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2013年05月オリキャラ29: 【新世紀】科学研究都市・幻想【超科学】 (306) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

【なりきり】陰獣の館24棟目【妖魔・メイドさん】 (158)
連れ込み旅館「淫水荘 15階 (221)
【気軽に】迷宮と女冒険者XVV【エロTRPG】 (165)
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【新世紀】科学研究都市・幻想【超科学】


1 :2013/02/22 〜 最終レス :2013/04/29
新世紀。
常に進歩し続ける最先端の科学技術。
飛躍し進歩する超科学が研究され生み出され続ける学究都市。
この街に住むのは新世紀に生きる新技術の申し子たち。
それは頭脳開発に成功したを超能力者。
生まれつき特異な力を持つ過適応能力者。
科学の結晶であるサイボーグやレプリロイド。
仕組まれた子供であるデザイナーズベビーやホムンクルス。
そして古代の秘術を受け継ぎ生きる魔術師や呪術師…………
これは、そんな世界で繰り広げられる、ありふれた物語。

<ルールやマナーについて>
・はじめに、ここは設定共有スレです。
 趣旨の理解できない方や嫌いな方は閲覧をしないでください。
・誹謗中傷・荒らし行為は華麗にスルー。
・最強設定は本人も周りも大迷惑。
・舞台設定を壊す行為はしないでください。
・画面の向こうには相手がいることを忘れずに。
・嫌がることは強要しない。自分の嫌なことは相手にもしない。
・特殊なロールを行うときは相手の了承を得ましょう。
・自衛は結果的にスレを守ることに繋がります。心掛けましょう。
・設定リセットは非推奨ですが、必要ならば行っていただいても構いません。
・基本はsage進行で進めましょう。
・打ち合わせはきちんとしましょう。
・知らない事は聞く。聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥。
・自分の非は認め改めること。
・ロール中、眠い時や都合が悪い時は凍結。
・解凍の日取りはちゃんと決めましょう。
・寝落ちや同時進行はコミュニティに参加する上で一番大事な信頼を失います。
キャラクター参加用プロフィール
【名前】
【年齢】
【性別】
【職業】
【身長】
【3サイズ】(女子のみ)
【容姿】
【スキル】武術、魔術、超能力などなど
【提示できるシチュ】雑談、エロールなどで自分がやりやすいシチュなどがあれば記入
【NG】NG事項、甘々、戦闘、陵辱など
【備考】その他備考。簡単な設定やお願いなど

2 :
用語集
超能力……念動力や感応力。人の意識の底で眠る超常を成す力。
        頭脳開発を受けて目覚めた者。
        稀に頭脳開発なしで目覚める者もいる。
サイボーグ……肉体や頭脳の一部を機械に置き換えて人間の限界を突破する
          力を得た半機械人間。
レプリロイド……合成有機質と化学繊維で構成された肉体に高性能な人工知能を
          搭載した、所謂アンドロイド。価格の相場は性能に比例する。
          人権は認められずオーナーの所有物扱い。
デザイナーズベビー……遺伝子異常がないか調べてから出産したり
                予め何パターンか胚を作ってから出産させられた人間。
ホムンクルス……人造生命体。母体の代わりに培養槽の中で成長し人為的に
           調整された人間。語源は錬金術で生み出されたホムンクルツ。
魔術……古代の叡智。虚空元素(エーテル)や魔力(マナ)を消費して
      奇跡を起こす。技術にして学問でもある。
      異世界の住人《悪魔》や《魔神》を呼び出して契約する者もいる。
陰陽道……中国古来の風水を源流とする地相占術師。
       霊魂と語り、冥界を行き来し、式神を打ち、鬼と踊る。

3 :
【名前】三千院りと(サンゼンイン-)
【年齢】16
【性別】♀
【職業】高校生(1年)
【身長】156
【3サイズ】81、56、80
【容姿】髪の色、目の色は共に黒。タレ目。
    肩の上で切りそろえられた姫カット。
    服装はTシャツの上に狩衣。制服のスカート。
【スキル】古代から受け継がれる呪術を扱う陰陽師の末裔。
式札と呼ばれる和紙の札を式神『朱雀』に変化させて使役する。
     神獣形態、武器形態の二つの形態に変化可能。
     神獣形態のときは鳥、武器形態のときは肩に担いで使う大砲になる。
     朱雀:朱色の羽根を持つ大鳥。体に炎を纏い攻撃する。
【提示できるシチュ】日常、雑談、交流、戦闘、エロール(要相談)
【NG】四肢切断、グロ、生に関わる行為
【備考】学究都市にある高校に通う高校生。
    先祖より受け継がれた能力を使う。
【プロフ投下】

4 :
移動してきたよ。
うーん、何からすればいいのか。
りとはどうしたい?
自己紹介的なロールでもする?

5 :
移動ありがとう。
スレ立てしたけれど、今日はあまり時間がない。
貴方は、明日、明後日、時間はある?

6 :
できるとしたら日曜日くらいになるかな。
まあ無理はしなくとも。
今度の機会もあることだし。
イメージ固めるために質問。
どんな家に住んでますか?
どんな学校に通っていますか?

7 :
そう。
わかった。会えたら、声かけて欲しい。
家……実家は大きいお屋敷。
学究都市よりも西にある。
碁盤の目のような都市出身。
ここに来てからはアパート。
女子学生専用の。ワンルーム。
学校は、この都市では平均レベルの学校。
いろいろな能力を持つ生徒がたくさんいる。
所謂、マンモス校。
授業は、選択制の授業もある。
能力に合わせて選べる。

8 :
錬金術とか剣術とか魔術とか探偵術とか機械工学とか
普通の学校で習えない分野が習えるんだよね
考えただけでわくわくする
例えばなんだけど、魔術や超能力を悪用する犯罪者がいるとして
それに対抗するために警察も魔術師や超能力者を雇ってるとか
そんな前提はありなんだろうか?
今ちょっとそんなキャラ考えてたんだけど。

9 :
私もわくわくする。
とくに魔術は興味がある。
発動の仕組みがわかれば私にも扱えそうだから。
ありだと思う。
そうでなければ、この都市の犯罪者は捕まえられない。
警察にも、魔術師や超能力者のエキスパートがいるはず。
空を飛ぶ警察とか、かっこいい。

10 :
【名前】天川 静流(あまかわ しずる)
【年齢】17歳
【性別】♀
【職業】委託監査官
【身長・3サイズ】 167cm 89/58/81
【容姿】 黒髪ツインテール 黒いマント タンクトップ ミニスカート
     腕、腹、両足に召喚陣を刻んでいる(肉眼では視認できない)
【スキル】 魔術 召喚術
魔術は補助系、幻惑系が得意(眠りの雲など)
召喚できるのは火炎魔神、白銀の双頭大蛇、水馬など。
【提示できるシチュ】戦闘 雑談 エロ 
【NG】 排泄(大) 容姿が醜い男性 ショタ
【弱点】 非力……魔力に極振りしているので腕力などは低い。
     魔力の枯渇……定期的に魔力を補給しないと契約した魔獣たちが暴れる。
【備考】
複数の魔獣と契約している魔女。警察に雇われて凶悪な犯罪者を逮捕する
委託監査官。基本、ぶっきらぼうな態度で子供が苦手。
仕事の性質上、破壊より捕獲に向いた魔術を多用する。
現在はとある学校での警備を担当している。
こんなの考えたよ。
暫定だけど。

11 :
私より、しっかり設定作ってる。
私も練り直す。
魔術、それも召喚術を扱う人。
興味がある!
天川さんが追っている事件に遭遇して、
サポートと捕獲の協力とか、できそう。
魔獣と式で挟みうち、とか。
それにツインテールにミニスカート。
可愛い女の子!

12 :
あくまで暫定ね、暫定。
一応警察の仕事なので仮に協力したとしても
りとは一般人だし、職務質問されそうではあるね。
そして検査と称してボティタッチをげふんげふん。なんでもないです。
まあ相手が凶悪犯でも逮捕の権限があるのは警察だけなので
できるのは捕縛くらい。それっぽい資格でもあれば逮捕権持ってても
説得力あるけど、どんな資格がいいかよくわからない。国家資格?

13 :
暫定。わかった。
たとえ暫定でも想像力が膨らむから、いいプロフ。
職務質問……ただの高校生。
夜な夜な、妖怪退治とかしてない、です。
ボディタッチは、貴方のほうが……げふんげふん。なんでもない。
捕縛して、警察に連絡して待機、とか?
国家資格かな。
逮捕に関して警察と同等の権限を持つ資格。
審査が厳しそう。
私は今夜はここまで。
お付き合いありがとう。
今日は話せて嬉しかった。
また会おう。

14 :
もう少し考えてみるよ
はい、お疲れ。
またよろしくね。

15 :
【名前】媛薙 雪名 (ひめなぎ せつな)  
【年齢】 16歳
【性別】 ♀
【職業】 高校生(一年)
【身長】 165cm
【3サイズ】 88/57/83
【容姿】 茶髪ショートヘア ややつり眼
     学校指定の制服 
     左右の手首にリストバンド&黒いチョーカー(制御装置)
【スキル】電流操作……体内で発電しその流れを操る。
      単純な発電からコンピューターのハッキングまで可能。
【弱点】電力切れ……ある程度使うと空腹、目眩などの症状が出る。
【提示できるシチュ】雑談、エロール、戦闘
【NG】切断 排泄(大) 中年男性 ショタ
【備考】
電気使いの超能力者。活発な性格で男子に混じって遊ぶのを好む。
得意種目はバスケット。得意科目は体育で、苦手科目は古典など。
能力の操作に関しては自信があり、小遣い稼ぎに学生課のアルバイトを
積極的にこなす。女子寮の一室で一人暮らし。

【プロフ投下するわよ】

16 :
【取り急ぎプロフのみ】
【また後でノシ】

17 :
【改めて待機するね】

18 :
学生課のアルバイト(意味深)
いかがわしい内容だったりして…

19 :
>>18
安心して。
それはないから。

20 :
中年じゃない男性と援交とかは?

21 :
>>20
しないわよ。
そこまで困ってないし。

22 :
そうすると、エロールは純愛系な方向なんだね

23 :
>>22
>>1を読めばわかると思うけどここ設定共有スレだかんね。
そんなにほいほいできないわよ。

24 :
それじゃあ、今夜はこの辺で失礼するわね。

25 :
愛想なさすぎわろた

26 :
【名前】 煌坂  海夕(きらさか みゆ)
【年齢】 16
【性別】 ♀
【職業】高校一年生
【身長】165p
【スリーサイズ】88/57/82
【容姿】 茶髪のウェーブヘア
     白いワンピース・白いマント・つり目 
【スキル】 召喚師
      過去の英雄や異世界の精霊などを召喚して戦う。
      自分に憑依させたり戦って貰ったり使い方はその時に変化する。
【弱点】 召喚術以外は全くと言っていいほどできない。
     召喚術に特化しすぎて汎用性がない
【提示できるシチュなど】戦闘 交流 エロール(ノーマル・和姦・百合など要相談)
【NGなど】排泄(大)・後遺症の残る行為・ショタ
【備考】
幼い頃から魔術師を目指していたが召喚術以外に全くと言っていいほど
適性のない色々と本人的には残念な子。召喚した英霊や精霊は絶大な力を誇るが
本人はマッチ並みの炎も出せずコップ一杯の水を凍らせることもできず、日常生活に
おいてはまったく役に立たない為、やはり本人的には色々と残念である。
それでも本人は今日も健気に魔術の訓練に余念がない。

27 :
【それでは待機させてもらいます】

28 :
【待機終了させてもらいます】

29 :
16にしちゃ随分と発育がよろしいので残念じゃないよ!

30 :
【今夜も待機します】
【プロフィールは>>26です】
【基本的な世界観は>>1を見てください】

31 :
>>30
【房中術の達人に憑依されて男を誘惑して精気を搾り取るプレイとかはアリかな?】

32 :
>>31
【こんばんは】
【無しです】
【と言いますか……どうしてそのシチュが浮かんだのかが気になります】
【もしかして私が間違って召喚してしまった、というのがやりたかったのでしょうか?】

33 :
>>32
【はい、そんな感じですがどうやらダメみたいなので落ちます】

34 :
>>33
【最初からそう言って貰えればと思います】
【言葉が足りないと誤解されるので、ちゃんと言った方がよろしいかと】
【はい、お疲れ様でした】

35 :
【それでは落ちますね】

36 :
【名前】 三千院りと(サンゼンイン-)
【年齢】 16
【性別】 ♀
【職業】 高校生(1年)
【身長】 156
【3サイズ】 80/55/77
【容姿】 髪の色、目の色共に黒。タレ目。
      サイドが姫カットのロングヘアー。
      紺のセーラー服。膝丈スカート。エンジのリボン。紺のハイソックス。
【スキル】 陰陽師。
       炎を司る、朱色の大鳥『朱雀』を使役する。
       大鳥を召還、もしくは大鳥を変化させた炎を纏う太刀で戦う。
【提示できるシチュ】 日常、雑談、戦闘、エロール
【NG】 四肢切断、グロ、生に関わる行為
【備考】 学究都市にある高校に通う高校生。剣道部。
      陰陽師一族の末裔。
      実家から離れ、超科学の勉強にきた。
      一人暮らし。仕送りあり。
      マイペースでローテンション。
      金銭感覚がおかしい。

【新スレに合わせてプロフ改定】
【これが正式プロフィール】
【改めて、これからよろしく】
【今日はプロフ投下のみ】

37 :
きたか

38 :
【名前】 益子愛治 (ますこ あいじ)
【年齢】 16
【性別】♂
【職業】高校生(一年)
【身長】178cm 74kg
【容姿】 金髪(ミディアム) 右手首に数珠
     学校に通う時は制服  
【スキル】
天狗の神通力……様々な呪法が使える。特に風や雷の呪法を得意とする。
        他にも空蝉の術、分身の術、懐から刀や独鈷杵など。
本気モード……烏のような羽が生え空を飛べる。
       その時は一本歯の下駄、葉団扇、狩衣と衣装も変化する。
【提示できるシチュ】雑談、戦闘、エロ
【NG】薔薇
【弱点】五行思想に基づき相剋である金気を持つ相手と相性が悪い。
【備考】
鳥天狗。10歳の頃山登りした折りに天狗に攫われてそのまま弟子となる。
両親の元に帰還したのは一年後だが、本人の主観では五年くらいは修行した。
中学卒業間近になり、何かに導かれるように学究都市への進学を決める。
現在は天狗の呪法を骨子として様々な東洋系の呪術を習得している。
それを活かして何でも屋稼業で金を稼いでいる。熱心に修行しつつ人生を前向きに
楽しんでいるが、悟りを得ることに興味はない為ただの多芸多才なチンピラである。
五行思想において木気。土気に強く金気に弱い。
割とお節介な性格。

39 :
【参加させてもらうぜ】
【ちょっとだけ待機させてくれ】

40 :
【男性ですね。珍しい】

41 :
【野郎だぜ】
【珍しいかもな】
【けど細かいこと気にすんな】
【楽しんだもの勝ちだぜ、こーゆー場所はよ】

42 :
【私も楽しんだもの勝ちだと思います】
【ちなみにどういったロール希望ですか?】

43 :
【ロールかぁ。どうすっかな】
【夕日の川原で殴り合いとか】
【一緒に修行するとか遊ぶとか】
【それこそ二人でやって楽しいと思えることをすればいいんじゃないか】
【って気がするな。人間二人いれば大抵のことはできるぜ】

44 :
【川原で殴りあいの末、友情が育まれると】
【楽しそうな方ですね。是非、ロールしてみたいです】
【珍しい男性の方がいたので思わず声をかけました】
【今日は私の時間がなく、残念です】
【近いうちにお手合わせお願いしたいです】

45 :
【ははは、なんか光栄だな】
【思いついたのを言ってみただけなんだが】
【ああ、そうだな、その時はよろしく頼む】
【俺なんかでよければいつでも相手するぜ】
【男同士で友情深めるのもよし、男と女で楽しむもよし】
【また近いうちにな】

46 :
【その時までにキャラを考えてきます】
【では今日はこれで】
【検討を祈ります】

47 :
【ありがとな】
【お疲れさん】
【もう少しだけいてみるぜ】

48 :
【そろそろ落ちるか】
【お邪魔しました】

49 :
子宮

50 :
【待機するから】
>>36を見て】

51 :
【こんばんは】
【初めましてだな】
【ロールお願いできるかい?】

52 :
【こんばんは】
【レスポンス速い。驚いた】
【はじめまして。もちろん、ロールOK】
【能力的に似ているから一緒に修業、とか?】
【夕日の川原で殴り合いでもかまわない】
【貴方がやりたいことあるなら教えてほしい】

53 :
【丁度待機しようかと思ってたところでな】
【これは運がよかった】
【そうだな、ここは術師らしく卜占……占いで今日、誰かと重要な出会いを】
【果たすという結果が出たので、ふらりとどこぞへ繰り出したら】
【ばったり遭遇するとかでいいんじゃないかな】
【その後術合戦するとかナンパするとかでも俺は構わないな】
【むしろ是非ナンパさせてくれ】

54 :
【待機のタイミングが合ったんだ】
【ふふ、私も運が良かった】
【ばったり遭遇。了解。じゃあ、私はふらりと河川敷で術の修行でもしてようか】
【ナンパね。わかった。でも初ナンパが私でいいの?】
【なんてね】

55 :
【街中の河川敷と言えば多摩川とか想像するけど】
【そんな感じか。この街なら術修行も珍しくない光景だろうし】
【それでお願いする】
【初ナンパする男が俺じゃ不満かも知れないが、よろしく頼む】
【書き出しは、俺の方からやってみてもいいかな?】

56 :
【多摩川で夕日に向かって走っていくとか、ね】
【ふふ、大丈夫。不満じゃない。こちらこそよろしく】
【お言葉に甘えて書き出しお願いする】

57 :
《《お前はお前の為に生きる。じゃがぬのは女の為だ》》
(それがあの天狗から告げられた最後の言葉だった)
(失踪してから一年。幽世での修行を終えて五年)
(そこから更に数年が経過して、学究都市での生活が始まっていた)
ふぁぁ…………
(久しぶりの休日。何でも屋としての仕事もなく、大きな用事もない)
(学究都市の一角を占める魔法街へと足を運んでいた)
(最先端の超科学と、秘匿された魔術が交差するこの街を象徴するような)
(雑然とした通りは、薬の匂いと怪しい煙、売り子である自動人形の声と)
(客寄せパンダ役の使い魔の鳴き声に満ちていた)
(あちらにはマンドラゴラ、こちらにはコカトリスの串焼き)
(擦り切れた黒いローブを引き摺る買い物客。空飛ぶ箒で配達をしている幼い魔女たち)
『ふむふむ、川原に行きなされ。炎が見える。炎の鳥が目印ですのう』
炎の鳥?朱雀か、不鳥か……わかった。ありがとな。
(あちこちで占いをしている占い師たちの中で知り合いの老人に見料を支払って)
(立ち去る。今日は何をしたらいいかを占ってもらったのだ)
(金髪に和柄シャツ、ブルージーンズ。右手首には数珠)
(この街ではどんな格好をしても目立たない。だから益子愛治はこの街に来た)

【長くなったけど、よろしく頼む】
【魔法街については、こんなのもありかなと思って……】

58 :
(りとは、代々受け継がれてきた呪術、そしてその術を受け継ぐものの家に生まれた)
(実家にいれば、自分のもつ能力を大いに学ぶことが出来る)
(そして、申し分なく修行することもできる)
(それでも、尚、りとが実家を離れ学究都市に出てきたことにはわけがあった)
(学究都市。最先端の科学と、新技術である超科学が交錯する街)
(科学、超能力、魔術、そして呪術すべてが集まる街)
(この街でならば、自分のもつ術の新たな可能性を見つけられる気がした)
(超科学との融合を果たせる気がしたのだ)
(その夢はいまだ手がかりさえ掴めずにいたけれど)
(術の修行には広い場所が必要)
(りとの術は召喚術とも言える。巨大な式神である朱雀を使役する)
(学校の中でも一番広いトレーニングルームでならば修行も可能)
(けれど、毎日そのトレーニングルームが空いているわけではない)
(空きの無い日は、周りに何もない広い場所、必然的に川原で修業をすることになる)
(おやつの塩大福とペットボトルの水を購入し、いつもの修行場所へと向かう)
(休日にも関わらず、りとは制服に身を包んでいた)
(おしゃれに無頓着で制服以外に着るものをほとんどもっていないのだった)
……さて。はじめよう。
(朱雀の炎は強い。呼び出すだけで、周りの人間に危害を与えかねない)
(川原に降り立ち周りに人がいないことを確認する)
(セーラー服のポケットから取り出した式札に息を吹きかけると、札は瞬く間に大きな鳥へと姿を変える)
(真っ赤な炎を纏う大鳥が悠然と空を舞っていた)
(りとが手を伸ばすと朱雀はりとの手の中へと舞い降りてきた)
【私も長くなった。こんな感じで。よろしく】
【魔法街、いいと思う。魔術師もたくさんいるだろうし】

59 :
川原、河原、かーわーらっと♪
ふんふんふーん……
(魔法街を抜け、電気街も抜け、行きつけの本屋もスルーしてふらふらと漫ろ歩く)
(家電製品ひとつ取ってもこの街の水準は高い。その癖、今まで源流すらわからなかった)
(あらゆる呪術が競うようにして、秘匿された叡智をこの街を中心に世界へと広めようとしている)
(混沌だ。それも、腐敗と停滞ではなく活力に満ちた混沌だ)
(あらゆる技術の織り成す曼陀羅華の中なら、天狗も普通に暮らせる)
(河川敷には人がぽつぽつ。兄弟らしき子供が超高速で駆け回っている)
(恐らく肉体強化系の能力者だろう。犬型レプリロイドを散歩させているおじさんもいる)
(更にその遠く、何かが燃えている気がした。燃える何かが空を舞っている)
アレか。
(確認するや否や、ぐっと足を撓めて道から跳んだ。トーン、トーン、トーン)
(まるで重力から解放された様な動き。女子高生が炎の鳥を飛ばせていた)
(炎の鳥は暫く舞っていると、少女の手元に戻った。あれは式神だろうか)

よっす、こんにちはっ!あの鳥は君の鳥かい?
あ、俺は益子愛治ってんだ。好きなものはオハギとお寿司。よろしく!
君、名前なんてーの?
(トーンと、最後の跳躍を終えて、音もなく少女の近くに着地する)
(そしてその少女の顔を見て、ニカッと笑う)
(ビンゴだ。この子に間違いない。違うと言われてもピピンと来たのだから問題ない)

60 :
(手の中へ戻ってきた朱雀の頭を撫でる)
よし。いいこ。
大好き、朱雀……もう一度……。
(朱雀と接しているときにだけ見せる柔らかい笑顔。朱雀を信頼している証だろう)
(もう一度、と空に手を伸ばすと朱雀は羽根を広げて空に羽ばたいていく)
(青い空に朱雀の真っ赤な姿は良く映えると、一人言を口にした)
(その場には一人だけ、自分だけしかいないと思っていたから)
……!!
………だれ…?
(突然、声をかけられ驚きに目を丸くする)
(足音もなかった。気配も感じなかった)
(誰かがこんな至近距離に近づいてきていることなど気付いていなかった)
(訝しげに、声をかけてきた相手の顔をみて眉を寄せる)
……益子愛治…?
おはぎは私も好き。
あの子は朱雀。綺麗、でしょ。
(名前を聞かれ、なんの疑いもなく鳥の名前を答える)
(自分の名前を聞かれているとは思いもせずに)
(すっと手を伸ばすとまた朱雀がりとのもとへと戻ってくる)
朱雀……この人は益子愛治。
あなたに興味を持ったみたい。
(キューっと鳴いた朱雀が挨拶をするように羽根を揺らした)
(朱雀に語りかけるりとはまた優しい笑顔になる)
(それから、また、表情の読めない顔で天狗のような身のこなしの少年を見た)

61 :
……朱雀。
まんまだなぁ。四神の朱雀かい。
(当然、警戒されるよな。内心の落胆を隠して笑顔、笑顔)
(四神。中国の神話に登場する東西南北を司る霊獣)
(朱雀は南方を守護する。また夏の季語である「炎帝」と同義である)
メジャーだけど、見るのは初めてだなぁ。ちょっと感動る
――ねえ、君は陰陽師かい。
君の名前も教えてくれると嬉しいな。
(少しだけ感動した面持ちで空を舞い、鳴く炎の鳥を見つめる)
(おっといけない。感動で我を忘れるところだった)
(もしかしたら、いや、もしかしなくてもこの子が……)
あー、ちなみに俺は、こんな者だよ。
(パッと、何処からか葉団扇を取り出す)
(まるで何もない所から葉団扇が出てきたような、そんな光景)
(陰器術。この街ではそこまで珍しくもない技術)
(軽く空気を撫でるように団扇を動かすと、春の陽気を含んだ暖かい風が周囲を吹き抜けた)

62 :
そう。四神の朱雀。
感動する?ありがとう。嬉しい。
大朱雀は事な私の式。
気性は激しい、けど私の命令は聞いてくれるいい子。
(空を旋回させていた朱雀を呼び戻し、お礼を良い式札を破る)
(朱雀が炎に包まれると、一瞬でその姿は煙となり消えていく)
(破った式札も燃えて手元には残らない)
私?そう、陰陽師。
名前は三千院りと。
漢数字の三千に、病院の院。それからひらがなでりと。
(『三千院』と空気に文字を書くように指を動かす)
(名前は簡単に教えてはいけないと教えられた。けれど、彼はそう悪い人にも見えないしいいだろう)
……?団扇…?
わ……。
(どこからともなく現れた葉団扇に興味を示す)
(彼がその団扇を動かすと春風が吹きぬけた)
(見覚えのある葉団扇。散々、実家で見せられてきた書物のなかで見たような)
天狗の団扇?
あなた、天狗?
(目を見張りそれから、表情が強張る)
(もし本当に彼が天狗で、人に姿を変えなにか悪さを企んでいるのだとしたら)
(いまここで、朱雀の力を借りることになるかもしれないと、再び制服のポケットから式札を取りだした)

63 :
(陰陽道。中国古の道教を源流とする地層占術)
(陰陽五行木火土金水の相生相剋により吉凶を占う)
そうそう、天狗天狗。
何を隠そうこの俺、益子愛治は大天狗の弟子なのさ。
(ちょっとだけ自慢気な物言いになってしまった)
(天狗とは傲慢な生き物だから弟子もまた自然とそうなってしまう)
(気を付けているのだが、隙を見せるとついつい)
(天狗は修験道。修験とは験を修する、神通力を得る修行)
(神通力は即ち超常能力。だからこの街に天狗がいても誰も不思議には思わないはず)
ちょ、ちょっとま、待って、待って!
(そう思っていた時期がありました。ついさっきまでは…………)
(いきなり臨戦態勢に突入する三千院りとに、愛治は思いっきり腰引け状態で手を振った)
俺違うから!魔縁じゃないからっ!
ちょっと運命の人探してただけなんですー!
(魔縁。その慢心から魔界の天狗道に堕ちた者の総称であり、外道のことでもある)
(イメージで言えばこの世に災いを齎す妖怪だろう)
(しかし、この今にも土下座しかねない愛治を見て、そう思う者もいまい)

64 :
大天狗の弟子…?
…そう…天狗……わかった…。
(すっかり目の前の益子愛治を倒すべき敵と見定めて表情が厳しくなる)
(今にも朱雀を呼び出して、朱雀の炎で焼き付くそうとせんばかりになっていたけれど)
……魔縁じゃ…ない…?
……本当に…?
(土下座しかねない愛治の様子を訝しげに見つめ)
(一息、ため息をつくと握っていた式札を再びポケットの中へとしまい)
運命の人を探してる?
そう……。
(この人は、本当に魔縁ではないのだろう)
(言い訳とはいえ、さすがに『運命の人を探している』などと口にする妖怪はいないだろう)
(『運命の人』、その言葉がおもしろく、くすりと笑ってしまい)
ふふ、おもしろい人。
それで、運命の人は見つかった?

65 :
【凍結頼めるかな?】
【土曜日なら今日くらいの時間、多分21時30分くらいから空いてる】
【日曜日なら一日空いてるからお好きな時間帯で】

66 :
【レスが遅くてごめんなさい】
【凍結、もちろんお願い】
【それなら日曜日がいい。私は午後からあいてる】

67 :
【レスに関しちゃゆっくりやってくれて構わないよ】
【スレ立てたばかりでお互い手探り状態だしな】
【そっか、じゃあ日曜日にお願いするぜ】
【俺は13時くらいから動けるかな?】
【無理ならもう少し遅い時間帯からでもできるよ】

68 :
【ありがとう。まだ、自分自身どんなキャラなのか見えていないことが問題…】
【陰陽道の詳細な説明、ありがとう】
【私がしないといけないこと、全部貴方が説明してくれた。申し訳ない。ありがとう】
【13時半でお願いしてもいい?】
【日曜までにこの先の展開を練っておく】

69 :
【詳細ってほどでもないけどな】
【まあ助けになったのならよかったよ】
【どういたしまして】
【13時半か、わかった】
【俺もこの先の展開考えておくよ】
【時間があったら土曜日に置きレスしておくぜ】
【それじゃあ今夜のお付き合いに感謝】
【日曜日にまた会おう。それではよい夢を。おやすみ】

70 :
【置きレス、わかった。私も確認する】
【日曜日も良いロールにしよう】
【こちらこそ。今夜は声をかけてくれてありがとう】
【日曜日に、また。貴方もいい夢を。おやすみ】

71 :
>>64
ええ、ええ、勿論ですとも。
天狗にだってまともな奴はいるんですよ。
(思わず敬語になってしまう。端正な顔立ちをしているだけあって)
(怒らせると妙な威圧感がある。しかし背筋が痺れるのはなぜだろう?)
(これはこれであり?なんて益体もないことを考える)
まだ何とも。
大天狗の爺様の託宣だから、外れることはまずないとは思うんだけどな。
(その静かな威圧感に満ちた顔が途端に崩れて、笑っている)
(よかった。助かった。何より、先ほどとのギャップもあって非常に可愛い)
(懐を探って、よかったらどうぞと名刺を取り出す)
(便利屋《鞍馬》。これが会社の名前)
(住所と連絡先と益愛治の名前が記されている)
(営業時間が18時から23時までになっているのは、朝から夕方までは学校があるから)
見ての通り便利屋をやってるんだ、俺。
困ったことあったら相談に乗るぜ。相談だけなら無料だ。
何かして欲しいことあったら内容と報酬を相談して決めることになってる。
(あんまり黒いことはなしだぜ、と笑って付け足す)
(何らかの資格を持っている訳ではないし、従業員も自分一人)
(できることも時間も限られている。それでもこの街で何かを成したい)
【置きレスに借りました】
【避難所に伝言もあるからそちらも見て欲しい】

72 :
【 三千院りと ◆ilZxoBCKX.rP さんとのロールの解凍に借ります】
【レス待ちです】

73 :
>>71
そう。悪さしないなら問題ない。
私も、誰でも彼でも成敗するわけではない。
怖がらせた?ごめん。
(急に敬語になる様子に、申し訳なく思い軽く謝る)
(こういう場合にもっと気のきいたことを言えればと思うのだけれど)
(友達の少ない、いないと言っても間違いではないりとにはどんな言葉をかけたらいいのかわからなかった)
大天狗の爺様?貴方の師匠?
信じていれば、外れることはない。
まだ時期がきていないだけ。
運命の人が簡単に目の前に現れたら楽しみが少なくなってしまう。
ん…?
(差し出された名刺を受けとるが、首を傾げる)
(不思議そうにその名刺に書かれている名前と、連絡先とを確認する)
便利屋をやってる?
おもしろそう。どんな仕事の依頼がくるの?
依頼、見てみたい。おもしろそう。
貴方が仕事をしているところ、見たい。
(便利屋という言葉に、目が輝く)
(『おもしろそう』その言葉の通り興味津々といった表情になる)
(それは小さな変化なので、よほど親しい人か感情の変化に敏感な人ではないと気付かないかもしれない)
困ったこと…………。
友達がいない…。
友達が欲しい……この相談はいくらかかる?
(真っ直ぐに見据え、真剣な顔で語る悩みは冗談ではないと伝わるだろうか)
(一瞬、淋しそうな表情になり視線を伏せる)
(親元を離れてこちらに来てから、もともとの性格のせいか、接し方のせいか、友達が作れない)
(『便利屋』だからと言ってこんな悩みを打ち明けられても困るだろう)
(この悩みばかりは自分でなんとかしないことにはどうにもならないだろう)
(それは、自分でもわかっていた。顔をあげて、自分を納得させるように頷き)
なんでもない。いまのは、忘れて。
【ロールの解凍に借りる】
【改めて、今日もよろしく】

74 :
ん、そうだな。口コミで細々とやってるからな。そこまででかい仕事はないな。
よくあるのは失踪した使い魔の保護とか。
実験の手伝いしてくれとか、イベントスタッフの補充要員とか。
一番酷かったのがヒュドラ退治だったな。
こっそり召喚したはいいが、制御が間に合わなくて退治するハメになっちまった。
(おもしろそう。ほんの僅かだが、彼女の目が輝いた気がする)
(失敗談なども交えつつ、どんな内容の仕事をしているかを話す)
……友達がいない?
おいおいそれ本当か。
(真剣に眼差しは決して冗談ではないと語っている)
(なるほど。淡々とした態度からすると内向的な性格らしい)
(……何か、ムズムズする。見知らぬ人にそんな相談持ちかけるくらいには)
(深刻な悩みらしい。この手の問題は、本人の意識次第なのだが)
そうだなぁ……まず挨拶。あと笑顔かな。
難しい理屈はいらないんだよ。さっきの俺みたいにズバッと挨拶。
あとは笑って他愛のない話してればいいのさ。
無理に何かしようとすると、空回りするからな。
(そんな寂しそうな顔をして忘れろと言われても無理だ)
よっし、じゃあ今日から俺と友達になろう。
それが今回の相談料だ。よろしくな、りと。俺のことは好きに呼んでくれ。
(さっと手を差し出す。運命の相手探しは後回し。目の前にいる寂しそうな子を)
(放っておいて自分の運命探しも何もない。袖振り合うのも多生の縁)
(便利屋なんてやっているのも、それが理由のひとつ)
【ああ、それじゃよろしく】

75 :
本当にいろいろなことをやってる。
使い魔の保護なら私もできそう。
(話を聞きながら頷き相槌をうつ)
(失敗談を交えながら話してくれる愛治の話は想像しやすい)
(思わずまた笑みを溢し耳を傾けている)
私も一緒にできる仕事はある?
同行してみたい。
(馴れない自分がついていくと足手まといになるかもしれないけれど)
(この人ならば受け入れてくれる気がした)
本当。いない。
高校からこっちにきたけど、まだ一人もいない。
(真剣に悩みを聞いてくれ、回答をくれる)
(挨拶をすること、笑顔で会話をすること)
(コミュニケーションをとるうえで当たり前のことだけど、成程できていなかった)
挨拶と笑顔。わかった。
笑顔は…こう?
(ぎこちないけれど精一杯の笑顔を向けて)
(そんな顔を初対面の人に見せたことが恥ずかしいらしくすぐに顔を伏せて)
(俯いていても耳まで赤くなっているのは見えるだろうか)
貴方が友達になってくれるの?
…ありがとう。
(差し出された手を両手で握る)
(顔をあげて本当に嬉しそうな笑顔を見せる)
(先程の作り笑いとは違う、本物の笑顔)
愛治…にする。
愛治でいい?
(名刺にのっている名前を確認し呼び名を決め、遠慮がちに呼んでみた)

76 :
儲けは少ないけどな。
けど、それ以上に知り合いも増えるぜ。勿論、お友達もな。
そうだな。興味があるなら俺と一緒に仕事してみるか?
零細企業だし、最初は給料出せないかも知れないけどよ。
(愛治の話を興味深そうに聞き入るりとは、親に御伽噺を聞かせてもらっている)
(子供のように小さく笑っていた。そんな笑顔を守れるのなら組んでみるのもいいかも知れない)
俺も進学するのと同時にこっちの街に来た口だけどよ。
確かに最初は自分のことで一杯一杯だよな。
でもさ、誰だってそうなんだよ、きっと。
そのことに気づければ、怖くはないよ。
(誰だって知らない人は怖い。身構えてしまう。それは当然のことだ)
(知らないことでも、知ってしまえば怖くない。それも当然のことだ)
あ、今のはいい笑顔だな。
でもさ、なんつーか、こう……もう少し力抜いた感じでさ。
ほぉら、こんな感じ。
(ぎこちない笑顔を見せて、直ぐに真っ赤になってしまうりと)
(なんだろう、凄く庇護欲が湧くのだが……)
(そんなりとに、ほどよく脱力した。ふわりとした緩い笑みを向ける)
(一歩間違えればバカ丸出しに見える寸前の笑顔だ)
おう、今日から友達だ。愛治でいいぜ。
親しい連中は「愛の字」「愛ちゃん」「あの字」とか呼んでる。
おっと、朱雀もよろしくな。お前も俺の友達だから。
(今のはいい笑顔だった。けれどまだ口には出さない)
(指摘すれば照れて俯くのがわかっていたから)
(小さな掌を差し出して握手に応じるりとは、不器用な妹のようにも思えた)
それで、そうだな……今日は仕事入ってないんだが……
俺がよく行く店とか紹介しようか。きっと楽しいぜ。色々役にも立つし。
(名案だとばかりに指を鳴らす)

77 :
給料なんていらない。
一緒に仕事させてもらえるだけで十分。
知り合いやお友達ができるのなら、それが一番嬉しい。
(握っていた手を解放して告げる)
(先程まで天狗だなんだと警戒していた愛治に対して、いつのまにか気を許していた)
あなた……愛治もそうなんだ。
そう。こっちにきて、一人で生活することにいっぱいいっぱいで。
気付いたら、仲良しグループに入り損ねてしまった。
うん。頑張ってみる。
面倒だから一人でもいいって思ってたら、ダメ…よね?
(嫌われることを怖がっていたのかもしれない)
(嫌われるぐらいならいっそ一人でいる方が楽だと思っていたのだろう)
(けれど、それではりとの世界は何も変わらない)
(せっかく、実家にいるだけでは得られないものを吸収しようと出てきたのに)
(何も得られないまま、成長もできないまま時だけが過ぎてしまう)
力を抜いた?
わ……。
(愛治が見せてくれたのは、ふわりと脱力した自然な笑顔)
(思わず、息を飲んで見惚れてしまう)
(無意識にまた手が伸びていきしっかりと手を握っていた)
(親しみ溢れる笑顔。すぐには真似できないけれど練習しないといけない)
愛の字、愛ちゃん、あの字?
親しい人はそう呼ぶの?
わかった。私も、親しくなったらそう呼ぶ。
(愛治は朱雀にも、よろしくをしてくれる)
(りとにとって朱雀は家族のように大切な存在)
(その朱雀をりととかわらず大切に思ってくれる人に悪い人はいない)
(力一杯握った手に力をこめて、上下に振り感謝の気持ちを伝えようとした)
愛治の知っているお店?
うん。紹介してほしい。楽しそう。
私、お店もほとんど知らない。
(家と学校とこの川原とスーパーとおやつを買う和菓子屋と)
(りとの知っている場所はそれぐらいしかない)
(この街のことを知ろうとしていなかった)
たくさん教えてほしい。

78 :
(そうか、と頷く。この子は別段、普通の子だと確信する)
(少し不器用なだけで、人との触れ合いに餓えた普通の子だ)
(……もうひとつ確信する。この子もまた運命の相手)
(この子の孤独を消すために、愛治は今日、ここに来たのだと)
こぉーんな感じでな。
肩を強ばらせてたら、折角の笑顔も台無し。
肩から力抜きな。目は、相手の眉間くらい見た方がいいかも。
いきなり目を合わせたら相手も驚くだろうしな。
(一度は離れた手が、自然とまた握られる)
(この子は他人との距離感を掴みかねているらしい)
言霊ってあるだろ?
名前を呼ぶってのは良くも悪くも相手の意識を縛るものなんだ。
親しみをこめて名前呼んでたら、相手もりとのこと親しく思ってくれるものさ。
(陰陽師のりとには言うまでもないことだが、名前は呼ばれた者の意識に影響する)
まあ、言葉が難しかったらこんなやり方もありだけどな。
(今のりとは感謝の気持ちを込めて握った手を上下させているが、それもひとつの方法)
ふぅん、なるほど……それじゃあ今夜空いてるかい?
寿司食べに行こうぜ、寿司。アマチュアバンドの演奏も聞けるぜ。
待ち合わせしよう。待ち合わせ。番号交換しようぜ。
名刺に書いてあるのは仕事用。こっちがプライベート用な。
(携帯端末を取り出して、自分の番号を呼び出す)

【ちょっと長くなってるな】
【次の俺のレスで場面転換させてほしい】

79 :
原田

80 :
肩から力を抜いて、眉間あたりを見る。
わかった。眉間…。
(早速と、実践を試みる)
(まずは深呼吸をして肩の力を抜き、それから愛治の眉間に視線を向ける)
(簡単なことだけど、これを意識せずに実行することは難しいかもしれない)
(はじめは無駄に力が入ってしまうかもしれない。でも、やらないよりはやった方がいい)
親しみをこめて。うん。
言霊…言葉のもつ力は大きい。
知っているのに、理解していたのに、使えていなかった。
(愛治の言葉に頷く。言霊の大切さは痛いほど知っていた)
(良いようにも悪いようにも、その言葉次第で運命は変わっていく)
……愛ちゃん。
(親しみをこめて、名前を呼ぶ。慣れないけれど、嫌ではない)
今夜空いてる。お寿司。食べたい。
アマチュアバンドの演奏?
お寿司を食べながら聞けるの?凄い。
そんなお店があるんだ。
(りとも携帯端末を取りだして愛治の番号を入力する)
(それから自分の番号を呼び出す)
お友達…うれしい。
(交換した番号の入った端末を胸に抱いて笑顔を滲ませて)
待ち合わせ。待ってる。
【長い、かな。愛治の予想外の展開になってる?】
【うん。場面転換お願い】

81 :
ははは、愛ちゃんか。うんうん、その調子その調子。
(アドバイスを早速実践してみる辺り、素直な子だ)
(にこりと笑って見つめ返してやる)
(懸命に親しみを込めて名前を呼んでくれている処もいい)
(本当に素直な子だ。陰陽術においても飲み込みが早かったに違いない)
俺も最初は驚いたよ。そうだな、電気街の近くにある銅像があるだろ。
あそこで待ち合わせしよう。六時くらいがいいな。
(番号を交換しながら、待ち合わせ場所を決める)
(こんな当たり前のようなやり取りでさえ、りとに取っては嬉しいことのようだ)
(――その時はそうやって和やかに笑って別れた)
よう、りと。こんばんは。
丁度いい時間だな。こっちだ。人が多いから、逸れないようにな。
(この街のあちこちに並ぶ銅像。奇妙なオブジェ。一応魔術的な意味はあるらしい)
(そのひとつの前に益子愛治は待っていた。空飛ぶ鋼鉄の箒に跨った魔女型レプリロイドが内装された)
(光彩機能で午後6時を知らせるサインを空中に描く。学究都市の電気街は、揃わない電子部品はないと)
(言われる街であり、揃わない電子娯楽はないとも言われる、日本が世界に誇る技術を凝縮したような街)
(アーチをくぐると、ド派手な電飾の施された電気店。並ぶディスプレイにはアイドル型レプリロイドが映り)
(最新鋭のスピーカーからは機械仕掛けの歌声が流れ男たちを魅了している)
この街はいつも祭りをしてるみたいな街だな。
俺も最初来た時は驚いたぜ。何度も迷子になりかかったもんさ。
(道には人、人、そしてサイボーグ馬。エーテルで構成された中世風のドレスや鎧で身を固めた一団)
(この街では当たり前の光景。愛治も初めて見た時は圧倒された光景だった)
(迷子にならないように、そっとりとの手を掴んで引いてやる)
(一見無造作に、しかし実は風水学的見地からすれば最適な形で配置されている)
(飲食店や風俗店。電気街の横に配置された夜の歓楽街は、これからが本番だった。)
ここだ、この階段を下った先にある。
酒場みたいだけど、寿司屋なんだよな、なんでか。
(会社帰りのサラリーマンやOL。艶やかな着物を纏う芸者や、模擬刀を腰に差した侍)
(壁のように道を遮る、腕や肩から太いパイプを突き出したサイボーグ相撲レスラー)
(客引きをしている娼婦タイプのレプリロイド。タイプはナースから猫耳、小悪魔までなんでもあり)
(金とドラッグ。女。美味い食べ物。快楽を求めるのはどの時代も変わらない)
(古書店の隣の地下行きへの階段を降りた先にある通路。地下ワイン蔵めいた雰囲気)
(壁に貼られたポスター。「ぎりぎり合法ドラッグあり升」「ライブ出演者募集中」「子猫の里親募集」)
(「実際安い」「春フェス始まる」「キュマイラ売ります」。襖に見えるドアーをタッチするとスライドする)
どうぞ。
この店良心的だから安いぞ。妙なネタも多いけどな。
(音の洪水と歌声が溢れ出る。地下寿司バーはアマチュアバンドの演奏を聞きながら寿司が)
(食べられる店だ。三割程度カウンター席が埋まっていた。長方形の水槽を泳ぐ培養された鮮魚)
(掠れた切ない歌声を披露する女性ボーカリストとそれを支える繊細な演奏)
(端の方の椅子を引いてやり、りとに座るように促す)
【予想外っていうより。、予想より楽しい展開になってる】
【こっち長くなったから、ばっさり切ってくれていいぜ】

82 :
(愛治と別れてから数時間。午後6時少し前、りとは電気街の入り口に立っていた)
(川原にいたときと変わらないセーラー服で)
(りともさすがに制服ではまずいと思ったのだが、部屋着以外の洋服はこの制服しかなかった)
(これから便利屋の手伝いをするのだから2、3着外出用の洋服を買わないといけない)
こんばんは、愛治。
凄い街。あまり知らなかった。
夜はこんなに煌びやかになっているんだ。
(電気街は昼間もあまり訪れたことがなかった)
(もともと、人が多い場所はあまり得意ではない)
(なにより土地勘のない場所だと確実に迷子になってしまう)
(興味深そうに見慣れないその街の姿を眺めている)
(派手な電飾もスピーカーから流れる音楽も、その街を歩く人の姿も)
(すべてがりとにとって珍しく、すべてが新鮮に感じられる)
本当。お祭りをしているみたい。
私、一人ならきっとこの迷宮から抜け出せない。
(人と情報と魔術と電子の部品と、いろいろなものが交錯するこの街を迷宮と例えた)
(りとにとってはその言葉通り本当に迷宮だ。はぐれないようにしっかりと手を握り返した)
ここに、あるの?
(愛治に案内された場所は一見寿司屋があるとは考えられない場所だった)
(階段を下りていく。そこにもこの街を凝縮したような光景が広がっていた)
(サラリーマン、OL、芸者、サイボーグ、アンドロイド、レプリロイド…)
(壁に貼られたポスターも、まとまりがない。情報の渦だ)
(さすがに怖いと感じたのか愛治の手を握る手に力が入る)
(この場所でりとが頼れる相手は愛治しかいないのだ)
わ……。
(襖のようなドアがスライドして店への入り口が開かれる)
(一気に飛び込んでくる音の洪水。慣れない大きな音にびっくりして耳を塞いでしまう)
(けれど、これではいけないと耳から手を離して、店内に視線を向ける)
(水槽、カウンター、楽器を演奏するバンド、そして音楽を背に繊細な歌声を披露する歌姫)
(りとの日常とはかけ離れたその空間に浮足立ってしまう。りとの世界に新たな色が加わる)
(引かれた椅子に、まるで夢見心地のような表情で腰を降ろす)
(相変わらず、視線は落ち着かない。店内のあちらこちらに向けられている)
……びっくりした。
こんな場所あるなんて、知らなかった。
それも、ここでお寿司が食べれるなんて。
(興奮を隠せない、様子で愛治を見る。その瞳はやはり楽しそうに輝いていた)
【予想より楽しい展開になっているなら良かった。私もとても楽しい】
【愛治もばっさり切っていいから】

83 :
洒落てるんだか、ウケ狙いなんだか微妙な線だよな。
まあ嫌いじゃないけどよ。なかなかいい店だよ。俺の行きつけのひとつ。
――この店、音楽業界の関係者も結構来るんだよ。
だからこの店で歌うのはアマにとっちゃチャンスを掴む場所でもあるんだ。
(なかなかいい歌声だった。寿司に舌包みを打ちつつ、みんな歌声に酔いしれている)
(こっそりと歌と演奏の邪魔にならない音量で、りとに教える)
『いらっしゃいませ、ようこそ』
(和服ウェイトレスのレプリロイドがお冷を二つ持ってくる)
(一見して人間だが、通常額や首筋、手首などに認識証があるのですぐわかる)
どうも。今日の薦めは?
『エンガワとカンパチがお薦めとなっております』
じゃあまずそれを二人前ずつ。りとはどれがいい?
(落ち着かない様子で店内のあちこちを見回し、そして愛治を見るりとに笑ってやりメニュー表)
(を差し出す。座敷やテーブル席ならタッチパネルで注文するかウェイトレスに注文する)
(カウンター席なので直接カウンター越しの直接頼むのだが、初来店のりとには荷が重いだろう)
(代わりに注文をしてやるつもりだった。おとなしい妹の面倒を見る兄貴になった気分である)
そうだな。折角知り合ったんだし……改めて自己紹介でもしようか。
俺は益子愛治。昼間も言ったけど天狗。
子供の頃山上りして遭難したら、天狗の爺さんに助けられてね。そのまま弟子になった。
不思議なことに五年ほど修行してたはずなんだが、下山したら一年しか経ってなくてね。
それからなんやかんやあって中学卒業と同時にこの街に来たんだ。
(自分が天狗となった経緯を簡単に話す。親や周囲との関係が上手くいかなくなったこと……)
(それらは湿っぽくなるので端折る。折角楽しい席なのだ)
それで今は巨蟹学園に通ってる。
便利屋をやりながらな。いやいや、なかなか充実した生活だよ、大変だけどな。
(巨蟹学園は、巨大な鋼鉄の校門をくぐった先に、更に巨大な蟹の像が鎮座しているのが特徴の)
(学園。多くの警察官や軍人を輩出した、その多くが魔術師や錬金術師が占める学園だ)

84 :
【もう一度、凍結を頼める?】
【なかなか話が進まなくてごめん】
【私は次は火曜日か水曜日の21時ぐらいから都合がつく】

85 :
【ああ、ごめん少し席外してた】
【わかった、凍結にしようか】
【火曜日だな。了解した。その時間に待ち合わせしよう】
【話が進まないのは、楽しいからだな】
【あんまり気にせずじっくりとやろうぜ】

86 :
【凍結ありがとう。じゃあ、火曜日にまた】
【よかった。楽しんでもらえることが一番嬉しい】
【私も楽しいからつい長文になってしまう。許してほしい】
【わかった。じっくりやろう。火曜日も楽しみ】
【今日は長い時間付き合ってくれてありがとう】
【明日、時間があったら置きレスする】
【じゃあ、また火曜日に。お疲れ様】

87 :
【俺の方こそ、付き合ってくれてありがとう】
【火曜日を楽しみにしている】
【わかった、ちゃんとチェックしておくな】
【お疲れ様。またよろしく】

88 :
88

89 :
【三千院りと ◆ilZxoBCKX.rP さんとのロールの解凍に借ります】
【レス待ち】

90 :
90

91 :
(愛治からの説明を聞きりとは頷く)
(なるほど。先程の女性の声は確かにかなりの実力を感じた)
(チャンスを掴む場であるのならば、それほどの実力を持った人も集まるのだろう)
(りとは歌うことが苦手なので、羨ましくも感じていた)
あ、こんばんは。
(和服のウェイトレスがお冷を持って現れた)
(すぐには、それがレプリロイドだとは気付かない)
(それぐらい、レプリロイドの技術は発達している)
(レプリロイドについている認識証を見つけ、驚きを隠せないでいた)
ありがとう。
何にしよう……。
(差し出されたメニューを受け取る。お寿司は好物の一つだ)
(メニューを心持ち嬉しそうな表情で眺めながら、まずは定番のマグロとヒラメを指差す)
これと、これ。
あと、茶碗蒸し。
(メニューを順番に指差して愛治に食べたいものを告げる)
(自分で注文した方が良いかと首を傾げて問い掛け)
自己紹介。そう言えば忘れていた。
(川原で声をかけてきた愛治はりとの中にすんなりと入りこんできた)
(まるで昔からの知り合いだったかのようにすんなりと)
(だから、「益子愛治」という名前以外ほとんど知らないことなど忘れていた)
(そして、そのことも気になっていなかった)
山で修行…元から天狗ではないの?
そう。もしかしたら、私の住んでいた地方に近い?
私の住んでいたところにも天狗の住む山があった。
(愛治の話を聞きながら頷く)
(真剣な表情で真っ直ぐに愛治を見据えて話を聞く)
(人の話を聞くときはその人の目をみること。それは実家での修行中から散々言われていたことだ)
(話す人の目をみることで、その人が嘘をついているかどうかが見破れる)
(その役割もあるのだが、りとはそのことまでは教えられていないけれど)
巨蟹学園……聞いたことある。
大きな蟹のいる学校?
(自分の通っている高校から少々離れた場所に蟹のモニュメントのある学校を見かけたことがある)
(詳しくは知らないけれど、エリート校だとか聞いたことはあった)
【遅くなった。ごめん。あと長いかな】
【長かったら切って構わない】

92 :
さーせん。マグロとヒラメを二人前。
あと茶碗蒸しも二人前お願いします。
『はい、喜んでー』
(皆まで言わせず、りとの注文を伝えるとカウンター越しにレスポンスがある)
山伏でも修験者でもないよ。
ただの何も知らない餓鬼だったさ。
素養はあったみたいなんで、五年ばかりでそこそこの術は修めたよ。
……へえ、もしかしたらそうかもな。
まあ、術の修行には自然の多いところが向いてるし、そういう事もあるかもよ。
(まっすぐに見つめてくる目を笑顔で受け入れつつ、不思議な感覚に襲われていた)
(まるで昔からの友人のように、りとの態度を受け入れている自分がいた)
(カウンター越しに最初に頼んだエンガワが二人前差し出される)
(一皿をりとに渡して、カウンターの備え付けの給湯器で、これまた備え付けてある湯呑に)
(粉茶を注いでお茶を作る。この辺は回転寿司と大差はない)
そこそこ、馬鹿でかい蟹の銅像がある学園。
もしかして、りとの学校も近くにある?
(一曲歌え終えると、店内から静かな拍手が。愛治もそっと手を叩いて演奏と歌声を讃える)
(次に女性ボーカルが楽器を取り出して椅子に座る。チェロだ。甘い旋律と共に次の曲を歌い始める)
(歌いながら弾くとは、アマチュアとも思えない技量だ。女の情念を込めた歌声は先ほどと違い)
(ねっとりと人の心に絡みつき、胸がざわめくような感じがした。これもまた、感動)
こういう歌い方はレプリロイドじゃ無理だよな。
この店で生の歌聞いてると、人間の歌手がいなくならない理由がわかるよ。
(しみじみとつぶやいていると、次にカンパチが来る。これも二人前)
(小皿に醤油を垂らして、すっと一口。うん、美味い。培養物も天然物に負けないよさがある)
【それじゃよろしく】
【そうだな、ほどよくカットしつつ進めよう】

93 :
何も知らない子供が山に迷い込んで戻ってこられるだけでもすごい。
私も、修行だからと山に放置されたことがあった。
私の場合、大泣きして、結局修行にならずに連れ帰られた。
自然の多い場所が修行に向いているといっても、一番は本人のやる気と素養。
私はどちらもなかったから、修行にならなかった。
(話しているうちに昔の記憶が蘇ってくる)
(昔から修行漬けだったこと。友達が少なかったこと)
(人との距離感を掴むことが苦手なところは変わっていないようだ)
(記憶の中の幼い自分の側にいてくれる友達はみな、向こうからりとに近づいてきてくれた)
(人に対して今も昔も変わらず受け身な自分を改めて恥じた)
ありがとう。おいしそう。
(渡されたエンガワを前に置き、小皿に醤油を垂らす)
(醤油を軽くつけ、口に入れるとエンガワの味が口に広がる)
(しゃりの味付けも硬さも申し分ない。美味しい)
おいしい。
ん?私の学校?
セーラー服の学校は珍しい。聞いたことない?
星宮学園。中高一貫。
(エスカレーター式の名門校。それゆえに、高等部には持ち上がり組が多い)
(それも、りとが友達を作れない原因になっていた)
(もともと出来ている輪の中に飛び込むことはなかなか勇気のいることだ)
うん。今は人間ではないと難しい。
けれど、レプリロイドの進化は著しい。
人間を越える心をもった繊細なレプリロイドが生まれないとは言い切れないこと。
それも、おもしろい。
(超科学に興味があった。自分の能力では出来ないことに興味があった)
(新しい世界を知りたかった。新しい技術を身につけたかった)
(それがこの時代に自分が生まれた意味だと思っていた)
(そのために多くの人と触れ合わないといけない。いつまでも苦手意識を持っていてはいけない)
カンパチもおいしい。
お寿司、久しぶりに食べた。
いっぱい食べられそう。
(またメニューを開いてどれを食べようか悩んでいる)
(どちらかというとりとは花より団子だった)

94 :
あらら。そりゃ難儀な。
うーん、修行、厳しかったかい?
ちなみに俺は厳しいなんてものじゃなかったさ。
『今日中にできるようになれ、出来なきゃ生きながら熊の餌だ』って言われたら
血反吐きながらでもやるしかないさ。
(修行時代を思い出して、冗談ではなく顔色が蒼白になる)
(人間の分限を超える力を得る為には人間の限界を超える修練が必要になる)
(言うのは簡単だが、素養の有無を問わずその修行の過酷さは当人にしかわからない)
星宮……。ああ、あそこか。エスカレーター式だったな、確か。
そりゃ友達も作りづらいだろうな。けどまごついてても仕方ないな。
欲しいモノがあるなら、自分でどうにかするしかないんだ。
ま、これからは俺がついてる。大船に乗ったつもりでいろよ。
(りとの友達作りは始まったばかり。だからこそ、強い言霊で彼女を祝福してやる)
(強い言葉に宿る強い力。それこそが人を動かす為の最大の力なのだから)
(ニカッと笑って、大丈夫だよと保証するように)
そこだ。霊魂を解析して人造霊魂を作る試みはとっくに始まってる。
それでもまだまだってところだ。
もし俺やりとが科学や錬金術方面も習得してそれを作ったのなら
歴史に名が残るかもよ。そう考えるだけでもわくわくするだろ?
(そうでなければこの時代に生まれた意味もない)
(この街でなら天狗も人のように生きていける。そしてそれ以上に楽しいことはある)
(そう考えただけで背筋が震える想いだった)
さーせん、鉄火巻きと玉子ください。
あとエビ三昧。二人前ずつ。
(ヒラメとマグロが差し出され、当然のように愛治が受け取りりとに寄越す)
(茶碗蒸しは本物なので少し時間が必要なのは経験的にわかっている)
(メニューを開いているりとを尻目にこちらも注文する)
そだ。明日の放課後、そっちの学校に行くわ。
他にも案内したいところあるし。
今日はとりあえず飯だけな。本当は一杯やりたいとこだが、制服だと流石にな。
(この男、愛治は未成年ながら酒を嗜む。修行時代から酒は数少ない嗜好品だったから)
(今でも機会があればこっそりと飲んでいる。親の目が届かない今は好き放題飲んでいる)

95 :
愛治の修行よりは…。
だけど、私も修行は厳しかった。
生半可な修行だと、式を使役するどころか乗っ取られてしまうから。
精神修行が辛かった。お爺さまの力で幻覚を見せられたりとか。
(愛治の修行の辛さに比べれば、りとの修行は生易しいものかもしれない)
(それでも、まだ幼いりとにしてみれば何度逃げ出したいと思ったことかわからない)
うん。大丈夫。
友達、きっとできる。
(強い言霊の力を感じる。愛治の言葉には力がある)
(より近い能力を持つ者同士だからかもしれない)
うん。わくわくする。
歴史に名を残す所業。
私にもきっと何か出来ることがある。それを見つけたい。
そのためにこの街に来た。愛治もそう?
(そのために今できることは、自分の能力を知ること)
(そして、その他の能力を知ることだ)
(理解しないことには先には進めない。それは人との触れ合いと変わらない)
(差し出されたヒラメとマグロを受け取る)
(まずはマグロを口いっぱいに頬張る。美味しい。間違いない)
(お茶を飲み、愛治にメニューを見せ、イカとサーモンを指差して)
お兄ちゃん…これとこれ……。
……!!…違う…お兄ちゃんじゃ……ごめん。
お兄ちゃんに似ていたから…つい……。
(先生のことを「お母さん」と呼んでしまう現象)
(世話を焼いてくれる愛治が実家にいる兄の姿と重なってしまった)
(愛治の顔を見れず、メニューで顔を隠し、慌てて言い訳をした)
明日?大丈夫。
他にも案内してくれるの?楽しみ。
一杯?……うちにくる?
実家から届いた梅酒がある。
(りともまた酒を嗜んでいた。それも、親も公認で)
(術者たるもの酒ぐらい飲めないでどうする。りとは中学に上がったころからそう言って飲まされてきた)
(そのため、未成年がお酒を飲むことはいけないことだとわかっていても禁酒する気はなかった)

96 :
精神修行……その辺はどこも同じか。
ま、お陰こうしてこの街でこうして出会えたわけだ。
よかったよな、修行してて。よかったよな、こうして巡り会えてさ。
(陰陽道は地相占術である。天地陰陽五行木火土金水の相生相剋で吉凶を占う)
(覚えることは膨大で、修行も当然過酷である。どの道でも術者はその過酷さを)
(当たり前として受け入れねばならない。それでも、尚、前向きに捉える)
(出会いには須らく意味があると信じるからこそ本当に意味が生じるのだから)
いい返事だ。よしよし、そうでないとな。
りとがいれば、我が社の未来は安泰だー。
(前向きに放たれる言霊。人が変わるのは少しのキッカケがあればいい)
(躍けながら笑い、マグロを頬張る。いつもより美味い気がした)
(楽しい会話は食事にとって最高のスパイスだ)
それもある、かな。理由は色々あるんだが。
まあ、それはいずれ教えてやるよ。仕事しながらな。
(自分の唇に人差し指を当てて、片目を瞑る。今はナイショの合図だ)
(天狗は人里では生きられない。それを実感した中学時代)
(親は戻ってきた愛治を気味悪がりつつ世話をしてくれた)
(学校には友人はいた。好きな人もいた。それでも、そこにはいられなかった)
(だからあらゆる事象が交錯するこの街に来て、何かを成し遂げたかった)
こふっ……おにい……
(一瞬とんでもない発言があった気がした。周囲の目がさっと集まった)
(こほんと咳払いをして、イカとサーモンを注文する)
(りとは照れて恥じらい、メニューで顔を覆い隠している。できれば愛治もそうしたかった)
んんっ、はっはっは。りとは食いしん坊だな。
いいよ、今日はお兄ちゃんが全部おごってやるぞぉ。
(開き直って、空元気を振り絞り、そんな台詞を言ってみた)
(そっと手を伸ばして、りとの頭を軽く撫でてやる。いい手触りだった)
(周囲の視線が逸れる。なんとか乗り切ったようだ。頬が熱い気がするけど、スルーだスルー)
ん?いいのかい?
そうだな。それじゃあお摘み買って、一杯やるか。
(まだ夜は長い。今日という日は終わっていない)
(今は、お腹いっぱい食べて、歌を楽しもう)
(食べ終わったらりとの部屋にお呼ばれして、一杯やりつつ話をしよう)
(話さないといけないことも、分かり合わなければいけないことも、まだ沢山あるから)
【それじゃあ、俺の方はこれで〆かな】
【まだ話は続けられそうだけど、お楽しみはまた次回にとっておこう】
【今回は楽しいロールだった。ありがとうな】
【またよろしく。今度も楽しいロールしような】

97 :
(我が社の未来は安泰という愛治。その言葉に力強く頷く)
まかせて。
(もともとはりとは前向きな性格だ)
(ここ最近の、人とのコミュニケーションのとれなさに落ち込んではいたけれど)
(愛治のおかげで、元からもっている強さを取り戻しつつあると言ってもいいかもしれない)
うん。仕事しながら。
愛治のことを教えて。私のことも、話す。
(りとにもまだまだ話していないことはたくさんある)
(僅かな時間では自分の人となりを話すことは不可能だ)
(これから時間をかけてお互いをわかり合っていけばいい)
(それが友達になると言うことだ)
…ごめん…。
(「お兄ちゃん」と呼んでしまったことをもう一度謝る)
(無意識とはいえ飛んでもないことをしてしまった気がした)
(周りの視線がはじめは痛かったけれどなんとか愛治がやり過ごしてくれた)
(感謝してもしきれない。頬を赤くしながらそう思った)
お摘み買って、いっぱい飲む。
それで、いっぱい話す。
今日は、すごく楽しい。美味しい梅酒あける。
(まだまだ、話足りない。もっとお互いのことを知らなければならない)
(りとにとってこの街で出来た初めての友人と過ごす時間は大切な時間だ)
(今日、この一日が終わるまでにもっと愛治のことを知りたいと思った)
【私も、これで〆にする。良いロールになった。楽しかった】
【うん。次回に繋がりそう。次回も楽しみ】
【私こそ、ずっとリードしてくれてありがとう】
【こちらこそ、またよろしく。次回も楽しみにしてる】

98 :
【待機しますね】
【プロフィールは>>26にあります】
【ロールの内容は話し合って決めましょう】

99 :
残念エピソードをどうぞ

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