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ラノベ作家になりたい奴が文章晒していくスレ


1 :2011/12/30 〜 最終レス :2013/10/26
文章力とかいうのを皆で評価しあおうじゃあないか

2 :
ぱっぴっぷっぺっぽぉぉ!いってれぼ!

3 :
時代は西暦2100年代
人類は第4次世界大戦を勃発し、2兆人を超えていた人口の数は
ここ数年間のあいだで3000万人まで減少してしまっていた。
どよ?

4 :
>>3続き読まないとまだなんとも言えないな

5 :
まだ剣と魔法がありふれた時代。
そんな時代のとある村「ンボャンベ村」に住む一人の若者。
そして、彼である義理の妹の超美人(ここ重要)魔王。
そんな彼らの愛と感動のラブストーリー大作!
題名 俺の妹がこんなに魔王なわけない‼

どう?

6 :
僕は世の中を受け入れない。
 受け入れる事ができない。それは僕が主観的な目でしか物事を見れないからかもしれない。というか、そうだろう。
 生まれた事に意味を感じない、かといって死ぬ事にも意義を感じない。
 僕はいつになったら生きる意味を見出す事ができるのだろうか。
 それに対して、死ぬ意味も。
 そんなことを思いつつも将来何があるかわからないとか、色々折り合いをつけて学校へ通う。
 こんな毎日意味があるのだろうか。
 僕には分からない。
 ――多分、誰にも分からない。
評価頼んだ

7 :
>>5あらすじじゃねーか

8 :
>>6
その先に待っているものの予想がつかない、と言うか
何かが待っているのかの期待が持てない、のかな。
多分文章全てが「−」要素だからかなぁ。
最後にせめて一行でも「+」を予感させるモンがあれば、
或いは…

9 :
>>8マイナス強すぎるとやっぱきついのか?俺の趣向だからな・・・
まあ改善してみる

10 :
>>3
人類は〜勃発と人口の数ってのはへんかと

11 :
思考のとりとめのない感じがでてるのは好印象
ただ、主人公の性質の方向性が分かるともっといいかな
>>8さんが言うように+なら→でも分かるようになりたい、分かればいいと思うとか
−なら→分からなくていい、分かる必要もないとか
或いはさして悩んでるわけでもないor普段は苦しいから考えないようにしてる、で
→時々暇な時にそんな考えが浮かぶ、とか
「生きる意味が分からない」自分について
悲しいのか嫌悪してるのか不甲斐ないのかどうでもいいのか達観してるのか、と、どう思ってるのかが分かるといいと思う
主人公の大体の性格を掴ませてほしいかな
今後どうなるのかの予想が立てられると(実際の展開がどんでん返しがあっても、正統派でも)
読もうかなという気になるし
評価というか批評になってしまったが個人的には好きだな
ある程度共感を得られると思うし、先が読んでみたい気分になる

12 :
ごめんなさい>>11>>6宛です

13 :
>>11評価サンキュー。一応、続き。他スレで見せたときはセリフ多すぎワロエナイってなったわ

「なあ、お前ってさ。生きる意味とか、死ぬ意味って考えた事ある?」
 「いきなりなんだそりゃ。……思春期だねえ」
 冷やかすような相槌を打たのは僕の親友、師走睦月。正直、どっかのお笑い芸人みたいなコンビ名にしか聞こえない。
 「む……どこかで私の名前が芸人のコンビ名みたいだな、なんて思っている輩がいるらしい」
 「何その驚異的な勘!」
 「お前か」
 しまった。
 あっけなく自分からばらしてしまった。
 「お前の思っていることはまるっとお見通しなのだよ、ワトソン君」
 「ネタが混ざりすぎだから、それ」
 「それにしても暑いねー」
 「棒読みで突っ込みをスルーするな!」
 「寒い」
 「突っ込みがか!」
 「乏しい」
 「つ……突っ込みがか!」
 「今、躊躇ったね(笑)」
 「ネットでもないのに(笑)が見えるぞ!?」
 馬鹿な会話だった。
 それはともかく。

14 :
板違い。
創作文芸
http://toro.2ch.net/bun/
でやるよろし。

15 :
>>5の後に頑張って考えた。
ーーー桜の花が散り切った初夏の頃
「いくらなんでも不可能です!」
「その不可能を可能にしてしまうのが君だろ?」
「…わかりました。引き受けましょう」
「おぉ!そうか!来週のまでに頼んだよ」
ーーーガチャンー
「はぁ、あんな仕事できるかな…?」
彼、高校2年生 忍 悠介(しのぶ ゆうすけ)は、何でも屋「スキル アドバンス」としての仕事を引き受けた。
しかし彼には自信というものが何一つとしてなかった…
「悠介、依頼か?」
「あ、伊織さん。」
彼女は、園田 伊織(そのだ いおり)は悠介にこのバイトを紹介してくれた、悠介にとっての恩人だ。
「で?一体どんな依頼なんだ?」
「えーと、落し物の捜索です。」
「ほう、何の落し物だ?」
「杖とシルクハットです。」
「それで?どこに落としたって?」
「分からないそうです…」
「なあに、君の“能力”が活躍できる場じゃないか。」
「そこが問題なんですよ。まだ、使い慣れなくて…失敗したら、どうしようって考えちゃうんです…」
文読んでて察してる人もいるかもしれないが。そうここは、異能力者が集まる何でも屋兼、異能力探偵事務所なのだ‼
評価お願いします!!!


16 :
>>15んー……なんか自分の頭の中で処理されちゃってて読んでるほうには
何がおきてるんだかさっぱり……かな

17 :
>>16ありがとうございます!
さすがに知り合いとかにはみせれないので、こういうコメントもらって嬉しいです!参考になりました。でなおしてきます!!

18 :
>>17頑張れー

19 :
>>15
そも「セリフが多すぎる」ってアドバイスを貰っておいてそれを改善せずに他で晒すってどうなん?

20 :
>>15
場所や背景の描写→そこにいる人物の格好や仕草→その人物達の会話の内容、というふうに、
外から内に焦点をスライドさせるように書いたほうが分かりやすいんじゃないかと
逆に>>6みたいに独白から始まるんなら主人公の名称や肩書き、今の状況→場所や背景、経緯と
内から外にスライドさせていくんだろーし

21 :
馬鹿な事をしている奴らを尻目に一目散に駆け出し、ちらほら並びだしていた行列の後ろをキープ
スマホをイジりながら暇を潰し30分後には無事、目的の物をGETした…かに思えたが、さもありなん
買ってから気付いたがどうやら隣の列に迷い込んでしまっていたようで
俺が欲しかったものとは姿形は変わらないが中身はまるっきり別物のそれを持ちながら後ろを振り返るとそれはもう何時間もかかりそうな長蛇の列で
え?なんなの?お前らいつの間にそんなにいたの?とか考えながら、フラフラと歩き出した俺は背後の喧騒をBGMに少し離れた場所でそのブツを手にヘナヘナと腰を落としていた
こんなもんだろ

22 :
>>21三点リーダの使い方おかしいぞ
いきなり馬鹿な事とか目的の物とか言われても読むことはできるけど何が
起きてるかはとても想像しにくく感じた
何を伝えたかったのかによって良し悪しが変わりそう

23 :
いきることもしぬこともできない

僕らになにができるのだろう

ぼくがいきるいみも
キミガシヌイミモ
まわりはなにも言わないだろう
だから、今夜は外に出よう

月がない夜に



はずかし!(>_<)


24 :
心配性の僕にとって家を出るだけで憂鬱になる。
戸締まりはしたか? 火の元はないか?
何度も確認しながら家を後にする。
後ろ髪ひかれながらも鍵を挿し込み、ドアノブを二回ガチャガチャと鳴らす。
ボロアパートなのでセキュリティに不安が残るがそこは言ってもしょうがない。
アルバイトの給料だけで生活していくには地震がきたら全壊しそうな建物でも僕にとっては億ションなのだ。
二階の錆び付いた階段から一番奥の我が家。
歩くだけで酷く軋む床のせいでアパートに住む住人たちは常日頃騒音に悩まされている。
隣人たちに迷惑を掛けないよう舐めるように歩を進めるのがマナーだ。
外壁に沿って造られている階段は死角になっていた。
錆び付いた階段は身の危険を感じるほど急な角度で僕は足元を確認するため目線を落とした――
「シャワー貸してくれるかな?」
全身血塗れの少女がいた。

25 :
教室は橙に染まっていた。
さすが西側に窓が並んでいるだけあって、この時間は沈む夕日をよく見ることができた。
さて、探していたオレの忘れ物はどこだったかな? オレは再び自身の机に目を向ける。
「おい」
確か机の横にかけた筈なんだが……。ふむ、見当たらないな。
「おい、お前」
するとロッカーか。これは失態だ。教室に入るより先に確認すべきだった。
オレは踵を返し、教室を出ようとする。
「止まれ」
ぴたりと、オレの首筋にひんやりとしたそれは添えられる。
臭い。
吐き気を催す。
鼻の奥がツンとした。
見なくてもわかる――いや正確には、見たからわかる。
それは血の臭いだ。背筋も凍るほどに血に塗れた刀身の臭いだ。
オレは振り返る。
そこには、血に塗れた日本刀をオレの首に添える少女がいた。
ぱっと見は高校生だ。全身的に細く中背。顔も可愛いかった。
さて。
彼女は何故背筋も凍るような程の血に塗れた日本刀をオレに構えているのだろう?
「お前は一体、何者だ?」
答えは簡単だよな。
彼女がオレを袈裟切りにして、それを『無視』したオレがこうやって教室から立ち去ろうとしたんだから、誰だって止めないはずがない。
どんな殺人犯でも。
どんな殺戮者でも。
どんな殺し屋でも。
殺したはずの死体が動き出したら、驚かないはずがないだろう――?

26 :
期待して落胆させられた。ただそれだけの、よくある事。重なり合って流れ行く雲をボウっと見上げて、動悸と気持ちを落ち着かせて。

27 :
 ボクは彼女に不満がある。それでも、彼女に尽くしてきた。
 一緒に笑い、泣いている時には側で励ましたりもした。
「抱かせて」と言われた時には彼女の要求に応えて体を差し出し、同じ布団で一夜を共にすることだってある。
 でも、彼女は気づかない。ボクの思いに気付いてくれない。
 もの思いにふけるボクは、食事を目の前にしても心が踊らない。
彼女が心配そうに覗き込んできた。
「どうしたの?」
 本当に心配いるような口ぶり。そして、見当違いなことを言う。
「今日は、ポチが大好きな鳥のささみだよ」
 ボクは鳥肉が嫌いだった。

評価頼みます。

28 :
>>27 四行目か五行目あたりでペットかぬいぐるみかな? と思ったら案の定だったw
〜本当に心配いる は打ち間違い? 
〜ない。〜ない。とリフレインさせるあたり俺と同じような勉強してる人ですね。
普通に読めます。

29 :
>>27
ありがとうございます。
心配いるようなは→心配するようなの間違いです。
推敲して書き直してる時に消し忘れと脱字が同時発生。
恥ずかしい。

30 :
>>29 もしあなたの書いてるヒロインが清楚タイプなら、それは一発で読者に伝わってます。
深読みする読者なら子供と思うかな?

31 :
>>27>>28の間違い

32 :
sage

33 :
>>30
ヒロインは、犬のことをとてもよく可愛がってくれる飼い主。
清楚・ビッチ・大人・子供は想像にお任せします。
テーマは、飼い主のことが大好きだけど想いが伝わらない犬の切なさです。
それと、モバホだとやっぱり書きにくい。
失敗して変な連投してスマン。

34 :
>>27
これだけで充分オチ付きのストーリーになっていると思うけど、恐らく
ベリーショートな話だからかな、もう一つなにか欲しいと言う感じにな
る。それはペットのワン公の内心が不足?単純?に感じるせいかなと。
1行目で『不満』の言葉があるけど、その後に出てくる『思い』っての
が、単純に飼い主に対する『不満』とがっちり結合するのが微妙なのか
なと思った。『想い』とかの漢字にすると、チョッと裏が僅かに透けだ
すので、その辺で読み手に妄想のネタを提供できるんだろうが、如何せ
ん短い文章ではその後始末ができにくいから難しいよねw
あくまで個人的な考えでしかないけど。見当違いだったらゴメンソーレ。

35 :
あら、>34書いてる間に>33が書かれていたかw ゴメソ

36 :
ボク=飼い主
彼女=ポチかと思った

37 :
 満月を背景にAの顔が迫ってくる。背中や手足を包む草の柔らかい感触。
 それでBは、自分に何が起きたかようやく気付いた。Aに押し倒されたのだ。
 え? ……嘘、嘘、何で……
 今までAとは仲の良い友達だったのに。
 何でこんなことになってるの?
「ごめん。俺、もう我慢出来ないんだ」
 Aが首筋に舌を這わせてきた。ヌルッとした感触に鳥肌が立つ。
 服の裾から手が胸に進入してきた。サワサワと撫でるような仕草。指先で固くなった胸の先端部分を摘まれた。こねくり回され、体中に電流が走る。
「んふっ……」
 思わず変な声が出そうになった。
「感じてくれたんだ」
 Aのちょっと嬉しそうな顔。Bは体に力が入らず、弱々しく首を振ることしか出来ない。
「ふふふっ」
 体を弄るAの手が上半身から下半身に移動する。抵抗を試みて、手を押さえつけようとしたが、あっさりと下着の中に潜り込まれてしまう。
 一番敏感なところを指でグリグリと掻き回してきた。火で炙られたような衝撃に、思わず体が仰け反る。
「くぅっ!」
 掻き回されるウチに高まる快感流れる電流。Bは何とか耐えようとして全身に力を入れた。腰が浮く。
 あまりのもどかしさに息が荒くなる。
 それでも耐える。
絶対にイクわけには行かない。イったら取り返しのつかないことになる。
 そんなBを嘲笑うように、Aが優しく囁きかけてきた。
「イっていいんだよ」
 耳に吐息が掛かるだけで、頭がぼうっとしてくる。Aの手の動きが激しくなった。
 体が弾けたような衝撃が生まれる。下半身全体を何度も強く弄られ、頭が真っ白になる。
「あああああっ!」
 絶叫と共に押し寄せる並み。高まり過ぎた快感が吐き出す欲望。
 Bは、射精する喜びに体を震わせた。

グダグダですみません。
評価頼みます。

38 :
>>37 とりあえず俺は立たない。理由はわからん。MF向け?

39 :
>>38
感想ありがとうございます。
表現をぼかして、最後に読み手に意地悪をしようと、思いつきで書いただけなんで……(汗)

40 :
 親元を離れてからずっと、小学校のそばに住んでいる。その弊害として、毎朝子供たちの声で目が覚めるからゆっくり寝ていられない。学生時代に忌々しいと感じたチャイムの音を毎日毎日聞かされる。堪ったもんじゃない。
 たとえばの話で、もし神様が目の前に現れて「お前を学生時代に戻してやろう。やり残した青春を謳歌するがよい」と仰ったとしても、僕は間違いなく拒否するだろう。
 不自由な枷にはめられた数年間を、どうやって楽しめというのか。それほどまでに僕の学生時代は取るに足らないものだった。
 ならば、なぜ。なぜこのような場所に居を構えたのか。
 その答えは単純明快。僕自身の過去の学生生活のためではなく、未来における学生生活のためだからだ。もっとも、今となってはその役目を果たさないのだが。


41 :
>>40
答えはその後に詳しく書かれるんですか?
簡単と言いつつ、よく分かりません

42 :
>>41
続きもいちおうあります

43 :
 冬が訪れる。雪が積もる。子供たちが外に出る。雪と戯れる。校庭は瞬く間に合戦場や美術館に姿を変えていく。ごくごく自然な流れ、ごくごくありふれた光景だ。
 それは今年の冬だって、去年の冬だって、一昨年だって三年前だって変わらない。来年でも再来年でも、子供たちの数は減るだろうが変わらないと思う。そういうものなのだ。
 三年前と今とで変わったことでいえば、後者のほうが少しだけ科学技術が発展したこと、それと、前者の僕の隣には愛すべき人がいた、それくらいだ。
 ”それくらい”の五文字で片づけていいのかという疑問もあるのだが、そうでもしないとやっていけないのだ、と結論付けた。
 三年前の僕たちは確か、校庭ではしゃぐ子供たちに倣って外に出たはずだ。安売りのダウンジャケットにマフラーを巻いて、「寒いね」「そうだね」だなんて言うまでもない会話をしながら、柄にもなく雪だるまを作った。
 身長およそ五十センチで小さめの、でも頑丈な雪だるま。いくつも作って、家の前に並べた。
 言いたいことはわかってた。あの頃の僕は常に財布をすり減らしている貧乏人で、毎日を食いつなぐことで精いっぱいだった。
 世間から見てひよっこの二人は、それでも幸せそうだった。満ち足りた顔をしていたわけじゃなかったけれど。それでも僕は、その穴を補うように生きていた。


44 :
 万物は流転する、と言った哲学者がいただろう。僕はそいつに言ってやりたい。そんなもん、嘘だって。
 何度君の墓前に手を合わせても忘れることはない。そして褪せることもない。今でも同じように僕は小学校のそばに住んでいるし、子供たちも毎朝元気を振りまいている。独りか、二人か。違いはそれだけだ。
 三年前の命日。ろくに中身も入ってない財布を持って、貴金属店に君を連れて行った。買うつもりはなかった。でも、君はついてきてくれた。指輪を買う予行演習。
 声をかけようとする店員さんを無理やりながら追い払って、ウインドー越しに眩い光を放つ指輪に目をやる。本当に買う時のために、君の好みを聞いておくんだ。
 今でも、覚えているのかな。あの時の約束を。僕は墓前に花を添えて、反芻する。
「いつかこの指輪、受け取ってくれますか」
「はい、喜んで。首を長くして待ってます」

もともとは三題噺です。キリン、薬指、雪だるま。
単純明快と言いつつ単純明快じゃないことやら、最初と最後で方向が食い違ってたりしますね、これ。

45 :
>>44
「ごくごく」「だって」「変わらない」
語彙を多用するのは止めた方がいいです

46 :
>>45
連発してました、同じ単語。
テンポを崩す要因になりかねないですね。

47 :
創作系のスレは板違いだろ

48 :
ガン下げしながら身内だけでニヨニヨする分には気にしないけどあげ進行するって言うなら黙ってないぜ(キラッ)

49 :
正直、こんなスレで喜んでRーしてる時点で文章がどうとか以前に応募要項ちゃんと読めてるかどうかが不安になるな。
この板は基本的に読者のための板であって、創作板は別のところにあるんじゃよ。
例外的というか出島的に新人賞スレが一つだけ黙認されているんだから、そっちでやるなり創作板に移るなりした方がいいんじゃね?

50 :
あぁ、創作文芸という板があるんだね。
オイラ専ブラで板は都度追加してたので気が付かなかった。
という訳で、これは移動が無難なところだろうね。

51 :
 厚さ数十センチの窓の外には、深く、飲み込まれそうな紫色が広がっていて、その上には煙と、チカチカと光るものが載っかっていた。
 エンジン区画の外周整備通路に唯一あるこの窓は、外界を極限リアルに映し出してくれるので、僕のお気に入りなのだ。

52 :
ここで小手調べしてくれ
【スタッフ募集】路線名を擬人化させたエロゲつくろうぜwwww
http://hayabusa2.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326020760/
【wiki】
http://www38.atwiki.jp/train_erog/
【避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/game/54004/

53 :
はい解散

54 :
age

55 :
test

56 :
ts

57 :
te

58 :
創作関連ならば板違いです

誘導
創作文芸板
http://toro.2ch.net/bun/
文芸書籍サロン
http://toro.2ch.net/bookall/

59 :
magazin:ライトノベル[スレッド削除]
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1334321536/106
本スレッドは削除依頼済です
書き込みをご遠慮下さい

60 :
よろしくおねがいします
スイス旅行で長いたびに
スイス旅行でとても長い旅などを味わえるような状況などをしっかりと工夫してみて役立てられるようにしてみるといったことなどができるようになってくるでしょうから、そうしたことでますます自分のためになるような状況などを作れるような方法などがあるでしょうし、
これからはとても素晴らしい知恵のためになるような暮らしの役立てられるような発想などを使ってみるといったことなどでとても素晴らしい情報などを活用してみていい発展のあるようなツアーなどを見つけられるようになってくるといったことなどがわかってくるでしょう
から、とてもいいです。スイス旅行でとてもそうしたことなどを校風できるような方法などがありますから、とても勉強になるでしょう。

61 :
黒服の男は異界の話をしてくれた。
聞くも無残な運命を遂げた異界の話だ。
物語の最期に彼はこう言った。
「私に生きていく価値など無いのです。」
男の名は村岡芳則…もう捨てた名だ。
今はもう何もかもが不要だった。
消え行く者には誰も興味を示さない。
それは彼のことだと気づいてもおも遅い。
異界?現実?どちらも不条理なものだ。
「死・死・死・死・死・死・死・死」
彼はそれをつぶやき続けるだけだった…ただ…小さな声で。

62 :
>>61
元ネタなんなん?ニコ動が出てくるんだけど

63 :
みんなやるじゃないか

64 :
隕石が、地球に落ちた。
 僕らは、死んだ。
 地球は何処も、焼け野原。都会も田舎も焼け野原。勿論自然も焼け野原。海でさえも、焼け野原。
 僕らは、転生した。
 とある広大な大地を持つ巨大な星に、転生した。
 姿形は人間のままだった。ただ、脳が異常に進化していた。
 僕らは、超能力を操れるようになった。
 例を挙げるなら、テレパシー、物体浮遊、瞬間移動、時間停止……数えればきりがない。
 僕らは、授かった超能力を駆使して新たな文明を創り上げた。
 次元の数も、一つ増えた。
 四次元の世界が実現した。
 僕らは、時間旅行を楽しんだ。
 隕石が落ちる前の、繁栄していた頃の地球に行くこともできるようになった。
 僕らは、いつしかかつての地球に移住することになった。
 その際、僕らが住む土地を確保する為に、地球にいた人間達を超能力で抹殺した。抵抗する、しないに関わらず、皆、殺した。
 こうして、僕らは隕石が落ちる前の、平和な地球に移住した。
 僕らは、渇望した地球の大地での生活を謳歌した。
 自然豊かな地球が、僕らは大好きだった。
 しかし、その平和で平穏な生活はすぐに崩れ去った。
 隕石がまた、降ってきたのだ。
 躊躇も情緒も何も無く、ただ落ちた。
 僕らの超能力では隕石を止めることはできなかった。だから、隕石の衝突を受け入れた。
 そして、死ぬ間際僕は言うんだ。
「ああ、またこの繰り返しか……」
適当に書いてみた

65 :
「お前ら、現在の年齢と執筆歴を言ってみろ。……言えるもんならな」
「うっ」という呻き声。
「ちなみに俺は現在25歳。5日程前にラノベ作家になると決心したところで止まってる」ザワリと、空気が揺れる。
ここで駄目押し。
「勿論――ニートだ」
俺の右横に座っていたおっさんが、「ば、馬鹿な」と呟きながら椅子からずり落ちていく。
決まった――俺はそう思った。
今、この場は完全に俺の支配下にある。
「荒れるぜ……止めてみな!」
そう言って、俺は空に向かってガブリボルバーを構えた。

66 :
>>65
続き読みたい。
ガブリボルバーで何?

67 :
>>65
う…うまい……!?
ラノベ作家さん?じゃなかったなら賞狙えるレベル

68 :
「遅刻」とは、事前に定められた日時に遅れること。寝過ごすなどして遅れた場合は特に「寝坊」と呼ばれる。
などとウィキペディア先生のお言葉通り説明しているが、その「寝坊」をして目下、学校に「遅刻」しそうである彼であった。
「いってきます」
誰からも返事の無い事を知っていながらも、律儀にお決まりの挨拶をして家を出る彼。
っと、それどころではない。このままでは本当に遅刻だ。
四月も半ばとなる頃、暖かく、心地良い風を身体に感じながら彼―(名前未定)は全力疾走していた。と、言うものの運動神経皆無、短距離走でも長距離走でもクラスではいつもドベ(最下位)の彼が全力疾走したところでたかが知れていた。
「ああもう遅刻だよ、これ。いやーしんどい」
お願いします><

69 :
運動神経が皆無ってなら、主人公の台詞に息切れしてる様子があると自然かな

70 :
>>69
なるほど、有難うございます><
「はぁ、はぁ…もうこれ遅刻だよ……しんど…」
って感じですか?

71 :
>>70
そうそう
前半はいいとして、あとは四月を感じさせる描写が少ない、とかかな
四月も中旬を迎え、コンクリートで舗装されたアスファルトにも桜の花びらが散っていた。肌に触れる空気は暖かく、◯◯(名前)は一瞬だけ余韻に浸っていた。が、すぐにかぶりを振る。◯◯は軽く深呼吸して息を整え、駆け出した。
◯◯は運動神経がお世辞にも良いとは言えない。長距離走や短距離走も不得手とし、クラスでも最下位(ドベ)だ。すぐさま身体が熱を帯び、肺臓がぜぇぜぇと酸素を欲する。酩酊したサラリーマンのような千鳥足で走る彼は、何とも情けなく見えた。
「はぁ……はぁ……もうこれ遅刻だよ……しんど」
あくまで俺だったらこんな文章にするかな、って程度だから、そこまで深く考えなくていいと思う

72 :
>>71
おお…プロの文だ……
有難うございます!
もっと時間かけて推敲してみます、物凄く参考になりました!

73 :
age

74 :
>>68
全力疾走してるのに、「心地良い風を身体に感じ」る余裕があるってのは、
なんだか変な感じがする

75 :
ナチスのような軍事勢力が支配する未来社会。主人公である、奴隷階級の少年が挫折を経験しながらも革命を起こす。
出だしは、レジスタンスが勝利を収めた後の、前政権(ナチスみたいな)の総督の妻が新政権(元レジスタンス)の軍人に連行される場面。
「もう少し待って、口紅を塗り直すの……。待ってったら……! ひどいわね。これも奪う気なの? あなたたち、正気? 使いもしないのに……。離してよ、痛いわ」
 その女は四十歳ほどに見えた。だが、本当はまだ、三十にも届かないのだと書類が教えた。
「エリステルは? ねえ、持ってないの……あんたたちのほとんどが使ってるって聞いたわ」
 慣れ親しんだ名前は彼女の小さな形のいい唇を通せば、美しく耳に響いた。
 「静かにして、こっちに来てください」
 女を邸宅の外へ連れ出すまでにはひどく時間がかかった。五年前まではあった、家具や豪奢な調度品はとっくの昔に差し押さえられていた。差し押さえになっていないのは、この女だけだ。
 彼女だけが、この家に残った負債そのものだった。
「あなた、ハンサムね」
「古い言い方ですよ、何百年か前の本にしか出てこない」
「そういう言い方が好きなのよ……今の言葉は、みんな変だもの」
 負債はよくしゃべった。車に押し込んだ後、運転席に座ると、バックミラーに柵越しの女の瞳が映り込む。
「ほんとうにハンサム、あたしが、人生で見た中で三番目だけど」
 私は車を発進させた。本部までは「自動運転・中」を使う。
 自動運転の出来る車に乗れるようになったのは、「彼」を選んだからだった。
 選択は間違っていなかった。タバコに火をつける。後ろから女の視線を感じた。
 ここで「私たち」が実現できないことは何もない。彼が支配をする限り。
 女は、ゆっくりと流れていく、外の景色を見ていた。それでいて、恐ろしく静かになり、何も話さなくなった。幸福から滑り落ちた人間よろしく、黙っている。
 かつての総督の妻とは思えないほど、彼女からは気品も、威厳も消え去っていた。
「彼が待ってる」
「あたしを? 拷問したって、吐くことなんて何もない。何も知らないの……! 本当よ」
「あなたを連れていくのは、あなたの存在自体が、罪だからです。あなたは「過去」だからです。彼はそう言った」 
よろしくお願いします。

76 :
これ三人称なのか一人称なのかイマイチわかんない

77 :
>>75
ラノベという感じの文章じゃないな
よく読むと「彼」ってのは私とは別人だっていうのはわかるが少し紛らわしい
あと、一人称なら、視線を感じただけなのに、女が景色を見ているのがわかるのはおかしい
視線を感じた後、視点の主が女の方を見るという描写が必要
あと〜た。で終わる文が続きすぎて堅く感じる
説明ももう少しわかりやすくできると思う
自動運転の下りとか
それ以前に、主人公以外の一人称っていうのは、あまりおすすめできない
他人も書きたいなら、三人称の方が楽

78 :
連投スマン
あと顔の描写がほとんど説明なんだよな
何を持って「私」とやらが女を四十歳に見えたのか、とか。
年増に見えるのなら、
身体全体の水分が枯渇したような、顔の小皺が目立つ女だった。傲岸不遜な態度で、眉根に皺を寄せるが、返ってそれが年増を強調させた。
みたいな描写は挟むべき……かな?

79 :
>>75
あ、ちなみに、俺はラノベっぽくないと感じただけで
こういう時代がかった台詞回しとか嫌いじゃないです
がんばってください

80 :
>>77 >>78 >>79 丁寧にありがとうございます!視点も、自分ではその点まったく気づきませんでした!!
すごい!具体性のある文章だ!!もう少し、描写を細かくやってみます。
ありがとうございました。頑張ります。

81 :
>>77>>78>>79 連投すみません。ごめんなさい、自分、さっき最後の一文を打ったつもりが忘れていて……(/_;)
とても参考になりました!!

82 :
>>76 76さんもありがとうございます。さっき打ったつもりが洩れていました。
人称の使い方もわかりやすく、気をつけるようにします。

83 :
みんな凄いなw

84 :
なんか適当に浮かんだ復讐物みたいな

 殺せ。殺せ。殺せ――
 憎悪の黒炎が青年の身を焦がす。真っ白だった心のキャンパスは、黒一色に染められている。
 亡国の王子である青年は、帝国によって、何もかもを奪われた。
 もはや、青年に残された大切な物は己の命のみ。ならば、躊躇など不要。いざ行かん、復讐の道へ。

 青年は、妹達と王宮から見る、夜空に浮かぶ満月を観賞するのが好きだった。祝祭祭において、笑顔の民と共に踊るのが好きだった。
 王国が亡ぼされた今、そのような感傷にひたる事も出来ない。首から下げられたロケットペンダントの中には、幼き妹と自分、親の写真が収納されている。
 彼等が、自分の所業を許してくれるかどうかなど、青年にはわからない。この復讐は自分勝手なのかもしれない。
 それでも、今なお戦乱を広げる帝国。彼等に断罪の鉄槌を下す事こそが自分の使命だ。青年はそう信じて疑わない。
 腰に携えた鞘から、剣を抜き、天に掲げる。そして、神仏に、帝国に、宣告する。
「我が名は復讐の鬼。神も仏も恐れぬ。死にたい者は我が剣の錆となるがいい」
 青年は行く。ただ、ひたすらに復讐の道を。その先にあるは、地獄か。救済か。

85 :
>>84
帝国に滅ぼされた王子が神も「仏」も恐れないってすごい世界観になってるぞ
この世界の宗教はそんなに日本に似ているのか

86 :
以前から思ってたが
絶対ここプロ紛れ込んでるだろw
何度も書いてないと書けないような文ばかり見るぞw
でも杉井や三木みたいに悪い書き込みしか、って奴もいるけど
こういう新人を育てるような作家さんor編集もいるんだなーって思ったら感動

87 :
>>84
本文もこのノリじゃないよね
予告や裏表紙的な文章
だとしたら、文章の感想を書くのはあまり意味なさそう
興味が惹かれるかと言えば、あまり惹かれない
思いつき感が漂ってくる世界観と文なので、まずはしっかり設定とあらすじを考えた方がいいと思う
祝祭祭ってなんだとか、>>85さんの言うとおり、神仏に関するツッコミもあれってなる

88 :
自分で「復讐の鬼」を名乗ってるのが、なんだかなあって感じがする
そういうのって、復讐される側の人間が、畏怖を込めて名付けるものであって、
復讐する側が自分で名乗るのは、個人的には燃えない

89 :
>>88
この通りかな
ただ、そこそこの売り上げ出してる作品でも自分を「復讐者」って言ってるのはあるから、言い方を変えるなりしたらもう少しイケるかも。
せめて「我が名は復讐の鬼」じゃなくて「今より我は復讐の鬼と化す」とか

90 :
設定次第でしょ
どうやら元は好青年だったみたいだから、そう自分に言い聞かせないと非情になれないのかもしれない

91 :
復讐する側の元王子が、過去と名前を捨ててただの「名無し」になり、
復讐される側の帝国が、その「名無し」を恐れて、
「○○」(←古い伝説に登場する人食い鬼)と呼ぶようになった
ってのは、設定としてありがちかな?

92 :
>>85
>>87
>>88
>>89
 感想ありがとうございます。頭に浮かんだのを適当に書き連ねたもので設定や世界観はほとんどないです。

確かに自分で「我が名は復讐の鬼」っていうのはおかしかったですね
自分のイメージとしては、周囲の敵に名乗りを上げ、かつ恐怖を与える感じにしたかったんですよね。
そういった情景を描写出来るように力付けたいと思います。

93 :
俺的にはあり
ダークファンタジーな世界観ならなお良し

94 :
>>93

>>91
へのレスね

95 :
よろしくお願いします。偽善をテーマにした部活ものを思い浮かんだので、試しに書いてみました。
密室。
郁摩陽一の思考は困惑していた。頬に一筋の汗が這いずる。心臓の律動が高鳴り、脳みそが「逃げろ!」とアラームを告げる。しかし、身体は思うように言うことをきかない。
陽一の後ろにある扉のドアは、長鎖環で乱雑に固定されていた。窓には錆びた鉄格子が設置されており、この部屋から抜け出すことは難しいだろう。
中央には丸いテーブルと四つのパイプ椅子。腰をかける見知らぬ男女二人。上履きの色からして……上級生だろうか?
自分の置かれている状況を認識するために周囲を見遣る。すると、部屋の片隅で壁に背中を預け、水晶玉のような明眸で陽一をうかがう少女と目が合った。陽一には見覚えがあった。確かこの子は……、
思考は呆気なく遮られた。パイプ椅子に座った、上級生の一人が立ち上がって声をかけたのだ。髪は肩甲骨まで伸びたセミロング。くっきりとした二重の双眸が印象的で、男よりも女に人気がありそうだった。
「あたしは宮田花夏っていうの。君、新しい入部希望者だよね?」

96 :
「え? …………えっと、意味が分からないんですけど」
辛うじて発せられた言葉がそれだった。花と名乗る女上級生は顎に手を添えて、「ふむ、やっぱり箒で頭はマズかったわね」と意味深な独り言を漏らし、じばし間を開けてこう言った。
「君は何か部活に入ったりしてる?」
あまりに唐突な質問だった。脈絡もなく、むしろ質問したいのはこっちのほうだと陽一は思ったが、素直に首を横に振った。陽一の反応に、花の瞳が怪しげな光を発した、気がした。
「じゃああたし達の部活に入ってみない?」
部活? 何の? そう疑問を口にする前に、花夏は高らかに宣言した。
「偽善部! 人の為になる善と、人の為にならない善を行う部活よ!」
「は、はぁ?」
陽一の間抜けな声と、花夏の大きな声と、確かに聞こえた二つの溜め息が残響となって部屋に浸透していった。

97 :
>>95
>思考は困惑していた。
困惑と思考の意味が重なっている。○○は困惑していたでよい。
>脳みそが「逃げろ!」とアラームを告げる
警報とかで良いのでは? 比喩にしても、「アラーム」だと緊張感をそがれる
>陽一の後ろにある扉のドア
一体どういう状況だ
>花と名乗る女上級生
花夏の誤字。おまけに女上級生の意味が分からない。
>ふむ、やっぱり箒で頭はマズかったわね
普通の人は木の箒を想像すると思うのだけれど、木の箒では気絶はしない
>花の瞳が怪しげな光を発した、気がした
誤字
難しい言葉を使おうとしてからまわっている印象。
無理して難しい言葉を使うべきではないし、ラノベならば対象年齢を考えるべき。
比喩も分かりやすい範囲で使いましょう。
>水晶玉のような明眸
人によって印象が異なる可能性あり。万人がある程度共通する印象を持てるように。
文章の内容については、オチもついていないし、短いので触れません。

98 :
>>96
・文章について
ちょっと堅いかなと思うが、概ね問題ないと思う
出だしの部分だけど少し堅めなので少し読みやすくマイルドにした方がいいかな
あと、主人公がどんな状態なのかの描写も欲しい
手足を拘束されて座らされているのか、地面に転がされているのかとか
・陽一の後ろにある扉のドアは、長鎖環で乱雑に固定されていた。
チェーンでドアノブを固定しているってこと?
そこら辺の描写もあるといいかもしれない
あと、長鎖環は普通にチェーンか、鉄の鎖でいいんじゃないか
花夏さんなのか花さんなのかや、じばしなどは誤字だろうから置いといて
最初に女性だなとわかった方がいいと思う
あとやっぱり、文の終わりが『〜た。』で続く部分があるので、そこら辺は工夫した方がいい

99 :
>>97
意味合いが重なったとこや誤字脱字などを指摘してくれてとても参考になりました。
ライトノベルはあくまで中高生向けだということを忘れてました、自分だけの世界で語るんじゃなくて読者を意識することが大切でした。
本当にありがとうございました!

100 :
>>98
状況描写が分かりにくくてすみません。頭の中では地面に転がされてるイメージでした。
文章が固いですか。>>97さんの言うとおり、難しい、というより中高生にとって難解な漢字はできるだけ控えたいと思います。
ありがとうございました!

101 :
主人公がどういった状況に陥ってるのかが、いまいち把握しにく
「やっぱり箒で頭はマズかったわね」という言葉から察するに、
頭を箒で殴られて気絶させられ、その後拉致されたということなんだろうけども、
それならば、主人公は頭に何らかの痛みを感じてたりするだろうし、
さっきまで気絶していたのならば、徐々に目を開けていくけども、
視界はまだぼやけてたりもするだろう
そういった描写をしてからでないと、なぜ「身体は思うように言うことをきかない」のかも
よくわからないのではないかと
あと、部屋のドアがチェーンで固定されていると、なぜ「この部屋から抜け出すことは難しい」と
判断されるのかも、よくわからない
部屋の内側からチェーンが掛けれているのならば、そのチェーンは部屋の内側から外せるはずだよな
それができないような、特殊な形状のチェーンでも使われているのか?

102 :
>>101
自分でも読み返すと色々と不自然な箇所、というか誤字脱字や矛盾がチラホラ出てました。"どうして"と"なぜ"と"どうなっている"の描写が十分じゃなかったです。
わざわざ鎖を使って閉塞感を出す必要はなかったと自分ですら思っちゃいます。両手両足を逃げないように縄で縛られてる状態……とかの方が良かったかもしれません。
至らぬ点を指摘してくれてありがとうございました!

103 :
連投すいません
言われたことを参考にして、もう一度似たようなシチュエーション? を一から書いてみようかと思います。
冗長になりすぎず、描写を厳かにしないように頑張ってみます!

104 :
「んあ」
カーテンから漏れる優しい明かりに包まれた部屋、少年が目を覚ます。
「ん……朝か」
目をこすりながら、少年は手元にあるアナログの目覚まし時計に手を伸ばす。見てみると、針は6時前を指していた。
少年はそれから大きく欠伸をした後、伸びをする。
「んんっ……今日も頑張りますか、っと」
そう言って少年はベッドから降り、重い身体を引きずるように学校の準備をする。

魔法と、様々な電子機器が普及している先進国、日本。
この国では魔法による暴力が後を絶たない。そんな一例とも言える事件を、今日もメディアは煩く取り上げ 、テレビや新聞に流していた。
「ーー市、○○町で起きている連続殺人事件についてですがーー」
少年はテレビの電源を切り、片手に持っていた橋をテーブルに置く。
「ご馳走様でした」
少年は手を合わせ、食器を片付け始める。
お願いします><

105 :
>>104
食器を自分で片付けているってことは、その少年は一人暮らしなのかな?
一人暮らしなのだとすると、朝起きてから学校に行くまでの間に、やるべきことは山のようにあるはず
朝起きる、教科書の用意をする、制服に着替える、顔を洗う、朝食を作る、残り物を詰め合わせて弁当を作る、
テレビを見ながら朝食を済ます、食器を洗う、火の元と戸締りを確認してから家を出る
そういった細々としたことを書いて、いつも通りの朝の生活感を出した方が、
おそらくはその次に起こるであろう「事件」との対比ができるのではないかと

106 :
あと、その少年は礼儀正しく、真面目な性格だという印象を受けるんだけども、
それならそれで、そういった点が窺えるような描写があってもいいかも
例えば、
>少年は手元にあるアナログの目覚まし時計に手を伸ばす。見てみると、針は6時前を指していた。
の部分を、
>枕元の目覚まし時計に手を伸ばし、ちらりと見る。時刻は5時55分。セットした時間より5分早いが、いつも通りの時間だ。
と書くと、その少年が規則正しい生活をしている姿を想像できると思う。
ただ、そうなると、その後の「重い身体を引きずるように」という部分に違和感が出て来る。
いつも通りの時間に起きてるはずなのに、疲労感が残っているというのならば、
それにはそれなりの理由があるだろうから、その理由が、これから先の物語で意味を持つのならば、
ほんの少しでも説明をしておくといいかも

107 :
↑↑と↑は、あくまでも自分が受けた印象でしかないから、
その少年が、実はオンラインゲームにはまっていて、夜更かしをしていたから眠たかったんだとか、
家族と同居しているが、両親は共働きのために朝が遅いから一人で食事をしているだけだとか、
そういった可能性もあるかもしれないけども、それならそれで、そういった事情を書くべきだと思う
いずれにしろ、そこは物語の導入部分(だよね?)なんだから、
登場人物の設定に関する描写がまったくないと、物語にスッと入って行けないので、
なんらかの工夫は必要になるではないだろうか
個人的には、「魔法と、様々な電子機器が普及している」のに、アナログ式の目覚まし時計を愛用しているというのが、
そこからいろいろと話を膨らませていけそうな感じがするので、ちょっと気に入った

108 :
なるほど、ありがとうございます!
少年は後々出すヒロインに朝起こしてもらうイベントのために、普段は寝坊キャラってことにしようと思っています。
はい、少年は一人暮らしです。
ただ、細かく書いていると、どのタイミングで少年の名前を出すべきか悩んでしまい、削ってしまいました……
物凄く参考になります、ありがとうございます!!

109 :
>>107
おおお……凄いです、プロの意見ありがとうございます!!
はい、少年は魔法が使えないっていう設定にしています!
この作品がある程度進んだらネットにあげて完結まで書き、様々な意見(批評含め)を取り入れて、それらを活かした作品を作ってラノベ作家になりたいと思っています!
ありがとうございました。

110 :
冒頭に日常を持ってくる時点で無理ゲ
朝起きるシーンなんて最悪やな

111 :
なるほど……確かに、言われてみれば序盤に「魔法がある」ことを出しているのに日常から入っていたら、起承転結の「起」が薄いモノになるかも……
具体的には、序盤どう入ったらいいでしょうか?><

112 :
事件から入るのが鉄板
もしくは、ヒロインを早めに出してヒロインの魅力で引っ張る
知らない男の日常生活なんて興味もてると思うか?

113 :
なるほど!ありがとうございます!!
参考になりました。メインヒロイン一直線にしたいので、ヒロインとの繋がりを示すような?事件を序盤に置いてみます!
時間をたっぷり使って推敲してみます。

114 :
あ、>>111です。少し出るので携帯の回線に変えました><
皆さん本当にありがとうございました!

115 :
>>111
魔法を使った連続殺人事件をニュースとして出してるんだから、
それを物語の導入に使うというのは、ありがちなパターンだけども有効だと思う
ニュースを見て、「最近は何かと物騒だな」とか「うちのすぐ近くじゃん」とか、
そういった発言をさせることによって、次の犠牲者はこいつだな、とフラグを立てることができる
ヒロインが一緒にテレビを見ているという設定ならば、その発言をヒロインにさせて、
事件の被害者にしてしまうというのも、展開としてはありかと

116 :
おおお…なるほど!!
一巻分?150頁で一つの物語とする時に、何か中ボス?のような存在が必要かと思っていたのですが、それが誰かを襲うシーンを冒頭に置けば良いかもですね!!ありがとうございます、早速携帯で色々書いてみます!!

117 :
思ったけど、ここはあくまで文章を晒すスレだよな? 自分が考えてるラノベのプロローグを晒すとは意味が違うと思う。
自分の文章力がどの程度の力量なのか知りたいのなら、第三者にワンシーンのお題を出してもらって、それを自分なりに書く。んでもって誰が書いた文が一番分かりやすいのか、情景やシーンを連想しやすいのかを挙げていく。分かりにくい文はどこが駄目なのかを挙げる。
同じ土俵なら平等だし、匿名だから言いたいことズバズバ言える気がするんだ。

118 :
「自分が考えてるラノベのプロローグを晒す」ことは文章を晒すことであり
意味が違うとは思えないなぁ
お題を貰ってという案もゲームとしては面白いかもしれないが、本来ここで
いう文章とは、自分の書きたい文章であるべきではないかな?
自分の力が発揮出来ると思うテーマや内容でしっかりと書き、それを
第三者に批評してもらうことは大きな意義のあることだと思うよ

119 :
お題に沿って書くというのは、ちょっと違うと思うな
そりゃ、そんなことができるのは凄いことだし、文章を書く練習にもなるだろうけども、このスレはその前の段階の、
自分が書いてる文章がラノベの文章としてちゃんと成立しているかを、他の誰かに確認してもらうためのスレじゃないの?

120 :
どちらでも構わないと思う。
題に沿って書けるなら書けばいいし、そうでないならオリジナルを書けばいい。
その人の文章力がわかるならね。
ただ、オリジナルであればその文を直すと同時に、それをベースにその後も書きやすくなるのではないかと

121 :
うーん、賛否両論ってとこか。
や、何か混乱させるような発言させて悪かった。自分の書きたいことを書くのが自分の力を一番発揮できるかもしれないし、俺が言った案は忘れてください。

122 :
「い……いや……来ないで!!」
漆を塗りつぶしたような闇の中、女の叫び声が辺りに響く。
しかし、その声は誰の耳にも届かない。唯一、その声が聞こえるのは女の目の前にいる男だけだった。
「……」
男は暗闇と同化したかのような、黒づくめのローブに身を包んでいた。
「いや……助けて……」
男に恐怖し、後ずさる彼女の服は皺だらけだった。そして所々、彼女の肢体が露わとなっている。
「ーー気持ち良いこと、したくないのか?」
やっと開いた男の口から、鋭い犬歯が覗く。
「お願い……許して……」
壁にぶつかったのだろう、女は逃げ道を失い、座り込む。
「許す?お前は何か悪いことをしたのか? ……否、何もしていない。だから安心して俺のーーモノになれ」
男が女に覆い被さる。
布の擦れる音、女の声にならない叫びが静かな暗闇へと消えて行く。
そうして少し時が経った頃、再び男が口を開いた。
「……いただきます」
ーー女のくぐもった声が、やはり暗闇へと消えて行く。

オープニング?です!ここから日常に入ります。
よろしくお願いします><

123 :
特に言うことはないけど、応募するのはガガガじゃないと無理かと

124 :
ありがとうございます><
あ、>>122>>104に繋がります。
104も晒した後、皆さんのアドバイスを参考に推敲しました。
お世話になりました、後は自力で頑張ってみます!!

125 :
ちょっと重複というか同じ単語が頻出しがちかな。
原則重複は避けた方がアピールになる。と思う。
「叫び」をいろいろ言い換えてみるとか(語彙増やす方法もいろいろあるはず)
削れるところ……「男に恐怖し」の「男に」あたりはいっそ取っちゃうとか(それでも意味は通るので)
闇がどの程度なのか分からんね。
漆黒だけど服の皺や露出が判る?
そこだけ月明かりがさしているとかそういうことだろうか。
自分の脳内イメージで浮かんでいる光景を大事にして反映させるといい。

126 :
成る程!参考になります。
また一から推敲してみます、ありがとうございます!

127 :
俺ならこう書く
============================================
「い……いや……来ないで!!」
 一切の光が閉ざされた暗闇の中、女の悲痛な声が辺りに響き渡る。
 しかしその声は誰の耳にも届くことはなく、ただ目の前にいる男を楽しませるだけだった。
「……」
 男は暗闇と同化するかのように、漆黒のローブに身を包んでいた。
「いや……助けて……」
 女の声に少しずつ懇願の色が増してくる。後ずさる彼女の服はどこかで引っ掛けたのかあちらこちらが引き裂かれ、そこから美しい彼女の肢体が露わとなっていた。
「ーー気持ち良いこと、したくないのか?」
 やっと開いた男の口から鋭い犬歯が覗く。
「お願い……許して……」
 ふいに女の背中を何かが押す。壁だ。彼女は逃げ道を失うと同時に絶望感に包まれ、そして力なく座り込む。
「許す?お前は何か悪いことをしたのか? ……否、何もしていない。だから安心して俺のーーモノになれ」
 男が女に覆い被さる。
 布の擦れる音と、女の声にならない声が暗闇に吸い込まれていく。
 やがて再度男の口が開かれる。
「……いただきます」
 ーー女のくぐもった嗚咽が、やはり暗闇に吸い込まれていく。
============================================
キャラ設定やら何やら分からず書いてる。
セリフはあえて一切手をつけないようにしてみた。

128 :
おおお……プロの文だ……
1巻分は昨夜書き上げたので今日か明日推敲する際に、参考にさせて頂きます!

129 :
連続殺人事件じゃなくて、連続強姦殺人事件なの?
ラノベとして書くなら、強姦はいらんのじゃね?

130 :
「暗闇で女が何者かに襲われる」モチーフやその類似シーンからスタートするなんてやり口、古今東西の創作物の中に腐るほどあるわけ。
やりつくされたといってもいい。応募作の中でも一定数あるだろう。年によっちゃ審査員がうんざりするくらいあるかもしれない。
仮に>>127レベルの文章力があっても、お話として面白いかはまったくの別問題。
俺でももうこのあたりから適当に読み飛ばしだす。つまんねぇんだもん。
しかし逆に考えれば、アホほど使われているパターンだからこそ、ここで一味違う個性を出せれば興味を持ってもらえる可能性もある。
じゃあお前のこのシーンの個性って何よ?ってなった時、
1.エロ
2.「いただきます」
3.(>>104に繋がるなら)魔法による犯罪らしい
の3つを挙げることができる。
……もちろんやりつくされた中では既出だとは思うが、それはもう置いておく。

131 :
1.……現状描写なんてあってないようなものでエロくも何ともないので、ここの表現に厚みを持たせて読み手を釣る。
      といっても強姦の描写ではなくて、破れた服とかそういうフェチっぽい方向性でいくほうがいい。
      もちろん、そこだけ厚くしても不自然なので全体のバランスを取らなくてはならない。
2.……場にちょっとそぐわない台詞で狂気を演出しているのか、人間みたいな見た目で人食いの化け物だったりするのかはよく分からんが
      前者でも後者でもフックにできる。この前後を整えることで補強する。
      というか、消えていって台詞入ってまた消えていってってテンポ、とんでもなくマヌケに見えるのでやめとけ。
3.……ここで男にさっさと魔法を使わせる。魔法という単語は出しても出さなくてもいいが、女を奇怪な現象に巻きこんでおけば
      「ただ黒いローブの変態が暗闇で女を強姦しただけかーふーんあっそ」で終わらなくなる。
      ……こんな大事なもの、次の章の地の文でポッと解説して済ます手はない。
もちろん、「俺はキャラ同士の掛け合いなら誰にも負けねぇ。こういうシーンは申し訳程度でいいんだ」とここを軽めに流しても
俺はそれはそれでいいと思うが、その場合はこのシーンを冒頭にしてはいけない。ハンデ戦になる。
まあどうするにせよ今のままでは表現力が致命的。
少年少年少年男男女男がどうしたこうなったとか言っているようではだめだ。

132 :
なるほど!こんなに細かく評価ありがとうございます!!
今日推敲しようと通して読んでいると、やはり語彙力の不足とそれによる表現力の薄さを感じました。
やはりエロですね!男に魔法も使わせようと思います!
初ラノベ執筆なので至らぬ所ばかり、皆さんのお手を煩わせて申し訳ないです……本当にすみません><

133 :
「――――喰らえ」
男が右手を前に、唱える。
「餓狼千閃!開白光!」
直後、彼の右手から白銀の光が放たれ――――
「…………まぁ。そうだよね」
なかった。


――さて。
先に話しておこう。この世界に「魔法」だとか「ヒロイン」だとか。
そんなラノベ、アニメのような都合のいい存在はない。
だからこれは、ただそんな夢のようなものに憧れ、妄想することしかできない少年の「ごくごくありふれた日常」の話だ。
だから、この日記を手に取り、開いたキミに言っておこう。
この日記――と言う名の、小さな少年の物語はつまらないものかもしれない。
だが、そうだな。キミがそれでも、そんなつまらない物語に興味を持てたなら、このページをめくると良い。
ーーキミを少し長い、「日常」の物語に案内しよう。

一.

お願いします><
ちなみにこんなこと書いてますが、魔法とかヒロインとかいる異能バトルです……

134 :
一人称なら何してもいいと思ってんのか!
寝ろこのハゲ!

135 :
これじゃ駄目駄目ですよね……すみませんありがとうございました。

136 :
というか短すぎてちょっとコメに困る

137 :
「――きて」
何も見えない。光一つとない暗闇の世界、何者かの声が聞こえる。
「――おきて」
声は段々と近づき、次第に世界が揺れだす。
「――とっとと起きろ、このクソ兄貴!」
「ぐはっ!?」
途端、身体に鈍い痛みが走った。急の衝撃に吐きそうになりながら、俺は重い瞼を上げる。
「……おはよう。今朝も随分な起こし方だね、○○」
瓦割りでもしてるのか、という奇妙な格好をしたまま、こちらを睨んでくる少女――○○に向かって少し皮肉を込めた挨拶をする。
「…………」
……そうですか。無視デスカ。
無言で睨みつけてくる彼女に少し苛立ちを覚えつつ、極力冷静を保ったふりをして話しかける。
「……んで、何してんの?」
依然として、瓦割りを終えた格闘家のような姿勢を崩さない彼女の様を見ればわかることだが――一応、ね。
「……」
しかし、尚も無言でこちらを睨み続けるだけの彼女に対して、いよいよ腹が立ってきた。
「……あのなぁ、○○。お前さ……」
「…………起こした」
「……は?」
「だから、昨日、お前が起こせって言ったから、起こした」
……ああ、そう言えば確かに言った気がするような、しないような。
にしても随分とスローペースデスネ。お兄ちゃん、一瞬キミが何言ってるかわからなかったヨ。
「あー、ありがとな。でもさ、この起こし方……てかお兄ちゃんに向かってお前って何だお前って。せめてお兄ちゃんとまで言わなくても、俺には○○という名前があってだな――」
「もう朝ごはんできてる。早く食べに来て」
そう言い残して部屋を出て行く○○。話、途中だっつの。聞けよこら。
ドアが閉まったのを確認し、俺は頭を掻きむしる。
「あーもう、なんだよホント」
幼稚な文でお目汚し申し訳ないです……

138 :
あ、133.135です。何故かID変わってしまうので今だけコテつけておきます。

139 :
お前今書きなぐったのをそのまま投下したな!?
こういうのは、まず落ち着いて自分で推敲してみるものだ。
まっさらな読者の気持ちになって一文目から

140 :
何かバトロワ読んだら思い浮かんだ。

「舞台と役者は整いました。あとは、この先何が起こるのか、どういった結末を迎えるのかが本題です。なに、心配する必要はありません。ルールに従えばいいのです。そうすれば、あなた方の失ったものは奪い返せます」
その声の主は、仮面をつけた男だった。黒い燕尾服をまとい、どこか執事のように見える。顔は白い仮面で覆われており、口角が歪んでいるのが一層不気味を醸し出していた。彼はコンクリート張りの部屋の中央に悠然と立ち、子供を諭すような口調で語りかけている。
宮田慶(みやた けい)はその光景を、呆然としながら眺めていた。思考は定まっておらず、仮面男の無機質な声がまるで耳に入ってこなかった。きっと、脳が理解することを拒んでいるに違いない。
しかし、宮田の視界から膨大な情報が流れてくる。密室。仮面男。顔を知らない若い男女。それを必死に脳内で整理するが、構わずに仮面男は喋り続けた。
「あなた方はプレイヤーです。奪われたモノを取り返す。ただそれだけでいいのです。安心してください。失敗しても何ら支障はありません。だって、あなた方は失っていても今こうして生きています」
仮面男は顎を下げながら胸に手をあて、慈悲を乞うような仕草をした。不気味な仮面のせいか、馬鹿にしているようにしか見えない。
「で? いいからさっさとここから出せよ」
髪をワックスで逆立て、耳に複数のピアスをした、いかにも今風な男が声を上げた。彼は仮面男の胸ぐらを掴み上げ、鋭い視線で睥睨する。しかし、仮面男はそれを気に留めることなく、
「しかし、このような欠落人間を生み出してしまうわけです、可哀想に。そこで私が救いの手を差し伸べます。ああ、ようやく本題に入れる。
ルールに従い、最後まで残ることが出来た者に、あなた方が過去に失った感情を与えます」
全員の瞳が大きく見開かれた。宮田は、頭を鈍器で殴打したような痛みが襲った。心臓の律動が激しく狂い、思わず左胸を抑える。
仮面男は掴まれた腕を振り払い、高らかにこう言った。
「今から、感情奪還ゲームを始めます」
知り合いとかに見せると「文章が固い」って言われる。柔らかい文章ってなんだろ

141 :
あ、本題ってとこ被った。初歩的なミスとか死にたい

142 :
一言あるとしたら
客を選ぶよね。送るならメフィストとかそこらがいいね

143 :
下の上。
仕草で感情を表現しようとしており、表現や語尾も被らないように努力しているのが見られるのはポイント高い。
明らかにおかしいところもあるけど。
「宮田は、頭を鈍器で殴打したような痛みが襲った」とか「仮面男は掴まれた腕を振り払い」とか。
そういう細かいのはこの際おいといて
・仮面男の長台詞
べらべら喋る表現としてはこれでもいいが、
いくつかに分けてもったいぶった態度にするほうが、こういうキャラには合うんじゃないかな。
地の文を挟んで溜めを作ることもできる。
「安心してください。失敗しても何ら支障はありません。だって、あなた方は失っていても今こうして生きています」
「しかし、このような欠落人間を生み出してしまうわけです、可哀想に」
この2つのセリフはちゃんとそのまま繋がるように整えるべき。
全体的に仮面男のセリフはもっと大仰になるように練ったほうがいいかも。
・仮面
目許を隠す仮面から、顔全体を覆う仮面までいろいろある。
顔全体のほうだと思った読者は、口角の描写に「あれ?」と思うだろう。
そういうのを描写で潰しておくのも作家の仕事。
・状況
宮田の混乱を考慮してもどういう状況なのかが弱すぎる。
「広い部屋に」「何人もの男女が」は混乱の内側から外して、ちょっと厚めに表現を取っておくとか。
それができてないせいでポッと出の今風の男が浮いてしまっている。
・かたさ
急ぎ足で視野が狭い。余裕がない。
ついでに身体表現一辺倒になりがちで変化に乏しい。

144 :
>>140
>仮面男は顎を下げながら胸に手をあて、慈悲を乞うような仕草をした。
この部分がよくわからない
片手を胸に当てて、軽く頭を下げる礼ってのがあるけど、そういう感じの動作でいいのかな?
だとすると、それを「慈悲を乞うような仕草」とするのは、何か変な感じがする
この仮面男は、執事のような外見と丁寧な言葉遣いが特徴なんだから、
その動作にも、どこか優雅さのようなものがあるはず
優雅な動作と、不気味な雰囲気が合わさることにより、本来は敬意を表すはずの仕草が、
人を小馬鹿にしているかのように見えるんじゃないのかな

145 :
慈悲を乞う流れでもないんだよね。セリフもそう。
つまりこの場面で仮面男は慈悲を乞うているわけではない。
>>140が、それを「慈悲を乞うときにする礼(必ずしも慈悲を乞うときにだけするわけではないが、そういう場面でよく見られる礼)」だと認識していたからそうなったんだろう。
だから「ような」なんだろう。不適切表現だね。

146 :
>>137
いくつか気になる点がある
1つ目
寝ているところを殴られ、「鈍い痛みが走」り、「急の衝撃に吐きそうにな」ってるのに、
「重い瞼を上げる」というのは、かなり不自然
そんなことをされたら、普通の人は、一気に目が覚めるだろうし、殴られた場所を抑えて
悶絶するぐらいするだろ
2つ目
兄と妹の位置関係がよくわからない
「瓦割りを終えた格闘家のような姿勢」ということは、足を肩幅ぐらいに開き、
腰を深く落として、片方の拳を真下に突き出している体勢ってことだろうけども、
そんな体勢で、妹はどこにいるの?
寝ている兄を跨ぐようにしているのか、寝ている兄の横に立っているのか、
それとも、寝ている兄の枕元にいるのか
3つ目
2つ目と関連するが、そんな体勢でいるということは、妹の顔の位置は
かなり低い位置にあるということ
その位置から兄を「無言で睨みつけてくる」ということは、寝ている兄の顔の位置と
かなり近くに妹の顔があるはず
殴られて目が覚めて、いきなり人の顔が目の前にあれば、もっと驚いてもいいはずなのに、
それに対して何の反応もないの?
この兄は、痛みにも驚きにも鈍感な人間なの?

147 :
>>140です
みなさん細かいとこまで見て、批評をつけてくれてありがとうございます。
状況を相手に伝える描写の不足、あとは自分が頭の中で考えてた光景をうまく文章に伝えられていないなどが、改めて分かりました。
もう少し推敲を重ねて、読みやすいような文章を書けるように精進します!

148 :
>>146
自分の頭の中にある情景が上手く文にできていませんでした。まっさらな読者の気持ちになって読むと、確かにおかしいですね……
ありがとうございます、参考になります。

149 :
あ、>>139さんでした、安価ミスすみません
>>146さんは、凄く細かくアドバイスありがとうございます。さっそく推敲に取り掛かかります。

150 :
1.
>「――きて」
>何も見えない。光一つない暗闇の世界、何者かの声が聞こえる。
>「――おきて」
>声は段々と近づき、次第に世界が揺れだす。
>「――とっとと起きろ、このクソ兄貴!」
「きて」……来てだと思われるだろうか。
いやでも次に――「おきて」を入れてあるし、こういうパターンはよくあるから読者にも分かってもらえるか。
いややっぱり紛らわしいかもしれない、この前にさらに「て」を付け加えてみたらどうだろう。
2.
>「――て」
>【何か地の文】
>「――きて」
>何も見えない。光一つない暗闇の世界、何者かの声が聞こえる。
>「――おきて」
>声は段々と近づき、次第に世界が揺れだす。
>「――とっとと起きろ、このクソ兄貴!」
くどすぎるか?
一音ずつ規則正しく増えていくというのもぼんやりした夢うつつの状況らしくないが、「おきて」は三文字だからこれ以上うまく分けられない。
「おきて」自体を変える? それは嫌だなぁ。
というかぼんやりした状況であることは「きて」の分かりやすさよりも優先するべきなのか。
それは当然優先するべきである。ならやはりこのまま採用することはありえない。

151 :
ならば1.の「きて」を「て」にしてみるというのはどうだろう。
3.
>「――て」
>何も見えない。光一つない暗闇の世界、何者かの声が聞こえる。
>「――おきて」
>声は段々と近づき、次第に世界が揺れだす。
>「――とっとと起きろ、このクソ兄貴!」
1.と比べて「おきて」がやや唐突かもしれないが、それゆえにいいこともある。
ここで初めて「おきて」が完全な単語として聞こえたわけであるから、夢からハッと覚める感覚を表現できるメリットが発生する。暫定採用。
しかし最終的には妹の攻撃で起きるのであるから、ここでハッと覚める必要はないのではないか?
一応声掛けで目は覚めたが攻撃を避けるのには間に合わなかったということにしてもよいか。
当然よいが、その場合は以降も書き直せねばならない。そこはちょっと面倒くさいので保留にしよう。
待った待った。そもそもふたつ目のセリフは「おきて」でなくてもいいのではないか?
何故なら三つ目のセリフが「とっとと起きろ」であるから。ここまで引っ張っても別に構わないのでは?
そのほうが起きているんだか寝ているんだか分からないぼんやりした感じを強化できるではないか。

152 :
4.
>「――て」
>何も見えない。光一つない暗闇の世界、何者かの声が聞こえる。
>「――きて」
>声は段々と近づき、次第に世界が揺れだす。
>「――とっとと起きろ、このクソ兄貴!」
いや4.は没以外ありえない。
妹は最初は丁寧に起こそうとして「おきて」と言っていたのが、起きない兄に業を煮やして「起きろ」と乱暴になっているということが大事なのだから
むしろ「おきて」→「起きろ」でなくてはならない。
……ただし、この妹の豹変っぷりをもっと分かりやすく描くようにするというのは悪くないかも。でもそうなると大工事になるな。保留で。
では1.と3.ならどちらがいいだろう。悩ましい。
ここまでだらだら考えてみたけど、やっぱり1.かな。出だしはちょっと余裕があったほうがいい気がするし。

とざっとこんな感じの思考を繰り返せば推敲できるよ。
というかこれくらいはできなきゃだめ。
天才以外はみんなこんな感じでゴチャゴチャ考えて文章を錬っているはず。

153 :
おお……凄いです、そんな方法があったんですね!!
成る程、物凄く参考になりました。今回この作品が初なので、MFかどこか評価シート頂ける所の賞に出そうと思っています。
ありがとうございました、早速その方法で推敲していきます!!

154 :
方法じゃないよ。
これは(お前が将来的に一人でできるようになるべき)思考の流れを無理矢理文章化しただけ。
「おきて」という台詞の扱い一つとっても、みんなこれくらい頭の中で考えてやってくる。
変なところや物足りないところに気づき、添削を提案し、前後を整え、また読者の視線に戻ってみて、自分の意図を確認し、どうするか決める。
その上で地の文もいじったり、例で俺が保留にしたことに挑んだり、全体の整合性やバランスを取ったり、オリジナリティを出したりしてるわけ。
もちろん勢いまかせに書いて一通り完成させるスキルも超大事だけど、それだけではそういうライバルたちと戦えないだろ。

155 :
私も「方法」という単語に違和感を感じてた
思うに>>153は言葉や文章に対する真摯さのようなものが
少々足りないような気がします
あまり深く物を考えないで単語や言い回しを選んでいるような
それは先に上げた文章からも感じられる
小説らしい言い回しをしようという「狙い」や、TVやネット、小説などで
過去に見られた表現やノリなどをなぞっただけの、「こうやるんだろう?」
という空気が読み取れて仕方がありません
むろん、先人に倣いそれを取り入れることは悪いことではありませんが
それ以上に、「自分の書きたいもの」や「自分の表現したいこと」を読んでくれ
という気持ちみたいなものを感じさせて欲しい
ラノベというと兎角文章の稚拙さをあげつらう向きもあるけれど
「うりゃああああああああああああ」と彼は突っ走った
でもいいんです
大事なことは、それが自分の伝えたい表現なのか?と
それで相手(読者)に伝わるのか?なのです
まずはそうやって書き、それから技術を上げていくべきです

156 :
>>155に全くもって同意するが、◆1I2LKIyqHsは別に「こうやるんだろう?」とまでは思ってないと見た。
彼は彼なりに本気なんだと思うよ。
ただ、その本気っていうのはさ、まだベッドの中の無邪気な妄想だよね。
アニメかラノベかいつかどこかで誰かが先にやった好きな場面を引き写して、それを自分のキャラでやってみたってだけ。
そこに◆1I2LKIyqHsはいない。まだ“自分”がないんだ。
いると思っているならそんなものはまやかしだから忘れろ。
「伝えたい表現」というと難しいかもしれないが、
「これが最高に好き。これがやりたい」っていうのはあると思うから
その気持ちが欲しい。

157 :
「私があなたの為に泣かなければ、誰があなたの為に泣いてくれるっていうの」
エリーは目に浮かんだ涙を拭う。だけれど、泣き止む気配は全くない。
「やめてくれ」
俺が歩き出すのに合わせて古びた剣ががしゃりと音を鳴らした。
「着いてくんな、って言ってるだろうが」
「やだ。あなたが帰るって約束するまでは離れない」
その声にどうしようもなく苛立ってしまって、後ろを振り向く。エリーが真っ赤な目を見開いて驚いている。
その何とも落ち込んでいる様子に、俺は思わず言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
決して、頭一つ分小さい女の子が泣いているせいではない。決して。
「ハルは下衆よ。嫌われ者よ。だーれからも好かれてない。だから、こんな汚れ役をすることになったんだから」
言葉の途中でエリーが思いっきり鼻をする。
「あのー、それって悪口だよな?」
「そうよ。だから、私が泣いてあげるの」
エリーとは俺がこちらの世界に来てからの付き合いだ。長くはないけれど、意地っ張りなこの子の性格はよく分かっている。
そして、エリーも俺の性格は分かっているのだろう。嘘になるかもしれないことを言いたくはない。
頬にかかっている金色の巻き毛をそっと除ける。エリーが俺を見上げた。
「エリー、必ず帰ってくる」
だから、最後に一度くらい嘘を着いたっていいじゃないか。

お願いします。

158 :
成る程、確かにその通りです。
一からやり直してみます、ありがとうございました

159 :
>>158>>155です
>>156はい、本気で書いたつもりですが、自分を投影してはいませんでした。
次からは文がどうとかあまり気にせず、素直な気持ちで伝えたいこと……というか妄想を書き綴ってみます。ありがとうございました。

160 :
>>157
悲壮な覚悟で戦地に赴こうとする男と、それを引き留めようとする女
この2人の会話ならば、もっと間を使った方がいいような気がする
>「私があなたの為に泣かなければ、誰があなたの為に泣いてくれるっていうの」
>エリーは目に浮かんだ涙を拭う。だけれど、泣き止む気配は全くない。
>「やめてくれ」
>俺が歩き出すのに合わせて古びた剣ががしゃりと音を鳴らした。
>「着いてくんな、って言ってるだろうが」
>「やだ。あなたが帰るって約束するまでは離れない」
↑これだと、男が歩き出してからすぐに振り向いたように読めるけども、
それだと、いくらなんでも「絵にならない」ので、
>「私があなたの為に泣かなければ、誰があなたの為に泣いてくれるっていうの」
>エリーは目に浮かんだ涙を拭う。だけれど、泣き止む気配は全くない。
>「やめてくれ」
>俺が歩き出すのに合わせて古びた剣ががしゃりと音を鳴らした。
>その背後から足音が一つ。
>「………」
>「………」
>「………」
>「……着いてくんな、って言ってるだろうが」
>「やだ。あなたが帰るって約束するまでは離れない」
↑これだけで、男の後ろに女が無言で付いて歩いてることがわかり、
その状態がしばらく続いてるからこそ、
「その声にどうしようもなく苛立ってしま」うのだということもわかるはず
こういった無言の間を挟むことによって、複雑な心情を表現することができることもある
書くことに必死になるのはいいけども、書かないことでしか表現できないこともあるはずなので、
それを意識してみるといいかもしれない

161 :
あと、気になったのが
>頬にかかっている金色の巻き毛をそっと除ける。エリーが俺を見上げた。
これは、誰が誰の「金色の巻き毛をそっと除け」たの?
男が男の「金色の巻き毛をそっと除け」たのか、女が女の「金色の巻き毛をそっと除け」たのか、
それとも、男が女の「金色の巻き毛をそっと除け」たのか
歩いてる男の後ろを、女が付いて歩いてたんだから、2人の間には数歩の距離があったはず
なのに、その距離を詰めたという描写がないということは、男が女の「金色の巻き毛をそっと除け」ることはできるはずはない、
ってことになるが、それだと「絵にならない」ので、
>俺はエリーのもとに歩み寄り、頬にかかっている金色の巻き毛をそっと除ける。
>エリーが俺を見上げた。
>「エリー、必ず帰ってくる」
>だから、最後に一度くらい嘘を着いたっていいじゃないか。
2人の間に横たわる数歩の距離というのは、物理的な距離としてだけではなく、
心理的な距離でもあるはず
その距離を詰めて、直接触れ合うということは、2人の関係性が変わったということなんだから、
それを表現するためにも、もう少し工夫してもいいと思う
具体的には、そのままキスを交わすなり、無言で抱き合うなり、頭を撫でてみたりといった、
その2人が今までにしたことがないであろう行動をとらせれば、2人の新しい関係性を示せる
どんな方法を取るにしろ、この別れのシーンの締めに相応しい、「絵になる」光景になるのではないだろうか

162 :
>>159
ごめん。俺が余計な口を挟んだのが悪かったと思うんだが、いまいち理解していないようだな。
もう俺の言ったことは全部忘れていいから、
>大事なことは、それが自分の伝えたい表現なのか?と
>それで相手(読者)に伝わるのか?なのです
これだけは書く前書く時書いた後に真剣に考えてみろ。
脱線したけど俺の言いたいことも究極的にはこれだから。

163 :
>>158
またえらい変な抜き出し方をしてきたなw
中の下くらいかな。
一文一文の感じで見ればちょっとぎこちないけど読みやすい、感じのよさがある。
でも全体ではわけわからん。
質問なんだけど、「古びた剣」は男の剣なのか? 女の剣なのか?

164 :
アンカミスったすまん。
>>157

165 :
現役か編集か それ以外だとしたら玄人()にしか意見出せないようなスレで
こうもポンポンと意見出て来るってことは現役、編集の2ch率を裏付けてるな。三木や杉井は氷山の一角というか。
流石にこんな板違いのスレに玄人()が迷い込んでくることもないだろうし。
まあ何が言いたいって 2chじゃなくて専門の掲示板なり作ってそこでやった方がいいような。
ここまでズラッて読んでると良い新人育成になってる
……ような気がする。

166 :
俺ならこう書く
============================================
「私が泣かなければ、誰があなたの為に泣いてくれるっていうの」
 エリーは目に浮かんだ涙を小さな手の甲で何度も拭う。けれど泣き止む気配は全くない。
「やめてくれ」
 俺が歩き出すのに合わせて腰の古びた剣ががしゃりと鳴った。
「着いてくんなって言ってるだろうが」
「やだ。帰るって約束するまで絶対離れない」
 人の気も知らないで。俺は苛立ちに任せて睨みつけるように振り返った。エリーはそんな俺の表情を見て慌てて自分も立ち止まる。
 そんな彼女の様子を目の当たりにした俺は思わずぶつけようとしていた言葉を飲み込んでしまった。
 決して頭一つ分自分よりも小さな女の子が泣いているせいなんかではない。断じて違う。
「いつまでこんなことやってるのよ、みんなハルに押し付けてるだけでしょ?ハルがこんな汚れ役することないじゃない」
 涙と鼻を何度も擦り上げながらエリーが訴えかけてくる。
「あれ、俺ってそんなに街の連中から嫌われてる?」
「そうよ。だから私が泣いてあげてるの」
 エリーとは俺がこちらの世界に来てからの付き合いで、長くはないがそれでも彼女のことはそれなりに分かっているつもりだ。
 そしてそれはエリーも同じだろう。俺が嘘をつけない男であることなど百も承知しているはずだ。
 涙で頬に張りついた金色の巻き毛を、そっと指先で除けてやる。エリーが俺を見上げた。
「エリー、必ず帰ってくる」
それでも最後に一度くらいは嘘を着きたかった。
それでも最後に一度くらいは嘘を着いてやりたかった。
============================================
セリフに手を加えたくなかったが、一部意味が分からない部分があり勝手に改変
そのため、キャラ設定や物語が変わってしまっている可能性あり

167 :
157です。
ありがとうございました。参考になりました。
特に「心の距離」と「実際の距離」はとても勉強になりました。
ぜんぜん意識してなかったのですが、比喩として組み入れるとぐーんと良くなりそうですね。
あと、金色の巻き毛を除けるについて
言われるまで気がつきませんでした。
自分の中では男が女の髪を除けるというつもりで書いたのですが、分かりにくいですね。
気をつけるようにします。
古びた剣について
男の持っている剣です。
166さん
改変すると随分雰囲気が違いますね。
特にセリフの部分が分かりやすいです。
ただ個人的にはラストがくどいかなと。
携帯からなので簡潔になりますが、以上です。
たくさんの感想をありがとうございました。

168 :
撤収すんの早ぇw
いいけど

169 :
お題くれないか?
あんまり長く書く余裕はないけど

170 :
>>169
・三日月
・靴ひも
・深海魚
三大噺で書くのならばこの三つを、書かないのならばこの中の一つを選んで書いてね
それじゃ頑張ってね

171 :
ありがと。
やってみる。
三大噺ってどの程度盛り込まないといけないとかある?
きつそうなら選ぶから。

172 :
……訊き方が悪かった
三題噺のお題というものは、たとえば最悪の場合「今夜は三日月だ」とか「いつのまにかほどけていたらしい靴ひもを踏んでしまった」とか
適当な一文で済ませてしまってもいいのかという質問
もちろんそれぞれ機能させられるならそれに越したことはないけど

173 :
……と思ったが良く考えなくてもそんなのいいわけないわなw
聞かなかったことにしてくれ。

174 :
>>172
その程度の使い方でも問題ないよ
例えば、
>三日月の夜に砂浜に打ち上げられていた深海魚の姿は、まるで擦り切れた靴ひものようだった
とかでもいい
ようは、その3つのキーワードを使ったうえで、物語として完結しているかどうかが重要で、
それが意外性があって面白ければ、なおポイント高し、って感じかな
難しく考えるよりも、まずは書いてみるのが一番いいのはないかと

175 :
>>170
169じゃないけど、混ぜてもらっていい?
楽しそう

176 :
三日月さんと靴ひも君は、今日も深海魚ちゃんと踊っていたんだ。ねえ、僕も混ぜてよ。

177 :
ざ、ワールド……

178 :
お題を出すだけじゃ何なので、俺も考えてみた
>三日月の夜に砂浜に打ち上げられていた深海魚の姿は、まるで擦り切れた靴ひものようだった
↑こんな一文からはじまり、↓こんなオッサンを主人公にした物語
仕事に疲れた50代サラリーマン
時折無性に死にたくなって、夜中にふらりとさ迷い歩くことがある
それでも、会社に残してきた仕事が気になって、死ぬ決意ができない
ある三日月の夜のこと、砂浜に打ち上げられていた奇妙な姿をした魚を見つける
途中で他の魚にでも食われかけたのか、その体は傷だらで、まるで擦り切れた靴紐のように見えた
ウナギをさらに細くしたような胴体と、長く突き出した細い顎という特徴を手掛かりにスマホで検索し、、
その魚がシギウナギという種類の深海魚だと知る
この魚は、深海を波に流されながら漂い続け、長い口に引っ掛かった小さなエビを食べて生きている
そんな消極的な生き方と、この年までなんとなく生きてきた自分自身の姿を重ね合わせ、
悲嘆に暮れながら砂浜で眠りに落ちてしまう
そんなオッサンにでも朝は訪れ、やがて目覚めたオッサンは、いつものように満員電車に揺られながら、
今日もまた仕事に励むのであった
と、こんな感じで物語のあらすじを決めてしまって、あとはそれに従って書いていくだけなんだけど、
残念なことに、俺には文章を書くという才能があまりないらしく、このあらすじを小説としては表現できないんだよね
なので、拙いながらも、自分の言葉で書こうと努力している人を見ると、正直言って羨ましい

179 :
私も参加したいですね
よかったら発表の期日を決めませんか?
期日を決めておけばネタが被ろうとも偶然だと割り切れますし面白いかと
提案として、日曜日中に書くとして23日の月曜になった直後から
UP解禁でいかがですかね?

180 :
はやっ、もうUPされてた
期日の件、聞き流して下さい

181 :
>>180
俺が書いたのは、ただのあらすじだから、ノーカウントってことにしといて
何人かが参加するとすれば、ある程度は期日を区切った方がいいと思うので、
書いてみたいという人がいれば、この3連休の間に頑張って下さい
一読者として、ひっそりと応援してます

182 :
いや、いいんじゃない?
>>176は宮○賢治?ラノベらしくないし>>178はあらすじだし
本文うpならWord縦書きをpdf化して
期日は23日0時解禁 ってこととかにして

183 :
>仕事に疲れた50代サラリーマン
ラノベの主人公は絶対に無理だなw
しかも山も落ちもないとか
ラノベ作家になりたい奴が文章を晒すだけのスレだから
内容がラノベじゃないといけないって訳でもないんだろうけど

184 :
では横から仕切るようで恐縮ですが
一応の期日として23日0時解禁と致しましょう
ただしこれは個人の勝手ルールということで
これに乗りたい人だけご自由にどうぞということで

185 :
粗筋は組み上がったけどさ、俺は三連休じゃないんだよね……
悪いけど努力目標ということで

186 :
>>170
いつもは感想だけだが、たまにはってことでちょっと書いてみた
メモ帳で書いただけなので、いい加減です
続きは考えていない
水田に囲まれた夜道をのんびりと歩く。何気なく空を見上げると、朧に浮かぶ三日月が綺麗だ。
俺、水無月大和は私立深海魚学園2年、帰宅部所属、テストの順位はぴったり中間、運動神経も平均的、容姿は平々凡々という、端役にすらなれそうにない無個性な男である。って、自分で言いながら虚しくなってきた。
そんな俺がなぜ夜道を歩いているのか、それは学祭の準備が長引いて帰宅時間が遅れたからという、これまたつまらない理由である。
はぁー、何か突拍子もない事が起こって、俺を非日常に連れ出してくれないだろうか。
そんなのあるわけねー、自分にツッコミをいれながら歩いていると、電信柱の下に佇む人影が目に入った。
街灯は蛍光管の寿命が近いのか、ジジッという不快な音と共に点滅を繰り返している。
こんな夜中に何をしているんだ? 興味を引かれた俺は、何気ない風を装いながらも、すれ違いざまにその人物の方をちらりと覗いた。
一人だと思っていたが、どうやら二人のようだ。抱き合っているようにも見える。
おいおい、まさかカップルでキスでもしてんのか、リア充はR。
むかついたから、正面からガン見してやるぜ。虫の居所が悪かった俺は、立ち止まってじっと目をこらしてみた。
……え?

187 :
「おいおい、冗談だろ……? 映画の撮影か何かか……?」
信じられない光景だった。いや、脳が現実であると認識することを拒否している。
だが、それも仕方の無い事だと思う。目の前で人が死んでいて、あまつさえ喰われているのだから。頭からボリボリと。
映画の撮影なのかと疑いたくなるのも当然だ。しかし、こちらまで漂ってくる血の臭いは、作り物とは到底思えない。
足がすくんで動けない。落ち着け俺! と、とりあえず状況判断だ。
端的に説明するとこうだ。一人がもう一人の人間の両肩を掴んで、頭からボリボリ咀嚼しています。うん、わけがわからない。
俺の存在に気づいたのか、咀嚼していた人物が囓るのをやめて、こちらにゆっくりと顔を向けた。
……その男はスーツ姿で、背丈も俺と同じ170cmほどだ。そこだけ見ればごく普通の人間だが、決定的におかしな部分がある。顔が人間のものではなかったのだ。
極端に大きな頭部、爛々と光る目は丸く、ぱっくり開いた口は下あごが突き出ている。覗いた歯はギザギザで赤く染まっている。例えるなら深海魚のような顔立ちだ。
両肩を掴まれた……喰われている方は女性らしき身体だが、首から上はすでに無い。
「う、うわああああああああああああああああああ」
恐怖が臨界点に達した俺は、叫び声を上げながらまっすぐに駆けだした。その瞬間、ぶちっと靴紐が切れる感触が伝わってくる。

188 :
いくらなんでも、これは続きが気になるだろ
靴紐が切れてからどうなったんだ?

189 :
三日月の夜に砂浜に打ち上げられていた深海魚の姿は、まるで擦り切れた靴ひものようだった。
私の名前は高畑秀夫、どこにでもいるような平凡なサラリーマンである。
最近は風邪をひいても治りにくく、健康診断の度に血糖値とコレステロール値が気になり、
新聞を読むのに老眼鏡のお世話になることも多くなった。
健康面では同年代の男性諸氏と同程度の些細な悩みを抱えてはいるものの、これといった大病もなく、
概ね健康と言えるだろう。
だが、体が健康であっても、心が健康であるとは限らない。
無性に死にたくなることがあるのだ。
50も半ばを過ぎる年齢になると、そろそろ人生の終焉を意識せざるを得なくなるのは仕方がないことである。
父が肺がんを患い亡くなったのは、58歳の初秋だった。
あと数年もすれば、私も58歳になってしまう。
その58歳という年齢が、私にとってのタイムリミットであるかのように思われるのである。
病魔に襲われ、体と心を蝕まれながら死んでいった父の姿を思い出すと、その前に自分で……、などと恐ろしい考えを抱くこともあり、
夜中にうなされながら目覚めると、近くの海岸をふらりとさ迷い歩いてしまうこともある。
死に場所を探しているうちに、夜風で頭を冷やされて、会社の机に山積みされた書類のことを思い出してしまい、
あの書類は誰が処理してくれるのだろうかとか、月締めが近いからまた書類が増えるだろうなとか、
余計な仕事を増やして同僚に迷惑をかけてしまうだろうなとか、そんなことを考えているうちに朝になってしまう。
要するに、私は死ぬ覚悟すら持てない、ただの小心者なのである。

190 :
そんなある夜のこと。
いつものように夜中に目が覚め、いつものように海岸沿いを歩いていた私は、波打ち際に奇妙な魚のようなものを見つけた。
魚のような、というのは、その奇妙な姿が私の知るどの魚の姿とも合致しなかったからである。
体長は1メートルほど、ウナギをさらに細くしたような胴体と、細く長く突き出した口とをしていた。
その特徴を手掛かりに、スマホを使って検索してみると、その魚のようなものはシギウナギという種類の深海魚らしい。
職場の若い連中に勧められるままに機種変更したスマホだが、こういう時はなかなか便利である。
水深300mから2000mまでの深海に生息しているはずの魚が、なぜこんな場所にいるのだろうか。
改めてその奇妙な姿を観察してみると、体は傷だらけだった。
他の魚に食われかけたのか、あるいは海鳥にでも突っつかれたのか。
ピクリとも動かず、三日月に照らし出されたボロボロの体は、なぜだか擦り切れた靴ひもを連想させた。
そんなボロボロの姿を見つめるうちに、これまでの自分の人生を思い返してしまう。
誰にも気づかれることなく深海を漂い、誰かに気づかれるのは死んで砂浜に打ち上げられてから。
このまま自分が海に飛び込んだとして、どこかの海岸に流れ着くのは、はたして何日後のことか。
流れ着いたとして、私の亡骸は誰かに見つけ出してもらえるのだろうか。
あるいは、流れ着く前にサメの腹にでも収まってしまうのだろうか。
Rるものなら、私も死んでしまいたい。
なのに、私には死ぬ覚悟すらなく、なんとなく毎日を生きているだけで、50の半ばまで生き永らえてしまった。
この奇妙な魚は陽の光が届かない深海で、少ない餌を求めながら、必死に流されながらも生きてきた。
深海魚にすら劣る自分の人生には、一片の価値も見い出せない。
目の前に「死」という現実を突きつけられてしまうと、自分の「死」をも意識してしまい、深い泥沼にはまり込んでしまう。
泥沼でもがき苦しむうちに、いつしか私の意識は途絶えてしまった。

191 :
腹の上にのしかかるずっしりとした重みを感じて、固く閉じた瞼をこじ開ける。
目の前には黒い毛むくじゃらの体と、すべてを見通すかのような金色の瞳。
この辺りに棲み付いている野良ネコのヤマトだ。
ヤマトというのは、私が勝手に名付けただけで、特に深い意味はない。
野良ネコのくせに、誰彼構わずにまとわり付き、あちこちの家に上がり込んでは、餌を与えてもらっているようで、
丸々と太った体をしている世渡り上手なネコである。
そのヤマトが、砂浜で眠っていた私の上に陣取り、のんびりと毛づくろいをしていた。
そのリラックスした姿に小さな笑みをこぼし、ふと傍らを見ると、あの深海魚の姿がなかった。
反対側も見るが、そこにもない。
寝転がった体勢で首を左右に巡らしてみても、見える範囲にはそれらしき姿はない。
深海魚の姿を探して起き上がろうとするが、リラックスタイムを邪魔されたヤマトが不満げな声で鳴いた。
ゴメンね。
ヤマトに謝ろうとして、そこで気付く。
今は何時だ?
慌てて胸ポケットからスマホを取り出すのとほぼ同時、けたたましい電子音が砂浜に鳴り響き、ヤマトは驚いて走り去ってしまった。
この音がするということは、6時ちょうど。
そろそろ身支度をしないと、朝の通勤ラッシュに巻き込まれてしまう。
まずは家に戻ってから顔を洗い、朝食は会社についてからパンで済まそう、などと考えながら砂だらけになった髪の毛をかきむしる。
そして思うのだった。
また「今日」が始ってしまった、と。

192 :
>>178だが、俺もとりあえず書いてみた
なんとか形にはしてみたけど、無駄に長いだけ
もう少しシンプルに書けたかなと、反省したりしつつ、自分の文才のなさを再認識する
自己評価は10点満点で3点

193 :
>>188
すまんw
即興で書いただけなので、何も考えていなかった
とりあえず、三日月と深海魚と靴紐を登場させればいいや的な
多分、続きを書くなら退魔物のちょい暗めなラノベになると思う
主人公の名前を深海魚太郎にしようかと思ったけど、何とか思いとどまった
ついでに>>189の感想
主人公の設定が、あまりにリアル過ぎて吹いた
おっさん死ぬな
内容がラノベじゃないから、何ともいえないが文章は問題ないと思う
文学賞とかそっち系統だね
しかし、推敲すればするほどアラが見えてくるものだね
賞に送ったことはないけど、送るときは十分に推敲してからにするわ・・・

194 :
三日月くんが笑っているよ。ニヤニヤと。
靴紐くんが、踊っているよ。風さんと一緒にフワリ、フワリと。
それでね、深海魚くんが少し怖い笑顔でこう言ったんだ。
「ねえ、君もおいでよ」
僕は深海魚くんと一緒にお空を飛んだんだ。
そこは青くて、たくさんのお魚さんが踊ってたの。
ああ、楽しいなあ。

195 :
メルヘンすな
三日月ってのは、顔が細長くて、顎が尖がってて、
なんだか性格悪そうな顔に見えるのは俺だけ?

196 :
ついでにいえば、昔から笑った口にも見立てられていたよ

197 :
ソウルイーターの三日月を連想しちまうw

198 :
すまん、どう考えても間に合わんわこれw

199 :
間に合わなくてもいいんじゃない?
好きに書いて好きな時期に投下すればいいじゃん。
楽しむことが1番大事だと自分は思うよ。
三日月というとクロワッサンが思い浮かぶな。

200 :
「三日月」さんという国会議員がいるので、
人名で「三日月」のお題をクリアするのもありかな
「三日月」さんが右手に鎌を、左手にクロワッサンを持ち、
族議員どもをバッタバッタとなぎ倒す冒険活劇とか
……さすがに、それはないな

201 :
>>200
何それ楽しそう

202 :
間に合わなくても良いと思うよ。
これがプロだったら原稿のとれない作家として早速ボツ食らうけど、ここはラノベ作家になりたい人が文章力を晒すスレだから。
>>199の言うとおり楽しむことが大事。
だから、>>200の物語も良いと思う
ラノベっていうものは自分の書きたいこと、要は妄想を書き綴るものだから。
読む人がその妄想に浸れる文章にしないといけないけどね。

203 :
お題とか関係なく晒し待ってるよ
感想が欲しい場合は、感想歓迎みたいな一言があった方がいいんだろうか
考えてみたら単に投稿しただけじゃ、コメントはつきにくいよな・・・

204 :
俺も書いてみた
============================================
「それで、ここに至る……と?」
 銀色に輝く体表を持つ少しグロテスクな顔をした魚、いわゆる深海魚は話に
合いの手を入れた。
 元々深海魚は話し相手にそんなに興味があった訳ではない、暇だったし見る
からに奇妙な奴だったから声をかけたに過ぎなかった。独特な姿をした連中が
住むこの深海界隈、少しばかり珍妙な姿をした者を見かけたとしても気にも留
めない。ただ少しばかり彼の姿はそこから逸脱していた。どう形容したらいい
のだろう?あえて表現するとしたら『線』、深海魚にはそれ以外に相応しい言
葉を思いつかなかった。
 彼、深海魚の話し相手は自らを靴ひもと名乗った。
「そうそう、気がついたら海底のここにいたわけ。やっと船に乗り込めたと思
ったのにねぇ、運がないと言うか迂闊だったと言うか」
 靴ひもと名乗った『線』のような姿の彼は海底に鎮座する岩にもたれ掛かっ
た姿勢で深海魚に話した。深海魚にとって彼の話は面白かった。妙な姿をした
奴が岩に引っかかる形でゆらゆらと揺れており、意識がないように見えた。だ
からあまり深く考えずに「大丈夫か?」と声をかけたに過ぎなかったのだが、
気がついた彼の話を聞くうちに、どんどんと引き込まれていったのだ。
 最初に彼は靴ひもと名乗った。靴ひも、聞きなれない言葉。すると彼は「あ
あ、そうか」と靴についての説明をしてくれた。『足』というものが生えた生
き物がこの世には存在するのだというところから。それから彼は自分が生まれ
た『山』について、その山の近くにあるという『川』について話した。どちら
も深海魚には初めて聞く言葉であり、山って何だ?川って何だ?と質問をした。
 靴ひもは話好きらしく、そんな彼の質問に面倒な素振りを見せることもなく、
ひとつひとつ説明をしてくれた。

205 :
「それで、その三日月って奴に会ってどうするんだ?」
「話を聞くのさ」
「話?」
 靴ひもはふと上を見上げると、少し間を空けてから説明を始めた。
「三日月って奴はさ、不思議な奴なんだよ。ちょくちょく姿を変えるんだ」
「ほう」
「ある時は真ん丸な姿をしていて、真ん丸だなって思ったら縮んでいくんだ」
「ここいらにもそういう奴いるぞ」
「ああ、違う違う。そういうのとは違うんだ」
 靴ひもはクネクネと体を揺らした。首を振ったようだ。
「丸くなったり、小さくしぼんだりするんだろ?そういうのとは違う。まった
く違うね。最初はそう、しぼむんだ、片側からだけね。で半分までしぼんだと
ころからが違う。何て言うのかな?えぐれて行くのさ」
「ほう」
 深海魚が心持ち身を乗り出す。
「それはあたかも何者かにかじられたかのようだよ。こうザックリとね」
 そう言うと靴ひもは自分の身体を器用に折り曲げ弧を描くような形になった。
それは正に円の殆どをガブリとかじられたかのような姿だった。
「確かに興味深いな」
「だろ?」
 深海魚に賛同されたのが嬉しかったのか、靴ひもは声のトーンを上げると同
時に岩肌から身体を離した。腰を浮かしたようだ。
「どんな仕組みになっているのか?気にならない方がどうかしてるよ。そこで
三日月のところまで行って話を聞こうってわけさ。たとえ教えてくれなかった
としても近づいて見てやればカラクリくらいは分かるだろうしさ。なのに僕っ
て奴はドジ踏んで船から落ちちゃった……。せっかくネズミの連中に頼み込ん
でやっと乗れた船だってのにさ」
 靴ひもは身体を軽く曲げた。肩を落としたようだ。

206 :
「ネズミ……、船ってのに乗る手伝いをしてくれた奴だな」
「ああ、船はネズミたちの縄張りだからね。奴らに頼むのが一番手っ取り早い
し確実なんだ。ただ警戒心の強い連中でさ、話を聞いて貰えるようになるだけ
でも随分と時間がかかったんだよ」
 靴ひもは更に身体を曲げた。
「なるほどな」
 深海魚は深く頷いてやった。話から彼が如何に船に乗るのに苦労をしたかが
窺い知れたから、その落胆にも納得がいった。
「で、これからどうするんだ?」
 深海魚の質問に靴ひもはピンと身体を伸ばすと声高に宣言した。
「ここから脱出する。そして何としても三日月のところまで行く!」
 予想した答えだった。だから深海魚も予定していた問いかけを更に投げかけ
た。
「俺もついて行っていいかな?」
 靴ひもの上部が少しだけ手前に曲がった。顔を覗き込まれたようだ。
「本気で言ってるの?君、この深海の世界から出ることは出来るのかい?途中
で倒れても僕は手助け出来ないよ?冒険ってのはそういうモンだからね」
 靴ひもは探るような声で深海魚に訊ねた。
「マッコウクジラのおっさんに相談してみる」
「マッコウクジラ?」
「ああ、流石にこの海底にまでは来ないが、少し上に行けば会える。おっさん
は海面からこの深海まで広く動き回ってるんだ。相談すれば知恵くらいくれる
だろう。それに君が海の外の世界へ戻るのを手伝って貰う事も出来ると思う」
 靴ひもの身体が更に曲がった。身を乗り出したようだ。
「本当かい!?だったら連れて行ってあげるよ。だから頼む!そのマッコウクジ
ラって奴に話をつけてくれよ」
 暗く冷たい深海の底、靴ひもと深海魚は旅の計画を練り始めた。

207 :
>>179です
切りの良いところまで書こうとして、少し駆け足になったかな
一応お題を意味のある形で取り入れる努力をしてみました
興味を持って読み進めて貰える、そんな文になっていると良いな

208 :
正直言って、「なんで靴ひも?」感があるな
「長くて細くて白いのだったら、うどんでもいいじゃん?」みたいな
靴ひもの飄々とした掴み所のないキャラは魅力的だし、
細い体をくねらせて動いてる姿を想像すると、なんともコミカルな光景だし、
そういった点では面白いとは思うんだけどな
もうちょっと、靴ひもならではのエピソードがあった方がいいかも
個人的には、深海魚の台詞からスッと入って行ってるのと、
最期にマッコウクジラが登場するのが高ポイント
三日月のもとに無事に辿り着けるかどうかも含めて、続きが気になる

209 :
>>202
いつからプロなら没とかそんな深刻な話になってんだよ!?
いやレス全体の趣旨はそういうことじゃないって分かってるけど、
それは今回わざわざ言及しなきゃいけないようなことなのか

210 :
というか、偉そうに語ってるけど妄想がラノベって凄い偏見
オタクは下層の趣味とか、勝手に卑下してる人間が多いのは残念だ
物書きなんて、妄想とか自慰でしかないと思ってる人間もいるんだろうがね
個人的には想像した世界を、創造してるって感覚だから、妄想だと言われるとイラッとくる
スレ違いすまん

211 :
自慰だし妄想だろw
プロにならない限りは、その9割が自己満足
世界を創造してるって…それを妄想と言いますね

212 :
まあ自慰だし妄想だね。
俺も以前、とある賞に投稿して生き延びた時に編集さんと話したけど そんなようなことで褒められたよ。書いてる本人が恥ずかしくなるような妄想を、素直に書ける人が欲しい とか何とか言ってたなあ……。
まあ結果はこのスレにいる通り、最終で落ちたんだけどww
脱線したけど、要は
捉え方は人それぞれだから妄想を「創造」って思いたい人はそう思えば良いし、そもそも「俺の作品は妄想なんかじゃない!」て言う人ならそれでもいいんじゃないの。
何にせよ、そんなくだらないことで一々反応していたら今後の創作活動に支障をきたすよ、と言いたい。
スルースキルをつけないと。
もしスレタイの通り本当にラノベ作家目指すなら、いずれはデビューして、作品が出版されるわけだし そうしたら必然的に2chやら読○メーターやらブログやらでたくさんの批評が来る訳で。
その度に反応してたらノイローゼになってラノベ作家なんて続かないんじゃ? まあ勿論その批評を今後の創作活動に活かすことも大切だとは思うけどね。
と書いてて思ったが俺もスレチだったなw
申し訳ない。 文章うp時以外ROMっておく。

213 :
プロじゃないんだから、今はまだ「書きたい物を書く」でいいじゃないか

214 :
俺も書いてみた。おっさん主人公にラノベ要素を突っ込んで
『あんたね。職場で居眠りとはいい身分なもんだね』
 二回りも年下の上司に怒鳴られた言葉を思い出すと憂鬱だった。
 木枯らしが吹く、人口の光に満ちた空にぼんやりと浮かぶ三日月など見上げる者のいない街の中。
 ビルの合間で男は立ち止まって項垂れ、薄汚れた革靴をそれとはなしに眺めている。
 手入れをしても隠しきれない傷が目立つ革靴に似合いの、埃だらけの靴ひもが自分に重なり、こみ上げてくる何かが喉まで出かける。
 それは吐き出してはいけないものだ。だから今日も酒で押し戻すために男は顔を上げ先に見える屋台へと足を向けた。
 暖簾をかき分け、すっかり馴染みとなった禿頭の店主に声をかける。
「一杯ちょうだい」
「はいよっ!」
 威勢のいい返事と共に安物の丸椅子へと腰かけた男の前にコップが差し出される。
 店主は一升瓶を取り出すと、そこへ一升瓶を傾け酒をいっきに注いだ。
「ありがとう」
 薄く曇ったガラスのコップを口元へと運ぶと、安酒特有の刺激的な香りが鼻をくすぐる。
 そして、やはりピリっとした液体を流し込もうとして、
『大変だよ、また魔物が現れたんだ』
 目の前に宙を泳ぐように深海魚が現れた。

215 :
 余程顔をしかめていたのであろう。店主に「どうしたんですかい」などと声をかけられた。
 この常識外れの生き物は店主には見えないのだ。
「悪いけど急用を思い出したんだ。勘定を頼む」
 男は名残惜しげにコップを戻すと、支払を済ませて人気のない裏手へと回る。
「それで? 今日はどこだ」
『新宿のしょんべん横丁だよ。もうたくさん怪我人が出ている。急いでっ!』
 ついてきた深海魚に尋ね、酒を諦めて飲み屋街を救うなんて皮肉なものだ、と呟いてから呪文を唱えた。
 途端、男は光に包まれる。くたびれた藍のスーツがはじけ飛ぶように消え、生まれたばかりの姿となる。
 その肢体を次々と現れた極彩色の、材質の判別がつかない衣装に包まれていく。
 光が収まれば、表を歩けば確実に通報されそうな姿となっていた。
 嫌そうに顔を歪めながら男は鞄から仮面を取り出した。これが無ければ戦いの前に社会的に死んでしまう。何よりも男にとって重要なものだった。
 
 ビルの上を軽やかに飛び跳ねて渡る男は、自分の隣にぴたりと寄り添う深海魚に尋ねた。
「なあ。誰にでも間違いはあるものだ。俺を魔法少女とやらにしたのはいい。だけど、いいかげん代替わりはしないのか」
『経費削減ってやつらしいよ。新しい子を教育するよりも安くあがるんだって』
「……そうか」
 露出の多い衣装の合間から染むこむ冬に寒気に身を震わせながら跳躍を続ける。
 新宿はもう目の前だった。

216 :
最後の「冬に寒気に」って誤字かな?

217 :
>>216
すまん、思い切り誤字だった。「冬の寒気に」だね

218 :
おっさんと魔法少女の組み合わせがキモいけど、
そのキモさがこの作品のキモだと思うので、
キモさについてもう少し描写があってもいいかも
「通報されそうな」レベルの極彩色で、露出の多い衣装の
可愛さを描写することによって、おっさんとの落差が大きくなり、
よりキモさが際立つはず
まあ、書いてて気持ちのいい物ではないかもしれんけど、
そういう題材を選んだ、あなたが悪いってことで

219 :
あと、作品の舞台は冬みたいだけども、このおっさんはコートを着てないの?
描写としては定番中の定番だと思うけど、木枯らしに吹かれて、
よれよれのトレンチコートの襟を掻き合わせるというのがあるよね
この場面の冬の寒空というのは、今のおっさんの心情と重なってくると思うので、
おっさんをよりおっさんらしく見せるためにも、そういった工夫が必要かも
その方が、その後の魔法少女に変身する部分が活きてくると思う

220 :
>>217-218
描写不足について丁寧な解説で、ものすごくためになった。ありがとう
確かに衣装について描写をしないと、異質さもそうだけど
男の苦悩も浮き彫りになってこないし、
周りの反応の書きやすさが変わるし、何より説得力がでそうだ
コートについては全く失念していた
>男は顔を上げ先に見える屋台へと足を向けた。
「男は顔を上げるとコートの襟を掻き合わせ、先に見える屋台へと暖を求めるため小走り気味に足を向けた」
みたいにして寒さを強調しておくと、変身後のキツさも強調できるし
今まで描写不足についてよく指摘を受けてきたけど、
どう解決したらいいのか、おかげでやっと糸口がつかめたよ

221 :
て安価まちがってた。>>218-219さんだね。ごめん。

222 :
あともう1つだけ
作品中には「深海魚」としか書いてないけども、
その「深海魚」は、どんな姿をしているのかが気になる
画像をググってみるとわかるけども、一口に「深海魚」とは言っても、
その姿は様々あって、アンコウのように丸っこいのから、
ウナギのように細長いの、リュウグウノツカイのように薄くて平べったいの、
サメのように大きな口を開けているのとかいるし、
言葉では形容のしようがないぐらいの奇妙な姿をしたのもいる
そういった、読者によってイメージが大きく異なる可能性があるものに関しては、
作者側がしっかりと描写をして、イメージを誘導してあげた方がいいかも
俺が書くとすれば、チョウチンアンコウをデフォルメしたような姿でマスコット的な可愛さを求めるか、
リュウグウノツカイが泳ぐようにして空を飛ぶ姿に美しさを求めるかの二択にして、
あとは作品全体のイメージに合わせて細部を詰めていくかな
だけど、深海魚ならではのグロテスクさも捨てがたいし……、などと頭を悩ませることができるのは
作者だけに与えれた特権なので、いろいろと想像力を働かせてみてね

223 :
三題噺は初めてだなぁ

誰かが言った。うちの学校では夜中の十二時になると職員室に幽霊が出没すると。
その真偽を確かめるために、Nは校舎に忍び込んでやろうと思った。明日、クラスの連中に自慢するためだ。
大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。口から放たれた白い息は外気に触れると、瞬く間に消えた。Nはかじかんだ手のひらをさすりながら、校舎の壁にかけられた時計を見る。時刻は夜中の十一時五十一分を示していた。
家族にはもちろん内緒にしており、バレないように自室の窓から抜け出したのだ。
Nは自分の足元に目をやると、靴ひもがほつれていることに気づいた。きっと、校門を飛び越えるときに解けたのだろう。慣れた手つきで結び直し、改めて周りの光景を見渡す。

224 :
夜とは、現実とかけ離れた別世界だとNは思う。行き交う通行人も、排気ガスを蔓延させる不快な自動車も見当たらない。まるで自分だけの世界だ。空いっぱいに広がる星々はNを歓迎し、電灯による華麗なイルミネーションはNを祝福しているようだった。
だがしかし、唯一の例外はあの三日月だ。真っ赤な、鮮血のように染められた三日月。その存在が、夢うつつとなった思考を無理やり醒ましてしまう。
「……よし、行くか」
自分に言い聞かせた言葉だった。気づけばもう五十五分。あと五分で今日とさよなら。そして幽霊と初めまして。Nは気を引き締めながらも、なるべく慎重に足を運ぶ。
地面に落ちた枯れ木や小枝を踏まないよう、敵のお城に潜入する忍びのような足取りで、校舎の裏に回る。たった数十メートルなのに未だかつてないほど心臓が悲鳴を上げる。たった一人という孤独感と恐怖心に押しつぶされそうだ。

225 :
現在の目標は鍵を前もって小石を挟んどいた廊下の窓。学校が貧乏なせいか、警備員を雇っていないため、こんな大胆な行為が可能である。
Nはゆっくりと、大きな音を立てないようにカラカラと窓を開ける。
それから下枠に両手と左足をかけ、右足で思い切り地面を蹴った。シュタっと音を殺し、華麗に着地。Nは見事に校舎の中へ入ることに成功した。
ポケットを探り、今更ライトを持ってきていないことに気づく。Nを除いて(恐らく)無人の学校。内部は閑散としており、一メートル先ですら満足に見えない闇が襲う。
Nは自分が深海に取り残された魚のように思えた。何も見えないのだ。目を最大限まで凝らし、自分は暗闇を泳ぐ深海魚なんだと自己暗示する。……気休めにすぎなかった。
一歩一歩進むごとに床が軋み、それが心臓を圧迫する。口唇が乾燥し、唇の端から血が出た、鉄の味が口内に広がる。
記憶を辿りながら廊下を歩き、とうとう職員室の前へ到着した。しかし、Nは最大にして最低な愚行を犯す。
「ない、鍵が……ない」

226 :
いくらポケットの中を探してもなかった。それはそうだろう。そこまで頭が回らなかったのだ。
Nは唖然とした。今までの苦労は何だったんだ、と。過去の自分を殴り飛ばしたい衝動に駆られる。これではただの骨折り損だ。茫然自失となりながら、膝を地面につく。瞳に涙が溜まったとき、誰かに声をかけられた。
「あなた、何をしてるの?」
反射的に振り向くと、そこには女の子がいた。女の子だと認識できる距離に、彼女はいた。少し首を動かせば唇と唇が触れ合いそうな距離。驚いたNはすぐさま飛び退く。が、すぐ後ろの扉に後頭部をぶつけるだけだった。軽く悶絶しながらも、目の前の彼女を捉える。
暗闇の中でも爛々と輝く金髪がNの瞳に焼きついた。身体に合わない黒のコートをまとい、ガラス玉のような双眸がこちらを見下していた。当然ながら、彼女には足がある。
「もう一回だけ言うわ。あなた、何をしていたの?」
有無を言わせない威圧感にNはたじろぐ。そしてどもりながらも、
「ゆ、幽霊が出るってみんなが言ってたから、た、確かめに」
ぶかぶかコートを羽織った彼女は一瞬だけきょとんとしたあと、にたりと口角を歪ませた。
「ふーん、そっか。……こほん。うらめしやー」
「……」
可愛らしい舌を出し、手を内側に曲げてそう言われた。恐怖とは別の意味で心臓がどきりとしたが、顔には出さない。Nの無反応をどう受け取ったのか、金髪少女は顎に手を添え、沈思黙考する仕草を見せ、次にーー、
「うやめしやー」
と言いながらNの下唇をペロッと舐めた。ごく自然な動作で、先ほどの可愛らしい舌を使って、味見するように舐めた。
「ーーーーっ!」
声にならないNの声が、夜の校舎に吸い込まれた。

227 :
>>222
>>214-215です
登場する者や物の造形について一切触れられていないと、
読者が読み進める上で作者との想像の乖離を生むということで、ぐさりと来た
先の衣装についての描写と同じく、描写があってこそ
キャラクタのリアクションが生まれるというのが身に染みる思いで
グロテスクだろうか可愛らしかろうが、その描写ができていれば、
何かしらのリアクションを主人公にさせることもできたのに
描写をしないことがもったいないと思えたのは、かなり貴重な経験だった
それに、どういったキャラが動くのかを決めるのは作者の特権だということも

228 :
>>218
ばっばれ

229 :
>>223
気になる点がいろいろとある
・靴ひもを「慣れた手つきで結び直し」たとあるけども、そこにちょっと違和感を感じる
息が白くなるほど寒く、手がかじかんでいるという描写があるのに、
靴ひもをそんなに簡単に結び直せるのか
また、夜の校舎に忍び込もうとしてるんだから、主人公はかなり緊張しているはず
それならば、指先が震えるぐらいはしてもおかしくない
寒さと緊張感で手が震え、靴ひもを結び直すのに手間取ったとする方が、
より主人公の心情とマッチするのではないかと思う
・「一メートル先ですら満足に見えない闇」なのに、少女の姿がはっきりと見えるというのは、かなり不自然
闇の中で金髪が目立っていたとしても、体は黒いコートに包まれているわけだから、
それが少女だと認識するためには、なんらかの明かりが必要になるはず
足があることを確認しているのだから、全身がはっきりと見えているってことだからね
なので、「廊下は微かな月明かりに照らされていた」とでもした方が、
探索するのには支障がなかったけども、少女がいることには気が付かなかったことの説明にもなるし、
夜の校舎の不気味さ強調する効果もあると思う

230 :
>>223
まあ細かいところはあれだけどさ、
いかにもラノベらしいキャラに仕立ててきたことは結構評価したい

231 :
・主人公と少女が出会う場面の、2人の位置関係がよくわからない
膝を付いた状態から後ろを振り向くと、「少し首を動かせば唇と唇が触れ合いそうな距離」に
少女がいたということは、2人の顔の高さがほぼ同じ高さだということ
ということは、少女の身長が1mほどしかないか、少女も同じように膝を付いているか、
それとも、腰を屈めて覗き込んでいるかのどれか、ということになるはず
その直後に「ガラス玉のような双眸がこちらを見下していた」とあるから、身長1mほどという線は消え、
「彼女には足がある」ことを確認しているわけだから、それができるような体勢ということは、
膝を付いているのではなく、腰を屈めているのかな、と推測することはできるけども、
こんな作業なんて、本来は読者がする必要なんてないはず
それを読者にやらせてるということは、作者側の努力が足りないということ
複数の人物が登場する場面では、それらの人物がどういう位置関係にあるのかをはっきりとさせておかないと、
書いてるうちに破綻しかねないから、面倒臭いかもしれないけど、しっかりと徹底した方がいいと思う
・主人公の行動が、全体的にちぐはぐな印象を受ける
家族にばれないように慎重に抜け出し、校舎内に忍び込めるように窓に細工をするという知恵が働くくせに、
その一方でライトを持ってくるのを忘れ、職員室の鍵のことにも気づかない
計画性があるのかないのかがよくわからない
また、職員室の鍵を持っていないことに気づいた後に、「過去の自分を殴り飛ばしたい衝動に駆られ」たり、
「瞳に涙が溜まった」りしてるけども、読んでる側からすると、そこまで悔しがったり、泣きたくなったりするほどのことか?、
という感想を抱いてしまう
緊張感と恐怖心とで、かなり感情が不安定になってたのだとしても、それならそれで、
そこに至るまでの過程をしっかりと書かないとね

232 :
夜の学校を舞台にして怪談仕立てで書くのはいいけども、
作品の全体として、怖さが足りない
歩く度に廊下が軋むということは、その学校はかなり古い木造校舎みたいだけども、
それだけ古ければ、少し強い風が吹くだけで、窓ガラスがガタガタと揺れたりもするだろうし、
ネズミが棲み付いてて、夜になったらカサカサ走り回ってたりもするだろうし、
蛇口の閉りが悪くなってて、ポタポタと水滴が落ちてたりもするだろう
昼の学校でならばまったく怖くない、ガタガタ、カサカサ、ポタポタなんて音でも、
夜の学校でならば、途端に恐怖心を煽る小道具に変わってしまう
夜の学校には、そんな小道具がいくらでもあるんだから、それらをもっと活用し、
小さな恐怖をいくつも積み重ねて、その後に謎の少女が登場して、一気にドカンと来る、
というのが、怪談としては定番じゃないかな

233 :
>>223です
細かい点や矛盾点を分かりやすく指摘してかくれてありがとうございます
確かに、立ち位置関係の矛盾や読み手に恐怖心を煽るような描写が欠如していました
、自分でも「ここマズったなぁ」と思える始末です
数百文字程度でこのザマですから、一つの本になると……
もっと、読み手を意識したような文章が書けるように精進します!

234 :
「Дьявол! Дьявол приехал!(鬼だ! 鬼が来たぞ!)」
――なんと言っているのか。男にはよくわからないが、彼らが言い放った言葉の一部はなんとなく理解できた。
「デーモン……鬼、か」
聞き慣れた言葉だ。
自分はいつからここにいたのか、ここが何処なのか。それはわからないが、それでも自分に剣を向け、囲む数百の男たちは自分の敵だ、ということだけは理解できている。
「敵なら――――Rだけだ」
何故彼らが自分の敵なのか、その理由や過程など知らない。興味もない。ただ、敵はRもの――そういうものだと、それだけしか知らない。
鬼と呼ばれた男は、腰まで伸びる白髪に紅い瞳、そして全身は黒の袴姿という、不気味な格好をしていた。齢は二十を迎えたか、まだか。その風貌のせいか、よく窺い知ることができない。
鋭く細められた瞼から漏れる怪しげな光は、まさに鬼のそれを思わせるような紅い色を放ちーーその瞳から滲み出る殺気は、今にも人を喰らいそうな、そんな恐怖すら感じさせた。

235 :
白髪の男は腰に下げた少し長い鞘から三尺ほどある太刀を音も出さずに抜くと、目の前に構える異国人達に向け白い息を吐く。
「――消え、失せろ」
刹那、男の前にいた数百の男たちは上下に割れた肉塊と化す。
いつの間にか移動していたのか、白髪の男は彼らが立っていた場所より先、肉塊の山を超えた所に立っていた。
「……何も、ない」
何も感じない。後ろでは、自分がそうさせた肉塊と、血の海が広がっているのに――何も、感じない。
彼らはついさっきまで、恐怖に怯えながらも、闘争心を感じさせる必死な顔をして煩く叫んでいた。しかし、今ではもう彼らから表情を伺うこともできないし、発せられる声もない。
そのことに関して、罪悪心や後ろめたさといったものは全く、何も感じないし、不気味なほど心は静かに落ち着いている。天を見上げ、泣いてみようともするが、その薄く閉じられた瞼から涙が出ることはなかった。
「俺は何者で――何をしているのだろうな」
その問に答える者はいないし、彼の心が何かしらの反応を示すこともない。しかし、それもいつも通りだ。
「寒い……な」
白髪の男は先と同じく、音も出さずに太刀を鞘に収めると、何事も無かったかのように、どことも定まらぬ方へ歩き出した。
――彼自身知らぬ、自分の存在理由を知るために。
始めてです。評価お願いします!

236 :
今更だけど>>170ってまだやってんの?

237 :
>>236
特に〆切とかはないようなので、気が向いたらチャレンジして下さい

238 :
>>237
じゃあ今から書いてみる

239 :
 何かがぱたぱたと足に当たる感触に、俺は足を止めた。
 見れば、靴紐がほどけている。これから営業に行こうと言うのにこれでは、営業先に足元を見られてしまう。
……我ながらくだらないことを考えつつ、ほどけた靴紐を結び直した。
 営業先に着き、とりあえず立てたプロットを見てもらうと、実によろしいとお褒めの言葉を頂いた。
 結構なお得意様で、言いたいことはズケズケと言うと聞いていたので、ほっとする。
「ところで、君」
 帰ろうと荷物を片付けたところで声をかけられた。
「はい」
「どうだね、今度」
 言いながら胸の辺りで、存在しない二つのボールを転がすマネをするのを見て、思わず苦笑。
「こっちだけなら」
 お猪口を飲み干すマネをしてやると、それで満足したのか、お得意様は笑顔で頷いた。
……その口が三日月のようだった、などという失礼なことは考えないようにした。
 家に帰る電車に乗ると、娘からメールが入った。
『コレ欲しい』
 添付された写真を開くと、ピンク色のオッサンのような顔をした魚のストラップだった。
 人面魚か。でもこんなキャラ、娘の好きな漫画にいたかなぁと首を捻る。某海賊漫画にならいそうだが。
 まぁストラップなら高くはなかろう、と許可するメールに、ついでに何の漫画かと聞いてみた。
『チョーウケる』
 またしても添付写真付きのメールだ。十年前の女子高生か、と苦笑しつつ写真を開く。
 同じキャラクターが、今度はCGで描かれていた。やけにリアルなCGだ。ひょっとして映画か何かのキャラなのか。
 もう一度、素直に何のキャラかわからないとメールすると、今度はメール一面芝生で返って来た。
 それが深海魚であることと娘の趣味に驚きつつ、苦笑しながら、俺はようやく辿り着いた愛しの我が家の扉を開けた。

240 :
>>234-235
悪いところは特に感じないのだけど、魅力も感じない。そんな感じです。
国語力とかはそれなりにありそうですが、経験値が足りないのかな。
クールに淡々と語られていて、「今、こういう場面ですよ」とか「さぁ、ここ
から熱くなりますよ」といった書き手のメッセージみたいなものが文章の中に
込められていないように感じます。
書き手は仲介者だと私は考えています。
奇想天外な物語と、その内容を全く知らない読み手(読者)。
内容を知らない分からないままに読者は読み始めます。
書き手には分かっている「この場面の直後にとんでもないことが起こる」とい
うことも、読者は知らないわけです。
そこを伝えてあげる仲介者、それが書き手だと私は考えています。
最近はネット上でネタになりつつある「やったか?」がありますね、あれなど
は分かりやすい一例ですね。
やったかどうか読者は次の行へ確認したくなりますし、倒れてない敵を見て、
読者は「ああ、やっぱりな」と安心感を得ます。
文章は書く経験だけではなく、読まれる経験も同じくらい必要です。
友人や家族など多くの人に読んでもらい、出来ればリアルタイムに感想を聞く
と良いです。
「これ何て読むの?」とか、「うーん」と軽く唸るとか、拾える読者心理は沢
山ありますよ。
最近はネットでもSkypeの音声通話など便利になりましたしね。

241 :
>>240
ありがとうございます。確かに経験値は圧倒的にないと自覚しています。
仲介者、ですね!
ただ淡々と内容を伝えるだけでなく、どうしたら読者はもっとこの世界に引き込まれ、楽しいと感じてくれるか……これからどうなるの!? 等といった、読者の心を揺らすような伝え方ができる伝え手、仲介者になりたいと思います。
読まれる経験も全然ありません……。
恥ずかしながら、リアルタイムで感想を貰えるような関係の人はいなくて……しかし今はネット、小○家になろう 等、沢山の人に読んでもらえる場もあるので早速投稿し、多くの感想、批評を呑み込んで成長していきたいと思います!
ありがとうございました。

242 :
>>234-235
最初の言語の違いの設定が活かされてないのが気になる。人のことは言えないけど、せっかくだから、誰か1人くらい命乞いとか断末魔とかでもう一度くらい言語の違いを意識させても良かった気がする。

243 :
なるほど、確かにそうですね。試しに今、「来るぞ!」という台詞を入れ、斬った後に「断末魔の叫びすらあげる時間を与えず」といったような説明を入れてみたら、緊迫感が出てきてより良くなったように感じました。
ありがとうございます。

244 :
>>234
白髪の男の強さがよく書けてるとは思うけども、「強過ぎる」のは問題があるかと思う
これは物語全体でいうと、プロローグに相当する部分だろうけども、
そんな初っ端から、数百人を一瞬で斬り捨てるような力を発揮してしまうと、
この後の物語で、白髪の男が危機に陥るような展開に持って行けないのでは?、
と余計な心配をしてしまう
これだけ強いのを倒せそうな敵を出すとすれば、素手で地球を砕けるとか、
視線だけで呪い殺せるとか、そういった類のを出さざるをえなくなりそう
一場面だけに全力投入するのではなく、もっと全体の見通しを立ててから
書き始めた方がいいのでは?
まあ、最初から最後まで「俺TUEEEEEE!!」で押し通すつもりならば、
それはそれで文句は言わんけどね

245 :
あと、細かいかもしれないけども、気になった点がある
・「全身は黒の袴姿」
袴というのは、腰から下を覆うような形状の衣装なので、全身が袴姿という表現には、
かなり違和感を感じる
白髪男は腰に太刀を下げているということなので、剣道や弓道の選手が着てるようなのかなと
なんとなくイメージとしてはわかるんだけども、その場合の上半身の衣装ってのは、
胴着や半着と呼ばれるものらしい
ただ、「上半身は胴着、下半身は袴だった」なんて書くと、文章としてウザいので、
単に「黒の袴姿」としてもいいかも
・「三尺ほどある太刀」
この作品の世界では、尺貫法が採用されているのかどうかが、まずは問題になる
例えば、時代小説を読むと、「彼我の距離は一間(約1.8m)ほど」とか、
海外を舞台にした小説だと、「彼の体重は200ポンド(約90kg)を越えていた」とか、
そういった注釈がついてたりする
架空世界を舞台にしたファンタジーでも、「弓の最大射程は250アルシン(約250メートル)」、
「体長40チェート(約4メートル)の地竜」などと書かれてる作品もある
なぜこんな注釈が存在するかというと、作者と読者の間で「世界」」を共有させる必要があるから
それをしないで、いきなり「三尺ほどある太刀」とか言われても、それが長いのか短いのすらわからず、
読む方としては、途方に暮れる可能性もある
なので、読者に馴染みのない単位を使わずに、メートル法を採用してもいいかもしれない
どちらにも共通して感じるのは、先に言葉だけがポンッとあって、
その言葉が作品の中で「浮いてる」なあ、、ということ
そういうポイントを一つ一つ見直して行ってみると、グッと良くなるはずなので、
もう少し読者の視点からの意識を持ってほしい

246 :
はい、ありがとうございます。
全体の見通しは立っています。主人公の危機、というものもしっかりと考えてあります。
ただ、仰る通り、最初から全開でない方が今後更に書きやすくなるのかも…… もう一度全体読み直して、調整可能でしたら参考にさせて頂きます!!
ありがとうございました!

247 :
>>245
なるほど、確かにそうですね!ありがとうございます。袴姿の点も、もっと読者が想像しやすいように考え直します。
三尺というと約90cm、時代は日本にすると江戸末期なので、当時にしてみると少し長いという設定でしたが……確かにこういうことは余程詳しい方でないとわからないですね……注釈を入れてみます!

248 :
細かいついでに、もう1点
「自分に剣を向け、囲む数百の男たち」とあるので、
白髪男が完全に包囲されている状態なのはわかるんだけども、
その後で、「目の前に構える異国人達」に斬りかかると、
「男の前にいた数百の男たちは上下に割れた肉塊と化」し、
「後ろでは、自分がそうさせた肉塊と、血の海が広がっている」ともある
さらには、「いつの間にか移動していたのか、白髪の男は彼らが立っていた場所より先、
肉塊の山を超えた所に立っていた」ともあるので、、白髪男は前に移動したのだろうなとは
なんとなくわかる
だけども、これを通して読むと、数百の敵のうちで、前にいた敵は倒したました
では、右や左や後ろにいた残りの敵は、いったいどうなったの?、
という疑問が残るんだよね
白髪男の力というのが、前方の敵に対して強い効果を発揮するのか、
それとも、周囲全体に対しても発揮されるのか
前だけならば前だけ、周り全部ならば周り全部というのをわかるように書かないと、
読者が置いてけぼりを食らいかねないよ
喩えるならば、「吹き抜ける一陣の風」と「すべてを薙ぎ倒す嵐」との違いみたいな感じか?
よくわからんけど

249 :
なるほど、わかります。
全体通してもっと細かく、けれど くどくない程度に加筆してみます。色々と細かい指摘ありがとうございました。この作品のみでなく、今後の執筆全体に活かしていこうと思います。
ありがとうございました、これは賞には送らないでネットに投稿する予定の作品ですので、いずれ皆様のお目にかかることがあればまた、そこで評価等お願いします。お世話になりました!

250 :
他人の作品に難癖を付けてるだけではアレなので、
>>223のようなシチュエーションを意識して俺も書いてみたら、
無意味に長く、三日月も靴ひもも深海魚も出て来ないという
まったく違う方向性になってしまった
無意味に長いので、とりあえず序章の中の序章を
続きはWEBで(大嘘)

251 :
「夜中の12時になると、職員室に金髪の少女の幽霊が出る」
そんな噂を聞いたのは、昨日のことだった。
クラスで特定のコミュニティーに属していない俺の耳に入るのは遅かったが、一部の生徒たちの間では、
先月の頭ぐらいから囁かれ続けていたようだ。
念のために言っておくと、「特定のコミュニティーに属していない」とは言ったが、いわゆる「ぼっち」ではないぞ?
入学以来、いろいろと面倒臭いから周囲と距離を取り続けていたら、いつの間にかそうなっていただけだからな。
「昼休みも一人で本を読んでるけど、友達いないの?」とか憐みに満ちた目で見るのはやめてくれ。
俺は孤独が好きなだけなんだからな。
本当だぞ?
少し話が逸れた。
孤独を愛する俺のもとにも、とうとう1ヶ月遅れで噂がやって来たのだ。
情報化社会の逆を行く俺様格好いい!
いや、そういう話は措いといてだ、なぜ格好いい俺にも噂が噂が届いたかというと、俺がこの学校で唯一の文芸部員だからだ。
いつものように教室の隅っこで、いつものように読書に勤しんでいたら、「怪談とか好きなの?」と声を掛けてくる奴がいた。
その日はたまたま、『新耳袋』を読んでいたのが災いしたようだ。
そんな本を読んでいたら、怪談好きだと思われても仕方がないだろうが、特に怪談が好きなわけではないので、
否定しようかと一瞬だけ思ったが、あっさりと諦めた。
こいつには何を言っても無駄だからだ。
憩いのひと時を邪魔され、小さく一つ溜め息を吐いた。
わざわざ俺に声を掛けて来るような物好きは、この学校には一人しかいない。
隣の席の山崎だ。
俺にとっては、クラスメイト以上友人未満という存在でしかないが、なぜか俺のことが気になるらしく、ことあるごとに声を掛けてくる。
山崎ホモ説を疑ったこともあるが、こいつには幼馴染の彼女がいることを知り、無事に俺の貞操は守られたのだった。
とりあえず、リア充は絶滅したらいいのに。
俺が文芸部員であることを知っている数少ない人物でもある山崎は、怪談好きな(と勝手に認定されてしまった)俺のために、
最新のトピックスを教えてくれたのだった。

252 :
で、今の俺がいるのは、学校の正門前、時刻は午後11時20分を少し回っている。
少し話を端折り過ぎた。
「で、」とか急に言われても、言われた方も困るだろうから、ここに至るまでの経緯を説明しておく。
なぜ俺がこんな夜中に学校に来ているかというと、山崎に唆されたからだ。
俺が所属している文芸部には、毎年の文化祭に何かしらの文芸作品を掲示しなければいけないという伝統行事があるらしいのだが、
その文化祭まで、あと2週間ほどしかない。
入部当初に「適当に小説っぽい物でもでっち上げればいいよ」と顧問から言われ、のんびりと構えていたのに、
今週になってから急に「っぽい物では駄目です。小説を書いてきなさい」と言われたのだ。
なんでも、部員が一人しかいない文芸部を潰そうという動きが生徒会内部であり、文化祭で活動の成果をしっかりと示さないと、
今後は予算を一切認めない方針を取ることが決定したらしい。
緊縮財政がどうのと言っていたから、お金が絡む難しい話がいろいろとあるのだろうし、文芸部がお取り潰しの対象になることも理解はできる。
だが、納得はできない。
特に文芸部に愛着があるわけではないが、文芸部が潰れてしまうのは困る。
「本ぐらいどこでも読めるだろ」という意見もあるだろうが、俺の家は小さな鉄工所を経営しているため、朝から晩まで機械の音が絶えることなく、
老朽化が進んだ町立の図書館は、夏には蒸し風呂に、冬には冷蔵庫になってしまう。
どちらも読書には不向きな環境なのだ。
それに比べると、小高い丘とまばらな落葉樹の森に囲まれた部室棟は、軽井沢もかくやという避暑地っぷりを発揮してくれていた。
軽井沢に行ったことなんてないから、どんな所か知らんけどな。
その代わりに、冬は凍えるような寒さが襲ってくるらしいが、自宅からコタツを持ち込む算段は整っているから、なんとか乗り切れるはずだ。
あとは、土鍋とカセットコンロを用意すれば、一人鍋を楽しめるが、こちらもすでに手配済みだ。
いつでも冬将軍を手厚く出迎える準備はできている。
なのに、肝心の文芸部が潰れてしまったら、俺の楽園が崩壊してしまう。

253 :
それを防ぐ方法が小説を書くことならば、書いてやろうじゃないか!、と盛り上がってはみたものの、非常に困った事態になってしまった。
なぜなら、小説の書き方なんて知らないからだ。
子供のころから本が好きで、手当たり次第に読み漁ってはきたけども、今まで一度だって、小説なんて書いたこともないし、書こうとしたこともない。
そんな俺が、あと2週間で小説を書けるのかどうか。
常識的に考えれば、まず無理だろう。
そんな簡単に書けるならば、石を投げれば小説家に当たるような世の中になるはずだ。
そうなれば、原稿を落として〆切に間に合わない小説家が一人もいなくなり、好きなシリーズの新刊を何年も待たされたりすることもなくなるはずだ。
それはそれで、素晴らしい世の中だな。
機会があれば、未来の世界のネコ型ロボットにでも頼んでみることにしよう。
普段はあまり読まない怪談というジャンルに手を出したくなったのも、今にして思うと、ただの現実逃避だったのかもしれない。
山崎から幽霊の噂を聞かされたのは、どうやって小説を書こうかと悩んでいた時だった。
奴は文芸部が廃部の危機にあることもなぜだか知っていて、
「架空の話を一から十まで書き上げるよりは、自分の体験をもとにして、多少の脚色を加えて書いた方が楽なんじゃないの?」
なんてことを言い出したのだ。
余計なお世話だとは思ったが、「怪談好きなら、お薦めのネタがあるよ」と続けられては、それに飛び付いてしまったのも仕方がないことだ。
なにしろ、ここ数日は夕食を食べ終わると机に向かい、、原稿用紙を前にして腕組みをし、文豪気取りで唸ってはみたものの、
何を書けばいいのかすらまったく思い浮かばず、気が付けばいつの間にか朝になっている状態が続いていたからだ。
料理をしたことがない人間が小麦粉だけを渡されて、「何でもいいから、それを使って好きな料理を作ってよ」なんてことを言われても、
まともに食べられるような料理を作れるわけがないのと同じだな。
そんな人間でも、うどんを作るのか、クッキーを作るのか、パンを作るのか、それともお好み焼きを作るのかぐらいの指針さえもらえば、
そこからなんとなく形だけは作ることができるかもしれない。
ただし、味の保証は一切しないし、腹を壊しても一切の責任は負わない。

254 :
今回俺が作る料理もとい小説には審査員がいて、その評価次第では、俺の温もりに満ちた文芸部ライフがただの妄想で終わってしまう。
その妄想を妄想で終わらせないためには、まずは他人に読ませても恥をかかない程度の小説を書かねばならない。
となると、今の俺が取れる選択肢は、たったの一つしかなかった。
つまり、夜中の学校に忍び込み、幽霊の噂の真偽を確かめること、である。
幽霊がいるかいないかなんてのは、些末なことである。
重要なのは、普段の俺ならばまずやらないような行動をし、今までにないような体験をすることなのである。
幽霊なんてものが存在するわけないんだから、こんな簡単なミッションはないはずが、万が一のこともあるので、それなりに準備は整えた。
ここで言う「万が一」とは、幽霊が存在した場合のことではなく、誰かに発見されるリスクのことである。
夜中の学校に忍び込んでいることがバレたら、俺はこの年にして前科1犯の立派な犯罪者になってしまい、俺の学生としての立場は終了してしまう。
国立の工業大学に進学し、金属工学を学ばなければいけない俺からすると、それだけは回避しなければならない。
将来は家業の鉄工所を継ぐことが両親との約束なので、その約束と引き換えに手に入れた、お気楽な生活も守らねばならない。
ともあれ、そんな経緯を踏まえた上での、「で、」なのである。

255 :
真夜中の学校に忍び込ませるためには、それなりの動機づけが必要だよなあ、
と思いながら書いてたら、主人公の設定がこんなのになってた
「ぼっち」をこじらせただけの捻くれ者だな
小説を書くのって、やはり難しい
自己採点は、10点満点で3点ってことで

256 :
物凄く細かいことを言うと感嘆符の後は一文字空けよう、て程度かな
!、 →! 、
まあこういうタイプのものは許されることもあるし、プロも使うからいいのかもしれんが。

257 :
>>251
>噂が噂が
気になるかな 打ち間違い?

258 :
>>239
それで終わり?続きないの?

259 :
>>258
帰って来て終わりのつもりで〆たつもりだったけど、終わったように見えなかったかなorz

260 :
>>256
うっかりと忘れてた
そういえば、そんなルールもあったね
>>257
ただの打ち間違い
細かいことは気にしないでくれると助かる
レスをくれるのは嬉しいけども、スレの趣旨からすると、作品の中身に対してのレスをしてほしい
「表現がよくわからん」、「ここはこう変えたほうがよくね?」、「自分ならこう書くな」とか、
あるいは、もっと端的に「つまらん」とかでもいいし
文章力を鍛えたくて晒してる人たちにとっては、そういった指摘をしてあげないと、前に進むことができいないんだから、
多少厳しい内容でも、スレが殺伐としない程度で指摘してあげた方がいいと思う

261 :
>>239の感想
父と娘の関係性を主題に措いて、それをニンマリとしながら眺めるような作品という印象を受けるんだけども、
その割には、2人のメールの遣り取りの内容がよくわからない
父と娘の年齢や性別によるギャップがあるにはしても、意思の疎通が上手く図れてるようには思えない
芝生で一面のメールというのは、「wwwwwwwwwww」というような文面のメールのことなんだろうけども、
娘が何に対して、それほどウケているのかが、さっぱりわからない
その辺りを、もう少し工夫した方がいいような気がする
あと、「胸の辺りで、存在しない二つのボールを転がすマネ」というのも、何のことだかよくわからない
取引先の相手からのお誘いだから、ゴルフかなと思ったけども、それならばクラブを振るような仕草をするだろうし、
酒を飲む仕種で返してて、胸の辺りで手を動かしてるんだから、おっぱい方面かとも思ったけども、
それもまた違うような気もするし
なんか、こうモヤッとした感じが残る

262 :
なんだかんだでこのスレ続いてるけど、みんなからして「こいつの文章好きかな」って思うのある?

263 :
>>261
>父と娘の年齢や性別によるギャップがあるにはしても、意思の疎通が上手く図れてるようには思えない
ごめん、まさにその通りで、メールのくだりは年齢や性別によるギャップを書きたかった。
まさか深海魚だとは思わず、漫画のキャラだと決め付けて返信してみたら「ちっげーよww」って実物の写真付きで返したのに、それでもキャラだと思い込まれ、娘は「だwwからwwちwwがwwうww」的に芝生まみれのメールを返した、って感じの。
最近の若い娘の表現ムズカシイ。もっと頑張ります。
>酒を飲む仕種で返してて、胸の辺りで手を動かしてるんだから、おっぱい方面かとも思ったけども、
正解!
わかりにくくてスミマセンorz

264 :
>>263
> >酒を飲む仕種で返してて、胸の辺りで手を動かしてるんだから、おっぱい方面かとも思ったけども、
>
> 正解!
> わかりにくくてスミマセンorz
露骨にせず大人しい表現にしようとしたんだろうなと思いました。
露骨だけど大人しく感じる表現を模索してはどうでしょう?
私なら「自分のあろうハズもない胸を揉む仕草をした」と書きます。
「あろうハズもない」という少し持って回った表現で露骨さを薄めています。
コミカルな印象を受ける単語を探してみても良いかもしれません。

265 :
おっぱい方面ならば、もっと露骨でもいいんじゃないの?
「両手を胸の前でワサワサと動かす」とか

266 :
>>262
このスレの中でってこと?
何か最近はおっさんが多そうな雰囲気を感じる
本当にラノベ作家を目指してるのかと疑問に思う
一般文芸ちゃうのとw

267 :
>>264
>>265
なるほど、こういう時はわかりやすさ重視の方がいいんですね……
勉強になります。

268 :
三題噺で文章書くからお題下さい
三日月、靴ひも、深海魚のやつはもう書いたから別の欲しい

269 :
パーカー 羊 フライパン
の三つなんてどうだろう

270 :
>>269
把握

271 :
お題をだして文章を書くスレでも立てろよ

272 :
時間かかってすみません

全てを溶かすような、じりじりとした熱気が迸る夏の日。容赦のない日射しが上空から降り注ぎ、まるで強火で熱したフライパンの上に立っているようだった。
福谷(ふくたに)は駅の近くに設置されたベンチに座りながら、特に思考することなく辺りを見回していた。
羊のように群れをなし、路上を行き交う人々。公園で談笑している他校の女子高生。スーツ姿で必死に汗を拭うサラリーマン。いつもは当たり前の日常の一部だった光景が、今は新鮮に映る。
なぜならーー、
「今日から夏休みかぁ」
息を止めながら大きく背伸びをし、ゆっくりと吐き出す。自分は今、夏休みという非日常に身を投じたのだ。この先の予定は未定ではあるが、福谷の気持ちを高揚させるには十分だった。
何をしようか。ひとりでぶらぶらとゲーセン巡りするもよし。古本屋で立ち読みするもよし。友人に連絡を取って近場のメイドカフェに行ってみるのもよしだ。むしろそれがいい。
一度決めたら行動に移すのは早い。勢いよくベンチから腰を上げ、右ポッケから携帯端末を取り出そうとした瞬間ーー、
通りすがりの誰かとぶつかった。
「わっ」
「きゃっ」
双方は声を上げ、福谷にぶつかった方は盛大に尻もちをついた。声からして、女の子だろうか。
「ご、ごめん。大丈夫か?」
福谷は慌てて手を差し伸べるが、思わず体がピタリと静止する。最初に目に映ったのは彼女の黒い半袖のパーカー、次に黒のスカートだった。

273 :
それとは正反対に、白で覆われた純白の肌。恐らく腰の位置まで届く長い黒髪。葡萄色の瞳は煌々と輝き、引き込まれるような魅力がある。
彼女は福谷が十六年間の中で見てきた女性の誰よりも美しく、きっと五十年経ってもそれが覆すことはないかもしれない。
「す、すみません。よそ見をしていたものですから……」
そう言いながら彼女はAの手をぎゅっと掴み、緩慢な動作で立ち上がる。柔らかく、心地よい冷たさが右手を通じて伝わる。
手を放すことは名残り惜しかったけれど、さすがにいつまでも手を握ることはできない。
「それでは」と会釈し、再びどこかへ足を運ぼうとする彼女にAは無意識のうちに呼び止めた。彼女は振り返り、訝しげな顔をして福谷を見据える。どうしよう、何て言えばいい?
「あ、えっと……その……暑く、ない?」
福谷の言葉に、彼女はしばしキョトンとしたあと、微笑みを浮かべた。
「心配してくれてありがとうございます。わたしは平気です」
そう台詞を残したあと、彼女は雑踏の中へ消えていった。
福谷は気の利いた台詞を言えなかった自分を恨みながら、頬を掻いた。
何気なく空を仰ぎ見ると、燦然たる太陽が「お前は馬鹿だ」と言わんばかりに福谷を見下す。
はぁっとため息をつきながら、友人の元へ電話をかける。

このときはまだ、福谷は平和だった。

274 :
Aって書かれてるとこミスった、ごめん

275 :
個人的にはスラスラ読めるし情景も浮かぶから良いと思う
ただ、表現的に
>彼女はAに無意識のうちに
〜に〜に で重なってるから、読点使った方がより読みやすくなって良いと思う
〜に、〜に

276 :
ミス、>彼女にAは無意識のうちに
だった
まあ細かいからそこまで気にすることじゃないかもしれないけどね、読点使いすぎると何処かの硬い文学史みたいにくどくなるし、使わないと不自然さを感じたりすることあるから、すいこの際にはそこも見るようにしたらいいと思うよってことで

277 :
>>275>>276
なるほど、読点の配置は言われて気づきました
基本的に読点は少なすぎても多すぎても駄目なので、もう少し配慮して書きたいと思います

278 :
>>272
そこは物語の冒頭部分なんだろうけども、
その割にはインパクトが足りない
街角で美少女と出会うだけじゃなくて、
そこに何らかの「事件」を絡めた方がいいのではないかと

あと気になったのが、「葡萄色の瞳」という表現
同じ漢字表記で「えび」色と「ぶどう」色という2種類の読み方をし、
それぞれが違う色のことで、どちらも赤みがかった紫色なんだそうだ
(「えび」色の方が赤に近く、「ぶどう」色の方は紫に近いという違いはある)
ググってみると色彩見本とかも出てくると思うので、詳しくはそれを確認してもらうとして、
あなたがどちらの色のつもりで使ったのかは知らないけども、
「えび」色にしろ、「ぶどう」色にしろ、どちらも瞳の色を形容するのに使うのには、
あまり適切な色ではないような気がする
どんな色なのかがパッと浮かばないような色を使うというのは、
読者に対して不親切なんじゃないのかと思うので、
もっと単純に「紫色の瞳」としたらダメなのかな

279 :
>>278
確かにインパクトも不十分で、この内容に引きつけられる要素は薄いかな、って自分でも思います
葡萄色の瞳、は紫の方を意識していましたけど、それがかえってまどろっこしくなってしまいました
なるべく第三者に分かりやすい文章をかけるよう頑張ってみます

280 :
俺も書いてみた

それは、夏休みも半ばを過ぎようとしていたある日の朝だった。
そろそろ日が昇り始めようかとする時間に目が覚めた私は、頭に鈍い痛みを感じていた。
体もなんだか熱っぽいし、夏風邪でも引いたのかと思いながら、何気なく額に手を当てた私は、「それ」の存在に気がついた。
慌てて机の上に伏せていた手鏡を取り、自分の額を写してみると、「それ」はそこに存在していた。
(な、なんで私の頭にこんな物があるの?)
何度も触ってみても、「それ」は確かな質感を伴って、そこに存在していた。
自分の身に何が起こったのかがわからない。
(昨日の夜はこんな物はなかったのに……。どうなってるの?)
急に怖くなって、手鏡を放り出すと、逃げ出すような勢いでベッドに飛び込み、そのまま頭を抱えて眠ることしかできなかった。
「あちぃ……」
フライパンの上で焼かれるベーコンというのは、こんな気持ちなんだろうかと、どうでもいいことを考えながら歩く私を、
道行く人たちが物珍しそうに振り返る。
(見せ物じゃないんだから、こっち見ないでよ)
と心の中で呟きながらも、それも仕方ないかとも思う。
なにしろ、今の私は、どこからどう見ても不審者にしか見えないだろうから。
まだ午前中だというのに、既に暴力的な陽射しを撒き散らし始めている真夏の太陽の下を、パーカーのフードを目深に被り、
俯き加減に歩く私の姿は、慌ただしい街の中で明らかに浮いていた。

281 :
つい数時間前にあんなことがあったばかりなのに、人間の体はお腹が空くように作られているようだ。
空腹という現実の前では、いつまでも逃げた振りを続けることはできず、ベッドから這い出してはみたものの、
今度は別の現実が待ち構えていた。
家に食料がなかったのだ。
普段ならば、インスタント食品やスナック菓子の買い置きが一つや二つはあるのだが、夏休みに入ってからの自堕落な生活の中で浪費され、
既に底を尽いていた。
そこで仕方なく街へと買い出しに出掛けることにしたのだが、ここで更なる現実が待ち構えていた。
頭にある「それ」を隠す必要があったのだ。
こんな物を剥き出しにして歩いていたら、たちまちワイドショーのネタに取り上げられるか、白衣の集団に拉致されてしまうだろう。
そんな事態を避けるための「それ」を隠せるような服は、クローゼットの奥まで探してみても、この季節外れのパーカーしか見当たらなかった。
こうしていくつもの現実に敗北しながらも、なんとか街へと出た私は、灼熱の太陽と好奇の視線でボロボロに打ちのめされていた。
その男と出会ったのは、まさにそんな時だった。
「そこの君」
後ろから声を掛けられ、肩を叩かれる。
無視して歩き続けようとするが、肩に置かれた手が引き留める。
「ちょっとお話を聞かせてもらってもいいかな」
(こんな時に職務質問?ツイてないなあ……)
小さく溜め息を吐き、適当な言い訳を考えながら振り向いた私の目に飛び込んできたのは、黒い帽子だった。
「なっ……」
形はマジシャンが被っているような帽子だったが、その高さは、私が知っているどの帽子よりも高かった。
フランス料理の世界では、偉い人ほど高い帽子を被っていると聞いたことがあるけども、三つ星レストランのオーナーシェフでも
こんなに高い帽子は被ってはいないだろう。
50p以上はありそうな帽子を被っていたのは、20代後半ぐらいの男。
銀縁の眼鏡、黒いタキシード、白い手袋を身に纏った男は、
「お巡りさんだと思った?残念、ただの通りすがりの執事でした」
と悪戯っ子のような笑みを浮かべていた。

282 :
執事?
漫画やドラマでしか見たことないけども、その中では確かに執事と呼ばれる職業の人たちはそんな格好をしていたし、
どこそこの貴族にお仕えしておりますと言われたら、そのまま信じてしまいそうになるかもしれない。
だけど、この帽子は……。
似合う似合わないで言えば、似合ってはいるのだろうが、とにかく異常としか言いようがない。
なにしろ、高過ぎるのだ。
首が痛くなるほどの角度で見上げると、その天辺をようやく視界の端に捉えることができた。
私の視線が帽子に固定されていることに気づいた男は、
「ああ、これ? 丁度いいサイズのがなかったから、特注で作ってもらったんだけど、逆に目立ちっゃてるよね」
と苦笑しながら、片手を帽子の鍔に当て、軽く持ち上げた。
やや癖のある髪の間からチラリと見えたのは、黒光りする硬質な物体だった。
本来は人間の頭部に存在するはずのない物体。
そして、おそらくは私の頭にあるのと同様な物体。
「それ」は角だった。
「僕のはどうやら山羊らしいんだけど、君のはどんなのかな?」
呆然とする私の顔を覗き込むようにし、素早く片手をフードの隙間から潜り込ませてくる。
「ひゃっ!」
そして、そのままガシガシと頭を掻き回していた手がある場所で止まる。
「そ、そこは駄目……」
さっきまでの乱暴な手付きから一転、今度は優しくそっと撫で始めた。
「それ以上は駄目っ!」
「長さは5pぐらい、内側に丸く巻いているということは……羊、かな?」
「や、止めて!」
「どうして?」
「ど、どうしてって……、へ、変な感じがするから」
「変?」
「ムズムズするというか、こ、こう……、とにかく変なのっ!」
「もしかして、気持ちいい?」
「き、気持ちい……」
そこまで言い掛け、ここが駅前の大通りであることを思い出した。

283 :
慌てて周囲を見渡すと、建ち並ぶ店先からは店員のお姉さんが驚いたような顔で見つめ、通り過ぎようとしたサラリーマン風のおじさんが気まずそうに顔を背け、
私と同年代の男の子がニヤニヤとした顔で携帯電話を構えている。
「と、とりあえず離れてっ!」
男の胸を両手で突いて後ろに跳び退り、その場でフードを掴んで屈み込んだ。
(ど、どうしよう。誰にも見せたことないのに、知らない男の人に触られてしまった……。お嫁に行けなくなっちゃう……。わ、私どうすればいいの?)
突然の出来事に混乱し、涙目になりながら、ガタガタと震えていると、フード越しに微かな重さと温かさとを感じた。
「ゴメンね。泣かせるつもりなんてなかったんだけど、君が可愛かったから、つい調子に乗ってしまったんだ」
「可愛い? 私が?」
「うん、可愛いよ」
「嘘よ! 頭にこんな角があるのに、可愛いわけないじゃないの!」
「そんなこと言ったら、僕の立場はどうなるの? 僕のなんて、君の10倍以上はあるよ?」
「そ、それはそうだけど……」
「だから、ね? 君を泣かせてしまったことは謝るから、とりあえず泣き止んでもらえたら嬉しいかな」
おそるおそる目を開けると、片膝を突いて屈み込んでいた男と目が合った。
その目尻が下がっていることからすると、どうやら、すごく困っているらしい。
初めて見たときは、20代後半ぐらいだと思ったけども、こういう表情を見ると、もう少し若いのかもしれない。
そんなことを考えていると、男が片手を差し出してきた。
「この先に車を待たせてる。まずはそこで、僕の主と会って話だけでも聞いてほしい」
「主?」
「君と同じぐらいの年の女の子なんだけども、これが怒ると怖いんだ」
怒られている場面を思い出したのか、自分の両肩を抱いて身震いをしていた。
その子供っぽい仕草を見ていると、さっきまでの恥ずかしくて、泣き出したくなるような気持ちも吹き飛んでしまい、思わず小さな笑みが零れてしまう。
「うん、泣いてる顔も可愛かったけど、笑ってる顔も可愛いよ」
そう言いながら私の頭をポンッと一つ叩くと、男は立ち上がり、再び手を差し出してきた。

284 :
「うちのお嬢様ならば、君の知りたいことをすべて教えてくれるはずだよ」
「知りたい、こと?」
「そう、その角のこととかね」
「教えてくれるの?」
「どうする?」
差し出された手をそっと両手で包み込むようにして掴み、意を決して立ち上がる。
「行く!」
「よしよし、いい返事だ。さあ、行こうか」
これが私の長い旅の始まりだった。

相変わらず長いなあ
文章を短くするコツみたいなものがあったら、教えてほしい
自己評価は10点満点で3点ってことで

285 :
>>280-284
ちょっと短くしてみていい?試しに

286 :
煽りや嫌味みたいで気が引けるのですが、
自己評価10点満点で3点ってどうなんでしょうかね?
見てきた限り、かなりの確立で3点の方が多いような。
日本人の美徳としての謙遜を否定するつもりはありませんが
自発的に文章を晒すのであるならば、自己評価で7点をつけられるまで
推敲してから上げるできではないでしょうか?
3点というのはお世辞にも良い点だとは言えませんし、そういう評価を
するということは、良くない部分があると認識していることを意味します。
ならばまずは自力で直すべきでありますし、仮にこれが単なる謙遜であるならば
それは正当な評価ではないという前提になってしまい、スレッド的には
意味のない行為だと思います。
これを書くと結局のところ、自己採点を記載しなくなってしまうだけだろうと
躊躇しましたが、やはり気になったので。

287 :
予防線引いてるだけでしょ、そんなことないよ十分上手いよ、の一言が欲しいがために謙遜している
例え酷評されてもこの文章はデキが悪かったんだから当たり前って、自分に言い聞かせている
自己採点とか無視して、ただ単純に思った感想を言えばいいんじゃない?

288 :
>>285
どうぞどうぞ
同じようなシチュエーションで、他の人ならどう書くかというのは興味があるので、
ザックリと短くしちゃって下さいな
自分で書いといてなんだけども、山羊男の防止の高さを強調しようとして、
三ッ星レストランのオーナーシェフでも〜と書いたけど、もっと単純な表現があったんじゃないかなとか、
「そ、そこは駄目……」以下の遣り取りはなくても作品としては成立しそうだなとか、
そういう点が気にはなってる

289 :
>>288
あんまり文かえずに

290 :
>>288
途中送信してもた
あんまり文かえずにやってみる。

291 :
>>286>>287
自己評価で7点を付けられるような作品を書けるならば、
わざわざこんなスレ(という言い方は失礼かもしれんけど)には書かず、
とっくにどこかの新人賞に応募してるよ
こんな形で文章を書いた経験がほとんどないから、
どうやって書けばいいのかすら試行錯誤中なんで、
自己評価3点の作品を、10点に近づけるためのアドバイスをほしい
そのためならば、厳しい言葉でもしっかりと受け止める覚悟はしてるので、
作品の中身に対してのレスをお願いします

292 :
こういう形で書いてみて思うのは、風呂敷を広げるのは簡単だけども、
畳むのは難しいってこと
いざ書き始めると、あれも書きたい、これも書きたいとなってしまう
自分の文章が長くて無駄が多いように感じるのは、それが原因かも

293 :
ちょっとざっくりやりすぎた感があるのはご愛嬌でorz
それは、夏休みのある日の朝だった。
頭に鈍い痛み。体もなんだか熱っぽいし、夏風邪でも引いたのかな。
などと、何気なく額に手を当てた私は「それ」の存在に気がついた。
慌てて手鏡で写してみると、「それ」は確かに存在していた。
(な、なんで私の頭にこんな物があるの?)
何度も触ってみても確かな質感がある。
(昨日の夜はこんな物はなかったよね……)
怖くなって手鏡を放り出すと、逃げ出すような勢いでベッドに飛び込み、そのまま頭を抱えて眠ることしかできなかった。
「あちぃ……」
フライパンの上で焼かれるベーコンというのは、こんな気持ちなんだろうかと、どうでもいいことを考えながら歩く。
道行く人たちが物珍しそうに振り返る。
(見せ物じゃないんだから)
でもそれも仕方ないか。
なにしろ、今の私は、どこからどう見ても不審者にしか見えないだろうから。
まだ午前中なのに、暴力的な陽射しを撒き散らす真夏の太陽の下を、パーカーのフードを目深に被り、俯き加減に歩く私は、明らかに周囲から浮いていた。
こんな状態なのに、私の体はお腹が空くように作られているようだ。
空腹の前にいつまでも逃げ続けることもできず、ベッドから這い出してはみたものの、今度は家に食料がないという現実が待っていた。
普段ならば何かしら買い置きがあるのだが、夏休みの自堕落な生活で浪費され、既に底を尽いていた。
街へと買い出しに出掛けるにしても、ここでも更なる現実。
頭の「それ」を隠す必要があったのだ。
こんな物を剥き出しにして歩いていたら、たちまちワイドショーのネタにされるか、白衣の集団に拉致されてしまうかのどちらかだ。
でも「それ」を隠せるような服は、この季節外れのパーカーくらいしか見当たらなかった。
現実に敗北しつつなんとか街へと出た私は、灼熱の太陽と好奇の視線で更にボロボロに打ちのめされていた。

294 :
「そこの君」
突然後ろから声を掛けられ、肩を叩かれる。
無視して歩き続けようとするが、肩に置かれた手が引き留める。
「ちょっとお話を聞かせてもらってもいいかな」
(職務質問?ツイてないなあ)
小さく溜め息を吐き、適当な言い訳を考えながら振り向いた私の目に飛び込んできたのは、黒い帽子だった。
「なっ……」
形はマジシャンが被っているような帽子だったが、その高さは私が知るどの帽子よりも高い。
手品のタネでも隠してるのか、50p以上はありそうなその帽子の主は、20代後半ぐらいの男。
銀縁の眼鏡、黒いタキシード、白い手袋を身に纏った男は、
「お巡りさんだと思った?残念、ただの通りすがりの執事でした」
と悪戯っ子のような笑みを浮かべた。
(執事?)
現実では見たことないけども、創作の中では確かに執事の人たちはそんな格好をしているし、一瞬信じかけたけど。
けど、この帽子は……。
似合う似合わないで言えば、似合ってはいるのだろうが、とにかく異常だ。高過ぎる。
その天辺を見上げるだけでも一苦労だ。
「ああ、これ? 丁度いいのがなかったから作ってもらったんだけど、逆に目立つよね」
言い訳するように苦笑しながら、男は帽子を片手で軽く持ち上げた。
やや癖のある髪の間からチラリと見えたのは、黒光りする硬質な物体だった。
本来は人間の頭部に存在するはずのない、そして、私の頭にあるのと同様な物体。
「それ」は角だった。

295 :
「僕のは山羊っぽいんだけど、君のは?」
彼は唖然とする私に構わず、手をフードの隙間に潜り込ませた。
「ひゃっ!そ、そこは駄目……」
それをあっさり探り当て、乱暴な手付きから一転、今度は優しくそっと撫で始めた。
「5pぐらい?巻いてるし……羊、かな?」
「や、止めて!」
「どうして?」
「ど、どうしてって……、へ、変な感じがするから」
「変?」
「と、とりあえず離れてっ!」
男を両手で突いて後ろに跳び退り、フードを掴んで屈み込む。
突然の出来事に混乱し、涙目になりながら、ガタガタと震えていると、フード越しに微かな重さと温かさとを感じた。
「ゴメンね。君が可愛かったから、調子に乗ってしまったんだ」
「嘘よ! 頭にこんな角があるのに、可愛いわけない!」
「そんなこと言ったら、僕はどうなるの? 君の10倍はあるよ?」
「そ、それはそうだけど……」
「泣かせてしまったことは謝るから、とりあえず泣き止んでもらえないかな」
おそるおそる目を開けると、片膝を突いて屈み込んでいた男と目が合った。
目尻が下がっている。どうやら、困っているらしい。20代後半ぐらいだと思ったけども、もう少し若いのかな。
そんなことを考えていると、男が片手を差し出してきた。
「この先に車がある。そこで、僕の主と会って話だけでも聞いてほしい」
「主?」
「君と同じぐらいな女の子なんだけど、お怒りになると怖いんです」
苦笑しつつ、自分の両肩を抱いて身震いをして見せる。その子供っぽい仕草を見ていると、さっきまでの恥ずかしくて、泣き出したくなるような気持ちも吹き飛んだ。思わず小さな笑みすら零れてしまう。
「うん、泣いてる顔も可愛かったけど、笑ってる顔も可愛いよ」
男は言いつつ私の頭をひとつ叩くと、立ち上がり、再び手を差し出した。
「お嬢様ならば、君の知りたいことを教えてくれるはずだよ」
「知りたい、こと?」
「そう、その角のこととかね」
「教えてくれるの?」
差し出された手をそっと両手で掴み、意を決して立ち上がる。
「さあ、行こうか」

296 :
改行長すぎて怒られたorz
間違えて消しちゃった改行もあるし……
あちぃ、の前に改行を脳内補完おながいしますorz

297 :
ありがとう
これぐらいザックリとしても、物語としては成立してるということは、
自分の文章には「無駄」が多いってことなのかな
ただ、その「無駄」の部分にこそ、書き手の個性が表れるわけだし、
その辺りをどうやって調節するかなんだよね
参考にさせてもらいつつ、もっといろいろと書いてみます
ありがとうございました

298 :
無駄が多いと言うよりは描写が多い、かなと思いました。
逆に文字数を稼いでるように感じた。
やってみて思ったのは、ひとつのことに対してほぼ必ずこと細かく説明しようとしてるって点かな。
例えば手鏡が机に伏せてあろうがベッドにあろうが、読者にとってはあまり関係ない。
想像力のない私のような人にはありがたいし私は好きだけど、
そこまで丁寧に描写しなくても読者は読み取ってくれると思うし、あまりに描写しすぎて想像力を働かせる隙がないようにも思う。……私も人のことは言えないけど。
慌てて取った手鏡がベッドにあるのか、机の上にあるのか、はたまた壁に掛けてあるのかは、読み手の想像に任せていいんじゃないかな、と思うのです。
偉そうに言ってるけど私も出来てないですけどね。
あとそれを意識し過ぎて余計な所削ってしまって、読者に理解してもらえないことも多々ありますけどねorz

299 :
ことの発端は、クラスメイトでから発せられた二文字の言葉だった。

昼休み。

300 :
ごめん、誤爆
人の悪意によって生まれる化け物の話を書こうかなと思ってたけど、なんかどうでもよくなった

301 :
>>300
気が向いたら書いて欲しいな、気になる。

302 :
三題噺書きたいです。
お題を下さい!

303 :
>>302
エリマキトカゲ
USBメモリー
フェアリー

304 :
>>301
何とか書いてみた、動きのある描写は難しい
吉野守(よしのまもる)が、その光景を目撃したのは昼休みのことだった。
終礼を告げるチャイムが学校全体へ響き渡る。それを合図に生徒は緩慢な動作で食堂へ向かったり、教室で弁当を広げる者もいた。
吉野は大きく背伸びをしながら、鞄から弁当を取り出す。それから右ポッケに入れてある、屋上の合鍵を確かめながら教室を出た。
この学校は一般的に屋上解放はされておらず、扉は施錠されている。が、この学校に入学してすぐ、職員室からこっそりと拝借して合鍵を作っておいたのだ。今のところ、屋上を出這入りしている者は吉野を含め三人。
階段をコツコツと音を立てながら上がり、扉の前に辿り着く。
吉野は取り出した鍵を鍵穴に差し込み、右に回す。ガチャリと開錠した音が鳴り扉を開く。

305 :
最初に目に飛び込んだのは、床にうつ伏せになって蹲る友人ーー二宮晴也(にのみやはるや)だった。髪は乱れ、制服にはあちこち引き裂かれた痕。手の甲は擦過傷と青い痣が痛々しい。
次に、二宮を見下ろす三つの影が吉野の瞳に映る。彼らは突然現れた吉野の姿に目を見張っている。それだけで、吉野は全てを理解した。
「おい二宮! 大丈夫か?」
吉野はすぐさま二宮に駆け寄り、片膝をつきながら背中をタップする。二宮はとても気弱な性格で、不良グループからイジメの標的にされていたのだ。二宮が迫害を受けていたことは知っていたが、まさかここまでだったとは。
二宮は吉野の呼びかけには答えず、何かブツブツと念仏を唱えるように呟いている。
「よぉ、テメェ吉野守……だっけか? そいつ、屋上に上がるなんて校則違反を犯しやがったんだよ。だから俺達がお仕置きしてやった」
三人のうち誰かが言った。
「黙れよ」
ケラケラと嗤い合う三人組に向かい、言葉を放つ。それでも嘲るような声を止めない。
「…………ら、……て、…………だ」
蚊の鳴くような、とても掠れた声。それは西宮の口から発せられたもので、明確には聞き取れなかった。
吉野が聞き返そうとした瞬間、悪魔か何かにとり憑かれたようにガバッと西宮が起き上がる。重力も慣性も無視した、明らかに異常な動作。
不良グループ三人組の嗤い声が止む。そして驚愕した表情で西宮を見遣り、じりじりと後ろに退く。屋上には静謐さが戻り、聞こえるのは激しい風の音だけだった。太陽が爛々と照っており、吉野の顎に一滴の汗が這いずり、床に落ちた。
西宮は「ヒヒッ」と今まで聞いたことないような声を発し、
「お前らなんて、Rばいいんだ!」

306 :
その台詞を引き金に、西宮の影が歪んだ。その影は生き物のように蠢き、すぐそばにいる吉野はおろか、距離が離れた不良グループまで巻き込む黒い円を床に作り上げる。
吉野は呆然としながらそれを見つめていた。
「西宮……何しようとしてるんだ。おい、西宮!」
吉野は西宮の肩を掴み、こちらへ振り向かす。しかし、そこに見知った友人の顔ななかった。
瞳は焦点が定まっておらず、だらりと開かれた口の端から血の混じった涎が流れ落ちている。意識があるかも不明だった。
不良グループの一人が、悲鳴を上げながら、不気味な影から抜け出そうと駆け出す。だがその願いは叶わず、影から這い出た得体のしれないナニカに足を取られ、盛大に転けた。
瞳に大粒の涙を溜めながらも、掴まれた左足を右足で蹴るなどと抵抗の意思を見せるが、無駄に終わる。
ぐしゅり。完熟したトマトを床に叩きつけた音と、たいして遜色のない、右足を潰された音が吉野の耳に届いた。
声にならない奇声を上げる姿が目に映る。信じられないといった表情で、残りの二人に、あるいは吉野と西宮に、救済を求める仕草をする。しかし誰も動こうとはしない。動けるわけが、ない。
「助けてくれ!」
それが彼の最期の言葉となった。名前すら知らない彼は、突如として現れた謎の化け物に頭部を喰われたのだ。
間歇泉を髣髴させるほどの膨大な血が空中に霧散し、吉野の頬に付着する。大きく震える手を頬にやり、そっと撫でる。人差し指には温かみを帯びた、真っ赤な血液がついてーー、

307 :
「ああぁあああぁぁああぁぁぁあぁっ!」
気づけば、吉野は頭を抱えながら絶叫していた。脳が理解することを拒む。だが脳裏に焼きついた光景は容易く拭えない。
化け物の姿を喩えるならば蜘蛛だ。体長は四メートルほど。体全体は漆を塗りたくったような黒で覆われ、それが西宮の心の深淵を表すように思える。
八本の脚はとても太く、吉野の頭部よりも大きい。脚の尖端にある爪はとても鋭利で、ひと突きされるとコンクリートに風穴が開くかもしれない。
化け物は、餌食となった彼を跡形もなく捕食し、辺りを一瞥する。
全身の毛が逆立ち、息を止める。心臓は未だかつてないほど跳梁し、背中から冷や汗が噴き出た。
「嫌だ! 死にたくねぇ!」
圧迫した空気に耐えられなくなった残りの二人が、化け物に背を向ける形で足を動かす。
それを見逃すわけでもなく、音に敏感な化け物は、矢のごとく俊敏な脚部の動きで、二人に襲いかかる。頭胸部の歩脚を器用に使いこなし、逃げ惑う二人の背中を容赦なく穿つ。串刺しとなった身体はびくびくと小刻みに痙攣し、やがて静止する。
簡単に、呆気なく、三人、死んだ。
「ハハッ、なんだよこれ」
吉野は笑った。口角の左半分だけが釣り上がり、とても不恰好な笑みだった。
隣で立っている西宮を横目に見る。顔は先ほどと変わらず、しかしどこか恍惚とした表情を浮かべていた。

308 :
ここからヒロインが登場して化け物をやっつけたりするのを想像してたけど、長いからやめた
戦闘ものは語彙力がないとホント難しいなぁって実感した
もっと文章書かなきゃなぁ……

309 :
連投ごめん
そこに見知った友人の顔ななかった。は誤字。
あと主人公が叫んでるのに、音に敏感な〜って描写してる化け物が襲いかからないのはミスです

310 :
二宮なのか西宮なのか、いったいどっちなのかと……
まあ、それは措いといて、

「うつ伏せ」とは、腹這いになって伏せていること、
「蹲る」というのは、体を丸めて屈み込むことなので、
「床にうつ伏せになって蹲る」という体勢は、まず無理
そこは「うつ伏せになって倒れている」、もしくは
「腹を抱えて蹲っている」というような表現じゃないとおかしい
「屋上には静謐さが戻り、聞こえるのは激しい風の音だけ」とあるけど、
静かなのか静かじゃないのか、どっちなの?
激しい風の音がしている状態は、「静謐」とは言わないよ
「掴まれた左足を右足で蹴」っていたのに、潰されたのは右足というのは、
どういうことなの?
左足を掴まれていたのならば、潰されるのは左足のはずのはずだし、
先の尖った蜘蛛のような脚で、どうやって人間の足を掴むのかとかもよくわからん

と、相反するような表現があったり、誤記だと思われる部分があったり、
文章全体を通して読んだ場合に、「ん?」と止まってしまうことが多い

311 :
>>310
恥ずかしいミスばっかりでもはや自分でも笑えてくる
今まで何回かここに文章を晒してきたけど、上達している気配が全くないや

的確なご指摘ありがとうございます。描写以前にきちんとした推敲ができていないから、冷静に自分の文を眺めて手直しすることから初めたいと思います。とても参考になりました。

312 :
>>303
ありがとうございます。私に連休は関係ないので少しお時間いただきますが、書いてみます。

313 :
空が暗い。腕時計をちらりと見ると、時刻は既に六時を回っていた。
晩夏の湿った生ぬるい風がゆっくりと吹きわたり、かろうじて残ったいくつかの木々をさわさわと揺らす。
血でにごった水たまりをひょいと飛び越えながら、壊滅した街と、世界の情景を楽しむような足どりで歩いてゆく。
原型をとどめない死体があちこちに転がっているけれど、感覚が麻痺しているのか、「死」に慣れきってしまっているからなのか、不思議と、恐怖や気持ち悪さは感じなかった。

314 :
あ、ちなみに>>312じゃないです

315 :
改変してるんで笑ってもらう前に三年前の晒すわ
キングバードの習性で考えると十中八九は着いてくるだろう。
この最終形態、速さもなかなかのようで、趣のある古びた建物を過ぎればあっという間にトネ山の上空だった。
案の定、着いてきた。
掟破りだがこうなればもう降段を覚悟の上だ。
村長もまさか文句は言わないだだろう。
「さて、ここで思う存分闘おう。大将鳥」
「おいビーン、言葉通じ
ると思ってんのか?」
ビーンはメガホン機能を使って音声を外に発信する。
それがあまりにも機内に響くものだから、ジャックは思わず耳を塞いだ。
「ポゥ……」
大将鳥は、か細い声で鳴き、悲しげな瞳でこちらを見つめた。
(通じてる!?)
とは限らないが、少なくとも大将鳥にビーンの気持ちは通じたのだろうか。
それでも、すぐにまた容赦なく突進してきた。
「ポオオオオオオォーーウ!!」
来る、2人は意外と冷静だった。
まだだ。ギリギリのところで撃つ。
命が惜しくば躊躇いなど捨てて。
ただし、確実に仕留めるため、至近距離まで待つ。

316 :
『今』だ。
長年のコンビ歴のかいあって、タイミングは一致した。
命中した。
刹那に爆風が吹きすさぶ。
同時に、標的の目玉と内臓が飛び出たのが瞳の奥の記憶に焼き付いた。
鮮血は噴射し、紅い雨を降らす。
分散された肉片は墜ちてゆく。
キングバードのボスは即死だった。
至近距離での出来事に、ジャックとビーンは思わず目を伏せた。
「おええっ」
「ビーン!」
地上に戻るまで、ビーンは終始俯き、涙を浮かべていた。
ジャックもまた、さっき見た映像は一生脳裏に焼き付いて離れないことだろう。忘れてはならない気がしていた。

317 :
あげ

318 :
俺が田上だ

319 :
>>315
>>316
プロだろ

320 :
>>319
サンクス
改行おかしいけど評価よろ

321 :
>>315
この部分だけ読むと、状況がよくわからないんだが、
飛行機乗りの二人組が、巨大な鳥の怪物と戦う話でいいのかな?
その前提で評価すると、アクション要素が希薄かなと思う
トップガンばりのドッグファイトをしろとは言わんけども、
せっかくの空中戦なのに、相手が近寄って来るのを待って、
一発で仕留めるだけというのは、ちょっと呆気ない
しかも、それが最終決戦?だと、尚更のこと
敵の大将との種族を超えた友情?ライバル?みたいな関係を
しっかりと描いてくれた方が、言葉が通じる通じないという遣り取りが
より重みを増して来るような気はする

322 :
>>303のお題で書いたまま放置してたのを、とりあえず晒してみる

若者を中心に蔓延しているという新型ドラッグ「フェアリーズ・ダスト」について調べるため、
売れないジャーナリストの俺は、新宿の闇へと足を踏み入れた。
そこで情報屋の“ジョニー”と出会った俺は、「国家機密クラス」の情報が記録されているという
USBメモリーを入手する。
その直後から、俺の周囲には怪しい影が蠢き始め、そして……俺は走っていた。
夜の新宿を俺は走り続ける。
(くそ、なんでこんなことに……)
奴から逃げるために。
(俺が何をしたってんだ?)
新宿最強の殺し屋が、俺を狙っている。
(殺されてたまるか!)
スーツの内ポケットに入っているUSBメモリー、すべての元凶はこいつだ。
(どうすればいい? 警察は……アテにならない)
ほんの軽い気持ちで手を出してしまったことを後悔しても、もう遅い。
(とにかく、逃げるしかない! 逃げて、逃げて、逃げまくる!)
猥雑とした裏通りから飛び出すと、駅前の高速バス乗り場が見えてきた。
(こんな街にはいられない。どこでもいいから、奴がいない場所へ)
張り裂けそうになった心臓が、新鮮な空気を求めて疼いている。
(年は取りたくないな。これ以上は走れそうもないし、少しはぐらいなら……)
荒い息を吐き出し、夜空を見上げた俺の目に、赤い色が映った。
(ま、まさか……)
ネオンライトを切り裂いて、高層ビルの屋上から飛び降りてきたのは、血のように赤いマフラーを纏った死神。

323 :
奴の名は、エリマキトカゲ。
喉元の傷――かつて某国の特殊部隊を丸ごと血祭りに上げたときに負ったらしい――を隠すため、
夏でも赤いマフラーを巻いていることから付けられたコードネームだ。
爬虫類じみた不気味な顔と、2mを超える巨体、そしてなにより、その残忍な性格から、
新宿最強の殺し屋として恐れられている。
「こいつが表沙汰になれば、総理大臣のクビなんて簡単に吹っ飛ぶぜ」と、
笑いながら俺にUSBメモリーを手渡した“ジョニー”は、もうこの街にはいない。
俺の目の前で、エリマキトカゲの手でバラバラに解体された。
奴は、素手で人体を徹底的に破壊することができるのだ。
そんな化け物が、呆然と立ち尽くす俺に目掛けて、拳を振り下ろそうとしている。
(あぁ、これは間違いなく死んだな……)
その拳が俺の顔面を砕こうとした瞬間、奴の丸太のように太い腕に、黒い針が突き刺さっていた。
(な、なんだ!?)
「そこまでよ、ヤン・ウェンフェイ! それとも、今はエリマキトカゲと呼んだ方がいいのかしら?」
俺の背後から聞こえた凛とした声に振り向くと、そこには艶やかな黒髪の女が立っていた。

324 :
腰まである長い髪を掻き上げると、その手にはいつの間にか黒い針が握られている。
「どうする? ここで決着を付ける?」
エリマキトカゲは、針が刺さった腕を抑えながら女を睨みつけていたが、じりじりと後ずさりを始めた。そして、腕に刺さっていた針を引き抜くと、俺に目掛けて投げ付けてきた。
(あぁ、今度こそ間違いなく死んだな……)
咄嗟に目を閉じて身構えていると、キンッと金属同士がぶつかり合うような音が響いた。恐るおそる目を開けると、路面に針が2本落ちているのが見えた。
「危ないところだったわね」
と言いながら、黒髪の女が近付いてきた。
改めて女の顔を見てみると、かなりの美人――街を歩けば、10人中9人が振り向くだろうと思われるレベルだ――だった。
だが、その顔を見つめる俺の目は、恐怖で引き攣っていた。
女の手には、先ほどまで握られていた針はなかった。
ということは、エリマキトカゲが投げた針を、その針で撃ち落としたということか?
この女も、エリマキトカゲ並みの化け物なのか?
「あら? せっかく助けてあげたのに、礼の一言もなし? この国の人間は礼儀正しいと聞いていたけど、私の思い込みだったのかしら?」
「あ、ありがとう……」
どうにかして掠れた声を絞り出すが、俺の喉は、カラカラに乾涸びていた。
「うん、どう致しまして」
そう言いながら笑った女の顔に、一瞬ドキリとはしたものの、今はそれどころではない。(奴は? エリマキトカゲはどうなった?)
慌てて周囲を見回してみても、奴の姿はなかった。
「一旦は退いてくれたみたいだけど、またすぐに狙ってくるでしょうね。あいつはかなり執念深いから、この程度では諦めてくれないわよ」
命の危険が去り、少しだけ落ち着きを取り戻した俺の耳には、周囲のざわめきとサイレンの音が聞こえ、こちらを指差しながら、走って来る警官の姿が見えた。その後ろにも何人かがいるらしく、無線に向かって叫んでいる声も聞こえてくる。
この状況は、非常にマズい。どうすればいい?
そんなもの、決まっている。
「どうする?」
問いかけてくる女に対して、俺は一つ溜め息を吐いて答えた。
「俺は逃げる。奴に殺されるのも、警察に捕まるのも御免だ」
「あら奇遇ね。私も同意見よ」
隣に立つ女と目が合うと、お互いに頷いた。

325 :
「さて、愛の逃避行と洒落込みましょうかね」
女が差し出してきた手をそっと握り返し、そのまま二人で走り出した。
夜の新宿を俺たちは走り続ける。
どこに向かってかは知らないが、とりあえず走り続ける。
今の俺にできることは、それだけなのだから。

こんな感じになった
改行が一部変な感じになってるけど、そこは気にすんな
無駄に長い癖は少しは改善されたような気がするけど、どうだろうかね
あ、もちろん自己採点は10点満点で3点ですよ

326 :
>>321
ありがとう
参考になったよ

327 :
いま「僕の彼女は朝鮮人」っていうラノベ書いてるからお前ら待ってて
序盤は反日ツンだけど、中盤で韓国の異常さを思い知って発狂するシリアスなシーンもある

328 :2013/10/26
ラノベとしてはすごく重そうなテーマだなw
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道重さゆみTwitter開始キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
小田っちょの頸椎椎間板症 って復帰ほぼ無理っしょ
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鈴木愛理ファンスレ part330
広島東洋カープ2019 22
丸が巨人に来て楽しそうでワロタwwwwwwwwwwwwww
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