沖縄は経済面で米軍基地に負うところが大きく、基地は従来、経済的な「必要悪」だった。だが今後は、東京から地方への公共事業のばらまき自体が減ることが確実だ。安全保障の面では、沖縄の基地の必要はもっと減っている。以前は関係が悪かった米国と中国は今や「G2」などと銘打って日本の頭越しに戦略関係を結んでいる。米政府は最近、中国への武器輸出規制を大幅に緩和した。(China hawks target US missile export sign-off)
北朝鮮問題は「軍事解決」ではなく6カ国協議での政治解決に向かっている。韓国では2012年に国連軍の指揮権が米軍から韓国軍に委譲される予定で、在韓米軍は出ていくことが米韓で合意されている。ゲーツは日本の後に韓国を訪問し、韓国政府に合意を念押しした。ゲーツは日本では怒った表情だったのに、韓国では満面の笑みを浮かべていたと報じられている。米中がG2で良い関係になり、日中も東アジア共同体で融合していき、在韓米軍もいなくなる方向なら、沖縄にも米軍は必要ない。全部グアムに移ってもらえばよい。沖縄の人々が「基地は県外か国外に移してほしい」と思うのは当然だ。(Gates gets grumpy in Tokyo)