メキシコ政府はNAFTA加盟時に、ちょうど今のTPP推進派と同じように自由貿易がメキシコを豊かにすると主張しました。 輸入製品により物価が下がり消費者が受益する 中期的には域内で最も低いメキシコ人の所得は最も高いアメリカ人の所得に近づく 貧困がなくなりアメリカへの人口移動が止まる では実際何がメキシコで起きたか。 ここにアメリカのカーネギー国際平和財団が2003年にNAFTA加盟によりメキシコに起きた経済変化についてのレポートがあります。 財団のサイト。 Carnegie Endowment for International Peace カーネギー国際平和財団 http://carnegieendowment.org/ レポートは以下のPDFファイルとして公開されています。 NAFTA's Promise and Reality: Lessons from Mexico for the Hemishphere NAFTAの約束と現実:西半球のためのメキシコの教訓 http://carnegieendowment.org/files/nafta1.pdf 自由貿易はメキシコにとって結果として不利なものであり、雇用、賃金、労働移動、環境負荷のいずれについても、 総合的に見るとマイナスであるという、かなり衝撃的な内容になっています。 続きます