事になったんだ・・・・。
「俺・・・・何でこんな事をしたんだろうな・・・・。」
きっと、廉も美子に手を出した時に同じ事を思っていたんだ。
如何してもう少しだけ・・・・心に隙間を作れれば・・・・全てを許す事は出来なくて、こんなことにはならなかった。
その場に崩れ落ちた柊は、勇気が練習室に来るまで血が広がる床を何度も泣きながら叩き続けていたのだった。

92 :
練習室から出て行った廉はあの日と同じで屋内駐車場の中を歩いていた。
(今日も・・・雨か。数十分前まで晴れてたのにな・・・・。)
廉が屋内の駐車場に入ってすぐに振りだす雨。遠くを見ると明るい雲が見えたので短時間のものだとは思う。
けど、こうも人の心を表すかのように天気は変わるものなのかと廉は黒い雲が広がる空を見上げてそう思っていた。
(柊・・・お前の幸せを奪った事・・・本当に悪かったと思う。だから・・・もう二度と・・・お前と合わないようにするからな。)
罪を犯した人間はけじめをつけなければいけない。柊にとっても・・・美子にとっても
俺がいなくなることで俺の事を思い出さなくて済むようになる。
これが・・・・俺のけじめなんだ。身勝手だというのは分かっている。けど、許してほしい。
自分の車を目指し、歩きながら最後の最後まで二人に対する謝罪で頭の中が一杯だった。
そして、ようやく目の前に真赤なスポーツカーが見えてきた時、
「廉さん!!」
と言う声が聞こえる。
振り返るとあの日と同じでずぶ濡れになった美子が息を切らして現れた。
「何で・・・追って来たんだ・・・・・?」
(もう会うはずもなかったのに・・・・。どうして、最後までお前は俺の前に来る?)
よろよろの廉は壁に倒れかかると弱弱しく睨みつける。だが、美子は睨みつけられた事に気が付かずに廉の側に駆け寄って行き、体を支えた。
「廉さん・・・ずるいです・・・。自分だけ逃げる様に・・・。」
「・・・・・。」
「何で・・・ですか?」
涙を零し、表情をこわばらせながら美子は聞いてきた。
何が「何で」なのか分からなかった廉は、黙ったまま美子の言葉を聞いていた。
「何で・・・A.N.JELL・・・・辞めるんですか?」
その言葉に廉は耳を疑った。
どうしてお前がそれを知っているのかと。社長以外には伝えていないはずなのに。
「お前・・・何で・・・知ってんだ?」
「・・・ごめんなさい。社長室の前で・・・たまたま・・・。」
「・・・そう・・・か。なら分かるだろ?俺は・・・お前の前にはもう居れない。居ちゃいけない・・・。」
涙を零しながら真剣に廉に視線を送る美子とその視線から目を逸らす廉。
そして、美子は一度息をのみ込んだ後小さく頷いた。
だが、それでも美子は廉に食い下がる様に
「辞めるぐらいなら・・・どうして!?どうして私に・・・あんなことをしたんですか!?
私・・・廉さんに・・・何か・・・しましたか?教えてください!廉さん!!」
と涙声で言い放ち、言い終えるとその場に泣き崩れてしまった。
しばらく、その場に外から響く雨音と美子の泣く声が聞こえていた。

93 :
「・・・聞こえて・・・なかったんだな・・・。俺の気持ち・・・。」
3分ほどの沈黙の後、壁によしかかっていた体に力を入れた後、廉はしゃがみ込むと泣き崩れた美子の涙を拭きとった。
「廉さんの・・・気持ち?」
「・・・あの日、伝えたかった言葉。お前には届いていなかったんだな・・・。」
「どういう・・・こと?」
「・・・・こういう・・・事だ・・・。」
涙で歪んだ美子の表情に、弱弱しく微笑みを浮かべた廉は美子の両肩に手を添えると
あの人は違い、優しく自分の唇を美子の唇にそっと触れさせた。
その行為に動揺を隠せなくなった美子は目を見開かせるとあの日とは違い
唇から広がる温かな感触に抵抗することなく廉に自分の身を預け、そっと目を閉じた。
唇が離れていくのを確認した美子は見上げる様に廉の方を見つめていた。
廉はキスを終えると壁をうまく利用して立ち上がった後、小さな声で
「お前が・・・好きだ。」と言うのだった。
「れ、れん・・・さん?」
ぽかんとした表情を浮かべて美子は座りながら廉の言った言葉をもう一度頭の中で再生させる。
「お前が好きだ」と言う言葉を。
「悪かった・・・。お前と・・・柊が仲良さそうにしていたのを・・・俺は見ていられなかった。
それが・・・気がつけば嫉妬心に変わって・・・お前を・・・・傷つけた。
もっと・・・もっと・・・お前に俺の想いを伝える方法はあったのに・・・・俺は感情のまま、それを選択した。
お前を傷つけた俺に・・・もうお前を愛する資格なんてない・・・。
だから・・・俺はA.N.JELLを辞めることで・・・・その罪を償いたいと・・・思った。」
話を進めるほど廉の瞳からは涙があふれ出し、それが言葉を途切れ途切れにさせる。
廉の言葉を受け入れた美子は廉が話しだすと、何も言わずに廉の涙を見ないように目を閉じてその言葉を全て聞いた。
そして、廉の言葉が全て言い終わった後も美子は黙ったまま目を閉じ続けていた。
廉は黙ったままの美子に
「俺のせいで本当に悪かった。本当に・・・・。」
と苦しげな表情を浮かべながら言うと美子に背を向け、自分の車の方へと歩いていった。

94 :
「・・・廉さん・・・やっぱりずるいです・・・。」
廉が去りゆく中、美子は目を閉じたまま俯いたまま掠れそうな声を出す。その言葉に廉は歩みを止めて美子の言葉に耳を傾けた。
「・・・・でも、廉さんは・・・・私の中で思っていた通りの人でした。いつも私の事を見守っていてくれた・・・優しい廉さん。
けど・・・私はそんな廉さんの気持ちに気が付けず、気がつかない間に廉さんを・・・傷つけていたんですね・・・・。」
「・・・・・」
「私の中で、あの日の事が消える事はないです。廉さんがA.N.JELLを抜けるのも・・きっと止められないって分かってます。
だから・・・廉さん。一つだけ・・・約束してください。」
「・・・・何だ?」
「・・・・・何年先でも良いですから・・・。もう一度だけ・・・私に会いに来てください。もう一度、さっき言った言葉を言ってください。
廉さんの気持ちが・・・・あの日の事を許すようになったら・・・。
廉さんが来るまでに・・・私も、ちゃんと答えを用意して待ってますから。
私にも・・・廉さんを傷つけた償いを・・・させてください・・・・。」
涙声で今にも消えてしまいそうな声だったが、強い意志を感じられる美子の言葉。
何で・・・・お前はそんなに優しい?どうして・・・こんな俺に・・・・優しくするんだ・・・?
背中を向け続けた廉だが美子の言葉に心を揺さぶられる。
もし、本当に美子がそれを望むなら・・・俺にとっての罪滅ぼしは・・・・それなのかもしれない。
「・・・・・約束は出来ない。」
「・・・けど?」
「覚えておく。本当にありがとう・・・・。」
最後に廉は美子に自分が出来る全力の笑みを浮かべると美子にそう約束して、車に乗って後にするのだった。
美子も涙を拭きとると弱弱しい微笑みを浮かべ廉の姿を見送った。
そして、ずっと降っていた雨は二人が笑みを浮かべ合うようになっていた時には
太陽の光が二人を包むように降り注ぐようになっていた。

95 :
あの後、廉がA.N.JELLから脱退したというニュースはアジア全土を震撼させた。
結局、誰も廉のA.N.JELL脱退を阻止する事は出来なった。
そして、すぐに美子は本当の美男が戻ってきたためA.N.JELLを後にした。
メンバーの誰にも何も告げずに・・・・一人、様々な国にボランティアへと旅立っていった。
そんな中、年月は流れていき4年後。
美子は日本に戻ってきており、青空学園で日々仕事に勤しんでいた。
一向に日本に戻って来ない廉を待つように、けれどいつか戻ってきてくれると信じて。
そして・・・同じ年の4月。
青空学園近くにある公園には満開の桜が咲き誇っていた。
美子は久しぶりの休暇を太陽の光を存分に体に浴びながら過ごしていた。
「んん〜!今日も良い天気だなぁ・・・・。」
公園にあるベンチに腰を掛け、背を伸ばして空気を吸った。
その時、辺りに強風が吹き荒れ、美子は咄嗟に目を閉じ、頭に被っていた帽子が飛んで行ってしまう。
それに気がついた美子は風が止むと、その帽子を追いかけるように走って行く。
すると、その帽子が前方に居たサングラスを掛け黒いジャケットを羽織った男性がキャッチした。
「すいません!それ、私の帽子です!!はぁ・・・はぁ・・。」
帽子を掴んだ男性に手を振りながら近くまで行くと、上体を前に倒して呼吸を整えていた。
「ほら。もう飛ばされない様にしろよ?」
「あ、ありがとう・・・ござい・・・ました・・・・。」
倒していた体を持ち上げ、帽子を受け取ろうとすると声の主の声に聞き覚えがある事に気がつく。
そんな事を考えながら、手渡された帽子を美子はその相手の顔を見つめながら受け取った。
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
しばらく、二人の間にはひっそりとした沈黙が広がり、辺りには風の音と風によって揺れる桜の木の枝が揺れる音、舞い散る桜のみが広がっていた。
男は何も言わず別の方向を見ており、美子は受け取った帽子を胸元辺りの位置で両手で持ちながら顔を俯かせていた。
「・・・会いに来たぞ。お前の言うとおり。」
「・・・・え?」
数分続いた沈黙を破ったのは男の方で、その言葉を聞いて美子は首を傾げる。
そして、男性はゆっくりとサングラスを外した。

96 :
「れ・・・廉・・・さん?」
その男性は4年前、日本を去った桂木廉だった。
廉はサングラスを外した後も一向に美子の方は見てはいなかった。
4年前の出来事をまだ頭の中に残っていたからだった。
「廉さん・・・来てくれたんですね・・・・。」
「・・・約束だからな・・・。」
「そう・・・・ですよね。」
廉が約束を守り自分の前に現れて少し笑みを零したが、廉の「約束」と言う言葉が重くのしかかり
すぐにその表情は曇って行った。
すると、そんな美子の表情を見た廉は「ふぅ・・・」と息を一つ吐き捨てた後美子の方へと真剣な眼差しを送ると
「まだお前の傷を完全に埋めるだけの力はないが・・・・それでも、やっぱり俺はお前と一緒に居たい。お前が好きだ。」
と、完全に伝える事が出来なかったあの日の言葉を伝えるのだった。
「廉・・・・さん・・・・。」
廉の言葉に美子は手で持っていいた帽子を落とし、少しの間黙り込んだ。
そして、美子が黙っている間、廉は目を逸らす事なく美子の顔を見続けた。
4年前、逃げたからこそ・・・・もう逃げたくないと思いながら。
さーーという音と共に風が吹き、肩近くまで伸びていた後ろ髪が靡く。
そして、それと共に涙がキラキラと宙を舞い、横へと流れる様に輝き続けていた。
「・・・・私も・・・あの日の事を忘れることはできませんでした。
けど・・・・だからこそ、これから・・・・二人で辛い過去も・・・乗り越えたい。
私は・・・・そう思ってます。」
「美子・・・。」
涙流れる中、美子は微笑みを廉の方へと向け、廉の微笑みを確認すると廉の胸へと飛び込んでいった。
「美子・・・・もう・・・離さないからな・・・。」
「・・・・はい・・・私も・・・絶対離れません・・・・。」
廉の腕の中で顔を押し付け、泣きながら笑顔を浮かべる美子ともう二度とはなさいと誓う様に力強く美子の体を抱き寄せる廉。
二人は互いの顔を見合った後、最後に深い口づけを交わした。
辛い過去を・・・・幸せな未来で埋め尽くそうと誓う様に・・・・深く長いキスを交わし続けた。

97 :
以上です。取り敢えず、今回の作品は黒歴史確定で本当に申し訳ありませんでした!!
廉さんがA.N.JELL辞めるやらカオス柊さんやら、謝りきれないほど大罪を犯しましたがすいませんでした!
そして、最後の最後に廉さんが幸せになり柊さんが不幸になってしまいました。
やっぱ、完全黒の廉さんは書けない・・・。
続きを考えていなかったため、色んな部分にグダグダな部分がありますがご容赦ください。
それでは、最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました!
失礼しました。

98 :
キャラがちょっと違うかもね
まあ乙

99 :
>>97
gj!!続きキター!!暗黒の中、勇気が救いでしたw
DT柊さんシリーズ大好きですが、今回はまた違った話が読めてよかったです。DT柊×美子、金沢編全裸でお待ちしてますw

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