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2013年03月文芸書籍サロン50: 【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part70【変な女】 (243) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part70【変な女】


1 :2013/02/17 〜 最終レス :2013/03/10
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 l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ           |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
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   i : : : : ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _           / リ/iイ'
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    | : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i        ' ,
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          ,´: : : :ヽ::}            _ ― :.: ̄i      . : : ヽ
          ,' : : : : : : y _ - ―..- ‐  ̄ ..::.....    {      . . : : i
・前スレ
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ Part69【変な女】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1357289928/
・佐々木とくっくっ避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8130/
・佐々木とくっくっ避難所(携帯用)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/movie/8130/
・佐々木SSの保管庫
Part1-10まで ttp://blog.goo.ne.jp/sasaki_ss
Part11以降  ttp://www10.atwiki.jp/sasaki_ss/
・涼宮ハルヒシリーズに登場するキャラクター、佐々木を愛でるスレです
 佐々木 = 例の変な女
 自称「キョンの親友」、中学時代はキョンの自転車に二人乗りで週二回、塾に行く間柄
 キョンとは学校内でつるむ回数がクラスメイトの誰よりも多かった
 キョンは否定するも傍からみるとどう考えても...
 古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる、実に魅力的な女性」
 恐るべきことに名実共にハルヒと対になる神的存在であることが明らかに!?
・次スレは>>970が立ててくれたまえ。立てられない時は遠慮せずに言うといい。
 このスレの住人は快くキミの代役に名乗り出てくれるだろう、くっくっ
・このスレは基本sage進行だ、間違えてageるならまだしも
 意図的にageるような行為は慎んでくれたまえ。

2 :
・リンクを貼るときは直リンは禁止してくれると僕も助かるよ。
・スレタイは佐々木とくっつくではないのであしからず。
・荒らし、それに反応する人への対応は無視するのが一番と昔から決まっているんだ。
・キャラクターを貶めるような書き込みは、荒らし行為なので謹んでくれ。
・どうしてもそういった発言がしたい時は、専用のスレッドを立てて、そこで行うといい。
・妙な書き込みが多数あるときは、書き込み日時の右にあるIDを確認すれば、
同一人物による荒らしかどうかの判断の基準にできるだろう。
・次スレは立候補した人が責任を持って立ててくれたまえ。
 ただし、無理な場合はその所信表明を行い、次なる立候補者を集うべきだね。
・次スレへの誘導リンクが貼られるまでは今まで通り書き込みは控えるのが最良の手立てと僕は思う。
あと、SS保管庫の中の人からこんなコメントをいただいている。
判断はみんなに任せるよ。くれぐれもこれで争うことの無いようにしてくれたまえ。
201    wiki [ sage ]  2007/08/26(日) 09:33:29 ID:lc10YmQU
 どーもwikiの中の人です。
 タイトルにSSってつける件ですが、個人的にはなくても無問題です。
 SSかどうかはみればわかるし。
 今までどおりでOK。
 それよりも、SSにはタイトル(名前欄でも文中でも)と長編なら通し番号をつけてもらえるとありがたいです。
 あと、未完成ならそれがわかるようにしてもらえるとなおよし。
.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ
        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡'

3 :
このスレッドは文芸キャラ板(http://uni.2ch.net/litechara/)への移転が議論されています。
この板に次のスレッドが無い場合は、まず>>1の保管庫や避難所、及び文芸キャラ板を確認することをお勧めします。
                         , -‐-ー.、
  ;;`ヽ.     ー ‐‐ ―‐ ―――   〃   ヽヾ
   ⌒) ‐‐ ―‐ ズザー ―――‐ i ハハバハ>  以上!
  )  ;;;`ヽ⌒`)⌒.. _ _ __  (`;.、_イ(! ─ ─|!
  ⌒;;)´⌒;;)⌒;:); ). __ ___ と:こ仁につ - ノ’つ   , -‐- 、
             .                    ,'. /  ト、 ヽ
             ;;`ヽ     ー ‐‐ ―‐ ―――  i. ((从ソ 从〉  テンプレ終了だね
              ⌒) ‐‐ ―‐ ツルー―――   l. (|┳ ┳i!l
             )  ;;;`ヽ⌒`)⌒. . _ _ _ (`;ヘハNiヘ '' ヮ''ノハ!
             ⌒;;)´⌒;;)⌒;);; )._ ___ (_《:_:__,{_i'づニソつ

4 :
>>1
乙。
前スレでSS投稿しまくって、容量オーバーさせた主犯は私です。お手数をお掛けして申し訳ありません。

5 :
>>1
容量オーバーによくぞ気づいてくれた
>>4
有意義なひと時を過ごさせてもらってるんだ
気に病む必要はないでしょう

6 :
要領オーバーか
SS投下されたら、もっと大勢が短い感想を書かないと要領オーバーになりやすいね

7 :
水の神殿のクリスタルは砕けてはいたが、輝きは失っていなかった。
奥の水の洞窟に入り、佐々木が洞窟にかけられた封印を解く。
「行くわよ。」
ハルヒが先陣を切り、俺は最後列から奇襲を警戒する。
「キョン。」
佐々木が声をかけてきた。
「僕は、水のクリスタルの巫女だと言ったよね。それが定めだとも。
クリスタルが輝きを取り戻し、世界が元に戻ったら、僕はお役御免になるはずだ。その時は……」
「ああ。またウルに来い。長門も待っている。」
「…………そうだね。」
やはり、俺はとことん不器用に出来ているな……。
水のクリスタルの間に入り、佐々木が祈りを捧げる。水のクリスタルは輝きを取り戻した。
「…………。」
ハルヒは面白くなさそうだが、何をこいつはそんなに怒っているのかね。肩を竦めたその瞬間。
「キョン!危ない!」
佐々木が俺を突き飛ばした。慌てて振り返ると……
胸を矢に刺し貫かれた佐々木の姿があった。
ハルヒの目が驚愕に揺れ、朝比奈さんの目が潤む。古泉が目を見開き、長門の目が危険な光を帯びた。
ストップモーションのように、いや、実際は一瞬だったのだろう。佐々木が倒れた。
「佐々木……」
「…………キョン…………」
佐々木が奥を指差した。指差した方角から、怪物が姿を現す。
「光の戦士すらR、呪いの矢を避けるとは運の良い奴め。」
ぎり、と口唇を噛み締める。呪いの矢?R?つまり……佐々木は助からない……?
「俺はザンデ様からの命を受けたクラーケン。お前達を抹殺に来た。Rい!」
「返り討ちにしてやるわ、この外道!」
ハルヒが激昂し、剣を構える。
「……待て。」
どこから、こんな声が出たかはわからない。ただ、ハルヒ達が、俺をまるで化け物を見るような目で見ていた。
俺は佐々木を出来るだけ安楽な姿勢を取らせた。すまん。少しだけ待っていろ、佐々木。
「俺がやる。」
こいつだけは、この手で殺さないと気がすまない。

8 :
「みくるちゃん!回復を!」
あたしは、佐々木さんに刺さった矢を抜いた。矢は心臓に達しているけど、みくるちゃんのケアルラなら……
「…………っ!」
傷は塞がっても、また同じ箇所に傷が出来、血が噴き出す。
「有希……古泉くん……」
すがるように二人を見るが……二人も絶望の表情を浮かべるだけだ。
みくるちゃんが必死に回復をしているけど、もう長くは持たない。それは明らかだ。
キョンの絶叫が聞こえる。シーフでは、火力も守備力も足りない。キョンも殺されかけていた。
佐々木さんの口唇が動く。
「私より……キョンを……助けて……」
……自分の命の瀬戸際にも、キョンを思う佐々木さん。……敵わない。あたしは……口唇を噛み締め、キングスソードを握り締めた。有希も氷の杖を握り締めている。
「Rい!」
クラーケンが触手をキョンに叩きつけようとした瞬間。考えるより早く身体が動いた。
「いぎっ!」
キョンを庇い、被弾する。痛すぎるわよ、これじゃ……!でも、こうしないといてもたってもいられない。
「みくるちゃん!キョンの回復を!」
「は、はいぃ〜っ!」
古泉くんがキョンを避難させ、あたしと有希で立ち向かう。キングスソードが一閃し、クラーケンの触手を落とす。
「離れて。……ブリザガ。」
有希が早口で魔法を詠唱した。足元から氷柱が刺さり、クラーケンが悶絶する。
「程よく冷めたところで、次は電気ショックを味わって頂きましょう。サンダラ!」
古泉くんのサンダラが、クラーケンの足元の氷に直撃する。貫かれた部分から通電し、普段より高いダメージを与えたようだ。
あたしはキングスソードでクラーケンの胸を斬りつけた。心臓が剥き出しになった。もう一撃を食らわせようとしたあたしに、クラーケンの触手が直撃する。
鎧がなければ、即死していたであろう一撃。あたしは壁に叩きつけられ……なかった。
回復を終えたキョンが、あたしを受け止めたのだ。
キョンはみくるちゃんにあたしを回復するように言うと、クラーケンに飛びかかった。
古泉くんが、有希が、触手を叩きつけられ、地面に倒れる。大ダメージを受けたようで、二人はなかなか立ち上がれない。
キョンは触手に絡め取られ、キョンがクラーケンの口に運ばれる。
「キョン!」
このままじゃ、全滅する……。あたしの心が絶望に塗り潰されようとした。キョンが手に持つのは……『ボムの右腕』?
「俺の奢りだ。たらふく食いな。」
クラーケンの口元にキョンはボムの右腕を投げた。
大爆発。クラーケンが仰け反った後、クラーケンは反射的にキョンを離した。キョンは返す刀で、クラーケンの心臓にナイフを突き立てた。
「こんなもので死ぬとでも……!?」
クラーケンはナイフを抜く。先端には……あの矢尻……

9 :
「こ、これは……!」
クラーケンが狼狽する。
「お前自身が言った、自慢の呪いだ。精々堪能しやがれ、クズが。」
血を噴き出し、クラーケンが悶絶する。クラーケンが自分で言っていたように、クラーケンが助かる見込みはないのだろう。
「い、嫌だ!死にたくない!死にたくない!」
目に見えて衰弱するクラーケン。キョンは一瞥すると……
「くたばれ。」
とだけ言い、背を向けた。クラーケンが、何度か痙攣し、やがて動かなくなる。あたし達は、勝ったのだ……。
みくるちゃんの回復の中、緊張の糸が切れたあたしは意識を失った。
戦いは終わった。古泉達は、少し離れたところにいる。気遣いのつもりなのだろうか。
「……佐々木……」
佐々木は俺の手を握った。体温を殆ど感じさせない手。もう程無く佐々木は……
「……水のクリスタルの祝福を……」
水のクリスタルが輝き、俺達に光が降り注ぐ。その輝きは、まるで佐々木の最期の命の輝きのようだった。輝きの中、佐々木は俺に言った。
「キョン……世界にまた光を取り戻して。僕は……いつでもキミのそばにいる。…いつだって…キミの………いして……」
輝きが消え、佐々木がゆっくりと目を閉じる。その顔は穏やかだった。
「……佐々木?死ぬな!死ぬなぁ!佐々木ーっ!」
佐々木の目から涙が伝う。……次の瞬間……
佐々木の全身が弛緩した。
「…………」
長門が俺の肩に手を置き、首を振る。
「…………っ!」
冷たくなっていく佐々木を抱き締め、俺はただ泣いた。気持ちを告げれば良かった。少しの勇気があれば良かったのに。
朝比奈さんが、古泉が……長門が泣いた。
ハルヒは意識を失ったままだったが、それは幸いだったと思う。あいつは根が優しい奴だ。佐々木の最期を看取ったら、きっと佐々木に辛く当たった自分を責めるだろうから。
大地震が起きる。
「!」
大きな地震だ。揺れは次第に大きくなり、俺達は壁に叩きつけられる。
「がっ!」
昏倒した俺達は、海に投げ出された。そして目覚めた時……そこは、あるべき世界があった……。
目覚めた後、佐々木の遺体を探したが、どこを探しても見つからなかった。
海洋生物に食べられてしまったのだろうか。

10 :
―エピローグ―
魔王ザンデを倒した俺達だったが、俺達はザンデが呼び出した暗闇の雲に、全員殺された。
ドーガとウネが俺達に魂を分け与え、俺達は甦る事が出来たんだが……
ハルヒ達は、ドーガとウネの声が聞こえたという。
しかし、俺の聞こえた声は違った。
『言っただろう?僕はいつだってキミのそばにいる、と。』
きっと、あの水の巫女。俺の魂は、あの水の巫女が分け与えたに違いない。
暗闇の雲を振り払い、世界に夜明けが訪れる。飛空挺で故郷に帰り、俺は一人で村外れに行く。
魔王ザンデの願い。それは世界の破滅だったが……壊すのは簡単でも、無くしたら戻らないんだぜ?
虚無感に苛まされ、俺は空を見た。哀しい位に美しい朝焼けだ。
「くっくっ。」
幻聴だろう。そう思いながら振り返ると……そこにいたのは……
「クリスタルも、粋な事をしてくれる。水の巫女は、人材不足らしくてね。
どうやら、僕は甦る事が出来たらしい。」
絶対に叶わない願い。壊れて元に戻らなかったもの。それが、目の前にある。
「やあ、キョン。」
俺は、その存在を抱き締めた。二度と離さないよう、強く。
「佐々木。」
「なんだい?」
伝えよう。勇気が無かったばかりに伝えられなかった言葉を。後悔しないように。
「俺はお前が――――」
「僕もだよ。」
END
死にネタ&リバース。
FF3の水の巫女のエリアをモチーフにした佐々キョンでした。
書いていてキツかったので、リバースやりました。やっぱりハッピーエンドが一番。
ゲームやってないと分からない箇所盛り沢山ですが、そこはご愛嬌という事で……。

11 :
乙&GJぅ
流れを知ってるだけに途中泣きそうになったよ、涙の跡があるのは欠伸のせいなんだからねっ!
古泉の赤魔にはちょっと笑ったwシリーズでも屈指の起用貧乏ww
>>1も容量限界察知とスレ立てGJ!

12 :
>>1
スレ立て乙&GJ
>>10
乙。予想はできてたけどやっぱり指チリ・口カラ・目熱モノやった…。救いがあるのはいいな。
ファンタジーモノのキョンは正統派な戦士よりも口先や知恵や工夫で敵を翻弄させる系が似合っていると
前から思っている。最近は特に。
余談だけど、今回の話らへんに流れる期間限定のBGMは名曲。

13 :
>>1

14 :
寝ているあいだにスレが移行していた・・・・・・容量オーバーとは・・・・・・すいません
。少し投稿しすぎました。>>1の方に感謝します。
 >>4 あなたの投稿する作品は、いろいろな切り口が見られて素晴らしいです。
いつも楽しみにしています。

15 :
日曜日も終わるね
おやすみ佐々木さん

16 :
ハルヒ「おかしい。あんた達、友達だって言ったよね。何で手を繋いでんのよ!!」
キョン「おかしいのはお前の頭だろ」
佐々木「いやあながち間違いでは無いよキョン。僕達は親友だ、親密度なら手を繋ぐ位では足らないのかもしれないよ」
などと空いた手でキョンの腕をギュ〜〜と
キョン「うん、しっくりするな」
ハルヒ「ゴルァァァア。腕抱いてんぢゃねーってんだよこんちくしょー」
キョン「友達だって手ぐらい繋ぐだろ。なぁ長門」
長門「そう……。私の場合、袖を摘んでいたが歩きにくいと要望が有った為、この様に現在は手を繋いでいる」ギュ
当然の様に恋人繋ぎ
キョン「ほら普通だろ」
佐々木「普通だね」
ハルヒ「おかしい、おかしいです〜〜〜〜。みくるちゃん、あんたはどうなのよ!」
みくる「ひぇぇー。わ、私のスタイルはこうやって後ろを歩いて服を摘んでいるんです。で、恥ずかしくて俯いて歩いていて
 キョン君が立ち止まったのに気づかなくて背中に打つかって」
遠慮なく背中からハグ
みくる「こうなっちゃいます」
キョン「よくあるよなぁ」
佐々木「それは仕方ないね」
長門「突発的な事故」
ハルヒ「無い無い、ありえなーい」
妹「私はねー。キョン君の足にしがみ付いてそのまま歩いてるもらうの。ロボットみたいー」
キョン「何時までも甘えるんじゃありません」
シャミセン「ニャー」
キョン「こら、頭に乗るな」
鶴屋「あはははははははは」
ハルヒ「げげっ、鶴屋さん何時の間にキョンの肩車に」
鶴屋「ふふっ、ハルにゃん。これには深い訳が有るっさ」
ハルヒ「深い訳とは」ゴクリ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・





鶴屋「その場のノリっさ」ドヤッ
おわれ
●「ところで僕の出番は何時ですか?」
真おわれ

17 :
いぢめ?????イク無い
リア重圧死しろ
名前入れるのめんどくてー

18 :
おはよう

19 :
ワラタwww
想像したらみくるの頭が鶴屋さんのお尻に当たりそうだが良いのだろうか
良いのだろうね

20 :
前スレでのネタ拾いの発情佐々木→キョン、エロパロに上げます。
どうしたって、ひとりえっ……うわなにをするやめ(ry
単発IFのFF3モチーフの配役。
サラ→森さん
シド、ドーガ、ウネ、じいさん達→当該者なし
ディッシュ→谷口
サリーナ→国木田……まぁ色々すまん。九曜が寝込む姿が浮かばない。
アルス→朝倉(『ちゃん』仕様)
暇な時間に煮詰めて、仕上がったらどこかの無料HPに書くかもです。
SOS団の話になりますので、ここじゃ書きませんが。
しかしお知らせをここに書くという事は、オチは勿論ここに上げた佐々キョンですw

21 :
了解っす
サリーナが誰か暫くわからんかった、デッシュの嫁かw

22 :
    ,.-、/⌒ヽ                       ,< ̄ ̄ ̄:.:.:`:. 、           ,.-、
    { |   j                       :.‘:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.:..:.:.:` 、      (⌒ /
    ヽ  /                  /.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘:      `ヽ/
.      }/                  /:/.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:ヽ:.:.:.:.:ヽ:.:.::.:.:.:.ヽ
        r 、       /       ./:/::.:.:.:.:.,'::.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:‘.:.:.ヽ:.\:.:.:.:.:.:‘
        }ニ!  ヽ/ '′  ヽ       /:.':.:.:.:.:/.:i:.:.:.:.:.:/.:.:.:∧.:.:.:.:.:‘..:.‘..:.:.:ヽ.:.:.:.:.:‘
        ノ i_  ‘ー   _       '.:.:!.:.:.:.:':.:.:|:.:.:.:.::!:.:.:.:.{ ヽ:.:.:.:.:‘:.::|:.:.:.:.:‘.:.:.:.:.:.:!
        _   ゝ     '     .|:.:.|:.:.:.:.|:.:.::!:.:.:.:.:|:.::.:.,'__‘._ヽ:.:.‘:!.:.:.:.:..:.∧.:.:.:|
         (   ー    /     .|:.:.!.:.:.._!_:}.:.:.:.:.!:'´/    ヽ!、.:.:,'.:.:.|、.:.:.:.:.!.:.:.:!
         -,   十    ヽ    ト:..:.:.:.::.|:.:.:/!:.::/´}/ ィ、―   Y:.:.:.:.! i:.:.:.:.:|.:.:.i
        r,)   と_   ―,    .|:.\ヽ∧:.{-∨ '   ,ィ芹苡テ|:.:.:.:.i !:.:.:.:.|:.:.:|
        i  ̄               |.:.:.:.:ヽ:.:.:.:「芹_      乂ソ !:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.::!
        レヘ,             |.:.:.:.:.:.:.:`ヽ{ _弋j     ::¨´::/.:.:/´:.,:.:.:,:.:.:.:∧!
        十 い      ,.-、      i:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:∧::::::::.'    / ∠:,イ:..:/:.:./!:.:.:,' `
        ! 二     (⌒ /.     |:.i、:.:.:.ヽ:.:.i:.:.>o。ー ´   / レ' !/ }/
               `ヽ/      ∨ \:.::\|:.:.:.:ヽト、`≧-イ     |
         ゝ '                   \{ `_ー-ヽ,.-、 _>!     ヽ.   _
        , -‐ 、                   /!´. . ̄/´ニ、  ' ,r―-  _>!. .ヽ、
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         O     ヽ.           | .〉. . . . . . . . .. ... . . . /::::_. 〉. . _/ /

23 :
    -――- 、       ー        !∧. . . . . . .. . ._. . _._. ´二/. . .'_ . 〉
/ / ,     `ヽ     /          / . ヽ. . . . . . . ._ . .-. .´ . . . .`ヽ-_ , !
 /,  /    ,ィ ,  \    !        / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .∨./
Y、 ,イ 、、 ><_,//| !  、!   \     ,' . . . . . . .. . . . . . . . . . .. . . . . . . . .∨
.|rト{ !、{ ヾ:、 '´  、!i_|_!  !ヽ   !     ! . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ..ヽ
.ゝ|/ | ' ' `   ヾ:、 !  } .!     \   / . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . .‘
∧iヽ{  ヽ_,   , ,  !/イ | =3    \/ `>= 、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ._._ィ∧
>,、 \r-、`ー'   | |  i    _  〈 /// `77T>,=―r-―r<´、 ̄\\∧
    /ヽ _ !.、__ノ / ,ィ |   _´_ _` 、 =<\ // !/   \\ / / \\./ _>=.<
, -/   /<¨r、-レ'´}/ '´/‘=’ニ ‘=’u‘.三三三≧===- =≦≦_/__ -=ニ≦三‘
. '   , '   r' !      i  └‐' ー'  u‘三三三三三三三三三三三三三三 三 ‘
   /   / /       ヽ         !三三三三三三三三三三三三三三 三 ‘
涼宮ハルヒの憂鬱より佐々木とやる夫

同じく佐々木単体
    -――- 、
/ / ,     `ヽ
 /,  /    ,ィ ,  \
Y、 ,イ 、、 ><_,//| !  、!
.|rト{ !、{ ヾ:、 '´  、!i_|_!  !ヽ
.ゝ|/ | ' ' `   ヾ:、 !  } .!
∧iヽ{  ヽ_,   , ,  !/イ |
>,、 \r-、`ー'   | |  i
    /ヽ _ !.、__ノ / ,ィ |
, -/   /<¨r、-レ'´}/ '´
. '   , '   r' !
   /   / /
以上、やる夫板より◆epQIcZm15cさんの作品の転載です。
>>22-23

24 :
佐々木かわいいよ佐々木

25 :
>>22
佐々木さん、詰めもの入れ過ぎですよw

26 :
これのネタ元のやる夫スレは鬱展開だったからなあ
佐々木さんにはいつでも幸せになって欲しい俺にはちょっとキツかったよ

27 :
エロパロに『空』というタイトルで、一本上げてます。

28 :
      佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その1
 空気が一段と冷えてきたな、と感じていたら、暦は12月。初冬に入っていたのだ。
 晩秋のさみしさが過ぎ、気温は下がり出すのとは対称的に、街の中は華やいでくる。
 ビルや街路樹、あるいは公園や住宅地にも、イルミネ-ションが現れ、凍てつく闇夜の中に光の幻想を浮かばせるのだ。
 そして、☆*::*:☆MerryXmas☆:*::*☆。
 心躍る冬のファンタジーが、人々の心に魔法をかけるのだ。
 今日でバイトは終わりだった。臨時にいれたバイトだったが、実入りはよく、目標を大分上回ることができた。
 「いや〜、今時珍しいくらいよく働いてくれた。君のおかげで随分はかどったよ。もし、その気があるなら続けて欲し
い位くらいだ」
 そんなお褒めの言葉をいただきながら、俺はバイト代を手渡され、お礼を言うと、その足ですぐにある店に向かった。
 
 「いらっしゃいませ」
 若い女性店員がにこやかに出迎える。あれはあるだろうか。
 ”あった!”
 中河に頼まれて朝倉を紹介した日に、佐々木といろいろ服を見て回った時に見つけた白いポンチョ。帽子付きでとても
暖かそうで、試しに佐々木に着せてみると、すごく似合っていた。まるで雪の妖精のようだった。
 ただ、その時は持ち合わせもそんなになく、値段も高くてとても手が出なかった。
 今の俺には充分な資金がある。しかも嬉しいことに売り出し期間中で、値段が下がっていて、思ったよりはるかに安く
手に入れることができた。
 「彼女さんへのプレゼントですか?」
 ラッピングを頼んだとき、店員にそう尋ねられたとき、俺は「はい」と思わず答えていた。
 思ったより安く手に入れることができたので、文芸部の仲間たちにもちょっとした物を買うことにした。
 廃部寸前の部を復活させるために佐々木と入部し、長門や朝倉、国木田とともに文芸部誌(そういえば、SOS団にも手伝
ってもらったな。あいつらにも感謝だ)を作り学園祭で発行したこと。それに伴い、いろいろなことがあった。
 入学してあっという間に月日は過ぎ、気がつけば新しい年がやってくる。
 
 そして、その間にはいつも佐々木がそばにいてくれた。
 ”彼女さんへのプレゼントですか?”
 そばにいてくれる、俺にとってかけがいのない、大切な存在。
 いろいろな気持ちを込めて、このプレゼントを渡そう。
 そんなことを考えながら、俺は街中を歩いていた。
 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------
 「SOS団との合同クリスマス?」
 「ああ。涼宮さんがこの話を持ち込んできたんだ。発端は鶴屋さんと国木田君らしいが」
 成程、あの二人か。しかし、鶴屋さんは賑やかなことが好きらしい。夏休みの旅行と言い、よく俺たちに声をかけてくれる。
 だが、まあ、余計な世話ではあるが、どうせなら国木田と二人で過ごせばいいのでは、と思ったりもするのだが(口には
出さないが、鶴屋さんは相当国木田を気に入っているのはわかる)。
 「それと、どうやら今回は谷口君と彼の彼女である周防さん、それと中河君にも声をかけているそうだよ」
 谷口が参加するかはともかく、相変わらず太っ腹な人だ。中河は朝倉絡みか。多分来るだろうな。
 「ああ、それから古泉君の友人の橘さんも招待するとか言っていたよ」
 

29 :
おはよう

30 :
>「彼女さんへのプレゼントですか?」→「はい」と思わず答えていた。
でニヤニヤしてたのが、
>「ああ、それから古泉君の友人の橘さんも招待するとか言っていたよ」
一瞬にして修羅場の気配!((;゚Д゚))
少し怯えながら支援

31 :
>>27
リク拾いサンクス。ギリギリかなと思ったらどストレート行きましたか。サーセンした。
中身は最高でした。
>>28
乙。もう12月の話なんだな…。何か事件の予感?
AAの元絵の投下先のまとめ見たけど、確かに鬱いね。
でもだからこそ上のAAみたいな支援絵や救済を求めたやる夫スレができているのを見つけた。
やる夫板の佐々木さんはささきーという女優かスターシステムキャラみたいな風に捉えている。
口調や性格が他の僕っ娘と違うのをよく理解しているなと感心する。
佐々キョン成分は望むべくもないが(実はわずかにはある)、佐々木さん単体としてはイケるんじゃないかと思ったりする。

32 :
>>31
コーナーを攻めるより、どストレートにした理由は、エロパロに記載です(コーナー攻めてもフラクラしか思い浮かばなかったという事情もありますが)。
楽しんでやりました。また何かあればお願いします。

33 :
>>3
次から板名変更で
このスレッドは小説・ライトノベルキャラ板(http://uni.2ch.net/litechara/)への移転が議論されています。
この板に次のスレッドが無い場合は、まず>>1の保管庫や避難所、及び小説・ライトノベルキャラ板を確認することをお勧めします。

34 :
>>22
やる夫を見直した

35 :
『from キョン
title 無題
本文
こないだはすまん。恋愛禁止のSOS団の手前、本心を話すわけにはいかなかった。
メールで伝えるのは失礼に当たるので、次の日曜に誘わせて貰えるか?
そこで俺からお前に気持ちを伝えさせて欲しい。』
キョンに気持ちを告げられ、私達は世間一般にいうカップルになった。
カップルとはいっても、相手はあの唐変木。私達は端から見たら何の変わりのない生活を過ごしている。
……周りが言うには、男は直ぐにでも襲い掛かるらしいのだが。
迎撃の準備は万全。備えあれば憂いはない。
しかし。今日も彼はキスで終わる。
「今日も楽しかったぜ。」
「僕もだよ。」
……この疼く身体はどうしてくれる。そういう恨み節も少し込めながら。
「……全く、付き合ったら付き合ったで、こんなに思考にノイズが増えるとはね。」
一人身体を慰め、一息つく。付き合う前と違い、彼の温もりを思い出しながら。
「(妙にデジャヴがあるのよね。キスした時も。)」
初めてしたキスは、まるで久し振りのような感覚だった。
この感覚を何故か『知って』いた。
「(涼宮さんの話の、あの終わらない夏休み……あれで私とキスしていたのかしら?)」
どちらにせよ、自分には何の記憶もない。初めてじゃないのに初めてのような感覚、初めてなのに初めてじゃない感覚。
「(ジャメヴとデジャヴか。)」
そのいずれかだとしても、何か悔しい。
ジャメヴなら、初めてを憶えていない事が。デジャヴなら、それが何かわからない事が。
夏休みに何か幸せな夢を見て、それから自分を慰める頻度が上がったが、それも関係しているのだろうか。何れにせよ、証明する手段がない以上何も出来ない。
「(パラノイックね。)」
人に言っても、精神科に担ぎ込まれるのがオチ。私は気分を替えて休む事にした。
今日も彼と勉強をする。
元々の頭は悪くないだけに、最近は成績の飛躍が著しいらしい。こうした努力は、必要最小限にしたいのが彼のようだが。
「基本的に怠惰なんだよ。だが、やるからには成果を出したい。」
「武田信玄か、キミは。」
勉強が一段落し、彼の部屋で二人で抱き合う。こんな幸せな時間。
「……ん……」
キスをし、吐息を感じあう。そんな時間も幸せなものだ。
「……佐々木……触ってもいいか?」
答える代わりにキスをする。
キョンの手が髪を撫でる。……的確に私の気持ちよいところを探る手。相当に慣れているのではないだろうか……
やはり涼宮さんなのだろうか。それとも長門さん?何れにせよ、宝物に手垢をつけられた気分だ。
「……ねぇ。キョンは初めて?」
私の問いにキョンは真っ赤になり、吹き出した。
「当たり前だろうが!」
……うん。その反応で十分だよ。キミは嘘をつく時は優しいからね。

36 :
「ただ、なんとなくこの辺りが気持ちいいんじゃないか、って分かるんだよ。経験ない分際でな。」
……既視感か。しかし驚いた。何もかもそっくりじゃない。
「お前もそうだったのか?」
「そうだよ。デジャヴとジャメヴが合わさり、精神科の受診を考えた位だ。」
二人で頭を抱える。
「……確実に、あの馬鹿絡みだな。」
「……だね……」
確認する手段は、やはり長門さんなのだが……さすがに聞きにくい。しかし。意を決したキョンは、長門さんに電話をした。
結論を言おう。
私達は、去年の夏に既に何度か抱き合ったパターンが存在しているようだ。
そして例外なくそのパターンは消去された。だが、肉体的な記憶情報は残っているのではないか、というのが長門さんの話だ。
無論、私達はRとR……情報はあれど、肉体的な損傷はないという。
「泡沫夢幻かよ……」
「夢幻泡影だね……」
二人で頭を抱える。こうした実体なく儚い記憶。もし仮に涼宮さんが故意的に残していたとしたら、性格が悪いなんてものではない。
まぁ、その可能性は極めて低いが。彼女の性格上、彼女は極めてストレートに行くはずだ。これは偶発的な事故のようなものだろう。だが。一言言わせて頂く!
「「なんてこった……!」」
勘違いが勘違いを呼び、誤解を生んだ。長門さんが居なかったら、お互いがお互いを勘違いしていたところだ。
顔を見合わせ、爆笑する。道理で去年の夏休みから自分を慰める頻度が増え、かつ気持ちよく寂しかったわけだ。
「俺もだよ。……ったく、傍迷惑な。」
「くっくっ。」
キョンもまた、私を抱く想像をしていたのか。そう考えると実に嬉しく、そして愛しい。
「キョン。……好きだよ。」
「ああ。佐々木。好きだ。」
ツン、と目頭が熱くなる。
「……ごめん。もう私が我慢出来ないわ。」
キョンに抱かれたい。キョンを身体中に感じ、幸せな気分に浸り眠りたい。
キョンの首筋を舐め、思い切り吸い付く。そこに出来るキスマーク。
「お前な……」
「マーキングだよ。くっくっ。」
ちょっとした仕返し。そして私の『宣戦布告』。
味覚で彼を味わい、嗅覚で彼の匂いを感じ、触覚で彼の温もりを感じ、視覚で彼の存在を感じ、聴覚で彼の声を感じる。
五感を使いキョンを感じる事は、私のみに許された『特権』。そう涼宮さんに伝える為だ。

37 :
結局は、彼に抱かれる事なく今日は終わった。しかし、今日は色々とスッキリした一日だった。
既視感も未視感もない。何よりも、彼に愛され、彼を愛して作られたものがある。それがただ嬉しかった。
「大好きだよ、キョン。」
私達が、皆に付き合っているという少し前のお話し――――
END
『夢幻泡影』の続きとでも。
βのエロありは、エロパロに上げます。
書いていたら、エロ抜きでも話が成立しましたので、こちらにαを置きます。

38 :
おつおつ
たった数回のシーケンスでの記憶がここまで残るってことは、それだけ強烈だったからかね
>>3>>33
LRに問題が無い以上移転する必要も必然性も無いから、もうその部分無くてもいい気がする

39 :
エロパロに『既視感』のβ、『鐘の音』を上げました。
例により、キャッキャウフフ。たいしてエロくもないです。

40 :
佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その2
 しかし橘を呼ぶとはな。佐々木も鶴屋さんも、橘が古泉の婚約者だとは知らない。それを知っているのは、俺と長門だけだ。
  ただ、佐々木は橘が古泉のただの友人でないことは感づいている。そして、古泉が涼宮に想いを寄せていることは、涼宮
以外は知っている。
 「会場は鶴屋さんのお屋敷か?」
 「いや、会場は鶴屋さんの会社のホテル『ジュラブリーク』だそうだ。当日、鶴屋企業グル-プの忘年会があって、貸切状態
になるそうなんだが、鶴屋さんの厚意で、一会場をSOS団と文芸部の合同クリスマス会にタダで貸し出してくれるそうだよ。し
料理付きの持ち込みありだそうだ」
 そいつは楽しくなりそうだな。鶴屋さんには本当に感謝である。
 ただ、橘が来ることにはやはり一抹の不安を感じざるを得ない。
 しかし、学園祭の時に、橘が見せた態度は大人の対応だった。俺は気を回しすぎなのかもしれない。
 この前、古泉は答えは必ず出すといった。その言葉は誠実なものだった。
 それならば、俺はあの二人を信じればいいだけじゃないのか?何も心配することもあるまい。
 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 それからあっという間に日にちは過ぎて、冬休みに入り、文芸部とSOS団との合同クリスマスの日を迎えた。
 3時に、鶴屋さんのお屋敷に集合する約束をしているが、その前に佐々木と二人で出かけることにした。もちろんクリスマスプレゼン
トを渡すためだ。
 11時に佐々木がうちに来る約束だったが、それよりも少し早く佐々木はやって来た。
 「少し早いとは思ったのだが、心が落ち着かなくてね。こんな気分になるのは久しぶりだよ」
 俺もだ。今日は楽しみだな。
 家を出るとき、妹が付いて来たがっていたが、お前はミヨキチと遊びに行く予定だったろうが。
 ただ、俺と佐々木から、妹にはクリスマスプレゼントを渡し、ケ-キも買ってやっていたので、一応はおとなしくなった。
 まあ、いつか機会があったなら、妹を連れて行ってやってもいいかな。
 街中は人の熱気に溢れていた。
 クリスマスソングが流れ、買い物する人で店は混み合っている。
 華やいだ街を見るのは好きだ。心躍る冬のファンタジーに、俺もとらわれるのだ。
 一軒のイタリアレストランに入る。夜にたくさん食べる予定だから、今は軽めに行こうという佐々木の提案に従い、パスタセットを
頼んだ。
 俺達が座った席は、窓側の席で、外の通りを歩く人の波がよく見える。
 「今年一年、いろいろあったね・・・・・・」
 外の景色を眺めながら、佐々木がそう呟く。
 「キョン。去年の今頃は、受験の最後の追い込みに入っていて、どんな未来が待ち受けているのか、期待と不安が会った。心理的には
あまり余裕も無くなりつつあったけど・・・・・・今、こうして君と二人でここに居ると随分昔のことのように感じるけど、わずか一年前なんだ
よね」
 確かにな。一年経つのは早い。北高に入学してからはさらに早くなったような気がする。
 「僕もそう思うよ。でも、今更なんだけど、僕は北高に来てよかったよ。君とこうして過ごせるのはとても充実した時間だよ」
 それは俺も同じだ。お前が北高に来てくれたおかげで俺は変われたし、楽しい学生生活を送れているのだから。
 「そうだ、佐々木。そのお前に感謝を込めて、少し早いかもしれんが、プレゼントを渡すよ。ほかの連中が一緒のところだと、どうもうる
さい気がするんでな」
 そう言って、俺はラッピングされたあのプレゼントを佐々木に渡した。
 「ありがとう、キョン、いつもいつも・・・・・・」
 受け取ったプレゼントをギュっと佐々木は胸にだく。
 「キョン、中身を見ていいかい?本来なら家に帰って開けるべきなんだが、今の僕は見たくてしょうがないんだ」
 構わないさ。お前のものなんだから。
 それでも佐々木は丁寧に包装を外し、中身を取り出す。
 「キョン、これ・・・・・・」
 佐々木の表情にあの輝くような笑顔が浮かぶ。
 「高かっただろうに・・・・・・キョン、無理したんじゃないよね?」
 少し臨時のバイトはしたが、それ自体はあの時に比べ、値段は下がっていたしな。気に入ってくれたかな?
 「もちろんだよ。早速今日のパーテイに着させてもらうよ」
 そういう佐々木の顔は子供のように無邪気で、眩しいほど綺麗な笑顔だった。
 

41 :
支援
惨劇?は次の次のもう一つ次くらいかな
服は予め渡してくれて一安心、でないと勝手にプレゼント交換用に紛れさせられたりしそうだし

42 :
sienn

43 :
最近、こうして佐々キョンを書いているのがいいのか、感性が若返っているような気がする。
趣味でも違う発想が出たり、仕事でも違った着眼点が出たり。
ものを読むのは無論、想像を形に起こす事は良い事だな、と。
何が言いたいか、それは私の駄文を書けるこのスレと、受け入れて頂き、読んで下さる皆様に感謝ということなのです。

44 :
支援

45 :
佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その3
それから一旦家に戻り、クリスマス会用の荷物をまとめ、鶴屋さんのお屋敷に行くことにした。
 すでに文芸部、SOS団のみんなは揃っていたが、その中に古泉の姿はなかった。
 「古泉君は後で橘さんと来る、と連絡があったさ」
 その代わりではなかろうが、谷口と周防、そして中河の姿があった。
 「お前がくるとはな」
 谷口に声をかけると、「俺は周防と二人で過ごしたかったんだが、周防が参加してみたいと言ったんでな」
とこぼした。
 「まあまあ、谷口。みんなで楽しめばいいじゃない」
 国木田が慰めたが、しかし谷口のやつ、よほど周防に惚れているようだ。
 クリスマス会と言っても、文芸部とSOS団だけだから、そこまで気を張る必要はないだろうと考えていたのだが、
どうやらそれは間違いで、「みんな、バシッと着飾っていくよ、気合入れるっさ!」という鶴屋さんの一言で、全員
いわゆるドレスコードではないにせよ、男も女も着飾っていくことになった。
 着るものはすべて鶴屋さんのお家が貸してくれることになった。しかもスタイリスト付きときた。
 「なあ、キョン。お前と朝倉さん達はいつもこんなことをしているのか?」
 スタイリストに指導を受けながら、すこし戸惑い気味の中河が聞いてくる。
 「キョン達は、いつでもではないよ。ただ、朝比奈先輩は鶴屋さんの着せ替え人形と化しているね。僕も一緒に出か
けるときは鶴屋さんが選んでくれるけど」
 さらっと国木田が答えたが、お前、それはかなり羨ましい状況じゃないのか?
 「ほんじゃ、ご対面〜」
 明るいノリの鶴屋さんの声がして、着替えに使っていた部屋をでると、そこには着替えてメイクまで完璧に決めた女性
陣の姿があった。
 「どうよ、男性諸君、美人過ぎて声もでるまい」
 いや、鶴屋さんの言うとおりである。
 もともと美人ぞろいなのだが、それが完璧に決めると、美人度はさらにアップする。
 普段地味な印象のある長門ですら、抑えた感じは残っているものの、華やいで見える。
 「いい感じでしょう、キョン」
 涼宮が誇らしげに言う。元々超美人の部類に(おとなしくしていれば)入る涼宮だ。メイクもしてある上、大人っぽい
衣装で着飾れば、イチコロになる男は数知れずだ。
 「よく似合っているな、涼宮」
 褒められて嬉しかったのか、涼宮は腰に手を当て胸を張った。
 

46 :
「僕はどうだい、キョン」
 佐々木は俺が選んだ白いポンチョを活かしながらも、さらに大人びて人目を引くコーディネートで、まさに雪の妖精である。
 「佐々っちのは自分で持ってきたのが良かったんで、それをそのまま生かしたっさ。そのケ-プポンチョはまさに今の時期に
ぴったりなもんだわ。センスがいいね!」
 
 「これはクリスマスのプレゼントに、キョンが私に選んで買ってくれたものなんです」
 佐々木の言葉に、何故か一瞬、その場に沈黙が降りる。
 「・・・・・・キョンよ、やはりお前は、なんと言おうと佐々木のことを一番よくわかっているのだな」
 中河、何だ、そのすべて承知です、みたいな言い方は。
 
 「へえ〜、キョン、もう佐々木さんにプレゼントをあげたわけ?少し早いんじゃないの」
 何故か涼宮の口がペリカン口である。
 「早くもないさ。今日はクリスマスイブだろう?多分今日は忙しいと思ったから、先に渡したのさ」
 それにその服を着て歩く佐々木の姿を見てみたい気持ちもあったからな。
 「それと、みんなにも大したもんじゃないが、プレゼントを買ってきた。受け取ってくれるか?」
 「え、あたしにもあるの?」
 涼宮の表情がパッと明るい表情になる。
 「もちろん。お前だけじゃなく、SOS団にも文芸部の皆にもあるよ。後でバスの中で渡すよ」
 「キョン、お前、本当に気がきくな。俺なんか周防の分しか買わなかったぜ」
 谷口がそう囁く。
 いいんじゃないか。お前は幽霊部員なんだし。周防を大事にしろよ。あんな美人がお前と付き合うことなんて、この先ないと
思うからな。
 とりあえず準備が出来、俺達は鶴屋家が用意してくれたマイクロバスに乗り込む。
 「皆さん、お元気でしたか?」
 運転手は、あの夏休みの合同旅行でも俺たちを乗せてくれた新川さんだった。
 今日の新川さんの格好は、なんと燕尾服である。
 「私も参加させていただきますので」
 渋いロマンスグレ―の運転手はこれまた大人の渋い笑顔を見せた。

47 :
しえしえ
まずは佐々木さんからの牽制入りましたね〜

48 :
佐々木かわいいよ佐々木

49 :
乾燥してますね佐々木さん、風呂の換気扇30分でもう乾いてる
昨日は1時間でもまだまだだったのに

50 :
佐々木さん、おやすみ

51 :
今日明日はバタバタになるので、週末恒例のネタ拾いを今からやっときます。
先着二名様で
読まれたいシチュエーションと、二人の関係をオナシャス!

52 :
>>51
いつもありがとう
ネタはホワイトデーのお返しに向けて今から計画を立てるキョン、ほのぼので

53 :
>>51
佐々木が中学の同級生ではなくもっと昔からの幼馴染であるシーケンスを
関係も友達以上恋人未満で

54 :
>>52
把握。それとありがとう!
>>53
把握。すこし冗長になるかも。

55 :
>>46


56 :
佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その4
 文芸部とSOS団の部員、団員へのプレゼントと言っても、そこまで大したのではない。ただ、皆喜んで
くれたのはよかった。
 ちなみになにをプレゼントしたかを いえば、国木田&鶴屋さんを始めとするカップル組にはペアのマ
グカップを、朝比奈さんにはエプロン、涼宮には手袋、そして長門には帽子をプレゼントした。
 俺たちを載せたマイクロバスは、賑わう街中を走り、やがて一軒の大きなホテルへついた。
 ホテル「ジュラ―ブリク」(ロシア語で鶴を意味するらしい)は、格式ある大型高層ホテルで、鶴屋
グル-プが持つホテルのなかでも、1,2位を争う規模だそうだ。
 ホテルの入口に衛兵すがたのドアボ-イが立っているのも、高級車が続々と入ってくるのも、このホテ
ルの格の高さが伺える。
 ”本当に俺達が来てよかったのかな”
 そんなことを考えていると、見覚えのある、赤いスバルBRZが入ってきた。
 中から降りてきたのは、K大学で見かけた時よりもさらに決まっている古泉、そして大人っぽい橘。
 橘をエスコートするように古泉が手を取り、入口へ向かう。
 「古泉」
 声をかけると、いつもの爽やかスマイルでこちらへ顔を向ける。
 「皆さんお揃いで。それにしても艶やかですね。男性陣も決めていますね」
 お前にはかなわないがね。それにしても、お前の連れもバッチリじゃないか。うちの女性陣と全く遜色
ないぞ。
 「褒めてくれてありがとうございます。一樹さんのパートナーとしてきていますので、恥ずかしくない
格好をしないと」
 ”一樹さん”ときたか。どうやら、この場には婚約者としての立場で来たらしいな。
 「古泉君も決めているわね。あれ、アンタは学園祭の時の、古泉君の友達の・・・・・・」
 「ええ。お久しぶりです、涼宮さん。一樹さんの友人の橘京子です」
 にこやかに、誇らしげに笑顔を浮かべて橘は名乗りを上げ、さりげなく、しかしあきらかに見せつけるよ
うに古泉の腕に自らの腕ををからめる。
 それは涼宮にだけではなく、俺たち全員に橘と古泉の関係を印象づけるような行動だった。
 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------
 
 合同クリスマスが始まる前に、鶴屋さんと国木田は、鶴屋グル-プの忘年会に顔を出すことになっていた。
 「一族のひとりとして顔を出さなければいかんのだわ」
 鶴屋さんも大変である。が、なぜ国木田が一緒なのか?
 「国木田くんは付き添いだね。お姉さんをエスコートしてくれよ」
 鶴屋さんにも学校内には男女問わず、ファンが多いのだが、そいつらから見れば、国木田は羨ましい限りだろう。
 その忘年会は、鶴屋グル-プと深い関わりがある会社のお偉方とかも出席するらしい。
 「僕も出ますよ」
 そういったのは、古泉である。どうやら、古泉の父親の代理で出るようだ。合同クリスマスだけで来たわけではなかっ
たようだ。言うまでもなく、橘も一緒に出るわけだ。
 「キョン君も佐々っちと一緒に来てみてはどうだい?大人の世界、見てみるのもいいかもよ」
 そう言われて、少し考えたのだが、佐々木が「面白そうだ」と言ったので、結局二人で行くことにした。
 「さっさっと切り上げて来なさいよ。皆合同クリスマス会楽しみできたんだから」
 いささか無礼な発言の主は、言うまでもなく涼宮ハルヒ。
 会場をタダで貸してもらって、おまけに料理まで出してもらっているんだ。少しぐらい待ってろ。鶴屋さんにも立場と
いうものがあるんだから、そこは尊重しろ。
 俺がそうたしなめると、「まあ、キョンの言うとおりね。でも、なるべく早く来なさいよ。全員揃ってからクリスマス
会を始めると決めているんだから」と言って、あっさりおとなしくなった。
 「案外君の言うことは涼宮さんは聞くんだね」
 佐々木はそう言って笑っていたが、、単なる気まぐれだろう。涼宮に振り回されている古泉を見ているとそう思うのだが。
 
 忘年会会場に行く途中、佐々木は、橘が古泉にしたみたいに、俺の腕に自分の腕を絡ませた。
 「僕も君にしっかりエスコートしてもらうよ、キョン」
 

57 :
しえん
なんだかこの改変で一番得してるのは国木田な気がしてきた

58 :
しえん

59 :
おやすみ

60 :
なんだか今年は体の調子が良いですよ佐々木さん
厚手のセーターは2〜3回しか必要としなかったし、花粉症の症状もさほど出てないし

61 :
佐々木さん、こんばんは

62 :
佐々木から貰ったチョコレート。あの悪夢のリップスティックチョコレートだったわけだが……
SOS団の団室。俺はハルヒ達と『お返し』について話していた。
「受けた恩は、倍返し。受けた仇は三倍返しだよな。」
俺から相談を受けたハルヒ達は、興味津々といった感じだ。
「男の夢を叶えた、出来た彼女じゃない。」
「叶えたというよりは、はめられたというべきか。」
長門がポツリと言う。
「ナニを?」
「いや、そりゃハメ……って、やかましい!」
全員が、手を叩いて笑う。
「ま、製菓会社の陰謀に乗るなら、キャンディやマシュマロがお返しとしては適当じゃない?」
「捻りがないな。」
「ジュエルリングとかはどうですかぁ?あの指輪飴。可愛いですよ?」
ハルヒが朝比奈さんの手を取る。
「みくるちゃん、給料三ヶ月分です、受け取ってください……」
「やっすッ!給料安ッ!仕入値なら月給12円かよ!」
思わず突っ込み、全員が笑う。
「古泉くんは、お返し決めたの?」
「ええ。……ホワイトデーですし、ね?」
ニヤリと笑う古泉。
「「「「うわぁ……」」」」
皆が引く。エロ笑いはやめろ、古泉。
「こんな鬼畜エロは放っておくとして、キョンくんどうします?手作りするなら手伝いますよぉ?」
ありがとうございます、朝比奈さん。
「手作りするなら呼んで欲しい。失敗作は私が食べる。」
そっちかい、長門!
「なら、あたし達へのお返しはあんたの手作り!で、あたし達が有希の家で手伝う、と。
佐々木さんには、別口で作ってあげなさい。」
なるほど。お前にしては名案だな、ハルヒ。
「では僕は皆さんに……」
「あ、ルイヴィトンのスハリのお財布がいいですぅ。」
「あたしエルメスのトートバッグ!ガーデンファイル!あれ便利だし!」
「……昔の学術書……」
……PCで調べると、全てとんでもない額だ。古泉が唖然としている……。すまん。力にはなれん。頑張れ、古泉。
今日もまたSOS団は平和だ。
「あなたはね!」
END
佐々キョンのSOS団話。敢えて佐々木が出てこないという、変化球にしてみました。

63 :
>>62ワラタGJ!
なにげにみくるが訂正みくるまでも黒いのが多少気にはなるが、みんな原作より人間味があってキョンも毎日が楽しそうだ
一人を除いてw

64 :
佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その5
 鶴屋グループの忘年会は、このホテル最大の第一ホールを使用しているのだが、それでも入りきれないほどの人
がいた。
 「取引とかの付き合いがいかに多いかだね」
 佐々木が感心したようにつぶやいたが、それには俺も同意する。将来、鶴屋さんはこの鶴屋グループの当主になる
かもしれないのだ。
 その時に、その横にいるのが国木田なのかどうかわからないが、今二人で並ぶ姿を見てると、そんな未来を想像さ
せられる。
 それにしても、周囲が大人ばかりで、その中に高校生の俺達が居るのは、正直違和感はある。いくら大人ぶっても
、まだ大人と俺たちでは、大きな壁が存在するのだ。
 いつかはこういうところに自然に溶け込める様になるのだろう。その時が来るまでは、俺達はさまざまな経験を積み
、学んで行かなければならないのだ。いつまでもガキのままではいられないし、いるべきではないのだから。
 ”ん?あれは……”
 たくさんの招待客の中に、俺は良く見知った顔を見つけた。
 ”あれは佐々木の母親じゃないか”
 佐々木と良く似た清楚な感じのする、美人の母親は、いかにも大人の雰囲気を漂わせていて、キャリアウーマンとい
う言葉がピッタリ似合う素敵な女性だ。佐々木が大人になれば、こういう風になるのだろうと想像させられる。
 その母親の隣には、紳士という言葉が良く似合いそうな男性がいて何か言葉を交わしている。おそらく会社の同僚と
観た。
 「おい、佐々木」
 俺が声を掛け、そちらの方を指差して佐々木も気付いたようだ。
 「母親の会社も鶴屋さんの所と会社と取引していたとはね。世間は意外なところで繋がっているんだね。そういえば、
今日は会社関係の会合があるとは話していたけど」
 どうする、声を掛けるか?
 「いや、いいよ。どうも外で会うのは、ましてやこんなところで顔を会わせるのも気恥かしいのでね」
 まあ、佐々木の気持ちは良く分かる。俺も同じ状況だったら、親とは顔を合わせたくはないものだ。
 とりあえず、俺達は乾杯が終わってから、この場を去ることに決めた。
 
 後から思えば、この時の事は、俺と佐々木の関係の一つの分岐点に繋がっていたのだが、俺も佐々木もこの時は、全く
そんなことには気付いていなかった。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「遅いわね、まだ終わらないのかしら」
 あたしは少し退屈だった。
 鶴屋さんのホテルの小ホールに、SOS団の団員と文芸部の部員達とその連れ。
 すでに準備は整っている。後はキョンや古泉君、鶴屋さん達が来るのを待つばかりだ。
 「ねえねえ、長門さん、キョン君は何をプレゼントしてくれたの?」
 朝倉が優希に尋ねている。
 キョンが朝倉達カップル組にプレゼントしたのはペアのマグカップ。全員別々でデザインもいいものだった。
 あたしには手袋、みくるちゃんにはエプロン。あたしの手袋は布地の肌触りが良くて、両手を寒さから守ってくれる
機能性とデザインを両立させたものだった。
 キョンの、皆に対する思いやりが感じられる。その事があたしには素直にうれしかった。
 この室内に飾られたクリスマスツリーを見ると、学園祭の事を思い出す。クラスの出し物の宣伝をしていたあたしに、
風邪をひくぞ、と言って、サンタの衣装を着せてくれたこと。
 キョンにとっては、何気ないことなんだろうけど、あたしには大切な思い出。
 キョンがくれた手袋のように、あたしの心を温かさで包み込んでいた。

65 :
支援ー
分岐点てことは、挨拶しといた方が良かったの……か?ちびっと不安

66 :
「キョンは、昔から変な子が好きだからね。」
高校生活。どうやら変わらずに国木田とは仲良く過ごせそうだ。
「変な子?それって女か?」
「うん。佐々木さんって人で、キョンの……」
慌てて口を塞ぎ、俺は国木田に耳打ちした。
「……何を言うつもりだ。」
「ん?『嫁』って。」
谷口が立ち上がる。
「よ、嫁?!まさかお前……」
「中学公認カップルだったしね。いや、小学校同じ人からしたら、幼稚園かららしいけど。」
……ったく。
「佐々木とは付き合ってもいないし、婚姻関係を結んだ覚えはない。」
中学から言われ続けた事だし、今更目くじらも立てんがな。
……後ろから安堵の溜め息がしたのは気のせいだろうか。
「まぁいいや。それはそうと、お前随分可愛い弁当だな。」
谷口の声に、俺は弁当を見る。このラブリーな絵柄の弁当箱は……
「……ちっ。あいつ間違えやがったな。佐々木の弁当箱じゃねぇか。」
とても足りんが、仕方なかろう。俺は箸をそのまま使い、食べる。
「……き、気にならんのか?異性の箸……」
「今更気にならん。」
好き嫌い多いからな、あいつは。昔からしょっちゅうあいつの残飯処理をやっていたんだ。別に気になりもせん。
……後ろの席のダウナーさが増す。気分悪いな、全く。
「へ、閉鎖空間が!」
「……あら?間違ったのかしら。」
昼休み。弁当を見た私は、それがキョンのドカベンだと気付く。
「(共通のバッグもこまりものね。)」
同じ中学の子が、弁当をのぞきこむ。
「佐々木さん、こんな食べたっけ?」
「いや、多分間違い。これはキョンの弁当だわ。」
「えー?キョンって?」
違う中学の子が、同じ中学の子に尋ねる。
「ああ、佐々木さんの旦那。」
やれやれ。またか。
「キョンとは付き合ってもいないし、婚姻関係を結んだ覚えはないわ。」
「薄桃色の閉鎖空間は、居心地最高なのです!……安らぎ過ぎて目的すら忘れそうなのです……ぐぅ……」

67 :
    佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その6
 キョン君――彼は皆の分のクリスマスプレゼントを用意してくれていた。
 「長門さん、その中身気になるわね。開けて見てみようよ」
 朝倉さん達へのプレゼントは、ペアのマグカップだった。くまもんとかいうキャラが描かれたカップは、おそらく中河
君をイメージして買ってきたのだろう。
 涼宮さんに彼が買ってきたのは手袋だった。私には何を買ってくれたのだろうか?
 本当は家に帰ってから開けようかと思っていたけど、私も観て見たいと思い、プレゼントを開けてみることにした。
 
 「え、それ、いいじゃないの!うらやましい〜」
 彼が私にプレゼントしてくれたものは、おしゃれなベレー帽子。水色と紫を基調とした明るい色のウール使用の、暖かい
帽子。左側に子猫の刺繍があるのがアクセントになっている。
 「キョン君は長門さんの事を気にかけているよね。明らかに私達とは扱いが違うような気がする」
 朝倉さんは少し膨れ面だ。
 その言葉が当たっているかどうかはわからないけど、もしそうだとしたら本当に嬉しい。
 佐々木さんみたいに、彼の”特別”にはなれないけど、彼が気にかけてくれる存在であるだけで、私は満足だ。
 「あ、朝倉さん。実は自分から朝倉さんにプレゼントがありまして……後ほどお渡ししますが、受け取っていただけま
すか?」
 突然中河君に言われて、朝倉さんはキョトンとしたような顔をして、それから顔が真っ赤になった。
 その様子がおかしくて、思わず私は口元を押さえて笑っていた。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 挨拶もおわり、全員が合同クリスマス会の会場である小ホールに勢ぞろいする。
 料理や飲み物、デザートが運ばれており、すでに準備万端だ。
 「そんじゃ、皆の衆、SOS団と文芸部、その仲間達の友情と絆に乾杯するにょろ。そしてメリークリスマス!!」
 鶴屋さんの音頭で、飲み物が入ったグラスが高々と上げられ乾杯して、グラスを合わせる。
 クラッカーの音が響き、楽しいパーティの幕開けである。
 さすがは一流ホテルの料理は一味違う。どれもこれも美味しい。どうやったらこんな料理が作れるんだ?
 涼宮がガツガツとむさぼる様に食っている。少しゆっくり食えよ。料理はいっぱいあるんだから。
 しかし、育ちの違いと言うか、喰い方にそれぞれの特徴と言うのが見えるな。
 「どれも美味しいね。本当に鶴屋さんには感謝してもしきれないくらいだ」
 後で、全員で鶴屋さんにお礼を言わなければならないな。あの人のおかげで、こんな楽しい時間を過ごせるのだから。
 「それだけではないよ、キョン。キミにも感謝だ。キミが皆に気遣ってくれるから、僕らは楽しく過ごせるんだ」
 そうかな。俺はそんな大したことはしていないんだが。
 「謙遜しなくていいよ、キョン。それにね、僕は君とこんな素敵な時間を共に過ごせることが、楽しくてしかたないんだ」
 佐々木が俺の眼をまっすぐ見ながらそう言った。
 

68 :
「キョン、僕にとって何よりも大事なものは、君と共に過ごす時間だよ。それこそが僕に君が与えてくれる最高のプレゼント
なんだ」
 何気ない日常の中にある幸せな時間。共に過ごす暖かな時間。かけがえのない、どんなイルミネーションよりも輝いている心の
宝石。大切な人を思う心。
 「キョン。僕は……私は……」
 「何あんた達二人で世界をつくっているのよ!!」
 良い雰囲気を破壊神の如くぶち壊してくれたのは、涼宮ハルヒだった。
 何か顔が赤いが、うん?息もアル……まさか、こいつ!
 「おい、涼宮、お前、何飲んだんだ!」
 床に転がっているワイン瓶、シャンパンにいわゆるアルコール飲料の数々。
 「誰が持ち込んだんだ!」
 「のりょ〜ん。私なんだな、これが!」
 陽気な鶴屋さんが更に陽気で悪乗りしすぎている。
 気がつくと、室内はカオスと化しており、まともなのは俺と佐々木、長門に古泉だけだった。谷口の馬鹿は既に潰れている。
 「これはまずい。古泉、とりあえずこれ以上アルコール類を飲ませるな。片付けるぞ」
 「確かにあなたのいうとおりですね。早速……うわっ!?」
 「逃しませんよ、一樹さん」
 表情が朱色に染まっている橘が、古泉の頭を掴み、自分の顔を近づける。こいつも相当入っているようだ。
 「貴方を涼宮さんなんかに渡しませんからね」
 そう言って、橘は皆の眼の前で、古泉とキスをした。
 ……もはや無茶苦茶である。この状態はその後、一時間程続いた。

69 :
乙&支援
>>66
そっけない態度をとりながら、内心嬉しい佐々木さんかわいいw
薄桃閉鎖空間に長居するきょこたんに悪戯するなら今のうち?
>>67-68
ハルヒの割り込みさえなければに尽きますなー
アルコールもどうやら阿鼻叫喚の嵐とまではいかなそうでほっと一息

70 :
涼宮の巻き起こす珍妙な事件に巻き込まれ……
「私は対(ry」
「未来(ry」
「(ry」って、僕だけ扱い酷くないですか?!
という、不可思議な状況になった。
「へぇ。不可思議だね。」
今日も佐々木と勉強しながら、ゆっくりと話す。佐々木は深く興味をそそられているようだ。
「あいつらの世迷い言が本当か嘘かはわからん。眉唾物なんだが、俺は実際に朝倉に襲われ、未来の朝比奈さんを見て、涼宮の作る閉鎖空間を見たからなぁ。」
「ふむ……。では次の放課後に僕も北高にお邪魔しようかな。何かの部活の使いという事で。
すまないけど、放課後に校門にいてくれないかい?」
こうした場合の佐々木は、何を言っても聞きはしない。結局、次の日の放課後、佐々木は北高にやって来た。
「やぁ、キョン。」
「おう。行くか。」
俺は佐々木の手を引く。そういや、こうして二人で学校を歩くのは中学以来か。途中、谷口と国木田に会う。
「やぁ、国木田くん。卒業以来だね。」
「佐々木さんもお元気そうで、何より。」
また皆で遊びに行こうという話をし、二人と別れた。谷口は唖然としていたが、何かおかしかったか?
「……あんまり自然に手を繋いでいるから、理解出来なかったぜ……」
「言ったろ?佐々木さんはキョンの嫁、キョンは佐々木さんの旦那って呼ばれていた、って。」
文芸部室に入る。皆、何故か一斉に目を丸くしている。
「ち、ちょっとキョン!その人誰?!」
ああ、こいつは……
「「幼馴染み。」」
声がハモる。
「か、彼女じゃなくて?」
全く。こいつもほざくか。思わず肩を竦める。佐々木も同じリアクションをしているが、まぁこのクセは佐々木譲りだしな。
「「親友。」」
……涼宮は、ますます疑惑を強めたらしい。

71 :
ほしゅ

72 :
結局普通の団活をしたわけだが……
古泉と将棋をしていると、涼宮が佐々木にカードで勝負を挑んでいた。
「涼宮、やめとけ。」
「何で?」
「ブラフとイカサマが凄まじく上手いぞ。佐々木は。こないだも巻き上げられて、スタバ奢らされた。」
「くっくっくっくっ。キミに仕込まれた手練手管さ。」
「……面白いじゃない!佐々木さん、勝負!イカサマもあたしが見抜けばいいだけだわ!」
ポーカー。イカサマ対神様。
勝敗は、佐々木の7勝8敗。長門、古泉に言わせると、涼宮に土をつけ、かつイカサマを読ませなかった事自体が凄いそうだが。
「強いね、涼宮さん。」
「やっぱりイカサマしたの?」
「したわよ?ヒラで打って勝てたのは、二回だけ。あとは全部イカサマとブラフ。
あなたが賢い人でよかった。警戒しているからこそ、かえってやりやすかったわ。」
佐々木の手口は、ボトムディールと呼ばれる仕込みと、ブラフ。
偶発的な事故を装いカードをわざと見せたり、カードに傷を法則性があるようにつけたり、表情で演技したり。涼宮が佐々木をよく観察していないと出来ない手口だ。
「見事に逆手に取られたってわけね、この女狐……!」
涼宮にすると、見事にしてやられた、というところか。
まぁこれをきっかけに、二人が仲良くなるんだから、女ってわからねぇな。
佐々木はSOS団の準団員となり、土曜日は不思議探索に関わっている。
古泉は、最近涼宮の閉鎖空間がカラーになり、危険性がなくなりつつあると言う。佐々木と仲良くなり、満ち足りたからか?
まぁ、俺も佐々木といられるのは嬉しいんだが。
「キョン、行くわよ!佐々木さんも!いちゃつくのは後!」
「おう。」
「くっくっ。」
まぁ、平和が一番だ。涼宮達の背中を、俺と佐々木は手を繋いで追い掛けた。
「め、目に痛い位のピンク色なのです!居ると、それだけでロマンチックが止まらないのです!」
どこかの超能力者が七転八倒しているのは、また別の話だ。
END

73 :
otu

74 :
>>72
乙です

75 :
続いてたのね乙乙
この佐々木さん空間は、放っといちゃいけないんだろうか?やっぱり世界を侵食してしまうのかな

76 :
>>75
その後の解釈はそれぞれです。
世界を侵食して、愛溢れるピンクな世界になるか…
そこに固着し、幸せパワースポット的な扱いになるか…
嫉妬に狂ったきょこたんが、佐々木奪還を目指したきょっこ団を結成するか…
私は3が楽しそうだと思いますので、3の解釈をしていますw

77 :
>>76把握っす
安価ネタ拾い次第では続編来そうな気配ですぬ

78 :
  佐々木さんのキョンな日常 白銀の二人その7
「ちょっとやりすぎたかね」
 鶴屋さんが笑いながらそう言ったが、少しどころか大分ハメを外した気がする。
 古泉は橘のキス攻撃にお手上げ、国木田、谷口、中河は撃沈、朝比奈さんに朝倉も同様、涼宮はワイン瓶抱えて
眠り込んでいる。かろうじて俺と佐々木と長門がまともだった。
 それと意外だったのが周防で、相当酒に強いのか、ケロッとした表情でいて谷口を介抱していた。
 「とりあえず、酔い潰れているのは我が家に運ぶとするかね。泊まってもらうことにするよ。キョン君達も泊ま
るかい?」
 いや、俺達は帰りますよ。そこまで世話になるのも申し訳ないですし。
 「僕も戻ります。森さんに怒られそうですが」
 橘は古泉にもたれ掛かって眠っている。
 「わかった。んじゃ、新川さん達に手伝ってもらって、ここを出るとしようかね。あ、バスは裏口に回してもらっ
たがいいね」
 マイクロバスの横を、赤いスバルBRZが走り抜けていく。
 古泉は橘を背負ってBRZまで運んでいたが、その様子は妹をいたわる兄のようにも見えた。
 宴の後で、バス内は静かだった。酔っ払い共を運ぶのは苦労したが、新川さんやホテルのスタッフが手伝ってくれた
ので、どうにかできた。
 なお、谷口は周防がタクシーを呼んで、一緒に乗って帰った。
 「果てさて、真っ直ぐ帰ったのかね?」
 鶴屋さんがしれっとそんなことを言っていたが。
 俺と佐々木、長門と朝倉は長門たちのマンションの前で降ろしてもらった。朝倉がある程度回復して、歩ける程度には
なったのでそうしたのだ。
 「それじゃ、キョン君。おねーさんは今日はとても楽しかったよ。みんなに感謝するっさ」
 いえいえ、お礼を言うのはこちらの方です。散々世話になり、大分迷惑をかけてしまって。
 「気にしなくていいよ。私はね、キョン君。SOS団と文芸部のみんなには感謝しているんだわ。こんな楽しい学生生活
を送れることにね。今だけの、仲間と共に過ごす時間は、何物にも変えられない大切な宝物なんだよ」
 笑顔の中にある真剣な言葉。鶴屋家次期当主としての自覚を、あのグル-プのパーティで鶴屋さんは感じたのかもしれない。
 いつか人は大人になる。他人や世の中に頼る存在から、世の中や他人を支える存在へと人は成長するのだ。
 「それじゃ、みんなお疲れさん。そしてもう一度、☆*::*:☆MerryXmas☆:*::*☆!」
 
 「キョン君、今日はありがとう。こんないいプレゼントまでもらって」
 「私たちも皆の分を用意していたんだけど、あのバカ騒ぎで渡せなかったから、また今度ね」
 朝倉は少し寝ぼけた感じでそう言った。
 「でも、朝倉さん、ちゃんと中河君から何かもらっていたよね」
 「え、み、見てたの?」
 中河め、酔っ払っていても、大事なことはしっかり忘れてはいなかったようだ。
 「それじゃ、おやすみなさい」
 「ああ、お休み」
  
 

79 :
俺と佐々木は佐々木の自宅へ向けて歩き出す。
 「キョン、見てごらんよ」
 いつの間にか雪がちらつき始めていた。
 「ホワイト・クリスマスになるのかな」
 だとすればロマンチックだ。
 歩く人々の口から、歓声が上がっている。
 佐々木が雪に手を伸ばす。白い雪の妖精の様に。
 「そういえば、キョン。僕も君にプレゼントするものがあったんだ。あの騒ぎのなかじゃとても渡せなかったから、今渡す
よ。受け取ってくれ。キョン」
 佐々木はそう言って、バックの中から紙袋を取り出す。
 「開けていいか」
 「どうぞ、遠慮なく」
 開けてみると、中に入っていたのは、とても暖かそうな、白いマフラーだった。
 「本当は手編みをあげたかったんだけど、そんな技術は持っていないんで」
 これで十分すぎるくらいだよ。ありがとう、佐々木。
 「そうだ、キョン。今、君の首にそれを巻いて見たいのだが、ちょっといいかな?」
 お願いしますよ。
 俺は身をかがめる。
 「もう一つ、プレゼントがあるんだ」
 マフラーを俺の首に巻きつけながら佐々木はそう囁いた。そして――
 俺の唇に佐々木に唇が重なっていた。
 柔らかい唇の感触が残っていた。
 「キョン。僕の心を、君を大切に思い、異性として好きだという僕の心を受け取って欲しい」
 口調はいつものとおり。でも、顔は朱色に染まっている。身体が少し震えている。
 佐々木が勇気を振り絞って、俺に気持ちを伝えてくれた。
 俺は佐々木をそっと抱きしめる。今度は俺から佐々木にキスをする。
 「ありがとう、佐々木。受け取らせてもらうよ、お前の気持ち」
 佐々木が俺の体を抱きしめ返す。
 雪が少し強く降ってきて、世界が白銀の色に染まっていく。
 その中で、俺達はお互いのぬくもりを感じていた。
 

80 :
何処からかホイットニー・ヒューストンが聞こえて来ますわあ〜
漸く、漸く此処まで辿り着いた二人に一時の幸せを!

81 :
読んだ後に、ついついビートルズの『something』を聴いてしまった。
自分が書いたヤツだと、どうしたって感情移入しずらいので、人様が書く佐々キョンの幸せ話を読むと幸せな気分になる……。

82 :
佐々木さんの声優はベテラン実力派声優にして欲しい

83 :
>>79
乙です

84 :
おつおつ

85 :
この日常シリーズはホントに甘々で面白いな。
本編なんか、意味不明な用語やダラダラした理屈のオンパレードで
適当に読み進んだが。

86 :
部誌を書いていて、俺の話には『間』がなく単調だ、と佐々木から指摘を受けた。
「うむ……」
なかなかに難しい。
「まぁ、間を詰めて、テンポよくやる手法もあるけどね。」
「大体が、恋愛小説なんて畑違いもいいところだ。」
話のモデルが佐々木なだけにな。
「会話の間は、登場人物の感情や情景を表すのに、一番大切だよ。」
「そんなもんかね。」
「このヒロインが、包丁で指を切ってしまって、主役が止血するシーンなんて、ここは勿体無い。
ここで間を置くと、実に良い感じに主役にアプローチしている風になる。」
ほう。矢鱈と具体的だな。
『「痛っ!」
咲樹が指を切る。
「何やってんだ?ったく。」
とりあえずは何も拭くものがなかったので、口で舐めて止血した。
「どうだい?僕の血は甘かったかい?」
ニヤリと笑う咲樹。俺は咲樹に一言言った。
「バーカ。」』
「この小節は、『咲樹』視点ならこうなると思うよ。」
『包丁で指を切ってしまったら、京が近付いてきた。何をするのかと思ったら、京は私の手を取る。
「何やってんだ?ったく。」
深く切ってはいないが、指先は神経の塊だ。やはり痛い。伝う血を拭かなくてはと思っていたら、京は私の指先を口に含んだ。
一瞬頭が真っ白になったが、すぐに考え直す。彼は善意でしてくれているのだ。
しかし、私の指先に触れる彼の口唇、舌の感触は、私の指先から脳へとダイレクトに刺激を送る。
――これじゃ、指先に嫉妬してしまいそうだ。
止血を終え、京が離れる。口唇の感触が、指先から離れない。
私は絆創膏越しに、指先に口唇を寄せた。
「……どうだい?僕の血は。
…………甘かったかい?」
真っ赤になった彼の頬を見て、私はつい笑みが溢れた。
「バーカ。」
ぶっきらぼうに、京が後ろを向いて歩き去った。
……クラスの皆に囃し立てられる。こんなのも、あなたとなら悪くない。』
「どうだい?」
どうでもいいが、お前顔真っ赤だぞ。
しかし格段に良くなった。流石は佐々木だ。よし、なら主役も意識しながらやっていた、と書き直してみるか。

87 :
それからも佐々木監修で、俺の小説は続いた。
俺一人では、とても書けなかった世界だ。ありがとう、佐々木。やはり持つべきは親友だ!
部誌でハルヒにどやされなくて済む!
俺は喜び勇んで部誌を提出した。
「誰が官能小説書けって言ったぁーッ!このエロキョンがぁーッ!」
ハルヒが真っ赤になり叫び、長門が気持ち頬を染める。朝比奈さんは真っ赤、古泉までもが顔が赤い。
何故だ?!
キョン校訂ver
『調理実習。今日は咲樹達と同じグループだ。白魚のような、と表現される手だが、そこは同感だ。
咲樹の手が包丁を握り、野菜の皮を剥く。俺は片付けだ。
「痛ッ!」
短い叫び。咲樹を見ると、咲樹は指先から血を流していた。
「何やってんだ?全く。」
包丁で切ってしまったようだ。俺は咲樹の手を取った。
……白と赤のコントラスト。流れる赤い血は、透き通った赤でなく、生命の赤。
それは、好奇心だったのかも知れない。俺はその生命の雫を口に含んだ。
口唇に指先を感じ…舌で咲樹の生命を味わう。鉄臭い味の中にある、『咲樹』の味。それは形容のしようのない味だ。
甘い、のかも知れない。
咲樹を食べているような感覚に陥る。――――我ながら危険思考だ。
止血を確認し、絆創膏を貼る。咲樹は指先を口唇に持っていくと、ニヤリと笑う。
「どうだい?僕の血は。」
どうも何も。突飛な行動に出たのは悪かった。咲樹は俺の肩に手を置き、耳許で囁く。
「…………甘かったかい?」
それだけ言うと、咲樹は身を離した。
「バーカ。」
……クラスの連中が囃し立てる声がしたような気がする。
どうやら俺は咲樹を意識しているようだ……』
「……実際にこうあれば苦労してないんだけどね。」
「き、貴様、一事が万事この内容を『モデルあり』として現地人に書かせ、涼宮ハルヒに読ませたのか?!」
「あ、悪魔なのです……!」
「――官――能――――」
「ちょっとした『間』と遊び心さ。」
END

88 :
おつ
ふふふ、この程度で官能小説に見えるとはどうやらSOSの面々は皆相当に妄想力が豊かのようじゃw

ところで作内の登場人物の名前といい関係といい、某アニメを想像させるのですが…

89 :
おつ

90 :
>>88
咲-saki-ですね。言われてみると似てますw
実際には
佐々木→咲樹(さき)
キョン→京(きょう)
と変えただけという。
直接的なエロよりは、こうした雰囲気的なエロスが大好物です。
全年齢対象ですし、多少加減しましたw

91 :
>>90
なるほど

92 :
>>90
京咲スレはみんなキョンと佐々木さんに置き換えて読んでます
このスレにはそんな人が多かったりするのでせうか

93 :
他作品のファンからするとそんな読まれ方されるのは心外だろうし、それ以上はやめたまえ

94 :
>>92
楽しみ方は、それぞれです。
こういうちょっとエロチックなものを書くと、エロいの書きたくなりますね。
ギリギリ全年齢対象、エロい佐々キョンを、今日明日に一本上げようと思います。

95 :
>>92
さすがに、それはない

96 :
初期のハルヒはともかく最近のハルヒはウブになってきたって感じなんだよね。
逆に佐々木さんはキョンと話しているときは時折きわどいこと言ってくる。
調子に乗ってセクハラかますと手痛い反撃なり制裁受けそうだけどね。

97 :
何かと話題のホラー。
「マカロニホラーかい?全く、キミらしい。」
「うるせぇ。」
ホラーが苦手な妹は当然避難。こうしたホラーは部屋を薄暗くして見るに限る。
佐々木はおやつに、ディップを持ってきている。最近は蜂蜜につけて食べるのが好きらしい。『チーズも捨てがたい』との本人の弁だ。
血と臓物が飛び散るマカロニホラー。婦女子の裸体にかかる血が艶かしい。
「ねぇ、キョン。」
「ん?」
佐々木が俺に寄り掛かる。
「こうした血糊って、インクなのかしら?」
「さぁな。」
インクなら後が大変そうだが。
「インクだとしたら、さらりとし過ぎだと思うが。もっと粘っこいもんじゃねぇか?ゼラチンとか。」
「ふむ。意外とハチミツだったり?」
かも知れんな。タイムリーに、そこにハチミツがある。お前が試しに身体に塗ってみろ。
「くっくっ。お肌には良さそうだが、遠慮しておくよ。」
ディップにハチミツをつける佐々木。どうでもいいが、よくホラー見ながら食えるな。
「キミも食べたまえ。」
佐々木が、ディップを渡してきた。
物語が佳境に入る。女の子が追い詰められ、血塗れになるグロテスクなシーン。
シーンに集中していると、ハチミツが手に零れてしまった。
そこに、佐々木の口唇が寄る。ぬめり、とした感触と共に感じる佐々木の体温。
「……どうしたんだい?画面に集中したまえよ。」
こ、こいつ……!
佐々木は俺のTシャツを捲り、画面の女の子が刺された腹にハチミツを垂らした。
「お、おい!」
そこに寄る、佐々木の口唇……。な、何か変な気分になっちまう……。
「画面に集中したまえ、と言ったはずだよ?」
とは言えど、気もそぞろだ。佐々木の指先についたハチミツが、胸をなぞる。
「……声から察するに、一番良いシーンだろう?」
ゾンビに食べられる女の子。こうしたエグいシーンもマカロニホラーの魅力ではある。
胸を千切られ、臓物を引き摺り出され……
佐々木が俺を引き倒した。佐々木の口唇が胸を這う。まるで俺自身が画面にいるような錯覚……
血の泥沼に沈む女の子が、ゾンビに食べられる。ぐちゃぐちゃの内臓を弄られ、溢れる血……
ああ、やべぇ……すっげぇ気持ち良さそう……
俺は佐々木の一部に手を伸ばした。既に熱く湿ったそこは、どこまでも画面の感触に近く……
――――危険だな――――我ながら――――
そんな事を思いながら、深く、深く佐々木に沈んでいった……。

98 :
「……ったく、もうホラーは見ないからな。」
結局、殆ど内容なんて覚えてもいない。佐々木は、くっくっと含み笑いをしている。
「いいじゃないか、ヒロインとゾンビ、両方を味わえて。」
「言うな、アホ!それに食い物粗末にすんな!」
匂いがするので、窓を開ける。妹に感付かれたらどうしてくれる!
「くっくっ。さて、次は何を見る?」
こ、コノヤロウ……!となりゃ……お前にとってホラーより怖いものを見せてやる。
「お前の大好きな、ラブロマンスだ。」
俺の言葉に佐々木の顔がひきつった。
「あ、アクションにしないかい?」
「聞こえんな。」
こいつはラブロマンスが『痒くなる』と言って、大の苦手だからなぁ。いい気味だ。
「さて、カップル御用達の作品を借りるか。妹やミヨキチも誘うかね。さ、行くぞ佐々木。」
「いやぁあぁぁぁぁあ!」
ホラーより恐ろしきは、人の怨み、とな。
END
全年齢対象、エロ攻め佐々木でした。
キョンのモノローグを、なるだけキモくさせないように頑張ってみましたw

99 :
おつ

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