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今日読んだSF/FT/HRの感想 14冊目 (217)
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今日読んだSF/FT/HRの感想 14冊目


1 :2012/08/21 〜 最終レス :2013/02/09
読了した小説の感想を書き込んでください。
必須条件は本の題名、作者、点数(10点満点)、感想
SF・FT・HRであれば漫画や映画でも可です。
まとめサイト
http://www2.atwiki.jp/zgok0079/
前スレ
今日読んだSF/FT/HRの感想 13冊目
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/sf/1311939188/
★荒らしの自作自演や陰湿な挑発、ID表示でも明らかな煽り書き込み等などはスルーを、反応した書き込みにもスルーを。
(反応すると削除依頼の妨げとなります。 荒 ら し の 名 誉 毀 損 書 き 込 み があっても却下されます)
 上記の名誉毀損書き込みを行った、荒らしコテハンにどうしても我慢できない場合は以下のスレへ。
【頭吊】ミステリ板住人被害者の集い94【コレルトレス】
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1279965735/
書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その33
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1325054903/
(「書斎魔神」は「ミステリ板住人」の別ハンです)
書斎魔神・アホアホ語録指導部屋 7
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1280155828/l50

2 :
ディックでスマンがたった今「ディック短編傑作選 トータル・リコール」を読み終えた。
前短編集よりも面白かった。
漏れ的に一番すきなのは「ミスター・スペースシップ」王道っぽくていいね
「非0」と「マイノリティーリポート」はちょっと俺には難しかったw

3 :
ヴァン・ヴォークトも読むとわかりやすい

4 :
非0と非Aをごっちゃにさせようという・・・

5 :
非∀

6 :
スコット・ウエスターフェルド「リヴァイアサン」
ジュブナイル系のスチームパンク
俺的にはやっぱ挿絵があるといいよね
面白かった。
次作のヘビモスよりもその次のゴリアテが日本、東京が舞台?になるらしいので非常に気になるw
どんな感じで描かれるのだろう??
サムライ、ニンジャ出てきそうな気が・・・w

7 :
「リヴァイアサン」内容はワクワクの展開で面白かったけど、挿絵好きかい?
なんかイメージを固定されるようで苦手だなぁ……と思いながら読んでたよ。

8 :
そうなんだ、結構挿絵すき〜
昔は結構結構挿絵あったのに
今は皆無だから、ちょっと寂しい・・

9 :
たったいま
スコット・ウエスターフェルド「ヘビモス」を読み終えた。
てんこ盛り?で展開が早いが楽しめた。
ラストでついに「日本」「東京」が・・・ダーウィニストとのことだが・・・
年末が楽しみだ

10 :
なんか、間違えてるぞ……。

11 :
ヘヴィだよ、ドック

12 :
質量は関係ないだろうマーティ?

13 :
ジ、ジゴワット??

14 :
ずーと「ヘビモス」と思ってた
だって、タイトルなのに数回しか単語出てこなかったじゃん(^^;)

15 :
よくあることさ:-)
ラストは「ゴリアテ」。
舞台は日本か……さて、どうなるかな。

16 :
トム・ジョーンズ乙

17 :
菊池秀行「魔界都市 新宿」
いつ買ったか判らないほど日に焼けて本棚に埋もれていたけど読んでみた。
やっぱ今のDとは文体が違うね。
Dは簡素な文体なので、結構、ん?どうなったんだ??って文を行ったり来たりすることアリw
漏れ的には、同時期の伝奇物の夢枕獏の方が面白いと思った。
とは言ってもキマイラも鳳凰編あたりまでだけどね。

18 :
ヘビモスのたり、のたりかな

19 :
夢枕獏「涅槃の王 序」
獏のベルセルクに出てくるような怪物描写はどうも苦手だ
自分にとって獏の固定概念があるからかな
最近キマイラ読んでいないけど、こうなっちゃうのかな??
涅槃の王、この先五冊続くようだが・・・まだ、面白いのか否か判らない。

20 :
夢枕獏「涅槃の王 壱」読み終えた
ようやく獏らしくなってきたw
この先5冊も続くが、全部読み終えたら感想書くお

21 :
獏の作品が図書館になかなか来ない。新餓狼伝は前田光世と少年の戦いの所まで
キマイラは中断したままだし・・・彼も半村や栗本と同じく長編書いてほっぽらかし作家
の仲間入りかな

22 :
夢枕獏「涅槃の王」ようやく全部読み終えた。
長い物語だけど、いや〜読んで良かった。面白かった。
早く先を読みたいのに、章が変わると同じ説明を何度もするのを目をつぶれば傑作

23 :
葉月 堅「アイランド」
「ロビンソン・クルーソー」を題材にしたメタフィクション。
俺は娯楽SF読者なので楽しみ切れなかったが、非娯楽ファンタジーとしては
器用にまとまった佳作、という印象。

24 :
>>23
そんな内容なんだ。自分は結構好みっぽいな。
積んであるし今度読んでみるわ。

25 :
コニー・ウィリスのブラックアウトを迷った末に買って読んだが
いろいろな意味で期待通りだった。
オックスフォード大学史学部シリーズの3作目で舞台は第二次世界大戦時の
イギリス。バトル・オブ・ブリテンのさなか空爆にさらされるロンドン市民の
生活がいきいきと描かれる。リアルな描写はドゥームズデイ・ブック譲りで
笑いあり涙ありのエピソードは犬は勘定に入れません譲り。シリーズ過去作
の総まとめっぽい感じはある。
一方で相変わらずキャラメイクには難がある感じ。事件に巻き込まれる史学部
女学生メロピーとポリーはよく似たタイプだし、男性キャラのマイクルは
コニー・ウィリスの過去作の男性キャラそのまんまで、がちゃがちゃうるさく心配性
という。つまりコニー・ウィリスらしさが炸裂しているわけだが。
もともと1本の小説として書かれたものを分量が多すぎて2部作に分けたのだそうで
メインのストーリーは完結どころか始まってもいないぜ、という感じで終わるし
各エピソードも尻切れトンボで終わってしまうので、本作をこれから読もうと思ってる人も
続編のオールクリアが出てからまとめて買った方がいいと思う。読後の
中途半端感がすごいからね。

26 :
そして続編の出版予定が気づくと延期に

27 :
ジョージ・O・スミス「ブレーン・マシーン」
1950年代のラノベ。
1950年代に近未来の学習マシンを予言したつもりが見事にアテが外れたみたい。
作者がコンピューターとかあまり理解してなかったみたいで学習マシンが魔法か何かにしか見えなかったw
翻訳者の問題かもしれないけど。
主人公の少年の出来が良すぎて鼻につくが学習マシンで学ぶ事が出来なかった恋愛の描写は萌えたw
それまで大人を翻弄してきた少年が性に目覚めたとたん、ただのR厨房になるのは微笑ましかった。
まるで大人が子供に対するように少年が少女の世話を焼いていたが、いざ恋に目覚めると立場が逆転して少女に主導権を握られてるしw
話自体も尻切れトンボっぽくて見所は少年が少女にキスしようとおっかなびっくり悪戦苦闘するところだけ(萌えラノベ的な意味で)。

28 :
ベイリー『ロボットの魂』
泥臭いガジェットと哲学的なメインテーマを組み合わせた、実にベイリーらしい良作。
ロボ主人公が人間的?に成長しつつ成り上がっていくストーリーは
教養小説としてもピカレスク小説としても楽しめた。
たまには目録漁って読み忘れを潰してみるもんだな。数ヶ月ぶりに濃い読書ができた。

29 :
3冊シリーズになってるの皆読んだ?

30 :
ジェラルド・カーシュ「瓶の中の手記」角川文庫
いやー、思った以上にSF濃度高かった。
全編を覆うニヒルな人間観・世界観がいいね。
古風な海洋ホラーが時間SFに変貌する「ブライトンの怪物」には顎が外れそうになった。
マッドサイエンティストの武器商人が次々と最強兵器を売り込む「死こそわが同志」、
どこでやめるんだろうと思いながら読んでたら行くところまで行っちゃって笑った。
サイコーの短編集ですね。
9点

31 :
ジュディス・メリル編の「宇宙の妖怪たち」1955
宇宙のといいながら吸血鬼とか狼人間とか出てきてるけど、気になったのが
「倦怠の檻」 リチャードRスミス
10分間の時間ループもの。以前読んだ時間アンソロジーで
大森望が時間ループの元祖は筒井のしゃっくりって書いてあったけど
違うやんけって驚いた。調べたら、さすがにすでに指摘あり、たとえば山本弘も同じ指摘をしてた。ただ
>原著が出たのが1955年なんで、それ以前の作品のはず。
と書かれてるが、日本版解説によると、著作権の都合でブラッドベリの作品がいれられず、そのかわりとして
この作品だけ特別に日本版に入ってるそうで1958年発表とのこと。時間ループものはもっと前からありそう。


32 :
それほど突飛な発想でもないから世界中のファンタジー作品を
全部調べたら諸国の神話やギリシャローマ辺りから既にありそうな気もするw

33 :
ロバート・E・ハワード「黒い海岸の女王」(コナン@)創元推理文庫
著者オリジナル作品のみによる短編全集第一弾。
面白い。
普通の神話ファンタジーからミステリっぽいの、コズミックホラーっぽいの、
進化SFっぽいのまでエンタメのあらゆるサブジャンルをミックスしてる多彩さなのに
最後は全部暴力で解決してしまうのが最高にいい。
どう見てもピカレスク小説なのに平然と自分が正義的な書き方をしてるのが笑える。
巻末には作者自身の長大な設定説明があって、詳細さに驚愕。
9点。

34 :
>>32
カルペンティエールの『時との戦い』のなかに入ってた「聖ヤコブへの道」がループものだったな、と思って調べたらこれも原著出たのが1958年だったわ
確かにもっと古いのもあるだろうね

35 :
エリック・マコーマック「隠し部屋を査察して」東京創元社
めちゃくちゃ面白かった。身体切除・屍姦・近親相姦といった
エログロネタ満載なのに、絶妙の抑えた文体とユーモアの
おかげでなんとなく芸術的な味わい。
叙述トリック多用で短い中にメタフィクショナルな仕掛けも多く
矢継ぎ早に繰り出されるR的奇想と相俟って退屈させない。
「パタゴニアの悲しい物語」「窓辺のエックハート」
「祭り」「庭園列車」辺りが特にいい。
9点。

36 :
「宇宙恐怖物語」グロフ・コンクリン編(早川書房)
宇宙SFアンソロジー。
〈判定〉
△○○△△△○○○△×○○○
〈感想〉
ベストはフレドリック・ブラウン「闘技場」。Fのより技巧的で面白い。
次点はチャド・オリヴァー「ふるさとの我が家にこそ」。割とありがちなパターンだがあの瞬間は怖いよね。

37 :
ミス住の論考が読みたいなあ

38 :
お断りだ。それに何が論考だよカス。

39 :
おいおいどうしたあ
飯抜きかあ?それとも京都大賞典で大負けしたかくそくそくそくそt

40 :
>>39
あの1着は読めないよなw
ダイユウサクみたいだった

41 :
世界樹の影の都
N.K. ジェミシン
「空の都の神々は」の続編で、これもなかなか良かった。前作以上に
濃密な子神と人間の関わりあいが描かれる。ストーリーそのものは
新興宗教の陰謀が打ち砕かれるというベタなものだけど、構築されている
世界や登場するキャラクタが魅力的で引き込まれる。緻密な世界設定は
元SF作家らしい感じだし、その中でシンプルでわかりやすいストーリーが
展開されるのは前作と同様で、ちゃんとエンタテイメントしてるのがいい。
なんか後日談が長いなあと思ったら、後に何かが続きそうなラストでこれも
良かった。
三部作だそうだけど、あとがきには三作目の存在だけが紹介されていて
翻訳の予定とかかかれてなかったから未定なんだろうな。ぜひ
邦訳を出して欲しいなあ。

42 :
マイクル・フリン『異星人の郷』
惜しい!
もっと、現代パートから謎を探っていく展開が多ければ、創元待望のポスト『星を継ぐもの』になったかもしれない。
とはいえキリスト教と中世社会のバランスの危うさ、主人公の過去とペストが迫ってくる緊張感が凄い。
ホーガンも巻末に事実に関する註記載せとけば、後年ぐちぐち言われることもなかっただろうw

43 :
>>42
確かに現代パートが魅力的ではないし、
当時の宗教論議が多すぎて飽きるし読みづらい、というかバランスが悪すぎるよね。

44 :
山本(平井)狼よ、故郷を見よ 20円。
ををJKだヒロインだビッチだ尻軽だ食べかす・・・あら?
をを娘っ子だRだヨメだ裏切るぞ裏切るぞ裏切るぞ裏切・・・あれ?

45 :
中年ウルフガイ、面白かったなあ
祥伝社ノベルスの5巻までははまった
天使の何のと言い出す前までね

46 :
「戒」小山歩
後宮小説みたいな作品かと思ってたが、だんだんと主人公の
「才能あるのに理解されない僕ってかわいそう」臭がきつくなって
読むのがしんどくなった。

47 :
ヴァン・ヴォークト『終点:大宇宙!』
昔のSFって古いよなー。

48 :
翻訳が古いのは少し手を入れてよかったとは思う
「桑原、桑原」って漢字で書いてあるの初めてみたよ。
っていうか翻訳SFで「桑原」って

49 :
>>47
「はるかなりケンタウルス」
宇宙船密室ホラーかと思ったら…予想外の着地点ではある。
まあまあ
「怪物」
異星人の探検隊が滅んで久しい地球の博物館でミイラを蘇生させたら…
逆「宇宙船ビーグル号」といった感じの短編。面白い
「休眠中」
旧日本軍の記録に従って小島を調査したアメリカの駆逐艦が大岩の怪物に遭遇する
怪獣小説としてなかなか面白い。オチがひどいw
「魔法の村」
火星で遭難した男が滅亡した火星人の全自動家屋を発見するが、あいにくそこは
火星人の体質に合わせて作られてて…
シェクリィの「人間の手がまだ触れない」のヴォークト版といった短編
これもオチがひどいw
「一環のペンキ」
金星人の罠にはまった男が悪戦苦闘する話。まあまあ
「防衛」
特に語ることがないショートショート

50 :
「支配者たち」
特殊能力を持つ医者が世界を影から操る支配者たちと対決する
「非A」やイシャー2部作のような超人SF路線の短編だけど短編なんで展開が強引だw
そこが魅力なんだが。
「親愛なるペンフレンド」
地球人と異星人が文通する話。異星人パートで終わったらホラーだが、最後の
オチでスカッとしますw
「音」
巨大宇宙戦艦の工場がある植民星で異星人に拉致された子供の運命は…
全編サスペンスに満ちたヴォークト節が味わえる佳作
クライマックスの強者と弱者の逆転がたまらない!
「捜索」
河出の「20世紀SF1/星ねずみ」にも『消されし時を求めて』の題で収録されている
ヴォークトを代表的する短編のひとつ
記憶喪失のセールスマンが故郷の村で見いだした真実とは…
初めて読んだときはそのテクニカルな構成の巧みさに舌を巻いたものだった
とりあえずヴォークトの凄さを知りたかったらこの短編を推奨。
著者あとがき
珍しいことにこの本、あとがきが付いてる
「謝った実証主義の全勢力が人間に敵対しているのだ」なんて書く人が
なんでサイエントロジーにはまるかな?とも思う
収録作品では「怪物」「音」「捜索」が面白かったと思ったら訳者も同じ感想だったw
「守護者たち」「親愛なるペンフレンド」「魔法の村」「休眠中」がそれに続く。
「時間と空間のかなた」も復刊してほしいな

51 :
>>47
昔ノハヤカワって翻訳がめちゃくちゃなのをたまにみかける。
銀背のラインスターの「孤独の星」とか日本語として成立してない文だらけだった

52 :
アイリーン・ガン 「遺す言葉 その他の短編」
錚々たる有名SF作家たちがこぞって激賞しているのだが、
正直言ってどこがそんなに良いのかわからない。
邪推かもしれないが、身内ぼめという感さえある。
表題作「遺す言葉」はネビュラ賞受賞作で、幻想的な短編ではあるが
それほどのものでもない。
この作者は超寡作で2年で短編1つぐらいしか書かないらしいが、
そんなに時間をかけて出てきたものがこれとは…

53 :
>>51
だから同じハヤカワで改訳されたのかな
「さびしがりやの惑星」でSFMに載ってる

54 :
>>49
「怪物」の”原子の数を数える装置”あたりのくだりが
なんか異様に翻訳がぁゃιぃんだよなぁ…
なんとなく”連鎖反応を止めて原子爆発を防ぐ装置”っぽい説明と
その後の青い炎、異星人の原爆攻撃が爆発してるっぽい描写
原文に当たりたいとこなんだけど、まだ作者死んでそんなでもないし
無料で出回ってないんだよな・・・米尼でペイパーバックの古本買おうかしら

55 :
最近出たのを読んでみた
「量子怪盗」
ベタベタなタイトルだが、中身はポストシンギュラリティを舞台にレトロな怪盗と
レトロな探偵がでてくるお話。自分探しを軸に羽を生やした美少女など萌え要素と
アクションたっぷりという。
かつてのサイバーパンクはハードボイルド要素と結びついて娯楽スタイルとして
定着したけど、シンギュラリティ物はんどうなんだろうかね。奇抜な用語を多用する
世界設定のわかりにくさからサイバーパンクのようにすんなりとはいかない
気もするぞ。
「アンドロイドの夢の羊」
スコルジーの老人と宇宙シリーズは第1作だけ読んで、ふん、としか思わなかったが
ユーモア物の才能はありそうね。笑える/くだらない/脱力系の逸話を差し挟むあたり
センスは微妙に違うが銀河ヒッチハイク・ガイドのテイストはあるかな。
ラストのクライマックスに突入するあたりから、そういった笑える無駄逸話が減ったのは
ちょっと残念たが、なかなか面白かった。

56 :
>>54
> 原文に当たりたいとこなんだけど、まだ作者死んでそんなでもないし
> 無料で出回ってないんだよな・・・米尼でペイパーバックの古本買おうかしら
Google Books... と思ったがちょうどそこのところだけ読めないかな。
http://books.google.co.jp/books?id=GssOAAAAQAAJ&printsec=frontcover&hl=ja&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false

57 :
『サムサーラ・ジャンクション』
意味不明に都合良く展開する内容はどうでもよいが、あらすじを読まされてる気分
ハードボイルド? 映画的手法? 冗談でしょ

58 :
「ハッカーと蟻」(ルディ・ラッカー)
いや、邦訳が出た当時に読んだんだけどね。神保町の古本祭りで
100円で売ってて、この名作が100円とは、あまりに哀れすぎると思って
救出してきて再読したがやはり名作だわ。
ストーリーについては言い尽くされているので置いておくとして、ギークというか
ハッカーというか、それをこの小説ほどリアルに描いたSFは他にない。
この小説に描かれているような、新しい言語や新しいCPUに取り組んだとき、
その核心になる概念を掴みとったときの喜びと、その後の怒涛の理解の
エクスタシーは、コンピュータに張り付いてコードを書き散らしていた
コンピュータ野郎なら経験があると思うし、うんうんと頷かずにはいられないだろう。
技術面も正確だし、主人公がメールでフレームを飛ばし合う様は、たとえば
古き良きハッカー気質を持ってるLinusがMLで罵倒語を並べ立てて始まる
フレームを彷彿とさせるよね。
SFで描かれるギークとかプログラマはステレオタイプなものばかりだけど、
その実像をリアルに描いているという、その1点だけでもいろんな人に
読んで欲しいSFだなー。

59 :
>>58
d!
早速、アマゾンの欲しいものりすとに入れマスタ!!

60 :
「ディミター」ウィリアム・ピーター・ブラッティ
創元推理文庫から出ているけど、ミステリータッチのホラー。
エクソシストの著者による長編。
米では、2010年刊行。でも、解説によると、書き始めたのは、
30年前だとか。
日記文や台本形式の部分と重厚な描写文とが、入り混じって
独特な雰囲気の作品になっている。
ディミターとは、伝説的スパイ。
第一部、1973年のアルバニアで、それらしき人物がつかまり、尋問
を受けている途中で、拷問し尋問している人々を殺害し、逃亡、
行方をくらます。
第二部では、一年後のイスラエルが舞台。
第一部の登場人物がどうからんでくるのか、なかなかわからない。
この辺り、読んでて、もやもやする。
いろいろな奇跡的現象が病院で起きたり、キリストの墓で死体が
見つかったり、脈絡のない出来事が続き、錯綜する。
第三部で、一応、ミステリー的な落ちはつくんだけれど、読者の
想像にまかせた、大きな謎が残ったまま。
謎が謎を呼び、おもしろくは読めたが、何か釈然としない。
ちょっと、不思議な作品。
日本の作家がこういうのを書くと、伝奇ホラー、伝奇ミステリー
とか呼ばれそうだけど、そいうものとも違う。
1970年当時の世界情勢、中東情勢の知識がないので、イスラエル
の生活が、意外に平穏なんだなと感じた。

61 :
『パヴァーヌ』(ちくま文庫版)
割注がうるさい。

62 :
岩崎書店から出ている「怪談えほん」全5巻。
『悪い本』宮部みゆき・吉田尚令 8点
完成度は非常に高いが、「子供に読ませたくない」とamazonで★1つをつけた人の気持ちはよくわかる。
もちろん作者の意図がネガティブでないことは理解するが。あと、ちょっと技巧が勝ちすぎる気がする。
『マイマイとナイナイ』皆川博子・宇野亜喜良 8点
アイデアが多く、シリーズで一番好きな作品。夢は人の頭の中で起きていると思っていた私はその汚れた認識を反省した。
『いるのいないの』京極夏彦・町田尚子 7点
なぜか、この絵を見ると「かまいたちの夜2」を思い出す。構図の取り方や文字の配置にそれを感じる。
ラストの絵もいいが、妙に哲学的なことを語る大人もいい味を出している。
『ゆうれいのまち』 恒川光太郎・大畑いくの 7点
一番地味な作品だが、結構好きだ。このメッセージははたして子供に伝わるのだろうか。
『ちょうつがい きいきい』加門七海 軽部武 6点
うーむ、これは、はじめの思い付きだけで展開を放り投げたような感じがする。
少年の楳図顔?は○。
この本や「絵本地獄」を小さい子供に読み聞かせするような親はどうなのかと本気で思うが、大人が読む分には面白い。
すべて「子供にしか見えないもの」を扱っているので、続刊にはそのへんの工夫をも期待したい。

63 :
死の王面白かった。

64 :
欝だ死の王

65 :
「都市と都市」
話題作??
そんなに騒ぐほどのモノなのか・・・

66 :
そんなに騒がれてもないが。
てか感想を書けよ

67 :
『都市と都市』は架空社会を舞台にした警察小説って感じで、
『ユダヤ警官同盟』もそうだったけどミステリ小説を読み慣れてると
ありきたりという感じがする。
あとはあの都市の雰囲気をどれだけ楽しめるかだね。
俺は楽しかったし、他に良いものがなければ色々受賞しているのも
おかしいとは思わなかった。

68 :
都市の社会学―社会がかたちをあらわすとき
http://www.amazon.co.jp/dp/4641121036
初心者向けの都市社会学の教科書だけど、この本の10章において
「見える都市、見えない都市」と題して、都市が「見える」とはどういうことか、について論じられている。
こういう学問の知識があると、「都市と都市」はハードSFとしてわりと面白いよ。

69 :
あれは見えるのに見えないふりをする奇想社会システムの面白さが
9割占めるからそれを面白いと感じられない人にはつまらないのかもしれない。
で、俺はというとむちゃくちゃ面白かった。
こんなの今まで読んだことないって狂喜してのめりこんだよ。
読んだのは訳される1年前で原文PDFだったけど、感想ノートに10点満点つけた。
ここにも感想書いたような気がする、10点だか9・5だか高得点付けた筈
ミステリ部分はただの形で、ぶっちゃけどうでもいい。
SFやミステリ好きな人よりも、安部公房とかマコーマックとか
不条理奇想小説好きな人向けだね

70 :
ただの形でぶっちゃけどうでもいいという所が逆になると、酷いことになるわけだなw

71 :
都市と都市は是非実写化して欲しい

72 :
都市ちゃん25歳ちがいの分かる男

73 :
へんてこ という大小の怪獣もどきが出てきて、人間が最新兵器でそいつらを
退治するという小説、連載の途中らしいのを読んだことがあるのですが、
これだけで作品判りますか? へんてこ達は、人類の情報を相互に伝えあって
進化する、という設定がありました。ゲームではなくて小説でした。

74 :
エイモス・チュツオーラ「やし酒飲み」岩波文庫
ナイジェリア英語をベースにした創作片言英語を片言日本語の文体に訳している。
ジュジュで神の魔力を持つのん兵衛が死んだやし酒作り職人を探して
死者の町へと旅に出、様々な珍妙な魔物とRながら大活躍する話。
ユーモラスな奇想の数々が楽しいがややワンパターンなせいか途中で食傷し、
微妙に長い。どこかで見たような民話神話のつぎはぎのようなエピも割と多い。
抽象概念が人格を持った魔物としてやたら登場し、
身体改変(変身)や自在な生死の行き来などに特徴あり。
自由さを感じさせる一方で、歯止めがなさ過ぎて
「中学生が思いつくままにアイデアを大学ノートに書きなぐった小説」
のようでもある。
7点。

75 :
そういや文庫になったんだよな。買わなきゃ

76 :
辛口の割りに点数高いな

77 :
ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より)
ロバート・チャールズ・ウィルスン
邦訳で売れるSFはウィルスンしかねえなと考えてるらしい創元から
出た新しい短篇集。登場人物がSF風小理屈をこねる話もあるけど
全体的には幻想小説とかホラー風味が強い短篇集だな。
個々の短編の評価は置いておいて、ウィルスンという人は器用な
作家さんだね。たとえば不思議の鏡ネタのような、ありがちなネタ設定でも
男女の関係などを絡めつつ、読ませるストーリーをひねくり出せる力がある。
そういう小器用さが良い所でもあるし、またハードコアなSFファンが
gdgdが多過ぎる的な感想を持つ理由なんだろーなと思う。
それぞれの短編はほぼ独立した話だが、冒頭と最後の2篇に表に
出てくるファインダーズ古書店が全短編のどこかに存在するような
設定を入れて、短篇集全体に統一感を持たせるような形にしてあって、
そのあたりもなかなか上手い。
時間封鎖の3部作に通底するようなネタもあるんで、そのへんが気に入ってる人と、
あとはライトホラーや幻想小説が好きな人なら読んで損は無さそうよ。

78 :
最初の方にある「二つの素数の和はおおよそ偶数になる。フェルマーも証明できなかった」の一節はなんなんだ?

79 :
そうそう。てっきりまた誤訳か(『クロノリス』で物理学がらみの文の訳がこ
とごとく怪しげだったので茂木健訳は信用していない。物理以外は問題ないん
だけど)とおもったら原文は
The sum of two primes was always an even number---but even the
mathematician Ferm\^at had failed to produce a proof of that statement.
だから訳はだいたいあってるみたい。

80 :
ゴルドバッハの予想の「すべての偶数は2つの素数で表せる」ってのを言ってる希ガス。

81 :
偶数は必ず素数の和になるのだが──
著名な数学者フェルマーですらこの定理を証明できなかった。
って感じか?
前半が倒置だと考えると意味が通る

82 :
ゴルドバッハの予想をちゃんと理解できてなかったのかな
まあウィルスンはSFマニアだけど科学の人じゃない感じだよね。

83 :
やっぱりハードSFなら筒井康隆の虚構船団だろ

84 :
ウィルスンのとんでもないヘマに翻訳者も困ったんだろうね
「always」をあえて「おおよそ」にしてごまかしてるw

85 :
ウィルスンェ……

86 :
1は素数に入れてイイんだっけ? ダメだと2が例外になるが。

87 :
1は素数に含めない。素因数分解の一意性とかが面倒になるから。
というか「自明な場合を除いて」で済む話じゃまいか。

88 :
虚構船団は読み進めるのがハードだな

89 :
虚構船団は進まないね
ゲラダヒヒの紋章、指輪物語と合わせて俺の中ではページが進まないトップ3だよ

90 :
やっぱりハードSFだな。

91 :
短編で済ませるネタで長編だからね。凄いけど途中で食傷する

92 :
エンディミオンの覚醒読了した、いやぁ長かった…けど面白かった、、読み終わってしまったのがチョット残念

93 :
つ大宇宙を継ぐ者
あげる。

94 :
1Q84おもしろかったな〜
SFだよね?これも

95 :
あんたはKAGEROU読んどきゃいいよ

96 :
うn

97 :
谷間夢路『地獄少女あの世ちゃんこの世ちゃん』
訃報を聞き及び、本の地層から掘り当てたこれと「まんがなるほどザR」を再読。
内容は、法で裁かれない悪人をあの世ちゃんこの世ちゃんが地獄に落とすというもので、
微妙に自分のあまり好きではないタイプだが、PCを使った作画の試行錯誤が見られるようで面白い。
後追いの自分にはよくわからないのだが、この時期には日野先生、御茶先生、谷間先生とホラーの巨匠たちが
一斉にPCを背景作画や色塗りに導入して、結果的にはあまり成功しなかったという印象がある。
「日本幻想作家事典」によると、谷間先生は他人の作風や絵柄を随時取り入れる無節操さが持ち味ということだが、
この作品では擬音が千之ナイフ先生風だ。(以前からそうだったのかもしれない)
ご冥福をお祈りいたします。

98 :
いけうち誠一『恐怖の叫び』 (ソリティアコミックス)9点
過程で一緒に掘り出したこれも再読。「呪いのかつら」の新装版。amazonではびっくり値がついているが、根気よく探せば
2000円くらいで手に入る・・・と思う。
この人も作画が無節操に入れ替わり、バラエティに飛んだ一冊となっている。
「呪いのかつら」はオーソドックス。90年代のレモンならこれで延々と一冊分になったかもしれない。
「檻」は石ノ森先生風の絵柄でサイコサスペンス。技巧が冴え渡り、普通に結構怖かったりする。
よく話題になる「小ちゃくなあれ」は永井先生風。ある人に手をかけなかったところに作者の良心を感じた。

99 :
やっぱ、怒られたか・・・
|ω・`)・・

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