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2013年17地理・人類学380: 文化人類学 (103)
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文化人類学
- 1 :2011/08/10 〜 最終レス :2013/05/05
- 「人間とは何か?」を考える学問、文化人類学のスレ立てましたよ。
文化人類学は、人間の生活様式全体(生活や活動)の具体的なありかたを研究する人類学の一分野である。
- 2 :
- 「エコ」
ここ10年くらいずっと叫び続けられてるこのイデオロギー。
果たして地球や資源のことを胸中に置いた「エコ」なのか。
そうではない。
我々の生活レベルを落とさないが為の「エコ」なのだ。
これはエコに限らず須らく当て嵌まるファクタでもある。
- 3 :
- 難しい学問ですね。
- 4 :
- 文化人類学人気ねえなあ
- 5 :
- 文化人類学好きだよ
- 6 :
- まえたかにしって人知ってる?
- 7 :
- >>5
文化人類学のどういうとこが好きなの?
- 8 :
- >>7
人の言葉や表情や表現や歴史、行動などを学べるところ。とても好きだよ。
- 9 :
- 文化人類学の文化とは何か?英語のカルチャーなのか?
- 10 :
- 世界の文化人類学は主に米英学派とドイツ・オーストリア学派に分別される。
日本においては明治時代ドイツ・オーストリア学派が導入された。
しかし、戦後は米英学派が主流となった。
そういった経緯により日本の文化人類学は非常に難しくわかりにくいものとなった。
英米学派の文化人類学とは言語・風俗などの観点から人類を分類するものであるのに対し、
ドイツ・オーストリア学派のそれは目の色など生理学的な観点をも含むものである。
- 11 :
- 日本は島国である故、人類学や地理学をないがしろにしている。
一方同じ島国でも英国の王子は大学の専攻を地理学としている。
教養として学問をするのではなく、外交、政治情勢に明るい国家づくりが必要である。
他国の成り立ちなど、歴史的な変遷、それに人種や宗教がいかにかかわってきたかを皆さんと学んでいきたい。
- 12 :
- 好きな理由が抽象的過ぎて恥ずかしい・・・。
- 13 :
- >>12
まあいいじゃないか。
少しでも学んでいきなさい。
何か質問ある?
- 14 :
- >>12
そんなことないよ。
良い回答だと思うよ。
- 15 :
- 明日から放送大学で文化人類学の集中講座がはじまるよ
- 16 :
- みなさんクロード・レヴィ=ストロースのことどう思いますか?
- 17 :
- お二方、優しい気遣いありがとうございます。
私は昨年、大学の講義でたまたま文化人類学を履修して好きになったのですが、お二方はどのような経緯で文化人類学に接するようになりましたか?
あと、私はまだまだ文化人類学を学び始めたばかりなので沢山のことを知りません。オススメの本などがありましたら教えて頂けると嬉しいです。
長くなってしまいましたがよろしくお願いします。
- 18 :
- >>17
俺も大学の基礎科目履修で文化人類学を取って興味を持った。
そして大学三年からの専門ゼミで文化人類学のゼミに入った。
というか入学の時のゼミの案内ですでにどいうものかはわからなかったが文化人類学に興味あったんだけど。
お勧めの本とかは昔のことなので忘れてしまったなあ。
ゼミの研修旅行でフィールドワークということでネパールに行ったよ。
ホームステイしてネパールの儀礼みたいなものを見たり、ヒマラヤにトレッキングに行って高山病で死にそうになったのは今では良い思い出。
- 19 :
- そんなことやってるのかw
- 20 :
- 文化人類学学んでるって言うとなんかかっこいいよね?
- 21 :
- 生理的な問題とかがあるから女性は社会を統率する立場に立てないっていう結論を出した、女性の学者のみで構成された研究グループについて知っている人がいたら教えてください
祖父江孝男先生の『文化人類学入門』になんかそんな話が載ってた気がするんだけど、どこに書いてあったか見つけられないんです
- 22 :
- 文化人類学って文化学なの?人類学なの?
- 23 :
- とりあえずマリノフスキーとかベネディクトとかボアズとかギアツとか言っとけばいいの?
- 24 :
- 今更何言ってるのさ?
- 25 :
- 文化人類学って20年前位に流行ってた学問だね
- 26 :
- >>16
ひとことで言うと天才だったと思う。
今の人類学というか人文社会科学は、L-Sの構造主義の影響から脱し切れていない。
>>21
ちょっとまって調べる。
アードナーの『男が文化で、女は自然か?』は読んだ?
>>22
アメリカでは人類学の下位領域。
文化学ってのが何を指すのかよくわからないけど、
カルスタとかは文化人類学から大きな影響を受けて成立した。
>>23
とりあえずその辺は、人類学に限らず常識として押さえておくべき。
>>25
日本ではそだね。
- 27 :
- だれもいない……
『文化人類学入門』は見当たらなかった!
まぁ、女性が完全に男性より優位な社会は存在しないってのは定説です。
母系制で有名なインドのナーヤルも、オジが財産権を握っていますし。
ただ、それを生理学的理由とすると、色んなところから砲撃を浴びるかと。
とりあえず、偏見と地域アイデンティティ丸出しなこの板にも、
いっこくらい真面目に人類学を論じるスレがあっても良いかと。
誰も来ないなら小生が勝手に人類学について語ってゆきます。
- 28 :
- うむ
- 29 :
- では勝手に文化人類学について語ってゆきます。
とりあえず何も見ないで書いてるから、間違いは指摘してください。
もしくは、気づいたらあとで訂正します。
で、そもそも「文化人類学」とはなんぞや、実はこれが難問なのです。
教科書的な定義としては、
「異なる文化」の中で、基本的に一年以上の「フィールドワーク」をおこない、
現地の人々の考えかたや物の見かたを理解して「民族誌」を書く。
それを元に、われわれが自明と思い込んでいる常識が、
多様なバリエーションの一つに過ぎないことを明らかにする学問。
といった感じでしょうか。
しかしよく考えてみると、
「文化」とはなにか、なにをもって「異なる」というのか、
理解するとはどういうことか、どのように書くのか、
疑問は尽きないわけです。
おそらく明確な答えは誰にも出せません。
というか、人類学者の数だけ答えがあるといってよいでしょう。
- 30 :
- もうちょっと退屈な話ですが、ご辛抱をば。
学問分野としての「文化人類学」について。
上でもちょっと言いましたが、文化人類学(Cultural anthropology)というのは
アメリカ式の分野名です。
アメリカでは人類学(Anthropology)という包括的な学問があり、その下に
・文化人類学
・形質(自然)人類学
・言語学
・考古学
の四分野が紐付いています。
それに対して、イギリスでは社会人類学(Social anthropology)という
独立した分野となっています。
両者の違いは文字通り、アメリカ式は「文化」を、イギリス式は「社会」を、
主要な探求対象とするという感じの理解でとりあえずはよいと思います。
日本では各人のこだわりはあるものの、両者は大体同じものとして扱われています。
私のレスでも文化人類学=社会人類学だと思ってください。
なおドイツ系の国では民族学(Ethnology)という名称で、
民族の移動や起源の探究に主眼がおかれていました。
戦前までは、日本の人類学研究はドイツ式の民族学を踏襲しており、
柳田國男なんかももろに文化圏説や伝播説の影響を受けています。
2004年、当時の日本民族学会が現在の日本文化人類学会へと名称変更する際も
一悶着あったと聞いていますが、詳しくは知りません。
フランスはまた独自の位置で存在感を放っていますが、それはおいおい。
ちなみに、アメリカで人類学の下に考古学がおかれた理由としては、
移民の国アメリカでは過去を調べること=他者を調べること、
だったからだと聞いたことがあります。
- 31 :
- 人類学が学問としての体裁を整えたのは19世紀後半のこと。
進化論という西洋の学問的パラダイムを背景に、
ダーウィンやウォレスらの生物進化の理論が脚光を浴びていたころです。
バハオーフェン、モーガン、タイラー、フレイザーといった学者達が、
現在の人類学の基礎を築きました。
彼らは、文化は進化するものという前提の下に、各文化はその発展段階によって
西洋社会を頂点とするピラミッドのどこかに位置づけられると考えました。
文化がどのように発展してゆくかのモデルの整備と、
西洋以外の「未開」文化の各々はどの段階にいるのか、
それが当時の研究のテーマでした。
また、当時の人類学者はいわゆる「安楽椅子の人類学者」というやつで、
自分は現地に赴かず、宣教師や探検家の報告を比較しながら理論を組み立てていました。
もちろん彼らの考え方は西洋中心主義もいいところで、
西洋を絶対の基準として文化に優劣をつけるようなやりかたは、
現在では片腹痛いとすら思えるでしょう。
- 32 :
- メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。
すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。
旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、
漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。
戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜 になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…
ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、 もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。
そうすると漁獲高は上がり、儲けも増え る。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、 ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。「そうなる までにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、
奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、
ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
- 33 :
- この有名なコピペが示すとおり、西洋的な進化/発展の図式というものは
独善的で極めて疑わしいものであります。
ですけど、技術や社会が単純なものから複雑なものへと変化して
ゆくことは自明なように思えますし、
われわれも外国人と話したりするときには、
無意識のうちにどちらの文化が進んでいるかと考えたりすると思います。
あとからまた出てくると思いますけど、極限まで追い求めると
お互い同士はけっきょく理解できないという結論につながる文化相対主義に比べると、
進化の考え方は人間としての共通性を強調し、相互の理解可能性を開いているとも言えるわけです。
進化主義的な考え方はつねに人類学の中に伏流していて、
今後もこれから何度か表面へと噴出してきます。
今はとりあえず、文化の間に優劣をつけることは無意味である、
ということだけは覚えておいてください。
複雑=偉いではないということです。
- 34 :
- 上にも書いたとおり、この進化主義の人類学を担ったのは、
宣教師や探検家の報告を資料に理論を組み立ててゆく、「安楽椅子の人類学者」たちでした。
一般的な学説史ではこのあとに「伝播主義人類学」が来るんだけど、
いまの文化人類学にとってはそれほど重要でないから割愛。
民俗学や戦前の民族学には大きな影響を与えましたが、
いま文化人類学の看板でそういう研究をしてる人はたぶんいないので。
で、人類学のアイデンティティともいえるフィールドワークという方法論が成立し、
現在につながる文化/社会人類学のディシプリンが確立されたのは、
マリノフスキーの『西太平洋の遠洋航海者』と、ラドクリフ=ブラウンの『アンダマン島民』が
出版された1922年のこと。
彼らの理論は、社会を包括的で有機的な全体とみなしたうえで、
個々の社会的要素は(一見無用のものであっても)社会全体の維持という
役割を果たしているとみる、「機能主義」の考え方でした。
- 35 :
- 理屈はわかるけど、応用や実践までこぎつけてる人類学者って日本にどれだけいるんだろ
自分しか読まないような論文を量産する学者ってどこの学問にも多いよね
すべての学問に、利益や採算とか経済的貢献を要求すべきでは確かにない
けど、文系の学問は、今や就職面接では学部さえ聞かれないほどの存在感
経済的とは言わないまでも、人の精神文化や心に貢献して欲しいものだわ
- 36 :
- そういう問題提起はありがたいですね。
確かに、先行研究も押さえてないような独りよがりの研究も多々あります。
しかし、応用や実践が必ずしも望ましいことでしょうか?
「開発」の名を語る暴力のなんと愚かしいこと!
文化人類学はある意味で社会科学における基礎研究です。
「経済的」「精神文化」「心」といった、
我々が無意識のうちに不用意に口に出してしまう概念を常に問い直す学問です。
少なくとも、自文化中心主義や科学の権威性に対して
異議を申し立て続けていることは、人類に対する貢献ではないでしょうか?
- 37 :
- 文化人類学の門外漢が、えらそうにすみません
学部一年の頃に教養科目で取ってた知識しかない者です
専門は文学っす
不用意に口に出す言葉を問い直す営みは、人類学の専売ではないですよね
哲学では当たり前だし
自文化中心主義やらオリエンタリズムとか、そこんとこの貢献は否定してないですよ
医療人類学は、確かに現代医療の欠点や限界も指摘する良い研究してるし
ただ、そういう貢献する人物は一部なんですよね
他は大抵、フィールドワークの方法論やエスノグラフィーの表象論、真実とは何かの認識論をこねくり回したりに終始して
それって、井戸を探したり、掘るのではなく、掘る道具や井戸のデザインにこだわるように本質とずれてる
不必要ではないにしても
そうした研究をしてなくても、自己完結してる研究が多い
応用人類学ってありますよね
でも、応用人類学ってだいたい経済やら開発に絡む研究を指してそう言いますよね
あれ、なんでかなって思うんです
文化人類学は、今や政治や経済のみならず、自国のアニメや漫画などのサブカルからスポーツ、芸能とか様々な研究対象、範囲を持ってる
けど、そうしたところのフィールドワークで得た知見は、ほとんど応用できてない
つまり、自己完結の研究なわけで
ちなみにこの場合の応用は、単に経済的利益をもたらすって意味ではないです
研究対象や文化人類学、他の学問に、知見を用いて還元や改善、貢献する意味です
ま、文系の学問ってそんなもんなのかもしれませんが
哲学も、すでに死んだ哲学者の研究の研鑽や翻訳、批判がメインに見えるし
- 38 :
- >>37
言いたいことはわかる
ちなみに、反論してた人間は逃げたか?
- 39 :
- どれかわからないからアンカつけてくれ
- 40 :
- >>37
全体的に何を言っているのかよくわからない
文化人類学の話をしたいのか応用人類学の応用性の話をしたいのか、それとも文系学問一般の話をしたいのか上手くつかめないので、
もう少し簡潔に書いてくれるとありがたい
- 41 :
- 同性愛者に忌み嫌われ敬遠されてるキモい代表といえば
同性愛者を人間モルモットのように扱う
同性愛研究してる社会人類学研究者。
媚びた笑顔を浮かべながら新宿二丁目のゲイバーに出入りしながら
同性愛者に近づき気安く話かけては
同性愛者の生態を研究対象にして自分の学問的成果と業績のために同性愛者を食い物にし利用してる
【文化人類学者のホモ研究者】
男性同性愛者やレズビアン同性愛者の生態を根掘りはほり聞き出しては
自らの学問的研究成果を発表する学会や論文にて
聞き出した同性愛者の了承もなく
同性愛者の個人情報利用し尊厳を踏みにじる
傍若無人な同性愛者の社会人類学者は気味悪さは抜群で
研究対象にされた同性愛者からは不満や批判が多い。
- 42 :
- >>41
うん。他者表象と調査者倫理の問題は、人類学にとって宿縁とも言うべきものですよね。
全員が真摯に反省するべき問題だと思います。
ところで、文化人類学会だとゲイ・スタディーズの発表は見たことがないんだけど、誰のこと指してます?
2ちゃんだし個人名出してもいいと思うよ。
- 43 :
- ところでお前ら、ストラザーンとかヴィヴェイロス・デ・カストロとかってちゃんと読んでる?
- 44 :
- 静かな革命って言うけど、どうなんだろうな。俺にはちょっと無理があるように思えるが。
- 45 :
- あとは誰だ。ラトゥールとかカロンか。
面白いとは思うんだけど。
- 46 :
- 民俗行為禁止通達は違憲
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1700685.html?1331373441
維新の会からひき逃げ犯出したら、維新の会は全員ひき逃げ犯レベルのモラルと、犯罪者集団なわけ?
http://www.asahi.com/national/update/0103/OSK201201030003.html
- 47 :
- なあ、なんで進化心理学者(社会生物学者)って、
マーガレット・ミード狙い打ちで攻撃してくんの?
文化人類学の聞き取り調査であやしい部分があるのは、ミードだけじゃないだろうに。
- 48 :
- >>47
進化心理学者(社会生物学者)ってあんまり知らないなぁ。
具体的にどんな本とか研究者が言ってるん?
ミードvsフリーマン論争ならよく聞くけど。
- 49 :
- 下げちゃった。ごめん。
- 50 :
- >>48
社会生物学の始祖はエドワード・O・ウィルソンかな。
進化論の中の淘汰とか、遺伝子と行動の関連性を動物だけでなくヒトにも応用する人たち。
進化心理学は、社会生物学の最近の名称らしい。
ミード批判は、
ジョン・オルコック(社会生物学者)著 「社会生物学の勝利」とか、
ドナルド・E・ブラウン(進化心理学:専門は文化人類学)「ヒューマン・ユニヴァーサル」とか、
長谷川寿一・長谷川眞理子(進化心理学:専門は人類学)「進化と人間行動」とか。
結局、ミードvsフリーマン論争のことなんだけど、
社会生物学(進化心理学)の本にやたらミード批判が出てくる。
どうも、性差の生物学的要素を強調したい、ということらしいんだけど、
フェミニストがミードの研究をもって性差は文化(のみ)が作る(ほんとにこう主張しているかどうかしらんけど)
ということに反論するために、ミードの研究に間違いがあった、と指摘することに何の意味があるかわからん。
だって、これらの本は、フリーマンのまちがいには触れないし、
他の文化人類学者の聞き取り調査は信用して採用してんだよね。
文化人類学に詳しい人は、そのへんの事情しってるかなーと思って聞いてみました。
- 51 :
- >>48
ミード批判書いた人に、スティーブン・ピンカーもいた。
言語学者で進化心理学にはまった人。
「言語を生みだす本能」にミード批判が書かれている。
- 52 :
- そうそう、いろいろ調べた(ネットだけだけど)ところ、
どうもミード批判は、文化相対主義と普遍主義の対立の一端で、
社会生物学論争を発端とした、文化決定論vs生物学的決定論の文脈で
文化決定論を批判するために用いられている、みたいなとこまではわかった。
ギアーツの反・反文化相対主義の概要なんかも読んだ。
でも、どうしてミードの聞き取りで誤りがあったという指摘が、
文化決定論自体を否定する理由になるのかがわかんないんだよね。
文化人類学では、ミードの研究だけが文化決定論の根拠になってるの?
- 53 :
- ミードが槍玉にあがったのは、彼女が構築主義的ジェンダー観のシンボルになったからだろうね。
それまで自明だと思われていた男女の社会的性差を、初めて根本から問いなおしたのが彼女だったし。
フェミニストたちもこぞって彼女の議論を取り上げたから、反フェミニストにとってはミードを攻撃するのが手っ取り早かった。
- 54 :
- もちろんミードだけが文化決定論の根拠ではないし、
全てが文化によって決まると考えている人類学者はほとんどいない。
普遍と個別の両面を考察するはずの人類学者にとっては、
どっちかの極に与するような構築vs本質の論争は不毛でしかないんだけどね。
- 55 :
- >>53
>>54
ピンカーやら生物人類学者が攻撃してるのは別にミードだけじゃないけどね。
問題は、ミードの文化決定論みたいな出鱈目が未だに教科書に載っちゃってること。
物理学の教科書に天動説が正しいものと記述されてるに等しいことだよ。
>全てが文化によって決まると考えている人類学者は「ほとんどいない。」(>ホンマか?w)
みたいな例外を挙げて逃げればすむ問題じゃないよ。残念ながら。
- 56 :
- うーんと、なんて説明すればわかってもらえるのか難しいんだけど。
文化決定論が極論なように生物決定論も極論なのよね。
互いを排斥するんじゃなくて、両方の絡み合うバランスをもとに妥当な説明を追究するのが人類学なのよ。
ギアツの言ってることも基本的にはそう。
だから文化決定論は完全にデタラメではないし、逆もまたしかりなんだよね。
自然科学のアナロジーで語ると、人間の複雑さを取り落としちゃうと思うよ。
- 57 :
- 私は今高校三年で大学を哲学科へ進むか、文化人類学へ進むか迷っています。一応第一志望は文化人類学が学べる大学です。興味があるのは信仰とそれに伴う人間の行動や思想まだ
などです。まだよく調べていないのですが、文化人類学へいけば信仰などについてしっかり学べるか心配です。信仰について深く研究したいと思っています。進路相談のようになってしまって迷惑かと思われますが、紳士な方がいらっしゃったらぜひアドバイスを聞きたいです。
- 58 :
- >>57
男?女?
男なら経済学か経営学にしとけ。
- 59 :
- 女です
アドバイスありがとうございます
- 60 :
- 何となく調べてみたけど、学部は哲学の方が良さげだね。
大学は哲学専攻して、大学院なり研究施設なりで文化人類学やったほうがいいと思う。
文化人類学と自分の考えがリンクすると思えばね。
- 61 :
- >>57です
本当にありがとうございます
参考にさせていただきます。私も哲学の方が向いているのかなって思っていたところなのでうれしいです。
これから夏休み中にたくさん本を読んでもう少し考えてみたいと思います。
本当に参考になりました。感謝です
- 62 :
- まあ頑張れ。
大学で重要なのはどの教授のゼミに入れるかだから。
どんな教授がいるかは調べておきたい。
最も在学中に別の大学にその教授が引き抜かれたり、留学のためにゼミやんなかったり、
年齢で退官したりわけわからんことは起こるんだけどね。
- 63 :
- ありがとうございます
こんな私のためにいろいろとアドバイスしてくださるのは感激です
教授についても調べてみたいと思います
本当にお世話になってしまいましたw
ありがとうございます。嬉しかったです。
- 64 :
- 文化人類学の基礎を学べる本を教えて頂けますか?
- 65 :
- 文化人類学のレッスン―フィールドワークからの出発とか
- 66 :
- >>57
まだ見てるかな?
哲学と文化人類学なら文化人類学にしとけ
哲学は極論すれば本を読む(それも別に古文書とかじゃなく刊本)だけだから独学でもできるが、
フィールドワークは先生について「まねぶ」しかないから。
- 67 :
- まだあったんだこのスレ
- 68 :
- >>57
めっちゃ亀だけど、やりたいことが書いてある通りなら人類学に来るべし。
哲学・人類学とも何やっても自由だけど、フィールドを重視するのは間違いなく人類学。
- 69 :
- 『文化人類学15の理論』中公新書 が定番だけど、ちょっと古いかな。
『文化人類学20の理論』弘文堂、『文化人類学キーワード』有斐閣、『文化人類学事典』丸善、
『文化人類学を学ぶ人のために』『現代人類学を学ぶ人のために』世界思想社、あたりを読んだ後、
自分の興味がある地域のモノグラフを読んでみるといいかも。
- 70 :
- >>69は>>64ね。
人類学的な実践とはどのようなものかを知るのに最適なのは、
『人類学で世界を見る』ミネルヴァ書房や、『フィールドワークへの挑戦』世界思想社
最新の人類学動向を知りたいなら、『現実批判の人類学』世界思想社、もおすすめ。
初心者にはちょっとハードルが高いかもだけど。
- 71 :
- >>66
哲学ナメすぎじゃね?
- 72 :
- なんで日本だと人類学って人気ないんだろな。
- 73 :
- 哲学は学問の裾野が広いと思うが、文化人類学はそれが狭いと思うんだ。
哲学ならどこで学んでも当たり外れがないと思うけど、文化人類学はそれが激しい感じ。
- 74 :
- 一般の人に文化人類学って何って聞いてもよくわからんって答えばっかりになりそう
- 75 :
- 誰かSAGE Handbook読んだ人いない?
- 76 :
- マックス・グラックマンって邦訳ないのか
- 77 :
- 『王権』と『儀礼としての消費』が文庫落ちしたね
『象徴としての身体』は文庫落ちしないのかね
復刊でもいいからどうにか入手しやすくしてほしいもんだが
- 78 :
- >>77
ほんまや。気づいてなかったわ、サンクス。
>>76
そういえばマンチェ系ってぜんぜん邦訳ないよなぁ。
- 79 :
- 高地ビルマの政治体系も復刊しないかね
弘文堂ルネッサンスシリーズはもいっかいルネッサンスせい
- 80 :
- ところで、Kindleでジャーナル読んでる奴いる?
大量の論文持ってフィールド行くの大変だから導入を検討中なんだけど、使い勝手とかどう?
- 81 :
- kindle持ってないけど充電てどうすんの
- 82 :
- 俺の行く村だと、茶店が有料でコンセント貸してくれる。
- 83 :
- なるほどなー
- 84 :
- マソソソ・ストラザーソ
- 85 :
- 祖父江孝男が死んだか―
他スレでされてるようなしょーもない議論が人類学だと思われる
原因を作ったA級戦犯な気もするけど、ともあれご冥福をお祈りします。
- 86 :
- A級戦犯ってのは戦争犯罪のタイプであって最上級の意味ではないぞ
それはともあれ合掌
- 87 :
- 文化人類学ってなんか上から目線で偉そうだな。
- 88 :
- >>87
どのへんが?
英米仏はともかく、日本の人類学は泥臭いマイナー学問のイメージだったわ。
- 89 :
- 学問が上から目線ってのは何だろうね
学問は人じゃないから上から目線になるということはありえないはずだが、思いつきとしては、
(1)文化人類学の「未開」に対する通説的な理解が上から目線である
(2)文化人類学の諸人文学、社会科学に対する姿勢が上から目線である
(3)文化人類学者/学徒は一般に、上から目線の人物が多い
というあたりか
- 90 :
- あけおめ
今年は一年間フィールド行くわ
- 91 :
- いてらノシ
- 92 :
- 学部レベルの標準テキストはやはりヘンドリーが一番なのかな
- 93 :
- 綾部恒雄と綾部真雄って親子関係?
- 94 :
- http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013031001001217.html
文化人類学者の山口昌男さん死去 独自の理論構築
フィールドワークに基づく独自の文化理論で知られる
文化人類学者で元札幌大学長の山口昌男(やまぐち・まさお)さんが
10日午前2時24分、肺炎のため死去した。81歳。北海道出身。
葬儀・告別式は16日午前11時から東京都府中市浅間町1の3、府中の森市民聖苑で。
喪主は妻ふさ子(ふさこ)さん。
構造主義や記号論を日本に紹介したほか、現地調査を基に社会秩序の生成過程を解明した「中心と周縁理論」、
道化の役割に注目した「トリックスター論」などで70年代から80年代の文化状況をリード。
圧倒的スケールの知の巨人として、当時の若手学者、文化人を巻き込み、同時代に大きな影響を与えた。
2013/03/10 11:10 【共同通信】
http://img.47news.jp/PN/201303/PN2013031001001221.-.-.CI0003.jpg
死去した山口昌男さん
哀悼の意を表します
- 95 :
- 数年前から体調悪かったんだっけ
- 96 :
- 次は川田順造か青木保か。
寂しいと思いつつ、上が抜けるとちょっと嬉しくもあるのは底辺研究者の性。
- 97 :
- 青木先生ってそんな年だっけ
前テレビで見たときはまだ元気そうだった気が
- 98 :
- 正解は佐々木高明でした!
ご冥福
- 99 :
- なむなむ
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