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2013年04月料理574: 大昔の料理レシピを書きまくるスレ (548)
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大昔の料理レシピを書きまくるスレ
- 1 :03/06/23 〜 最終レス :2012/09/24
- 80年前の料理レシピ本を発掘したため、そのレシピを徒然なるままに
書きこんでいきたいと思います。
私もこういう昔の料理を知っていると言う方がいらっしゃいましたら
是非書きこんでみてください。
- 2 :
- 2ゲト
- 3 :
- >>1
面白そう。期待。
- 4 :
- 森へ行って拾ってきたどんぐりをあたためた灰汁でアク抜き。
浜辺へ行って海草を拾ってくるのと、潮溜まりにいる小魚をゲット。
土こねて日干しにした鍋に海水を入れ、石ころで作ったかまどにセット。
木を擦り合わせて火をおこし、干草と小枝を燃やして湯を沸かす。
小魚と海草を茹でて食う。
(ドングリはまだアクが抜けきらないので今日は食べられません)
- 5 :
- 一番最初は某教授にささげる「牛肉のコロッケー」
牛肉の細切六十匁、馬鈴薯大三個、玉葱、人参、メリケン粉カップ一杯
パン粉合量(?)、塩と胡椒,牛R一合、卵、ヘツト(?)などを備えます。
先づ此の料理を致します順序としては、馬鈴薯を茹でる事が先であります。
ジャガ芋を茹でましたなら皮を剥き、擂り鉢でよく潰しておきます。
牛肉は何時ものやうに細かく叩きます、ひき肉ならば其の侭でよろしい。
それで、今度はフライ鍋にヘツト極少量(?)を煮溶し、玉葱のミジン切り
したのと、人参のミジン切りしたのとを入れて油焼きしまして塩と胡椒で
味をつけ、そこへ牛肉を入れて尚よく炒ります。
今度は馬鈴薯を潰したのを加へ、牛Rを静かに加へながら、杓子で練り合わせ
ます、ネトネトになりましたならば、鍋からあけて冷まします。
冷ましたならば、これを適宜の大きさに小判型、もしくは俵型に拵へます。
それに、メリケン粉をまぶしつけ、卵のとき水をつけ、パン粉をよく押さへつけ
ます。
フライ鍋に八分目ほどヘツト(油?ラード?)を煮立て、よく油の立った時、
準じに入れてフライ致します。
出来たものは皿に盛り、キャベツの線切りしたものと夏みかんの六つ切り一切
くらいにパセリなど配らひ、ウスターソースを添へて食膳に供します。
之がコロッケでは一番手軽で美味しい拵へ方であります。(本当なのか・・?)
コロッケは今の作り方とそんなに変わってないみたいですね。
- 6 :
- 料理本には和風・洋風・支那風と何百種類と載っておりますので、
リクエスト等あればお気軽に。
- 7 :
- バナナケーキ
材料 バナナ十本、メリケン粉カップ五杯、砂糖、塩、鶏卵二個、パン粉、油
拵方 先づバナナの皮を剥きまして、擂り鉢で潰します。
それにメリケン粉を加へ、砂糖と塩で味をつけ、固目に捏ね合わせます
捏ねた物は、再びバナナの形に細長く拵へまして鶏卵の溶かしたものを
上に塗り、パン粉をよくまぶしつけます。
ストーヴが備えてありますと、天火で焼くのでありますが、ここでは
フライパンに油少量を煮立て、其中で油焼きと致します。其の侭小深い
皿に盛り、牛Rなどを温めて供します。
- 8 :
- ウチに戦時中の婦人倶楽部や主婦の友があるので
あとでレシピを探してみまつ。
- 9 :
- >>5-7
異様に量が多いような。
何人前なんだろう?
- 10 :
- >>9
昔は大家族だったからなのだろうか?
- 11 :
- 単位がわからねー
- 12 :
- うわ〜超萌え〜。うちにも亡き母が嫁入り道具にしたと思われる分厚いレシピ本が
あったよ〜。私が落書きしたり破いたりしてグチャグチャだったけど。
中学までは確かにあって、そこからドーナツとかホットビスケットとか作った〜。
なんか、和洋中なんでも載ってたような。
古本屋とか行ったときに捜すんだけど、ないんだよね。
ドライカレーがそこからのレシピであっただろうと思うんだけどおいしかったなー。
今で言うキーマカレーみたいなので、レーズン混ぜたご飯にカレーを少しだけ
のせて食べるの。子供には辛かったけどおいしかった!
カレーはカレー汁と書いてあったような気が。(うろおぼえ)
>1さん かなり期待してます!
- 13 :
- そういえば魚柄仁之助が
大正時代の野菜料理の本を復刻したレシピ本出してた。
買ったんだけど、ちょっと読んでどっかにしまいこんでしまった・・・
豆腐百珍なんかも古いけど役に立つレシピあるよね。
- 14 :
- 1さんへ
シンプルなクッキーやケーキのレシピ希望
ママンが昔作ってくれた懐かしい味再現したいっす!
- 15 :
- / ,,r'~ ̄`ヽ、ヽ____/ ,,r'~ ̄`ヽ、 \
/ .ヽ / ヽ / __|_ / / l l |ヽ
| ヽ / | / | ヽ\`` / / | )
ヽ ヽ / ./ /へ | | /へ \ ヽ _|
\ ヽ/ / / \_ノ ノ V / \_ノ \ つ r'ノ
- 16 :
- >>12
今度カレーカキコしますね。
>>14
ケーキと言っても生クリームを使ったものとかは皆無で、薩摩芋のウエーハー
とか馬鈴薯のフライケーキしかないっす・・・なぜか芋類を利用したものが多いです。
大正昭和時代はそれが普通だったのかもしれません。
美味しそうなレシピも沢山あるんですが、慈姑(くわい)のホワイトソース和えとか
トマトのジャム、鮒のエックドボールとか微妙なレシピも沢山あります・・・・
- 17 :
- うちに昭和45年の給食レシピ本があるよ。
『魚のポッシェソースタルタル』とか、今はなんかダサいけど
当時はおしゃれだったんだろうなというメニューがある。
- 18 :
- うちのおばあちゃんが「だんご」と言ってよく作ってくれるレシピ
がありますが、
小麦粉、片栗粉、砂糖を牛Rで混ぜてちょうどよい感じになったら
それをフライパンでやきます。
そのまんまでもいいし、バターや砂糖などお好みで食べます。
味も見た目もホットケーキにような、ちょっともちもちしてるような、固いような。
でも素朴で私は気に入っています。
- 19 :
- >>8
粗食で経済的で健康によさそう、レシピプリーズ
- 20 :
- >>4 なんかかわいい 縄文時代のレシピ
- 21 :
- ヘットは牛の脂だよん。しかしタイピングがたいへんそ。
縄文弥生式レシピ他にもプリーズ。
- 22 :
- 私もカレーレシピ激しく希望です。
それからハヤシ(ハイシ?)ライスなんかもあれば…ゴクリ
- 23 :
- 良スレのヨカンヌ
- 24 :
- 上野の下町風俗資料館に展示されていた
明治初期頃のカレーのルゥのパッケージ記載のレシピには
「カエルの肉」が使われてたと思う。。。
- 25 :
- 豚の脂がラードで牛の脂がヘッドだよね?
- 26 :
- と思ったら>21で既出ですた スマソ
自分昭和44年刊の料理本持ってます。
「ウニは量り売りの安いウニで結構です」とか。ねえよそんなの。
仕上がり量も「5〜6人前」が基本です。
- 27 :
- ヤパリ昔は大家族が基本だったんデツね。
でも海辺でもないのにウニの量り売りなんてあったんだろうか?
死んだじーさま(新潟)は昔はトキをくってたとか言ってたけど
すでに惚けてたし……
ないようで今より食材豊富だったのかもねー。
- 28 :
- 昭和40年代の料理本があったはず。
確か「鯨肉の一口カツ」や各種おにぎりお茶漬けのレシピもあった。
見つけたらうぷします(今でもときどき読むんだけどね)
また別の本では確か「炒飯を上手に作るには?」という質問があって
いわゆる卵かけご飯を炒めるという手段が載っていました。
これは40年代初期のだったから、写真すら古かった。
- 29 :
- NHK今日の料理の別冊で
「今日の料理が伝えてきた昭和のおかず」
という本を買ったんだけど
当時肉より安かった小えび使った煮物などが紹介されていて
なかなか興味深い。
- 30 :
- 26です。
>28の書き込み見て確認したら
鯨料理が5つも載ってる。
「えのき茸のたらこあえ」
えのき茸は近頃出回って来たものですが
おつゆのみにもよく、こういうあえものにも
なかなかおいしいものです。
だってさ。えのき茸なんて昔からあるのかと思ってたよ。
- 31 :
- 「えのき茸のたらこあえ」おいしそう!
肴にいいかも。。。。やってみよーっと。
- 32 :
- >>16 鮒のエックドボールの作り方を教えてください
- 33 :
- 大正時代の本、まずは料理名が知りたいです。
- 34 :
- 南瓜のカレー
材料 南瓜、メリケン粉カップ一杯、玉葱、人参、馬鈴薯、胡椒、塩、油を備へます。
拵方 此のカレーは御飯の温かいのにかけて食べますとライスカレーになりますし、
只此の侭の料理としても食べられます。
殊に、カレー粉の強ひ香と辛味を厭うひとなどには非常に喜ばれ、婦人子供にも
自由に食べられるのが斬新の料理法であります。
先づ南瓜は適宜の大きさに切り、馬鈴薯は生のまま薄く皮を剥いて、人参は
よく洗ひ一寸位に輪切りにして、一度にこれ等の材料を茹でて仕舞ふのであります。
南瓜が柔らかに茹りましたならば、馬鈴薯や人参は多少硬くても構ひません湯から
別々に揚げて仕舞ひます。
それから、南瓜だけ裏漉しにかけて置きます人参と馬鈴薯は、短冊、薄切りにして
玉葱のザク切りにしたのと一緒に置きます、之は後でカレーの寛に煮込むのであり
ます。
右の用意が整ひましたなら、フライパンにヘツトを茶のみ椀一杯ほど煮溶かして、
メリケン粉を加へ、手早く掻き回して狐色に焦がします。
其の時、胡椒大匙山盛り一杯位を入れて尚もかき合わせ、南瓜の裏漉ししたのをも
入れ、杓子かなどにて、フライパンの中で充分練り合せて仕舞ひます。
別鍋に五合程の水を沸騰させ、練り合わせた材料を入れて、塩少々を加へ味付け
します、よく練り合わせた材料が溶けましたなら、前に整へ置きました人参、馬鈴薯
葱共に入れて暫く煮こみ、其の侭御飯にかけて供すか、子丼の如き器に盛りつけて
供すのであります。此の場合、中身に鶏肉でも、豚肉でも細か切りにして一緒に
煮込んでも尚結構であります、斯うした拵ヘ方で、南瓜カレーを作り、中身などは
自由に按配して、嗜好に適するよう致します。(なげええええ!)
まぁカレーが高級食材だったころの代用カレーですね。ちなみに本書のカレー粉の解説は
「カレー粉は、最上品はCB会社製品で、一封度缶詰物で壱円六十銭内外、是も
偽物多く、缶の蓋が自由に開閉するものは買わぬがよく、一般家庭では共同して
購入し、分配するが徳用と思ひます」だそうです。
- 35 :
- 原文のまま書いてるんですが、もし読みにくければアレンジして書きこみます。
次回は鮒のエツクドボウルとサンドイッチなどを書いてみようかと思います。
- 36 :
- 転載おちかれさまです。原文ママが、味わい深く好きですYO。
- 37 :
- 蘇
6世紀大和朝廷の頃に大陸から入ってきたと言われる日本の古来の「チーズ」
・作り方
牛Rを焦がさないようにひたすら煮詰める 焦がさないように徹底的に煮詰める
具体的には30gの牛Rを7時間煮詰めて4gの蘇が出来る
最初は真っ白だった牛Rも数時間加熱したらだんだん薄く茶色に色づき、煮詰まった頃には
濃いキャラメル色になりねばねばとしている
そのねばねばした状態のものを24×14くらいの木箱に流し込み
冷蔵庫で冷やし固める。固まったところを8等分して出来上がり。
大昔っていうか太古の料理だな
- 38 :
- 1さん、本の題名と著者教えてください。
- 39 :
- >>38
小林 完著
宮内省大膳寮厨司長
秋山 徳蔵 校閲
手軽で美味しい季節和洋支料理三百種
料理レシピのほかに調味料の解説、西洋風の食事に招待されたときの心構えとか
なかなか興味深いです。
- 40 :
- おお!
秋山さんかあ。そりゃすごいはず。
うーんその本オクに出したらさぞかし(ry
- 41 :
- 名スレ
- 42 :
- >>39-40
>秋山 徳蔵
昔テレビでドラマをやってた、「天皇の料理番」の人?
- 43 :
- 俺も何年か前に、けっこーおもしろい本を古本屋で発掘したぞ。
支那料理の拵へ方
主婦之友社 昭和四年
中華の基礎知識、食材、道具、切り方、湯(スープ)などを説明した後、
レシピが並ぶという、今の料理本と大差ないスタイル。図解もたまにあり。
ためしにひとつ
--
▲包子(支那のお饅頭)
材料=メリケン粉五十匁、いすばた二三匁、豚の挽肉、塩、胡椒、砂糖、牛R等。
料理方=これは、日本の饅頭の皮に、焼売の中身と同じ豚の挽肉を入れて蒸し
あげた、支那のお饅頭であります。支那では、饅頭の皮に麺肥(膨らし粉)を
入れたり、ホップから取った、包種といふ醗酵素を入れますが、これは日頃
から培養せねばなりませんから、家庭用には、一寸不向きであります。それに
西洋のベーキング・パウダーは、水で湿しますと、その効果が少なくなります
から、日本のお饅頭に使ふ、いすばたを代用することにいたしました。まづ
メリケン粉をよく篩ひ、塩を小匙二杯といずばた二三匁を混ぜ込み、牛R二勺
をすこしづ々滴らして、粉を固く練ります。次に焼売の中身と同じ肉餡を作り、
(九九頁参照)これをほどよく丸めて、肉団子を拵へ、前の皮をちぎつて薄く
伸ばし、綺麗に肉団子を包み込み、濡布巾の上にすべてを並べて蒸龍に入れ、
十分に蒸し上げます。
なほこの中身の材料には、日本の餡を使っても結構ですが、この場合には、
皮に砂糖を入れます。そしてこれは、『豆沙包』といはれます。その他皮に
焼き型をつけるとか、食用染料で模様を描くとかいふやうに、いろ<御工夫
して頂きますと、たいへん結構なお饅頭ができます、
--
変換できない旧漢字や記号以外は、なるべく忠実に写した。すごいのは、
すべての漢字に(当然旧かなづかいで)ルビがふってあることだ。識字率
とか考えてのことだろうなあ…。
- 44 :
- 教養がないので、単位がわからない〜!古臭い言いまわしも
読んでて疲れて頭に入らない〜!!
もしよろしければ、原文のレシピに加え、単位と言いまわしが難しい
ところは解説してほすぃ…DQNぽくてゴメン…
- 45 :
- 鮒のエツクドボール
材料 鮒、メリケン粉カップ五杯、鶏卵三個、酒と醤油、砂糖、油、生姜を備へます。
拵方 先づ鮒は鱗を取り、腸を抜いて、塩水で洗ひ、甘露煮の時と同じに酒ばかりで
暫く煮まして、骨が柔らかになりましたなら、鮒だけ取り出して、擂り鉢に移し、
細かくすりつぶします。
其処へ鶏卵の黄身だけを三個分加へ、メリケン粉を入れて、生姜の絞り汁杯
半分ほどと共に捏ね合わせます。
こね合わせたものは饅頭のやうな格好に適宜に拵らへます。
鍋に醤油と砂糖、鮒を煮こんだ酒の残りなどを、加減した汁を煮立て、其の中
で作った饅頭を暫く煮こみます。
よく煮ましたなら火から下ろして、今度はフライパンに油を敷いて、よく立つた
時、煮こんだ鮒饅頭を入れて、上から白身の残したのを被せ、卵が固まりまし
たなら、皿に盛り移して、其のまま食膳に供します。
普通の魚なら美味そうですが、何故に鮒・・・・・
- 46 :
- >>44
確かに・・・w
言い回しでよくわからんところをコピペしてくれたら解説するよ。
全部とか言うな。ちなみに1匁(もんめ)=1/1000貫だよ。
って余計わからんか。おおよそ3.75gだ。3匁弱で10gと考えるといいかな。
徳島や奈良、滋賀などの用水の発達した地方では、鮒はもっともポピュラーな魚介だったそうです。
このレシピが書かれた頃は、まだそういった地場の雰囲気が色濃く残っていたのではないでしょうか。
全国的な鮮魚流通網もまだ発達してなさそうだし。
- 47 :
- >>44
すみません。原文の雰囲気を味わってもらいたくて。訳します。
一匁=3.75g 一勺=18ml です。なので
材料:
小麦粉約190g、いすばた約10g、豚の挽肉、塩、胡椒、砂糖、牛R
いすばたというのは分かりませんでした。逆に今はドライイーストが
使えるので、代用することもないとは思います。
小麦粉をふるって、塩小匙2、ドライイースト(多分小匙1程度と
お湯適量)、牛R180mlを少しずつ入れながら練り上げる。
肉餡は省略しちゃったけど、白菜5〜6枚の白いところををみじんに
して、熱湯につけてよくしぼる。豚挽肉750gと混ぜて塩小2、胡椒、
砂糖小3、醤油大2〜3、胡椒、片栗粉2つかみ、酒などを加えて混
ぜる。さらに「味の素」を少々(というのに時代を感じる)。
この時間が寝かしになるんだろうな。あとは皮につつんで濡れ布巾に
のせてセイロでよく蒸せ、とのこと。当時の「肉まん」なんて知らん
という奥様方のため、かなり丁寧に説明してあるな。
- 48 :
- 「お代わり飯蔵」に、明治の頃の洋食屋のサンドイッチを
復活させる話があったな。味の決め手はパンで、当時の
みっちりと固いパンを、わずか数ミリの薄さに切って使わないと
当時の味にならない。
そんなパンは現代では手に入らないから、万力(wで食パンを
一晩くらいはさんで潰すというネタだった。
- 49 :
- サンドウイツチの作り方
材料 食パン半斤、豚の塩蒸し肉、辛子、人参の葉、胡麻、砂糖、塩などを備えます
拵方 サンドウイツチの拵へ方は色々ありますが先づ普通の家庭で直ぐに出来ますも
のは、卑近の材料を自由に使用し得る方法でなければなりません。
各方面の停車場などで販売致しておりますサンドウイツチは一体原価何程位で
出来ると思います。
高く見積もって十五銭で出来る事請け合ひです、それが我々の口に入るときは五拾銭
となるのでありますから考へて下さい。
一、食パン半斤 八銭也、二人前取れます
一、豚肉細切れ 六銭也、二人前取れます
一、辛子、砂糖 三銭也、二人前取れます
一、塩と胡麻で 三銭也、二人前取れます
一、その他火や油代五銭也
合計金弐拾五銭であります、是で立派なサンドウイツチが二人前出来ます。
先づ豚肉は、細かく叩きまして塩を振り、缶にでも入れて蒸して仕舞ひます。
人参の葉は微塵に刻んで、洗つた胡麻一掴みと共に炒つて、摺鉢に入れて摺り
潰し塩と砂糖で味をつけます。
辛子は灰汁抜き辛子を酢で溶かし、塩を少々混ぜて置きます。
パンは縦に薄く六枚に切り剥がしまして、其の一枚に塩蒸し肉を載せ、1枚の片面
に辛子を塗った方を肉と合わせ、片面には、人参の葉を潰したのを塗りつけ、后
の一枚には片面に薄く辛子を塗つて、人参葉と合せまして、三切を合せたならば、
一度板を載せて、ギユツト押さへつけ、小口の硬いところを切り離してから
縦横六つ位に包丁を入れて、それで折箱にでも詰めるか、パラピン紙にでも包み
まして、お弁当などに致します。
夏季などは間に挟む材料を注意して、腐敗しやすき物は用ひてはなりません。
缶詰の塩漬肉、コーンビーフなどは適当な材料と思ひます。
- 50 :
- やけに気合の入った節約精神ですが、このころの時代背景を調べてみました。
この本が発行された当時、金融恐慌が起こったあとで不況のどん底だったみたい
です。本の中でも調味料の価格比較とか、自家製缶詰の作り方とか経済性を追求
した読み物が多く書かれています。まぁ昔も今も主婦は大変だったみたいですね。
- 51 :
- これは素晴らしいスレだ!
中華の方ももっときぼん。
- 52 :
- >47 いすばた=イスパタ(イーストパウダー)であろうと思います。
今でもまんじゅうとかの膨張剤に使われます。
レシピもだけど紹介文がおもしろいね。
- 53 :
- >各方面の停車場などで販売致しておりますサンドウイツチは一体原価何程位で
>出来ると思います。
この一節がステキだ
- 54 :
- 昭和17年3月1日発行の婦人倶楽部より。
旧仮名遣いのメンドイ部分は直します。
*蝦豆腐
豆腐には血や肉をつくる蛋白質が沢山含まれていますから、魚の乏しい
農山村では魚や肉の代用に頂きましょう。
材料(五人前)
さくら蝦25g(中匙五杯)、豆腐500g(二丁)、玉子100g(二個、代用として
片栗粉か葛粉)、大根おろし250g(大匙山盛四、五杯)、葱半本、
油25g(中匙二杯)。
栄養価(一人分)
蛋白質12g、脂肪11g、含水炭素4g。カロリー165。
拵え方
1、豆腐は軽く絞って擂鉢で擂り潰します。これへ蝦と葱を微塵切りにして
加え、塩茶匙軽く二杯と砂糖大匙一杯で味をつけ、玉子(玉子のない
場合は片栗粉を茶匙五杯の水で溶いて)を割り込み、よく混ぜ合わせ
ます。
2、玉子焼き器(またはフライ鍋)を熱して油をひき、これへ前の材料を
一人分づつ流し込み、弱火で気永に両面を焼きます。これを器にとり
大根おろしを添えて供します。
備考
大根おろしにはビタミンCの他に、澱粉を消化するヂアスターゼを
含んでいますから、汁を捨てないようにして下さい。
ホントは数字は全部漢字でしたし、グラムも瓦だったのですが読みにくく
なるので変えました。気永はママです。
この頃はまだ食材が手に入ったようですが昭和20年のレシピには
人参、大根の葉の調理法(指導・川島大佐)や燃料を節約しましょう、との
呼びかけなど、大変さが偲ばれる記事になっています。
昭和17年のこの他のレシピには
・鮭入り雑炊 ・炒飯 ・牡蛎御飯 ・目刺しのおろし和え
・蜆の卯の花汁 ・鮫の酢みそ和え
などがありました。
- 55 :
- すごい、と思ったのは「ハンバーグもどき」の材料に
松茸をみじん切り・・・・とあった事。
蓮根・松茸・枝豆を使うそうです。
- 56 :
- 各料理のレシピに入る前のところから、おもしろいところを適当に抜粋。
--
スープの取り方=日本料理の煮出汁と同じく、支那料理にも、味の調和に
必ずスープを用ひます。
スープを取るには、鶏かまたは豚の骨を、水から約二時間くらゐ煮出す
のですが、ごく上等にするには、まづ水一升につき、鶏の骨一羽分と、
豚の赤身のところを百匁入れ、はじめは強火で、後は弱火にして、二時間
ほど煮出します。すると、不純物はみな鍋底に沈み、澄んだ、綺麗なスープ
が取れます。なほこの場合に、表面に浮き上る脂肪は、これを半紙で鍋の
片端へ寄せて、掬ひ取らねばなりません。
しかしお惣菜等の場合に、一々かうしたスープを取ることは、なか<困難
でありますから、その場合には、味の素を湯で溶き、その代用とすればよい
のであります。支那でも、近頃は、この味の素を使ふことが盛んになり、
多量のものが輸出されてると聞いてをります。但し、本式の吸物料理等には、
是非ともこのスープを用いねばなりません。
--
上湯とるのにネギとかショウガとか入れんのか?というツッコミどころは
あるが、この時代には既に化調論争が始まっていたというのはおもしろい。
百匁は約400g弱。
- 57 :
- >>52 納得した。俺の解釈もさほど間違ってなかった。あんがと。
- 58 :
- 戦前の中国料理、とっても興味あるんだけどすごくおもしろーい。>>56
清湯ですね。
- 59 :
- >>56
おもしろいねえー!
それにしても
>味の素を湯で溶き
って、ヲイ(´Д⊂ヽ
- 60 :
- はじめ読んだとき、けっこー凝ってるなと思ったんですが、考えてみれば
今みたいにレトルトのあわせ調味料、フリーズドライのスープ、なんとか
の素とかなかったんですから、自分で作るしかないんだと納得しました。
ボチボチうつしていきます。
- 61 :
- 読み物を一つ
●家庭料理と仕出し屋料理(前編)
「家庭料理の完全に出来得ない、婦人は一家の主婦たる価値無し」これは独逸の嫁取り
条件の第一条であります。
アメリカ等においては、完全な教養をなす為に、家庭の子女に、態々料理の実際を習得
せしむる為コックを、家庭教師として雇い入れ、一週間ごとの献立を自ら調理場に立つ
て、拵らへ得るやう、家庭の実際に適当な修養を致させるのであります。
吾々が、海外時報など見ますと、ヤンキー娘は如何にもお転婆で、跳つ返りで、家事
なではさらに顧みないかのごとく思われますが、決してさふではないのであります。
日本のモダンガール(近代娘)などと全然教養の程度が相違致して居るのであります。
総ての点に就いて、「名より実を尊む」、こふした目的に向かつて教養されて居る点は、
遥かに現代の我国蓮ッ葉娘とは選を異に致して居るのであります。故に一般家庭におい
ても、女子の教育は学校教育のみに任せて置かず、各自の家庭に置いて実際に役立つ
教育を施し、理論と実際とあいまつて完全な人間を養成することに努力致して居るので
あります。(後半に続く)
主張はかなりアレですが、ヤンキー娘、近代娘、蓮っ葉娘にセンサーが反応しました。
- 62 :
- 罠を仕掛ける
↓
イノシシがおちる
↓
焼く
↓
(゚д゚)ウマー
- 63 :
- >>62 うちの実家は私が「カレーが食いたい!」と言うと
おもむろにじっちゃまが鉄砲の弾を作り始める
んで、三日後にイノシシかキジのカレーが食えるってわけ
スレ違いスマソ
- 64 :
- 鉄砲の弾って自分で造るの!?
先込め式のライフル?弾は丸いですか?
- 65 :
- ふと思ったんだけど、現代の日本のレシピってほとんどが箇条書きだよね。
昔のは散文体が多いみたいだし、欧米ので箇条書きになって数字が
ついてるの、見たことないな。
- 66 :
- 読解力の低下であると思ふ
- 67 :
- 写真とセットで解説するから、箇条書きのほうが書きやすいんじゃない?
- 68 :
- 昔のレシピで調味料の分量が厳密に書かれてないことに主婦の誇りを感じる
- 69 :
- おもしろカレーライス物語に載っている昔のカレーのレシピ
●「西洋料理指南」に載っているカレー
ねぎとしょうがとニンニクのみじん切りをバターで炒め、水を加え、
えびや蛙などを入れて煮る。カレー粉を加えたら、一時間さらに
煮て、塩で味を調え、水溶き小麦粉でとろみをつける。
●「西洋料理通」に載っているカレー
仔牛または鳥の肉と、刻んだねぎとリンゴ、それにカレー粉、小
麦粉を水かスープに入れて煮込み、柚を絞り込む。
なんか不味そうなんだが……
- 70 :
- ホームページ作ってください。
- 71 :
- >>70
なぜ?
いまのところ、読んで面白がってます。文章自体が味があっていいね。
結構手が込んだレシピ多いね。
これは!と言うのがあれば作ろうと思うけど、大変そう。
- 72 :
- 石井好子さんの
「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」
を今読んでいるのですが、大昔ではないのですが、
なかなか面白いですね。このスレの住人ならご存知の方多そう。
パリに軍人の姿がまだあった頃で、体重が増える記述に
二貫目も太ったなどとあるので書かれたのは昭和初期頃なのでしょうか?
ワインを「ブドー酒」と呼んだり、
今でこそ知らない人はいないけど当時は珍しかった
ポトフ・チーズフォンデュからちゃんこ等の作り方などが
エッセイ風にまとめてあります。
ブイヤベースを作るにあたってサフランが手に入りにくいが
薬局でめしべおしべの状態で売っているという記述にも
驚かされるし、
当時やはり知る人の殆どいなかった「しゃぶしゃぶ」を説明したり
今何気なく、昔からの和食だと思っていたものが
以外と歴史が短かったんだ、などと、驚きつつ新鮮な気持ちで読めます。
そうそう、おにぎりに梅干をいれる際、種をとって砂糖をちょっと
まぶしておくと味がよくなるそうです。
レシピを書きまくるスレですが、今更ブイヤベースや
しゃぶしゃぶのレシピを書いても仕方がないかなと思い、とりあえず
この辺で。
- 73 :
- >>72
いくら何でも戦前ってことはないよ。著者もまだ生きてるし。
っても戦後ちょっと経ったぐらいだろうけど。
葡萄酒は結構20年ぐらい前まで時々そう呼んでたような気がする。
- 74 :
-
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
- 75 :
-
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
- 76 :
- 久々に書きこみます。
「西洋料理の食べ方に就いて」
料理が国際化して参りました以上、我々は各国料理の食卓に対する大体の順序を
知っておく必要があると思ひます。
それは、何時どのような機会に突然どんな食卓に招かれるか判りません、その場合
僅かなことで恥ずかしい思ひをしたり、折角の御馳走を食べ得ずに帰るようなこともあるのであります。
先づ西洋料理の食卓へつきましたなら左の箇条丈心得ておりますならば決して恥をかく
くとも、遠慮致すことも無いのであります。
もし左の箇条に外れた食べ方を致す人がありますならば、それはその人自身が洋食
の食べ方をしらないのでありますから、そんな人は如何にハイカラ振った服装をして
居つても、決して料理に関する教養のある人として見る訳には参りませんから、そん
な人はどんな食べ方を致さうと構つた事ではないのであります。
先づ洋食の献立順序から記述致しますならば、朝昼は極めて簡単に、スープと焼肉
焼魚、パンなどで済ませますが、晩餐の食事はなるべく御馳走を致す事になつて居ります
故、晩餐の献立を標準としております
- 77 :
- 続き
一 オールドウブル
之は日本料理におけるツキ出し、支那料理の前菜(チエンツアイ)とでも申すべき
もので、野菜類肉類何でもよろしい、二三品盛り合わせて、客の選択に任せるも
のです。
目的は、先づ前菜に依つて食欲をそそる刺激物であると見てよろしい。
二 スープ
これは日本の吸い物と同一のもので、鳥獣の骨より採取したもの、或いは野菜を主と
して煮出したもので、コンソメスープと称し「すまし汁」とボタージュスープと称し
「にごつた汁」の両仕立て方になつて居ります。
三 フイシユトレー
之は魚を主とし致して調理し、それに野菜、或は果物などを適宜に調味して盛り
合わせ、ソースを添へてあります。
四 アントレー
之は肉類、所謂鳥獣の肉を焼き或は煮込み、蒸し、揚げなどして、それに季節々々
の野菜を取り合わせて用います。
五 ロースト
鳥獣肉を蒸し焼きしたものであります。
六 サラド
之は洋食の献立方から申しますとローストの次に出すべきものとなつて一コース
を為して居りますが、実際はこのローストと共に多く供せられます。
七 ホツトサラダ
之は、季節向きの野菜を適宜に調理して、温かいものをもちゆる事になつております。
極く略式献立にいたしますと、ローストとアントレーなどの副菜物として適宜に盛り
合はせて居ります。
八 アイスクリーム
之は夏季などにおいて、食後の清新さをそそるために用ひます。温かいお菓子
なども出します。
九 フルーツ
之は季節季節の新鮮な果物を二三種取り合はせて、客の選択に任せます。
十 ケーク
ボンボンだとか、マシマローだとか其時々自由なお菓子を用います。
十一 ドリンクチイー 之は日本で云う食後のお茶とも申すべきもので、コーヒー
紅茶、ココアー、緑茶、番茶などを砂糖も用いずにクリームを添へなどして
出します。時に依りカクテール(混合酒)の強いものを一杯づつ出すこともあります。
- 78 :
- ドリンクチイーage
- 79 :
- >>73
同意
「葡萄酒」は50〜60代の人ならまだ使う人けっこういる
- 80 :
- 蜂ブドー酒
- 81 :
- マンモスの肉、サル酒
- 82 :
- >>79
葡萄酒とワインは別物じゃないの?
赤丸だっけ?ああいう砂糖入りのを言うんじゃないの?
- 83 :
- >>82
君はアフォですか?
当時から、砂糖の入ってないのはワインと呼んでたとでも?
- 84 :
- >>83
バカですか?
>「葡萄酒」は50〜60代の人ならまだ使う人けっこういる
に対して言ったんですけど。
誰が当時の話したんだよ。
- 85 :
- >葡萄酒とワインは別物じゃないの?
アホですね
- 86 :
- >>83-85
アホバカの応酬しあってる君らを見てると消防時代を思い出します ノスタルジィ〜
- 87 :
- >>85
お前がアホですね。
今ワインのことをぶどう酒と呼ぶヤシは見た事無い。
- 88 :
- おまいら釣られやすすぎ。
赤玉ポートワインって名前にワインて入ってるじゃん。
- 89 :
- 主観でしゃべりたがる女板
- 90 :
- でもワインを日本語で訳すとぶどう酒っていう
事実には変わりはないわな
- 91 :
- ふはふは豆腐
鶏卵ととうふ等分にまぜ よくすり合せ ふはふは烹にする也
胡椒の末ふる
鶏卵のふはふはと風味かわることなし
倹約を行ふ人 専ら用ゆべし
- 92 :
- 倹約かぁ・・ふはふは豆腐の倹約って卵を倹約するってことかな。
昔は卵の方が高価だったように想像。
今は豆腐の方が高いように思う。時代を感じる最後の一行。
- 93 :
- >>87
あなた、見ざる聞かざる言い放題、ですね。
- 94 :
- ∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
- 95 :
- (⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
- 96 :
- 保守
- 97 :
- 100くらいまで読んだんだけど、落ちる前にひとまずageとくわ。
- 98 :
- >>97
100いってないぽ
- 99 :
- 久しぶりにこの板に来て、面白いスレハケーン
うちの実家にも昭和30年代の雑誌の付録本とかあったなあ
ケチャップとウースターソースで味付けしたビーフシチューとか・・・
スパゲッティは当然のように、切ったソーセージ入りのケチャップ味ナポリタンでした。
あと、エビチリソースらしきものが「エビのケチャップ炒め」として載ってたっけ。
ケチャップ大人気。
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