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俺の他に仲がいい兄妹っていないのか? (110)
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俺の他に仲がいい兄妹っていないのか?
- 1 :2013/10/20 〜 最終レス :2013/10/21
- 立ったら書く。
- 2 :
- 過去スレ見るとおまいら姉・妹と仲悪すぎ。
いい機会だから家族への感謝も込めて、俺ら家族の生き様を教えてやる。
- 3 :
- 家族スペ。
とーちゃん:
45歳・イケメン。ブラック企業勤務。毎日残業で、平日21時前に家に居るのを見たことがない。
過労死しないか心配だ。時々童心に還る。
かーちゃん:
妹が産まれて間もなく亡くなったそうだ。生前の記憶はあまり無いが、葬儀の時、とーちゃんが狂ったように泣いてたのは強烈に記憶に残ってる。
姉:
19歳・地元大学1年。ずっと我が家のかーちゃん的立場である。他人に対し性格キツ過ぎ。多分男と付き合ったことが無い。
俺:
16歳・高2。彼女無し。愉快な男でクラスの人気者だ。
妹:
14歳・中3。にーに大好きな貧乳の綾瀬はるか。女友達は多いが、人見知りが激しい。家族以外の男恐怖症。
- 4 :
- うち仲良いし
- 5 :
- そか。ウチ自慢になるかな。
- 6 :
- 俺ら兄妹(姉も含む)は小さい頃から仲が良く、何をするにも誰一人欠けてはだめだった。俺が小3くらいまでは、大人になったら姉と結婚して妹と一緒に三人で暮らすんだろうな、と普通に思ってたくらいだ。
- 7 :
- 姉が犠牲になったんだね
感謝しろよ
- 8 :
- が、兄妹仲良すぎるせいで数々の災難もあった。
妹が小学校に入学したばっかりの頃、多分入学2日目か3日目くらいだったと思うが、いきなり妹が俺の教室に泣きながら入ってきた。まだ授業中だ。担任含め一斉に注目する。
驚いて立ち上がった俺に向かって、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔で抱きついてきた。
突然の事態に俺はキョドりながら担任に、
「サーセン、妹です」って言って声を出さずに泣き続ける妹の肩を抱いて廊下へ出た。
- 9 :
- まさにその通り。死ぬほど感謝してる。
- 10 :
- 続きだ。
何があったか聞こうとしたが、なかなか嗚咽が止まずに話すことができない。
授業終了のチャイムが鳴り、友人たちがどーしたどーした、と廊下になだれ出て来たので、屋上に出るペントハウスのとこに連れてった。
やっと落ち着いてきたので理由を聞いたら、
「俺ちゃんもお姉ちゃんもいない。誰とも話せない。怖い。さみしい」
だそうだ。
- 11 :
- 保育園の時から人見知りが激しく無口だったが、学校に来てからまだ誰とも話したことがないって言う。驚いた。
クラスには保育園の頃の友達もいたが、その子達は早々に他の子達と仲良くなって、妹はその輪の中に入りそびれたらしい。
そこへ授業中飛び出した妹を探して、妹の担任がやって来た。
俺は担任に理由を話し、休み時間の度に様子を見に行くと伝えた。
妹は休み時間に俺が来ることが分かると、少し安心したようだった。
- 12 :
- 見てるやついるか?
- 13 :
- 見てるよ
- 14 :
- 俺はそれまで、昼休みには率先して仲間を率いて体育館へ凸する奴だったが、その日から昼休みは妹を連れて体育館に座り込み、仲間たちがバスケをする姿を眺めてるのが日課になった。
- 15 :
- そうか。ありがたい。
次の日からは姉も加わった。
姉は
「あんまり妹ちゃんにくっつき過ぎてると逆効果だ。ますます同級生の友達ができなくなる」
と言った。
さすが長女だ。言うことが違う。さすが小5。高学年は違う、と驚いたものだった。
じゃあどうする、と2〜3日姉と思案していたが、姉が妹を連れて同級生達のところへ行き、一緒に遊んであげて、というオーソドックスな案に決定。
- 16 :
- しかし妹、
「俺ちゃんと一緒にいる方がいい」
と却下。
次の日、また妹と体育館で佇んでいると俺の同級生達ニヤニヤしながら近寄ってきた。
「なあ、なんでいつも一緒にいるん?ケッコンしてんのか?」
「おまいら兄妹仲良すぎ。キモ」
などとからかってきた。
「うるさい。あっち行ってろ」
とは言ったものの、確かに妹とはいえ、女の子と毎日一緒にいることに気恥かしさはあった。恥ずかしい、と思っていたところを突かれ、更にから
- 17 :
- スマン、途中で切れた。
続き→
更にからかう仲間たちにキレた。
「うるせえ、妹が可哀想だろうがあ〜!!」
片っ端から殴り飛ばした。
- 18 :
- それまでも何度か取っ組み合いのケンカはしたこともあったが、その時のキレっぷりは尋常じゃなかったらしい。まあ、小3レベルだが。
- 19 :
- 大方の予想に反し、結局これが功を奏した。
昼休みが終わり、妹を送ってから自分の教室へ戻ると、さっきの仲間達がやって来た。
「さっきゴメン。俺がいないとバスケつまらん。また一緒にやろう。妹ちゃんも入れて」
いい奴らだった。泣きそうになった。
- 20 :
- 「俺こそゴメン」
と謝って、改めてお礼を言った。この後の授業中、嬉しくてずっとニヤニヤしてたと思う。今考えるとキモい。
- 21 :
- 次の日から昼休みは妹も一緒にバスケした。仲間たちは妹を気遣ってくれて、パスはワザと緩く出してくれたり、シュートは外れてもボールを奪わず再シュートまで待ってくれたりした。そもそも届かない訳だが。
そんな中、最初戸惑い気味だった妹も次第に声が出て、笑顔を見せるようになった。妹が学校で見せる初めての笑顔だった。
そんな妹の姿を見つめる俺の頭をポンポンと叩く手があった。見上げると姉がいた。嬉しそうに笑っていた。が、これは俺の記憶違い・脳内変換かも知れん。まあ、姉のイメージから違和感は無いが。
- 22 :
- 妹が俺らと遊ぶようになってから、上級生と遊ぶ妹ちゃんスゲー、みたいになって同級生達が話しかけてくれるようになり、友達ができた。
5月になる頃には、休日に家に妹と友達が何人も遊ぶ姿がデフォになった。
そんなことがあって、妹はますます「俺ちゃん大好き」になった。
- 23 :
- 姉が中学に入る頃から、俺や妹に対する言葉が男言葉になってきた。
「姉ちゃん、今日夕飯なに?」
「ん、今日はぶりの照り焼きだ。嫌か?」
「いや、OKっす」
「そうだ、みりん買ってきてくれ。残り少ない」
「(゚o゚;;」
こんな感じだ。自分の友達と話すときは普通なんだが。
- 24 :
- そんな姉が大学に進学する時、俺は感動して泣いた。
姉は偏差値が高く、いい大学へ行ける成績だった。
- 25 :
- 姉はそもそも県外へ進学する気は無く、地元の国立大へ行くつもりだったそうだ。
特定されると思うが、俺の県には国立大が2つある。偏差値が高いのは県庁所在地にある県名の付いた大学だが、そこに通うには自宅からは無理で、もう一方の大学は偏差値は低いが(その大学に行ってる奴スマン)余裕でチャリで通える距離だ。姉はそこへ行くという。
- 26 :
- 俺は最初姉の成績を知らんから、単純に離れ離れにならないことを喜んでいたが、ある日曜日、姉の高校の担任が平日早い時間はとーちゃんが不在なため、わざわざ休日出勤してまで家にやって来て、とーちゃんに向かって力説してた。
- 27 :
- 「姉さんはもっと上の大学目指せるんです!六大学か、せめて国立なら県庁所在地大学へ!」
とーちゃん「いや、私は別にどこでも娘の行きたい大学へ行けばいいと言ってるだけですが。そんなに成績がいいとは知らなかったので。上の大学目指せるのなら、その方がいいですよねえ」
などと愛想笑いしながら嬉しそうだ。
- 28 :
- 誰か何か突っ込んでくれ。
手がつりそうだ。
- 29 :
- 誰もいないのか?まあいい。続ける。
「ですよね。学費の問題で国立一本と考えているなら奨学金もありますし」
「いや、経済的には特に問題はありません」
そうなのだ。とーちゃんの会社はブラックだが、稼ぎはいい。家はじーちゃんの代で建てたそうなのでボロいが。
「じゃあ、」
と担任が言いかけたとこでとーちゃんの横に座っていた姉が口を開いた。
- 30 :
- 「うちは母がいないので私が家を出たら、生活が成り立ちません」
とーちゃん「いや、それは何とかするから」
- 31 :
- 「別に将来いい大学卒業してないと入社できないような大企業に勤める気も無いですし。卒業後も家から通える企業を探します。弟や妹が自立するまではこの家を出る気はありません」
- 32 :
- それを聞いて俺は泣きながら飛び出した。
「姉ちゃん、俺らは自分で何とかするから、そんなに背負わないでくれよ!」
しかし姉ちゃんは
「うるさい。お前は黙ってろ」
と静かに青く燃える炎のような口調で一蹴した。もう何も言えなかった。
- 33 :
- それ以来、姉に申し訳ない気持ちで一杯だったが、姉はいつも
「私は田舎が好きだから、丁度いいんだ。俺や妹が気にすることはない」
と言って笑っていた。
妹にもこのことを話したが、
「私も俺ちゃんがこの家にいるならお姉ちゃんと同じ大学に行く。家出ない」
と相変わらずの反応だけだったので、少し悲しくなった。おまいは姉ちゃんの気持ちがわからんのかと。
- 34 :
- しかし杞憂だった。
その日の夜、俺が風呂から上がってキッチンの冷蔵庫から飲み物を取ろうとしていると、二階から妹の泣き声が聞こえてきた。姉の部屋からだ。
- 35 :
- 「お姉ちゃん、あたし達のせいで、ゴメンなさい〜!う“えェェェェェェェェ〜!」
俺、なんかじーんとして立ち尽くしてたら、
「もういーから。涙拭け。俺ちゃん風呂上がったら聞こえるぞ」
って言いながら二人して階段降りてきた。
- 36 :
- 妹俺に気づくと真っ赤な目をこすりながら、恥ずかしそうに笑って俺の胸にぎゅって顔うずめて俺のTシャツで涙拭いてた。
- 37 :
- 姉はニヤっとして、
「ゲームすっか?」
それから3人、リビングでマリオカートやった。
姉、超速い。速え。速すぎる。ちなみに妹はド下手。コース逆走するレベル。
俺は涙で前が見えなくて、姉がゴール直前に置いたバナナの皮を思いっきり踏んでスピンしながら華麗なゴールを決めた。妹よ、笑いすぎ。
- 38 :
- その2日後だったと思うが、とーちゃんに近所の居酒屋に呼び出された。
当然、俺は酒飲めないし、夕飯も済ませていたので、とーちゃんの頼んだツマミをつっつく程度。
- 39 :
- 「なあ、俺。やっぱりお母さんは必要だよなあ」
とーちゃんは既に酔っていた。言わんとするところは分かる。
「いや、イザとなれば俺らで何とかなるでしょ」
「でもなあ、姉に負担かけてるのは、ずっと・・・」
とーちゃん、泣いてしまって言葉続かず・・・。
- 40 :
- 俺、何も言えない。
「とーちゃんもなあ、仕事忙しくて、出会いもなかったし、かーちゃんのこと、忘れられなくてなあ・・・」
かーちゃんの葬式の時、号泣するとーちゃん思い出し、言った。
「かーちゃん、今幸せなんだろうな。こーゆーとーちゃんで」
言ってて俺も涙出てきた。
- 41 :
- 周りの客がジロジロ見てて、ムカついた。いーじゃん、とーちゃん普段仕事頑張ってるんだし、たまに泣いたっていーじゃん!そう思った。
店員が心配そうに近寄って来たので、俺は言った。
「生中2つ!」
- 42 :
- スマン、電話だ。
- 43 :
- 運ばれて来たジョッキを一つとーちゃんに握らせ、もう一つは俺が握った。
「とーちゃん、世界一の姉ちゃん育てたじゃん!乾杯!」
俺は一気にビールを空けるつもりだった。しかし、ビールゲロマズ。苦。もう一生飲まねえ。
- 44 :
- とーちゃん、そんな俺をポカンと見てたが、ニカっと笑うと、
「そっか、お前もビール飲めるようになったか、そんな年になったか」
と嬉しそうにビールを飲んだ。
いや、飲めねーし。中学生だし。
- 45 :
- とにかく、その後とーちゃんは肩の荷が降りたように笑ってた。俺もそんなとーちゃん見てると楽しかった。
- 46 :
- 仲の良い兄妹だが、大ゲンカしたことがある。ケンカと言っても妹が一方的に発狂したのだが。
俺は地震が怖い。小学生の頃デカい地震があってトラウマになった。前にも書いたが家がボロく、崩壊するんじゃないかと本気でビビった。地震マジ怖い。ゴルゴが大金出しても大地震無くそうとする気持ち良く分かる。
- 47 :
- 俺が中2の時、夜わりと大きい地震があった。
そろそろ寝ようと思ってた頃だったが、地震がおさまっても動けなかった。自分の部屋で座ってテレビ見てたんだが、立ち上がろうとした時地震が来て、立ち上がろうとしたままの変な態勢で固まってた。次が来るんじゃないかと。来た。10分間隔くらいで余震が来る。
- 48 :
- 怖えええええ〜!神サマ〜!もうやめて!脳内でデンデに祈った。
姉と妹はもう寝てる。とーちゃんは出張で不在。
俺はよくわからん汗かきながら、姉の部屋に向かった。姉の部屋のドアを開ける。鍵は付いているが、鍵がかかってるとこを見たことはない。
- 49 :
- 部屋真っ暗。また揺れる。しゃがみこみそうになった。
目測で姉ちゃんのベッドへ近寄る。廊下の灯りでかすかにベッドの上の布団が浮かび上がってる。そのふくらみに手をかけ、ゆする。
- 50 :
- 「姉ちゃん」
反応無し。
「姉ちゃん!」
押し殺した声でできるだけ大きく声をかけた。妹にこの醜態を晒すわけにはいかない。
「・・・ん?」
姉ちゃん起きた!
「何だ、どうした?」
「地震」
「・・・地震?」
「さっき揺れた。結構デカいやつ」
「ん、分からんかった。そんでどーした?」
「怖ええ」
「・・・は?」
「地震こええ」
地震怖いのは俺氏だけの秘密だったが、耐えれんかった。恥ずかしいとかの前に怖かった。
「で?」
「怖くて寝られん」
- 51 :
- 「そうか。ドア閉めて来い」
俺が開けっ放しだったドアを閉めて戻ると、真っ暗で何も見えない。
姉が手を伸ばし俺の腕を捕まえると布団の中に引っ張り、俺に布団の中入るように促してくれた。
ありがたかった。俺は姉ちゃんの布団の中に入った。
シングルサイズのベッドで狭かったが、姉ちゃんは横向きになって、同じく横向きになった俺を後ろから抱きしめてくれた。
- 52 :
- 当時中2の俺が地震怖くて高1の姉ちゃんの布団に潜り込むとは恥辱の限りだが、姉の優しさを伝えるためにあえて晒す。
そこでまた余震来た。
「お、揺れてるな」
俺の耳元で姉ちゃんがつぶやいた。
- 53 :
- 揺れた瞬間、俺の体が硬直したのが分かって、ぎゅっと抱きしめてくれた。それがすごく安心できて、これならまた揺れても寝れそうだ、と思った時、ドアが開いた。廊下の灯りの中、シルエットが浮かび上がる。
- 54 :
- 「お姉ちゃん、地震あったし、俺ちゃんいないんだけど」
姉の部屋に来る前に俺の部屋に行ったようだ。俺が姉のベッドの中にいることが、エロ的なものより地震怖くて姉にくっついてる俺、って方が恥ずかしくてパニックになりそうになった。
- 55 :
- が、パニックになったのは妹が先だった。
「俺ちゃん!何で!!!」
俺は妹にベッドから引きずり出された。
「何やってんの!」
「いや、地震、怖くて・・・」
- 56 :
- その後、何とか説明してエロ要素は無いことは理解してくれた。しかし今度は、じゃあ何で妹じゃなく姉のとこに来たかを責められた。
だって、地震怖くて小6の妹の布団に潜り込む中2の兄ってヘタレ過ぎだろ?どのみちヘタレだが。
- 57 :
- 姉は眠いのか、終始言葉を発せずウトウトしてる様子。
実は妹を観察していたそうだ。
協議の結果、妹も一緒に寝ることに。だがシングルベッドに3人は無理。
従って一階のリビングに布団持って行って3人で寝ることになった。地震の揺れも二階よりは一階の方が揺れが少ないだろうし、とは姉の弁。
- 58 :
- 何とかその晩はやり過ごしたが、その後しばらく妹が姉に対して反抗的だった。俺が妹よりも姉を頼りにしたことがかなりショックだったそうだ。
姉は反抗的な妹を軽く流していたが、ある日学校から帰ってきた俺を自分の部屋に呼んだ。
「どしたん、姉ちゃん」
姉も帰ってきたばかりらしく、高校の制服のままだった。
- 59 :
- 「うん、妹ちゃんな、俺ちゃん好きすぎて良くない」
「それは俺も同意だわ」
「一生このまんまかも知れん」
「一生は無いんじゃね?すぐ好きな奴できてハブるよ」
正直、俺も妹が小学校低学年の時は心配してなかったが、6年生になっても落ち着くどころか、前よりも過激になってることに少し不安は覚えてた。
- 60 :
- すると姉はため息をついた。
「あのな、この前・・・」
地震事件の少し前、妹に初潮が来て姉に相談したそうだ。姉は母替わりだから、ついでに性についても少し説明したところ話の流れで好きな奴いるか、みたいな話になり、妹は言おうかどうか少し悩んでいるそぶりのあと、
「俺ちゃんが好き」
と言ったそうだ。姉は家族とかの好きじゃなくて、異性の好きってことだ、と説明したが、妹にはその違いが理解できなかったようだと言う。
- 61 :
- 「前の地震の時の妹ちゃんの怒ってる顔は普通じゃない。あれは完全に嫉妬に狂った女の顔だ」
俺は言葉が出なかった。今までの妹の言動や行動が走馬灯のように思い浮かぶ。
妹は俺が出かける時はいつもついて来ようとする。自分の用で外出する時も、一緒に出かける相手の優先順位は俺→予定があってダメ→姉or友達となってる。
- 62 :
- 誰もいないみたいだが、最後まで書くことにする。
- 63 :
- 自分の友達にやたら俺を見せたがる。夏は平気で風呂あがりとか上半身スポブラorキャミ、下半身パンツで俺の部屋に入り浸る。体をくっつけたがるのは昔からか。
- 64 :
- 「ちょっと距離置くようにしろ」
姉ちゃんがずいっ、と俺の顔に近づいて言った。一瞬、キスされるのかと思ってビビった。
俺的には多分初恋は姉なんだと思うし、もしそういうことになるなら妹よりも姉、という意識はあった。もちろん姉や妹に対してエロを感じることは無いが、時々ドキっとすることはある。どんな時かは質問あれば後述する。まあ、姉妹いる奴なら分かると思うが。
- 65 :
- 「俺に好きな娘できたとか、彼女できたとか言えばいいんじゃね?」
少々狼狽えながら言ってみたが、姉は
「それは一番マズい。今はそーゆーこと絶対言うな」
と言い、更に聞いてきた。
「俺ちゃんは、好きな女いるのか?」
「いや、おらん」
- 66 :
- なんかよく分からんドキドキしながら答えた。警察の尋問ってこんな感じなんかな、とか思った。
「そうか」
姉は心なしかホッとしたように見えた。妹を傷つけないことに安心したのか、それ以外の理由かは分からなかった。
- 67 :
- 「とにかく、妹ちゃんにこれ以上助長するような態度は取るな。分かるか?」
分からん。今までも引き気味な態度で接してきてた。妹の態度に同調する態度取るとヤバい領域に行ってしまいそうで、無意識に警戒してたんだと思う。
- 68 :
- 「今までも十分そうしてたつもりなんだけど・・・」
姉はなんか言いたそうな顔してから、
「そうだな。ま、それだけ分かっとけ」
と言って制服を脱ぎだし、着替えを始めた。
俺は自分の部屋に入り、考えた。妹は可愛い。しかし、妹がいる奴ならみんなそうだろ?ましてなついてくれれば更に可愛いし、嬉しい。どうせよと。よっしゃ、直談判や。
- 69 :
- 俺の結論はそう達した。
「ただいま〜」
妹が帰って来ると、俺は自室を出て一階に降りた。
「お帰り。ちょっと話あるけど、いいか?」
「うん!なに?」
目がキラキラして嬉しそうだ。俺、なんか喜びそうな話するぞオーラ出てんのか?俺的には真逆の態度のつもりだったんだが。
- 70 :
- テーブルを挟んで真向かいに膝立ちで俺の顔を見る妹に、
「あー、まあ、まず着替えてきなさい」
と言ってまず間を取ろうとした。
「分かった!どんな服がいい?」
別に出かける訳じゃねーし。家ん中だし。
「フツーの部屋着でいーだろ?」
「そっかー」
って言いながら2階へ向かう妹。
- 71 :
- 「お帰り」
って言いながら、着替えを終えた姉が階段を下りてきた。
「あ、姉ちゃん、今よく言って聞かせるから」
「は?今?・・・分かった。キツい言い方すんなよ」
姉はエプロン付けながら、キッチンへ夕食の支度をしに行った。
- 72 :
- 妹、来ない。俺、テレビつける。
サッカー名ゴールシーン特集でした。妹、降りて来ました。
「俺ちゃん、話って?」
俺、テレビから目が離せません。なんか、めんどくさくなってきた。
「ああ、話な。うーん、お前、好きな奴とかいる?」
妹、ストライクゾーンの話題みたいで、
「なんで!?気になる!?」
テーブルの上にヒジ付いて寄ってくる。
- 73 :
- 俺、テレビから目が離せない。
「んー、別に」
「何それ〜!」
妹、ぷんぷん、みたいな顔してたと思うけど、やっぱりテレビから目が離せない。
「見た?スゲー!スーパーゴール!あんなん、狙ってできねーよな!絶対偶然入ったんだよ!で、ヒーローインタビューみたいなヤツで、あれは〜、とか狙ってました、とか言うんだよな〜」
したら妹、
「うんうん、だよね〜。前もそんなんあった!」
って合わせてくれました。妹の優しさに罪悪感ハンパねえ。でもメンドくなったらしゃーないよね。
- 74 :
- その後は、妹の猛チャージをかわしつつ、現在にいたるが、少し変わったことがあるので報告する。
- 75 :
- 壁|_◎)
- 76 :
- >>75見ててくれたか。
続きだ。
姉のことだ。
姉は高3の12月某日から、頭が痛いと言うようになった。
姉はガマン強いのか意地っ張りなのか、滅多に「痛い」とは言わない。
- 77 :
- 姉が高2の時、体育の持久走の最中に突然転んだ。体育教師は転び方が大したこと無い割に、なかなか起き上がらない姉を心配して近寄ったら姉の顔が真っ青だったそうで、すぐ救急車を呼んだ。
- 78 :
- 病院に運ばれた姉は検査を受け、原因が分かった。右足の小指を骨折していた。それも、持久走の最中に骨折したのではなく、前日風呂に入った後自分の部屋に戻ろうと階段を上ってる時に右足の小指をぶつけ、その際に骨折していたようだ。
朝起きても痛かったそうだが、しばらくすれば治るだろうとそのまま学校へ行き、この騒ぎになった。
- 79 :
- 病院に着いた時、小指は青黒く腫れ上がってパンパンだったそうだ。どんだけMなんだと。
それくらい「痛い」を言わない姉が、12月のその日、一応期末考査の試験勉強だった俺の部屋によろよろとやって来て、
「スマン、ちょっと頭痛いから冷えピタくれ」
と言って来た。
- 80 :
- 俺はその前の週、風邪ひいて姉が冷えピタ買ってくれていた。
「ちょ、大丈夫?」
普段痛みを表に出さない姉が「痛い」と言う。心配して
「病院行くか?」
と言ったが、
「大丈夫。最近時々痛くなるが、しばらくすれば治る」
と言うので取りあえず冷えピタを残ってる分、全部渡した。
- 81 :
- 「すまん」
そう言って姉は部屋を出て行ったが、俺は心配で自分の勉強どころじゃなかった。俺の風邪感染ったか?とかその程度の痛みで姉が「痛い」ってゆーか?とか心配になったので、俺は勉強道具一式掴むと姉の部屋に向かった。
姉は自分の勉強机で額を押さえながら勉強していたが、俺は部屋に置いてある小さいテーブルに自分の教科書その他を置き、宣言した。
「俺、今日ここで勉強するから」
- 82 :
- 姉は言葉を出さず、ニコっとするとまた自分のノートに目を移し、勉強を続けた。
今思えば、言葉を発する余裕も無い程痛かったんじゃないか、と後悔する。
しかし、次の日の朝何事も無かったように振舞う姉を見て、ああ、良かった。治ったんだな〜、って思ってた。
- 83 :
- 見てる
- 84 :
- それから俺の知る限り、姉に変調は見られなかった。
今考えると、苦しんでる姿を見せないようにしていただけだと思う。
それが先月、いつものように姉がキッチンで夕飯の準備をしていて俺と妹はリビングでテレビを見ていた。
- 85 :
- >>83さんくす。
ふいに、キッチンから「ゴトッ」って音がした。ドサッとか、バタッ、ではなく「ゴトッ」。
今もハッキリ頭に残ってるこの音。かなり重いモノが落ちたような音に俺は振り返った。
キッチンに姉の姿が見えない。
- 86 :
- 俺は立ち上がって、キッチンに入った。
姉が、倒れていた。
- 87 :
- 「姉ちゃん!」
妹もすぐに飛んできた。
姉の反応は無かった。俺は妹に向かって
「救急車!!」
と叫んだ。
全身、痺れたみたいになって現実感が無かった。
正直、その後の記憶はあまり無い。
- 88 :
- 以下、妹の証言より記述。
妹、救急車を呼んだ後、とーちゃんに連絡。姉ちゃん、うつ伏せに倒れていたが、仰向けにした方がいい気がした。
しかし、脳に損傷がある場合は動かさない方がいい、というのを思い出し、体を冷やさないように2階にダッシュ。姉の部屋から毛布と布団を持ってくると姉の体にかぶせた。その間、
「姉ちゃん!姉ちゃん!!」
と連呼してたそうだ。
- 89 :
- そして救急車到着、しかし身内といえど1名しか同乗認められないと言う。かなりムカついたが、妹には家に残ってとーちゃん到着次第、病院に来るよう指示。ケータイ持ってないのに気付いたが、妹が自分のケータイを俺に渡す。
- 90 :
- この後覚えてるのは、病院の救急病棟の待合室でとーちゃんがやって来て、
「脳腫瘍だそうだ」
ってだけ。
「姉ちゃん大丈夫だよな!?助かるよな!?」
って喚いていたらしいが、全く覚えてない。
妹は俺の隣で泣いていたそうだ。
- 91 :
- 気付いたらもう朝だったらしく、とーちゃんがコーヒーを買ってきた。
「もう朝だ。姉はまだかかりそうだ。一旦家に帰るか?」
って聞いてきた。俺は黙って首を横に振った。
「そうか」
って言って、とーちゃんも黙ってた。
- 92 :
- バッドエンドやめて
- 93 :
- それからどれくらい時間が経ったのかよく覚えていないが、手術着を着たままの医者がやって来て、別室に通された。小さい個室みたいなとこに入ると医者はマスクを外し、姉の病巣が難しいとこにあったことを説明し始めた。
- 94 :
- >>92まあ、最後まで読んでみてくれ。
- 95 :
- 早く結論言えよ、と思ったが、口に出していたそうだ。
てか医者の胸ぐら掴んで、
「グダグダ言ってねーで、姉ちゃんどうなったか言えよ!」
って騒いだらしい。騒いだことは覚えているが。
とーちゃんと妹が必死で俺を押さえていたらしい。
- 96 :
- 結論は、今日姉ちゃん退院してきた。
めっさ嬉しい。
手術の時髪剃ったから、まだ短いままだしハゲもできたが、とりあえず元気だ。
- 97 :
- 心配してた後遺症も無く、元気なのが嬉しくて、今も涙が止まらない。
今まで家事のこととか、姉に任せすぎだったと反省してる。
お前らも家族は大切にして欲しい。
以上です。
最後までよんでくれた方、ありがとう。
- 98 :
- 姉ちゃんが元気でよかったが、妹の話から急に変わったなww
- 99 :
- 結びつきが強すぎて社会性身に付けるの大変そうだな
恋人や結婚相手との折り合いも考えていくようにするべき
立派だと思うけど姉の犠牲が本人の意思でも切なすぎる
とにかく姉無事で何より
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教えてちゃんの行き先相談 4
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